JPH07169976A - 半導体装置、その製造方法及び電界効果トランジスタを用いた回路 - Google Patents

半導体装置、その製造方法及び電界効果トランジスタを用いた回路

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JPH07169976A
JPH07169976A JP31294193A JP31294193A JPH07169976A JP H07169976 A JPH07169976 A JP H07169976A JP 31294193 A JP31294193 A JP 31294193A JP 31294193 A JP31294193 A JP 31294193A JP H07169976 A JPH07169976 A JP H07169976A
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JP
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gate electrode
channel region
gate
region
semiconductor device
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Takuma Tanimoto
琢磨 谷本
Akishige Nakajima
秋重 中島
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】デュアルゲート電界効果トランジスタの第二ゲ
ート電極近傍の寄生抵抗を低減し、相互コンダクタンス
を向上させること。 【構成】SiドープInGaAsチャネル層3’の上部
に設けられた第一及び第二ゲート電極のうち、第二ゲー
ト電極54のしきい電圧を第一ゲート電極53のしきい
電圧よりも大きな負の値を持つようにしたデュアルゲー
ト電界効果トランジスタを有する半導体装置。第一ゲー
ト電極53の底部からチャネル領域までの距離を、第二
ゲート電極54の底部からチャネル領域までの距離より
も短くする等の構造を採る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特性の向上した電界効
果トランジスタを有する半導体装置、その製造方法並び
にそのような電界効果トランジスタを用いた低雑音増幅
回路及びミキサ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデュアルゲートFET(Field Ef
fect Transister;電界効果トランジスタ)は、例えば
アイ・イー・イー・イー・トランスアクション・オン・
エレクトロン・デバイスED−25巻(1978年)5
80頁(IEEE Trans.ElectronDevices ED−25(197
8)pp580)に記載されている。デュアルゲートFET
は、回路特性の向上のために、通常のシングルゲートF
ETの代わりに用いられる。
【0003】このデュアルゲートFETは、図2に示す
ように、半絶縁性GaAs基板1上に、アンドープGa
Asバッファ層2、アンドープInGaAsチャネル層
3、アンドープバリア層4、アンドープGaAsカバー
層5が積層され、さらに、アンドープGaAsカバー層
5上に、ソース電極51とドレイン電極52が設けら
れ、ソース電極51の近くに第一ゲート電極53、ドレ
イン電極52の近くに第二ゲート電極54が形成されて
いる。この第一ゲート電極53と第二ゲート電極54
は、通常は同じ工程で同時に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のデュアルゲ
ートFETは、第一ゲート電極と第二ゲート電極が同じ
工程により作製され、同じしきい電圧を持っていた。こ
の時、第一ゲート電極に関する相互コンダクタンスが良
好になるようにしきい電圧は設定されていた。このた
め、第二ゲート電極近傍における抵抗が大きくなり、ド
レイン電圧に対するドレイン電流の立上りを示すオン抵
抗が大きくなり、低電圧動作時の特性劣化が激しく、ま
た、この飽和電流が抑えられたり、相互コンダクタンス
が低下するといった弊害が起こるという問題があった。
【0005】また、従来のデュアルゲートFETを用い
るときは、一般に二つのゲート電極に異なる電位を与え
る必要があり、電源回路が複雑になる。これらを集積化
するときにはチップ面積の増大や、周辺回路が原因とな
る雑音の増大といった問題があった。また、携帯電話等
に適用するときには電池数の増大といった問題があっ
た。
【0006】本発明の第1の目的は、第二ゲート電極近
傍の抵抗を低減し、特性が向上したデュアルゲートFE
Tを有する半導体装置を提供することにある。本発明の
第2の目的は、そのようなデュアルゲートFETを有す
る半導体装置の製造方法を提供することにある。本発明
の第3の目的は、そのようなデュアルゲートFETを用
いた高性能な低雑音増幅回路及びミキサ回路を提供する
ことにある。本発明の第4の目的は、そのようなデュア
ルゲートFETを用い、かつ、電源回路を単純化した低
雑音増幅回路及びミキサ回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の半導体装置は、半導体基板に設けら
れたソース、ドレイン領域と、これらの領域間に設けら
れたチャネル領域と、チャネル領域に流れる電流を制御
するために、チャネル領域の上部に設けられた第一及び
第二のゲート電極とを持つデュアルゲート電界効果トラ
ンジスタを有し、第二のゲート電極のしきい電圧を第一
のゲート電極のしきい電圧よりも大きな負の値を持つよ
うにしたものである。ここで第一及び第二の2つのゲー
ト電極のうち、ソース領域に近い方を第一のゲート電
極、ドレイン領域に近い方を第二のゲート電極とする。
このことは、以下も同じである。
【0008】さらに、上記第1の目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、半導体基板に設けられたソ
ース、ドレイン領域と、これらの領域間に設けられたチ
ャネル領域と、チャネル領域に流れる電流を制御するた
めに、チャネル領域の上部に設けられた第一及び第二の
ゲート電極とを持つデュアルゲート電界効果トランジス
タを有し、第一のゲート電極の底部からチャネル領域ま
での距離を第二のゲート電極の底部からチャネル領域ま
での距離よりも短いようにしたものである。
【0009】これらの半導体装置については、第一のゲ
ート電極の底部を第二のゲート電極が接触している半導
体層表面と同じ半導体層に設けられた凹部内でこの半導
体層と接触させる構造を採ることができる。また、チャ
ネル領域は、アンドープ層とし、キャリアを供給するた
めの半導体層をチャネル領域の上又は下に、チャネル領
域と空間的に分離して配置するような構造を採ることが
できる。或いは、第一のゲート電極、ソース領域間に電
圧を加えたときにチャネル領域を流れるキャリアの極性
と同型のイオン化不純物をチャネル領域に加えるような
構造を採ることができる。
【0010】さらに、上記第1の目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、半導体基板に設けられたソ
ース、ドレイン領域と、これらの領域間に設けられたチ
ャネル領域と、チャネル領域に流れる電流を制御するた
めに、チャネル領域の上部に設けられた第一及び第二の
ゲート電極とを持つデュアルゲート電界効果トランジス
タを有し、第一のゲート電極の直下のチャネル領域のチ
ャネル導電型のイオン化不純物濃度を第二のゲート電極
の直下のチャネル領域のそれよりも小さいようにしたも
のである。
【0011】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の半導体装置の製造方法は、第1の工程として、
半導体基板上に、チャネル領域を構成する第1の半導体
層を形成し、第2の工程として、第1の半導体層上に、
少なくとも第2の半導体層と、その上に第3の半導体層
を形成し、第3の工程として、第3の半導体層の所望の
部分をエッチングし、第2の半導体層上に第一のゲート
電極を形成する手順と、第3の半導体層の所望の部分の
上に第二のゲート電極を形成する手順とを所望の順に行
ない、デュアルゲート電界効果トランジスタを製造する
ようにしたものである。
【0012】さらに、上記第2の目的を達成するため
に、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の所
望の位置に、第1のチャネル領域を形成するためにイオ
ン化不純物を導入し、第1のチャネル領域の上に、第一
のゲート電極を形成する工程と、第1のチャネル領域の
イオン化不純物濃度より大きいイオン化不純物濃度を持
つ第2のチャネル領域を、第1のチャネル領域に隣接し
て形成するためにイオン化不純物を導入し、第2のチャ
ネル領域の上に、第二のゲート電極を形成する工程とを
所望の順に行ない、デュアルゲート電界効果トランジス
タを製造するようにしたものである。
【0013】さらに、上記第2の目的を達成するため
に、本発明の半導体装置の製造方法は、第1の工程とし
て、半導体基板の所望の位置に、チャネル領域を形成す
るためにイオン化不純物を導入し、第2の工程として、
チャネル領域の上の所望の位置に、第二のゲート電極を
形成する手順と、チャネル領域の上の上記と異なる所望
の位置に凹部を設け、凹部に、第一のゲート電極を形成
する手順とを所望の順に行ない、デュアルゲート電界効
果トランジスタを製造するようにしたものである。
【0014】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明の低雑音増幅回路は、上記の半導体装置のいずれ
か一と、この半導体装置のデュアルゲート電界効果トラ
ンジスタの第一のゲート電極に信号を入力するための手
段と、第二のゲート電極に直流電圧を与えるための手段
と、ソース領域を接地するための手段とを有し、ドレイ
ン領域から出力するように構成したものである。
【0015】さらにまた、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明のミキサ回路は、上記の半導体装置のいず
れか一と、この半導体装置のデュアルゲート電界効果ト
ランジスタの第一のゲート電極に高周波信号を入力する
ための手段と、第二のゲート電極に直流電圧を与えるた
めの手段と、第二のゲート電極にローカル信号を入力す
るための手段と、ソース領域を接地するための手段とを
有し、ドレイン領域から出力するように構成したもので
ある。
【0016】また、上記第4の目的を達成するために、
本発明の低雑音増幅回路は、上記の低雑音増幅回路の第
一及び第二のゲート電極に、同一の電位を与える手段を
さらに設けるようにするか又は第二のゲート電極を接地
するための手段をさらに設けるようにしたものである。
【0017】さらにまた、上記第4の目的を達成するた
めに、本発明のミキサ回路は、上記のミキサ回路の第一
及び第二のゲート電極に、同一の電位を与える手段をさ
らに設けるようにするか又は第二のゲート電極を接地す
るための手段をさらに設けるかしたものである。
【0018】
【作用】FETは、通常図3のような等価回路に置き換
えて考えることができる。このような等価回路定数のう
ち、相互コンダクタンス(gm)、ゲート−ドレイン間
容量(Cgd)、ゲート−ドレイン抵抗(Rgd)及び
ドレイン抵抗(Rd)は、第二ゲートの電位によって変
化する量である。ここで、素子の高周波での動作と利得
の目安となる、電力利得遮断周波数fmaxは次のように
表される。なお、図において、Gはゲート電極、Dはド
レイン電極、Sはソース電極、Rgはゲート抵抗、Ri
は真性抵抗、Rsはソース抵抗、Cgsはゲート−ソー
ス間容量、Csdはソース−ドレイン間容量、Lsはソ
ースインダクタンスである。
【0019】
【数1】
【0020】これから分かるように、電力利得遮断周波
数fmaxを大きくするためには、分母に係っているCg
dを小さくし、Rgdを大きくするが肝要となることが
判る。Cgdは、ゲート電極とドレイン電極との距離の
増大に従い低下し、Rgdは、ゲート電極とドレイン電
極との距離の増大に従い増加するため、デュアルゲート
FETにすることにより特性はより向上する。
【0021】しかしながら、素子作製のプロセス上の制
約により、2つのゲート電極の間の距離はあまり狭める
ことができないため、ドレイン抵抗が著しく増大する。
低雑音増幅器等にFETを用いるとき、N型FETで
は、しきい電圧は負の小さな値、通常−0.2V程度の
とき、特性は極大となる。しかし、第二ゲート電極のし
きい電圧が同程度の時、大きな相互コンダクタンスを得
るために、第二ゲート電極に正の大きな電圧を印加する
必要がある。このことは、場合によっては第二ゲート電
極に別系統の電源を用意する必要が生じ、回路を構成す
るとき自由度が小さくなるのみならず、第二ゲート電極
近傍で高抵抗となるため、ドレイン抵抗が著しく増大
し、特にドレイン電圧が小さな領域で相互コンダクタン
スの劣化が著しい。また、回路構成の単純化のために、
2つのゲート電極に同電位を与えることが有効である。
ところが、第一ゲート電極にとって最適なしきい電圧で
は、第二ゲート電極が空乏化してしまい、相互コンダク
タンスが劣化する。これらのことからも、2つのゲート
電極のしきい電圧は異なる方が好ましい。
【0022】従って、回路構成上、第一ゲート電極のし
きい電圧は負の小さな値に、第二ゲート電極のしきい電
圧は負の大きな値にすることが好ましいといえる。こう
することにより、ドレイン抵抗の増大を抑制しながら、
デュアルゲートFETの利点を享受することが出来る。
【0023】しきい電圧は、ゲート電極と半導体との接
触界面からチャネルまでの距離と、チャネル導電型のイ
オン化不純物濃度の積の増加に伴って負の大きな値をと
る。従って、第一ゲート電極と第二ゲート電極のしきい
電圧とを変えるためには、ゲート電極と半導体との接触
界面からチャネルまでの距離か、チャネル導電型のイオ
ン化不純物濃度を変えるようにすればよい。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。以降、材料の記述として、AlGaAs
は、GaAs中のGa原子のうちの一部をAlで置換し
たもの、InGaAsは、GaAs中のGa原子のうち
の一部をInで置換したもの、InAlAsは、AlA
s中のAl原子のうちの一部をInで置換したものを意
味する。
【0025】〈実施例1〉図4に、本発明の第1の実施
例のFETの断面図を示す。まず、半絶縁性GaAs基
板1上に、MBE(分子線エピタキシー)法により、ア
ンドープGaAsバッフア層(厚さ:500nm)2、
アンドープInGaAsチャネル層(In組成:0.2
5、厚さ:8nm)3、アンドープAlGaAsスペー
サ層(Al組成:0.25、厚さ:2nm)7、n−A
lGaAsキャリア供給層(Al組成:0.25、厚
さ:15nm、Si濃度:5×1018/cm3)8、ア
ンドープAlGaAsバリア層(Al組成:0.25、
厚さ:10nm)9、アンドープGaAsカバー層(厚
さ:20nm)5、アンドープAlGaAs層(Al組
成:0.25、厚さ:3nm)10を成長させ、最後に
n−GaAsキャップ層(Si濃度:7×1018/cm
3、厚さ:160nm)6を堆積する。
【0026】n−GaAsキャップ層6をメサ型にエッ
チングして素子間分離を行なったあと(エッチングされ
た部分は図示されていない)、SiO2からなる絶縁膜
50を蒸着する。ソース電極51及びドレイン電極52
を以下に記載するリフトオフ法により形成する。まず、
通常のホトリソグラフィープロセスにより、絶縁膜50
に開口を形成し、リフトオフのマスクとする。また、絶
縁膜の開口はウエットエッチングによりサイドエッチン
グして、リフトオフしやすい形状にしておく。さらに、
n−GaAsキャップ層6を40nm程度ウエットエッ
チングにより削り込んでおく。ソース・ドレイン電極材
料にはAuGe/Mo/Auを用い、材料蒸着後に窒素
雰囲気中で熱処理(400℃、5分)を行なう。
【0027】次に、同様のホトリソグラフィープロセス
により、第二ゲート電極のために、開口を有するホトレ
ジストパターンを形成し、ドライエッチングにより絶縁
膜50に開口を設ける。次にドライエッチングによりn
−GaAsキャップ層6を除去する。このとき、等方性
のエッチングによりサイドエッチングし、開口部よりも
大きな領域をエッチング除去する。次に、ゲート長0.
5μm、ゲート幅200μmの第二ゲート電極54を、
アンドープGaAsカバー層5上に、リフトオフにより
形成する。ゲート電極材料にはAlを用いる。
【0028】次に、新たにレジストを塗布し、第一ゲー
ト電極のために、レジストの所望の位置にEBリソグラ
フィーにより開口し、絶縁膜50とn−GaAsキャッ
プ層6をエッチング除去し、ウエットエッチングと指向
性ドライエッチングにより、アンドープAlGaAs層
10に開口を設ける。次に、ゲート長0.1μm、ゲー
ト幅200μmの第一ゲート電極53を、アンドープA
lGaAsバリア層9の上に、リフトオフにより形成す
る。ゲート電極材料にはAlを用いる。このようにし
て、図4に示した構造のFETを有する半導体装置を実
現した。
【0029】本実施例による装置は、ソース抵抗:0.
4Ω・mm、ゲート間抵抗:0.3Ω・mm、ドレイン
電流10mAのときの相互コンダクタンス:340mS
/mm、ドレインコンダクタンス5mS/mm、電力利
得遮断周波数の最大値185GHz、12GHzにおけ
る雑音指数NF=0.3dB、と高性能を示した。
【0030】本実施例では、アンドープAlGaAsス
ペーサ層7の厚さは2nmとしたが、1〜4nmの範囲
で良好な結果が得られた。また、n−AlGaAsキャ
リア供給層8のイオン化不純物濃度は上記に限らず、1
〜6×1018/cm3の範囲であれば、良好な結果が得
られる。
【0031】また、本実施例における条件を以下のよう
に変更してもよい。製造工程におけるエピタキシャル結
晶成長法は、MBE法の代わりに原子層単位で成長を制
御できる方法、例えばMOCVD(有機金属化学気相成
長)法等を用いても同様の結果が得られる。また、n−
GaAsキャップ層6は、GaAsに限らず、オーミッ
ク接触のとりやすい物質、例えばInGaAs等を用い
てもよい。またゲート直下のアンドープAlGaAs層
9及びアンドープGaAsカバー層5は、耐圧を小さく
しない程度に、1×1018/cm3以下のn−AlGa
Asを用いてもよい。アンドープAlGaAsスペーサ
層7、n−AlGaAsキャリア供給層8、アンドープ
AlGaAsバリア層9のAl組成は0.25を用いた
が、0.15から0.4程度の値を用いても同様な結果
が得られる。
【0032】また、アンドープInGaAsチャネル層
3に、In組成0.25のInGaAsを用いたが、
0.1から0.4程度のIn組成で、転位が入らない程
度の厚さにしてもよく、材料もInGaAsに限らず、
GaAsSbを用いてもよい。またチャネル層/キャリ
ア供給層構造も、InGaAs/AlGaAsに限ら
ず、例えば、GaAs/AlGaAs、InGaAs/
InAlAsやInAs/(Al,Ga)(Sb,A
s)のような材料の組み合わせのときも同様な結果が得
られる。また、基板材料もGaAsに限らず、InP等
を用いてもよい。InP基板を用いた場合は、上記のA
lGaAs層の代わりにIn組成0.3〜0.6のIn
AlAsを、GaAs層の代わりにIn組成0.4〜
0.7のInGaAsを用いると良好な結果が得られ
る。
【0033】また、NチャネルFETの例を示したが、
Pチャネルでも良好な結果が得られる。この場合、Nド
ープ層をPドープ層にすればよい。また、上記FET
は、HEMT(高電子移動度トランジスタ)について述
べたが、他のヘテロ接合素子に適用しても良好な結果が
得られる。例えば、図1に示した、SiドープInGa
Asチャネル層3’を用いたMESFET(金属半導体
FET)或いは上記実施例のチャネル層とキャリア供給
層の位置を逆にした、いわゆる逆HEMT或いはキャリ
ア供給層付きドープチャネル型FET等に適用しても良
好な結果が得られる。
【0034】〈実施例2〉図5に、本発明の第2の実施
例のFETの断面図を示す。まず、半絶縁性GaAs基
板1上に、絶縁膜(図示せず)を蒸着し、通常のホトリ
ソグラフィープロセスにより所望の位置にソース及びド
レイン電極領域のための開口部を設ける。次にSiイオ
ン打ち込み(照射量:3×1013/cm2、加速電圧:
125kV)を行ない、n−オーミック領域11を形成
する。次にホトリソグラフィープロセスにより所望の位
置にチャネル領域形成のための開口部を設け、Siイオ
ン打ち込み(照射量:1×1013/cm2、加速電圧:
40kV)を行ない、n−チャネル領域12を形成す
る。さらにホトリソグラフィープロセスにより所望の位
置に第二ゲート電極領域形成のための開口部を設け、S
iイオン打ち込み(照射量:2×1013/cm2、加速
電圧:60kV)を行ない、n−第二チャネル領域13
を形成する。さらにアルシン雰囲気中で熱処理(850
℃、20分)を行なう。
【0035】次にソース電極51及びドレイン電極52
をリフトオフ法により形成する。すなわち、表面にさら
に絶縁膜を設け、通常のホトリソグラフィープロセスに
より、絶縁膜に開口を形成してリフトオフのマスクとす
る。また、絶縁膜の開口はウエットエッチングによりサ
イドエッチングして、リフトオフしやすい形状にしてお
き、上記リフトオフを行なう。ソース・ドレイン電極材
料にはAuGe/Mo/Auを用い、材料蒸着後に窒素
雰囲気中で熱処理(400℃、5分)を行なう。
【0036】次に、通常のホトリソグラフィープロセス
により所望の部分を開口し、ドライエッチングにより絶
縁膜をエッチング除去する。次に、ゲート長0.5μ
m、ゲート幅200μmの第一ゲート電極53と第二ゲ
ート電極54を、リフトオフにより形成する。ゲート電
極材料にはAlを用いる。このようにして、図5に示し
た構造のFETを有する半導体装置を製造した。
【0037】本実施例による装置は、ゲート耐圧:5
V、ドレイン耐圧:13V、ソース抵抗:0.3Ω・m
m、ゲート間抵抗:0.25Ω・mm、ドレイン電流1
0mAのときの相互コンダクタンス:250mS/m
m、ドレインコンダクタンス4mS/mm、電力利得遮
断周波数の最大値95GHz、12GHzにおける雑音
指数NF=0.45dB、と高性能を示した。
【0038】〈実施例3〉図6に、本発明の第3の実施
例のFETの断面図を示す。まず、半絶縁性GaAs基
板1上に、絶縁膜(図示せず)を蒸着し、通常のホトリ
ソグラフィープロセスにより所望の位置にソース及びド
レイン電極領域のための開口部を設ける。次にSiイオ
ン打ち込み(照射量:3×1013/cm2、加速電圧:
125kV)を行ない、n−オーミック領域11を形成
する。次にホトリソグラフィープロセスにより所望の位
置にチャネル領域形成のための開口部を設け、Siイオ
ン打ち込み(照射量:1.5×1013/cm2、加速電
圧:50kV)を行ない、n−チャネル領域12を形成
し、水素雰囲気中で熱処理(800℃、20分)を行な
う。
【0039】次に、さらに絶縁膜を設け、実施例2と同
様にして、ソース電極51及びドレイン電極52をリフ
トオフ法により形成する。ソース・ドレイン電極材料に
AuGe/Mo/Auを用いること、材料蒸着後に窒素
雰囲気中で熱処理(400℃、5分)を行なうことも実
施例2と同様である。
【0040】次に、ホトリソグラフィープロセスにより
第二ゲート電極部分を開口し、ドライエッチングにより
絶縁膜をエッチング除去する。次に、ゲート長0.5μ
m、ゲート幅200μmの第二ゲート電極54を、リフ
トオフ法により形成する。次に、ホトリソグラフィープ
ロセスにより第一ゲート電極部分を開口し、ドライエッ
チングにより絶縁膜をエッチング除去する。次に、ウエ
ットエッチングにより表面のGaAs層のうち一部をエ
ッチング除去した後、ゲート長0.5μm、ゲート幅2
00μmの第一ゲート電極53を、リフトオフにより形
成する。ゲート電極材料にはAlを用いる。このように
して、図6に示した構造のFETを有する半導体装置を
製造した。
【0041】本実施例による装置は、ゲート耐圧:5
V、ドレイン耐圧:15V、ソース抵抗:0.3Ω・m
m、ゲート間抵抗:0.28Ω・mm、ドレイン電流1
0mAのときの相互コンダクタンス:270mS/m
m、ドレインコンダクタンス4mS/mm、電力利得遮
断周波数の最大値103GHz、12GHzにおける雑
音指数NF=0.42dB、と高性能を示した。
【0042】なお、実施例2及び3におけるSi及びM
gイオン打ち込み条件及びアニール条件、各電極材料等
は上記に限らず、所望のFET特性に応じた適当な条件
に変えても良い。また、例えばMgイオンやBeイオン
のようなP形となるイオンをチャネル形成よりも高エネ
ルギーで打ち込むことによりp型のバッファ領域を設け
ても良い。また、これらの実施例ではNチャネル電界効
果トランジスタの例を示したが、Pチャネルでも良好な
結果が得られる。この場合、Nドープ層をPドープ層に
すればよい。
【0043】〈実施例4〉図7に、本発明の第4の実施
例の低雑音増幅回路の回路図を示す。実施例1のデュア
ルゲートFET100をマイクロストリップ線路107
やコンデンサ108を用いたマッチング回路と共に半導
体基板上に形成する。信号が第一ゲート電極に入力し、
直流電圧が第二ゲート電極に与えられる。また、ソース
電極は接地され、ドレイン電極から出力される。なお、
101はアース、102は入力端子、103は出力端
子、104は第一ゲート電圧端子、105は第二ゲート
電圧端子、106はドレイン電圧端子である。
【0044】こうして得られた低雑音増幅回路は、デュ
アルゲートFET100のドレイン電圧及びドレイン電
流が各々3V及び10mA、第二ゲート電極の電圧0.
2Vという条件下で、12GHzにおいて最小雑音指数
0.7dB、利得24dBという良好な性能が得られ
た。
【0045】〈実施例5〉図8に、本発明の第5の実施
例のミキサ回路の回路図を示す。実施例1のデュアルゲ
ートFET100をマイクロストリップ線路107やコ
ンデンサ108を用いたマッチング回路と共に半導体基
板上に形成する。信号が第一ゲート電極に入力し、ロー
カル信号が第二ゲート電極に入力し、直流電圧が第二ゲ
ート電極に与えられる。また、ソース電極は接地され、
ドレイン電極から出力される。なお、101はアース、
102は入力端子、103は出力端子、104は第一ゲ
ート電圧端子、105は第二ゲート電圧端子、106は
ドレイン電圧端子、109はローカル信号入力端子であ
る。
【0046】こうして得られたミキサ回路は、デュアル
ゲートFET100のドレイン電圧及びドレイン電流が
各々3V及び10mA、第二ゲート電極の電圧0.2V
という条件下で、12GHzにおいて変換利得21dB
という良好な性能が得られた。
【0047】なお、実施例4及び5では実施例1のデュ
アルゲートFETを用いたが、これに限らず、実施例2
又は3のFETを用いても、同様な結果が得られる。ま
た、マッチング回路が同一基板上にある、いわゆるモノ
リシックICの例を示したが、多少性能は落ちるが製作
の容易なハイブリッドIC、すなわちマッチング回路が
同一基板上にないものでも良好な結果が得られる。ま
た、周波数帯が12GHz帯の回路について記載した
が、マッチング回路の変更で他の周波数帯でも良好な特
性が得られた。なお、本発明のFETを、高出力増幅器
等、他の回路に利用してもよい。
【0048】〈実施例6〉図9に、実施例5に示したミ
キサ回路に用いる電源の回路図を示す。電池111の電
圧を2つの抵抗110a、110bで分割し、同一の電
位を、第一及び第二ゲート電極に与える。この電源回路
を実施例5に示したミキサ回路に適用したところ、独立
に電圧を設定したときと同様な、良好な特性が得られ
た。
【0049】本実施例では抵抗分割型の電源回路を示し
たが、これに限らず、レベルシフトダイオード等を用い
た電源回路であってもよい。また、本実施例ではミキサ
回路に適用した例を示したが、実施例4に示した低雑音
増幅回路等の他の回路に適用しても同様の効果が得られ
た。
【0050】〈実施例7〉図10に、実施例5に示した
ミキサ回路に用いる電源の他の例の回路図を示す。この
場合、第二ゲート電極の電位を接地電位とし、第一ゲー
ト電圧端子104は、実施例6に示した電源回路と同じ
回路と接続する。なお、ソース電極が接地されていると
き、外部配線を用いず、ソース電極と第二ゲート電極と
を接続すればよい。この電源回路を実施例5に示したミ
キサ回路に適用したときも、独立に電圧を設定したとき
と同様な、良好な特性が得られた。なお、本実施例では
ミキサ回路に適用した例を示したが、実施例4に示した
低雑音増幅回路等の他の回路に適用しても同様の効果が
得られた。
【0051】実施例6、7を用いた回路は、動作電流や
動作電圧がより小さい用途、例えば自動車電話、携帯電
話等の低消費電力動作が必要な場合でも良好な特性が得
られた。この場合、従来素子を用いたときに実現できた
のと同等な雑音特性を得るために必要なセルサイズは、
半分以下である。これは、従来素子よりも本発明によっ
て得られた素子の性能が良いため、少ない素子数で回路
を構成しても高性能な増幅器が得られるからである。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、相互コンダクタンスが
大きく、低電圧動作可能なデュアルゲートFETが得ら
れた。また、第一及び第二ゲート電極を、所望の位置、
例えばチャネル部までの距離が異なる位置等に設けるこ
とにより、このようなデュアルゲートFETを容易に製
造することができた。このデュアルゲートFETを用い
た低雑音増幅回路、ミキサ回路等は利得や雑音指数とい
った性能が向上した。また、このような回路の電源回路
を単純化することにより、これらを集積化したチップ面
積を縮小することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界効果トランジスタの断面構造図で
ある。
【図2】従来の電界効果トランジスタの断面構造図であ
る。
【図3】ヘテロ接合電界効果トランジスタの等価回路図
である。
【図4】本発明の実施例1の電界効果トランジスタの断
面構造図である。
【図5】本発明の実施例2の電界効果トランジスタの断
面構造図である。
【図6】本発明の実施例3の電界効果トランジスタの断
面構造図である。
【図7】本発明の実施例4の低雑音増幅回路の回路図で
ある。
【図8】本発明の実施例5のミキサ回路の回路図であ
る。
【図9】本発明の実施例6の電源回路図である。
【図10】本発明の実施例7の電源回路図である。
【符号の説明】
1…半絶縁性GaAs基板 2…アンドープGaAsバッファ層 3…アンドープInGaAsチャネル層 3’…SiドープInGaAsチャネル層 4…アンドープバリア層 5…アンドープGaAsカバー層 6…n−GaAsキャップ層 7…アンドープAlGaAsスペーサ層 8…n−AlGaAsキャリア供給層 9…アンドープAlGaAsバリア層 10…アンドープAlGaAs層 11…n−オーミック領域 12…n−チャネル領域 13…n−第二チャネル領域 50…絶縁膜 51…ソース電極 52…ドレイン電極 53…第一ゲート電極 54…第二ゲート電極 100…デュアルゲートFET 101…アース 102…入力端子 103…出力端子 104…第一ゲート電圧端子 105…第二ゲート電圧端子 106…ドレイン電圧端子 107…マイクロストリップ線路 108…コンデンサ 109…ローカル信号入力端子 110a、110b…抵抗 111…電池

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の所望の領域に設けられたソー
    ス、ドレイン領域と、ソース、ドレイン領域間に設けら
    れたチャネル領域と、チャネル領域に流れる電流を制御
    するために、チャネル領域の上部に設けられた第一及び
    第二のゲート電極とを持つデュアルゲート電界効果トラ
    ンジスタを有する半導体装置において、上記第一及び第
    二のゲート電極のうち、ソース領域に近い方を第一のゲ
    ート電極とするとき、第二のゲート電極のしきい電圧が
    第一のゲート電極のしきい電圧よりも大きな負の値を持
    つことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】半導体基板の所望の領域に設けられたソー
    ス、ドレイン領域と、ソース、ドレイン領域間に設けら
    れたチャネル領域と、チャネル領域に流れる電流を制御
    するために、チャネル領域の上部に設けられた第一及び
    第二のゲート電極とを持つデュアルゲート電界効果トラ
    ンジスタを有する半導体装置において、上記第一及び第
    二のゲート電極のうち、ソース領域に近い方を第一のゲ
    ート電極とするとき、第一のゲート電極の底部からチャ
    ネル領域までの距離は、第二のゲート電極の底部からチ
    ャネル領域までの距離よりも短いことを特徴とする半導
    体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板の所望の領域に設けられたソー
    ス、ドレイン領域と、ソース、ドレイン領域間に設けら
    れたチャネル領域と、チャネル領域に流れる電流を制御
    するために、チャネル領域の上部に設けられた第一及び
    第二のゲート電極とを持つデュアルゲート電界効果トラ
    ンジスタを有する半導体装置において、上記第一及び第
    二のゲート電極のうち、ソース領域に近い方を第一のゲ
    ート電極とするとき、第一のゲート電極の直下のチャネ
    ル領域のチャネル導電型のイオン化不純物濃度は、第二
    のゲート電極の直下のチャネル領域のそれよりも小さい
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】上記第一のゲート電極の底部は、上記第二
    のゲート電極が接触している半導体層表面と同じ半導体
    層の凹部内で該半導体層と接触していることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】上記第一及び第二のゲート電極は、複数の
    異種半導体層により形成されたヘテロ接合の上部に配置
    されていることを特徴とする請求項1、2又は4記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】上記チャネル領域は、イオン化不純物が含
    まれず、キャリアを供給するための半導体層が上記チャ
    ネル領域の上又は下に、上記チャネル領域と空間的に分
    離されて配置されていることを特徴とする請求項1、
    2、4又は5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】上記チャネル領域は、第一のゲート電極、
    ソース領域間に電圧を加えたときにチャネル領域を流れ
    るキャリアの極性と同型のイオン化不純物を含むことを
    特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載の半導体
    装置。
  8. 【請求項8】上記半導体基板は、GaAs基板であり、
    上記チャネル領域は、InGaAsからなり、上記キャ
    リアを供給するための半導体層は、AlGaAsからな
    ることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】上記半導体基板は、GaAs基板であり、
    上記チャネル領域は、GaAsからなり、上記キャリア
    を供給するための半導体層は、AlGaAsからなるこ
    とを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】上記半導体基板は、GaAs基板であ
    り、上記チャネル領域は、InGaAsからなり、上記
    キャリアを供給するための半導体層は、InAlAsか
    らなることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】上記半導体基板は、GaAs基板であ
    り、上記チャネル領域は、InAsからなり、上記キャ
    リアを供給するための半導体層は、AlGaSbAsか
    らなることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】上記半導体基板は、InP基板であり、
    上記チャネル領域は、InGaAsからなり、上記キャ
    リアを供給するための半導体層は、InAlAsからな
    ることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】半導体基板上に、チャネル領域を構成す
    る第1の半導体層を形成する第1の工程と、第1の半導
    体層上に、少なくとも第2の半導体層と、その上に第3
    の半導体層を形成する第2の工程と、第3の半導体層の
    所望の部分をエッチングし、第2の半導体層上に第一の
    ゲート電極を形成する手順と、第3の半導体層の所望の
    部分の上に第二のゲート電極を形成する手順とを所望の
    順に行なう第3の工程とを有し、第一及び第二のゲート
    電極のうち、第一のゲート電極に近い方にソース領域
    が、第二のゲート電極に近い方にドレイン領域が構成さ
    れるデュアルゲート電界効果トランジスタを製造するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】半導体基板の所望の位置に、第1のチャ
    ネル領域を形成するためにイオン化不純物を導入し、該
    第1のチャネル領域の上に、第一のゲート電極を形成す
    る工程と、第1のチャネル領域のイオン化不純物濃度よ
    り大きいイオン化不純物濃度を持つ第2のチャネル領域
    を、第1のチャネル領域に隣接して形成するためにイオ
    ン化不純物を導入し、該第2のチャネル領域の上に、第
    二のゲート電極を形成する工程とを所望の順に行ない、
    第一及び第二のゲート電極のうち、第一のゲート電極に
    近い方にソース領域が、第二のゲート電極に近い方にド
    レイン領域が構成されるデュアルゲート電界効果トラン
    ジスタを製造することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】半導体基板の所望の位置に、チャネル領
    域を形成するためにイオン化不純物を導入する第1の工
    程と、チャネル領域の上の所望の位置に、第二のゲート
    電極を形成する手順と、チャネル領域の上の上記と異な
    る所望の位置に凹部を設け、該凹部に、第一のゲート電
    極を形成する手順とを所望の順に行なう第2の工程とを
    有し、第一及び第二のゲート電極のうち、第一のゲート
    電極に近い方にソース領域が、第二のゲート電極に近い
    方にドレイン領域が構成されるデュアルゲート電界効果
    トランジスタを製造することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  16. 【請求項16】請求項1から12のいずれか一に記載の
    半導体装置と、上記半導体装置のデュアルゲート電界効
    果トランジスタの上記第一のゲート電極に信号を入力す
    るための手段と、上記第二のゲート電極に直流電圧を与
    えるための手段と、上記ソース領域を接地するための手
    段とを有し、上記ドレイン領域から出力する回路を構成
    することを特徴とする低雑音増幅回路。
  17. 【請求項17】請求項16記載の低雑音増幅回路におい
    て、上記第一及び第二のゲート電極に、同一の電位を与
    える手段をさらに有することを特徴とする低雑音増幅回
    路。
  18. 【請求項18】請求項16記載の低雑音増幅回路におい
    て、上記第二のゲート電極を接地するための手段をさら
    に有することを特徴とする低雑音増幅回路。
  19. 【請求項19】請求項1から12のいずれか一に記載の
    半導体装置と、上記半導体装置のデュアルゲート電界効
    果トランジスタの上記第一のゲート電極に高周波信号を
    入力するための手段と、上記第二のゲート電極に直流電
    圧を与えるための手段と、上記第二のゲート電極にロー
    カル信号を入力するための手段と、上記ソース領域を接
    地するための手段とを有し、上記ドレイン領域から出力
    する回路を構成することを特徴とするミキサ回路。
  20. 【請求項20】請求項19記載のミキサ回路において、
    上記第一及び第二のゲート電極に、同一の電位を与える
    手段をさらに有することを特徴とするミキサ回路。
  21. 【請求項21】請求項19記載のミキサ回路において、
    上記第二のゲート電極を接地するための手段をさらに有
    することを特徴とするミキサ回路。
JP31294193A 1993-12-14 1993-12-14 半導体装置、その製造方法及び電界効果トランジスタを用いた回路 Pending JPH07169976A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5786610A (en) * 1996-05-30 1998-07-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Field effect transistor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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