JPH0716995U - 応援用具兼リズム楽器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作することが容易かつ安価であって、軽量
であり手に持って簡単に発音させることができる応援用
具兼リズム楽器を提供すること。 【構成】 支持板２の一方に握り部３、他方に貫通部４
が形成され、支持板２の貫通部４の内側に軸杆５が架設
されると共に、軸杆５に板状の金属製よりなる発音体６
が複数個移動自在に挿通されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、サッカー等のスポーツ観戦の際の応援やカラオケの補助リ ズムに使用する応援用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

スポーツ観戦の際の応援に、例えば、手に持って振ることにより応援のリズム やカラオケ、幼児遊技の補助リズム等をかもしだすものとして、従来、例えば、 タンバリンや輪体の周囲に複数の鈴を取り付けたリズム楽器を使用していた。

【０００３】 しかしながら、これらのものは、本来リズム楽器として製作されたものである ため、安価なものではなく、タンバリンは高度のリズム楽器であるため、演奏が 困難であり、多数の幼児がリズムを合わせることができなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、製作することが容易であって、安価に製作でき、軽量であっ て手に持って簡単に発音させることができる応援用具兼リズム楽器を提供するこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の応援用具兼リズム楽器は、上記課題を解決するために、支持板の一方 に握り部、他方に貫通部が形成され、前記支持板の貫通部の内側に軸杆が架設さ れると共に、前記軸杆に板状の金属製よりなる発音体が複数個移動自在に挿通さ れてなることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

支持板の握り部を手に持って振ると、支持板の貫通部の内側に架設された軸杆 に移動自在に挿通された複数の発音体が、軸杆に沿って移動し、隣り合う発音体 が互いにぶつかり合ったり、支持板の貫通部の内側に衝突することにより発音す る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００８】 図１は、本考案の第１の実施例に係る応援用具兼リズム楽器の斜視図である。 応援用具兼リズム楽器１は、概略として、平板状の支持板２の一方に幅狭の握り 部３が形成されると共に、他方に長孔よりなる貫通部４が形成され、支持板の貫 通部４の内側には軸杆５が架設されると共に、軸杆５に板状の金属製よりなる２ 個の発音体６，６′が移動自在に挿通されてなる。

【０００９】 発音体６は、図２及び図３に示すように、金属製の円板の中心に挿通孔１０を 有すると共に、径方向の中途より周端にかけて、一面側に円弧状に張り出した膨 出部１１を備え、さらに該膨出部１１は、４個の半球状の凸部１２を備えている 。なお、挿通孔１０の径の大きさは、軸杆５の径よりも大きい。

【００１０】 支持板２は木製または合成樹脂製で、板材７と板材７と外形が同形状である板 材８とを接着により合わせてなる合板で、板材７の一面側には、図４に示すよう に、軸杆４を支持板２に嵌設するための溝９が設けられている。支持板２の形状 は図面に示す野球のバットのほか、星、林檎、猫等の動物の形など好みのものに できる。

【００１１】 応援用具兼リズム楽器１は、図５に示すように、発音体６及び６′を、それぞ れの凸部１２が互いに向かい合う向きにして、各々の挿通孔１０に軸杆５を挿通 させた後、発音体６，６′を貫通部４の内側となるように板材７の一面側より軸 杆５を板材７の溝９に嵌め入れ、さらにその上方より板材８を接着することによ り組み立てられる。

【００１２】 次に、第１の実施例の応援用具兼リズム楽器１の作用について説明すると、発 音体６，６′の各挿通孔１０の径の大きさが軸杆５の径よりも大きいため、発音 体６，６′は、軸杆５に沿って移動自在であり、支持板２の握り部３を手に持っ て振ると、支持板２の貫通部４の内側に架設された軸杆５に移動自在に挿通され た発音体６，６′が軸杆５に沿って移動し、発音体６，６′が互いにぶつかり合 ったり、支持板２の貫通部４の内側に衝突することにより発音する。

【００１３】 図６は第２実施例の応援用具兼リズム楽器の側面図である。図６の応援用具兼 リズム楽器１３は、図１の応援用具兼リズム楽器の支持板２の上面にさらに衝突 板１４を設けたものである。衝突板１４は、木製または合成樹脂製の薄板状であ って、一端を支持して振幅動作を与えることによる他端側が弾性変形が可能な程 度であり、支持板２と同様に一方に握り部１５と他方に貫通部１６が形成され、 握り部１５より中程側が一面側に向けて折曲されている。

【００１４】 衝突板１４は、支持板２に対して、支持板２の上面の握り部３と衝突板１４の 握り部１５とを一致させて接着固定され、衝突板１４の折曲位置より他方の先端 までは支持板２に対して離間し、衝突板１４の貫通部１６の内側には、支持板２ に支持されている発音体６，６′の周端が介入される。

【００１５】 次に、第２の実施例の応援用具兼リズム楽器１３の作用について説明すると、 応援用具兼リズム楽器１３の各握り部３，１５を手に持って振ると、図１の応援 用具兼リズム楽器１と同様に発音体６，６′が衝突により発音すると共に、支持 板２に対して離間している衝突板１４の他方側が、応援用具兼リズム楽器１３を 振ることによるモーメントによって支持板２に対して衝突し、衝突による衝撃音 が発音体６，６′と同時に発生する。

【００１６】 なお、第１の実施例及び第２の実施例に示される貫通部４，１６は、長孔であ るが、長孔に限定されるものではなく、例えば、支持板２の側部に連通する連通 孔であってもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の応援用具兼リズム楽器は、支持板の一方に握り部、他方に貫通部が形 成され、支持板の貫通部の内側に軸杆が架設されると共に、軸杆に板状の金属製 よりなる発音体が複数個移動自在に挿通されてなるため、製作することが容易で あって、安価に製作でき、軽量であって手に持って軽く振るだけで簡単に発音さ せることができる。また、板状であるためにかさ張ることがないため、タンバリ ン等のリズム楽器に比べて幼児でも容易に操作でき携帯に向く。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例に係る応援用具兼リズム
楽器の斜視図

【図２】図１の発音体を矢視Ａ方向から示す正面図

【図３】図２の発音体のＣ−Ｃ断面図

【図４】図１の支持板のＢ−Ｂ拡大断面図

【図５】支持板２の一部を拡大して示す平面図

【図６】本考案の第２の実施例に係る応援用具兼リズム
楽器の側面図

【符号の説明】

１ 応援用具兼リズム楽器 ２ 支持板 ３ 握り部 ４ 貫通部 ５ 軸杆 ６ 発音体 ６′ 発音体 ７ 板材 ８ 板材 ９ 溝 １０ 挿通孔 １１ 膨出部 １２ 凸部 １３ 応援用具兼リズム楽器 １４ 衝突板 １５ 握り部 １６ 貫通部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持板の一方に握り部、他方に貫通部が
   形成され、前記支持板の貫通部の内側に軸杆が架設され
   ると共に、前記軸杆に板状の金属製よりなる発音体が複
   数個移動自在に挿通されてなることを特徴とする応援用
   具兼リズム楽器。