JPH07169928A - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

固体撮像装置の製造方法

Info

Publication number
JPH07169928A
JPH07169928A JP5342282A JP34228293A JPH07169928A JP H07169928 A JPH07169928 A JP H07169928A JP 5342282 A JP5342282 A JP 5342282A JP 34228293 A JP34228293 A JP 34228293A JP H07169928 A JPH07169928 A JP H07169928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
film
forming
light receiving
metal wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5342282A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yagi
健 八木
Toru Ishizuya
徹 石津谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP5342282A priority Critical patent/JPH07169928A/ja
Publication of JPH07169928A publication Critical patent/JPH07169928A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受光部と反射膜との間の絶縁膜の厚さを変え
ることなく、反射膜の劣化もなく、コンタクトホールサ
イズの縮小化による開口率の向上も容易で受光感度の向
上が図れ、金属配線の断線などの不良を起こし難くす
る。 【構成】 Si基板101上にPtSi層801を被着させて
受光部を形成する工程と、受光部の電荷を読み出す電荷
読み出し部を形成する工程と、受光部および電荷読み出
し部上に絶縁膜901を形成する工程と、絶縁膜901上に反
射膜1001を形成する工程と、Si基板101 上の領域上に
絶縁膜1201,1401を形成する工程と、絶縁膜1201,1401
に電荷読み出し部と接続する金属配線1501,1801を形成
する工程とを有し、金属配線1501,1801を形成する工程
の前に電荷読み出し部上の絶縁膜901および絶縁膜120
1,1401をフォト・エッチング工程により薄くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば赤外線固体撮像
装置のように受光部形成領域を半導体基板の表面側とし
た場合、この半導体基板の裏面から光を入射し、受光部
を透過した入射光を再び受光部に導き入れるための反射
膜を備えた固体撮像装置の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、基板の裏面側から光を入射する固
体撮像装置の一例として赤外線固体撮像装置が提案され
ている。この赤外線固体撮像装置においては、入射した
光の電子への変換効率を高めるために受光部の上に入射
光を透過する絶縁膜を形成し、その上に入射光を反射す
るための反射膜を形成することにより、受光部を透過し
た光を再び受光部に導く構造を取ることが一般的に行わ
れている。
【0003】このような赤外線固体撮像装置の従来の製
造方法を図14および図15〜図19を参照して説明す
る。図14は、赤外線固体撮像装置の画素部の構成を示
す平面図である。ここで一画素は、光電変換を行う受光
部804と、この受光部804で発生した電荷を読み出
すためのソース領域304およびドレイン領域404
と、ポリシリコン電極604とからなる電荷読み出し部
で構成され、この単位画素が目的に応じ1次元もしくは
2次元に配列されて固体撮像装置が構成される。なお、
図14において、204は分離領域、1504,180
4は金属配線、1904はコンタクトホール、2004
はスルーホールである。また、図14では、理解を容易
にするために電荷を読み出すための駆動回路などの周辺
回路部は省いてある。
【0004】図15〜図19は、図14に示した構造の
固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、これらの
図は、図14のA−A′線で切断された断面の表面付近
の構造を製造工程毎に示したものである。まず、図15
に示すように従来から良く知られているLOCOS分離
法(選択酸化法)によりSi基板105上に膜厚の厚い
酸化膜からなる分離領域205を形成し、次に受光部か
らの電荷読み出し用のMOSトランジスタを構成するた
めのソース拡散層305,ドレイン拡散層405を初め
とする種々の熱拡散層の全ておよびゲート酸化膜505
や全てのポリシリコン電極605を形成する。
【0005】次に図16に示すように受光部を形成する
ためのフォトリソグラフィー工程およびウエットエッチ
ング工程により、ゲート酸化膜505に開口部を形成
し、Si基板105の表面を露出した後、例えばPtの
被着および熱処理を行い、PtSi層805を得る。こ
れにより、光電変換を行う受光部(ショットキーバリア
ダイオード)が形成される。
【0006】次に図17に示すようにSi基板105上
に形成された全ての領域を覆うように第1の絶縁膜90
5を堆積する。ここで第1の絶縁膜905とは、例えば
PSG,BPSGやNSG膜などの絶縁性を有するとと
もに入射光を透過する物質であればよい。この第1の絶
縁膜905を形成した後、AlまたはAl合金からなる
反射膜1005を形成する。この反射膜1005は、基
板裏面より入射した赤外光のうち、受光部であるPtS
i層805を透過してしまったものを、再び受光部に導
くことにより、赤外光に対する受光感度を向上させるた
めに設けるものである。なお、前述した図15〜図17
を用いて説明した固体撮像装置の製造方法については、
特願平4−220983号「固体撮像装置の製造方法」
に詳しく記載されている。
【0007】次に図18に示すようにSi基板105上
に形成された全ての領域を再び覆うように絶縁膜120
5(これは例えば前記絶縁膜905と同一の物質でよ
い)を堆積し、その後、更に金属配線を形成する際に断
線やショートを防ぐ目的でこれら素子形成領域の平坦化
を目的とした絶縁膜1405を例えば液状SiO2 など
を用いて形成する。
【0008】次に図19に示すように受光部で発生した
電荷を読み出すためにドレイン拡散層405と金属配線
1505とを接続するための接続孔(以降コンタクトホ
ールと呼ぶ)を絶縁膜に開口し、電荷読み出し用のAl
またはAl合金からなる金属配線1505を形成する。
その後、これらの領域全てを覆うように絶縁膜1605
(これは例えば前述した絶縁膜905と同一の物質で良
い)を堆積する。その後、ポリシリコン電極605と金
属配線1805とを接続するための接続孔(以降スルー
ホールと呼ぶ)を絶縁膜に開口し、MOSゲート駆動用
のAlまたはAl合金からなる金属配線1805を形成
する。このとき、この図では示されていないが、同時に
赤外線撮像素子を駆動するためのAlまたはAl合金か
らなる金属配線も形成して赤外線固体撮像装置を完成す
る。
【0009】ここで、前述した図19の工程についてさ
らに詳しく説明すると、コンタクトホールおよびスルー
ホールを形成する場合、従来の製造方法では、ウエット
エッチング法でまずテーパー形状を形成した後、ドライ
エッチング法で基板もしくはポリシリコンまで貫通させ
る方法が用いられている。この時のウエットエッチング
法では、エッチングは全ての方向へ等速に進むため、図
19で例えば絶縁膜の膜厚がTだけある所にコンタクト
ホールまたはスルーホールを形成する場合、従来はT/
2をウエットエッチング法で、残りのT/2をドライエ
ッチング法でエッチングし開口部を形成するが、このと
き、開口部の設計上の直径L1には関係なく、ウエット
エッチングではL2だけオーバーエッチングされる。こ
こで、前述からウエットエッチング法ではエッチングは
等方的に進むため、L2はT/2と等しい長さになる。
また、開口部を形成した後、AlまたはAl合金からな
る金属配線を形成する場合、基板もしくはポリシリコン
電極と接続するためにフォトリソグラフィの誤差などで
断線などが生じないように通常はオーバーエッチングさ
れた開口部のエッジから、L2とほぼ同じ長さのL3だ
け余裕をみて金属配線は形成されるように設計される。
以上のことから、コンタクトホールまたはスルーホール
を形成し、そこに金属配線を接続ずる場合、金属配線幅
は設計上でL1+2×L2+2×L3すなわちL2=L
3=T/2からL1+2Tだけ必要となり、また、コン
タクトホールまたはスルーホールの絶縁膜表面上の開口
部の直径は、同様にL1+Tだけ必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したような構造を
用いた場合、絶縁膜の厚さTが厚くなるほどコンタクト
ホールまたはスルーホールの絶縁膜表面での開口部はL
1+Tから大きくなるため、金属配線の幅も大きくな
り、金属配線1505と金属配線1805とが接触しな
いように設計上で考慮する必要があるため、電荷読み出
し部であるMOS型トランジスタのドレイン部は必要以
上に大きくなることになる。このことから、受光部の占
める面積は、このコンタクトホールおよびスルーホール
の開口部の大きさに左右され、これらの図から明かなよ
うにコンタクトホールおよびスルーホールの開口部の占
める幅が大きくなるほど、電荷読み出し部の占める幅が
大きくなるため、受光部の占める幅Wは狭くなり、単位
画素面積に対する受光部面積の占める割合、すなわち開
口率が低下し、これにより感度の低下を招くことにもな
る。また、開口率を維持するためには単位画素の大きさ
を大きくすればよいが、これは空間分解能の低下を招く
とともに一般的な半導体素子製造の流れである素子の微
細化とは逆行することにもなる。
【0011】また、コンタクトホールまたはスルーホー
ルのアスペクト比もT/2:L1から、膜厚Tが厚いほ
ど悪くなり、金属配線形成の際に断線などの不良を起こ
しやすいという問題点があり、また、この絶縁膜をエッ
チングして膜厚を薄くしようとする際には、絶縁膜中に
入射光を反射するための金属膜があるため、この金属膜
が劣化しないように配慮する必要があるとともに平坦化
が損なわれないように配慮する必要がある。
【0012】ここで、絶縁膜の厚さTは第1の絶縁膜
と、それ以降に形成される絶縁膜とを合わせたものであ
るが、第1の絶縁膜以外は反射膜の保護と平坦化とを目
的として形成するため、その厚さを約500Å〜300
0Å程度に抑えることが可能であるが、第1の絶縁膜は
一般にオプチカルキャビティーと呼ばれ、受光部を透過
した光を反射膜で反射し再び受光部に導く際にできるだ
け光の損失が無いようにするためのもので、この厚さは
光の波長λに対し1/4λで与えられ、受光部の感度領
域が3μm〜5μm帯の場合、その厚さは約5000Å
〜1500Åになり、絶縁膜の厚さTはこの第1の絶縁
膜の厚さに大きく依存することになるが、原理的にこの
第1の絶縁膜の厚さは決まっているため、始めからコン
タクトホールおよびスルーホールが形成しやすいように
所望の厚さに薄くして堆積させることは不可能である。
【0013】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、絶
縁膜の平坦化が容易で、受光部と反射膜との間の絶縁膜
の厚さを変えることなく、反射膜である金属膜の劣化も
なく、コンタクトホールサイズの縮小化による開口率の
向上も容易なため、受光感度の向上も容易で、また、ア
スペクト比が改善された、金属配線の断線などの不良を
起こしにくい固体撮像装置の製造方法を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、金属配線を形成する工程の前に、電
荷読み出し部上の第1の絶縁膜および第2の絶縁膜をフ
ォト・エッチング工程により薄くするようにしたもので
ある。
【0015】また、他の発明は、半導体基板としてSi
基板を用い、このSi基板に金属珪化物または化合物半
導体を被着させることにより、受光部を形成し、反射膜
として金属膜を用いるようにしたものである。さらに他
の発明は、反射膜をAlで形成し、このAl反射膜を保
護するための第3の絶縁膜を形成するようにしたもので
ある。また、他の発明は、フォト・エッチング工程によ
り薄くする際に反射膜の形成に用いた露光用マスクを用
いるようにしたものである。また、他の発明は、フォト
・エッチング工程により薄くする際に、金属配線と半導
体基板とを接続するための接続孔の周辺部のみをエッチ
ングする際に用いる露光用マスクを用いるようにしたも
のである。
【0016】
【作用】本発明においては、受光部と反射膜との間の第
1の絶縁膜の膜厚はそのままで、電荷読み出し用の金属
配線と受光部からの電荷読み出し用ドレイン部との間に
存在する第2の絶縁膜の厚さを薄くすることが可能とな
るため、例えばコンタクトホールの絶縁膜表面での開口
部はL1+Tより、膜厚を2μmから0.5μmにした
場合、コンタクトホールの開口部も(L1+2)μmか
ら(L1+0.5)μmに縮小されることになり、スル
ーホールでも同様に縮小されるため、膜厚を1.5μm
薄くすることにより、コンタクトホールとスルーホール
の開口部での幅を2つ合わせて容易に3μm縮小するこ
とができるため、金属配線幅の縮小とともに電荷読み出
し部の幅を縮小することが可能となり、受光部の幅Wを
容易に大きくすることが可能となり、開口率の向上が容
易となり、感度の向上にも繋がる。
【0017】また、コンタクトホールおよびスルーホー
ル形成の際にエッチング時間が短縮できるとともに余分
なオーバーエッチングの時間も短くてすむことになるた
め、コンタクトホールの形状を精度よく形成できる。さ
らにアスペクト比も改善されるため、金属配線を形成し
た際に断線などの故障を抑えることができ、歩留りの向
上にも繋がる。また、反射膜をAlで形成した場合、こ
の反射膜上に保護膜としての第3の絶縁膜を形成するこ
とにより、コンタクトホールおよびスルーホールを形成
する前のエッチング工程でこの反射膜がダメージを受
け、変形することがないようにすることができる。ま
た、第1の絶縁膜をエッチングする際にフォトリソグラ
フィ工程でエッチングマスクを形成するが、このとき、
反射膜を形成する際に用いたレチクルを利用すれば余分
な費用の発生を抑えることができる。また、コンタクト
ホール部とスルーホール部のみをエッチングするマスク
を用いれば、金属配線下の第2の絶縁膜の膜厚は薄くな
らないため、配線容量の低減が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。 (第1の実施例)図1〜図6は、本発明による固体撮像
装置の製造方法の第1の実施例として赤外線検出用固体
撮像装置の製造方法を説明する各工程の断面図である。
まず、図1に示すようにLOCOS分離法(選択酸化
法)によりSi基板101上に膜厚の厚い酸化膜からな
る分離領域201を形成した後、電荷転送部の受光部か
らの電荷読出用のMOSトランジスタを構成するための
ソース拡散層301,ドレイン拡散層401を初めとす
る種々の熱拡散層の全ておよびゲート酸化膜501や全
てのポリシリコン電極601,熱酸化膜701を形成す
る。
【0019】次に図2に示すように受光部を形成するた
めのフォトリソグラフィー工程およびウエットエッチン
グ工程によりゲート酸化膜501に開口部を形成し、S
i基板101の表面を露出した後、例えばPtの被着お
よび熱処理を行い、PtSi層801を得る。これによ
り、光電変換を行う受光部(ショットキーバリアダイオ
ード)が形成される。
【0020】次に図3に示すようにSi基板101の表
面に形成された領域全てを覆うように絶縁膜901を堆
積する。ここで絶縁膜901とは、例えばPSG,BP
SGまたはプラズマCVDなどによるSiO2 膜などの
絶縁性を有するとともに赤外光を透過する物質であれば
よい。この絶縁膜901を形成した後、AlまたはAl
合金からなる反射膜1001を形成する。この反射膜1
001は、基板裏面より入射した赤外光のうち、受光部
であるPtSi層801を透過してしまったものを、再
びこの受光部に導くことにより、赤外光に対する受光感
度を向上させるために設けるものである。なお、ここま
での工程は、前述した図15〜図17まで示した従来技
術と何ら変わることはない。
【0021】次に図4に示すように反射膜1001を形
成した際の感光性有機樹脂膜1101をそのままエッチ
ングマスクとし、素子形成領域全体をコンタクトホール
の形成が容易になる厚さまで絶縁膜901をドライまた
はウエットによりエッチングする。次に感光性有機樹脂
膜1101を剥離した後、図5に示すように素子形成領
域全てを覆うように絶縁膜1201(これは例えば前述
した絶縁膜901と同一の物質でよい)を堆積し、その
後、金属配線を形成する際に断線やショートをできるだ
け防ぐ目的でこれら素子形成領域の平坦化を目的とした
絶縁膜1401を液状SiO2 などを用いて形成する。
【0022】最後に図6に示すように受光部で発生した
電荷を読み出すためにドレイン拡散層401と金属配線
1501とを接続するためのコンタクトホールを絶縁膜
に開口し、電荷読出用のAlまたはAl合金からなる金
属配線1501を形成する。その後、これらの領域全て
を覆うように絶縁膜1601(これは例えば前述した絶
縁膜901と同一の物質で良い)を堆積する。次にポリ
シリコン電極601と金属配線1801とを接続するた
めのスルーホールを絶縁膜に開口し、MOSゲート駆動
用のAlまたはAl合金からなる金属配線1801を形
成する。このとき、この図では示されていないが、同時
に赤外線撮像素子を駆動するためのAlまたはAl合金
からなる金属配線も形成して赤外線固体撮像装置を完成
する。
【0023】このような製造方法により、受光部と反射
膜1001との間の絶縁膜901上の絶縁膜1201,
1401,1601膜厚はそのままで、しかも、反射膜
1001上には感光性有機樹脂膜1101が存在するた
め、反射膜1001の劣化を防ぎながら、コンタクトホ
ール部およびスルーホール部の絶縁膜の膜厚を薄くでき
るので、コンタクトホールおよびスルーホールの開口部
が小さくなり、受光部の幅(図19のWにあたる)を大
きくすることができるため、開口率が向上し、よって受
光感度が高い素子を得ることができる。
【0024】(第2の実施例)図7〜図10は、本発明
の第2の実施例を説明する各工程の断面図である。この
第2の実施例において、図7以前の工程は前述した図2
までの工程と同じであるため、省略してある。すまわち
図7では図2までの工程が終了しているものとする。図
2までの工程が終了した後、図7に示すように素子形成
領域全てを覆うように絶縁膜902を堆積する。ここで
絶縁膜902とは、例えばPSG,BPSGまたはプラ
ズマCVDなどによるSiO2 膜などの絶縁性を有する
とともに赤外光を透過する物質であればよい。この絶縁
膜902を形成した後、例えば反射膜と同一の形状で大
きさだけが若干大きくなるようなレチクルを用いて感光
性有機樹脂膜1102をパターニングする。この感光性
有機樹脂膜1102をエッチングマスクとして絶縁膜9
02をコンタクトホールの形成が容易になる厚さまでド
ライまたはウエットによりエッチングする。
【0025】次に図8に示すように感光性有機樹脂膜1
102を剥離したのち、AlまたはAl合金からなる反
射膜1002を形成する。この反射膜1002は、基板
裏面より入射した赤外光のうち、受光部であるPtSi
層802を透過してしまったものを、再びこの受光部に
導くことにより、赤外光に対する受光感度を向上させる
ために設けるものである。
【0026】次に図9に示すように再び素子形成領域全
てを覆うように絶縁膜1202(これは例えば前述した
絶縁膜902と同一の物質でよい)を堆積した後、金属
配線を形成する際に断線やショートをできるだけ防ぐ目
的でこれら素子形成領域の平坦化を目的とした絶縁膜1
402を例えば液状SiO2 などを用いて形成する。
【0027】最後に図10に示すように受光部で発生し
た電荷を読み出すためにドレイン拡散層402と金属配
線1502とを接続するためのコンタクトホールを絶縁
膜に開口し、電荷読出用のAlまたはAl合金からなる
金属配線1502を形成する。その後、これらの領域全
てを覆うように絶縁膜1602(これは例えば前述した
絶縁膜902と同一の物質で良い)を堆積する。その
後、ポリシリコン電極602と金属配線1802とを接
続するためのスルーホールを絶縁膜に開口し、MOSゲ
ート駆動用のAlまたはAl合金からなる金属配線18
02を形成する。このとき、この図では示されていない
が、同時に赤外線撮像素子を駆動するためのAlまたは
Al合金からなる金属配線も形成して赤外線固体撮像装
置を完成する。
【0028】このような製造方法によれば、受光部と反
射膜1002との間の絶縁膜902の膜厚はそのまま
で、しかも、反射膜1002を形成する前に絶縁膜90
2のエッチングを行うため、反射膜1002の劣化もな
く、コンタクトホール部およびスルーホール部の絶縁膜
の膜厚を薄くできるので、コンタクトホールおよびスル
ーホールの開口部が小さくなり、受光部の幅(図19の
Wにあたる)を大きくすることができるため、開口率が
向上し、よって受光感度が高い素子を得ることができ
る。
【0029】(第3の実施例)図11〜図13は、本発
明の第3の実施例を説明する各工程の断面図である。こ
の第3の実施例において、図11以前の工程は前述した
図3までの工程と同じであるため、省略してある。すま
わち図11では図3までの工程が終了しているものとす
る。図3までの工程が終了した後、図11に示すように
再びこれらの領域全てを覆うように絶縁膜1203(こ
れは例えば前述した絶縁膜903と同一の物質でよい)
を堆積した後、反射膜1003を形成するときに用いた
露光用マスクにより、絶縁膜1203上に感光性有機樹
脂膜1103をパターニングする。そして、このパター
ニングされた感光性有機樹脂膜1103をマスクとし、
素子形成領域全体をコンタクトホールの形成が容易にな
る厚さまで絶縁膜903および絶縁膜1203をドライ
またはウエットによりエッチングする。
【0030】次に図12に示すように絶縁膜1203上
の感光性有機樹脂膜1103を剥離した後、金属配線を
形成する際に断線やショートをできるだけ防ぐ目的でこ
れら素子形成領域の平坦化を目的とした絶縁膜1403
を例えば液状SiO2 などを用いて形成する。
【0031】最後に図13に示すように受光部で発生し
た電荷を読み出すためにドレイン拡散層403と金属配
線1503とを接続するためのコンタクトホールを絶縁
膜に開口し、電荷読出用のAlまたはAl合金からなる
金属配線1503を形成する。その後、これらの領域全
てを覆うように絶縁膜1603(これは例えば前述した
絶縁膜903と同一の物質で良い)を堆積する。その
後、ポリシリコン電極603と金属配線1803とを接
続するためのスルーホールを絶縁膜に開口し、MOSゲ
ート駆動用のAlまたはAl合金からなる金属配線18
03を形成する。このとき、この図では示されていない
が、同時に赤外線撮像素子を駆動するためのAlまたは
Al合金からなる金属配線も形成して赤外線固体撮像装
置を完成する。
【0032】このような製造方法によれば、受光部と反
射膜1003との間の絶縁膜903の膜厚はそのまま
で、しかも、反射膜1003上には絶縁膜1203と感
光性有機樹脂膜1103とが存在するため、反射膜10
03の劣化を防ぎながら、コンタクトホール部およびス
ルーホール部の絶縁膜の膜厚を薄くできるので、コンタ
クトホールおよびスルーホールの開口部が小さくなり、
受光部の幅(図19のWにあたる)を大きくすることが
できるため、開口率が向上し、よって受光感度が高い素
子を得ることができる。
【0033】なお、前述した実施例においては、電荷読
出用としてMOSを用いた場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、この他に電荷読
出部に例えばCCD(電荷転送素子)やCSD,CID
など他の電荷転送方式を用いた場合でも本発明を適用で
きることは勿論である。
【0034】また、前述した実施例においては、絶縁膜
についても、ポリイミド膜やスピンオングラス(SO
G)膜または各種CVD法による酸化膜、特にテトラエ
トキシシラン(TEOS)を主材料としたCVD酸化膜
など種々のものから選択できることは言うまでもない。
【0035】また、前述した実施例において、絶縁膜を
薄くするためのエッチングの際のパターニングに用いる
レチクルには、反射膜形成用のレチクルを用いれば余分
な費用の発生を抑えることができるが、この他にも少な
くとも反射膜下の絶縁膜厚を保ったままコンタクトホー
ル部およびスルーホール部の膜厚を薄くするようなパタ
ーン形状をとるレチクルを用いれば、本発明の意図に沿
うことはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
素子形成領域上の絶縁膜の薄膜化の際にフォトリソ工程
を含むエッチングを行っているため、反射膜である金属
膜の劣化もなく、受光部と反射膜との間の絶縁膜の膜厚
には変化がないにも係わらず、コンタクトホールおよび
スルーホールの形成に際し、第1の絶縁膜および第2の
絶縁膜の膜厚が薄いため、コンタクトホールサイズの縮
小化も容易で開口率の向上が容易となり、受光感度の向
上も図れるとともにアスペクト比が改善されるので、金
属配線の断線などの不良を起こし難い固体撮像装置が得
られるという極めて優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体撮像装置の製造方法の第1の
実施例を説明する製造工程の断面図である。
【図2】図1に引き続く製造工程を説明する断面図であ
る。
【図3】図2に引き続く製造工程を説明する断面図であ
る。
【図4】図3に引き続く製造工程を説明する断面図であ
る。
【図5】図4に引き続く製造工程を説明する断面図であ
る。
【図6】図5に引き続く製造工程を説明する断面図であ
る。
【図7】本発明による固体撮像装置の製造方法の第2の
実施例を説明する製造工程の断面図である。
【図8】図7に引き続く製造工程を説明する断面図であ
る。
【図9】図8に引き続く製造工程を説明する断面図であ
る。
【図10】図9に引き続く製造工程を説明する断面図で
ある。
【図11】本発明による固体撮像装置の製造方法の第3
の実施例を説明する製造工程の断面図である。
【図12】図11に引き続く製造工程を説明する断面図
である。
【図13】図12に引き続く製造工程を説明する断面図
である。
【図14】赤外線固体撮像装置の画素部の構成を示す平
面図である。
【図15】従来の固体撮像装置の製造方法を説明する製
造工程の断面図である。
【図16】図15に引き続く製造工程を説明する断面図
である。
【図17】図16に引き続く製造工程を説明する断面図
である。
【図18】図17に引き続く製造工程を説明する断面図
である。
【図19】図18に引き続く製造工程を説明する断面図
である。
【符号の説明】
101〜103 Si基板 201〜203 分離領域 301〜303 ソース拡散層 401〜403 ドレイン拡散層 501〜503 ゲート酸化膜 601〜603 ポリシリコン電極 701〜703 熱酸化膜 801〜803 PtSi層 901〜903 絶縁膜 1001〜1003 反射膜 1101〜1103 感光性有機樹脂膜 1201〜1203 絶縁膜 1401〜1403 絶縁膜 1501〜1503 金属配線 1601〜1603 絶縁膜 1801〜1803 金属配線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】ここで、絶縁膜の厚さTは第1の絶縁膜
と、それ以降に形成される絶縁膜とを合わせたものであ
るが、第1の絶縁膜以外は反射膜の保護と平坦化とを目
的として形成するため、その厚さを約500Å〜300
0Å程度に抑えることが可能であるが、第1の絶縁膜は
一般にオプチカルキャビティーと呼ばれ、受光部を透過
した光を反射膜で反射し再び受光部に導く際にできるだ
け光の損失が無いようにするためのもので、この厚さは
光の波長λに対し1/4λで与えられ、受光部の感度領
域が3μm〜5μm帯の場合、その厚さは約5000Å
15000Åになり、絶縁膜の厚さTはこの第1の絶
縁膜の厚さに大きく依存することになるが、原理的にこ
の第1の絶縁膜の厚さは決まっているため、始めからコ
ンタクトホールおよびスルーホールが形成しやすいよう
に所望の厚さに薄くして堆積させることは不可能であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に前記半導体基板とは異な
    る物質を被着させることにより受光部を形成する工程
    と、 前記半導体基板上の前記受光部に隣接して前記受光部に
    蓄積された電荷を読み出す電荷読み出し部を形成する工
    程と、 前記受光部および電荷読み出し部上に第1の絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第1の絶縁膜上に前記受光部を通過した光を再び受
    光部へ導入する反射膜を形成する工程と、 前記半導体基板の第1の絶縁膜,電荷読み出し部および
    反射膜を含む領域上に第2の絶縁膜を形成して表面を平
    坦化する工程と、 前記第2の絶縁膜に前記電荷読み出し部と接続する金属
    配線を形成する工程とを有し、 前記金属配線を形成する工程の前に、前記電荷読み出し
    部上の第1の絶縁膜および第2の絶縁膜をフォト・エッ
    チング工程により薄くすることを特徴とした固体撮像装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記半導体基板とし
    てSi基板を用い、前記Si基板に金属珪化物または化
    合物半導体を被着させることにより前記受光部を形成
    し、前記反射膜として金属膜を用いることを特徴とする
    固体撮像装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記反射膜をAlで
    形成し、このAl反射膜を保護する第3の絶縁膜を形成
    することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記フォト・エッチ
    ング工程により薄くする際に、前記反射膜を形成する際
    に用いる露光用マスクを用いたことを特徴とする固体撮
    像装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記フォト・エッチ
    ング工程により薄くする際に、前記金属配線と前記半導
    体基板とを接続する接続孔の周辺部のみをエッチングす
    る際に用いる露光用マスクを用いたことを特徴とする固
    体撮像装置の製造方法。
JP5342282A 1993-12-15 1993-12-15 固体撮像装置の製造方法 Pending JPH07169928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342282A JPH07169928A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 固体撮像装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5342282A JPH07169928A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 固体撮像装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07169928A true JPH07169928A (ja) 1995-07-04

Family

ID=18352523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5342282A Pending JPH07169928A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 固体撮像装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07169928A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044027A1 (fr) * 1999-01-21 2000-07-27 Hamamatsu Photonics K. K. Tube electronique
US6583558B1 (en) 1997-07-24 2003-06-24 Hamamatsu Photonics K. K. Electron tube

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6583558B1 (en) 1997-07-24 2003-06-24 Hamamatsu Photonics K. K. Electron tube
WO2000044027A1 (fr) * 1999-01-21 2000-07-27 Hamamatsu Photonics K. K. Tube electronique

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8866249B2 (en) Photoelectric conversion device and manufacturing method thereof
US7642613B2 (en) CMOS image sensor and method for fabricating the same
US20090023292A1 (en) Photoelectric conversion device and method for producing photoelectric conversion device
US6635911B2 (en) Solid state image sensing device
JPH0745805A (ja) オンチップマイクロレンズを備えた固体撮像装置
JP2003249632A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
US6288434B1 (en) Photodetecting integrated circuits with low cross talk
JP2007080941A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JPH04196167A (ja) 固体撮像素子
KR20010061308A (ko) 박막 이미지센서의 제조 방법
JP3272941B2 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
US7122397B2 (en) Method for manufacturing CMOS image sensor
JPH07169928A (ja) 固体撮像装置の製造方法
US5976908A (en) Method of fabricating solid-state image sensor
US7091532B2 (en) Light shield process for solid-state image sensors
JP2001308299A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JP2002231915A (ja) 固体撮像素子
JP3339249B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
JP2003188368A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP3358375B2 (ja) 固体撮像素子とその製造方法
JPH10125892A (ja) 固体撮像素子の製造方法
KR20030044330A (ko) 이미지 센서 및 그 제조방법
JPH10321828A (ja) 固体撮像素子の製造方法
KR20030056338A (ko) 광효율을 향상시키기 위한 이미지센서 및 그 제조 방법
JP2700357B2 (ja) 回路内蔵受光素子