JP3358375B2 - 固体撮像素子とその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子とその製造方法

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JP3358375B2 JP07959995A JP7959995A JP3358375B2 JP 3358375 B2 JP3358375 B2 JP 3358375B2 JP 07959995 A JP07959995 A JP 07959995A JP 7959995 A JP7959995 A JP 7959995A JP 3358375 B2 JP3358375 B2 JP 3358375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子、特に半
導体基板の表面部に受光素子が多数配設され、各受光素
子の周囲が隆起し、該半導体基板表面上に各受光素子の
周囲部分への光の入射を阻み各受光素子上にセンサー開
口を有する遮光膜が形成され、該遮光膜上に反射防止膜
が形成された固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子は小型な撮像手段として例
えばビデオカメラ等に多く使用され、画質の向上を要請
され続けている。その要請に応えるには、先ず、画素数
を増やして解像度を高くすることが必要であるが、それ
は固体撮像素子の大型化を伴うことなく、あるいは小型
化の要求に応えつつ実現しなければならない。従って、
画素の配設密度を高くすることが必要である。
【0003】また、画質の向上にはスミアの低減を図る
ことが不可欠であり、CCD型固体撮像素子を例に採る
と、受光素子の周囲にある垂直転送レジスタ等に光が侵
入することを防止することが必要である。従って、固体
撮像素子においては、受光素子の周りの垂直転送電極上
に例えばアルミニウム(あるいは数%程度のシリコンを
含有するアルミニウムシリサイド)からなる遮光膜を形
成して垂直転送レジスタ等受光素子以外の部分への光の
侵入を防止している。
【0004】図4はそのような固体撮像素子の一つの従
来例を示す断面図である。図面において、1はp型半導
体基板、2はn型受光素子、2pは該受光素子2の表面
に形成されたP+ 型ホールアキュムレータ、3はn型垂
直転送レジスタ、4は読み出しゲート部、5は半導体基
板1表面上に形成されたゲート絶縁膜、6は第1層目の
ポリシリコンからなる垂直転送電極、7は層間絶縁膜、
8は第2層目のポリシリコンからなる垂直転送電極であ
り、この垂直転送電極6、8の存在により各受光素子2
の周囲は隆起している。
【0005】9は上記隆起部をその内側面をも含め覆う
遮光膜で、例えばアルミニウムあるいは数%程度のシリ
コンを含んだアルミニウムシリサイドあるいはタングス
テンからなる。10は該遮光膜9の受光素子2上に形成
されたセンサー開口で、被写体からの光は該センサー開
口10を通って受光素子2に入射する。13は該遮光膜
9の内側面である。このような固体撮像素子によれば、
反射率の高い遮光膜9によって垂直転送電極6、8によ
る隆起部をその内側面を含めマスクすることができるの
で、受光素子1外へ向かって入射する光を反射すること
ができ、スミアを防止することができる。
【0006】ところで、図4に示す固体撮像素子には、
遮光膜9の反射率が高いために、遮光膜9のフォトリソ
グラフィによるパターニングの加工精度が低くなるとい
う問題があった。これを具体的に説明すると、遮光膜9
にセンサー開口10を形成するには、遮光膜9のパター
ニングが必要であり、それは遮光膜9の例えばスパッタ
リングによる形成後、該遮光膜9上にフォトレジスト膜
を形成し、該フォトレジスト膜をマスクあるいはレチク
ル越しに露光し、その後、現像し、しかる後、該フォト
レジスト膜をマスクとして遮光膜9をエッチングするこ
とにより行われる。そして、その露光の際に露光光線が
遮光膜9の表面に反射され、その反射光線がマスクある
いはレチクルによるパターン通りの露光を阻み、延いて
は、加工精度を低下させる原因になる。
【0007】なぜならば、遮光膜9のパターニングによ
り形成されるのは各受光素子2上に形成されるセンサー
開口10であり、この形状、面積が受光素子2の感度に
大きく影響するので撮像領域全域に渡って、換言すれば
全受光素子2を総て均一に形成すべきものであるが、加
工精度が低くなるとそれが不可能となるからである。こ
の加工精度の低下による悪影響は、固体撮像素子の小型
化、高解像度化に伴って受光素子の集積密度が高くな
り、加工寸法が微細化する程大きくなり、感度ムラ、固
定パターンノイズの発生原因になり、無視できなくなっ
てきている。具体的には、センサー開口面積が数μm2
以下になるとその悪影響が顕著になり、無視できなくな
る。また、固体撮像素子の表面にオンチップカラーフィ
ルターを形成したカラー固体撮像素子においては、その
感度ムラが色ムラになる。
【0008】そこで、遮光膜9のパターニングの前に該
遮光膜9の表面に例えばチタンナイトライド、あるいは
チタンオキシナイトライドからなる反射防止膜を形成
し、該反射防止膜上にフォトレジスト膜を塗布してフォ
トリソグラフィにより遮光膜9のパターニングを行うと
いう試みが為された。図5はそのようにして製造された
固体撮像素子の従来例を示すもので、11はその反射防
止膜であり、その厚さは例えば数10nmである。この
ような固体撮像素子によれば、反射率の高い遮光膜9の
表面に反射防止膜11を形成した状態でフォトレジスト
膜の露光処理ができるので、概ねマスクあるいはレチク
ルによるパターン通りに露光するすることができ、加工
精度を高くすることができる。
【0009】この点について、詳しく説明すると、例え
ばチタンオキシナイトライドの場合、数nm〜数10n
mの厚さでも、現在露光光線の主流となっているi線
(波長365nm)については反射率をアルミニウムに
対してのそれと比較して1/10程度にすることができ
る。また、数10nm〜数100nmの厚さの場合、可
視光線(波長400nm〜800nm)については反射
率がアルミニウムのそれと比較して1/2〜1/5程度
にすることができる。更に、センサー開口部形成の際の
エッチングはチタンオキシナイトライドと、アルミニウ
ムとは同時に行うことができ、チタンオキシナイトライ
ドのエッチング面(側壁)の形状は微視的に視てアルミ
ニウムのそれよりも垂直で且つ滑らかである。これは撮
像ムラを小さくする方向に働く。従って、一般的なフォ
トリソグラフィにおける反射防止膜と異なり、固体撮像
素子の反射防止膜には、センサー開口の加工精度、撮像
ムラを考慮すると、露光反射率が極小となる膜厚とは異
なる最適膜厚が存在し、それは数10nmのようであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
固体撮像素子には、遮光膜9の垂直転送電極6、8によ
る隆起部の内側面に入射した光の多くが反射防止膜11
により吸収されてしまい受光素子1に入らずその分受光
素子2への入射量が少なくなり、従って感度が低くなる
という問題があった。即ち、図4に示す固体撮像素子に
よれば、受光素子2上のセンサー開口10に直接向かう
被写体からの光B1はもちろんのこと、直接には受光素
子2には向かわず上記隆起部の内側面13に入射した光
であってもそこでアルミニウム等からなる遮光膜9によ
り反射されてセンサー開口10に向う光B2も受光素子
2により受光され、信号電荷になる。
【0011】しかるに、図5に示す固体撮像素子によれ
ば、遮光膜9の表面が完全に反射防止膜11で覆われて
いるので、受光素子2上のセンサー開口10に直接向か
う光B1以外の光はほとんどが受光素子2に入射しな
い。即ち、隆起部の内側面に入射した光B2はほとんど
が破線で示すように反射されることはなく、反射防止膜
11に吸収されるのである。なぜならば、反射防止膜1
1は例えばチタンオキシナイトライドからなる場合、可
視光線については反射率がアルミニウムに比較して1/
2〜1/5になるからである。従って、固体撮像素子の
感度が低下するのである。このような感度低下はセンサ
ー開口の面積が充分に大きい場合には相対的に小さく、
大した問題とはならないが、固体撮像素子の高解像度化
に伴う受光素子2の微細化が進むほど顕著になってくる
ので看過できないのである。具体的には、反射防止膜と
してチタンオキシナイトライドを用いた場合、10〜数
10%の感度低下となる。
【0012】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、半導体基板の表面部に受光素子が多
数配設され、各受光素子の周囲が隆起し、該半導体基板
表面上に各受光素子の周囲部分への光の入射を阻み各受
光素子上にセンサー開口を有する遮光膜が形成され、該
遮光膜上に反射防止膜が形成された固体撮像素子におい
て、遮光膜の加工精度を各受光素子の感度低下を伴うこ
となく高めることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の固体撮像素子
は、各受光素子の周囲部分への光の入射を阻み各受光素
子上に開口を有する遮光膜が受光素子側に張り出した張
り出し部を有し、該遮光膜上に形成された反射膜が、少
なくとも各受光素子に隣接して形成された隆起部の受光
素子側の側面上に当たる部分がぬき部となり、且つ上記
張り出し部上を覆っていることを特徴とする。請求項2
の固体撮像素子の製造方法は、半導体基板上の転送電極
及び受光素子を覆って全面的に遮光膜を形成し、該遮光
膜上に反射防止膜を形成し、パターニングにより、上記
反射防止膜のうちの転送電極の受光素子側の側面に形成
された部分を除去してぬき部を設けると共に、上記反射
防止膜のうちの受光素子上に形成された部分を残存さ
せ、その後、上記遮光膜のエッチング用のフォトレジス
ト膜を形成し、上記遮光膜の受光素子上に形成された部
分の少なくとも一部を、その周縁部上に反射防止膜が残
存するように上記フォトレジスト膜をマスクとしてエッ
チング除去することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の固体撮像素子によれば、反射防止膜
をそのうちの隆起部の内側面上においてぬき部としたの
で、そこに遮光膜の表面が露出する。従って、そこに入
射した被写体からの光までもが多く遮光膜により反射さ
れてセンサー開口へ向い受光素子に入射し得るので、各
受光素子の感度が向上する。従って、遮光膜のエッチン
グのためのフォトレジスト膜の露光時における遮光膜の
表面での反射を、反射防止膜により防止できるようにし
つつ感度の低下を防止することができる。従って、遮光
膜の加工精度の低下を、固体撮像素子の感度低下を伴う
ことなく防止することができる。また、遮光膜のうちの
受光素子側の張り出し部上には反射防止膜が形成されて
いるため、製造時の遮後部開口の加工ばらつきに起因す
る感度ムラ、色ムラを低減できる。請求項2の固体撮像
素子の製造方法によれば、転送電極及び受光素子を覆う
ように全面的に遮光膜を形成し、該遮光膜上に反射防止
膜を形成し、エッチングにより、上記反射防止膜のうち
の転送電極の受光素子側の側面に形成された部分を除去
してぬき部を設けると共に、上記反射防止膜のうちの受
光素子上に形成された部分を残存させ、その後、上記遮
光膜のエッチング用のフォトレジスト膜を形成し、上記
遮光膜の受光素子上に形成された部分の少なくとも一部
を、その周縁部上に反射防止膜が残存するように上記フ
ォトレジスト膜をマスクとしてエッチング除去するの
で、請求項1の固体撮像素子を製造することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説
明する。図1(A)、(B)は本発明の一つの実施例を
示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B
線視断面図である。図面において、1はp型半導体基
板、2はn型受光素子、2pは該受光素子2の表面に形
成されたホールアキュムレータ、3はn型垂直転送レジ
スタ、4は読み出しゲート部、5は半導体基板1表面上
に形成されたゲート絶縁膜、6は第1層目のポリシリコ
ンからなる垂直転送電極、7は層間絶縁膜、8は第2層
目のポリシリコンからなる垂直転送電極であり、この垂
直転送電極6、8の存在により各受光素子2の周囲は隆
起している。
【0016】9は上記隆起部をその内側面をも含め覆う
遮光膜で、例えばアルミニウムあるいは数%程度のシリ
コンを含んだアルミニウムシリサイドあるいはタングス
テンからなる。10は該遮光膜9の受光素子2上に形成
されたセンサー開口で、被写体からの光は該センサー開
口10を通って受光素子2に入射する。
【0017】11は反射防止膜で、チタンナイトライド
膜あるいはチタンオキシナイトライド膜からなり、数1
0nmの膜厚を有する。チタンナイトライド膜あるいは
チタンオキシナイトライド膜は優れた反射防止特性を有
し、チタンオキシナイトライドを例に採ると、数nm〜
数10nmの膜厚にした場合には、フォトレジスト膜の
露光光線として現在多く用いられるi線(波長365n
m)に対しては、反射率を遮光膜9を成すアルミニウム
の反射率の1/10程度にすることができる。また、数
10nm〜数100nmの膜厚にした場合には、可視光
線(波長400〜800nm)に対する反射率をアルミ
ニウムの反射率に比較して1/2〜1/5に低減するこ
とができる。そして、チタンオキシナイトライド膜はア
ルミニウムと同時にエッチングすることができ、従って
センサー開口10の形成のためのアルミニウムからなる
遮光膜9のエッチングと反射防止膜11のエッチングを
各別のエッチング工程で行う必要がなく、同時に行うこ
とができ、しかも、エッチング面(側壁)の形状が微視
的に視てアルミニウムよりもシャープ(垂直)で且つ滑
らかである。このような性質はセンサー開口10の開口
幅、形状を均一にする方向に働き、好ましい。
【0018】ところで、本固体撮像素子の反射防止膜1
1は遮光膜9上の各センサー開口10の周縁部にのみ形
成され、それ以外のところはぬき部11aとなってい
る。これは、反射防止膜11の全面的デポジション後、
該反射防止膜11を選択的にエッチングすることにより
形成する。このように反射防止膜11のセンサー開口1
0の周縁部以外の部分上をぬき部11aとしたことが本
固体撮像素子の大きな特徴である。このように反射防止
膜11に上記ぬき部11aを形成したので、遮光膜9の
内側面が露出する。従って、受光素子2上のセンサー開
口10に直接向かう光線B1が受光素子2に入射するこ
とはもちろんのこと、遮光膜9の内側面に入射した光B
2もその多くがそこで反射されてセンサー開口10に向
かい、受光素子2に入射するので、受光素子2の入射量
は多くなる。依って、各受光素子2の感度が向上する。
具体的には、図4に示した固体撮像素子のように反射防
止膜を全く形成していないタイプのものよりも10%程
度、図5に示した固体撮像素子のように反射防止膜を形
成したものよりも20%程度感度を高めることができる
ことが確認されている。
【0019】しかも、遮光膜9のセンサー開口10周縁
部上に反射防止膜11が形成されており、露光時には該
反射防止膜11により遮光膜9表面上における露光光線
の反射を防止して遮光膜9パターニング用フォトレジス
ト膜に対する露光処理ができるので、遮光膜9に対する
加工精度を高くすることができる。尚、反射防止膜11
は遮光膜9表面に全面的に形成されていなくても加工精
度の向上に寄与し、全面的に形成されていないことが露
光に何ら支障を来さない。というのは、遮光膜9の少な
くとも撮像領域上におけるエッチングすべき部分は、各
受光素子2上のセンサー開口10のみであり、各センサ
ー開口10を形成すべき部分とその近傍においてさえ遮
光膜9による露光光線の反射が生じなければセンサー開
口10から離間したところで反射が生じても遮光膜9の
パターニングのための露光には何の影響も及ぼさないか
らである。
【0020】従って、本固体撮像素子によれば、感度低
下を伴うことなく遮光膜9の加工精度の向上、より具体
的には、各受光素子2のセンサー開口10の形成精度の
向上を図ることができ、各センサー開口10の形状、面
積の均一化を図り、感度ムラ、固定パターンノイズの低
減を図ることができる。尚、表面にオンチップカラーフ
ィルターを設けたカラー固体撮像素子の場合には感度ム
ラの低減が、そのまま色ムラの低減にもつながる。
【0021】図2(A)乃至(C)は図1に示した固体
撮像素子の製造方法の要部を工程順に示す断面図であ
る。 (A)第2層目のポリシリコンからなる転送電極8の形
成を終え、その後、表面に層間絶縁膜7を形成し、更に
該層間絶縁膜8上にアルミニウムあるいは数%のシリコ
ン含有アルミニウム、即ちアルミニウムシリサイドから
なる遮光膜9を例えばスパッタリングにより全面的に形
成した後、該遮光膜9上に反射防止膜11を全面的に形
成する。該反射防止膜11は厚さ例えば数10nm程度
のチタンナイトライドあるいはチタンオキシナイトライ
ドからなることは前述の通りである。図2(A)は反射
防止膜11の全面的形成後の状態を示す。
【0022】(B)次に、上記反射防止膜11の各受光
素子2上の部分、換言すれば垂直転送電極6、8による
隆起部で囲まれた凹部上の部分を選択的エッチングによ
り除去する。即ち、上記ぬき部11aを形成するのであ
る。これにより遮光膜9の隆起部内側面上の部分が上面
上の部分と共に露出する。このエッチングはフォトレジ
スト膜を用いてのフォトエッチングにより行うことがで
きる。また、反射防止膜11上にそれとエッチング選択
比のある薄膜を全面的に例えばスパッタリングあるいは
CVDにより形成し、RIE等の異方性エッチングする
ことにより薄膜を隆起部内側面のみに残存するようにエ
ッチングし、その後、該残存する薄膜、即ち、サイドウ
ォールをマスクとして反射防止膜11をエッチングする
ことにより行うこともできる。このエッチングが終わる
とマスクとして用いたサイドウォールを除去することは
いうまでもない。図2(B)は反射防止膜11の選択的
エッチングを終えた状態を示す。
【0023】(C)次に、遮光膜9パターニング用のフ
ォトレジスト膜12を選択的に形成する。この選択的形
成は、フォトレジスト膜12の塗布による形成、マスク
あるいはレチクルを用いての露光、そして現像により行
うことはいうまでもないが、露光に際し、前述のよう
に、反射防止膜11が各センサー開口10を形成すべき
部分及びその近傍における露光光線(一般にi線)の遮
光膜9表面での反射を防止するので、センサー開口10
を形成すべき部分近傍において遮光膜9表面での反射に
よって上記マスクあるいはレチクルにより規定されたパ
ターン通りに露光されないということを回避することが
できるのである。
【0024】そして、遮光膜9のパターニングは、少な
くとも固体撮像素子の撮像領域においてはセンサー開口
10のみを形成することに他ならないので遮光膜11に
大きなぬき部11aの在ることは加工精度の低下には繋
がらないのである。図2(C)はフォトレジスト膜12
の選択的形成後の状態を示す。その後、そのフォトレジ
スト膜12をマスクとして反射防止膜11及び遮光膜9
をエッチングすることによりセンサー開口10を形成す
ると、図1に示す固体撮像素子ができる。その後、表面
にオンチップカラーフィルター、オンチップレンズが形
成される場合がある。オンチップレンズがあると感度が
向上し、オンチップカラーフィルターがあると固体撮像
素子がカラー固体撮像素子になることはいうまでもな
い。
【0025】図3(A)、(B)は本発明の別の実施例
を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)のB−
B線視断面図である。本実施例は、図1に示した実施例
とは、反射防止膜11が遮光膜9の隆起部上面上にも存
在している点でのみ相違する。即ち、反射防止膜11の
ぬき部11aは遮光膜9の隆起部内側面上のみに存在し
ている。従って、隆起部内側面上に入射した光B2も遮
光膜9内側面にて反射されてセンサー開口10を経て受
光素子2に入射しうることは図1の固体撮像素子とは何
等変わらない。このように、本発明は図3に示すような
態様でも実施することができるのである。尚、上記各実
施例は本発明をCCDタイプの固体撮像素子に適用した
ものであったが、本発明はそれに限定されず、固体撮像
素子であればMOSタイプのものでもあるいは増幅型の
ものでも適用することができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の固体撮像素子によれば、遮光
膜のフォトリソグラフィによる加工精度を固体撮像素子
の感度の低下を伴うことなく向上させることができる。
具体的には、図4に示した固体撮像素子のように反射防
止膜を全く形成していないタイプのものよりも10%程
度、図5に示した固体撮像素子のように反射防止膜を形
成したものよりも20%程度感度を高めることができる
ことが確認されている。また、遮光膜のうちの受光素子
側の張り出し部上には反射防止膜が形成されているた
め、製造時の遮後部開口の加工ばらつきに起因する感度
ムラ、色ムラを低減できる。請求項2の固体撮像素子に
よれば、転送電極及び受光素子を覆うように全面的に遮
光膜を形成し、該遮光膜上に反射防止膜を形成し、エッ
チングにより、上記反射防止膜のうちの転送電極の受光
素子側の側面に形成された部分を除去してぬき部を設け
ると共に、上記反射防止膜のうちの受光素子上に形成さ
れた部分を残存させ、その後、上記遮光膜のエッチング
用のフォトレジスト膜を形成し、上記遮光膜の受光素子
上に形成された部分の少なくとも一部を、その周縁部上
に反射防止膜が残存するように上記フォトレジスト膜を
マスクとしてエッチング除去するので、請求項1の固体
撮像素子を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明固体撮像素子の一つの
実施例を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)
のB−B線視断面図である。
【図2】(A)乃至(C)は図1に示した固体撮像素子
の製造方法の一例の要部を工程順に示す断面図である。
【図3】(A)、(B)は本発明固体撮像素子の別の実
施例を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)の
B−B線視断面図である。
【図4】固体撮像素子の一つの従来例を示す断面図であ
る。
【図5】固体撮像素子の別の従来例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 受光素子 6、8 受光素子の周囲部上の隆起部(垂直転送電極) 9 遮光膜 10 センサー開口 11 反射防止膜 11a 反射防止膜11のぬき部 13 遮光膜9の内側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に形成された複数の受
    光素子と、 上記各受光素子に隣接して形成された隆起部と、 上記各受光素子の周囲部分への光の入射を阻み各受光素
    子上に開口を有する遮光膜と、 上記遮光膜上に形成され、少なくとも上記隆起部の受光
    素子側の側面上に当たる部分がぬき部となっている反射
    防止膜と、 を有し、 上記各遮光膜は上記受光素子側に張り出した張り出し部
    を有し、 上記張り出し部は上記ぬき部に対して受光素子側に位置
    し、 上記反射防止膜は少なくとも上記張り出し部上に形成さ
    れていることを特徴とする固体撮像素子
  2. 【請求項2】 半導体基板上の転送電極及び受光素子を
    覆って全面的に遮光膜を形成する第1の工程と、 上記遮光膜上に反射防止膜を形成する第2の工程と、 エッチングにより、上記反射防止膜のうちの転送電極の
    受光素子側の側面に形成された部分を除去してぬき部を
    設けると共に、上記反射防止膜のうちの受光素子上に形
    成された部分を残存させる第3の工程と、 上記第3の工程の後に、上記遮光膜のエッチング用のフ
    ォトレジスト膜を形成する第4の工程と、 上記遮光膜の受光素子上に形成された部分の少なくとも
    一部を、その周縁部上に反射防止膜が残存するように
    記フォトレジスト膜をマスクとしてエッチング除去する
    第5の工程と、 を有することを特徴とする固体撮像素子の製造方法
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