JPH0716926B2 - 木材表面の凸状模様形成方法 - Google Patents

木材表面の凸状模様形成方法

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JPH0716926B2
JPH0716926B2 JP57198189A JP19818982A JPH0716926B2 JP H0716926 B2 JPH0716926 B2 JP H0716926B2 JP 57198189 A JP57198189 A JP 57198189A JP 19818982 A JP19818982 A JP 19818982A JP H0716926 B2 JPH0716926 B2 JP H0716926B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は例えば、表札、おぼん又は装飾板等の木製品
の表面に、文字又は絵模様を凸状に形成するための木材
表面の凸状模様形成方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、木材表面の凸状模様形成方法としては、特公昭31
−4244号公報や特開昭48−39605号公報に記載された方
法がよく知られている。
ところで、これらの方法において加工木材の表面に押圧
時に形成される凹状模様は深さが約1.5mm以上となると
加工木材表面の構成組織が圧壊されてしまうため、その
後水分を供給しても隆起不能となり木材表面に凸状模様
が形成されないこととなる。そのため、通常は大体1mm
前後の深さに凹状模様は形成されるようになっており、
平削りされて形成される切削面も元の表面から1mm前後
の深さとなっている。
従って、前記特開昭48−39605号公報の図面中第2図に
示されるように押圧時に押圧凸版の突設された模様部分
以外の平面部を木材表面に当接させると、その平面部に
微細なきずや突起、デコボコなどがある場合、その部分
と当接する木材表面が圧搾され、できあがった製品には
所望の凸状模様以外の凸部が生じてしまい質の低いもの
となるという問題があった。特に、春慶塗りの場合は、
表面の微細な凹凸が実に目立って、商品価値を著しく損
なうため、表面を平滑に形成することがきわめて重要で
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前記公報記載の従来の方法においては金属板
又は硬質木材等に模様を彫刻形成した押圧凸版が用いら
れてきた。そして、これらの平面部を研磨するには大変
な手間とコストが必要とされることから一般には梨地模
様のように凹凸のあるままにしておき、できあがり時に
表面に生じた不要な凸部を削り取ることとしていたので
前記問題を解消することはできず、また仕上げ時に補修
作業が必要となり製作コストが高くなってしまうという
問題があった。
そこで、ひとつの方法として押圧時に前記平面部が木材
表面に当接しないように模様が高く突設された押圧凸版
を用いることも考えられるが、それでは細密模様など細
い線の場合には突設された模様の凸部の腰が弱くて押圧
時の圧力に耐えられず折れてしまうという問題があっ
た。
又、従来の方法においては、押圧凸版が金属板等である
ため模様にエッジ部が突設されている場合には押圧時に
その部分で木材表面の繊維組織が切断され、できあがっ
た製品の凸状模様が角ばったきつい印象のものとなると
いう問題があった。
この発明は上記した欠陥を解消するためになされたもの
であって、その目的は安価な製作コストで、所望の凸状
模様を形成できるとともに、細密模様をも形成でき、さ
らに丸みをおびた柔和な気品のある凸状模様を形成する
ことができ、特に春慶塗りに適する新規な木材表面の凸
状模様形成方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明では特に、押圧凸
版を、平滑面を有する合成樹脂製の支持体と、同支持体
の前記平滑面上に感光硬化性樹脂からなり高さ1mm前後
に浮き上がるように突設される模様とから構成し、該押
圧凸版をプレス機等により加工木材の表面に対し前記支
持体の平滑面が面接触するように押圧して加工木材の表
面に前記模様に対応する凹状模様を形成するようにし
た。
〔作用〕
加工木材の表面に押圧凸版をその突設された模様が接合
する状態にして重ね合せ、その状態において前記押圧凸
版をその平滑面が加工木材の表面に面接触するまで加工
木材側に押圧する。すると、加工木材の表面には前記押
圧凸版の模様により深さ1mm前後の凹状模様が形成され
る。次に、前記凹状模様の深さまで加工木材の表面全体
を平削りし、その切削面に水分を供給する。すると、前
記押圧凸版の模様により圧縮変形された部分が切削面上
から隆起復元し、木材表面には押圧凸版の模様に対応し
た凸状模様が形成される。
〔実施例〕
以下、この発明を表札に具体化した一実施例を第1図〜
第6図に基づいて説明する。
第1図は桧を直方体状に木取りした加工木材としての基
材1と、高さ1mmの模様としての逆文字2が浮き上がる
ように突出する状態で設けられた樹脂からなる押圧凸版
3とを示す。この実施例の押圧凸版3はプラスチック製
の支持体4上に、シート状に成形されたポリエステル又
はポリアミド等を主原料とした光重合性組成物から成る
感光層を載置し、その表面にネガフィルムを密着して露
光することにより露光部のみを硬化させ、次いで、これ
に溶剤をかけて未露光部を溶解除去して凸状の逆文字2
を形成したものである。なお、逆文字2は前記の露光硬
化にともない支持体4と一体化され、また前記逆文字2
が形成された部分以外の支持体4表面は平滑面4aとなっ
ている。
そこで、まず第2図に示すようにプレス機8のテーブル
9上に前記基材1を載置するとともに、その表面12に逆
文字2が接合する状態で押圧凸版3を重ね合わせる。そ
して、この状態においてプレス機8のラム10を降下さ
せ、押圧凸版3を基材1に押圧する。従って、第4図に
示すように基材1の表面12には前記逆文字2により深さ
1mmの凹状模様としての凹状文字11が形成される。この
とき基材1の構成組織は、押圧作用を受けた部分の細胞
組織が他の周辺組織に比較して圧縮変形された状態とな
る。
この場合、支持体4は合成樹脂製なので、その表面をミ
クロン単位で平滑にすることができる。従って、前記平
滑面4aには従来の金属板等からなる押圧凸版の平面部と
は相違して微細なきずや突起等がないので、押圧時に基
材1の表面12と面接触してもその表面12に不要な凹部を
形成することはない。
次に、第5図に示すように鉋又は鉋盤を使用して凹状文
字11が形成された基材1の表面12全体を平削りする。こ
の場合、切削しろは凹状文字11の深さと同じ1mmであっ
て、切削後に各凹状文字11の底面が基材1の表面に現れ
るようにする。従って、こうして平削りされた基材1の
切削面13は、全体が平滑になるとともに、各文字部が前
記した圧縮変形されたままの組織状態で切削面13上の所
定位置に配置される。
その後、この状態の基材11をその切削面13を下にして一
定時間水又は温水につける。すると、第6図に示すよう
に圧縮変形された各文字近傍の構成組織が供給された水
分により旧態に復するため、各文字部が基材1の切削面
13から隆起して第3図に示すような凸状模様としての凸
状文字14を形成する。
凸状文字14を形成した後は適宜の手段により基材1の全
体を乾燥させ、各凸状文字14の表面に黒又は金色の彩色
を施し、基材1の全面にニス又は漆等を塗布すれば、こ
の実施例における表札の製作を終了することができる。
そして、この場合基材1の表面12のうち前記平滑面4aと
面接触した部分には、押圧凸版として金属板等を用いて
いた従来と異なり、不要な凹部は形成されていないの
で、製作された表札には所望の凸状文字14のみが形成さ
れ不要な凸部が形成されていない質の高いものとするこ
とができる。従って、基材1の表面に漆を塗って春慶塗
りにした場合、漆の表面を美麗にすることができる。
又、不要な凸部を切削研磨するための補修作業が不要と
なり製作コストを低くすることができる。
こうして製作された表札は、各凸状文字14が基材1の表
面から浮き上がった状態で配置されているため、凹状文
字では得ることの出来ない重厚味を表現することができ
る。又、押圧凸版3は樹脂フィルムなので、ある程度弾
性があり、この押圧凸版3を使用して凹状文字11を形成
しているので、基材1の繊維組織を切断することなく、
基材1から浮き上がった凸状文字14を丸みをおびた柔ら
かな気品のあるものとすることができる。
なお、この実施例では、基材1として桧を使用したが、
桐、杉、松等を使用しても前記と同様な効果を得ること
ができる。
次に、この発明の別の実施例について説明する。
第7図はこの発明を壁等に掛けて使用する装飾板に具体
化した別の実施例を示すものである。この実施例におい
ても前記実施例と同一の工程に従って作業を進めること
により、加工木材としての基板16上に凸状模様としての
絵模様17を形成することができる。
すなわち、前記実施例で述べたような原図を電算写植機
等にかけて絵模様が1mmの高さに浮き上がるように突設
された押圧凸版をプレス機等により基板16の表面に平滑
面が面接触するまで押圧して凹状の絵模様を形成し、次
いで、鉋盤等を使用してその表面を平滑に切削した後、
その切削面を浸水すれば原図に対応した絵模様を細部に
わたって克明に突出させることができる。
なお、前記実施例とは異なりこの実施例の装飾板18は、
基板16の表面積が広く、しかも、絵模様17の画線が複雑
になっているが、押圧凸版に突設されている絵模様の高
さは1mmと低いので、押圧時の圧力にも耐えることがで
き、その凸部が折れたりすることはない。
又、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば家具、ぼん、菓子器等の各種木製品の表面に凸状
の文字又は絵模様をあしらう工程に応用して具体化する
こともできる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によれば、加工木材の表
面に対し押圧凸版をその平滑面が面接触するように押圧
して、その平滑面上に浮き上がるように突設された模様
により木材表面に凹状模様を形成するようにしているの
で、押圧時に形成される凹状模様の深さにムラが生じる
おそれがなく、製品の表面に浮き上がる凸状模様の高さ
を各製品間で均一にすることができるとともに、押圧時
に加工木材の表面と面接触する前記平滑面には、微細な
きずや突起、デコボコ等がないため、押圧時に加工木材
の表面にこれらの突起等によって不要な凹部を形成する
おそれがなく、従って、できあがった製品には所望の凸
状模様のみが隆起復元され不要な凸部は形成されないの
で、凸状模様以外の加工表面全体が平滑な質の高い製品
にすることができる。しかも、前記したごとく凸状模様
を隆起復元させたときに加工表面には不要な凸部が生じ
ないので、従来必要であったかかる不要な凸部を切削研
磨するための補修作業を不要にでき、製作コストを従来
よりも低くすることができる。又、押圧時に加工木材の
表面に凹状模様を形成する模様は高さが1mm前後と低い
ため凸部の腰が強く、押圧時に折れるおそれがないので
細密模様等の画線が細い場合にも対処することができ
る。さらに、押圧時に前記凹状模様を形成するための模
様は、感光硬化性樹脂からなりある程度の弾性を有して
いるため、押圧時に加工木材表面の繊維組織を切断する
おそれがなく、従って、できあがった製品に浮き上がる
凸状模様を丸みをおびた柔らかな気品のあるものとする
ことができる。そのため、この発明によると、できあが
った製品の表面に春慶塗りなど漆を塗布する場合にも、
凸状模様以外の加工表面全体が平滑であるため、製品の
表面を美麗に仕上げることができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの発明を表札に具体化した一実施例
を示すものであり、第1図は基材と押圧凸版を示す斜視
図、第2図はプレス工程を示す正面図、第3図は表札の
仕上がり状態を示す斜視図、第4図から第6図は第3図
のA−A線における破断面の変化を示す断面図である。
第7図はこの発明の別の実施例を示す装飾板の正面図で
ある。 加工木材としての基材1、模様としての逆文字2、押圧
凸版3、平滑面4a、プレス機8、凹状模様としての凹状
文字11、表面12、切削面13、凸状模様としての凸状文字
14、加工木材としての基板16、凸状模様としての絵模様
17、装飾板18。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】模様(2)を突設した押圧凸版(3)をプ
    レス機(8)等により加工木材(1,16)の表面(12)に
    押圧して同表面(12)に凹状模様(11)を形成し、次に
    前記表面(12)を前記凹状模様(11)の深さまで平削り
    して切削面(13)を形成し、その後前記切削面(13)に
    水分を供給して凸状模様(14,17)を形成する木材表面
    の凸状模様形成方法において、 前記押圧凸版(3)を、平滑面(4a)を有する合成樹脂
    製の支持体(4)と、同支持体(4)の前記平滑面(4
    a)上に感光硬化性樹脂からなり高さ1mm前後に浮き上が
    るように突設される模様(2)とから構成し、該押圧凸
    版(3)をプレス機(8)等により加工木材(1,16)の
    表面(12)に対し前記支持体(4)の平滑面(4a)が面
    接触するように押圧して加工木材(1,16)の表面(12)
    に前記模様(2)に対応する凹状模様(11)を形成する
    ことを特徴とする木材表面の凸状模様形成方法。
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KR101539071B1 (ko) * 2013-06-11 2015-07-24 백종길 비금속 금형을 이용한 장식 판재의 제조 방법

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