JPH07168958A - 硬貨包装機の硬貨選別通路装置 - Google Patents

硬貨包装機の硬貨選別通路装置

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JPH07168958A
JPH07168958A JP5315026A JP31502693A JPH07168958A JP H07168958 A JPH07168958 A JP H07168958A JP 5315026 A JP5315026 A JP 5315026A JP 31502693 A JP31502693 A JP 31502693A JP H07168958 A JPH07168958 A JP H07168958A
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Yuusuke Inuki
裕介 井貫
Yuji Hino
祐司 日野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬貨通路で包装する硬貨と包装しない硬貨を
確実に選別できる。 【構成】 硬貨通路8の選別基準位置41よりも外側の位
置に硬貨通路8面に垂直に設けた回転軸65にその回転中
心より偏心した位置に選別案内ローラ63を回転自在に設
ける。回転軸65の回転によって選別案内ローラ63の周縁
が選別基準位置と略同一面に位置する第1位置と選別基
準位置より選別孔21側へ突出して搬送する硬貨を選別基
準位置より内側へ案内する第2位置との間を移動する。
制御部95は金種識別部48による識別結果に基いて回転軸
65の駆動停止を制御し包装する硬貨のときには選別案内
ローラ63を第1位置に設定し、包装しない硬貨のときは
選別案内ローラ63を第2位置に設定する。 【効果】 包装しない硬貨を選別孔21から落下排除する
選別案内部材のローラ63により硬貨は円滑に硬貨通路を
移送し組立て性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬貨包装機の硬貨選別通
路装置に係り、特に、包装する硬貨と包装しない非包装
硬貨との選別を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の硬貨包装機において、例
えば特開平1−258092号公報に記載されている硬
貨選別通路装置が知られている。
【0003】この従来の硬貨包装機の硬貨選別通路装置
は、回転円盤から繰出される硬貨を硬貨包装機構の硬貨
集積部までに搬送する硬貨通路上にて、この回転円盤側
の上流側から硬貨を識別する識別部、硬貨の通過を阻止
する硬貨阻止部、異常硬貨排出部、包装および非包装硬
貨の選別部を配設した構造となっている。
【0004】そして、前記硬貨識別部は硬貨を包装する
硬貨と包装しない非包装の正常硬貨および異常硬貨を識
別するようにしている。
【0005】また、選別部は硬貨通路に包装しない正常
の非包装硬貨を選別排除する選別孔を形成し、この硬貨
通路の選別孔の一側位置に硬貨の案内縁部を形成すると
ともに自由回転自在に選別基準位置を定める回転円板を
軸支し、この選別孔は回転円板の側部位置を始端として
搬送ベルトによる搬送方向よりも回転円板を設けた硬貨
通路の一側方向に向って傾斜状に開口し、この選別孔の
他側は包装する指定した硬貨の直径に応じて硬貨通路の
幅を調整可能とし、この硬貨通路には選別孔の他側に指
定された包装する硬貨の周縁を当接して指定した包装す
る硬貨を選別孔の傾斜に沿って案内し選別孔へ落下させ
ることなく通過させる硬貨区分部材を設けている。そし
て、この硬貨区分部材は、大径硬貨はその周縁を乗上げ
させて搬送ベルトの搬送方向へそのまま搬送させ、選別
溝孔の回転円板側を外して落下させるようにしている。
【0006】また、この種の硬貨選別装置としては、特
開平4−77890号公報に記載されている装置が知ら
れている。
【0007】この装置は円柱状の回転軸の上端部を半円
状に切り欠いた変換部を有する選別案内部材を硬貨通路
の選別基準位置上に回転自在に設け、この選別案内部材
の回転により切り欠き部を硬貨通路に位置させて硬貨を
直線状に移動させて選別孔から落下させることなく通過
させる第1位置と半円部を選別基準位置より選別孔側へ
突出させて移送される硬貨を選別基準位置より内側へ案
内して選別孔から落下排除させる第2位置とに変換可能
にした構造が採られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の特開平1−
258092号公報に記載されている硬貨包装機の硬貨
選別通路装置では、包装しない非包装硬貨の大径硬貨の
排出には硬貨選別部で搬送ベルトの搬送方向と選別孔の
方向とに少し角度をもたせて配設することによって大径
硬貨が搬送ベルトによる搬送方向へ搬送されるにしたが
って徐々に選別孔に落下するという構造としたため、硬
貨通路がより長くなる問題があった。
【0009】さらに、上記従来の硬貨包装機では、硬貨
識別部で硬貨が識別されるが、包装する正常硬貨と包装
しない正常硬貨の非包装硬貨は選別孔を有する硬貨選別
部に送り込み、硬貨識別部の識別結果とは無関係に硬貨
の直径寸法のみで機械的に選別しているため、直径が近
似した硬貨、例えば5円硬貨と100円硬貨とでは、少
しでも摩耗している硬貨、または汚れが付着している硬
貨などでは誤って選別することがあり、識別結果に基い
た正確な選別が行えない問題がある。
【0010】特開平4−77890号公報に記載されて
いる硬貨選別装置では、選別案内部材は円柱状の回転軸
の上端部を半円状に切り欠いた変換部を有する構造とし
たため、選別案内部材の半円状の切り欠き部を硬貨通路
に位置させた場合、切り欠き角部が硬貨通路の選別基準
位置より突出すると硬貨が引っ掛かり確実な選別が得ら
れず、高い加工精度を必要とするとともに高い組立て精
度が要求される問題がある。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、硬貨通路の選別基準位置に設けた選別案内ローラに
て硬貨通路で包装する正常硬貨と包装しない正常硬貨お
よび異常硬貨の非包装硬貨とを識別結果に基いて確実に
選別できる硬貨包装機の硬貨選別通路装置を提供するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の硬
貨包装機の硬貨選別通路装置は、繰出される硬貨を搬送
ベルトで順次硬貨通路上を移送させて硬貨集積部へ搬送
する間に硬貨識別手段よる硬貨識別と硬貨阻止手段によ
る硬貨の通過阻止と、包装しない非包装硬貨の排除およ
び前記硬貨通路の硬貨集積部へ送り込む硬貨の移送幅方
向の位置決めを行う硬貨包装機の硬貨選別通路装置にお
いて、前記硬貨通路の幅方向一側に設けられ硬貨の選別
基準位置を定める基準側面部と、前記選別基準位置より
わずかに内側に位置して前記硬貨通路上に開口形成され
硬貨が選別基準位置を搬送されるときには通過させると
ともに選別基準位置よりも内側を搬送されるときには落
下させる大きさを有する選別孔と、前記選別孔の側部近
傍でかつ前記選別基準位置よりも外側の位置に硬貨通路
面に垂直な軸線回りに回転可能に設けられた回転軸と、
この回転軸にその回転中心よりわずかに偏心した位置に
回転自在に設けられ前記回転軸の回転によって周縁が選
別基準位置と略同一面に位置する第1位置と前記選別基
準位置より選別孔側へ突出して搬送される硬貨を選別基
準位置より内側へ案内する第2位置との間を移動可能に
設けられた選別案内ローラと、前記回転軸を回転させて
前記選別案内部材を第1位置と第2位置の間で移動させ
るとともに各位置において停止させる駆動停止手段と、
前記硬貨識別手段による識別結果に基いて前記回転軸駆
動停止を制御し包装する正常硬貨が移送されてきたとき
には前記選別案内ローラを第1位置に位置させ包装しな
い非包装硬貨が移送されてきたときには前記選別案内ロ
ーラを第2位置に位置させる制御部とを具備したもので
ある。
【0013】請求項2記載の発明の硬貨包装機の硬貨選
別通路装置は、請求項1記載の硬貨包装機の硬貨選別通
路装置において、硬貨通路の選別基準位置と反対側の通
路側部にこの硬貨通路の幅方向に移動可能に設けられ前
記選別基準位置側の通路側壁との間で硬貨集積部へ送り
込む硬貨の移送幅方向の位置を定める可動案内体を設
け、この可動案内体はその硬貨通路の上流側の始端を選
別孔の始端より上流側で前記硬貨通路面より低い位置か
ら硬貨移送方向に向って徐々に高くなる第1の傾斜面部
を形成するとともにこの第1の傾斜面部に連続して前記
選別孔を通過する硬貨の周縁に接する垂直部の高さを硬
貨の厚み以下にしこの垂直部から硬貨通路の外側に向っ
て徐々に高くなる第2の傾斜面部を形成し、前記硬貨集
積部へ送り込む硬貨径より径大の硬貨は周縁の一部が可
動案内体へ乗り上げながらローラ状選別案内ローラに案
内されて前記選別孔へ落下させるものである。
【0014】請求項3記載の発明の硬貨包装機の硬貨選
別通路装置は、請求項2記載の硬貨包装機の硬貨選別通
路装置において、制御部は包装しない硬貨が移送されて
きた場合でかつその硬貨の直径が包装硬貨と略同一であ
った場合は選別案内ローラを第2位置に位置させるとと
もに前記可動案内体を硬貨通路の幅を拡げる外側方向へ
移動させるものである。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明の硬貨包装機の硬貨選別通
路装置は、回転円盤などから硬貨通路に順次繰出された
硬貨は搬送ベルトにより移送され、硬貨識別手段によっ
て識別が行なわれる。そして、硬貨は引続き硬貨通路の
基準側面部に沿って移送され、このとき、識別手段によ
る識別に基づいて包装する正常硬貨の場合は制御部によ
り駆動停止手段が選別案内ローラを選別基準位置と略同
一面に位置する第1位置に位置させて該当硬貨を硬貨包
装の硬貨集積部側に向って硬貨通路の下流側へ搬送す
る。
【0016】また、硬貨識別手段による識別の結果、包
装しない非包装硬貨の場合は駆動停止手段により選別案
内ローラが選別基準位置より選別孔側へ突出し移送され
る硬貨を選別基準位置より内側へ案内する第2の位置に
位置され、包装しない非包装硬貨は選別基準位置より内
側へ硬貨を案内する第2位置に位置されている選別案内
ローラにて硬貨通路の他側に向って内側に案内され、硬
貨の縁部が選別孔から外れて落下される。
【0017】そして、包装する硬貨を硬貨集積部側に向
って硬貨通路の下流側へ移送し、または、包装しない硬
貨を通路の他側に向って内側に案内し、硬貨の縁部を選
別孔から外れて落下排除する選別案内部材は回転自在の
選別案内ローラにて形成され、この選別案内ローラは回
転軸に偏心した位置に設けたので、硬貨は円滑に硬貨通
路を移送され、組立て性も向上する。
【0018】請求項2記載の発明の硬貨包装機の硬貨選
別通路装置は、包装する正常硬貨は硬貨通路の選別基準
位置に対向する可動案内体に案内されて選別孔から落下
排除されることなく通過して硬貨集積部に送り込む。ま
た、包装する硬貨より径大の包装しない硬貨は周縁の一
部が可動案内体の第1の傾斜面部から第2の傾斜面部に
乗り上げて選別案内ローラに案内されながら選別孔から
排除する。
【0019】請求項3記載の発明の硬貨包装機の硬貨選
別通路装置は、制御部が包装しない硬貨が移送されてき
た場合でかつその硬貨の直径が包装硬貨と略同一であっ
た場合は選別案内ローラを第2位置に位置させるととも
に可動案内体を硬貨通路の幅を拡げる外側方向へ移動さ
せ、包装する硬貨と略同一の包装しない硬貨も確実に選
別できる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0021】図7は硬貨包装機の説明図で、図7におい
て、1は包装機本体で、この包装機本体1の上部一側に
は硬貨貯留装置2が設けられ、この硬貨貯留装置2は、
ホッパー状の硬貨投入部を有し、この硬貨投入部の内底
部に設けたコンベア上に貯留された硬貨はコンベアの駆
動によって硬貨貯留装置2の側部に設けられた硬貨繰出
し装置3に送出する。
【0022】図1は硬貨繰出し装置部と硬貨通路部の平
面図で、前記硬貨繰出し装置3は、図1に示す回転円盤
4を有し、この回転円盤4の周縁に案内壁5が設けら
れ、この回転円盤4の上面に臨ませて回転円盤4上の硬
貨を厚み方向に1層にする厚み規制部材6が設けられ、
回転円盤4上に供給された硬貨は回転円盤4の回転によ
る遠心力によって周縁の案内壁5に沿って移行させると
ともに厚み規制部材6の下を通過させることにより、案
内壁5の一部を切欠いて形成した開口部7から略接線方
向に延設された硬貨通路8に送り出す。
【0023】また、図1に示すように、前記硬貨通路8
は、前記硬貨繰出し装置3より送出された硬貨を1層1
列状態で移送して金種識別を行ない、非包装の正常硬
貨、正常の金種硬貨以外の包装できない外国硬貨、偽造
硬貨、変造硬貨などの異常硬貨を通路上から排除すると
ともに、包装のために選択設定された金種の包装硬貨の
みを通過させてこの硬貨通路8の終端から硬貨包装部9
の上方に形成された硬貨集積部10に送り出す。
【0024】また、図7に示すように、前記硬貨集積部
10は、前記硬貨通路8から送出される硬貨を案内体11で
受取って重積する。
【0025】前記硬貨包装部9は、図7に示すように、
重積された硬貨を受取り、この重積硬貨を回転させて周
面に包装紙14を巻回する、例えば3本の包装ローラ12
と、前記硬貨集積部10に重積された硬貨を包装ローラ12
間に案内する支持棒を有する案内機構13と、包装ローラ
12によって重積硬貨の周面に巻回された包装紙14の上下
縁を折り込む上下一対の巻込鉤を有する巻込鉤機構15
と、包装ローラ12に供給する包装紙14を供給する包装紙
供給装置16とを備えている。そして、この包装紙供給装
置16は引き出された包装紙14を切断刃17にて所定長に切
断して前記包装ローラ12に包装紙14を供給する給紙ロー
ラ18を有している。
【0026】また、前記包装ローラ12の下方には、包装
ローラ12間より放出された包装硬貨を収納する包装硬貨
収納箱19b と不完全包装硬貨を収納する回収硬貨収納箱
19aが着脱自在に設けられ、前記包装ローラ12の下方と
包装硬貨収納箱18と回収硬貨収納箱19の上方との間に切
換え装置20が設けられ、包装が不完全な包装硬貨は切換
え装置20の切換えにより回収硬貨収納箱19に回収され
る。
【0027】さらに、図3は硬貨選別部の縦断面図で、
図3に示すように、前記硬貨通路8に形成した選別孔21
の下方に臨ませてシュート22が設けられ、このシュート
22は中間部から分岐され、一方の分岐シュート23a の下
端開口部は図7に示す非包装の正常硬貨を収納する第1
の収納部24に連通され、他方の分岐シュート23b は異常
硬貨を収納する第2の収納部25に連通され、この第1お
よび第2の収納部24,25は箱状に形成されて前記包装機
本体1に挿脱自在に設けられている。
【0028】また、図3に示すように、前記分岐シュー
ト23a ,23b の分岐部に振り分け手段26が設けられてい
る。この振り分け手段26は回動可能に軸支された振り分
け板27を有し、常時は図示のように、一方の分岐シュー
ト23a を開口して他方のシュート23b を閉塞し、ソレノ
イド28の励磁動作で振り分け板27はばね29に抗して鎖線
で図示するように回動して一方の分岐シュート23a を閉
塞し他方の分岐シュート23b を開口する。また、ソレノ
イド28の非励磁動作で振り分け板27はばね29により復帰
回動し、一方の分岐シュート23a を開口して他方のシュ
ート23b を閉塞する。
【0029】さらに、前記硬貨通路8は、図2は硬貨通
路の一部の平面図で、図1ないし図3に示すように、前
記回転円盤4の上面と同一平面上に設けられた底板31を
有し、この底板31の始端部近傍から前記選別孔21の位置
までとこの選別孔21の位置から底板31の下流側終端位置
までの上方に硬貨通路8内の硬貨を移送するための正逆
駆動可能な丸ベルトの搬送ベルト32と平ベルトの搬送ベ
ルト38とが張設されている。そして、前記回転円盤4か
ら硬貨通路8に繰出される硬貨は搬送ベルト32,38によ
って底板31に圧接されて硬貨通路8内を1枚ずつ移送さ
れる。この一方の搬送ベルト32はプーリ33,34間に張設
され、この各プーリ33,34は底板31に対して包装硬貨の
うち最も薄い硬貨の厚みよりやや小なる高さ位置に回転
自在に支持される。そして、前記一方のプーリ33は正逆
駆動可能な電動機35により回転されて搬送ベルト32を正
逆駆動する。さらに、前記他方のプーリ34と一体に回転
するプーリ36と硬貨通路8の終端位置に設けたプーリ37
との間に前記搬送ベルト38が張設されている。
【0030】また、前記硬貨通路8は底板31上の通路幅
方向両側に設けられ硬貨を1列状態に規制する通路側板
42,43にて前記回転円盤4の開口部7側の始端部の通路
入口部40から形成され、この通路側板42,43の間隔は、
包装する1枚の径大硬貨が進入可能で2枚の径小硬貨が
通路幅方向に並列されない寸法に設定されている。ま
た、この硬貨通路8の一側の通路側板42の縁部44には選
別基準位置を定める基準側面部41が形成され、基準側面
部41は通路内方に斜めに突出する導入縁部46が設けられ
ている。また、他側の通路側板43の縁部45には、導入縁
部46に対し包装する1枚の径大硬貨が進入可能で2枚の
径小硬貨が通路幅方向に並列されない寸法間隔を保って
通路外方に円弧状に向かう凹状縁部47が設けられてい
る。
【0031】さらに、前記硬貨通路8の基準側面部41の
上流域には硬貨の金種識別を行なう硬貨識別手段として
の金種識別部48が設けられ、この金種識別部48は通路上
流側から順に磁気センサ49、レザーおよび赤、緑および
青色(RGB)センサ50およびイメージセンサ(フォト
センサ)51とを有し、この磁気センサ49は、底板31の上
面に磁気センサ49の上面を同一平面に臨ませて埋設され
ており、搬送ベルト32によって磁気センサ49の上面に押
付けられながら搬送される硬貨の材質を磁気的に判別す
る。また、前記レザーおよび赤、緑および青色(RG
B)センサ50は硬貨の周面のギサの有無および硬貨の色
彩を判別し、さらに、前記イメージセンサ51は、搬送ベ
ルト32の両側部位置において底板31の上面との間に処理
硬貨厚みより大なる間隔をおいて受光器が設けられてい
ると、その下方の底板31に開口された投光開口の内底部
に図示しない投光器が設けられており、投光器から投光
開口を通じて受光器に投光されている光を搬送ベルト32
で搬送される硬貨が遮ることによって硬貨の径、硬貨の
汚れ具合などを判別する。
【0032】また、前記金種識別部48と基準側面部41と
の間には硬貨の通過を阻止するための硬貨阻止手段52が
設けられ、この硬貨阻止手段52は図5に示すように、ス
トッパ53,53を有している。この両ストッパ53,53は、
互いに対向して上端が底板31上に突出し、底板31から通
路側板42,43に開口された移動溝孔54,54を通じて通路
内へ進出するとともに、硬貨通路8外へ退避可能になっ
ており、通常はスプリング56a の付勢によって硬貨通路
8外へ退避されており、各ストッパ53,53はリンク57に
て連結されてソレノイド56の励磁動作で硬貨通路8に進
出して硬貨の通過を阻止するようになっている。
【0033】また、前記硬貨阻止手段52の下流域には選
択設定された包装する金種硬貨を通過させるとともにそ
の金種より径大および径小硬貨を排除する前記選別孔21
を形成した硬貨選別部60が形成されている。この硬貨選
別部60には前記通路側板42に形成した切り欠き部62に位
置して底板31上に選別案内ローラ63が配設されている。
【0034】この選別案内ローラ63は、図3に示すよう
に硬貨通路8面に対して垂直な軸線回りに回転可能に軸
支された回転軸65の上端にこの回転軸65の回転中心より
わずかの寸法L1 偏心した位置がベアリング66にて回転
自在に取付けられている。この選別案内ローラ63の回転
軸65は前記選別孔21の始端の近傍位置に臨む一方の通路
側板42の下部に設けた軸受64にて回動自在に軸支されて
いる。
【0035】また、この選別案内ローラ63の駆動停止手
段67は、図3に示すように回転軸65の下端に取付けた歯
車68にステッピングモータ69の駆動軸70に設けた歯車71
が噛合されている。また、前記回転軸65に設けた被検知
片72を検知する定位置検知センサ73が設けられ、この定
位置検知センサ73は前記選別案内ローラ63が定位置の第
1位置に位置していることを検知する。また、前記選別
案内ローラ63が第2の位置に位置したことは定位置の第
1位置からのパルス数にて検知される。
【0036】そして、この選別案内ローラ63は前記ステ
ッピングモータ69の駆動で回転軸65の回転によって周縁
が基準側面部41の選別基準位置74と略同一面の第1の位
置63a と、基準側面部41より選別孔21側へ突出し硬貨通
路8を移送される硬貨を基準側面部41より内側に案内す
る第2の位置63b との間を移動可能となっている。
【0037】また、図3に示すように、前記硬貨通路8
の他方の通路側板43の下流側すなわち硬貨通路8の硬貨
集積部10への導入側には、基準側面部41を形成する一方
の通路側板42に対向して硬貨通路8の幅方向に移動可能
な可動案内体75が設けられ、この一方の通路側板42と可
動案内体75との間に前記選別孔21を位置させ、この一方
の通路側板42と可動案内体75との間で硬貨通路8を移動
する硬貨の搬送幅方向の位置を定める。この可動案内体
75は図1に示すように、移動方向に突出した突出片部76
を有し、この突出片部76には移動方向の案内溝77に挿通
した支軸78により移動可能に支持されている。
【0038】また、図2および図4に示すように、この
可動案内体75の上流側の始端には、前記底板31の凹部79
に嵌合され前記選別孔21の始端より上流側に位置し硬貨
通路8面より低い位置から硬貨の移送方向に向って徐々
に高くなる第1の傾斜面部80が形成され、さらに、この
第1の傾斜面部80に連続して下流側には前記選別孔21を
通過する硬貨の周縁に接する垂直部の高さを硬貨の厚み
以下としてこの高さ位置から硬貨通路8と反対側の外方
に向って徐々に高くなる第2の傾斜面部81が形成されて
いる。そして、この可動案内体75は選別孔21を通過して
硬貨集積部10に送り込む包装する硬貨より包装しない径
大の硬貨は周縁の一部が可動案内体75に乗り上げながら
前記選別案内ローラ63に案内されて前記選別孔21から排
除するようになっている。
【0039】この可動案内体75を作動させる金種設定駆
動手段94は図1に示すように、前記可動案内体75の突出
片部76に突設した係合ローラ84に係合するカム85と、こ
のカム85を回転させる電動機87と、可動案内体75を硬貨
通路8の幅を拡げる方向に移動させるスプリング86とを
備え、カム85の回転により可動案内体75を硬貨通路8を
狭める方向に移動させるとともにスプリング86の付勢力
で可動案内体75は硬貨通路8の幅を拡げる方向に移動す
る。
【0040】さらに、図4に示すように、前記可動案内
体75と硬貨通路8の選別孔21の他側を覆う硬貨案内カバ
ー82が設けられ、この硬貨案内カバー82の内面には硬貨
を選別孔21に導く誘導縁83a を形成する凹部83が形成さ
れている。
【0041】また、図2に示すように、前記硬貨通路8
の硬貨阻止手段52の上流位置には通過する硬貨を検知す
る硬貨阻止タイミングセンサ88が設けられ、また、前記
硬貨阻止手段52と硬貨案内体75の始端位置との間に選別
タイミングセンサ89が設けられている。さらに、硬貨通
路8の下流側終端部に硬貨径を検知するセンサ90a ,90
b ,90c が幅方向に配設され、センサ90a は硬貨通路8
の一側に,センサ90b,90c は硬貨通路8の他側に変位
して幅方向に並列に設け、所定径より小径の硬貨の通過
を検知する。
【0042】また、図1に示すように、前記硬貨通路8
の終端に設けられた硬貨集積部10は、前記硬貨通路8か
ら送出される硬貨を受取る案内体11は一対の無端ベルト
91にて形成され、この無端ベルト91は前記金種設定駆動
手段94の電動機92により包装する硬貨の径に応じて間隔
を調整され、この無端ベルト91の支持部93にて硬貨通路
8から送り出される硬貨を受取りながら下降して硬貨を
重積する。
【0043】図6において、95は制御部で、硬貨識別手
段の金種識別部48による判別結果が、包装する正常硬貨
の場合は前記駆動停止手段67を選別案内ローラ63が第2
の位置にあるときは駆動させ、また、選別案内ローラ63
が第1の位置にあるときは駆動させずに選別案内ローラ
63を第1位置に設定する。
【0044】また、この制御部95は金種識別部48による
判別結果が、正常硬貨の非包装硬貨の場合は前記駆動停
止手段67を選別案内ローラ63が第1の位置にあるときは
駆動させ,第2の位置にあるときには駆動させずに前記
選別案内ローラ63を第2位置に設定する。
【0045】さらに、前記制御部95は、金種識別部48に
よる判別結果が、異常硬貨の非包装硬貨の場合は同様に
前記駆動停止手段67を選別案内ローラ63が第1の位置に
あるときは駆動させ,第2の位置にあるときは駆動させ
ずに前記選別案内ローラ63を第2位置に設定するととも
に、前記硬貨阻止手段67を作動させて該当硬貨を一旦停
止させかつ前記振り分け手段26を作動させた後に硬貨阻
止手段52を一瞬非作動とする。また、異常硬貨が選別孔
21へ落下する時間経過後に硬貨阻止手段67の動作を解除
するとともに、振り分け手段26を復帰させる。
【0046】また、この制御部95は、包装する硬貨の金
種設定に際して金種設定駆動手段94を制御し、前記電動
機87を駆動して前記可動案内体75を移動し硬貨通路8の
幅を包装する硬貨の外径に合せるとともに電動機92を駆
動して硬貨集積部10のベルト91間を包装する硬貨の径に
応じて間隔を調整する。
【0047】また、この制御部95は、包装しない硬貨が
移送されてきた場合でかつその硬貨の直径が包装硬貨と
略同一であった場合は、金種識別部48の識別に基づいて
駆動停止手段67のステッピングモータ69を制御して選別
案内ローラ63を第2の位置に位置させるとともに金種設
定駆動手段94の電動機87を駆動し前記可動案内体75を硬
貨通路8の幅を拡げる外側方向へ移動させ、包装する硬
貨と硬貨径が略同一で包装しない硬貨を選別孔21から落
下排除する。
【0048】また、制御部95は金種識別部48が硬貨通路
8を移動される硬貨が最初の正常硬貨を判別するまでは
前記駆動停止手段67を制御して前記選別案内ローラ63を
第2位置に設定する。そして、制御部95は金種識別部48
が正常の硬貨を識別したときには、前記硬貨阻止手段67
を作動させるとともにその識別された正常硬貨の金種に
合せて金種設定駆動手段94を作動させる。
【0049】次に、この実施例の作用を説明する。
【0050】硬貨貯留装置2に投入された各種金種の混
合硬貨は、硬貨繰出し手段3の回転円板4の回転で硬貨
通路8に順次繰出される。この繰出された硬貨は搬送ベ
ルト32により硬貨通路8を移送され、硬貨識別手段の金
種識別部48によって識別が行なわれる。この金種識別部
48にて硬貨は、磁気センサ49にて材質により磁気的に判
別され、レザーおよび赤、緑および青色(RGB)セン
サ50にて硬貨の周面のギサの有無および硬貨の色彩が判
別され、さらに、イメージセンサ51にて硬貨の径、硬貨
の汚れ具合などが判別し、硬貨は、正常硬貨の金種、異
常硬貨を判別されて硬貨包装の硬貨集積部10側に向って
硬貨通路の下流側へ移送される。
【0051】そして、制御部95は金種識別部48が硬貨通
路8を移動される硬貨が最初の包装できる正常硬貨を判
別するまでは、駆動停止手段67を制御して選別案内ロー
ラ63を第2位置に設定する。最初の包装できる正常硬貨
が識別され、この正常硬貨が硬貨阻止タイミングセンサ
88にて検知されると、硬貨阻止手段52のソレノイド56が
励磁動作され、ストッパ53,53は硬貨通路8に進出作動
し、硬貨の通過が阻止される。さらに、制御部95は駆動
停止手段67のステッピングモータ69を駆動し、選別案内
ローラ63の回転軸65に設けた被検知片72を定位置検知セ
ンサ73が検知するとステッピングモータ69を停止させ、
選別案内ローラ63を第1位置に設定する。さらに、制御
部95は金種設定駆動手段94の電動機87を駆動してカム85
を回動させて可動案内体75を進退させ、硬貨通路8の幅
が識別された包装できる硬貨の径に合せて調節されると
ともに金種設定駆動手段94の電動機92により、硬貨集積
部10の間隔もその硬貨の径に合せて調節される。
【0052】この状態で、制御部95は硬貨阻止手段52の
ソレノイド56を非励磁とし、ストッパ53,53は硬貨通路
8から後退し、硬貨阻止手段52にて硬貨通路で移動を阻
止されていた硬貨は硬貨通路8を搬送ベルト32にて移送
され、選別案内ローラ63は選別基準位置と略同一面に位
置する第1位置に位置されているため、硬貨は選別孔21
から落下されることなく、硬貨集積部10側に向って硬貨
通路8の下流側へ搬送される。なお、包装する硬貨の金
種を予め指定した場合には、その指定された金種の硬貨
の径に合せて硬貨通路8および硬貨集積部10の間隔が調
節されるので、前述の動作は省略される。
【0053】また、制御部95は、金種識別部48が包装す
る硬貨と硬貨径が同一の包装しない硬貨を識別したと
き、金種識別部48の識別に基づいて駆動停止手段67のス
テッピングモータ69を制御して選別案内ローラ63を第2
の位置に位置させ、また、金種設定駆動手段94の電動機
87を駆動して可動案内体75を硬貨通路8の幅を拡げる外
側方向へ移動させ、包装する硬貨と硬貨径が略同一で包
装しない硬貨を選別孔21から落下排除する。
【0054】そして、図8に示すように、包装する正常
硬貨C1 が金種識別部48で識別され、次いで、硬貨阻止
タイミングセンサ88がこの硬貨C1 を検出し、さらに、
選別タイミングセンサ89が硬貨C1 を検出しても、選別
案内ローラ63の駆動停止手段67、振り分け手段26は作動
されず、選別案内ローラ63は基準側面部41の選別基準位
置74と略同一面の第1の位置63a に位置されており、硬
貨C1 は選別孔21から落下されることなく硬貨集積部10
に移送される。
【0055】また、硬貨識別手段の金種識別部48によ
り、包装しない正常の非包装硬貨C2が識別され、この
硬貨C2 が選別タイミングセンサ89にて検知されると、
制御部95は駆動停止手段67のステッピングモータ69を駆
動し、選別案内ローラ63が選別基準位置より選別孔21側
へ突出して硬貨通路8を移送される硬貨C2 を選別基準
位置より内側へ案内する第2の位置に位置され、包装し
ない正常の非包装硬貨C2 は選別基準位置より内側へ硬
貨を案内する第2位置に位置されている選別案内ローラ
63にて硬貨通路8の他側に向って内側に案内され、硬貨
2 の縁部が選別孔21から外れて落下される。このと
き、振り分け手段26は作動されずに包装しない正常の非
包装硬貨C2 は第1収納部24に収納される。そして、金
種識別部48により、包装する正常の包装する硬貨C3
識別されると選別タイミングセンサ89が硬貨C3 を検出
するときと前後して制御部95は駆動停止手段52のステッ
ピングモータ69を駆動し、選別案内ローラ63が選別基準
位置と略同一面に位置する第1位置に復帰され、包装す
る正常硬貨C3 は選別孔21から落下されることなく硬貨
集積部10に移送される。
【0056】さらに、金種識別部48にて異常硬貨C4
検出されると、制御部95は硬貨阻止手段52のソレノイド
56を励磁動作させてストッパ53,53を硬貨通路8に進出
させるとともに駆動停止手段67のステッピングモータ69
を駆動し、選別案内ローラ63を第1の位置の選別基準位
置より第2の位置の選別孔21側へ突出させ、さらに、金
種識別部48が異常硬貨C4 を検出してから一定時間経過
後、電動機35を停止させて搬送ベルト32,38を停止さ
せ、硬貨C4 を硬貨通路8にストッパ53,53にて一旦停
止させる。そして、この間に制御部95は振り分け手段26
のソレノイド28を励磁させ、振り分け板27はばね29に抗
して鎖線で図示するように回動させて一方の分岐シュー
ト23a を閉塞し他方の分岐シュート23b を開口する。
【0057】次いで、振り分け手段26が作動された後に
制御部95は硬貨阻止手段52のソレノイド56を一瞬非作動
にするとともに電動機35を駆動して該当硬貨C4 のみを
通過させ、次の硬貨C5 が金種識別部48で包装する正常
硬貨であると識別していると、硬貨C5 の通過をストッ
パ53,53にて停止させ、硬貨C4 は選別基準位置より内
側へ硬貨を案内する第2位置に位置されている選別案内
ローラ63にて硬貨通路8の他側に向って内側に案内さ
れ、硬貨C4 の縁部が選別孔21から外れて落下され、振
り分け板27は一方の分岐シュート23a を閉塞し他方の分
岐シュート23b を開口しているので硬貨C4 は第2収納
部へ収納される。
【0058】また、包装する正常硬貨C5 を硬貨阻止タ
イミングセンサ88が検知すると、制御部95は硬貨阻止手
段67は動作して硬貨C5 を停止させるととともに金種識
別部48で識別途中の次の硬貨C6 も停止させる。電動機
35を停止させて搬送ベルト32,38を停止させるととも
に、駆動停止手段67を駆動し、選別案内ローラ63が選別
基準位置と略同一面に位置する第1位置に復帰されると
ともに振り分け手段26も復帰作動させる。そして、制御
部95は電動機35を反転駆動し、硬貨C5 は硬貨通路8を
後退移送されて金種識別部48を通過し、硬貨C6 ,C5
の識別が消去され、制御部95は電動機35を停止させる。
【0059】そして、制御部95は電動機35を正転駆動
し、硬貨C5 ,C6 を順次移送し、金種識別部48が包装
する正常硬貨として識別すると、前述のように硬貨
5 ,C6は順次硬貨集積部10に移送される。
【0060】さらに、金種識別部48が次の硬貨C7 を非
包装の正常硬貨と識別すると、制御部95は駆動停止手段
67のステッピングモータ69を駆動し、選別案内ローラ63
を第1の位置の選別基準位置から第2の位置の選別孔21
側へ突出させ、硬貨C7 を選別孔21から排除するととも
に、金種識別部48が次の硬貨C8 も非包装の正常硬貨と
識別すると、制御部95は選別案内ローラ63を第2の位置
の選別孔21側へ突出させた状態に保持し、次の硬貨C8
も選別孔21から引き続き排除する。そして、次の硬貨が
包装する正常硬貨として識別されると、制御部95は駆動
停止手段67のステッピングモータ69を駆動し、選別案内
ローラ63を第2の位置の選別基準位置に位置させる。
【0061】なお、選別孔21から硬貨を排除するとき、
硬貨通路8に突出されている選別案内ローラ63は回転可
能なローラ部材にて構成されているため、選別案内ロー
ラ63が第1位置または第2位置の各位置に位置されてい
ても硬貨は円滑に移送されて硬貨通路8に滞留されるこ
とがない。
【0062】また、選別孔21から排除される硬貨が包装
する正常硬貨より径小の硬貨であると、選別基準位置よ
り内側へ硬貨を案内する第2位置に位置されている選別
案内ローラ63にて硬貨通路8の他側に向って内側に案内
され、硬貨縁部が選別孔21から外れて落下される。
【0063】さらに、選別孔21から排除される硬貨が包
装する正常硬貨より径大の硬貨であると、選別基準位置
より内側へ硬貨を案内する第2位置に位置されている選
別案内ローラ63にて硬貨通路8の他側に向って内側に案
内され、硬貨は選別案内ローラ63に案内されて可動案内
体75の上流側の始端に位置している硬貨通路8面より低
い位置から硬貨の移送方向に向って徐々に高くなる第1
の傾斜面部80に乗り上げ、さらに、硬貨はこの第1の傾
斜面部80に連続して下流側の硬貨の周縁に接する垂直部
の高さが硬貨の厚み以下の高さ位置から硬貨通路8と反
対側の外方に向って徐々に高くなる第2の傾斜面部81に
乗り上げる。そして、包装しない径大の硬貨は硬貨案内
カバー82の内面の凹部83に形成した誘導縁83a に案内さ
れて硬貨は選別孔21に導かれ選別孔21から硬貨の縁部が
選別孔21から外れて落下排除される。
【0064】そして、硬貨集積部10に所定枚数、例えば
50枚の硬貨が重積されると、包装機構が作動して硬貨は
包装される。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、硬貨識別
手段による識別の結果、包装する正常硬貨と包装しない
非包装硬貨を選別孔から排除する選別案内部材は回転自
在なローラにて形成され、選別案内ローラが硬貨を通過
させる第1位置または硬貨を排除する第2位置の各位置
に位置されていても硬貨は円滑に移送されて硬貨通路に
滞留されることがなく、硬貨包装効率を高められる。ま
た、選別案内ローラのため、角部がなく高い製造精度、
組立て精度が要求されず、組立て性が向上される。
【0066】請求項2記載の発明によれば、選別孔から
排除される硬貨が包装する正常硬貨より径大の硬貨であ
っても、径大の硬貨は可動案内体の上流側の始端に位置
している硬貨通路面より低い位置から硬貨の移送方向に
向って徐々に高くなる第1傾斜面部に乗り上げ、さら
に、硬貨はこの第1の傾斜面部に連続して下流側の硬貨
の周縁に接する垂直部の高さが硬貨の厚み以下の高さ位
置から硬貨通路と反対側の外方に向って徐々に高くなる
第2傾斜面部に乗り上げ、選別孔から硬貨の縁部が外れ
てより確実に落下排除される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す硬貨包装機の硬貨通路
部の平面図である。
【図2】同上一部の拡大平面図である。
【図3】同上硬貨通路部の縦断面図である。
【図4】同上硬貨通路部の一部の分解斜視図である。
【図5】同上硬貨阻止手段部の縦断面図である。
【図6】同上制御部のブロック図である。
【図7】同上硬貨包装機の説明図である。
【図8】同上硬貨包装機のタイミングチート図である。
【符号の説明】
8 硬貨通路 10 硬貨集積部 21 選別孔 32,38 搬送ベルト 48 硬貨識別手段の金種識別部 52 硬貨阻止手段 41 基準側面部 63 選別案内ローラ 65 回転軸 67 駆動停止手段 75 可動案内体 80 第1の傾斜面部 81 第2の傾斜面部 95 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰出される硬貨を搬送ベルトで順次硬貨
    通路上を移送させて硬貨集積部へ搬送する間に硬貨識別
    手段よる硬貨識別と硬貨阻止手段による硬貨の通過阻止
    と、包装しない非包装硬貨の排除および前記硬貨通路の
    硬貨集積部へ送り込む硬貨の移送幅方向の位置決めを行
    う硬貨包装機の硬貨選別通路装置において、 前記硬貨通路の幅方向一側に設けられ硬貨の選別基準位
    置を定める基準側面部と、 前記選別基準位置よりわずかに内側に位置して前記硬貨
    通路上に開口形成され硬貨が選別基準位置を搬送される
    ときには通過させるとともに選別基準位置よりも内側を
    搬送されるときには落下させる大きさを有する選別孔
    と、 前記選別孔の側部近傍でかつ前記選別基準位置よりも外
    側の位置に硬貨通路面に垂直な軸線回りに回転可能に設
    けられた回転軸と、 この回転軸にその回転中心よりわずかに偏心した位置に
    回転自在に設けられ前記回転軸の回転によって周縁が選
    別基準位置と略同一面に位置する第1位置と前記選別基
    準位置より選別孔側へ突出して搬送される硬貨を選別基
    準位置より内側へ案内する第2位置との間を移動可能に
    設けられた選別案内ローラと、 前記回転軸を回転させて前記選別案内部材を第1位置と
    第2位置の間で移動させるとともに各位置において停止
    させる駆動停止手段と、 前記硬貨識別手段による識別結果に基いて前記回転軸駆
    動停止を制御し包装する正常硬貨が移送されてきたとき
    には前記選別案内ローラを第1位置に位置させ包装しな
    い非包装硬貨が移送されてきたときには前記選別案内ロ
    ーラを第2位置に位置させる制御部とを具備したことを
    特徴とする硬貨包装機の硬貨選別通路装置。
  2. 【請求項2】 硬貨通路の選別基準位置と反対側の通路
    側部にこの硬貨通路の幅方向に移動可能に設けられ前記
    選別基準位置側の通路側壁との間で硬貨集積部へ送り込
    む硬貨の移送幅方向の位置を定める可動案内体を設け、 この可動案内体はその硬貨通路の上流側の始端を選別孔
    の始端より上流側で前記硬貨通路面より低い位置から硬
    貨移送方向に向って徐々に高くなる第1の傾斜面部を形
    成するとともにこの第1の傾斜面部に連続して前記選別
    孔を通過する硬貨の周縁に接する垂直部の高さを硬貨の
    厚み以下にしこの垂直部から硬貨通路の外側に向って徐
    々に高くなる第2の傾斜面部を形成し、 前記硬貨集積部へ送り込む硬貨径より径大の硬貨は周縁
    の一部が可動案内体へ乗り上げながらローラ状選別案内
    ローラに案内されて前記選別孔へ落下させることを特徴
    とする請求項1記載の硬貨包装機の硬貨選別通路装置。
  3. 【請求項3】 制御部は包装しない硬貨が移送されてき
    た場合でかつその硬貨の直径が包装硬貨と略同一であっ
    た場合は選別案内ローラを第2位置に位置させるととも
    に前記可動案内体を硬貨通路の幅を拡げる外側方向へ移
    動させることを特徴とする請求項2記載の硬貨包装機の
    硬貨選別通路装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10105764A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Laurel Bank Mach Co Ltd 硬貨処理機における硬貨選別装置
JP2012048312A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Glory Ltd 硬貨選別機構
CN106530479A (zh) * 2016-12-26 2017-03-22 长江大学 螺旋四辊硬币高速分类计数机

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