JPH07168739A - ソフトウェアテスト進捗状況管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソフトウェアテスト進捗状況管理方式に於い
て、テスト担当者が行なうソフトウェアに対するテスト
の進捗状況をテスト管理者が独自に確認できるようにす
る。 【構成】 テスト対象ソフトウェア21-1のテストを、テ
ストデータ31-1を使用して行なう場合、テスト担当者５
は、テスト対象ファイル2-1,テストデータファイル3-1
のファイル名及びテスト開始指示を入力する。これによ
り、テスト実行手段12が上記したテストを開始し、テス
ト開始日時出力手段13がテスト開始日時を、特定情報出
力手段16が上記ファイル2-1,3-1 のファイル名をテスト
単位を特定する情報として出力ファイル４に出力する。
テスト実行中、テスト実行状況出力手段15はＣＰＵ負荷
状況等を出力ファイル４に出力する。テストが終了する
と、テスト終了日時出力手段14がテスト終了日時を出力
ファイル４に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はソフトウェアテスト進捗
状況管理方式に関し、特に、テスト担当者が行なうソフ
トウェアに対するテストの進捗状況をテスト管理者が確
認することができるソフトウェアテスト進捗状況管理方
式に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にソフトウェアの開発時には、予め
定められた幾つかのテスト単位毎にテストが行なわれ
る。このテストは、実際にはテスト担当者がテスト用の
実行マシンを使って行ない、個々のテスト単位毎のテス
ト結果を含むテスト報告書をテスト管理者に提出し、テ
スト管理者はこの報告によりテストの進捗状況を管理し
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、実際にテストを行なうテスト担当者から提出される
テスト報告書に基づいて、テスト管理者が、テストの進
捗状況を管理するというように、テスト担当者が提出す
るテスト報告書を信用してテスト進捗状況を管理してい
るため、テスト担当者のモラルが低く、実際にはテスト
を行なっていないにもかかわらず、テストを行なったよ
うなテスト報告書を提出した場合、正確なテスト進捗状
況をテスト管理者が管理できないという問題があった。

【０００４】本発明の目的は、テスト担当者が行なうソ
フトウェアに対するテストの進捗状況をテスト管理者が
独自に確認することができるソフトウェアテスト進捗状
況管理方式を提供することにある。

【０００５】尚、特開平２−２３６６２９号公報には、
ソフトウェアを生産するための作業項目及び各作業の完
了月日をＩＣカードに記録して管理する方式が示され、
作業項目としてテストも示されているが、テストが確実
に行なわれたか否かを管理者が確認するための技術は記
載されていない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、 （Ａ）ソフトウェアのテストを行なうテスト実行装置に
於いて、実行されたテスト単位を特定するための特定情
報を出力する特定情報出力手段と、該特定情報出力手段
が出力した特定情報を出力ファイルに書き込むファイル
書き込み手段とを備えたものである。

【０００７】また、本発明は、テストが実際に行なわれ
たか否かを、更に確実にテスト管理者が確認できるよう
にするため、 （Ｂ）テスト開始日時を出力するテスト開始日時出力手
段と、テスト終了日時を出力するテスト終了日時出力手
段とを備え、前記ファイル書き込み手段は、前記テスト
開始日時出力手段が出力したテスト開始日時及び前記テ
スト終了日時出力手段が出力したテスト終了日時を前記
出力ファイルに書き込むものである。

【０００８】更に、本発明は、テストが実際に行なわれ
たか否かを、より確実にテスト管理者が確認できるよう
にするため、 （Ｃ）テスト実行時のＣＰＵ負荷状況を出力するテスト
実行状況出力手段を備え、前記ファイル書き込み手段
は、前記テスト実行状況出力手段が出力したＣＰＵ負荷
状況を前記出力ファイルに書き込むものである。

【０００９】

【作用】（Ａ）の構成に於いては、特定情報出力手段
が、実行されたテスト単位を特定するための特定情報
（例えば、テスト対象のソフトウェアが格納されている
ファイルのファイル名，テストに使用するテストデータ
が格納されているファイルのファイル名等）を出力し、
ファイル書き込み手段が、特定情報を出力ファイルに書
き込む。

【００１０】（Ｂ）の構成に於いては、テスト開始日時
出力手段，テスト終了日時出力手段が、それぞれテスト
開始日時，テスト終了日時を出力し、ファイル書き込み
手段が、テスト開始日時，テスト終了日時を出力ファイ
ルに書き込む。

【００１１】（Ｃ）の構成に於いては、テスト実行状況
出力手段が、ＣＰＵ負荷状況を出力し、ファイル書き込
み手段が、ＣＰＵ負荷状況を出力ファイルに書き込む。

【００１２】

【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。

【００１３】図１は本発明の実施例のブロック図であ
り、テスト実行装置１と、テスト対象ソフトウェア２１
−１〜２１−ｎが格納されているテスト対象ファイル２
−１〜２−ｎと、テストデータ３１−１〜３１−ｍが格
納されているテストデータファイル３−１〜３−ｍと、
管理情報４１が書き込まれる出力ファイル４と、テスト
担当者５が使用するキーボード等の入力部５１と、テス
ト担当者５が使用するＣＲＴ等の表示部５２と、テスト
管理者６が使用するキーボード等の入力部６１と、テス
ト管理者が使用するＣＲＴ等の表示部６２とから構成さ
れている。

【００１４】テスト実行装置１は、制御手段１１と、テ
スト実行手段１２と、テスト開始日時出力手段１３と、
テスト終了日時出力手段１４と、テスト実行状況出力手
段１５と、特定情報出力手段１６と、管理情報報告手段
１７と、ファイル書き込み手段１８と、ファイル読み出
し手段１９と、時計２０とを備えている。

【００１５】制御手段１１は、テスト実行装置１内の各
手段を制御する機能を有する。

【００１６】テスト実行手段１２は、テストデータファ
イル３−１〜３−ｍの内のテスト担当者５が指定したテ
ストデータファイルに格納されているテストデータを使
用して、テスト対象ファイル２−１〜２−ｎの内のテス
ト担当者５が指定したテスト対象ファイルに格納されて
いるテスト対象ソフトウェアに対するテストを実行する
機能を有する。

【００１７】テスト開始日時出力手段１３は、テスト開
始時の日時を時計２０から読み取り、その日時を出力す
る機能を有する。

【００１８】テスト終了日時出力手段１４は、テスト終
了時の日時を時計２０から読み取り、その日時を出力す
る機能を有する。

【００１９】テスト実行状況出力手段１５は、テスト実
行時のＣＰＵ負荷状況，使用ファイルの容量を出力する
機能を有する。

【００２０】特定情報出力手段１６は、テスト実行時に
使用するテスト対象ファイル，テストデータファイルの
ファイル名等を、実行されたテスト単位を特定するため
の特定情報として出力する機能を有する。

【００２１】ファイル書き込み手段１８は、テスト開始
日時出力手段１３から出力されるテスト開始日時，テス
ト終了日時出力手段１４から出力されるテスト終了日
時，テスト実行状況出力手段１５から出力されるＣＰＵ
負荷状況及び使用ファイルの容量，特定情報出力手段１
６から出力される使用ファイル名を管理情報４１として
出力ファイル４に書き込む機能を有する。

【００２２】ファイル読み出し手段１９は、出力ファイ
ル４に格納されている管理情報４１を読み出す機能を有
する。

【００２３】管理情報報告手段１７は、テスト管理者６
からの管理情報報告要求に従って出力ファイル４に格納
されている管理情報４１を、ファイル読み出し手段１９
を利用して読み出し、表示部６２に表示する機能を有す
る。

【００２４】図２は制御手段１１の処理例を示す流れ
図、図３はテスト実行状況出力手段１５の処理例を示す
流れ図であり、以下各図を参照して本実施例の動作を説
明する。

【００２５】テスト担当者５は、ソフトウェアのテスト
を行なう場合、入力部５１から今回テストを行なうソフ
トウェアが格納されているテスト対象ファイルのファイ
ル名及びそのテストで使用するテストデータが格納され
ているテストデータファイルのファイル名を入力し、更
に、テスト開始指示を入力する。

【００２６】その際、例えば、テスト対象ソフトウェア
２１−１の単体テストをテストデータ３１−１を用いて
行なうのであれば、テスト担当者５は、テスト対象ファ
イル２−１のファイル名及びテストデータファイル３−
１のファイル名を入力する。また、例えば、テスト対象
ソフトウェア２１−１とテスト対象ソフトウェア２１−
ｎとの結合テストをテストデータ３１−ｍを用いて行な
うのであれば、テスト担当者５は、テスト対象ファイル
２−１，２−ｎのファイル名及びテストデータファイル
３−ｍのファイル名とを入力する。

【００２７】今、入力部５１からテスト対象ファイル２
−１のファイル名，テストデータファイル３−１のファ
イル名，テスト開始指示が入力されたとすると、制御手
段１１は、図２に示すように、先ず、テスト開始日時出
力手段１３を起動する (ステップＳ１）。これにより、
テスト開始日時出力手段１３は、その時の時計２０が示
す日時をテスト開始日時として出力し、ファイル書き込
み手段１８は、テスト開始日時出力手段１３から出力さ
れたテスト開始日時を管理情報４１として出力ファイル
４に書き込む。

【００２８】次いで、制御手段１１は、入力部５１から
入力されたテスト対象ファイル２−１のファイル名，テ
ストデータファイル３−１のファイル名を、テスト単位
を特定するための特定情報として特定情報出力手段１６
に渡す (ステップＳ２）。これにより、特定情報出力手
段１６は、制御手段１１から渡された特定情報を管理情
報４１として出力ファイル４に書き込む。

【００２９】更に、制御手段１１は、入力部５１から入
力されたテスト対象ファイル２−１のファイル名，テス
トデータファイル３−１のファイル名をテスト実行手段
１２に渡し、テスト実行手段１２を起動する (ステップ
Ｓ３）。これにより、テスト実行手段１２は、テストデ
ータファイル３−１に格納されているテストデータ３１
−１を使用して、テスト対象ファイル２−１に格納され
ているテスト対象ソフトウェア２１−１に対するテスト
を実行する。

【００３０】その後、制御手段１１は、テスト実行状況
出力手段１５を起動し (ステップＳ４）、テスト実行手
段１２からテスト終了が通知されるのを待つ (ステップ
Ｓ５）。

【００３１】テスト実行状況出力手段１５は、起動され
ると、図３の流れ図に示すように、使用ファイルの容
量、即ちテスト対象ファイル２−１，テストデータファ
イル３−１の容量を出力し (ステップＳ１１）、その
後、停止指示が加えられるまでの間は、テスト実行手段
１２内のＣＰＵ（図示せず）の負荷状況を一定時間毎に
出力する（ステップＳ１２〜１４）。ファイル書き込み
手段１８は、テスト実行状況出力手段１５が出力する使
用ファイルの容量及びＣＰＵ負荷状況を管理情報４１と
して出力ファイル４に書き込む。

【００３２】テスト実行手段１２は、テスト対象ファイ
ル２−１に格納されているテスト対象ソフトウェア２１
−１に対するテストが終了すると、制御手段１１に対し
てテスト終了通知を行なう。

【００３３】制御手段１１は、図２に示すように、テス
ト実行手段１２からテスト終了が通知されると (ステッ
プＳ５がＹＥＳ）、テスト実行状況出力手段１５に対し
て停止指示を出力し (ステップＳ６）、次いで、テスト
終了日時出力手段１４を起動する (ステップＳ７）。

【００３４】これにより、テスト終了日時出力手段１４
は、その時の時計２０が示す日時をテスト終了日時とし
て出力し、ファイル書き込み手段１８が、テスト終了日
時出力手段１４が出力したテスト終了日時を管理情報４
１として出力ファイル４に書き込む。

【００３５】上記したテスト単位（テストデータ３１−
１を用いたテスト対象ソフトウェア２１−１のテスト）
のテストが終了すると、テスト担当者５は次のテスト単
位についてのテストを行なう。このテストに於いても、
前述したと同様の処理が行なわれ、出力ファイル４に上
記した各情報が書き込まれる。

【００３６】図４は出力ファイル４中の管理情報４１の
内容例を示した図であり、管理情報４１には、テスト開
始日時，特定情報（例えば、使用ファイル名），テスト
実行状況，テスト終了日時から構成される組が、実行し
たテスト単位の数だけ含まれる。

【００３７】テストすべき全てのテスト単位についての
テストが終了すると、テスト担当者５は、テスト報告書
７を作成し、テスト管理者６に提出する。

【００３８】図５はテスト報告書７の内容例を示す図で
あり、実行したテスト単位を示す特定情報と、テスト結
果（ＯＫかＮＧか）とが記載されている。

【００３９】テスト管理者６は、テスト担当者５からテ
スト報告書７が渡されると、入力部６１から管理情報報
告要求を入力する。

【００４０】制御手段１１は、管理情報報告要求が入力
されると、管理情報報告手段１７を起動する。これによ
り、管理情報報告手段１７は、ファイル読み出し手段１
９を用いて出力ファイル４に格納されている管理情報４
１を読み込み、読み込んだ管理情報４１を制御手段１１
に渡し、制御手段１１は、渡された管理情報４１を表示
部６２に表示する。

【００４１】ここで、管理情報４１は、テスト実行装置
１で実行した各テスト単位を示す特定情報と、各テスト
単位のテスト開始日時と、ＣＰＵ負荷状況等のテスト実
行状況と、各テスト単位のテスト終了日時とを含むもの
であるので、表示部６２に表示された管理情報４１と、
テスト担当者５が提出したテスト報告書７とを照らし合
わすことにより、テスト報告書７に記載されている各テ
スト単位のテストが実際に行なわれたか否かを、テスト
管理者が確認することができる。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、テスト
実行装置で実行したテスト単位を特定するための特定情
報を出力する特定情報出力手段と、特定情報出力手段か
ら出力された特定情報を出力ファイルに書き込むファイ
ル書き込み手段とを備えているので、テスト担当者が行
なうソフトウェアに対するテストの進捗状況をテスト管
理者が出力ファイルの内容に基づいて独自に管理するこ
とができる効果がある。

【００４３】また、本発明は、テスト開始日時，テスト
終了日時も出力ファイルに格納するので、テスト管理者
がより正確なテストの進捗状況を独自に管理することが
可能になる効果がある。

【００４４】更に、本発明は、ＣＰＵ負荷状況等のテス
ト実行状況も出力ファイルに格納するので、テスト管理
者がより一層正確なテストの進捗状況を独自に管理する
ことが可能になる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のブロック図である。

【図２】制御手段１１の処理例を示す流れ図である。

【図３】テスト実行状況出力手段１５の処理例を示す流
れ図である。

【図４】管理情報４１の内容例を示す図である。

【図５】テスト報告書７の内容例を示す図である。

【符号の説明】

１…テスト実行装置 １１…制御手段 １２…テスト実行手段 １３…テスト開始日時出力手段 １４…テスト終了日時出力手段 １５…テスト実行状況出力手段 １６…特定情報出力手段 １７…管理情報報告手段 １８…ファイル書き込み手段 １９…ファイル読み出し手段 ２０…時計 ２−１〜２−ｎ…テスト対象ファイル ２１−１〜２１−ｎ…テスト対象ソフトウェア ３−１〜３−ｍ…テストデータファイル ３１−１〜３１−ｍ…テストデータ ４…出力ファイル ４１…管理情報 ５…テスト担当者 ５１…入力部 ５２…表示部 ６…テスト管理者 ６１…入力部 ６２…表示部 ７…テスト報告書

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ソフトウェアのテストを行なうテスト実
   行装置に於いて、 実行されたテスト単位を特定するための特定情報を出力
   する特定情報出力手段と、 該特定情報出力手段が出力した特定情報を出力ファイル
   に書き込むファイル書き込み手段とを備えたことを特徴
   とするソフトウェアテスト進捗状況管理方式。
2. 【請求項２】 前記特定情報は、テスト対象のソフトウ
   ェアが格納されているファイルのファイル名，テストに
   使用するテストデータが格納されているファイルのファ
   イル名を含むことを特徴とする請求項１記載のソフトウ
   ェアテスト進捗状況管理方式。
3. 【請求項３】 テスト開始日時を出力するテスト開始日
   時出力手段と、 テスト終了日時を出力するテスト終了日時出力手段とを
   備え、 前記ファイル書き込み手段は、前記テスト開始日時出力
   手段が出力したテスト開始日時及び前記テスト終了日時
   出力手段が出力したテスト終了日時を前記出力ファイル
   に書き込むことを特徴とする請求項１または２記載のソ
   フトウェアテスト進捗状況管理方式。
4. 【請求項４】 テスト実行時のＣＰＵ負荷状況を出力す
   るテスト実行状況出力手段を備え、 前記ファイル書き込み手段は、前記テスト実行状況出力
   手段が出力したＣＰＵ負荷状況を前記出力ファイルに書
   き込むことを特徴とする請求項３記載のソフトウェアテ
   スト進捗状況管理方式。