JPH09198441A - 見積装置及び見積方法 - Google Patents

見積装置及び見積方法

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JPH09198441A
JPH09198441A JP942496A JP942496A JPH09198441A JP H09198441 A JPH09198441 A JP H09198441A JP 942496 A JP942496 A JP 942496A JP 942496 A JP942496 A JP 942496A JP H09198441 A JPH09198441 A JP H09198441A
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Rumi Hayakawa
ルミ 早川
Noriko Sakuraba
紀子 櫻庭
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 具体的事情に即した正確な所要期間見積を作
成する見積装置及び見積方法を提供する。 【解決手段】 モジュール入力手段1から、開発するソ
フトウェアを構成する各モジュール及びモジュール属性
を、工程入力手段2から、開発の各工程及び工程属性を
入力する。制約条件入力手段3から、開発に係る制約条
件を入力する。作業量算出手段5が、モジュール、モジ
ュール属性、工程及び工程属性に基づいて各作業単位の
作業量を算出する。期間算出手段6が、作業量、スケジ
ュール及び実績データに基づいて所要期間の見積を算出
する。スケジューリング手段3によって、作業単位に要
員を割り付け、スケジュールを作成(スケジューリン
グ)する。チェック手段7が、見積が納期などの制約条
件に適合するか否かをチェックする。満たさない場合
は、要員の再配置などでスケジュールを修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウェアの開
発において所要期間の見積を作成する見積装置及び見積
方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ソフトウェアの開発において、納期など
制約条件の範囲内で、無理なく作業を進めるには、作業
所要期間の正確な見積に基づいて、合理的な作業計画を
策定することが重要である。
【0003】従来から、ソフトウェア開発の所要期間の
見積(以下「見積」という)を支援・作成する見積装置
及び見積方法(いわゆる見積ツール)が各種提案・利用
されている。これらの従来技術は、開発開始段階におい
て、開発するソフトウェアの規模や工数など、所要期間
に影響するいわゆる見積要因の一部に基づいて、設計か
ら試験まで開発全体の工数や期間について、一般的な推
定値を算出するものであった。
【0004】例えば、ファンクションポイント法(FP
A:Function PointAnalysis)
を用いる場合、仕様書・設計書に記述されるソフトウェ
アの特徴に基づいて、そのソフトウェアの開発機能量
(Function Point)と呼ばれる数値を求
める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
所要期間は、ソフトウェアを構成するモジュールや工程
の内容の多様性、開発ツールなど開発環境の多様性、開
発要員ごとの作業能力の多様性、さらにこれら要素間の
組み合わせなど、開発に係る多様な具体的事情に応じて
変動する。なお、ここで「モジュール」とは、一定のま
とまりある機能を果たす手順やデータの単位をいい、そ
のサブ単位を含め、自由に設定できる。
【0006】従来技術では、これら具体的事情に応じた
正確な見積の作成が困難であったため、算出される推定
値の有用性は限定されたものであった。
【0007】また、開発は、システム設計、ソフトウェ
ア設計、プログラム設計など、開発の進捗段階ごとに、
順次具体化し変化する。例えば、開発対象ソフトウェア
の詳細な属性は、開発段階の進捗に応じて順次具体化さ
れる。また、ある工程の作業はそれ以前の工程の実施状
態に左右される。従来技術では、開発の進捗段階に応じ
た見積の算出を十分に行うことができなかった。
【0008】また、実際の開発計画は、納期など各種制
約条件に拘束され、しかもこれら制約条件自体も変動が
有り得る。開発中は、制約条件に応じたスケジュールの
見直しが不可欠であるが、従来技術では、制約条件に応
じたスケジューリングが十分考慮されていなかった。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、具体
的事情に即した正確な所要期間見積を作成する見積装置
及び見積方法を提供することである。本発明の他の目的
は、開発開始後の進捗段階に応じた見積を効果的に作成
する見積装置及び見積方法を提供することである。本発
明の他の目的は、納期などの制約条件に応じたスケジュ
ーリングに適した見積装置及び見積方法を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、ソフトウェアの開発における所
要期間の見積を算出する見積装置において、前記ソフト
ウェアを構成する各モジュール及び各モジュールの属性
であるモジュール属性を入力するためのモジュール入力
手段と、前記開発の各工程及び各工程の属性である工程
属性を入力するための工程入力手段と、前記モジュー
ル、前記モジュール属性、前記工程及び前記工程属性に
基づいて、前記見積を作成する見積手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項1の発明を方法
の観点から把握したものであって、ソフトウェアの開発
における所要期間の見積を算出する見積方法において、
前記ソフトウェアを構成する各モジュール及び各モジュ
ールの属性であるモジュール属性を入力するためのモジ
ュール入力処理と、前記開発の各工程及び各工程の属性
である工程属性を入力するための工程入力処理と、前記
モジュール、前記モジュール属性、前記工程及び前記工
程属性に基づいて、前記見積を作成する見積処理と、を
含むことを特徴とする。
【0012】請求項1、5の発明では、モジュールや工
程の具体的属性を入力し、これらデータに基づいて見積
が行われるので、実情に基づいた正確な見積が可能とな
り、スケジューリング等開発管理の効率と精度が向上す
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の見積装
置において、前記開発に係る制約条件を入力するための
制約条件入力手段を有し、前記見積手段は、前記制約条
件に基づいて前記見積を作成するように構成され、前記
見積が前記制約条件に適合するか否かをチェックするチ
ェック手段と、前記開発のスケジュール作成を支援する
スケジューリング手段と、を有することを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項2の発明を方法
の観点から把握したものであって、請求項5記載の見積
方法において、前記開発に係る制約条件を入力するため
の制約条件入力処理を含み、前記見積処理は、前記制約
条件に基づいて前記見積を作成し、前記見積が前記制約
条件に適合するか否かをチェックするチェック処理と、
前記開発のスケジュール作成を支援するスケジューリン
グ処理と、を含むことを特徴とする。
【0015】請求項2、5の発明では、各種制約条件や
その変動に応じて、制約条件を前提とした適切な見積が
得られ、かつ、スケジュールと制約条件との適合性がチ
ェックできるので、制約条件に応じたスケジューリング
が容易になる。
【0016】請求項3の見積装置は、請求項2記載の見
積装置において、前記制約条件は少なくとも前記開発の
要員及び要員の属性である要員属性を含み、前記スケジ
ュールは前記モジュール及び工程の要員への割付を含
み、前記見積手段は、前記モジュール、前記モジュール
属性、前記工程及び前記工程属性に基づいて作業量を算
出する作業量算出手段と、前記作業量に基づいて所要期
間を算出する期間算出手段と、を含むことを特徴とす
る。
【0017】請求項7の発明は、請求項3の発明を方法
の観点から把握したものであって、請求項6記載の見積
方法において、前記制約条件は少なくとも前記開発の要
員及び要員の属性である要員属性を含み、前記スケジュ
ールは前記モジュール及び工程の要員への割付を含み、
前記見積処理は、前記モジュール、前記モジュール属
性、前記工程及び前記工程属性に基づいて作業量を算出
する作業量算出処理と、前記作業量に基づいて所要期間
を算出する期間算出処理と、を含むことを特徴とする。
【0018】請求項3、7の発明では、要員ごとの要員
属性を前提に、スケジューリングを行い、所要期間が算
出できるので、要員の特徴(属性)に応じた正確な見積
が可能となり、合理的なスケジューリング(割付)が可
能となる。
【0019】請求項4の発明は、請求項1記載の見積装
置において、前記見積の対象とする前記開発の時期を指
定するための時期指定手段と、前記時期までの前記開発
における実績を表す実績データを入力するための実績入
力手段と、を有し、前記見積手段は、前記実績データに
基づいて前記見積を作成するように構成されたことを特
徴とする。
【0020】請求項8の発明は、請求項4の発明を方法
の観点から把握したものであって、請求項5記載の見積
方法において、前記見積の対象とする前記開発の時期を
指定するための時期指定処理と、前記時期までの前記開
発における実績を表す実績データを入力するための実績
入力処理と、を含み、前記見積処理は、前記実績データ
に基づいて前記見積を作成することを特徴とする。
【0021】請求項4、8の発明では、見積対象時期を
指定し、その時期までの実績データを見積に用いること
で、開発の各進捗段階に応じた見積が可能となり、大ま
かな見積から徐々に詳細かつ正確な見積が得られる。こ
の結果、見積の具体性や、遅れなどの事情の変動に応じ
て、スケジュールを順次見直すことで合理的な開発管理
が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
「本形態」という)について、図面に基づいて説明す
る。なお、本形態は典型的には、プログラムによってコ
ンピュータを制御することによって実現されるが、コン
ピュータの具体的構成は種々考えられるので、以下、本
形態の各機能に対応する仮想的回路ブロックを想定して
本形態を説明する。
【0023】(1)構成 本形態は、請求項1〜4の見積装置(以下「本装置」と
いう)及びこの見積装置上で実行される見積方法(請求
項5〜8に対応するもの)に関するもので、その目的
は、具体的事情に即した正確な所要期間見積を作成する
見積装置及び見積方法を提供することである。本形態の
他の目的は、開発開始後の進捗段階に応じた見積を効果
的に作成する見積装置及び見積方法を提供することであ
る。本形態の他の目的は、納期などの制約条件に応じた
スケジューリングに適した見積装置及び見積方法を提供
することである。
【0024】まず、図1は、本装置の構成を示す機能ブ
ロック図である。すなわち、本装置は、ソフトウェアの
開発における所要期間の見積を算出する見積装置であ
り、図1に示すように、ソフトウェアを構成する各モジ
ュール及び各モジュールの属性であるモジュール属性を
入力するためのモジュール入力手段1と、開発の各工程
及び各工程の属性である工程属性を入力するための工程
入力手段2と、を有する(請求項1、5)。
【0025】また、本装置は、開発に係る制約条件を入
力するための制約条件入力手段3と、開発のスケジュー
ル作成を支援するスケジューリング手段4と、を有する
(請求項2、6)。そして、制約条件は少なくとも開発
の要員及び要員の属性である要員属性を含み、スケジュ
ールはモジュール及び工程の要員への割付を含む(請求
項3、7)。
【0026】また、本装置は、モジュール、モジュール
属性、工程及び工程属性に基づいて作業量を算出する作
業量算出手段5と、この作業量に基づいて所要期間を算
出する期間算出手段6と、を有する(請求項2、6)。
なお、作業量算出手段5及び期間算出手段6は、モジュ
ール、モジュール属性、工程及び工程属性に基づいて見
積を作成する前記見積手段に相当する(請求項1、5、
2、6)。
【0027】また、見積手段である作業量算出手段5及
び期間算出手段6は、前記制約条件に基づいて見積を作
成するように構成されている(請求項2、6)。また、
本装置は、見積が制約条件に適合するか否かをチェック
するチェック手段7を有する(請求項2、6)。
【0028】また、本装置は、見積の対象とする開発の
時期を指定するための時期指定手段8と、指定する時期
までの開発における実績を表す実績データを入力するた
めの実績入力手段9と、を有し、期間算出手段6は、実
績データに基づいて見積を作成するように構成されてい
る(請求項4、8)。
【0029】(2)作用及び効果 上記のような構成を有する本形態における開発所要期間
の見積は、次のように行われる。
【0030】[作用の概略]本装置では、まず、モジュ
ール入力手段1から、開発するソフトウェアを構成する
各モジュール及び各モジュールの属性であるモジュール
属性を、工程入力手段2から、開発の各工程及び各工程
の属性である工程属性を入力する。また、制約条件入力
手段3から、開発に係る制約条件を入力する。その後、
作業量算出手段5が、モジュール、モジュール属性、工
程及び工程属性に基づいて各作業単位の作業量を算出す
る。
【0031】そして、期間算出手段6が、作業量、実績
データに基づいて所要期間の見積を算出し、ユーザは、
スケジューリング手段3によって、作業単位に要員を割
り付け、スケジュールを作成(スケジューリング)す
る。チェック手段7が、見積が納期などの制約条件に適
合するか否かをチェックする。満たさない場合は、要員
の再配置などでスケジュールを修正する。
【0032】続いて、本形態の作用を具体的に説明す
る。ここで、図2は、本装置の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【0033】[モジュールとモジュール属性の入力]ま
ず、ユーザは、モジュール入力手段1から、開発するソ
フトウェアを構成する各モジュール及び各モジュールの
属性であるモジュール属性を入力する(ステップ2
2)。図3は、モジュールの例であり、この例では、プ
ロジェクトAというソフトウェアがモジュールFunc
1,Func2から構成され、さらに、モジュールFu
nc1は、下位モジュール Func11,Func1
2から構成される。このように、モジュールを構造的に
入力することで、設計の具体化に応じたモジュール分割
に対応できる。
【0034】モジュール属性は、各モジュールの開発作
業に影響する特徴であり、例えば、各モジュールについ
て、実現の難易度、関連する画面・帳票・ファイル・デ
バイスの数のほか、ステップ数、モジュール数、プログ
ラム数、実行ファイル数など、自由に設定できる。入力
は、項目の一覧から選択することが効率的と考えられ
る。
【0035】各属性は開発所要期間算出の基礎とされる
ので、数値化を要する。例えば、画面数、ファイル数な
どはそのまま数値として扱えるが、難易度のような属性
は、困難さに応じた5段階評価などの得点として入力す
る。図4は、モジュール属性の例であり、この例では、
モジュールFunc2は実現が大変困難で、画面数は1
5である。
【0036】[工程と工程属性の入力]また、ユーザ
は、工程入力手段2から、開発の各工程及び各工程の属
性である工程属性を入力する(ステップ22)。工程の
単位は、「タスク」、「工程」単位でも、より詳細な
「作業」単位でも、ユーザが自由に設定すればよい。図
5は、工程の例であり、この例は、各工程FD(モジュ
ール設計),SD(ソフトウェア設計),CO(コーデ
ィング),DB(デバッグ),TE(テスト),QT
(QT)を示す。工程及び工程属性は、各モジュールに
共通としてもよいし、モジュールの種類毎に異なったも
のを入力してもよい。
【0037】工程属性は、各工程の作業量に影響する要
因であり、図6は工程属性の例を示す図である。この例
では、工程FDについて、モジュールの設計における各
種調査や仕様書の量に影響する要因として、モジュール
実現の難易度、画面数を取り上げている。また、工程C
Oについては、ファイル数やデバイス数が入力されてい
る。さらに、工程で要するツールの種類などの開発環境
を入力してもよい。工程属性の具体的内容は自由に定め
ればよく、例えばワープロソフトの「印刷モジュール」
の開発では扱えるフォントの種類が工程属性として考え
られる。
【0038】なお、モジュール/工程に関する入力済の
情報は記憶装置に格納しておき、同一の開発プロジェク
トについて再度見積を行う場合は、必要な場合のみ工程
/モジュールの入力/変更を行う(ステップ21)。
【0039】ここで、各工程は各モジュール毎に存在
し、逆に、各モジュールは各工程を要するので、モジュ
ールと工程は、各属性を内容とするマトリクス構造のデ
ータとして構成される。マトリクスの行及び列は、モジ
ュール又は工程に対応し、対応するモジュール又は工程
の属性を含む。このマトリクスの要素は、すべて特定の
モジュールの特定の工程であり(以下「作業単位」とい
う)、あるモジュールのある工程の作業量は、当該モジ
ュールのモジュール属性と、当該工程の工程属性から算
出される。
【0040】[制約条件の入力]また、ユーザは、必要
に応じて(ステップ23)、制約条件入力手段3から、
開発に係る制約条件を入力する(ステップ24)。制約
条件の代表例は、開発を行う各要員及び各要員の属性を
表す要員属性である。要員属性は、開発作業に影響する
要員ごとの特徴であり、経験年数やプログラミング能力
など自由に設定できる。図7は要員属性の一例であり、
各属性を点数で表している。
【0041】また、開発に用いるCASEツールの種類
など開発環境を入力する。図8は、開発環境の一例を示
すもので、この例は工程ごとに用いるCASEツールを
指定しており、例えば工程COでのツールは△△△ツー
ルとなっている。なお、入力した各種情報は、開発遅れ
による納期の延期など、具体的事情に応じて自由に変更
できる。
【0042】[対象時期の指定と実績データの入力]次
に、ユーザは、時期指定手段8から、見積の対象とする
開発の時期を指定し、実績入力手段9から、指定する時
期までの開発における実績を表す実績データを入力する
(ステップ26)。図9は、対象時期の指定の一例であ
り、各工程FD,SD,PD,COの前の4つの時点を
示す。例えば工程SDの指定は、見積時期2を意味す
る。
【0043】例えば、見積時期2では、工程FDにおけ
る実績値及び過去の類例に基づいて、工程SDからQT
までの見積を行う。例えば、単純化した例として、工程
FDの実績データたる所要期間に、工程FDと残工程と
の作業量比率を乗ずれば、工程SD以降の残工程の作業
期間が算出できる。また、見積時期3では、工程FD、
SDの実績値を入力/利用できる。
【0044】対象時期の相違が見積精度の相違となり、
例えば、時期1では情報が乏しいため、過去の類例に沿
って、納期までの期間に各工程を割り振る程度の処理と
なる場合も考えられる。また、時期2では二つのモジュ
ールFunc1とFunc2にのみ分割されていたソフ
トウェアが、その後の時期3では、図3のようにさらに
詳細なモジュール分割がされている等の事態も考えら
れ、このような詳細さに応じて見積精度が向上する。
【0045】ここで、実績データの例は、既に終了した
工程に係る要員や実際の所要日数などであり、図10は
工程FD終了時の実績データの一例を示す。これら実績
データに基づいて、他の派生的数値、例えば作業/日数
/要員能力の間の関係など、を算出できる。これらの派
生的数値については、内容は自由に定めればよく、類例
などの情報とともに、その後の見積精度の向上に役立
つ。
【0046】[作業量の算出]次に、作業量算出手段5
が、モジュール、モジュール属性、工程及び工程属性に
基づいて各作業単位の作業量を算出する(ステップ2
7)。図11は、算出された作業量の一例であり、マト
リクスにおいてモジュールと工程の交差する要素を、当
該要素に係る作業量で充填したものである。例えば、工
程COの工程属性は、難易度、ファイル数、デバイス数
であり、Func1におけるこれらの値をそれぞれ4、
3、3である。ここで、Func1の工程COの作業量
cop(Coding Point)は、例えば以下の
式から算出される。
【0047】
【数1】cop=(難易度+ファイル数×α+デバイス
数×β)γ ここで、α、β、γは係数であり、実績データ又は一般
的基準値に基づいて定める。例えば、α=β=2、γが
ツール利用による係数で1/3に等しい場合、作業量c
opは16となり、他の要素の作業量もそれぞれの数値
及び計算式に基づいて算出・充填される(図11)。作
業量を表す単位は自由に定めればよく、図11の例で
は、工程FDの作業量をfdp、工程SDの作業量をs
dpと表現している。
【0048】なお、作業量の単位を統一するために、作
業遂行に要する一月あたりの要員の能力の大きさを表す
数値(以下「能力値」という)を用い、能力値をhp/
月の単位で表す。図12は、能力値の例を示し、この例
では、工程FD作業1fdpを行うのに20hp/月、
工程COの作業1copを行うのに25hp/月かかる
ことを表している。
【0049】なお、本明細書における各数式は単純化し
た例示であり、実際には実績データの分析などにより、
ユーザが独自の算出式を入力する。
【0050】[所要期間の算出]そして、期間算出手段
6が、作業量及び実績データに基づいて所要期間の見積
を算出する(ステップ28)。所要期間は、作業単位毎
に算出したうえ、典型的にはクリティカルパスに沿って
加算し全体の所要期間とする。図13は、算出された所
要期間の一例を示す。すなわち、Func1のCO工程
について、作業量は16cop、工程COの負荷値は2
5hp/月、要員Cの工程COに関する能力は120h
p/月(コーディング能力+ツール知識+データベース
知識)、△△△ツールに係る係数1/3である。この場
合、
【数2】16×25/120×(1/3)=1.1 となり、図10ののFunc1、工程COには1.1月
という値が入る。
【0051】なお、作業量や所要期間の算出では、実績
データや前記の派生的数値を最大限活用することが望ま
しい。また、所要期間算出の単位は日や月には限定され
ず、開発規模や管理しようとする精度に応じて、半日単
位や週単位など、他の単位で算出してもよい。
【0052】[スケジューリング]そして、ユーザは、
スケジューリング手段3によって、作業単位に要員を割
り付け、スケジュールを作成(スケジューリング)する
(ステップ29)。この割り付けは、ユーザが手作業で
行ってもよいし、要員属性の内容や過去の実績など所定
の基準で自動的に行ってもよい。このとき、算出されて
いる正確な所要期間を用いることにより、適切なスケジ
ューリングが可能となり、開発管理の精度と効率が向上
する。ここでは、Func1の工程COに、コーディン
グ能力が最も高い要員Cを割り付けたものとする。図1
4は、割付の例を示す図である。
【0053】[チェック処理とスケジューリングの見直
し]見積が算出されると、チェック手段7が、その時点
でのスケジュールによる見積が、納期などの制約条件に
適合するか否かをチェックする(ステップ30)。満た
さない場合は、要員の再配置などでスケジュールを修正
し(ステップ28)、必要に応じて(ステップ31)モ
ジュール分割の見直し等も行い、見直し後のスケジュー
ルに基づいて再度見積を算出する。これらの処理を繰り
返すことによって、制約を満たすスケジュールの作成が
可能であるが、スケジューリング手段は、スケジュール
の組み直し等のスケジューリングを自動的に行うように
構成してもよい。
【0054】[効果]以上説明したように、本形態によ
れば、モジュールや工程の具体的実情を入力し、これら
データに基づいて見積が行われるので、実情に基づいた
正確な見積が可能となり、スケジューリング等開発管理
の効率と精度が向上する。
【0055】例えば、コーディングを要するモジュール
と既存のライブラリをそのまま使えるモジュールとの間
の作業量の相違を反映でき、いわゆるクライアント・サ
ーバ開発への対応も容易になる。
【0056】また、本形態では、各種制約条件やその変
動に応じて、制約条件を前提とした適切な見積が得ら
れ、かつ、スケジュールと制約条件との適合性がチェッ
クできるので、制約条件に応じたスケジューリングの精
度と効率が向上する。
【0057】また、本形態では、要員ごとの要員属性を
前提に、スケジューリングを行い、所要期間が算出でき
るので、要員の特徴(属性)に応じた正確な見積が可能
となり、合理的なスケジューリング(割付)が可能とな
る。例えば、コーディングのように、要員ごとに所要期
間が異なる作業を明確化し、より適切な要員を配置でき
る。
【0058】また、本形態では、見積対象時期を指定
し、その時期までの実績データを見積に用いることで、
開発の各進捗段階に応じた見積が可能となり、大まかな
見積から徐々に詳細かつ正確な見積が得られる。この結
果、見積の具体性や、遅れなどの事情の変動に応じて、
スケジュールを順次見直すことで合理的な開発管理が可
能となる。
【0059】さらに、本装置とソフトウェアの工程管理
装置(特出平05−259575)を組み合わせれば、
ソフトウェア開発の計画立案から開発終了まで一貫した
開発管理を実現し、管理者、担当者それぞれの負荷を軽
減したうえでソフトウェアのよりよい開発形態を追求す
ることが可能となる。
【0060】(3)他の実施の形態 なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでは
なく、実施態様の変更は自由であるから、次に例示する
ような他の実施の形態をも包含するものである。例え
ば、モジュールや工程の単位や属性は自由であり、制約
条件やチェックの手法、要員属性の具体的内容、スケジ
ュールの形式、作業量や所要日数の算出の手法、時期指
定の形式、実績データの具体的などは自由に設定して実
施しうる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、モジュ
ールや工程の具体的実情を入力し、これらデータに基づ
いて見積が行われるので、具体的事情に基づいた正確な
見積が可能となり、スケジューリング等開発管理の効率
と精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す機能ブロック
【図2】本発明の実施の形態の動作手順を示すフローチ
ャート
【図3】本発明の実施の形態におけるモジュールの例を
示す図
【図4】本発明の実施の形態におけるモジュール属性の
例を示す図
【図5】本発明の実施の形態における工程の例を示す図
【図6】本発明の実施の形態における工程属性の例を示
す図
【図7】本発明の実施の形態における要員属性の例を示
す図
【図8】本発明の実施の形態における開発環境の例を示
す図
【図9】本発明の実施の形態における対象時期の指定の
例を示す図
【図10】本発明の実施の形態における工程FD終了時
の実績データの例を示す図
【図11】本発明の実施の形態における算出された作業
量の例を示す図
【図12】本発明の実施の形態における能力値の例を示
す図
【図13】本発明の実施の形態における算出された所要
期間の例を示す図
【図14】本発明の実施の形態における割付の例を示す
【符号の説明】
1…モジュール入力手段 2…工程入力手段 3…制約条件入力手段 4…スケジューリング手段 5…作業量算出手段 6…期間算出手段 7…チェック手段 8…時期指定手段 9…実績入力手段 STEP…手順の各ステップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトウェアの開発における所要期間の
    見積を算出する見積装置において、 前記ソフトウェアを構成する各モジュール及び各モジュ
    ールの属性であるモジュール属性を入力するためのモジ
    ュール入力手段と、 前記開発の各工程及び各工程の属性である工程属性を入
    力するための工程入力手段と、 前記モジュール、前記モジュール属性、前記工程及び前
    記工程属性に基づいて、前記見積を作成する見積手段
    と、 を有することを特徴とする見積装置。
  2. 【請求項2】 前記開発に係る制約条件を入力するため
    の制約条件入力手段を有し、 前記見積手段は、前記制約条件に基づいて前記見積を作
    成するように構成され、 前記見積が前記制約条件に適合するか否かをチェックす
    るチェック手段と、 前記開発のスケジュール作成を支援するスケジューリン
    グ手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の見積装置。
  3. 【請求項3】 前記制約条件は少なくとも前記開発の要
    員及び要員の属性である要員属性を含み、 前記スケジュールは前記モジュール及び工程の要員への
    割付を含み、 前記見積手段は、前記モジュール、前記モジュール属
    性、前記工程及び前記工程属性に基づいて作業量を算出
    する作業量算出手段と、 前記作業量に基づいて所要期間を算出する期間算出手段
    と、 を含むことを特徴とする請求項2記載の見積装置。
  4. 【請求項4】 前記見積の対象とする前記開発の時期を
    指定するための時期指定手段と、 前記時期までの前記開発における実績を表す実績データ
    を入力するための実績入力手段と、を有し、 前記見積手段は、前記実績データに基づいて前記見積を
    作成するように構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の見積装置。
  5. 【請求項5】 ソフトウェアの開発における所要期間の
    見積を算出する見積方法において、 前記ソフトウェアを構成する各モジュール及び各モジュ
    ールの属性であるモジュール属性を入力するためのモジ
    ュール入力処理と、 前記開発の各工程及び各工程の属性である工程属性を入
    力するための工程入力処理と、 前記モジュール、前記モジュール属性、前記工程及び前
    記工程属性に基づいて、前記見積を作成する見積処理
    と、 を含むことを特徴とする見積方法。
  6. 【請求項6】 前記開発に係る制約条件を入力するため
    の制約条件入力処理を含み、 前記見積処理は、前記制約条件に基づいて前記見積を作
    成し、 前記見積が前記制約条件に適合するか否かをチェックす
    るチェック処理と、 前記開発のスケジュール作成を支援するスケジューリン
    グ処理と、 を含むことを特徴とする請求項5記載の見積方法。
  7. 【請求項7】 前記制約条件は少なくとも前記開発の要
    員及び要員の属性である要員属性を含み、 前記スケジュールは前記モジュール及び工程の要員への
    割付を含み、 前記見積処理は、前記モジュール、前記モジュール属
    性、前記工程及び前記工程属性に基づいて作業量を算出
    する作業量算出処理と、 前記作業量に基づいて所要期間を算出する期間算出処理
    と、 を含むことを特徴とする請求項6記載の見積方法。
  8. 【請求項8】 前記見積の対象とする前記開発の時期を
    指定するための時期指定処理と、 前記時期までの前記開発における実績を表す実績データ
    を入力するための実績入力処理と、を含み、 前記見積処理は、前記実績データに基づいて前記見積を
    作成することを特徴とする請求項5記載の見積方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002056088A (ja) * 2000-08-07 2002-02-20 Toden Computer Service Co Ltd 医療情報提供システム
JP2008003842A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Dainippon Screen Mfg Co Ltd テスト工数見積装置およびプログラム
WO2016075930A1 (ja) * 2014-11-13 2016-05-19 日本電気株式会社 開発支援装置、開発支援方法、及び、開発支援プログラムが格納された記録媒体

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