JP2009258969A - 進捗計画作成装置及び進捗計画作成方法 - Google Patents

進捗計画作成装置及び進捗計画作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】計画期間を複数の小期間で分割し、この小期間毎に進捗計画を逐次作成する。
【解決手段】製造作業に係る進捗計画の対象期間及び計画作成時の制約条件を入力するデータ入力部11と、製造作業に係る情報を時系列で整理した進捗計画入力データ及びこのデータから進捗計画を作成する際に要する処理時間及びメモリ使用量を進捗計画入力データの規模を表す規模パラメータに関連付ける回帰データを記憶するデータベース部12と、対象期間に係る進捗計画入力データを抽出し、この進捗計画入力データの規模パラメータに対応する回帰データに基づいて制約条件を満たすように対象期間を複数に分割する計算ユニットを求める計算ユニット割当部14と、進捗計画入力データから計算ユニット毎に進捗計画を逐次作成し、対象期間に係る進捗計画を作成する進捗計画作成部15とを具備する進捗計画作成装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の期間における品種・工程・装置別の予定処理量を出力する際に、対象とする期間を複数の小期間に分割して進捗計画を逐次作成する進捗計画作成装置及び進捗計画作成方法に関する。
自動車や半導体などの製造工場の現場においては、部材の投入量や装置の処理能力などの制約の条件下で払出納期を遵守しスループットを向上させるために、どのようなスケジュールで品種・工程の進捗を進め、装置への処理工数の割当を決定するのが良いか考えることは、非常に重要な課題である。実際の現場では、相互に関連する数多くの制約を同時に考慮する必要があるため、全ての計画作成プロセスを人間がマニュアルで処理するのは非常に困難である。計画作成コスト削減のため、或いは、マニュアル作成による主観性を排除するために有力な手段としては、計算機による自動的又は半自動的な計画作成方法が挙げられる(例えば、特許文献1・2参照)。
また、実際の製造工場の現場では、進捗計画作成に係る入力データの規模が大きすぎて、ユーザーの使用する計算機の性能によっては、計画作成に要する処理時間が長すぎる場合や、主メモリの使用量が所定の容量をオーバーしてしまう場合があった。このような問題に対する簡単な解決策の一つとして、全計画期間を複数の小期間(以下、「計算ユニット」という。)に分割して逐次計画作成する方法が知られている。殆どの工程進捗計画作成問題において、処理時間及びメモリ使用量は期間の長さに対し線形以上のオーダーで効くため、上述の方法は簡単かつ効果的であることが多い。
特開平11−235648号公報 特開2004−94900号公報
しかしながら、上記従来技術においては以下のような問題点があった。
(1)時間方向の制約を計算ユニットの境目で部分的に無視した近似解法であるため、計算ユニット長を短くしすぎると、全計画期間を一括して計算した出力結果に比べて精度が劣る。
(2)時系列で入力されたデータが計算ユニットの境目で大きく変動し、その結果時間方向の制約が境目の前後で大きく性質を変える場合には、逐次近似の精度が悪くなってしまう。
(3)上記(1)・(2)の問題点を考慮して、所定の処理時間上限やメモリ使用量上限の制約下で計画期間を分割する計算ユニット長を決定することは、計画作成に不慣れなユーザーにとっては非常に困難である。また、熟練のユーザーにとっても、新製品導入時や製品ミックスが変化した場合など、今までの経験則が生かせない場合には困難である。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、計画期間を複数に分割する小期間を自動的かつ客観的に決定し、この小期間毎に進捗計画を逐次作成できる進捗計画作成装置および進捗計画作成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る進捗計画作成装置は、製造作業に係る進捗計画の対象期間及び前記進捗計画の作成における制約条件を入力するデータ入力部と、少なくとも、前記製造作業に係る情報を時系列で整理した進捗計画入力データ及び前記進捗計画入力データから前記進捗計画を作成する際に要する処理時間及びメモリ使用量を前記進捗計画入力データの規模を表す規模パラメータに関連付ける回帰データを記憶するデータベース部と、このデータベース部から前記対象期間に係る進捗計画入力データを抽出し、この抽出された進捗計画入力データの前記規模パラメータに関連付けされた前記回帰データに基づいて前記入力された制約条件を満たすように前記対象期間を複数に分割する計算ユニットを求める計算ユニット割当部と、前記データベース部から前記進捗計画入力データを前記計算ユニット毎に読み込むと共に進捗計画を逐次作成し、前記対象期間に係る進捗計画を作成する進捗計画作成部と、を具備することを特徴とする。
本発明に係る進捗計画作成方法は、製造作業に係る情報を格納するデータベースを備えたコンピュータが実行する進捗計画作成方法であって、少なくとも、前記製造作業に係る情報を時系列で整理した進捗計画入力データ及び前記進捗計画入力データから前記進捗計画を作成する際に要する処理時間及びメモリ使用量を前記進捗計画入力データの規模を表す規模パラメータに関連付ける回帰データを前記データベースに格納するデータベース格納ステップと、前記製造作業に係る進捗計画の対象期間及び前記進捗計画の作成における制約条件を入力する入力ステップと、前記データベースから前記対象期間に係る進捗計画入力データを抽出し、この抽出された進捗計画入力データの前記規模パラメータに関連付けされた前記回帰データに基づいて前記入力された制約条件を満たすように前記対象期間を複数に分割する計算ユニットを求める計算ユニット割当ステップと、前記データベースから前記進捗計画入力データを前記計算ユニット毎に読み込むと共に進捗計画を逐次作成し、前記対象期間に係る進捗計画を作成する進捗計画作成ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、計画期間を複数に分割する小期間を自動的かつ客観的に決定し、この小期間毎に進捗計画を逐次作成できる進捗計画作成装置及び進捗計画作成方法が提供される。
先ず、本発明が前提にしていることを述べる。本発明は、所望の期間における進捗計画を、コンピュータに記録されたプログラム群などによって自動作成する装置に関するものであり、進捗計画の対象期間(以下、「計画期間」という。)はプログラム群の上では離散的な単位(以下、「バケット」という。)として扱われる。一つのバケット長(時間)は作成する計画に応じてユーザーが指定するが、週単位、日単位、シフト単位など任意に設定できる。ここでは、全計画期間に含まれるバケット数が十分に多く、全体の計画作成時間や進捗計画作成装置1の主メモリ使用量に少なからぬ影響を与える場合を想定する。また、本発明における進捗計画とは、品種・工程別の予定進捗度や、装置別の予定処理工数をスケジュールとして出力するものを指す。
以下、本発明の一実施形態に係る進捗計画作成装置1について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る進捗計画作成装置1の全体構成例を示す図である。同図に示されるように、進捗計画作成装置1は、工場などに設置されたサーバ2にLANやインターネットなどのネットワーク3を介して接続されており、サーバ2から製造作業に係るマスタ情報(例えば、装置能力、工程、納期、工程間リードタイムなど)を取得し、進捗計画を作成するコンピュータである。この進捗計画作成装置1は、データ入力部11、データベース部12、較正部13、計算ユニット割当部14、進捗計画作成部15、及びデータ出力部16を含んでいる。
データ入力部11は、ユーザーがキーボードやマウス等の入力機器(図示省略する)によって入力した情報(例えば、計画期間、品種名、処理時間やメモリ使用量に関する制約条件など)を取得し、この情報に基づいてサーバ2内の外部入力データベース(図示省略する)から進捗計画作成に必要なデータを抽出・加工し、後述するデータベース部12に格納するプログラムである。
データベース部12は、各種のデータベース(以下、「DB」と表す。)から構成され、進捗計画作成に必要なデータを格納するハードディスクなどの記憶装置である。図2は、データベース部12の構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、データベース部12は、規模パラメータDB12a、進捗計画入力DB12b、ログ出力DB12c、較正用データ出力DB12d、処理時間DB12e、メモリ使用量DB12f、非正規度DB12g、CU別入力DB12h、CU別出力DB12i、計算ユニットDB12j、及び進捗計画出力DB12kを含んでいる。
各データベースが格納する情報は以下の通りである。規模パラメータDB12aは、進捗計画入力データを構成する、品種数、工程数、装置台数、期間長を含む入力データの大きさを表す指標である規模パラメータを格納する。進捗計画入力DB12bは、複数の工程から成る製造プロセスにおける、品種毎の投入量・要求量や装置毎の処理能力などの入力データを格納する。ログ出力DB12cは、後述する進捗計画作成部15における進捗計画作成処理の際に出力されるログ情報を格納する。較正用データ出力DB12dは、後述する較正部13における較正処理の際に出力されるデータを格納する。処理時間DB12eは、規模パラメータで表される任意の入力データを処理する際に要する予定処理時間を一意に算出するための回帰データを格納する。メモリ使用量DB12fは、規模パラメータで表される任意の入力データを処理する際に要する予定メモリ使用量を一意に算出するための回帰データを格納する。非正規度DB12gは、入力データの傾向値と進捗計画入力データとの乖離幅を表す非正規度を所定の時間単位で格納する。CU別入力DB12hは、計画期間にあたる全バケットを複数に分割する小期間(以下、「計算ユニット」又は「CU」という。)毎に進捗計画入力データから切り出された入力データを格納する。CU別出力DB12iは、計算ユニット毎に作成された進捗計画を格納する。計算ユニットDB12jは、計画期間を分割する計算ユニットに係る情報を格納する。進捗計画出力DB12kは、品種・工程別の予定進捗度や、装置別の予定処理工数をスケジュールである進捗計画を格納する。
較正部13は、複数のパターンの規模パラメータが表す入力データ作成し、この入力データを後述する進捗計画作成部15が処理した際に要する処理時間や主メモリの使用量に関する情報を取得・解析してデータベース部12に登録するプログラム群である。図3は、較正部13の構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、較正部13は、較正用入力データ作成部13a、較正用データ出力部13b、及び回帰データ算出部13cを含んでいる。
較正用入力データ作成部13aは、所定の規模パラメータから求められる複数パターンのデータセットに基づいて、較正用の進捗計画入力データ(擬似データ)を作成するプログラムである。較正用の進捗計画入力データは、各入力データの名前や値などは所定のルールで作成された擬似データである。擬似データの作成方法については、ある一つの進捗計画入力データを元にデータを増減する方法やランダムにデータの値を生成する方法等が挙げられるが、ここでは特に限定しない。
較正用データ出力部13bは、較正用の進捗計画入力データを後述する進捗計画作成部15に出力して、処理実行の際にログ出力DB12cに出力される処理開始時刻などのログ情報から計画作成に要する処理時間及びメモリ使用量を算出し、これらの情報を規模パラメータと関連付けて較正用データ出力DB12dに格納するプログラムである。
回帰データ算出部13cは、較正用データ出力DB12dに格納された、複数パターンの規模パラメータに対応したデータセットから、処理時間回帰データとメモリ使用量回帰データを作成し、それぞれ処理時間DB12eとメモリ使用量DB12fに格納するプログラムである。
計算ユニット割当部14は、進捗計画を逐次作成するため、計画期間にあたる全バケットを複数の計算ユニットに分割し、この計算ユニットに係る情報を計算ユニットDB12jに格納するプログラム群である。図4は、計算ユニット割当部14の構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、計算ユニット割当部14は、規模パラメータ算出部14a、第1の計算ユニット長算出部14b、第2の計算ユニット長算出部14c、計画期間分割部14d、予定処理時間算出部14e、予定メモリ使用量算出部14f、非正規度算出部14g、及び分割調整部14hを含む。
規模パラメータ算出部14aは、進捗計画入力DB12bの入力データより、入力データの規模を表す所定の複数の規模パラメータを算出するプログラムである。規模パラメータは、読込まれる進捗計画入力データから算出され、品種数・工程数・装置台数・期間長などを含む入力データの大きさを表す指標である。
第1の計算ユニット長算出部14bは、規模パラメータに基づいて処理時間DB12eから進捗計画の計算に必要な処理時間を一意に定める処理時間回帰データを取得し、この処理時間回帰データを用いて任意の計算ユニット長における処理時間を算出することによって、ユーザーが指定した処理時間上限を超えずに計画期間を等分割する第1の最大計算ユニット長を算出するプログラムである。
処理時間は、前処理時間、解探索処理時間、及び後処理時間を合計した時間を指す。前処理は、後述する進捗計画作成部15において進捗計画入力DB12bからSQL文で計算ユニット毎の計算に必要な入力データを選択・収集して目的関数や制約式を計算し、その計算結果を解探索エンジンに渡すまでの処理である。解探索処理は、進捗計画作成部15において最適な進捗計画の解ベクトルを求める処理である。後処理は、進捗計画作成部15において解探索エンジンから解ベクトルを受け取り、それを整形してSQL文でCU別出力DB12iに書き込み、更に全期間対応に整形して進捗計画出力DB12kに追加書込みするまでの処理である。また、処理時間回帰データは、規模パラメータ、複数の規模パラメータの線形結合、又はそれらの対数を取った量と、前処理時間、解探索処理時間、後処理時間の対数との間の重回帰係数を指す。
第2の計算ユニット長算出部14cは、規模パラメータに基づいてメモリ使用量DB12fから進捗計画の計算に必要なメモリ使用量を一意に定めるメモリ使用量回帰データを取得し、このメモリ使用量回帰データを用いて任意の計算ユニット長におけるメモリ使用量を算出することによって、ユーザーが指定したメモリ使用量上限を超えずに計画期間を等分割する第2の最大計算ユニット長を算出するプログラムである。
メモリ使用量は、前処理メモリ使用量、解探索メモリ使用量、及び後処理メモリ使用量のうち、最も大きな値を指す。前処理メモリ使用量、解探索メモリ使用量、及び後処理メモリ使用量は、前述した前処理、解探索処理、及び後処理の際にそれぞれ要する主メモリの使用量の最大値を示す。また、メモリ使用量回帰データは、規模パラメータ、複数の規模パラメータの線形結合、又はそれらの対数を取った量と、メモリ使用量の対数との間の重回帰係数を指す。
計画期間分割部14dは、第1及び第2の計算ユニット長算出部14b、14cから出力される第1及び第2の最大計算ユニット長を比較し、小さい方の計算ユニット長で全計画期間を等分割して、その分割結果を計算ユニットDB12jに格納するプログラムである。
予定処理時間算出部14eは、計画期間分割部14dから出力される全計画期間の計算ユニット分割結果を基に、CU別入力データの規模パラメータを算出し、規模パラメータの値が近い一つ又は複数の処理時間回帰データを処理時間DB12eから抽出し、規模パラメータと処理時間回帰データに基づいて求められる処理時間の平均値をCU別処理時間とし、CU別処理時間の総和を計算し、計算結果を計算ユニットDB12jに格納するプログラムである。
予定メモリ使用量算出部14fは、計画期間分割部14dから出力される全計画期間の計算ユニット分割結果を基に、CU別入力データから規模パラメータを算出し、規模パラメータの値が近い一つ又は複数のメモリ使用量回帰データをメモリ使用量DB12fから抽出し、規模パラメータとメモリ使用量回帰データに基づいて求められるメモリ使用量の平均値をCU別メモリ使用量とし、CU別メモリ使用量の最大値を計算して計算ユニットDB12jに格納するプログラムである。
非正規度算出部14gは、進捗計画入力DB12bのデータのうち、時系列入力されたデータに対し、時間に関するトレンドからの乖離幅の大きさを表す非正規度を算出するプログラムである。例えば、装置能力、投入数、工程間リードタイムなどに時系列入力されている項目から一つ又は複数選択してバケット単位での乖離幅求めることができる。
分割調整部14hは、非正規度データを基に、非正規度の大きな時間帯ができるだけ計算ユニットの境目に当らないように、計画期間分割部14dが出力した分割結果を、所定の調整時間幅の範囲内で再分割し、その分割結果を計算ユニットDB12jに格納するプログラムである。
進捗計画作成部15は、進捗計画入力DB12bに格納された製造作業に係る時系列データから、計算ユニットDB12jに登録された計算ユニット毎に進捗計画を作成し、進捗計画出力DB12kに逐次格納するプログラム群である。図5は、進捗計画作成部15の構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、進捗計画作成部15は、CU別入力データ抽出部15a、CU別進捗計画作成部15b、及び進捗計画出力部15cを含む。
CU別入力データ抽出部15aは、進捗計画入力DB12bから、計算ユニットDB12jに登録された計算ユニット毎の進捗計画作成に必要なデータを切出し、CU別入力DB12hに格納するプログラムである。
CU別進捗計画作成部15bは、CU別入力データを基に、所定の制約条件を満たし所定の評価関数を最大にするような進捗計画を求め、計画をCU別出力DB12iに格納するプログラムである。
進捗計画出力部15cは、CU別出力DB12iに格納された計算ユニット単位の計画を全計画期間用に整形し、進捗計画出力DB12kに追加書込みするプログラムである。
データ出力部16は、進捗計画出力DB12kからユーザーの分析業務や作業指示に必要なデータを抽出・加工し、ネットワーク3を介してサーバ2へ出力するプログラムである。また、ディスプレイやプリンターなどの出力機器(図示省略する)へのデータ出力も行う。
以下、進捗計画作成装置1における動作を説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る進捗計画作成装置1における進捗計画作成処理の具体例を示すフローチャートである。
S601において、較正部13は、ユーザーが予め設定した実行条件に基づいて較正処理が必要か否かを判定する。実行条件としては、進捗計画作成装置1の初回起動時、所定時間の経過時、及びユーザーの計算環境の変化時(例えばメモリやHDの増設・進捗計画ツールやデータベースアプリのバージョンアップ等)などの条件が挙げられる。ここで、較正が必要と判定された場合には、S602へ進む。これに対し、較正の必要が無いと判定された場合には、S603へ進む。
S602において、較正部13は、較正処理を実行し、進捗計画作成装置1における処理時間や主メモリ使用量に関するデータを取得し、分析する。
S603において、データ入力部11は、ユーザーが入力機器(図示省略する)を用いて指定した計画期間や対象品種などの情報に基づいて、サーバ2内のデータベース(図示省略する)から品種、工程、及び装置などの製造プロセスに関するマスタ情報を進捗計画の作成のために取得し、進捗計画入力DB12bにコピーする。
S604において、計算ユニット割当部14は、ユーザーが入力機器を用いて入力した処理時間やメモリ使用量などの制約条件、計算ユニット分割の調整時間幅などに基づいて全計画期間を複数の計算ユニットに分割し、その結果を計算ユニットDB12jに格納する。
S605において、進捗計画作成部15は、計算ユニットDB12jに格納された計算ユニット分割結果に従って逐次進捗計画を作成し、作成された進捗計画を進捗計画出力DB12kに格納する。
S606において、データ出力部16は、ユーザーのシミュレーション分析業務や作業指示に応じて作成された進捗計画を進捗計画出力DB12kから抽出し、この進捗計画を進捗計画作成装置1やサーバ2に接続された出力機器(図示省略する)において表示する。
以下、上記の各処理を図面に基づいて詳細に説明する。尚、S603及びS606の処理については省略する。
先ず、図6のS602における較正部13の処理を図7及び図8に基づいて説明する。図7は、較正部13におけるプログラム間の関係を説明するブロック図であり、矢印の向きはデータの流れを示している。図8は、較正部13における処理の具体例を示すフローチャートである。
S801において、較正用入力データ作成部13aは、規模パラメータDB12aから規模パラメータのデータセットを一つ読込む。規模パラメータDB12aには、予めユーザーによって指定された規模パラメータの複数の値のデータセットが格納されている。例えば、品種数I∈{I,I,…,Ik}、工程数P∈{P,P,…,Pl}、装置台数R∈{R,R,…,Rm}、バケット数K∈{K,K,…,Kn}の値をそれぞれ取り得るとすると、規模パラメータ(I,P,R,K)のセットは、組み合わせの数klmn個考えられる。
S802において、較正用入力データ作成部13aは、読み込んだ規模パラメータのデータセットの規模に対応する較正用の進捗計画入力データ(以下、「較正用入力データ」という。)を生成し、進捗計画入力DB12bに格納する。
S803において、較正用入力データ作成部13aは、進捗計画作成部15に、“CU長=全計画期間”としたCU分割(即ちCU数が1)の下、進捗計画入力DB12bの較正用入力データから計画を作成させ、その結果を進捗計画出力DB12kに格納させる。この時、進捗計画作成部15に含まれるプログラム群の各実行プロセスの処理時刻や、プログラム群による主メモリ使用量に関するログ情報は、ログ出力DB12cに格納される。
S804において、較正用データ出力部13bは、ログ出力DB12cのログ情報から、処理時間とメモリ使用量に関するデータを抽出し、規模パラメータの値と共に、較正用データとして較正用データ出力DB12dに追加書き込みする。
進捗計画作成は前処理、解探索、後処理のステップを経て実行されるが、それぞれに要した前処理時間Tpr、解探索処理時間Tso、後処理時間Tpoをログ情報から算出する。同様に、S801〜S804の各ステップにおける前処理メモリ使用量Mpr、解探索メモリ使用量Mso、後処理メモリ使用量Mpoを算出する。いま、規模パラメータの値を(I,P,R,K)とすると、較正用データ出力DB12dに書き込まれる較正用データの具体例を以下の表1に示す。
Figure 2009258969
S805において、較正用入力データ作成部13aは、他のデータセットの有無を判定する。ここで、他のデータセットがあると判定された場合には、S801へ戻り、S801〜S805の処理が行われる。これらの処理は、規模パラメータのデータセットの数だけ繰り返される。これに対し、他のデータセットが無いと判定された場合には、S806へ進む。
S806において、回帰データ算出部12cは、較正用データ出力DB12dから較正用データを読み込み、処理時間と規模パラメータの間の処理時間回帰データ、メモリ使用量と規模パラメータの間のメモリ使用量回帰データを求め、処理時間DB12e及びメモリ使用量DB12fにそれぞれ格納する。
処理時間と規模パラメータの関係に関して、前処理、解探索、及び後処理ではデータハンドリングの方法が異なるので、一般には、作成対象となる進捗計画に特定した上で3ステップ毎の分析が必要である。しかし経験的には、3ステップ共に、処理時間は規模パラメータ又は規模パラメータの線形結合の多項式時間で効くことが多い。したがって、上記の表1の較正用データの場合には、以下の数式(1)のような回帰式を仮定することができる。
Figure 2009258969
処理時間回帰データA=aij(i=1,2,3;j=1,2,3,4)、B=b(i=1,2,3)を較正用データのセットから算出する方法は、数式(1)と較正用データとの二乗誤差を最小にする方法を始めとする重回帰分析手法として様々な方法が挙げられるが、ここでは特に限定しない。算出されたAとBの値は、処理時間DB12eに格納され、後述する計算ユニット割当部14において予定処理時間の算出に用いられる。予定処理時間T(I,P,R,K)の算出には、数式(1)とA、Bの値を用いて各種の処理時間Tpr、Tso、Tpoの値を求めた後、以下の数式(2)を用いて求めることができる。
Figure 2009258969
同様に、メモリ使用量と規模パラメータの間も、以下の数式(3)のような回帰式を仮定することができる。
Figure 2009258969
メモリ使用量回帰データC=cij(i=1,2,3;j=1,2,3,4)、D=d(i=1,2,3)を較正用データのデータセットから算出する方法は、数式(3)と較正用データとの二乗誤差を最小にする方法を始めとする重回帰分析手法として様々な方法が挙げられるが、ここでは特に限定しない。
算出されたCとDの値は、メモリ使用量DB12fに格納され、計算ユニット割当部14において定メモリ使用量の算出に用いられる。予定メモリ使用量M(I,P,R,K)の算出には、数式(3)とC、Dの値を用いて各種のメモリ使用量Mpr、Mso、Mpoの値を求めた後、以下の数式(4)を用いて求めることができる。
Figure 2009258969
上記較正処理により、様々な規模の入力データから進捗計画を作成する際に要する処理時間及びメモリ使用量を一意に特定することが出来る回帰データを求めることができる。尚、実際の現場においては、処理時間を要する較正処理(S602)は予め行っておき、通常はS603〜S606の処理のみを行うと好適である。
次に、図6のS604における計算ユニット割当部14の処理を図9及び図10に基づいて説明する。図9は、計算ユニット割当部14におけるプログラム間の関係を説明するブロック図であり、矢印の向きはデータの流れを示している。図10は、計算ユニット割当部14における処理の具体例を示すフローチャートである。
S1001において、規模パラメータ算出部14aは、進捗計画入力DB12bに格納された入力データから、規模パラメータを算出する。規模パラメータは、入力データの大きさに影響する複数の指標であり、進捗計画の満たす制約の種類などによって異なるため、定義と計算方法はユーザーが指定する。表2に規模パラメータの具体的を示す。
Figure 2009258969
尚、計画作成毎にユーザーが規模パラメータの値を入力する場合には、S1001では算出する必要はなく、ユーザーが計算方法を指定する必要もない。
S1002において、計算ユニット長算出部14bは、規模パラメータの値と処理時間DB12eから取得される処理時間回帰データに基づいて、全期間を等CU長分割する場合の予測処理時間が所定の処理時間上限を超えない最大CU長(第1の最大CU長)を算出する。ここで、処理時間は、“CU長=全期間長”として実行した場合に計画作成に要する時間のことを指し、予定処理時間とは、本装置による処理時間の予測値である。処理時間DB12eには、規模パラメータ(I,P,R,K)で表される入力データの予定処理時間Tを一意に算出するための処理時間回帰データ(以下、T(I,P,R,K)と表す。)が格納されている。また、等CU長Lで全期間(バケット数K)を分割するとは、以下の数式(5)ようにKをQ+1個の計算ユニットで分割することを表す。
Figure 2009258969
ただし、QはKをLで割った商、L’は余り(0≦L’<L)を表す。
そして、等CU長Lで分割した場合の予定処理時間Tは、以下の数式(6)ように表される。
Figure 2009258969
ただし、パラメータ(I,P,R)はCU分割しても変わらないと仮定する。
ここで、ユーザーによって指定された処理時間上限をTmaxとすると、数式(6)より、処理時間上限に基づく最大CU長(第1の最大CU長)は以下の数式(7)で表される。ただし、1≦L≦Kである。
Figure 2009258969
コンピュータ上で数式(7)の最大CU長Lを求める方法は、ニュートン法などの効率的な求解法から、単にL=1からKまで順に調べる方法まで様々存在するが、ここでは特に限定しない。
S1003において、計算ユニット長算出部14bは、規模パラメータの値とメモリ使用量DB12fに格納されたメモリ使用量回帰データに基づいて全期間を等CU長分割する場合に予測メモリ使用量が所定のメモリ使用量上限を超えない最大CU長(第2の最大CU長)を算出する。ここで、メモリ使用量は、“CU長=全期間長”として進捗計画作成処理を実行した場合におけるコンピュータの主メモリの使用量の最大値を指す。また、予定メモリ使用量は、本装置におけるメモリ使用量の予測値である。メモリ使用量DB12fには、規模パラメータ(I,P,R,K)の入力データの予定メモリ使用量Mを一意に算出するためのメモリ使用量回帰データ(以下、M(I,P,R,K)と表す。)が格納されている。ここで、M(I,P,R,K)はバケット数Kに関して非減少関数だと仮定すると、M(I,P,R,L)>=M(I,P,R,L’)より、等CU長Lで分割した場合の予定メモリ使用量は、以下の数式(8)ように表される。
Figure 2009258969
ただし、パラメータ(I,P,R)はCU分割しても変わらないと仮定する。
ここで、ユーザーによって指定されたメモリ使用量上限をMmaxとすると、数式(8)より、メモリ使用量上限に基づく最大CU長(第2の最大CU長)は以下の数式(9)で表される。ただし、1≦L≦Kである。
Figure 2009258969
コンピュータ上で数式(9)の最大CU長Lを求める方法は、ニュートン法などの効率的な求解法から、単にL=1からK(最大バケット数)まで順に調べる方法まで様々存在するが、ここでは特に限定しない。
S1004において、計画期間分割部14dは、数式(7)及び数式(9)で表される最大CU長のうち、小さい方を期間分割に用いるCU長に選び、このCU長に基づいてCU分割データを作成して、計算ユニットDB12jに格納する。ここで、(K,Q,L,L’)が(105,10,10,5)の場合のCU分割データを以下の表3に示す。
Figure 2009258969
ここでは、全期間分のK個のバケットをQ+1個の計算ユニットに分割している。CU長とは、各CUに含まれるバケット数を指す。
S1005において、分割調整部14hは、ユーザーが入力機器を用いて指定した条件(分割調整処理実行の要否及び調整幅)に基づいて分割調整が必要か否かを判定する。ここで、分割調整の必要有りと判定された場合にはS1006へ進む。これに対し、分割調整の必要が無いと判定された場合にはS10009へ進む。
S1006において、非正規度算出部14gは、進捗計画入力DB12bから時系列入力された入力データを対象に、非正規度を計算し、結果を非正規度DB12gに格納する。非正規度は、時系列入力されたデータのトレンドからのずれの大きさを表す時系列データである。ここで、ある入力データV(t)(tはバケット番号)の非正規度Z(t)は、入力データのトレンドをv(t)とすると、V(t)とv(t)のずれの大きさを表す。例えば、以下のような数式(10)で表される。
Figure 2009258969
ここで、係数cは正規化定数であり、例えば、全てのバケットtに関するZ(t)の総和が1となるように選ぶ。また、トレンドv(t)は、入力データV(t)をバケットで平滑化又は単純化した量であり、例えば、V(t)の移動平均を求める方法やV(t)を直線近似する方法などが挙げられる。一般には、入力データの種類によって適切なトレンドの取り方が異なるので、適宜ユーザーが設定できると好適である。同様に、複数の入力データV(t),V(t),…,Vn(t)の非正規度は以下の数式(11)で算出できる。尚、c,c,…,cnは正規化定数である。
Figure 2009258969
S1007において、分割調整部14hは、非正規度DB12gから非正規度データを読込み、計算ユニットDB12jに格納されたCU分割結果を、非正規度がCU分割の境目で大きな値を取らないように所定の調整幅の範囲内で調整し、結果のCU分割データを再び計算ユニットDB12jに上書きする。
このような調整を行う理由は、非正規度が大きな値をとるバケット付近では、他の部分に比べ、ある種の制約条件が大きくその性質を変化させ、評価指標を最大にするロジックが大きく変わることがあり、逐次計算の近似精度が悪くなるからである。制約条件の具体例としては、管理工程におけるキャパ制約が挙げられる。非正規度が通常時にはキャパ制約が有効(キャパシティを全て消費している状態)であるのに対し、非正規度が異常値を取る時にはキャパ制約が非有効(キャパシティに余裕がある状態)になる場合が考えられる。
ここで、非正規度DB12gに格納された非正規度データの具体例を下記の表4に示す。
Figure 2009258969
表4においては、表3において計算ユニットの境目に該当するバケット番号20の時間帯において投入数の非正規度が0.5であり、隣接するバケットと比較して非正規度が大きいことが示されている。
いま、ある計算ユニットの最終バケットをt、所定の調整幅をdtとし、調整幅のもとで全てのCU分割を独立に調整できる(CU長に比べ調整幅が十分小さい)とするならば、例えば以下の数式(12)で表される最小値を与えるバケットt’をこのCUの最終バケットに選びなおせば良い。
Figure 2009258969
ここで、上記の表4における非正規度を考慮して調整された計算ユニットを下記の表5に示す。
Figure 2009258969
表5においては、CU番号2及び3の計算ユニットのCU長が非正規度の大きい時間帯(バケット番号19及び20)を避けるように各々の長さが調整されている。尚、上述した等CU長分割に係る数式(5)において余りL’>0の場合、計算ユニットの調整に対して計算ユニット分割の境目が変化することがあるので、最終バケットからの非正規度の寄与の和が最小になるような調整する方法もある。例えば、計算ユニットの順序を変更することによって調整することができる。L’>0の場合、最後のQ+1個目の計算ユニットのみCU長が短いので、これらQ+1個の計算ユニットを並べ替えるとCU長が短い計算ユニットを何処に入れるかによって各計算ユニットの境目を変化させることができる。
このように調整したCU分割データが、進捗計画を逐次作成する際の処理単位となる。以下、計算ユニット分割の結果、各CU長をL(i=1,2,…qはCU番号)で表すものとする。
S1008において、予定処理時間算出部14eは、以下の数式(13)によって予定処理時間を算出する。
Figure 2009258969
同様に、予定メモリ使用量算出部14fは、以下の数式(14)によって予定メモリ使用量を算出する。
Figure 2009258969
S1009において、予定処理時間算出部14e及び予定メモリ使用量算出部14fは、計算ユニットDB12jのCU分割データを取得すると共に数式(6)・(8)をそれぞれ用いて予定処理時間及び予定メモリ使用量を算出する。
上記ように計算された予定処理時間と予定メモリ使用量は、出力機器によってユーザーに提示され、ユーザーは進捗計画作成処理のステップへ誘導される。
最後に、図6のS605における進捗計画作成部15の処理について図11及び図12に基づいて説明する。図11は、進捗計画作成部15におけるプログラム間の関係を説明するブロック図であり、矢印の向きはデータの流れを示している。図12は、進捗計画作成部15における処理の具体例を示すフローチャートである。
S1201において、進捗計画作成部15は、進捗計画入力DB12bから入力データを読込み、計算ユニットDB12jからCU分割データを読込む。進捗計画入力DB12bには、装置能力や品種別の投入数などの進捗計画入力データ群が記録されている。ここで、進捗計画入力データ群の一つである装置能力データの例を下記の表6に示す。
Figure 2009258969
表6においては、装置毎の一日当たりの処理可能Lot数がバケットで表される時系列上で定義されている。
S1202において、CU別入力データ抽出部15aは、進捗計画入力データ12bのうち時系列入力されているデータに対し、各計算ユニットに含まれる部分データ(CU別入力データ)を順次切出し、CU別入力DB12hに格納する。
S1203において、CU別進捗計画作成部15bは、CU別入力DB12hのデータを読み込み、装置の処理能力制限などの制約条件を組立て、スループットや納期遵守率などの評価指標が最大となる進捗計画の解を探索し、その結果(CU別計画データ)をCU別出力DB12iに追加書込みする。
S1204において、進捗計画出力部15cは、CU別の進捗計画(CU別計画データ)を全計画期間用に整形(バケット番号の変換など)して進捗計画出力DB12hに追加書込みする。そして、CU別入力DB12hを初期化し、次回のCUの初期値となるべきデータをCU別出力DB12iから作成してCU別入力DB12hにコピーし、最後にCU別出力DB12iを初期化する。すなわち、次回のCU別の進捗計画は、CU開始時点での工程・装置毎の仕掛り在庫を初期値として用いる。仕掛り在庫は、前回のCU別出力データのCU終了時点(次回のCU開始時点)の結果から算出される。
S1205において、CU別入力データ抽出部15aは、計算ユニットDB12jを参照し、計画期間に含まれる他の計算ユニットの有無を判定する。ここで、他の計算ユニットがあると判定された場合には、S1202へ戻り、S1202〜S1205の処理が行われる。これらの処理は、全ての計算ユニットについて処理が完了するまで繰り返される。これに対し、他の計算ユニットが無いと判定された場合には、処理を終了する。
以上の処理によって、進捗計画がCU分割データに従って逐次計算され、結果が進捗計画出力DB12kに格納される。ここで、進捗計画出力DB12kに格納されるデータ群のうち、工程装置別処理数データの例を表7に示す。
Figure 2009258969
このように、ユーザーの計画作成に使用する計算機で一度較正を実行するだけで、その後は任意の入力データに対して予定処理時間と予定メモリ使用量をユーザーに提示することができる。また、予定処理時間と予定メモリ使用量に上限を設けて進捗計画を作成することが可能なので、ユーザーがシミュレーション分析又は作業指示などのための計算スケジュールを立てるのが容易になる。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。例えば、第1の計算ユニット長算出部14b及び第2の計算ユニット長算出部14cは、処理時間DB12e及びメモリ使用量DB12fをそれぞれ参照し、回帰データに基づいて最大計算ユニット長を算出しているが、較正用データ出力DB12dから入力データと規模パラメータの値が近い一つ又は所定数のレコードを抽出し、この抽出したレコードの各種処理時間・メモリ使用量の平均値を算出して、それぞれの予測値とする。そして、この予測値を用いて最大計算ユニット長を算出することもできる。
本発明の一実施形態に係る進捗計画作成装置1の全体構成例を示すブロック図。 データベース部12の構成例を示すブロック図。 較正部13の構成例を示すブロック図。 計算ユニット割当部14の構成例を示すブロック図。 進捗計画作成部15の構成例を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係る進捗計画作成装置1における進捗計画作成処理の具体例を示すフローチャート。 較正部13におけるプログラム間の関係を説明するブロック図。 較正部13における処理の具体例を示すフローチャート。 計算ユニット割当部14におけるプログラム間の関係を説明するブロック図。 計算ユニット割当部14における処理の具体例を示すフローチャート。 進捗計画作成部15におけるプログラム間の関係を説明するブロック図。 進捗計画作成部15における処理の具体例を示すフローチャート。
符号の説明
1…進捗計画作成装置、
2…サーバ、
3…ネットワーク、
11…データ入力部、
12…データベース部、
12a…規模パラメータDB、
12b…進捗計画入力DB、
12c…ログ出力DB、
12d…較正用データ出力DB、
12e…処理時間DB、
12f…メモリ使用量DB、
12g…非正規度DB、
12h…CU別入力DB、
12i…CU別出力DB、
12j…計算ユニットDB、
12k…進捗計画出力DB、
13…較正部、
13a…較正用入力データ作成部、
13b…較正用データ出力部、
13c…回帰データ算出部、
14…計算ユニット割当部、
14a…規模パラメータ算出部、
14b…第1の計算ユニット長算出部、
14c…第2の計算ユニット長算出部、
14d…計画期間分割部、
14e…予定処理時間算出部、
14f…予定メモリ使用量算出部、
14g…非正規度算出部、
14h…分割調整部、
15…進捗計画作成部、
15a…CU別入力データ抽出部、
15b…CU別進捗計画作成部、
15c…進捗計画出力部、
16…データ出力部。

Claims (10)

  1. 製造作業に係る進捗計画の対象期間及び前記進捗計画の作成における制約条件を入力するデータ入力部と、
    少なくとも、前記製造作業に係る情報を時系列で整理した進捗計画入力データ及び前記進捗計画入力データから前記進捗計画を作成する際に要する処理時間及びメモリ使用量を前記進捗計画入力データの規模を表す規模パラメータに関連付ける回帰データを記憶するデータベース部と、
    このデータベース部から前記対象期間に係る進捗計画入力データを抽出し、この抽出された進捗計画入力データの前記規模パラメータに関連付けされた前記回帰データに基づいて前記入力された制約条件を満たすように前記対象期間を複数に分割する計算ユニットを求める計算ユニット割当部と、
    前記データベース部から前記進捗計画入力データを前記計算ユニット毎に読み込むと共に進捗計画を逐次作成し、前記対象期間に係る進捗計画を作成する進捗計画作成部と、
    を具備することを特徴とする進捗計画作成装置。
  2. 製造作業に係る進捗計画の対象期間及び前記進捗計画の作成における制約条件を入力するデータ入力部と、
    少なくとも、前記製造作業に係る情報を時系列で整理した進捗計画入力データ及び前記進捗計画入力データから前記進捗計画を作成する際に要する処理時間及びメモリ使用量を前記進捗計画入力データの規模を表す規模パラメータに関連付ける回帰データを記憶するデータベース部と、
    このデータベース部から前記対象期間に係る進捗計画入力データを抽出し、この抽出された進捗計画入力データの前記規模パラメータに関連付けされた前記回帰データに基づいて前記入力された制約条件を満たすように前記対象期間を複数に分割する計算ユニットを求める計算ユニット割当部と、
    前記データベース部から前記進捗計画入力データを前記計算ユニット毎に読み込むと共に進捗計画を逐次作成し、前記対象期間に係る進捗計画を作成する進捗計画作成部と、
    前記規模パラメータが異なる複数の較正用入力データを作成し、これらの較正用入力データに基づいて前記進捗計画作成部に較正用の進捗計画を逐次作成させ、この作成の際に要する処理時間及びメモリ使用量の情報を解析して前記回帰データを作成し、前記データベースに登録する較正部と、
    を具備することを特徴とする進捗計画作成装置。
  3. 前記較正部は、
    前記規模パラメータを複数のパターンで組合せて複数のデータセットを作成し、各データセットが表す規模の前記較正用入力データを作成する較正用入力データ作成部と、
    前記較正用入力データを前記進捗計画作成部が処理する際に要する前記処理時間及び前記メモリ使用量を取得し、この処理時間及びメモリ使用量を前記データセットにそれぞれ関連付けた較正用データを出力する較正用データ出力部と、
    前記出力された較正用データから前記処理時間及び前記メモリ使用量に係る回帰データを算出し、前記データベース部に登録する回帰データ算出部と、
    を具備することを特徴とする請求項2に記載の進捗計画作成装置。
  4. 前記計算ユニット割当部は、
    前記データベース部から前記対象期間に係る進捗計画入力データを取得し、この進捗計画入力データの前記規模パラメータを算出する規模パラメータ算出部と、
    前記算出された規模パラメータ及び前記データベース部から取得される前記処理時間に係る回帰データに基づいて前記計算ユニットの長さに応じた処理時間を求め、この処理時間が前記制約条件として入力された処理時間上限を超えず、かつ、前記対象期間を等分割する第1の最大計算ユニット長を算出する第1の計算ユニット長算出部と、
    前記算出された規模パラメータ及び前記データベース部から取得される前記メモリ使用量に係る回帰データに基づいて前記計算ユニットの長さに応じたメモリ使用量を求め、このメモリ使用量が前記制約条件として入力されたメモリ使用量上限を超えず、かつ、前記対象期間を等分割する第2の最大計算ユニット長を算出する第2の計算ユニット長算出部と、
    前記算出された前記第1及び第2の最大計算ユニット長の内、小さい方の計算ユニット長で前記対象期間に係る前記進捗計画入力データを分割し、その分割結果を出力する計画期間分割部と、
    前記出力された分割結果と前記処理時間に係る回帰データに基づいて前記計算ユニット毎の処理時間を求め、この処理時間の総和を予定処理時間として算出する予定処理時間算出部と、
    前記出力された分割結果と前記メモリ使用量に係る回帰データから前記計算ユニット毎のメモリ使用量を求め、このメモリ使用量の最大値を予定メモリ使用量として算出する予定メモリ使用量算出部と、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の進捗計画作成装置。
  5. 前記進捗計画作成部は、
    前記データベース部から前記分割結果に係る計算ユニット毎に前記進捗計画入力データを抽出する計算ユニット別入力データ抽出部と、
    前記抽出された進捗計画入力データに基づいて前記計算ユニット毎の進捗計画を作成する計算ユニット別進捗計画作成部と、
    前記作成された計算ユニット毎の進捗計画を前記対象期間全体としてのデータに整形し、前記データベース部に出力する進捗計画出力部と、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の進捗計画作成装置。
  6. 前記予定処理時間算出部は、
    前記計算ユニット別入力データ抽出部において前記計算ユニット毎に前記進捗計画入力データを抽出する際に要する前処理時間と、
    前記計算ユニット別進捗計画作成部において前記計算ユニット毎に最適な進捗計画の解を探索する際に要する解探索処理時間と、
    前記進捗計画出力部において前記計算ユニット毎の進捗計画を前記データベース部に出力する際に要する後処理時間と、
    を加算して前記処理時間を求めることを特徴とする請求項4記載の進捗計画作成装置。
  7. 前記予定メモリ使用量算出部は、
    前記計算ユニット別入力データ抽出部において前記計算ユニット毎に前記進捗計画入力データを抽出する際の主メモリの使用量である前処理メモリ使用量と、
    前記計算ユニット別進捗計画作成部において前記計算ユニット毎に最適な進捗計画の解を探索する際の主メモリの使用量である解探索メモリ使用量と、
    前記進捗計画出力部において前記計算ユニット毎の進捗計画を前記データベース部に出力する際の主メモリの使用量である後処理メモリ使用量と、
    を前記計算ユニット毎に比較し、その最大値を前記メモリ使用量として求めることを特徴とする請求項4記載の進捗計画作成装置。
  8. 前記計算ユニット割当部は、更に、
    前記データベース部から取得した前記対象期間に係る進捗計画入力データを分析して傾向値を求め、この傾向値と前記進捗計画入力データとの乖離幅を表す非正規度を所定の時間単位で算出する非正規度算出部と、
    前記計算ユニットの境目が前記非正規度の大きな時間帯に該当する場合に、前記対象期間を分割した前記計算ユニットの長さを所定の時間幅の中で各々変更し、前記境目における前記非正規度を小さくするように調整する分割調整部と、
    を具備することを特徴とする請求項4記載の進捗計画作成装置。
  9. 前記規模パラメータは、前記進捗計画入力データを構成する、品種数、工程数、装置台数、期間長を含む入力データの大きさを表す指標であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項記載の進捗計画作成装置。
  10. 製造作業に係る情報を格納するデータベースを備えたコンピュータが実行する進捗計画作成方法であって、
    少なくとも、前記製造作業に係る情報を時系列で整理した進捗計画入力データ及び前記進捗計画入力データから前記進捗計画を作成する際に要する処理時間及びメモリ使用量を前記進捗計画入力データの規模を表す規模パラメータに関連付ける回帰データを前記データベースに格納するデータベース格納ステップと、
    前記製造作業に係る進捗計画の対象期間及び前記進捗計画の作成における制約条件を入力する入力ステップと、
    前記データベースから前記対象期間に係る進捗計画入力データを抽出し、この抽出された進捗計画入力データの前記規模パラメータに関連付けされた前記回帰データに基づいて前記入力された制約条件を満たすように前記対象期間を複数に分割する計算ユニットを求める計算ユニット割当ステップと、
    前記データベースから前記進捗計画入力データを前記計算ユニット毎に読み込むと共に進捗計画を逐次作成し、前記対象期間に係る進捗計画を作成する進捗計画作成ステップと、
    を有することを特徴とする進捗計画作成方法。
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