JPH07168209A - 度付きエレクトロクロミック眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents

度付きエレクトロクロミック眼鏡レンズの製造方法

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JPH07168209A
JPH07168209A JP5315443A JP31544393A JPH07168209A JP H07168209 A JPH07168209 A JP H07168209A JP 5315443 A JP5315443 A JP 5315443A JP 31544393 A JP31544393 A JP 31544393A JP H07168209 A JPH07168209 A JP H07168209A
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JP
Japan
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lens
diopter
electrochromic
prescription
spectacle
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JP5315443A
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Tadashi Ichikawa
正 市川
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来よりも容易に度数精度を確保できる度付
きエレクトロクロミック眼鏡レンズの製造方法を提供す
ること。 【構成】 少なくとも、素子レンズI上に、少なくとも
エレクトロクロミック層と、これを挟む一対の透明電極
層とからなるエレクトロクロミック素子Kを設ける工程
と、前記素子レンズの素子K面に、封止レンズJを接着
して度なしエレクトロクロミックレンズとする工程と、
前記度なしエレクトロクロミックレンズを構成する素子
レンズ又は封止レンズに、仮の度付きレンズを接着して
仮の度数を有するエレクトロクロミック眼鏡レンズとす
る工程と、前記度なしエレクトロクロミックレンズに接
着した仮の度付きレンズを研磨して、所定の度数又はそ
れに近似の度数を有する度付きエレクトロクロミック眼
鏡レンズGとする工程と、からなる度付きエレクトロク
ロミック眼鏡レンズGの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロクロミック
素子(以下、ECDと呼ぶ場合がある)をレンズ表面に
設けて調光機能を持たせた度付きエレクトロクロミック
(以下、ECと呼ぶ場合がある)眼鏡レンズの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のサングラス用レンズには、透過率
(言い換えれば、着色濃度)が一定のものと可変なもの
がある。前者には、例えば、ブラウン、グレー、グリー
ンなどの色調を一様の濃度でレンズ全面に有する全色レ
ンズや、レンズの上半分の色が濃くて、レンズの下側ほ
ど色が薄くなるハーフレンズなどがある。これらは、い
ずれも透過率が低いので周囲が暗い場所では見えにくい
という問題点がある。
【0003】そこで、この問題点を改善するために、周
囲が明るい場所では透過率を小さく暗い場所では透過率
を大きくできる透過率可変のサングラス用レンズ(後
者)が開発された。後者には、レンズ基材にハロゲン化
銀を添加することにより、周囲光の強さに応じて自動的
にレンズの透過率が変化するようにしたもの(フォトク
ロレンズ)や、2枚の透明基板の間に液晶素子及び偏光
板を挟み込み、周囲光の強さに応じて自動的にレンズの
透過率を可変できるようにしたもの(液晶レンズ)や、
ECDをレンズ表面に設けてレンズの透過率を可変でき
るようにしたもの(ECレンズ)などがある。
【0004】フォトクロレンズには、透過率の変化幅
(調光幅)は十分に大きいが、透過率の変化速度(調光
速度)が遅いという問題点がある。そのため、暗い場所
から明るい場所に移動した場合に、しばらくの間は眩し
さを防ぐことができず、逆に、明るい場所から暗い場所
に移動した場合に、しばらくの間は暗くて見えにくいと
いう問題点がある。
【0005】液晶レンズは、消色時でも透過率が50%
以下であるため、明るさが十分でない。また、調光速度
が速すぎるために、暗い状態と明るい状態が交互に繰り
返して現れる周囲環境の場合に、瞳孔の調節が追いつか
ず、目が疲れるという問題点がある。ECレンズは、調
光幅が十分に大きく、調光速度も適度なものであり、フ
ォトクロレンズや液晶レンズのような問題点はない。
【0006】ECレンズを単にサングラスとして使用す
る場合には、ECレンズの度数は0でよいが、視力を矯
正する必要がある人が使用(装用)する場合には、その
人(装用者)の視力に合わせてレンズの度数を変える加
工(以下、度付き加工と呼ぶ)が必要である。そこで、
ECレンズを構成する素子レンズまたは封止レンズに注
文に応じて度付き加工を施すことになる。
【0007】素子レンズに度付き加工を施す場合には、
素子レンズを度付き加工した後、素子レンズ上にECD
を形成する。ECDの形成は、蒸着などの真空薄膜形成
法で行う。この場合、経済効率を良くするために、一度
の薄膜形成処理(1バッチ)は、数十枚から百数十枚の
単位で行うことが要求される。しかし、顧客からの度付
きEC眼鏡レンズの注文数は、ECD形成能力と比較し
て少なく、また注文は非定常的である。そのため、顧客
から注文を受けた後、素子レンズの度付き加工は直ちに
行えても、ECD形成の1バッチを充当する顧客からの
注文数に達するには時間がかかり、顧客を長い間待たせ
る(製品の納期が長くなる)ことになる。
【0008】また、封止レンズに度付き加工を施す場合
には、標準仕様の素子レンズにECDを形成した後、度
付き加工を施した封止レンズを接着することになる。し
かしECDは、剥き出しのままでは性能劣化がはやいの
で、ECD形成後は短時間のうちに封止レンズを接着す
る必要がある。そのため、ECDを形成した標準仕様の
素子レンズ(1バッチ分)を予め作製しておき、顧客の
注文があったときに度付き加工を施した封止レンズを作
製して、これを前記標準仕様の素子レンズに接着すると
いうことができない。顧客からの注文があるまで(度付
き加工を施した封止レンズを作製するまで)ECDを形
成した標準仕様の素子レンズを剥き出しのまま放置する
ことになり、ECDが劣化するからである。
【0009】また、ECDの性能は、封止レンズを素子
レンズに接着した後でないと検査できない。そのため、
素子レンズまたは封止レンズに度付き加工を施して、両
レンズを接着した後で、仮にECDが検査によって不良
であることがわかったときには、再度、処方に合わせて
度付き加工した素子レンズまたは封止レンズを準備しな
ければならない。従って、納期が更に長くなったり、再
加工するためのコストが余分にかかるという問題点があ
る。
【0010】そこで、これらの問題点を解決するため
に、度数が0のECレンズ(ECDを形成した素子レン
ズに封止レンズを接着したもの)を前もって製造してお
き、このECレンズに顧客の注文に応じて度付きレンズ
を接着した度付きEC眼鏡レンズが開発された(特願平
3−328905参照)。しかし、この度付きEC眼鏡
レンズは構成するレンズの枚数が多いために、通常の一
枚レンズに比較すると度数精度の確保が困難になる。
【0011】すなわち、該度付きEC眼鏡レンズの度数
精度の誤差は、仮に接着剤の屈折率を1とした場合に
は、(1)式のようになる。 ΔDE =ΔDS +ΔDF +ΔDD ・・・(1) ΔDE ;度付きEC眼鏡レンズの度数精度の誤差(ジオ
プター) ΔDS ;素子レンズの度数精度の誤差(ジオプター) ΔDF ;封止レンズの度数精度の誤差(ジオプター) ΔDD ;度付レンズの度数精度の誤差(ジオプター) したがって、使用する接着剤の屈折率にも影響される
が、度付きEC眼鏡レンズの度数精度を規格内に入れる
ためには、構成する各レンズ(素子レンズ、封止レン
ズ、度付レンズ)の許容誤差は従来に比べて極めて小さ
い範囲が要求されることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に眼鏡レンズの度
数は、概略(2)式で表せられる。 D=(n−1){(1/r1 )−(1/r2 )}×1000・・・(2) D;レンズの度数(ジオプター) n;レンズ材料の屈折率 r1 ;R1面の曲率(mm) r2 ;R2面の曲率(mm) レンズの度数を出すためのR1面およびR2面の加工
は、ガラスレンズの場合は研削・研磨により、また、プ
ラスチックレンズの場合は成形あるいは研削・研磨によ
り行う。
【0013】すなわち、ガラスレンズの場合は、用意さ
れた肉厚のブランク材のR1面およびR2面を(2)式で
表される曲率になるように、ダイアモンドホイールで研
削した後に研磨機により表面を研磨する。プラスチック
レンズの場合は、R1面およびR2面共に(2)式で表さ
れる曲率になるように、2枚の母型を使用して成形を行
うか、あるいは、R1面のみを所定の曲率に成形された
肉厚のブランク材のR2面を(2)式で表される曲率に研
削・研磨する。
【0014】しかし、いずれの方法にせよ、現状の加工
法では加工精度に限界があり、度付きEC眼鏡レンズの
度数精度をJIS規格内に入れることが困難である。例
えば、一般的な眼鏡ガラスレンズの加工精度は±0.02ジ
オプター程度であり、眼鏡プラスチックレンズのそれは
±0.04ジオプター程度である。すなわち(1)式に従え
ば、素子ガラスレンズ+封止ガラスレンズ+度付プラス
チックレンズで構成される度付EC眼鏡レンズあれば、
JIS規格である±0.06ジオプターの範囲を超えて、±
0.08程度の度数誤差が生じてしまう場合がある。
【0015】本発明の目的は、従来よりも容易に度数精
度を確保できる度付きエレクトロクロミック眼鏡レンズ
の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、
「少なくとも、素子レンズ上に、少なくともエレクトロ
クロミック層と、これを挟む一対の透明電極層とからな
るエレクトロクロミック素子を設ける工程と、前記素子
レンズの素子面に、封止レンズを接着して度なしエレク
トロクロミックレンズとする工程と、前記度なしエレク
トロクロミックレンズを構成する素子レンズ又は封止レ
ンズに、仮の度付きレンズを接着して仮の度数を有する
エレクトロクロミック眼鏡レンズとする工程と、前記度
なしエレクトロクロミックレンズに接着した仮の度付き
レンズを研磨して、所定の度数又はそれに近似の度数を
有する度付きエレクトロクロミック眼鏡レンズとする工
程と、からなる度付きエレクトロクロミック眼鏡レンズ
の製造方法(請求項1)」を提供する。
【0017】
【作用】本発明にかかる素子レンズ、封止レンズからな
る2枚構成の度なしECレンズの場合には、各々のレン
ズの度数精度は従来の加工法で得られるもので十分であ
る。度なしECレンズに接着する仮の度付きレンズは、
例えば、R1面が度なしECレンズに接着可能な所定の
曲率に加工されており、R2面の曲率r2 ’が既知で、
肉厚で、研磨代が大きい所謂セミ材を使用するとよい。
【0018】仮の度付きレンズを度なしECレンズに接
着して仮の度数を有するEC眼鏡レンズとした後、該仮
の度数D’を測定しておく。その後、(3)式により計算
される曲率r2 に、前記仮の度付きレンズのR2面を研
削・研磨することにより、所定の度数Dを有する度付き
エレクトロクロミック眼鏡レンズとする。
【0019】このようにして所定の度数Dを有する度付
きエレクトロクロミック眼鏡レンズを製造するので、前
記仮の度付きレンズの研削・研磨が通常の加工精度であ
っても、度付きEC眼鏡レンズの精度は、比較的容易に
規格内におさめることができる。 r2 =1/{(1/r2 ’)−(D−D’)/1000(n−1)} ・・・(3) r2 ;必要とするR2面の曲率(mm) r2 ’;セミ材のR2面の曲率(mm) D ;必要とするレンズの度数(ジオプター) D’;セミ材を接着したEC眼鏡レンズの度数(ジオプ
ター) n ;度付レンズの屈折率 ところで、従来のように度付きレンズを単体で研削・研
磨する場合は、レンズの割れや変形といった強度上の問
題から、あまり薄く仕上げることができなかった(例え
ば、ガラスレンズでは中心厚が0.6mm 程度、またプラス
チックレンズでは中心厚が1.5mm 程度以下にすることは
難しい)。
【0020】一方、本発明によれば、度なしECレンズ
と一体の状態で度付きレンズを加工するので、度付きレ
ンズの中心厚を0.3mm 程度にまで薄くすることができ
る。そのため、度付きEC眼鏡レンズの厚さが薄く、ま
た軽量になり、度付きEC眼鏡レンズの外観が良く、長
時間装用しても不快感がないメリットもある。封止レン
ズと、素子レンズや度付きレンズとの接着剤には、例え
ば、エポキシ樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、
酢酸ビニール系樹脂、変成ポリマー系などの透明材料が
好ましいが、これらに限定されるものではない。
【0021】本発明にかかるECDの積層構造は、特に
どれと限定されるものではないが、固体型ECDの構造
として、例えば電極層/EC層/イオン導電層/電極
層のような4層構造、電極層/還元着色型EC層/イ
オン導電層/可逆的電解酸化層/電極層のような5層構
造があげられる。還元着色型EC層には、一般にW
3 ,MoO3 等が使用される。イオン導電層には、例
えば酸化ケイ素、酸化タンタル、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化ハフニ
ウム、酸化ランタン、フッ化マグネシウム等が使用され
る。
【0022】イオン導電層は、電子に対して絶縁体であ
るが、プロトン(H+ )及びヒドロキシイオン(O
- )に対しては良導体となる。EC層の着消色反応に
はカチオンが必要とされ、H+ やLi+ をEC層その他
に含有させる必要がある。H+ は初めからイオンである
必要はなく、電圧が印加された時にH+ が生じればよ
く、従ってH+ の代わりに水を含有させてもよい。この
水は、非常に少なくて十分であり、しばしば大気中から
自然に侵入する水分でも着消色する。
【0023】EC層とイオン導電層とは、どちらを上に
しても下にしてもよい。更にEC層に対して間にイオン
導電層を挟んで(場合により酸化着色性EC層ともな
る)可逆的電解酸化層ないし触媒層を配設してもよい。
このような層としては、例えば酸化ないし水酸化イリジ
ウム、同じくニッケル、同じくクロム、同じくバナジウ
ム、同じくルテニウム、同じくロジウム等があげられ
る。これらの物質は、イオン導電層または透明電極層中
に分散されていてもよいし、逆にそれらを分散していて
もよい。
【0024】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】
【実施例1】図1は、本実施例の度付きEC眼鏡レンズ
を示す概略側面図である。本実施例では先ず、所定の玉
型(レンズ)形状を有するガラス製の素子レンズ(厚さ
=1.1mm、r1=105.3 mm、r2=104.6 mm、n=1.523)Iに
ECD(K)を形成した後、素子面に所定の玉型形状を
有するガラス製の封止レンズ(厚さ=0.2mm、r1=104.6
mm、r2=104.6 mm、n=1.523)Jをエポキシ樹脂接着剤
(図示せず)により接着して度なしECレンズとした。
【0026】その後、該度なしECレンズを構成する封
止レンズJに、所定の玉型形状を有する仮の度付プラス
チックレンズ(中心厚さ=3.0mm、r1=104.6 mm、r2=9
0.0mm、n=1.600)Lを接着して仮の度数を有するEC
眼鏡レンズとした。この仮の度数を有するEC眼鏡レン
ズの度数D’を測定したところ、-0.93 ジオプターであ
った。次にこのレンズを所定の度数Dである-2.00ジオ
プターにするために、(3)式によりr2 を計算したとこ
ろ、77.62mmであった。
【0027】そこで、前記仮の度数を有するEC眼鏡レ
ンズを構成する仮の度付プラスチックレンズのR2面を
ダイアモンドホイールによる研削後、手持ちの研磨皿の
中で77.62mm に最も近い曲率を持つ、曲率が77.2mmの研
磨皿にて中心厚が1.0mm にまで研磨して、本実施例の度
付きEC眼鏡レンズを作製した。この度付きEC眼鏡レ
ンズの度数をレンズメーターにて測定したところ、-2.0
4 ジオプターであり、JIS規格である±0.09ジオプタ
ー以内の精度を確保することができた。
【0028】
【実施例2】図2は、本実施例の製造方法において、度
なしECレンズPに仮の度付ガラス丸レンズOを接着し
た状態を示す概略平面図である。本実施例では、先ず、
所定の玉型形状を有するガラス製の素子レンズ(厚さ=
1.1mm、r1=105.3 mm、r2=104.6 mm、n=1.523)にE
CDを形成した後、素子面に所定の玉型形状を有するガ
ラス製の封止レンズ(厚さ=0.2mm、r1=104.6 mm、r2=
104.6 mm、n=1.523)をエポキシ樹脂接着剤により接着
して度なしECレンズPとした。
【0029】その後、該度なしECレンズPに、仮の度
付ガラス丸レンズ(中心厚さ=2.5mm、r1=103.4mm 、r
2=95.0mm、n=1.600)Oを接着して仮の度数と形状を有
するEC眼鏡レンズとした。該仮の度数と形状を有する
EC眼鏡レンズの度数D’を測定したところ、-0.60 ジ
オプターであった。次にこのレンズを所定の度数Dであ
る -3.00ジオプターにするために、(3)式によりr2
計算したところ、68.16mm であった。
【0030】そこで、前記仮の度数と形状を有するEC
眼鏡レンズを構成する度付きガラスレンズのR2面をダ
イアモンドホイールによる研削後、手持ちの研磨皿の中
で68.16mm に最も近い曲率を持つ曲率が68.30mm の研磨
皿にて中心厚が1.0mm にまで研磨して、仮の形状を有す
る度付きEC眼鏡レンズを作製した。最後に、該仮の形
状を有する度付きEC眼鏡レンズを構成する度付きガラ
スレンズ(丸レンズ)を所定の玉型形状に玉摺りするこ
とにより、本実施例の度付きEC眼鏡レンズを作製し
た。
【0031】該度付きEC眼鏡レンズの度数をレンズメ
ーターにて測定したところ、-2.98ジオプターであり、
JIS規格である±0.09ジオプター以内の精度を確保す
ることができた。
【0032】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、度付きE
C眼鏡レンズの度数精度の確保が従来よりも著しく容易
にできる。また、本発明によれば、度なしECレンズと
一体の状態で度付きレンズを加工するので、度付きレン
ズの中心厚を0.3mm 程度にまで薄くすることができる。
そのため、度付きEC眼鏡レンズの厚さが薄く、また軽
量になり、度付きEC眼鏡レンズの外観が良く、長時間
装用しても不快感がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例1の度付きEC眼鏡レンズを示す概
略側面図である。
【図2】は、実施例2の製造方法において、度なしEC
レンズPに仮の度付ガラス丸レンズOを接着した状態を
示す概略平面図である。
【符号の説明】
G・・・度付きEC眼鏡レンズ I・・・素子レンズ J・・・封止レンズ K・・・ECD L・・・度付きレンズ M・・・素子レンズのR1面 N・・・度付きレンズのR2面 O・・・度付きガラスレンズ P・・・度なしECレンズ 以 上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 素子レンズ上に、少なくともエレクトロクロミック層
    と、これを挟む一対の透明電極層とからなるエレクトロ
    クロミック素子を設ける工程と、 前記素子レンズの素子面に、封止レンズを接着して度な
    しエレクトロクロミックレンズとする工程と、 前記度なしエレクトロクロミックレンズを構成する素子
    レンズ又は封止レンズに、仮の度付きレンズを接着して
    仮の度数を有するエレクトロクロミック眼鏡レンズとす
    る工程と、 前記度なしエレクトロクロミックレンズに接着した仮の
    度付きレンズを研磨して、所定の度数又はそれに近似の
    度数を有する度付きエレクトロクロミック眼鏡レンズと
    する工程と、からなる度付きエレクトロクロミック眼鏡
    レンズの製造方法。
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