JPH0716813A - 弾性舗装ブロックの製造法 - Google Patents
弾性舗装ブロックの製造法Info
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- JPH0716813A JPH0716813A JP18343693A JP18343693A JPH0716813A JP H0716813 A JPH0716813 A JP H0716813A JP 18343693 A JP18343693 A JP 18343693A JP 18343693 A JP18343693 A JP 18343693A JP H0716813 A JPH0716813 A JP H0716813A
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- elastic material
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】上部に緩衝層を有ししかも下層との一体性が良
好な弾性舗装用ブロックをきわめて簡単かつ安価に製造
することができる方法を提供する。 【構成】所要形状の型枠の底側に弾性を有するチップ状
物にバインダを加えて混合したバラ状弾性材料を層状に
装填し、この弾性材料層の上に硬質骨材とバインダとを
混合したプラスチックな基体材料を打設し、硬化後脱型
することで表層に弾性層を有するブロックを一体成形す
る。弾性材料層の上に薄層部材を縦置きした状態でプラ
スチックな基体材料を打設してもよい。
好な弾性舗装用ブロックをきわめて簡単かつ安価に製造
することができる方法を提供する。 【構成】所要形状の型枠の底側に弾性を有するチップ状
物にバインダを加えて混合したバラ状弾性材料を層状に
装填し、この弾性材料層の上に硬質骨材とバインダとを
混合したプラスチックな基体材料を打設し、硬化後脱型
することで表層に弾性層を有するブロックを一体成形す
る。弾性材料層の上に薄層部材を縦置きした状態でプラ
スチックな基体材料を打設してもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性舗装ブロックの製造
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術】歩道、建物周囲の床、公園、広場、ビル
の屋上テラスなどの人が通行する場所における舗装手段
として、実開昭62−200701号公報のようにゴム
チップ類を高分子接着剤で結合した弾性タイルが知られ
ており、この弾性タイルは多孔質であるため水を通し、
表面は弾力性があるため雨天でも滑りにくいという利点
がある。この弾性タイルは、施工に際して剛性下地を作
ってそれに貼り付けるタイプのものと、置敷きタイプの
ものがあるが、煩雑な工程を必要とするため時間と手間
がかかり、全体として施工コストが高くなるという問題
があった。この対策として、実開昭61−22507号
公報や実開昭62−21104号公報において、コンク
リートブロックの上に弾性タイルを被覆した弾性ブロッ
ク状製品が提案されている。
の屋上テラスなどの人が通行する場所における舗装手段
として、実開昭62−200701号公報のようにゴム
チップ類を高分子接着剤で結合した弾性タイルが知られ
ており、この弾性タイルは多孔質であるため水を通し、
表面は弾力性があるため雨天でも滑りにくいという利点
がある。この弾性タイルは、施工に際して剛性下地を作
ってそれに貼り付けるタイプのものと、置敷きタイプの
ものがあるが、煩雑な工程を必要とするため時間と手間
がかかり、全体として施工コストが高くなるという問題
があった。この対策として、実開昭61−22507号
公報や実開昭62−21104号公報において、コンク
リートブロックの上に弾性タイルを被覆した弾性ブロッ
ク状製品が提案されている。
【0003】しかしながら先行技術においては、弾性タ
イルとコンクリートブロックとを別々に作り、それらを
接着剤で貼り合わせる面倒な工程が必要であり、製作に
手間がかかること、弾性タイルの製作時に熱プレス等を
必要とするため大がかりな設備を必要とし、またコンク
リートブロックとの貼り合せ時に高価な接着剤を多量に
使用することが必要であることから工程の煩雑さと相ま
って製品コストが非常に高価になるという問題があっ
た。また、弾性タイルはゴムチップの集合体であるため
表面が粗面であり、コンクリートブロックとして透水性
のものを用いた場合、表面との接触が点接触的であるた
め接着力が弱く剥離しやすい。これを改善するには接着
剤を多量に使用することが必要になり、それにより不透
水の接着剤膜が形成されたり、空隙の穴径が細くなるた
め、透水性が損なわれるという問題があった。
イルとコンクリートブロックとを別々に作り、それらを
接着剤で貼り合わせる面倒な工程が必要であり、製作に
手間がかかること、弾性タイルの製作時に熱プレス等を
必要とするため大がかりな設備を必要とし、またコンク
リートブロックとの貼り合せ時に高価な接着剤を多量に
使用することが必要であることから工程の煩雑さと相ま
って製品コストが非常に高価になるという問題があっ
た。また、弾性タイルはゴムチップの集合体であるため
表面が粗面であり、コンクリートブロックとして透水性
のものを用いた場合、表面との接触が点接触的であるた
め接着力が弱く剥離しやすい。これを改善するには接着
剤を多量に使用することが必要になり、それにより不透
水の接着剤膜が形成されたり、空隙の穴径が細くなるた
め、透水性が損なわれるという問題があった。
【0004】本発明は前記のような問題点を解消するた
めに創案されたもので、その目的とするところは、上部
に緩衝層を有ししかも下層との一体性が良好な弾性舗装
用ブロックをきわめて簡単かつ安価に製造することがで
きる方法を提供することにある。
めに創案されたもので、その目的とするところは、上部
に緩衝層を有ししかも下層との一体性が良好な弾性舗装
用ブロックをきわめて簡単かつ安価に製造することがで
きる方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明者は、コンクリートブロックの表面が未硬化段階
で弾性タイルを載せて貼付する実験を行った。しかし、
この方法はコンリクート内の水分が上昇してコンクリー
トブロックの表面に水膜が形成されるため、弾性タイル
が実際上接着せず、また、弾性タイルを個体として別途
製作しなければならないことから実用性がなかった。そ
こで本発明は発想を転換し、所要形状の型枠の底側に弾
性を有するチップ状物にバインダを加えて混合したバラ
状弾性材料を層状に装填し、この弾性材料層の上に硬質
骨材とバインダとを混合したプラスチックな基体材料を
打ち込み、硬化後脱型することで表層に弾性層を有する
ブロックを同時一体成形するようにしたものである。さ
らに、この方法において、弾性材料層の上にダンボール
で代表される薄層部材を所要の間隔で縦に配向し、この
状態で基体材料を打ち込み、硬化後脱型することで表層
に弾性層を有しかつ基体層内が薄層部材で区画されたブ
ロックを同時一体成形するようにしたものである。硬質
骨材とバインダとを混合した基体材料は、不透水性の通
常コンクリート、固化状態で骨材間に水が通水し得る空
隙を形成し得るもの(透水型のもの)であり、たとえば砂
利や砕石、ビリなどの粗骨材とセメントと水との混合
物、あるいは粗骨材と合成樹脂との混合物など任意であ
る。
本発明者は、コンクリートブロックの表面が未硬化段階
で弾性タイルを載せて貼付する実験を行った。しかし、
この方法はコンリクート内の水分が上昇してコンクリー
トブロックの表面に水膜が形成されるため、弾性タイル
が実際上接着せず、また、弾性タイルを個体として別途
製作しなければならないことから実用性がなかった。そ
こで本発明は発想を転換し、所要形状の型枠の底側に弾
性を有するチップ状物にバインダを加えて混合したバラ
状弾性材料を層状に装填し、この弾性材料層の上に硬質
骨材とバインダとを混合したプラスチックな基体材料を
打ち込み、硬化後脱型することで表層に弾性層を有する
ブロックを同時一体成形するようにしたものである。さ
らに、この方法において、弾性材料層の上にダンボール
で代表される薄層部材を所要の間隔で縦に配向し、この
状態で基体材料を打ち込み、硬化後脱型することで表層
に弾性層を有しかつ基体層内が薄層部材で区画されたブ
ロックを同時一体成形するようにしたものである。硬質
骨材とバインダとを混合した基体材料は、不透水性の通
常コンクリート、固化状態で骨材間に水が通水し得る空
隙を形成し得るもの(透水型のもの)であり、たとえば砂
利や砕石、ビリなどの粗骨材とセメントと水との混合
物、あるいは粗骨材と合成樹脂との混合物など任意であ
る。
【0006】以下本発明を添付図面に基いて詳細に説明
する。図1ないし図4は第1発明を示しており、1はプ
ラスチックなどからなる型枠であり、底壁1aとこれか
ら所要高さで立ち上がる囲壁1bとを有し、内面には必
要に応じて離型層1cが設けられる。型枠1の平面輪郭
形状は矩形、多角形、波形、インタロック形など任意で
ある。 本発明においては、まず、図2のように、弾力
性を有するチップ状物20にバインダ21を添加して混
合したバラ状弾性材料2と、鉱物質骨材30とバインダ
31とを混合したプラスチックな基体材料3とをそれぞ
れ準備する。ブロックの製造に際しては、前記型枠1を
基床などに配置し、まず図1のように、前記型枠1の底
側にバラ状弾性材料2を所定層厚たとえば5〜20mmに
なるように充填する。
する。図1ないし図4は第1発明を示しており、1はプ
ラスチックなどからなる型枠であり、底壁1aとこれか
ら所要高さで立ち上がる囲壁1bとを有し、内面には必
要に応じて離型層1cが設けられる。型枠1の平面輪郭
形状は矩形、多角形、波形、インタロック形など任意で
ある。 本発明においては、まず、図2のように、弾力
性を有するチップ状物20にバインダ21を添加して混
合したバラ状弾性材料2と、鉱物質骨材30とバインダ
31とを混合したプラスチックな基体材料3とをそれぞ
れ準備する。ブロックの製造に際しては、前記型枠1を
基床などに配置し、まず図1のように、前記型枠1の底
側にバラ状弾性材料2を所定層厚たとえば5〜20mmに
なるように充填する。
【0007】チップ状物20は、粒状、断片状、繊維状
あるいはそれらの2種以上の形態のものを含み、材質的
にはウレタン系ゴムチップ、エチレンプロピレンジエン
ラバー(EPDM)系のチップ、あるいは天然ゴムとスチレン
ブタジエンラバーをブレンドしたゴムのチップなどが好
適である。代表的なものは古タイヤで代表されるゴム製
品の廃材を粉砕し、所望の色彩に着色したものが挙げら
れる。このチップ状物20は平均粒径で0.3〜5mm程
度の範囲から適宜選択使用すればよい。バインダ21は
チップ状物20との接着性が良好なものが選ばれ、好ま
しくは水分や湿気によって硬化しあるいは硬化が促進さ
れるタイプのもの例えばウレタン系樹脂、エポキシ系樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂あるいはそれらの2種以上
を反応ないし混合させたものなどが用いられる。ウレタ
ン系樹脂は硬化後も柔軟で耐摩耗性も良好なため好適で
ある。前記バインダ21はチップ状物20同士をしっか
りと結合できるだけのものでよいが、あまりバインダ量
が多いとバインダがダレてチップ状物層中を通って型枠
1の底面にまで達し、製品表面となるべきチップ状物層
の下面に膜を作り、多孔性を損なわせたり、部分的に滑
面が形成されて商品価値を低下させる。通常の場合、チ
ップ状物20とバインダ21は重量比で100:(10
〜20)が適当である。上記バインダ21は添加剤(顔
料、架橋剤、増粘剤、稀釈剤など)を含んでいる。チッ
プ状物20とバインダ21は混合機で均一に混合され、
チップ状物20の表面にバインダ21がほど好く塗着さ
れ状態のバラ状弾性材料2になったところで型枠1に充
填敷き詰めする。この時、必要に応じてバイブレータな
どにより型枠1に振動を作用させたり、転圧して充填密
度を高めるのも効果的である。バラ状弾性材料2の表層
は必ずしも平らである必要はなく、むしろ意図的に凹凸
を呈するようにしてもよい。
あるいはそれらの2種以上の形態のものを含み、材質的
にはウレタン系ゴムチップ、エチレンプロピレンジエン
ラバー(EPDM)系のチップ、あるいは天然ゴムとスチレン
ブタジエンラバーをブレンドしたゴムのチップなどが好
適である。代表的なものは古タイヤで代表されるゴム製
品の廃材を粉砕し、所望の色彩に着色したものが挙げら
れる。このチップ状物20は平均粒径で0.3〜5mm程
度の範囲から適宜選択使用すればよい。バインダ21は
チップ状物20との接着性が良好なものが選ばれ、好ま
しくは水分や湿気によって硬化しあるいは硬化が促進さ
れるタイプのもの例えばウレタン系樹脂、エポキシ系樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂あるいはそれらの2種以上
を反応ないし混合させたものなどが用いられる。ウレタ
ン系樹脂は硬化後も柔軟で耐摩耗性も良好なため好適で
ある。前記バインダ21はチップ状物20同士をしっか
りと結合できるだけのものでよいが、あまりバインダ量
が多いとバインダがダレてチップ状物層中を通って型枠
1の底面にまで達し、製品表面となるべきチップ状物層
の下面に膜を作り、多孔性を損なわせたり、部分的に滑
面が形成されて商品価値を低下させる。通常の場合、チ
ップ状物20とバインダ21は重量比で100:(10
〜20)が適当である。上記バインダ21は添加剤(顔
料、架橋剤、増粘剤、稀釈剤など)を含んでいる。チッ
プ状物20とバインダ21は混合機で均一に混合され、
チップ状物20の表面にバインダ21がほど好く塗着さ
れ状態のバラ状弾性材料2になったところで型枠1に充
填敷き詰めする。この時、必要に応じてバイブレータな
どにより型枠1に振動を作用させたり、転圧して充填密
度を高めるのも効果的である。バラ状弾性材料2の表層
は必ずしも平らである必要はなく、むしろ意図的に凹凸
を呈するようにしてもよい。
【0008】この状態で図3のようにバラ状弾性材料2
の層上に基体材料3を所要層厚分だけ打ち込む。基体材
料3は、ブロックが不透水性で足りる場合には、天然ま
たは人工の骨材30として砂利、砕石、ビリなどの粗骨
材と砂などの細骨材、または細骨材を使用し、バインダ
としてセメント(早強セメントを含む以下同じ)を使用し
それらを所定の割合で配合し水などの用液と混練した水
硬性材料を使用すればよい。この場合、普通セメントで
は水/セメント比は35〜60%程度が好ましい。用途
的にブロック全体に透水性が望まれる場合には、基体材
料3としては、硬質骨材30として砂利、砕石、びりな
どの粗骨材を使用し、バインダとしてセメントを使用
し、それらを所定の配合で混合し水などの用液と混練し
た水硬性材料を使用することができる。さらに、透水
性、非透水性の基体材料3には、ゴムまたは樹脂あるい
はそれらを併用したエマルジョンないしラテックスタイ
プの接着剤を添加することも効果的であり、その例とし
てはSBRラテックス、NBRラテックス、アクリル系
エマルジョンなどが挙げられる。このエマルジョンない
しラテックスタイプの接着剤は流動性の向上、破水の防
止、基体層の強度向上、バラ状弾性材料2との結合力向
上などの効果が得られる。エマルジョンないしラテック
スタイプの接着剤はたとえば、セメント量に対し高分子
化合物微粒子分が3〜10wt%となるように添加す
る。添加形態は骨材とセメントと水との混練物に添加混
合してもよいし、水に添加しておき、それにセメンと骨
材を添加混合してもよい。基体材料3のバインダとして
は前記チップ状物20の結合に使用したものと同じよう
な合成樹脂系接着剤などの樹脂を使用することもできる
が、いずれにしても粗骨材はチップ状物20よりも平均
粒径が相対的に大きいことが好ましい。配合(重量比)比
は、透水性の基体材料においてバインダとしてセメント
する場合、あまり水の添加量が多いと過剰ペースト分が
バラ状弾性材料2の粒子隙間をぬって流下するため好ま
しくなく、硬ねりが好ましいため、たとえば粗骨材:セ
メント:水が2:1:(0.2〜0.4)であり、バイ
ンダとして合成樹脂系接着剤を使用する場合も、上記の
ように接着剤分がダレる不都合を生じさせないためたと
えば粗骨材:樹脂系接着剤が1:(0.02〜0.0
4)である。なお、基体材料3は骨材に加えて、スチー
ルファイバー、ファイバーゴム、グラスファイバーなど
の補強繊維を添加することも効果的である。
の層上に基体材料3を所要層厚分だけ打ち込む。基体材
料3は、ブロックが不透水性で足りる場合には、天然ま
たは人工の骨材30として砂利、砕石、ビリなどの粗骨
材と砂などの細骨材、または細骨材を使用し、バインダ
としてセメント(早強セメントを含む以下同じ)を使用し
それらを所定の割合で配合し水などの用液と混練した水
硬性材料を使用すればよい。この場合、普通セメントで
は水/セメント比は35〜60%程度が好ましい。用途
的にブロック全体に透水性が望まれる場合には、基体材
料3としては、硬質骨材30として砂利、砕石、びりな
どの粗骨材を使用し、バインダとしてセメントを使用
し、それらを所定の配合で混合し水などの用液と混練し
た水硬性材料を使用することができる。さらに、透水
性、非透水性の基体材料3には、ゴムまたは樹脂あるい
はそれらを併用したエマルジョンないしラテックスタイ
プの接着剤を添加することも効果的であり、その例とし
てはSBRラテックス、NBRラテックス、アクリル系
エマルジョンなどが挙げられる。このエマルジョンない
しラテックスタイプの接着剤は流動性の向上、破水の防
止、基体層の強度向上、バラ状弾性材料2との結合力向
上などの効果が得られる。エマルジョンないしラテック
スタイプの接着剤はたとえば、セメント量に対し高分子
化合物微粒子分が3〜10wt%となるように添加す
る。添加形態は骨材とセメントと水との混練物に添加混
合してもよいし、水に添加しておき、それにセメンと骨
材を添加混合してもよい。基体材料3のバインダとして
は前記チップ状物20の結合に使用したものと同じよう
な合成樹脂系接着剤などの樹脂を使用することもできる
が、いずれにしても粗骨材はチップ状物20よりも平均
粒径が相対的に大きいことが好ましい。配合(重量比)比
は、透水性の基体材料においてバインダとしてセメント
する場合、あまり水の添加量が多いと過剰ペースト分が
バラ状弾性材料2の粒子隙間をぬって流下するため好ま
しくなく、硬ねりが好ましいため、たとえば粗骨材:セ
メント:水が2:1:(0.2〜0.4)であり、バイ
ンダとして合成樹脂系接着剤を使用する場合も、上記の
ように接着剤分がダレる不都合を生じさせないためたと
えば粗骨材:樹脂系接着剤が1:(0.02〜0.0
4)である。なお、基体材料3は骨材に加えて、スチー
ルファイバー、ファイバーゴム、グラスファイバーなど
の補強繊維を添加することも効果的である。
【0009】前記のようにバラ状弾性材料2の上に基体
材料3を打ち込んだ場合、基体材料3は流動性があるた
め、バラ状弾性材料2の表面形状に則すように凹凸部の
隅々に充填され、バラ状弾性材料2の粒子と密接する。
また、比重が高く粒度の大きな基体材料3による荷重で
バラ状弾性材料2は適度に圧縮されるため見掛け密度が
高くなる。上記のように打ち込み状態において、バラ状
弾性材料2のチップ状物20はバインダ21の粘着力
と、基体材料3による上からの圧縮力によって相互に接
触しあうため、硬質骨材30とチップ状物20はきわめ
て強固に一体化する。基体材料3のバインダが合成樹脂
系接着剤の場合、バラ状弾性材料2間と硬質骨材30間
の結合は略同時に進行し、硬化して一体化した2層が形
成される。
材料3を打ち込んだ場合、基体材料3は流動性があるた
め、バラ状弾性材料2の表面形状に則すように凹凸部の
隅々に充填され、バラ状弾性材料2の粒子と密接する。
また、比重が高く粒度の大きな基体材料3による荷重で
バラ状弾性材料2は適度に圧縮されるため見掛け密度が
高くなる。上記のように打ち込み状態において、バラ状
弾性材料2のチップ状物20はバインダ21の粘着力
と、基体材料3による上からの圧縮力によって相互に接
触しあうため、硬質骨材30とチップ状物20はきわめ
て強固に一体化する。基体材料3のバインダが合成樹脂
系接着剤の場合、バラ状弾性材料2間と硬質骨材30間
の結合は略同時に進行し、硬化して一体化した2層が形
成される。
【0010】一方、バインダ31としてセメントを使用
した場合には、配合中の水分によってバラ状弾性材料2
のバインダ21は硬化反応が促進され、さらに基体材料
3の水和熱により加熱される。このためバラ状弾性材料
2のバインダ21は基体材料3よりもはるかに早い硬化
速度となり、短時間内でチップ状物20がしっかりと結
合して弾性層となる。養生は自然養生または蒸気養生で
行い、基体材料3が取扱い可能なまでに固化したなら
ば、型枠1から脱型すればよく、これによって図4のよ
うな弾性舗装用ブロック製品Aが得られる。図4は製品
を天地を逆にした状態で示しており、下側に基体層aを
有し上側に弾性層bを有している。この製品においては
基体層aと弾性層bが互いの凹凸に喰込んでいるためき
わめて強固に一体化している。なお、蒸気養生の場合、
蒸気がバインダの硬化反応促進剤として働くため、バラ
状弾性材料2の結合をさらに促進することができる。
した場合には、配合中の水分によってバラ状弾性材料2
のバインダ21は硬化反応が促進され、さらに基体材料
3の水和熱により加熱される。このためバラ状弾性材料
2のバインダ21は基体材料3よりもはるかに早い硬化
速度となり、短時間内でチップ状物20がしっかりと結
合して弾性層となる。養生は自然養生または蒸気養生で
行い、基体材料3が取扱い可能なまでに固化したなら
ば、型枠1から脱型すればよく、これによって図4のよ
うな弾性舗装用ブロック製品Aが得られる。図4は製品
を天地を逆にした状態で示しており、下側に基体層aを
有し上側に弾性層bを有している。この製品においては
基体層aと弾性層bが互いの凹凸に喰込んでいるためき
わめて強固に一体化している。なお、蒸気養生の場合、
蒸気がバインダの硬化反応促進剤として働くため、バラ
状弾性材料2の結合をさらに促進することができる。
【0011】図5ないし図7は第2発明を示している。
この第2発明においては、第1発明と同様に型枠1に弾
力性を有するチップ状物20にバインダ21を添加して
混合したバラ状弾性材料2を所要厚さ充填した状態で、
弾性材料層の上に薄層部材4を縦向きに配置する。前記
薄層部材4としてはクッション性を有するものたとえば
スポンジ類、発泡スチロール板などでもよいが、好適に
はセルロース系の緩衝材例えばダンボールや古紙を波状
に抄紙成型したものなどが挙げられる。厚さは少なくと
も基体材料3の膨張収縮を吸収し得るに十分な程度であ
り、通常1〜10mmであるが、これに限定されるものでは
ない。薄層部材4は少なくとも型枠1の長手方向または
幅方向に1枚以上配置される。薄層部材4は必ずしも平
面直線状であることは必要ではなく、薄層部材4を自立
させるため型枠1の囲壁1bに溝を設けてもよい。より
好ましくは薄層部材4は平面十字状、井桁状あるいは格
子状などに組まれる。この場合、薄層部材4には板幅方
向半部に切欠きを設け、切欠きを下に向けたものと上に
向けたものを交差させて配置すればよい。このように薄
層部材4を配置した状態でこの状態でバラ状弾性材料2
の層上に基体材料3を所要層厚分だけ打ち込み、薄層部
材4を埋め込んだまま硬化させ、脱型して取り出すもの
である。これにより図7に示すように、下側に薄層部材
4で区画された基体層aを有し上側に弾性層bを有する
ブロック製品Aが得られる。 なお、この第2発明もバ
ラ状弾性材料2の条件、基体材料3の条件は第1発明と
同様である。
この第2発明においては、第1発明と同様に型枠1に弾
力性を有するチップ状物20にバインダ21を添加して
混合したバラ状弾性材料2を所要厚さ充填した状態で、
弾性材料層の上に薄層部材4を縦向きに配置する。前記
薄層部材4としてはクッション性を有するものたとえば
スポンジ類、発泡スチロール板などでもよいが、好適に
はセルロース系の緩衝材例えばダンボールや古紙を波状
に抄紙成型したものなどが挙げられる。厚さは少なくと
も基体材料3の膨張収縮を吸収し得るに十分な程度であ
り、通常1〜10mmであるが、これに限定されるものでは
ない。薄層部材4は少なくとも型枠1の長手方向または
幅方向に1枚以上配置される。薄層部材4は必ずしも平
面直線状であることは必要ではなく、薄層部材4を自立
させるため型枠1の囲壁1bに溝を設けてもよい。より
好ましくは薄層部材4は平面十字状、井桁状あるいは格
子状などに組まれる。この場合、薄層部材4には板幅方
向半部に切欠きを設け、切欠きを下に向けたものと上に
向けたものを交差させて配置すればよい。このように薄
層部材4を配置した状態でこの状態でバラ状弾性材料2
の層上に基体材料3を所要層厚分だけ打ち込み、薄層部
材4を埋め込んだまま硬化させ、脱型して取り出すもの
である。これにより図7に示すように、下側に薄層部材
4で区画された基体層aを有し上側に弾性層bを有する
ブロック製品Aが得られる。 なお、この第2発明もバ
ラ状弾性材料2の条件、基体材料3の条件は第1発明と
同様である。
【0012】この第2発明によれば、薄層部材4で基体
層aが区分されることで集中荷重がかかっても割れにく
くなるため、基体層aを薄くすることができるととも
に、基体層aに目地を切って分割した場合には運搬や下
地に配する際に、分割基体層がぐらぐらとして取扱いに
不便であるが、薄層部材4が基体層aと接着しているた
め基体層aは剛性があり、取扱いが容易である。また、
薄層部材4で基体層aが区分されており、かつ薄層部材
4は可縮性があるため施工時に下地に凹凸があってもよ
くなじませることができ、かつ、温度変化などによる基
体層aの膨張、収縮をうまく吸収することができる。さ
らに、薄層部材4がダンボールのような場合、波板(中
心)の穴を縦方向にすることにより、また、板紙が弾性
層bに浸透した水を吸って溶け出すことにより通水路が
形成されるため良好な透水性が得られ、したがって、基
体層aを普通コンクリートにすることもできる。
層aが区分されることで集中荷重がかかっても割れにく
くなるため、基体層aを薄くすることができるととも
に、基体層aに目地を切って分割した場合には運搬や下
地に配する際に、分割基体層がぐらぐらとして取扱いに
不便であるが、薄層部材4が基体層aと接着しているた
め基体層aは剛性があり、取扱いが容易である。また、
薄層部材4で基体層aが区分されており、かつ薄層部材
4は可縮性があるため施工時に下地に凹凸があってもよ
くなじませることができ、かつ、温度変化などによる基
体層aの膨張、収縮をうまく吸収することができる。さ
らに、薄層部材4がダンボールのような場合、波板(中
心)の穴を縦方向にすることにより、また、板紙が弾性
層bに浸透した水を吸って溶け出すことにより通水路が
形成されるため良好な透水性が得られ、したがって、基
体層aを普通コンクリートにすることもできる。
【0013】図8は本発明で使用する型枠1の他の例を
示しており、この例では離型剤の代わりに紙質、布また
はプラスチックフィルムなどからなる柔軟なインナー1
00を使用し、これを型枠1の内面に沿って装填し、端
部101を型枠1から外方に適度に延出させてバラ状弾
性材料2と基体材料3を打設するもので、脱型時に10
1を引っ張ることにより製品Aを容易に取り出すことが
できる。勿論、インナー100は離型剤を塗布していて
もよい。図9はさらに別の型枠を例示しており、型枠1
の一部1b’(この例では一側壁)をヒンジ102により
開閉可能にしたもので、このヒンジ102を閉じた状態
でバラ状弾性材料2の散布と基体材料3の打設を行い、
養生後、離型時にヒンジ102を作動させて1側壁1
b’を開放するようにしたものである。この図9におい
て、型枠1を胴枠と底板とに分割し、位置決めを設けた
底板に胴枠を配して打設後、胴枠を持ち上げて製品を脱
型してもよい。図10ないし図12は図13に示すよう
に基体層aを下方に向かってテーパ付きとし、膨張、収
縮によるいわゆるあばれを防ぐようにした製品のための
型枠を示しており、プラスチック材料などからなる底壁
部体1Aと囲壁部体1Bを有している。底壁部体1Aは
バラ状弾性材料2を装填する型面としての凹部を有し、
外周のフランジ11には適当な間隔で穴(または突起)1
10を形成している。囲壁部体1Bの重ね用つば12に
は前記穴110に嵌まる突起(または穴)120を配設
している。そして、囲壁部体1Bはひとつのコーナーに
ヒンジ部102が設けられることにより側方に開閉でき
るようになっており、囲壁部体1Bは上に向かうほどす
ぼまった型面13が形成されている。この型枠を使用し
た場合には、図13のように製品Aの基体層aに下すぼ
まりのテーパ面a’が形成されるため、目地を設けず突
き付けするだけで施工することができる。上記したいず
れかの型枠1で製品を得るには、例えば型枠1を適当数
ベルトコンベアで移送させながらバラ状弾性材料2を散
布し、ついでこれよりも搬送方向下流で基体材料3を充
填し、ベルトコンベアエンドで型枠1を降ろして養生場
所に移送すればよい。
示しており、この例では離型剤の代わりに紙質、布また
はプラスチックフィルムなどからなる柔軟なインナー1
00を使用し、これを型枠1の内面に沿って装填し、端
部101を型枠1から外方に適度に延出させてバラ状弾
性材料2と基体材料3を打設するもので、脱型時に10
1を引っ張ることにより製品Aを容易に取り出すことが
できる。勿論、インナー100は離型剤を塗布していて
もよい。図9はさらに別の型枠を例示しており、型枠1
の一部1b’(この例では一側壁)をヒンジ102により
開閉可能にしたもので、このヒンジ102を閉じた状態
でバラ状弾性材料2の散布と基体材料3の打設を行い、
養生後、離型時にヒンジ102を作動させて1側壁1
b’を開放するようにしたものである。この図9におい
て、型枠1を胴枠と底板とに分割し、位置決めを設けた
底板に胴枠を配して打設後、胴枠を持ち上げて製品を脱
型してもよい。図10ないし図12は図13に示すよう
に基体層aを下方に向かってテーパ付きとし、膨張、収
縮によるいわゆるあばれを防ぐようにした製品のための
型枠を示しており、プラスチック材料などからなる底壁
部体1Aと囲壁部体1Bを有している。底壁部体1Aは
バラ状弾性材料2を装填する型面としての凹部を有し、
外周のフランジ11には適当な間隔で穴(または突起)1
10を形成している。囲壁部体1Bの重ね用つば12に
は前記穴110に嵌まる突起(または穴)120を配設
している。そして、囲壁部体1Bはひとつのコーナーに
ヒンジ部102が設けられることにより側方に開閉でき
るようになっており、囲壁部体1Bは上に向かうほどす
ぼまった型面13が形成されている。この型枠を使用し
た場合には、図13のように製品Aの基体層aに下すぼ
まりのテーパ面a’が形成されるため、目地を設けず突
き付けするだけで施工することができる。上記したいず
れかの型枠1で製品を得るには、例えば型枠1を適当数
ベルトコンベアで移送させながらバラ状弾性材料2を散
布し、ついでこれよりも搬送方向下流で基体材料3を充
填し、ベルトコンベアエンドで型枠1を降ろして養生場
所に移送すればよい。
【0014】図14は多量生産型の一例を示しており、
底板10aに所定間隔で平行溝103を設け、この平行
溝103、103に板幅方向半部に切欠き104を所定
間隔で形成した枠板10bを切欠き104が上方に向く
ように配置し、この状態で切欠き104を下に向けた枠
板10b’を交差状に取付けたもので、これによれば多
数のキャビティ105を縦横に持つ型枠1とすることが
できる。該型枠1で製品を得るには、型枠1の上方に移
動式の散布機を配してバラ状弾性材料2を散布し、スク
レーパで桟部分のバラ状弾性材料2を取り除いた後、基
体材料3を打設すればよく、養生後製品を取り出すとき
には枠板10b’をクレーン等により持ち上げ、あつい
はさらに枠板10bをもクレーン等で吊持すればよく、
これで桟が無くなって製品Aだけが残されるため、多数
個の製品Aを一度に製造することができ、取出しも容易
である。図2(離型剤不使用)、図9、図10および図1
4などの型枠において、好ましくは底壁1aないしは底
壁部体1Aの内底面を平滑面でなく、しぼ、梨地のよう
な微細な凹凸を持つ粗面14とする。このように粗面1
4とすることによりバラ状弾性材料2のチップ状物20
は底壁部体1Aの内底面と点状ないし線状に接触するこ
とになり、隣接する各チップ状物20に塗着されている
バインダ21が膜として層の下面を覆わない。このため
バインダ染みのないきれいな外観の弾性層bを形成する
ことができ、脱型も容易となる。
底板10aに所定間隔で平行溝103を設け、この平行
溝103、103に板幅方向半部に切欠き104を所定
間隔で形成した枠板10bを切欠き104が上方に向く
ように配置し、この状態で切欠き104を下に向けた枠
板10b’を交差状に取付けたもので、これによれば多
数のキャビティ105を縦横に持つ型枠1とすることが
できる。該型枠1で製品を得るには、型枠1の上方に移
動式の散布機を配してバラ状弾性材料2を散布し、スク
レーパで桟部分のバラ状弾性材料2を取り除いた後、基
体材料3を打設すればよく、養生後製品を取り出すとき
には枠板10b’をクレーン等により持ち上げ、あつい
はさらに枠板10bをもクレーン等で吊持すればよく、
これで桟が無くなって製品Aだけが残されるため、多数
個の製品Aを一度に製造することができ、取出しも容易
である。図2(離型剤不使用)、図9、図10および図1
4などの型枠において、好ましくは底壁1aないしは底
壁部体1Aの内底面を平滑面でなく、しぼ、梨地のよう
な微細な凹凸を持つ粗面14とする。このように粗面1
4とすることによりバラ状弾性材料2のチップ状物20
は底壁部体1Aの内底面と点状ないし線状に接触するこ
とになり、隣接する各チップ状物20に塗着されている
バインダ21が膜として層の下面を覆わない。このため
バインダ染みのないきれいな外観の弾性層bを形成する
ことができ、脱型も容易となる。
【0015】なお、本発明のバラ状弾性材料2はチップ
状物と粗骨材とバインダを混合したものも含む。また、
バラ状弾性材料2は必ずしも一種類でなく、2種以上の
層としてもよい。この2種類以上とは、ゴム状チップの
粒径が2種類である場合のほか、材料的に2種類以上で
あることを含む。たとえば、型枠内の下層(製品では表
層)にチップ状物とバインダを混合したバラ状弾性材料
2を充填し、それより上層にチップ状物と粗骨材とバイ
ンダとの混合物からなるバラ状弾性材料2を充填しても
よい。基体材料3も同様に2種類以上の層としてもよ
く、材料的に2種類以上の例としては、下層すなわちバ
ラ状弾性材料2に接する側を透水性を得るような配合の
ものとし、上層を非透水性の通常コンクリートとしても
よく、それらは順次バラ状弾性材料2の上に打設され
る。
状物と粗骨材とバインダを混合したものも含む。また、
バラ状弾性材料2は必ずしも一種類でなく、2種以上の
層としてもよい。この2種類以上とは、ゴム状チップの
粒径が2種類である場合のほか、材料的に2種類以上で
あることを含む。たとえば、型枠内の下層(製品では表
層)にチップ状物とバインダを混合したバラ状弾性材料
2を充填し、それより上層にチップ状物と粗骨材とバイ
ンダとの混合物からなるバラ状弾性材料2を充填しても
よい。基体材料3も同様に2種類以上の層としてもよ
く、材料的に2種類以上の例としては、下層すなわちバ
ラ状弾性材料2に接する側を透水性を得るような配合の
ものとし、上層を非透水性の通常コンクリートとしても
よく、それらは順次バラ状弾性材料2の上に打設され
る。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。 実施例1 平面形状が矩形で、寸法が長さ200×幅125×深さ
50mmで内底にしぼ模様を付けたプラスチック製有底
型枠を用いた。この型枠内に、ウレタンゴム製品の廃材
を粉砕した平均粒径2mmのチップ状ゴムにウレタン樹
脂を重量比で100:15に配合し均一に混合したバラ
状弾性材料を厚さ10mmとなるように充填し、ついで
このバラ状弾性材料の上に、平均粒径5mmの砂利とセ
メントと水を重量比で2:1:0.3の配合で混練した
基体材料を50mmの厚さで打設した。養生後インナー
を引張ることにより簡単に脱型され、基体層と弾性層か
らなる透水型弾性舗装ブロックが得られた。この弾性舗
装ブロックの基体層と弾性層は完全に一体化しており、
ペンチで弾性層をつかんで強力に引張っても剥離しない
接着強度が得られており、透水性も良好であった。
50mmで内底にしぼ模様を付けたプラスチック製有底
型枠を用いた。この型枠内に、ウレタンゴム製品の廃材
を粉砕した平均粒径2mmのチップ状ゴムにウレタン樹
脂を重量比で100:15に配合し均一に混合したバラ
状弾性材料を厚さ10mmとなるように充填し、ついで
このバラ状弾性材料の上に、平均粒径5mmの砂利とセ
メントと水を重量比で2:1:0.3の配合で混練した
基体材料を50mmの厚さで打設した。養生後インナー
を引張ることにより簡単に脱型され、基体層と弾性層か
らなる透水型弾性舗装ブロックが得られた。この弾性舗
装ブロックの基体層と弾性層は完全に一体化しており、
ペンチで弾性層をつかんで強力に引張っても剥離しない
接着強度が得られており、透水性も良好であった。
【0017】実施例2 平面形状が矩形で、寸法が長さ200×幅125×深さ
25mmのプラスチック製有底型枠を作り、内面にイン
ナーとして耐水紙を装填したものを用意した。この型枠
内に、ウレタンゴム製品の廃材を粉砕した平均粒径1.
5mmのチップ状ゴムにウレタン樹脂を重量比で1:
0.05に配合し混合したバラ状弾性材料を厚さ5mm
となるように充填し、ついでこのバラ状弾性材料の上
に、平均粒径5mmの砕石とウレタン樹脂を重量比で
1:0.03の配合で混練した基体材料を20mmの厚
さで打設した。養生後インナーを引張ることにより簡単
に脱型され、基体層と弾性層からなる透水型弾性舗装ブ
ロックが得られた。この弾性舗装ブロックの基体層と弾
性層は一体化しており、ペンチで弾性層をつかんで引張
っても全く剥離しない良好な接着強度が得られており、
透水性も良好であった。
25mmのプラスチック製有底型枠を作り、内面にイン
ナーとして耐水紙を装填したものを用意した。この型枠
内に、ウレタンゴム製品の廃材を粉砕した平均粒径1.
5mmのチップ状ゴムにウレタン樹脂を重量比で1:
0.05に配合し混合したバラ状弾性材料を厚さ5mm
となるように充填し、ついでこのバラ状弾性材料の上
に、平均粒径5mmの砕石とウレタン樹脂を重量比で
1:0.03の配合で混練した基体材料を20mmの厚
さで打設した。養生後インナーを引張ることにより簡単
に脱型され、基体層と弾性層からなる透水型弾性舗装ブ
ロックが得られた。この弾性舗装ブロックの基体層と弾
性層は一体化しており、ペンチで弾性層をつかんで引張
っても全く剥離しない良好な接着強度が得られており、
透水性も良好であった。
【0018】実施例3 実施例2の型枠を使用し、バラ状弾性材料として実施例
2と同じものを厚さ5mm充填し、このバラ状弾性材料
層の上に、平均粒径5mmの砂利とセメントと水を重量
比で2:1:0.2の配合としさらにスチールファイバ
ーを容積比で1%添加して混練し、さらにSBRラテッ
クスをセメント量に対し5wt%添加混合した基体材料
を20mm厚さで打設した。養生後インナーを引張るこ
とにより簡単に脱型され、基体層と弾性層からなる透水
型弾性舗装ブロックが得られた。この弾性舗装ブロック
の基体層と弾性層はラテックスのSBRの効果と相まっ
て完全に一体化しており、ペンチで弾性層をつかんで引
張ってもまた刃物を界面に差し込んでこじっても全く剥
離しない良好な接着強度が得られており、透水性も良好
であった。また、基体層の厚さが実施例1の1/2以下
であるにもかかわらず、圧縮強度は同等で、曲げ強度は
勝っていた。
2と同じものを厚さ5mm充填し、このバラ状弾性材料
層の上に、平均粒径5mmの砂利とセメントと水を重量
比で2:1:0.2の配合としさらにスチールファイバ
ーを容積比で1%添加して混練し、さらにSBRラテッ
クスをセメント量に対し5wt%添加混合した基体材料
を20mm厚さで打設した。養生後インナーを引張るこ
とにより簡単に脱型され、基体層と弾性層からなる透水
型弾性舗装ブロックが得られた。この弾性舗装ブロック
の基体層と弾性層はラテックスのSBRの効果と相まっ
て完全に一体化しており、ペンチで弾性層をつかんで引
張ってもまた刃物を界面に差し込んでこじっても全く剥
離しない良好な接着強度が得られており、透水性も良好
であった。また、基体層の厚さが実施例1の1/2以下
であるにもかかわらず、圧縮強度は同等で、曲げ強度は
勝っていた。
【0019】実施例4 平面形状が矩形で、寸法が長さ200×幅125×深さ
25mm、内底面にしぼ状の粗面を付したプラスチック
製有底型枠を使用し、バラ状弾性材料として実施例2と
同じものを厚さ5mm充填し、このバラ状弾性材料層の
上に厚さが5mm、幅が20mmのダンボール帯を図6のよ
うに井桁状に組み、この状態でバラ状弾性材料層の上に
水セメント比を40%とした普通コンクリートを20m
m厚さで打設して図7に示す不透水型の弾性舗装ブロッ
クを得た。弾性舗装ブロックの基体層と弾性層は一体化
しており、ペンチで弾性層をつかんで引張っても全く剥
離しない良好な接着強度が得られた。また、基体層はダ
ンボール帯によって区画されており、剛性を有しながら
適度の可曲性を有し、ダンボール帯による通水路により
透水性も良好であった。
25mm、内底面にしぼ状の粗面を付したプラスチック
製有底型枠を使用し、バラ状弾性材料として実施例2と
同じものを厚さ5mm充填し、このバラ状弾性材料層の
上に厚さが5mm、幅が20mmのダンボール帯を図6のよ
うに井桁状に組み、この状態でバラ状弾性材料層の上に
水セメント比を40%とした普通コンクリートを20m
m厚さで打設して図7に示す不透水型の弾性舗装ブロッ
クを得た。弾性舗装ブロックの基体層と弾性層は一体化
しており、ペンチで弾性層をつかんで引張っても全く剥
離しない良好な接着強度が得られた。また、基体層はダ
ンボール帯によって区画されており、剛性を有しながら
適度の可曲性を有し、ダンボール帯による通水路により
透水性も良好であった。
【0020】
【発明の効果】以上説明した本発明の第1発明によれ
ば、型枠の底側にバラ状弾性材料を充填し、そのバラ状
弾性材料の層上にバインダとしてセメントまたは合成樹
脂を混合したプラスチックな基体材料を打設し硬化後脱
型する方法のため、弾性舗装ブロックを簡単な工程で原
料から一挙にかつ非常に安価に製造することができ、し
かも特別な接着剤を使用しないにもかかわらず、基体層
と弾性層とが界面でしっかりと噛み合った接着状態とな
るため一体性が良好であるなどのすぐれた効果が得られ
る。また第2発明によれば、基体層と弾性層とが界面で
しっかりと噛み合ううえに、膨張収縮によるずれが生じ
ず、下地に対する馴染がよく、運搬や配置などでの取扱
いが容易で、しかも良好な透水性もある弾性舗装ブロッ
クを簡単、安価に作ることができるというすぐれた効果
が得られる。
ば、型枠の底側にバラ状弾性材料を充填し、そのバラ状
弾性材料の層上にバインダとしてセメントまたは合成樹
脂を混合したプラスチックな基体材料を打設し硬化後脱
型する方法のため、弾性舗装ブロックを簡単な工程で原
料から一挙にかつ非常に安価に製造することができ、し
かも特別な接着剤を使用しないにもかかわらず、基体層
と弾性層とが界面でしっかりと噛み合った接着状態とな
るため一体性が良好であるなどのすぐれた効果が得られ
る。また第2発明によれば、基体層と弾性層とが界面で
しっかりと噛み合ううえに、膨張収縮によるずれが生じ
ず、下地に対する馴染がよく、運搬や配置などでの取扱
いが容易で、しかも良好な透水性もある弾性舗装ブロッ
クを簡単、安価に作ることができるというすぐれた効果
が得られる。
【図1】第1発明の第1段階を示す断面図である。
【図2】本発明で使用するバラ状弾性材料と基体材料の
斜視図である。
斜視図である。
【図3】第1発明の第2段階を示す断面図である。
【図4】第1発明により得られた製品の一例を示す断面
図である。
図である。
【図5】第2発明を示す断面図である。
【図6】第2発明の平面図である。
【図7】第2発明により得られた製品の一例を示す断面
図である。
図である。
【図8】本発明で使用する型枠の他の実施例を示す断面
図である。
図である。
【図9】本発明で使用する型枠の他の実施例を示す断面
図である。
図である。
【図10】本発明で使用する型枠の他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図11】図10の一部拡大図である。
【図12】図10の型枠の平面図である。
【図13】図10の型枠で得られた製品の一例を示す断
面図である。
面図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す部分的斜視図であ
る。
る。
1 型枠 2 バラ状弾性材料 3 基体材料 4 薄層部材 14 粗面 20 チップ状物 21 バインダ 30 硬質骨材 31 バインダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 18:20)
Claims (5)
- 【請求項1】所要形状の型枠の底側に弾性を有するチッ
プ状物にバインダを加えて混合したバラ状弾性材料を層
状に装填し、この弾性材料層の上に硬質骨材とバインダ
とを混合したプラスチックな基体材料を打設し、硬化後
脱型することで表層に弾性層を有するブロックを一体成
形することを特徴とする弾性舗装ブロックの製造法。 - 【請求項2】所要形状の型枠の底側に弾性を有するチッ
プ状物にバインダを加えて混合したバラ状弾性材料を層
状に装填し、この弾性材料層の上に薄層部材を所要間隔
で縦配置した状態で基体材料を打設し、硬化後脱型する
ことで表層に弾性層を有しかつ基体層内が薄層部材で区
画されたブロックを同時一体成形することを特徴とする
弾性舗装ブロックの製造法。 - 【請求項3】薄層部材がダンボールで代表される板紙類
である請求項2に記載の弾性舗装ブロックの製造法。 - 【請求項4】底部が粗面である型枠を使用する請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の弾性舗装ブロックの
製造法。 - 【請求項5】型枠として上方に向けてすぼまった型面を
有するものを使用する請求項1ないし請求項4のいずれか
に記載の弾性舗装ブロックの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18343693A JPH0716813A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 弾性舗装ブロックの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18343693A JPH0716813A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 弾性舗装ブロックの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716813A true JPH0716813A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=16135741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18343693A Pending JPH0716813A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 弾性舗装ブロックの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716813A (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18343693A patent/JPH0716813A/ja active Pending
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