JPH071677B2 - 陰極線管処理方法 - Google Patents

陰極線管処理方法

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JPH071677B2
JPH071677B2 JP2296405A JP29640590A JPH071677B2 JP H071677 B2 JPH071677 B2 JP H071677B2 JP 2296405 A JP2296405 A JP 2296405A JP 29640590 A JP29640590 A JP 29640590A JP H071677 B2 JPH071677 B2 JP H071677B2
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electrode
cathode
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cathode ray
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JP2296405A
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Inventor
正昭 北條
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関西日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、エミッション特性を改善するのに有効な陰
極線管のエージングおよび陰極効率測定処理方法に関す
る。
従来の技術 一般に、陰極線管の製造工程においては、管内を真空に
し、その後に電子放射特性を安定させるため、エーシン
グ処理を行い、その後に陰極効率測定を行っている。例
えば、第3図に示す従来のエージング回路や第4図に示
す従来の陰極線管の陰極効率測定における回路構成であ
る。
図において、1は陰極となるスリーブを有するカソード
構体、2はカソード構体1のスリーブ内に収納されてい
るヒータ、3はバイアス電極、4は加速電極、5はフォ
ーカス電極である。
第3図のエミッションエージング回路構成は、カソード
構体1とバイアス電極3を同電位で負極にし、また加速
電極4とフォーカス電極5を正極としこの両極に接続す
る200V〜300Vの直流電源6で構成され、電子が負極から
正極に放射される構造となっている。
また、第4図の陰極効率測定回路構成は、カソード構体
1とバイアス電極3を同電位で負極に,加速電極4とフ
ォーカス電極5を正極にしてこの両極に接続する直流測
定電源7で構成され、電子が負極から正極に放射される
構造となっている。そして、陰極効率の測定時におい
て、直流電源7はバイアス電極3に−90Vの電位を与え
た時、電子放射をカットオフする条件に加速電極4とフ
ォーカス電極5を300V〜600V範囲で任意に設定できる構
造となっている。
発明が解決しようとする課題 ところで、第3図のエージング回路では、加速電極4,フ
ォーカス電極5は適正電圧を200V〜300Vに設定される
が、これはエミッション測定時の電圧より低く処理され
ている。例えば第4図の回路でカソード1の陰極効率測
定を行った場合、加速電極4,フォーカス電極5に300V〜
600Vに加速された電子が流れ込み、この電子衝撃(エレ
クトロンボンバード)により、電極材である金属内部か
らガス分子が放出され、これがイオン化されることによ
り、カソードが汚染(イオンボンバード)される。そこ
で、カソードはエミッションスランプ症状を生起して測
定データの信頼度が著しく損なわれる。
この問題を解決するため、エージング時にはその処理中
に十分なガス放出ができ、その後に行われる陰極効率の
測定時にはガス放出が生じないように改善する必要があ
った。
課題を解決するための手段 この発明は、上記の問題を解決するため、エージングや
陰極効率測定処理における電源方式の改良を含む陰極線
管の処理方法であり、電極への電圧印加をパルス方式な
ど周期的に変化する交番する電圧により行うことを特徴
とする。
すなわち、この発明はカソード構体,バイアス電極,加
速電極およびフォーカス電極を備える陰極線管におい
て、前記加速電極とフォーカス電極の少なくとも一方に
交番する電圧を印加してエージングする第1工程と、 前記バイアス電極に交番する電圧を印加して陰極効率を
測定するかあるいは前記加速電極とフォーカス電極の少
なくとも一方に交番する電圧を印加して陰極効率を測定
する第2工程とを含むことを特徴とする陰極線管処理方
法を提供する。
作用 上記構成によると、陰極線管の第1工程であるエージン
グ時において、加速電極,フォーカス電極に印加する印
加電圧、すなわち尖頭値を高く設定することができ、こ
の処理中に十分なガス出しができ、その後に行われる第
2工程である陰極効率測定時においては、電子衝撃によ
る、電極材である金属内部からのガス分子の放出が著し
く軽減でき、エミッションスランプの症状をおこさず、
正確な測定ができる。
すなわち、エージング時において、例えば、カソード構
体とバイアス電極を負極で同電位とし、対向電極側の加
速電極とフォーカス電極を正極の同電位とし、この電極
間に交流電圧を印加し、2極の真空管となして整流作用
により半波波形とし、印加電圧が正弦波の尖頭値で決定
され、平均電流が1/2となることを利用して印加電圧、
すなわち尖頭値を上げてエージングして十分ガス放出を
させ、その後に行われる陰極効率測定時においては、例
えば、加速電極,フォーカス電極への電子衝撃を交番す
ることにより、電極の加熱が減少し、電極材料からのガ
ス発生が著しく軽減され、測定データの信頼度の低下が
防止される。
実施例 以下、この発明にかかる陰極線管処理方法の実施例を図
面を参照して説明する。
第1図はこの発明にかかるエージング処理方法、第2図
は陰極効率測定処理方法に用いる回路構成図を示す。
第1図(a)はこの発明の第1工程であるエージング方
法に用いる回路構成図を示す。
図において、8が交番電圧の電源を有する回路構成であ
る。ここで、他の回路構成部分は、第3図と同様である
ので、同一部分には同一参照符号を付してその説明を省
略する。
上記構成によれば、カソード構体1とバイアス電極3を
負極で同電位とし、対向電極側の加速電極4とフォーカ
ス電極5を正極の同電位とし、この両極間に交番電源8
からの交流電圧を印加する。陰極線管の回路自体は真空
管による整流回路となり、正方向の半波となり、電子が
正極に流れる。この場合、印加電圧は、正弦波の尖頭値
で決定され、また平均電流は1/2となるため、さらに印
加電圧,すなわち尖頭値を上げてエージングできるの
で、十分電極よりのガス放出ができ、その後に行われる
第2工程である陰極効率測定時の電極材料からのガス発
生が軽減される。
なお、上記実施例は交番電源に交流を用いたが、いずれ
も第5図(a)(b)(c)に示すような半波または全
波状の脈流およびパルス波形の印加電圧を交番電源とし
て用いてもよい。
第1図(b)はこの発明の第1工程であるエージング方
法の他の実施例に用いる。接続図である。
この実施例は、前記第1の実施例のフォーカス電極5へ
の接続は同様であり、加速電極4への接続回路には従来
と同様の直流電源を用いた。ここでも同一部分には同一
符号を付してその説明を省略する。
この実施例では、加速電極4の電位が従来と同様に維持
でき、カソード構体からの電子放射が連続できること
で、フォーカス電極5への電圧印加は交番電源8で行う
が、その処理中でのガス出しを目的とした電圧に設定で
きるため、限定されずに尖頭値を高めて実施でき、第1
実施例と略同等の効果が得られる。
なお、上記実施例は交番電源に交流を用いたが、第1実
施例と同様であり、いずれも第5図の(a)(b)
(c)に示すような半波または全波状の脈流およびパル
ス波形の印加電圧を交番電源として用いてもよい。
この発明の第2工程である陰極効率測定処理法法にかか
る第2図(a)の回路構成において、8は交番電圧電源
を示し、他の回路部分は第4図と同様であり、説明を省
く。
上記構成によれば、カソード構体1とバイアス電極3を
負極で同電位とし、対向電極側の加速電極4とフォーカ
ス電極5を正極の同電位とする。この状態で最大陽極電
流が流れるが、ここでは電流制御するためにバイアス電
極3にカットオフ電圧以上の電圧をパルス波形で交番さ
せて電子放射を制御する。
この場合、第1工程のエージングで十分電極材料からの
電子放出がされるので、陰極効率測定時に、カソードが
イオンボンバードされて、エミッションスランプ症状を
生起して測定データの信頼性が損なわれることはない。
交番させるパルス波形は、デューティサイクルを1/2〜1
/20の範囲で選択設定して測定を行い、測定時の最大陽
極電流はその平均電流値にデューティサイクルの分母を
乗じて算出する。
第2図(b)はこの発明の第2工程である陰極効率測定
処理方法の他の実施例に用いる接続図である。
この実施例は、前述の実施例に対し、加速電極4,フォー
カス電極5に交番する電圧を印加する。
電圧印加は、交番電源8で行うが、300V〜600Vの範囲で
任意に設定した電圧と0Vを交番させる。交番させる波形
は、前述の実施例と同様である。
上記構成で陰極効率測定を行えば、加速電極4,フォーカ
ス電極5への電子衝撃を交番することにより、電極4,5
の加熱が減少し、電極材料からのガス発生が著しく軽減
され、測定データの信頼性の低下が防止される。
なお、上記実施例は、加速電流4とフォーカス電極5を
交番させるが、第2図(c)に示すように加速電極4の
みを交番させるようにしても、上記実施例と略同等の効
果が得られる。
発明の効果 上述の実施例に示すように、この発明の第1工程である
エミッションエージング方法で電極材料より十分にガス
放出をさせ、第2工程である陰極効率測定時には電極へ
の電子衝撃を交番にして、電極の加熱を減少させること
により、陰極効率測定時における電子衝撃による電極材
である金属内部からのガス分子の放出が著しく軽減でき
る。
そして、エミッションスランプの症状をおこさず、正確
な測定ができる等、実用価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)はこの発明にかかる陰極線管
のエージング処理方法に用いる回路構成図、第2図
(a)(b)および(c)は同じく陰極効率測定方法に
用いる回路構成図、第3図は従来のエージング回路構成
図、第4図は従来の陰極効率測定回路の構成図および第
5図は交番電源の異なる変形例の波形図である。 1……カソード構体、 2……ヒータ、 3……バイアス電極、 4……加速電極、 5……フォーカス電極、 6……直流電源、 7……加速電極用測定電源、 8……交番電源。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カソード構体,バイアス電極,加速電極お
    よびフォーカス電極を備える陰極線管において、前記加
    速電極とフォーカス電極の少なくとも一方に交番する電
    圧を印加してエージングする第1工程と、 前記バイアス電極に交番する電圧を印加して陰極効率を
    測定するかあるいは前記加速電極とフォーカス電極の少
    なくとも一方に交番する電圧を印加して陰極効率を測定
    する第2工程とを含むことを特徴とする陰極線管処理方
    法。
JP2296405A 1989-11-28 1990-10-31 陰極線管処理方法 Expired - Lifetime JPH071677B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-308164 1989-11-28
JP30816489 1989-11-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03225724A JPH03225724A (ja) 1991-10-04
JPH071677B2 true JPH071677B2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=17977670

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JP2296405A Expired - Lifetime JPH071677B2 (ja) 1989-11-28 1990-10-31 陰極線管処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2641461B2 (ja) * 1987-09-18 1997-08-13 株式会社日立製作所 陰極線管のエージング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03225724A (ja) 1991-10-04

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