JPH07167529A - 管内吸収用伝熱管 - Google Patents
管内吸収用伝熱管Info
- Publication number
- JPH07167529A JPH07167529A JP5311637A JP31163793A JPH07167529A JP H07167529 A JPH07167529 A JP H07167529A JP 5311637 A JP5311637 A JP 5311637A JP 31163793 A JP31163793 A JP 31163793A JP H07167529 A JPH07167529 A JP H07167529A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- heat transfer
- transfer tube
- pipe
- absorbing
- Prior art date
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- Granted
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】製造が容易で、工業的規模での使用が可能であ
り、性能も平滑管に比べて大幅に向上させることができ
る管内吸収用伝熱管を提供すること。 【構成】金属管１の内面に、軸線に対する螺旋角が大き
く且つ厚さに比べて高さの高いフィン２と、このフィン
２を分断するように管の長手方向に延びる複数本の流路
３を設ける。流路３は直線状、螺旋状いずれでもよい。
り、性能も平滑管に比べて大幅に向上させることができ
る管内吸収用伝熱管を提供すること。 【構成】金属管１の内面に、軸線に対する螺旋角が大き
く且つ厚さに比べて高さの高いフィン２と、このフィン
２を分断するように管の長手方向に延びる複数本の流路
３を設ける。流路３は直線状、螺旋状いずれでもよい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は吸収式冷凍機用熱交換器
のうち、管内吸収型吸収器に使用される伝熱管に関する
ものである。
のうち、管内吸収型吸収器に使用される伝熱管に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】管内吸収型吸収器は、通常、伝熱管を垂
直状態に設置し、その伝熱管の内壁面に沿って濃度の高
いＬｉＢｒ水溶液からなる吸収液を流下させ、伝熱管の
内部中央の空間部を流れる水蒸気をこの吸収液に吸収さ
せることにより熱交換が行われるようになっている。
直状態に設置し、その伝熱管の内壁面に沿って濃度の高
いＬｉＢｒ水溶液からなる吸収液を流下させ、伝熱管の
内部中央の空間部を流れる水蒸気をこの吸収液に吸収さ
せることにより熱交換が行われるようになっている。
【０００３】この場合、伝熱管として最も基本的な平滑
管を使用した場合、吸収液は管内壁面に沿って全面に広
がることなく急速に落下してしまい、水蒸気との接触が
不十分となるため、その分管の長さを長くしたり、管の
本数を多くしなければならないがこれでは熱交換器が大
きくなるという欠点がある。
管を使用した場合、吸収液は管内壁面に沿って全面に広
がることなく急速に落下してしまい、水蒸気との接触が
不十分となるため、その分管の長さを長くしたり、管の
本数を多くしなければならないがこれでは熱交換器が大
きくなるという欠点がある。
【０００４】これを解決すため、管内に各種の加工を施
す試みがなされている。
す試みがなされている。
【０００５】それらの伝熱管として、管の内壁面に螺旋
角が９０°に近く、高さが高いフィンを管壁と一体に形
成したもの、管壁を部分的に外から押して管内壁面に独
立した小突起を多数設けたもの、管内壁面に略三角形状
の突起を多数起立させたもの等が知られている。
角が９０°に近く、高さが高いフィンを管壁と一体に形
成したもの、管壁を部分的に外から押して管内壁面に独
立した小突起を多数設けたもの、管内壁面に略三角形状
の突起を多数起立させたもの等が知られている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】それらの伝熱管のう
ち、前者においては、管の上部でフィンを乗り越えた吸
収液はその下側で管壁側に回り込まずにそのまま空間部
を落下してしまい、吸収性能を向上させることは困難で
あることが実験的に確認されている。また、中者の場
合、吸収液が管壁を離れず、また小さい突起の周りを流
下する際に吸収液が撹拌され、伝熱管としての性能が向
上することが知られている。しかし、この伝熱管の場
合、管外面が平滑にならず、放熱フィンを取り付けると
きに障害となる欠点がある。後者の伝熱管は、管外面を
平滑に保ったまま性能を向上させることができるが、特
殊な工具を用いて間欠的に加工を行う必要があるため、
加工工具や加工工程が複雑で、生産速度を上げられない
等の欠点がある。
ち、前者においては、管の上部でフィンを乗り越えた吸
収液はその下側で管壁側に回り込まずにそのまま空間部
を落下してしまい、吸収性能を向上させることは困難で
あることが実験的に確認されている。また、中者の場
合、吸収液が管壁を離れず、また小さい突起の周りを流
下する際に吸収液が撹拌され、伝熱管としての性能が向
上することが知られている。しかし、この伝熱管の場
合、管外面が平滑にならず、放熱フィンを取り付けると
きに障害となる欠点がある。後者の伝熱管は、管外面を
平滑に保ったまま性能を向上させることができるが、特
殊な工具を用いて間欠的に加工を行う必要があるため、
加工工具や加工工程が複雑で、生産速度を上げられない
等の欠点がある。
【０００７】本発明の目的は、前期した従来技術の欠点
を解消し、製造が容易で、工業的規模での使用が可能で
あり、性能も平滑管に比べて大幅に向上させることがで
きる管内吸収用伝熱管を提供することにある。
を解消し、製造が容易で、工業的規模での使用が可能で
あり、性能も平滑管に比べて大幅に向上させることがで
きる管内吸収用伝熱管を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、金属管
の内面に、軸線に対する螺旋角が大きく且つ厚さに比べ
て高さの高いフィンと、このフィンを分断するように管
の長手方向に延びる複数本の流路を設けたことにある。
の内面に、軸線に対する螺旋角が大きく且つ厚さに比べ
て高さの高いフィンと、このフィンを分断するように管
の長手方向に延びる複数本の流路を設けたことにある。
【０００９】
【作用】厚さに比べて高さの高いフィンとすることによ
り吸収液の広がる面積が大きくなり、それだけ水蒸気と
の接触面積及び接触時間が大きくなる。また、複数本の
流路を形成することにより管軸方向に沿った吸収液の通
路が確保され、この流路からフィン間に吸収液が供給さ
れて管内の全面が吸収液で覆われることになるため、伝
熱管の吸収性能を向上させることができる。
り吸収液の広がる面積が大きくなり、それだけ水蒸気と
の接触面積及び接触時間が大きくなる。また、複数本の
流路を形成することにより管軸方向に沿った吸収液の通
路が確保され、この流路からフィン間に吸収液が供給さ
れて管内の全面が吸収液で覆われることになるため、伝
熱管の吸収性能を向上させることができる。
【００１０】
【実施例】図１は本発明に係る伝熱管の第１の実施例を
示す。同図において、金属管１、例えば銅管の内壁面に
は、軸線に対する螺旋角が大きい単条ないし複数条の厚
さに比べて高さの高いフィン２が所定のピッチで螺旋状
に形成されている。このフィン２は図３に示すように、
金属管１の最少肉厚に比べて高さが高く先端がシャープ
になっているが、図１（ａ）にも示すように、管軸方向
に延びる複数本の流路３により円周方向に等間隔に分断
されたような形になっている。この複数本の流路３部は
図３に２点鎖線で示すように、当該部分のフィンをフィ
ン２の高さ程度以上の幅をもって管軸方向に塑性変形さ
せることによって形成されている。
示す。同図において、金属管１、例えば銅管の内壁面に
は、軸線に対する螺旋角が大きい単条ないし複数条の厚
さに比べて高さの高いフィン２が所定のピッチで螺旋状
に形成されている。このフィン２は図３に示すように、
金属管１の最少肉厚に比べて高さが高く先端がシャープ
になっているが、図１（ａ）にも示すように、管軸方向
に延びる複数本の流路３により円周方向に等間隔に分断
されたような形になっている。この複数本の流路３部は
図３に２点鎖線で示すように、当該部分のフィンをフィ
ン２の高さ程度以上の幅をもって管軸方向に塑性変形さ
せることによって形成されている。
【００１１】この例のような内面構造を持った伝熱管
は、例えば次のような方法によって加工することができ
る。まず平滑管の内部に内壁面を切り起こすためのバイ
トを挿入し、管とバイトに相対的な回転と管軸方向送り
を与えて管内壁を螺旋状に切り起こして厚さに比べて高
さの高いフィン２を起立させる。次いで該管内に、円周
面に複数の長手方向突起を有するプラグを挿入し、ダイ
ス引きにより管を引抜くことでフィン２を部分的に変形
させて流路３とする。
は、例えば次のような方法によって加工することができ
る。まず平滑管の内部に内壁面を切り起こすためのバイ
トを挿入し、管とバイトに相対的な回転と管軸方向送り
を与えて管内壁を螺旋状に切り起こして厚さに比べて高
さの高いフィン２を起立させる。次いで該管内に、円周
面に複数の長手方向突起を有するプラグを挿入し、ダイ
ス引きにより管を引抜くことでフィン２を部分的に変形
させて流路３とする。
【００１２】この流路３の形成は、切粉の処理が必要に
なるが、ブローチ加工等により当該部分のフィンを切除
する方法であっても差し支えない。
なるが、ブローチ加工等により当該部分のフィンを切除
する方法であっても差し支えない。
【００１３】前記したような伝熱管は、これを流路３部
におけるフィンの変型部分が上向きになるように垂直に
設置して使用されるが、上方から管内壁に沿って吸収液
を流すと、吸収液はフィンの変形部分からなる流路３部
を伝わって撹拌されながら下向きに流れ、更にフィン２
に沿って横向きにも広がり、吸収液の表面張力によりフ
ィン間に保持され、管内壁面全体が吸収液で覆われるこ
とになる。従って、このとき管中央の空間部に水蒸気が
流れていれば、水蒸気は吸収液に効果的に吸収されの
で、伝熱管は高い性能を示すことになる。
におけるフィンの変型部分が上向きになるように垂直に
設置して使用されるが、上方から管内壁に沿って吸収液
を流すと、吸収液はフィンの変形部分からなる流路３部
を伝わって撹拌されながら下向きに流れ、更にフィン２
に沿って横向きにも広がり、吸収液の表面張力によりフ
ィン間に保持され、管内壁面全体が吸収液で覆われるこ
とになる。従って、このとき管中央の空間部に水蒸気が
流れていれば、水蒸気は吸収液に効果的に吸収されの
で、伝熱管は高い性能を示すことになる。
【００１４】図３は、本発明の第２の実施例を示す。こ
の例の場合、流路３が管軸に対して緩い螺旋状に形成さ
れている以外は第１の実施例の場合と同様である。
の例の場合、流路３が管軸に対して緩い螺旋状に形成さ
れている以外は第１の実施例の場合と同様である。
【００１５】このようにすると、隣接するフィン２の間
で流路３に相当する部分がずれることになるため、吸収
液が流路３を流下するときの抵抗となり吸収液の撹拌が
促進されると共に、確実に内壁面全体を吸収液で覆うこ
とができるようになる。
で流路３に相当する部分がずれることになるため、吸収
液が流路３を流下するときの抵抗となり吸収液の撹拌が
促進されると共に、確実に内壁面全体を吸収液で覆うこ
とができるようになる。
【００１６】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る伝熱管によれば、管内のほぼ全面に吸収液を行き
渡らせて水蒸気と吸収液の接触面積及び接触時間を大き
くすることができるため、吸収性能を一段と向上させる
ことができる。しかも、本発明に係る伝熱管は連続的な
加工が可能であるから、比較的安価に提供できるという
利点もある。
に係る伝熱管によれば、管内のほぼ全面に吸収液を行き
渡らせて水蒸気と吸収液の接触面積及び接触時間を大き
くすることができるため、吸収性能を一段と向上させる
ことができる。しかも、本発明に係る伝熱管は連続的な
加工が可能であるから、比較的安価に提供できるという
利点もある。
【図１】本発明に係る伝熱管の第１の実施例を示す部分
平面図（ａ）、縦断面図（ｂ）。
平面図（ａ）、縦断面図（ｂ）。
【図２】第１の実施例に関する断面拡大説明図。
【図３】本発明に係る伝熱管の第２の実施例を示す縦断
面図。
面図。
１ 金属管 ２ フィン ３ 複数本の流路
Claims (3)
- 【請求項１】金属管の内面に、軸線に対する螺旋角が大
きく且つ厚さに比べて高さの高いフィンと、このフィン
を分断するように管の長手方向に延びる複数本の流路を
設けたことを特徴とする管内吸収用伝熱管。 - 【請求項２】複数本の流路が管の長手方向に直線状に延
びている、請求項１に記載の管内吸収用伝熱管。 - 【請求項３】複数本の流路が管の長手方向に螺旋状に延
びている、請求項１に記載の管内吸収用伝熱管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5311637A JP3019699B2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 管内吸収用伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5311637A JP3019699B2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 管内吸収用伝熱管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07167529A true JPH07167529A (ja) | 1995-07-04 |
| JP3019699B2 JP3019699B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=18019669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5311637A Expired - Fee Related JP3019699B2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 管内吸収用伝熱管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3019699B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002115933A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-19 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 吸収器用伝熱管 |
| CN110612426A (zh) * | 2017-05-12 | 2019-12-24 | 开利公司 | 内部地增强的热交换器管 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS588995A (ja) * | 1981-07-06 | 1983-01-19 | Kobe Steel Ltd | 伝熱管 |
| JPS643475A (en) * | 1987-06-25 | 1989-01-09 | Hitachi Cable | Heat transfer tube for vertical type absorber |
| JPH0367868U (ja) * | 1989-10-23 | 1991-07-03 |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP5311637A patent/JP3019699B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS588995A (ja) * | 1981-07-06 | 1983-01-19 | Kobe Steel Ltd | 伝熱管 |
| JPS643475A (en) * | 1987-06-25 | 1989-01-09 | Hitachi Cable | Heat transfer tube for vertical type absorber |
| JPH0367868U (ja) * | 1989-10-23 | 1991-07-03 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002115933A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-19 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 吸収器用伝熱管 |
| JP4587545B2 (ja) * | 2000-10-10 | 2010-11-24 | 住友軽金属工業株式会社 | 吸収器用伝熱管 |
| CN110612426A (zh) * | 2017-05-12 | 2019-12-24 | 开利公司 | 内部地增强的热交换器管 |
| CN110612426B (zh) * | 2017-05-12 | 2022-05-17 | 开利公司 | 一种用于加热、通风、空调和制冷系统的热传递管 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3019699B2 (ja) | 2000-03-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |