JPH07166879A - ターボチャージャ付エンジンの排気還流装置 - Google Patents

ターボチャージャ付エンジンの排気還流装置

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JPH07166879A
JPH07166879A JP5344341A JP34434193A JPH07166879A JP H07166879 A JPH07166879 A JP H07166879A JP 5344341 A JP5344341 A JP 5344341A JP 34434193 A JP34434193 A JP 34434193A JP H07166879 A JPH07166879 A JP H07166879A
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exhaust
exhaust gas
engine
pressure
gas recirculation
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Takashi Nanri
利 貴 南
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/04EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single turbocharger
    • F02M26/05High pressure loops, i.e. wherein recirculated exhaust gas is taken out from the exhaust system upstream of the turbine and reintroduced into the intake system downstream of the compressor

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのいろいろな動作状態において、最
適とされている量の排気還流が行えるようにしたターボ
チャージャ付エンジンの排気還流装置を提供すること。 【構成】 ターボチャージャとして可変容量型ターボチ
ャージャ81を使用し、このタービン71入口側から取
り出した排気を、排気還流パイプ13を通じて還流す
る。タービン入口側の排気圧は、可変容量型ターボチャ
ージャの可動ノズルの開度をステップモータ23により
制御できるので、排気還流を可能とする「排気圧>ブー
スト圧」の関係を容易に得ることが出来る。排気還流パ
イプ13内の還流量制御弁20は、還流排気量がエンジ
ンの燃焼を損なうことなく、適量となるように制御す
る。排気圧やブースト圧が危険な程に上昇しすぎる場合
は、排気ウエストパイプ22内の排気ウエストバルブ2
1を開くことにより低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NOxをより一層低減
するためのターボチャージャ付エンジンの排気還流装置
(「EGR装置」とも言う。EGR:Exhaust Gas Reci
rculation )に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排気還流装置は、自動車のエンジン等に
おいて、エンジンの排気の一部を吸気と混合してエンジ
ンの燃焼室に送り、燃焼時の最高温度を下げることによ
りNOxの発生量を低減する装置である。この排気還流
装置は、ターボチャージャ付エンジンの場合にも適用さ
れる。
【0003】図11は、従来のターボチャージャ付エン
ジンの排気還流装置を示す図である。図11において、
1はエンジン回転センサ、2はエンジン、3は吸気マニ
フォールド、4は排気マニフォールド、5は排気パイ
プ、6はコンプレッサ、7はタービン、8はターボチャ
ージャ、9は吸気マニフォールドのエンジン連結部、1
0は排気マニフォールドのエンジン連結部、11はエア
クリーナ、12は吸気パイプ、13は排気還流パイプ、
14は排気還流バルブ、15はブースト圧センサ、16
は排気圧センサ、17はフライホイール・ハウジング、
18はコントローラ、19はアクセル開度センサであ
る。
【0004】排気還流パイプ13は、排気パイプ5と吸
気パイプ12とを結ぶパイプであり、その中に排気還流
バルブ14が設けられている。排気還流バルブ14の開
閉は、コントローラ18によって制御される。排気還流
を行う時には、排気還流バルブ14が開かれる。
【0005】吸気および排気の流れは、次の通りであ
る。吸気は、エアクリーナ11→コンプレッサ6→吸気
パイプ12→吸気マニフォールド3→エンジン2という
経路で流れる。一方、排気は、エンジン2→排気マニフ
ォールド4→排気パイプ5→タービン7の経路で外部へ
排出される。そして、もし、排気還流バルブ14が開か
れていれば、タービン7の入口側で排気の一部が、排気
還流パイプ13を通って吸気パイプ12へ供給される。
【0006】排気還流バルブ14の開閉を指令する信号
は、ブースト圧センサ15,排気圧センサ16,アクセ
ル開度センサ19等からの検出信号およびエンジン運転
状況を基にして生成される。例えば、NOxの発生量が
少ない運転状況では、排気還流をする必要はないから、
排気還流バルブ14は開かれない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)しかしながら、前記した従来のターボチャー
ジャ付エンジンの排気還流装置では、運転状況によって
はブースト圧と排気圧の大小関係が排気還流を行い得る
関係になっておらず、運転状況に合わせて最適とされる
排気還流を行うことが必ずしも出来るとは限らないとい
う問題点があった。
【0008】(問題点の説明)図10は、或るエンジン
において最適とされる排気還流率を示す図である。横軸
はエンジン回転数を表し(回転数100%=定格回転
数)、縦軸は負荷を表している(負荷100%=アクセ
ルペダルを最大に踏み込んだ時の負荷)。排気還流率と
は、次式で表される率である。
【0009】この図は、どのような運転状況の時には何
%の排気還流を行えば、そのエンジンにとって最適かを
表す図である。曲線イ,ロ,ハ,ニは、それぞれ排気還
流率を40%,30%,10%,5%とするのが最適で
あるという点を連ねた曲線である。従って、例えば、回
転数50%,負荷43%という運転状況に相当する動作
点Qは、10%の曲線ハの上にあるから、この時には排
気還流率10%の排気還流を行うのが、このエンジンに
とって最適であることが分かる。
【0010】しかしながら、従来のターボチャージャ付
エンジンの排気還流装置では、運転状況によっては「排
気圧>ブースト圧」という関係になってはおらず、排気
還流を行おうとしても行えないことがあった。例えば、
エンジンが高負荷状態で効率よく運転している時であ
る。次にそれを説明する。
【0011】図12は、同一回転数における従来のター
ボチャージャ付エンジンにおける排気圧,ブースト圧お
よび出力の変化を示す図である。横軸には当量比をと
り、縦軸には出力と圧力をとっている。なお、当量比と
は、空気と燃料との混合比に関連した値である。空気と
燃料との理論的に最もよいとされている混合比を1(当
量)とし、それに対する比の値が当量比である。当量比
が1より小だと、理想状態よりも燃料が少なく、1より
大だと理想状態よりも多い。
【0012】図12で、曲線イはブースト圧,曲線ロは
排気圧,曲線ハは出力を表している。出力曲線ハは、当
量比が大になると(つまり、燃料が多く噴射されると)
上昇して行く。図中のBで示す領域は、曲線ハが高い領
域、つまり高出力(高負荷)で運転されている領域であ
る。一般に、エンジンでは、高出力の時に効率よく運転
されるように設計されている。
【0013】エンジンの効率を良くするために考慮され
る第1の点は、燃焼に必要とされる酸素を充分に供給す
ることである。ブースト圧を大にすれば、吸気が多量に
供給されるから、酸素の量も多くなる。従って、ブース
ト圧が大にされる。エンジンの効率を良くするために考
慮される第2の点は、ポンピングロスを小にすることで
ある。このロスは、排気圧が小であれば小である。なぜ
なら、排気をエンジンシリンダから押し出すための仕事
はロスに他ならないが、エンジンシリンダの外の圧力で
ある排気圧に抗して押し出すから、それが小であれば押
し出し易く、仕事量は少なくて済むからである。
【0014】従って、図12のB領域に示すように、高
出力時には、ブースト圧(曲線イ)は高く,排気圧(曲
線ロ)は低くなるように設計されている。ブースト圧
(曲線イ)は当量比の増大と共に上昇し、当量比がAの
時に排気圧(曲線ロ)と等しくなり、それを越えると排
気圧より大となる。領域Bは、当量比がAより大の範囲
に存在している。
【0015】エンジンが高出力で運転している状況で
は、ブースト圧と排気圧との大小関係が前記のようにな
っているので、その運転時にNOxを低減しようとして
排気還流バルブ14を開いても、排気還流を行うことは
出来なかった。
【0016】ブースト圧が排気圧を上回る運転領域にお
いても排気還流を行う技術として、特開昭63−253115号
公報がある。該特開昭63−253115号公報の技術は、可変
容量型のターボチャージャを用いて、ブースト圧が排気
圧を上回る運転領域においては、ターボチャージャの可
動ノズルを絞り、排気圧を強制的に上昇させて「排気圧
>ブースト圧」の関係を得るものである。
【0017】しかしながら、特開昭63−253115号公報の
技術では、排気還流量の制御をターボチャージャの可動
ノズルの絞りのみで行うため、実際のエンジンにおける
さまざまな運転状態の変化に微細に対応して、最適な排
気還流量制御を行うことは、困難であった。本発明は、
以上のような問題点を解決することを課題とするもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のターボチャージャ付エンジンの排気還流装
置では、可変容量型ターボチャージャのタービン入口側
とコンプレッサ出口側とを連結する排気還流パイプと、
該排気還流パイプの内部に設けられた排気還流バルブお
よび還流量制御弁と、排気を前記タービン出口側にバイ
パスする位置に設けられた排気ウエストパイプと、該排
気ウエストパイプの内部に設けられた排気ウエストバル
ブと、前記可変容量型ターボチャージャの可動ノズルを
制御するアクチュエータと、エンジンの動作状態に応じ
て予め定められたマップに従い前記可動ノズルの開度,
前記還流量制御弁の開度および前記排気ウエストバルブ
の開閉を制御して排気還流を行うコントローラとを具え
ることとした。
【0019】
【作 用】ターボチャージャとして可変容量型ターボ
チャージャを使用し、このタービン入口側から取り出し
た排気を還流用に使う。タービン入口側の排気圧は、可
変容量型ターボチャージャの可動ノズルを制御すること
により変化させることが出来るので、排気還流を可能と
する「排気圧>ブースト圧」の関係を容易に得ることが
出来る。また、排気ウエストバルブを設けたので、排気
圧やブースト圧が上昇しすぎる場合は、該バルブを開く
ことにより両者を低下させることが出来る。
【0020】排気還流パイプ内に設けた還流量制御弁
は、還流排気量がエンジンの燃焼を損なうことなく、適
量となるように制御する。これらを総合的に制御するこ
とにより、エンジンのいろいろな動作状態において、最
適とされている量の排気還流を行うことが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明のターボチャージャ付エン
ジンの排気還流装置を示す図である。符号は図11のも
のに対応し、20は還流量制御弁、21は排気ウエスト
バルブ、22は排気ウエストパイプ、23はステップモ
ータ、71は可動ノズル付タービン、81は可変容量型
ターボチャージャである。ステップモータ23は、ター
ビンの可動ノズルを制御するアクチュエータとして用い
られている。
【0022】図11と相違する第1の点は、ターボチャ
ージャとして、可動ノズル付タービン71を具備する可
変容量型ターボチャージャ81を用いた点である。可変
容量型ターボチャージャは、タービンに吹きつける排気
の流量を制御する可動ノズルを、タービンに具えたとこ
ろのターボチャージャである。これは公知のものであ
り、その構造については、後で詳しく説明する。その可
動ノズルの開度を制御するために、ステップモータ23
が設けられている。
【0023】第2の相違点は、排気還流パイプ13の中
に還流量制御弁20を設けた点である。第3の相違点
は、排気マニフォールド4と可動ノズル付タービン71
下流の排気パイプ5との間に、排気ウエストバルブ21
を具備した排気ウエストパイプ22を設けた点である。
【0024】第3図に、可変容量型ターボチャージャの
可動ノズル付近の断面図を示し、第4図に、第3図にお
いてX−X方向から見た図を示す。これらの図におい
て、701は作動リンク、702は作動軸、703は作
動レバー、704は制御リング、705は制御レバー、
706はノズル回転軸、707はタービン・ハウジン
グ、708は可動ノズル、709はタービン・ホイー
ル、710は自由端、711は凹部である。
【0025】作動リンク701が、図示しないアクチュ
エータ(図1の場合、ステップモータ23)によって動
かされると、作動軸702,作動レバー703を介して
制御リング704が回動される。制御リング704の凹
部711に制御レバー705の自由端710が嵌め込ま
れているので、制御リング704が回動すると、制御レ
バー705を介して可動ノズル708がノズル回転軸7
06を中心として回動する。かくして、可動ノズル70
8間の隙間が広げられたり、狭められたりする。
【0026】排気は、その隙間から入り込んでタービン
・ホイール709を回し、しかる後外部へ出て行く。従
って、可動ノズル708の開度を調節することによって
排気ガスの流速を制御することが出来る。狭めると、流
速は大になるが流量が少なくなる。そのため、排気圧
(可動ノズル付タービン71の入口側の圧力)は大にな
る。なお、流速が大になるので、タービンの回転数は上
がり、過給作用は大となる。逆に、隙間を広げると、流
速は小となるが流量は大となり、排気圧は小となる。
【0027】図2に、可動ノズル付タービン71とステ
ップモータ23との接続関係を示す。ステップモータ2
3によって駆動されるレバー26は、リンクロッド24
を介して作動リンク701を動かす。以後の動作は図
3,図4で説明した通りである。ステップモータ23
は、正方向または負方向に1ステップづつ回り、開度を
小刻みに何段階にも制御することが出来る。
【0028】リターン・スプリング25は、故障時に可
動ノズル708を安全側(可動ノズル708間の隙間が
広くなるよう)に回動しておくためのものである。隙間
が狭くなったままで故障すると、タービン・ホイール7
09に吹き付ける排気の流速が大のままになる。する
と、タービンも高速回転を続け、ブースト圧が上がり過
ぎ、エンジンを破壊する恐れがあるからである。
【0029】図9は、可変容量型ターボチャージャの可
動ノズル708あるいは排気ウエストバルブ21が、排
気圧およびブースト圧へ及ぼす影響を説明する図であ
る。横軸は当量比、縦軸は圧力である。図9(a)は、
可動ノズルにより、排気圧とブースト圧との大小関係を
変えることが出来ることを示している。図9(b)は、
排気ウエストバルブ21を開くことにより、排気圧およ
びブースト圧を共に低下させ得ることを示している。
【0030】図9(a)において、実線の曲線イ,ロ
は、可動ノズルを絞ってない場合(隙間を広くしている
場合)のブースト圧(曲線イ),排気圧(曲線ロ)を示
している。これらは、図12の曲線イ,ロに対応してお
り、当量比がAより大の範囲では、ブースト圧の方が排
気圧より大となっている。点線の曲線ニ,ホは、可動ノ
ズルをある程度絞った場合(隙間を狭くした場合)の、
排気圧(曲線ニ)とブースト圧(曲線ホ)とを表してい
る。
【0031】可動ノズルを絞ると、排気が排出されにく
くなるので、排気圧が上昇する。また、可動ノズルを絞
って隙間を狭くすると、排気の流速が大になりタービン
を高回転にするので、ブースト圧も上昇する。両者の上
昇の度合いは、絞りをどの程度にするかによって決ま
る。可動ノズルを適宜絞ることにより、図9(a)に示
すように排気圧(曲線ニ)の方がブースト圧(曲線ホ)
より大にされると、排気還流を行うことが可能となる。
即ち、可動ノズルを適宜絞ることにより、排気還流をす
ることができる圧力関係を実現することが出来る。
【0032】図9(b)において、実線の曲線ニ,ホ
は、図1の排気ウエストバルブ21を閉じている場合
の、排気圧(曲線ニ)とブースト圧(曲線ホ)とを示し
ている。点線の曲線ヘ,トは、排気ウエストバルブ21
を開いた場合の、排気圧(曲線ヘ)とブースト圧(曲線
ト)とを示している。
【0033】図1を参照すれば理解されるように、排気
ウエストバルブ21を開くと、排気の一部が可動ノズル
付タービン71をバイパスして外気へ排出される。従っ
て、排気圧は低下する。この低下が、曲線ニ→曲線ヘの
低下に相当している。排気圧が低下すると、可変容量型
ターボチャージャ81の過給作用も弱くなるから、ブー
スト圧も低下する。この低下が、曲線ホ→曲線トへの低
下に相当している。
【0034】このように、排気ウエストバルブ21を開
くことにより、排気圧およびブースト圧の水準を低下さ
せることが出来る。もし、可動ノズルを絞ることにより
排気圧やブースト圧が過大になると、エンジンの各部に
対して機械的な悪影響を与えることになる。それを避け
るために、排気ウエストバルブ21を開く。排気ウエス
トバルブ21を開いた場合、通常、排気圧とブースト圧
との相対的大小関係をほぼ維持したまま低下するから、
排気還流をし得る条件は維持される。なお、排気ウエス
トバルブ21の開閉は、ブースト圧センサ15,排気圧
センサ16からの検出信号を基にして、コントローラ1
8によって行われる。
【0035】図5は、本発明において排気還流を行う場
合のコントローラの制御動作を説明するフローチャート
である。図1も参照されたい。ステップ1…エンジン回
転センサ1,アクセル開度センサ19から、回転数およ
び負荷の値を読み込む。これによって、横軸を回転数と
し縦軸を負荷としたマップにおいて、現在どの位置で動
作しているか(動作点)を知ることが出来る。
【0036】ステップ2…その動作点が、排気ウエスト
バルブ21を開くべき領域内に入っているかどうか調べ
る。排気ウエストバルブ21を開く領域は、予め定めて
おく。図6は、排気ウエストバルブの開閉マップの1例
である。このマップで、動作点が「開」の領域に入って
いれば開く。領域の設定は、どの動作点ではブースト
圧,排気圧がどの位の値にまで上昇するかを、予め実験
等によって調べておいて行う。従って、エンジンの種類
が異なると、領域の位置および広さが異なることもあ
る。
【0037】ステップ3…動作点が排気ウエストバルブ
21を開くべき領域内に入っている場合には、排気ウエ
ストバルブ21を開く。すると、過大に上昇していた排
気圧やブースト圧は、図9(b)に示したように低下す
る。ステップ4…動作点が排気ウエストバルブ21を閉
じておくべき領域内に入っている場合には、排気ウエス
トバルブ21を開かない。例えば、回転数50%,負荷
50%の動作点であるPは、「閉」の領域内にあるか
ら、この場合は開かない。
【0038】ステップ5…排気還流は、排気還流バルブ
14を開いて排気を吸気側に送り込むことによって行わ
れるわけであるが、それを実行するには、まず第1の条
件として、「排気圧>ブースト圧」の関係が満たされな
ければならない。第2の条件として、送り込む排気の量
が多過ぎて、エンジンでの燃焼を損なってはならないと
いうことが満たされなければならない。第1の条件を満
たすために、可動ノズル付タービン71の可動ノズルの
開度制御が行われる。第2の条件を満たすために、還流
量制御弁20の開度制御が行われる。それらの制御を行
う前に、開度をどの程度にすべきかを求める必要がある
が、それは次のようにして行う。
【0039】可動ノズルの開度をどの程度にすれば、排
気圧とブースト圧との大小関係が排気還流を行える関係
になるかは、エンジンの種類および動作状態によって異
なる。そこで、エンジン毎に予め実験等により、どのよ
うな動作状態の時にはどの程度絞ればよいかを調べてマ
ップにしておき、それを参照して目標とする開度を求め
る。
【0040】図7は、可変容量型ターボチャージャの可
動ノズルの開度マップの1例を示す図である。これは、
或るエンジンにつき、ステップモータ23によって可動
ノズルの開度が8段階に変えれるようにした場合の例で
ある。図中に書き込んだ数字は段階数を示しており、1
段が最小開度、8段が最大開度である。そして、例えば
動作点が回転数50%,負荷50%の点Pであった場合
には、その点が2段目の領域内にあることより、目標と
する開度は2段の開度であることが求められる。
【0041】還流量制御弁20の開度制御も、同様にし
て行われる。還流する排気量をどの程度にすると、エン
ジンの燃焼をどの程度損なうかは、エンジンの種類およ
び動作状態によって異なる。そこで、エンジン毎に予め
実験等により、どのような動作状態の時にはどの程度の
開度にすればよいかを調べてマップにしておき、それを
参照して目標とする開度を求める。
【0042】図8は、還流量制御弁の開度マップの1例
を示す図である。これは、或るエンジンにつき、還流量
制御弁20の開度が4段階に変えれるようにした場合の
例である。図中に書き込んだ数字は段階数を示してお
り、0は閉じていることを示し、1段が最小開度、4段
が最大開度である。このエンジンの場合、3段目の開度
は使用されていない。そして、例えば動作点が回転数5
0%,負荷50%の点Pであった場合には、その点が1
段目の領域内にあることより、目標とする開度は1段の
開度であることが求められる。また、0の場合、排気還
流バルブ14は閉じ、それ以外では開くように制御され
る。以上が、ステップ5で行うことである。
【0043】ステップ6…ステップモータ23および還
流量制御弁20を制御して、それぞれステップ5で求め
た開度になるようにする。
【0044】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のターボチャー
ジャ付エンジンの排気還流装置によれば、可変容量型タ
ーボチャージャの可動ノズルの制御および排気ウエスト
バルブの開閉により、エンジンに機械的悪影響を与えな
い大きさで、排気還流に必要な「排気圧>ブースト圧」
の関係を容易に得ることが出来る。また、排気還流パイ
プに設けた還流量制御弁の制御により、エンジンの燃焼
を損なわない適切な量を還流することが出来る。これら
により、エンジンのいろいろな動作状態において、最適
とされている量の排気還流を行うことが出来るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のターボチャージャ付エンジンの排気
還流装置を示す図
【図2】 可変容量型ターボチャージャのタービンとス
テップモータとの接続関係を示す図
【図3】 可変容量型ターボチャージャの可動ノズル付
近の断面図
【図4】 図3のX−X方向から見た図
【図5】 本発明において排気還流を行う場合のコント
ローラの制御動作を説明するフローチャート
【図6】 排気ウエストバルブの開閉マップの1例を示
す図
【図7】 可変容量型ターボチャージャの可動ノズルの
開度マップの1例を示す図
【図8】 還流量制御弁の開度マップの1例を示す図
【図9】 可変容量型ターボチャージャの可動ノズルあ
るいは排気ウエストバルブが、排気圧およびブースト圧
へ及ぼす影響を説明する図
【図10】 最適とされる排気還流率を示す図
【図11】 従来のターボチャージャ付エンジンの排気
還流装置を示す図
【図12】 従来のターボチャージャ付エンジンにおけ
る排気圧,ブースト圧および馬力の変化を示す図
【符号の説明】
1…エンジン回転センサ、2…エンジン、3…吸気マニ
フォールド、4…排気マニフォールド、5…排気パイ
プ、6…コンプレッサ、7…タービン、8…ターボチャ
ージャ、9…吸気マニフォールドのエンジン連結部、1
0…排気マニフォールドのエンジン連結部、11…エア
クリーナ、12…吸気パイプ、13…排気還流パイプ、
14…排気還流バルブ、15…ブースト圧センサ、16
…排気圧センサ、17…フライホイール・ハウジング、
18…コントローラ、19…アクセル開度センサ、20
…還流量制御弁、21…排気ウエストバルブ、22…排
気ウエストパイプ、23…ステップ・モータ、24…リ
ンクロッド、25…リターン・スプリング、26…レバ
ー、71…可動ノズル付タービン、81…可変容量型タ
ーボチャージャ、701…作動リンク、702…作動
軸、703…作動レバー、704…制御リング、705
…制御レバー、706…ノズル回転軸、707…タービ
ン・ハウジング、708…可動ノズル、709…タービ
ン・ホイール、710…自由端、711…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 25/07 570 P

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型ターボチャージャのタービン
    入口側とコンプレッサ出口側とを連結する排気還流パイ
    プと、該排気還流パイプの内部に設けられた排気還流バ
    ルブおよび還流量制御弁と、排気を前記タービン出口側
    にバイパスする位置に設けられた排気ウエストパイプ
    と、該排気ウエストパイプの内部に設けられた排気ウエ
    ストバルブと、前記可変容量型ターボチャージャの可動
    ノズルを制御するアクチュエータと、エンジンの動作状
    態に応じて予め定められたマップに従い前記可動ノズル
    の開度,前記還流量制御弁の開度および前記排気ウエス
    トバルブの開閉を制御して排気還流を行うコントローラ
    とを具えたことを特徴とするターボチャージャ付エンジ
    ンの排気還流装置。
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