JPH07166351A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

Info

Publication number
JPH07166351A
JPH07166351A JP31035094A JP31035094A JPH07166351A JP H07166351 A JPH07166351 A JP H07166351A JP 31035094 A JP31035094 A JP 31035094A JP 31035094 A JP31035094 A JP 31035094A JP H07166351 A JPH07166351 A JP H07166351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
chamber
substrate
film forming
protective film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31035094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2707988B2 (ja
Inventor
Akinori Ebe
明憲 江部
Kiyoshi Ogata
潔 緒方
Satoru Nishiyama
哲 西山
Naoto Kuratani
直人 鞍谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP6310350A priority Critical patent/JP2707988B2/ja
Publication of JPH07166351A publication Critical patent/JPH07166351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2707988B2 publication Critical patent/JP2707988B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基体上に多層構造膜を形成するにあたり、形
成された膜表面を大気に曝すことなく、その膜上に次の
膜を積層形成することができる成膜装置を提供する。 【構成】 蒸発源8及びイオン源7を備えた成膜室1に
ゲートバルブ4を介して保護膜除去室2を設け、該保護
膜除去室にプラズマエッチング用のガス導入口10及び
導入されるガスをプラズマ化させる電極9、高周波電源
91を付設し、これら成膜室1及び保護膜除去室2を真
空ポンプPにより所定圧に真空排気することができるよ
うにした成膜装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工具基体表面に
それぞれの機能を有する薄膜を積層形成して、工具表面
をそれに適する材質に改めること等に利用される成膜装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、超硬合金からなる工具や各種機
械部品等の基体上に傾斜機能を有する窒化チタン薄膜を
形成し、その上に耐摩耗性の窒化硼素薄膜を積層形成す
る場合のように、基体上に多層構造の機能性膜を形成す
ることが広く行われている。この多層構造膜形成におい
ては、基体上に一つの薄膜を形成したあと、次の膜形成
にあたり、該次の膜によっては成膜装置を変えなければ
ならないことがある。このように成膜装置を変更する場
合、基体は、一つの膜形成後、この膜形成に用いた成膜
装置から一旦大気中に取り出され、次の成膜装置に設置
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように、一
つの膜形成から次の膜形成に移る過程で、形成された膜
の表面が大気に曝されることになるので、該膜表面が大
気から汚染や酸化を受け、基体との、或いは次に積層形
成される膜との密着性等が悪化するという問題がある。
【0004】この問題を解決する方法として、一つの膜
形成後に、その膜上に大気からの悪影響を阻止する保護
膜を形成することが考えられる。しかし、このように形
成した保護膜は、次の成膜工程に移る際、除去しなけれ
ばならず、そのあと結局、膜表面が大気に曝され、その
上に次の膜が形成されることになる。
【0005】そこで本発明は、基体上に多層構造膜を形
成するにあたり、形成された膜表面を大気に曝すことな
く、その膜上に次の膜を積層形成することができる成膜
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に従
い、基体上に成膜する手段を備えた成膜室、前記成膜室
にゲートバルブを介して連設した保護膜除去室、前記保
護膜除去室に付設したプラズマエッチング装置、前記成
膜室及び保護膜除去室間で基体を移動させる手段、及び
前記両室を所定圧に真空排気する手段を備えたことを特
徴とする成膜装置を提供するものである。
【0007】前記成膜室における成膜手段は、真空蒸着
とイオンビーム照射を併用するもの、イオンビームスパ
ッタリング装置によるもの等任意であり、特に制限は無
い。また、前記ゲートバルブは、これを閉じることによ
り成膜室と保護膜除去室間を気密に仕切ることができ、
これを開くことによって両室間に基体を移動させ得るも
のであれば特に制限はない。
【0008】また、前記保護膜除去室におけるプラズマ
エッチング装置としては、表1に例示する化学的及び
(又は)物理的作用による各種エッチング法を利用した
ものが考えられる。表1において、右端欄は各エッチン
グ法におけるエッチング対象保護膜の種類と、それに対
し用いるエッチング用のガスを例示している。( )で
くくったものがエッチング用ガスである。
【0009】
【表1】
【0010】
【作用】本発明によると、いずれかの成膜装置において
成膜され、その上に保護膜が形成された基体は、次の膜
を積層形成するにあたり、一旦、本発明装置の保護膜除
去室に設置され、ここで所定真空下でプラズマエッチン
グ装置により保護膜が除去される。そのあと、大気に曝
されることなく、所定真空下で引き続きゲートバルブを
開いて成膜室に設置され、ここで次の膜を積層される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の1実施例の概略構成を示す図であ
る。この成膜装置は成膜室1、これに開閉可能のゲート
バルブ4を介して連設された保護膜除去室2及びこれに
開閉可能のゲートバルブ4を介して連設された予備室3
を備えている。成膜室1には被成膜基体上に所望の薄膜
を形成するための物質を納めた電子ビーム蒸発源8及び
基体に向けイオンビームを照射するためのイオン源7を
備えている。
【0012】保護膜除去室2にはプラズマエッチングを
行うための反応ガス導入口10及び供給されたガスをプ
ラズマ化するための電極9及びこの電極に高電圧を印加
する高周波電源91を備えている。予備室3はここで被
成膜基体の脱着を行うもので、図示しない開閉扉が付設
されている。成膜室1は開閉弁11を介して、保護膜除
去室2は開閉弁21を介して、予備室3は開閉弁31を
介してそれぞれ真空ポンプPに接続されている。
【0013】また、この成膜装置は基体搬送装置6を含
んでおり、該装置中の駆動手段60にて往復駆動される
アーム61は、先端部611(図2参照)が基体ホルダ
62を受け支えることができる二叉形状に形成されてお
り、室3の壁を気密に、且つ、摺動可能に貫通してお
り、ゲートバルブ4、4を開くことによって成膜室1内
まで達することができる。
【0014】図2に示すように、基体ホルダ62は板状
のもので、この下面中央部に、処理対象基体5が、その
縁部分を適当な図示しない押さえ治具で押さえられ、該
治具が基体ホルダ62にネジ固定されることで、取り外
し可能に固定される。基体5を固定したホルダ62は、
基体5の外側且つホルダ62の両側端より内側部分でア
ーム61先端の二叉部611に受け支えられる。
【0015】成膜室1及び保持膜除去室2のそれぞれに
は、アーム61の通路中に、基体支持装置63が配置し
てある。この装置63は、図3に示すように、ホルダ6
2の上面を当接させる上部材631と該部材の両側の下
に設けた昇降部材632を備えており、各部材632は
バネ633で下方へ押されているが、図示しない駆動手
段にて、上方へ持ち上げられる。下部材632が下方に
位置するときは、上下部材631、632間をアーム6
1に支持された基体ホルダ62が通過できる。基体ホル
ダ62を上下部材631、632間に配置して、下部材
632を上昇させると、ホルダ62の両側部が該上下部
材間に挟着支持され、アーム61のみを後退させ得る。
なお、上部材631には水冷パイプ634が付設してあ
る。
【0016】以上説明した成膜装置によると、別途設け
た図示しない成膜装置において成膜され、保護膜が形成
された基体5は、次の膜を積層形成するにあたり、ま
ず、予備室3において、基体搬送装置6のアーム61の
先端二叉部611に基体ホルダ62ごと載置される。こ
の基体装着は、予備室3の図示しない扉を開くととも
に、予めアーム先端部611をこの予備室まで後退させ
ておくことにより行う。
【0017】予備室3において基体5を装着したのち
は、予備室3を気密に閉じ、弁31を開いてポンプPの
運転により予備室を所定圧まで真空引きする。しかるの
ち、予備室3と保護膜除去室2を隔てているゲートバル
ブ4を開き、アーム61を前進させて基体5を保護膜除
去室2内に設置する。室2への基体設置に先立って、室
2は、弁21を開きポンプPを運転することでプラズマ
エッチングが可能な所定圧まで減圧されている。
【0018】かくして基体5が保護膜除去室2に設置さ
れると、アーム61を後退させてゲートバルブ4を閉
じ、該室内にガス導入口10からプラズマエッチング用
の反応ガスを導入するとともに、電源91にて電極9に
電圧を印加し、該ガスをプラズマ化する。かくして基体
5上の保護膜がプラズマエッチングされる。このように
して保護膜が除去されると、次は室3と室2間のゲート
バルブ4、及び室2と成膜室1を隔てているゲートバル
ブ4を開き、アーム61を前進させ、途中で基体5をホ
ルダ62ごと受け取って成膜室1内に設置する。なお、
基体5を成膜室1に設置するに先立って、成膜室1内
は、弁11を開きポンプPを作動させることで成膜に必
要な所定圧まで真空引きされている。
【0019】成膜室1に基体5を設置したあと、アーム
61を室3まで後退させ、ゲートバルブ4、4を閉じ
る。かくして、基体5に対し、蒸発源8から薄膜形成物
質が蒸発せしめられて付着するとともに、イオン源7か
らイオンビームが照射されることで所望の薄膜が積層形
成される。薄膜の積層形成が終了すると、ゲートバルブ
4、4の開成、及び搬送装置6のアーム61の前進、後
退により基体5が予備室3まで引き戻される。その後、
二つのゲートバルブ4、4が気密に閉じられる。しかる
のち予備室3の扉が開かれ、成膜後の基体5が取り出さ
れ、引き続き次の基体がアーム61に載置され、前回同
様に薄膜の積層形成がなされる。
【0020】以上説明した装置によると、保護膜の除去
及びこれに続く薄膜の積層形成はいずれも大気に曝され
ることなく所定真空下で行われるので、大気から悪影響
を受けることがない。また前記装置によると、保護膜は
プラズマエッチング法により除去されるが、このエッチ
ング方法は低温プロセスであるため、基体や既に形成さ
れている膜に対する悪影響は無く、制御性が高いという
利点がある。さらに、保護膜の材質に応じて保護膜除去
室2へ導入する反応ガスの種類を自由に変えることがで
きるので、多種類の保護膜についてその除去が可能であ
る。
【0021】なお、以上の装置を用い、超硬合金(K1
0種)の基板の形態の基体5上に形成したSiO2 保護
膜を保護膜除去室2において13.56MHZ の高周波
により発生させたCHF3 やC2 6 ガスプラズマ中に
曝したところ、該膜を制御性良く除去することができ
た。引き続き該基板5を成膜室1に配置して、該基板5
上に窒化チタンの薄膜を積層形成したが、形成された積
層薄膜の密着性は良好であった。
【0022】また、超硬合金(K10種)の基板5上に
形成したSi3 4 保護膜を保護膜除去室2において1
3.56MHZ の高周波により発生させたCF4 ガスプ
ラズマ中に曝し、該膜をエッチングしたところ、該膜は
制御性良く除去され、引き続き該基板5を成膜室1に配
置して該基板5上に窒化チタンの薄膜を形成したとこ
ろ、該積層薄膜の密着性は良好であった。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明装置による
と、基体上に多層構造膜を形成するにあたり、形成され
た膜表面を大気に曝すことなく、その膜上に次の膜を積
層形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の概略断面図である。
【図2】基体搬送装置のアーム先端部とこれに支持した
基体ホルダの平面図である。
【図3】基体支持装置の正面図である。
【符号の説明】 1 成膜室 4 ゲートバルブ 2 保護膜除去室 3 予備室 5 基体 6 基体搬送装置 61 アーム 611 二叉形状のアーム先端部 62 基体ホルダ 63 基体支持装置 7 イオン源 8 蒸発源 9 電極 91 高周波電源 11、21、31 開閉弁 P 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鞍谷 直人 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に成膜する手段を備えた成膜室、
    前記成膜室にゲートバルブを介して連設した保護膜除去
    室、前記保護膜除去室に付設したプラズマエッチング装
    置、前記成膜室及び保護膜除去室間で基体を移動させる
    手段、及び前記両室を所定圧に真空排気する手段を備え
    たことを特徴とする成膜装置。
JP6310350A 1994-12-14 1994-12-14 成膜装置 Expired - Fee Related JP2707988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6310350A JP2707988B2 (ja) 1994-12-14 1994-12-14 成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6310350A JP2707988B2 (ja) 1994-12-14 1994-12-14 成膜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07166351A true JPH07166351A (ja) 1995-06-27
JP2707988B2 JP2707988B2 (ja) 1998-02-04

Family

ID=18004184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6310350A Expired - Fee Related JP2707988B2 (ja) 1994-12-14 1994-12-14 成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2707988B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62176986A (ja) * 1986-01-27 1987-08-03 Anelva Corp 薄膜処理装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62176986A (ja) * 1986-01-27 1987-08-03 Anelva Corp 薄膜処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2707988B2 (ja) 1998-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0139793B1 (ko) 막형성 방법
JPH09326385A (ja) 基板冷却方法
TWI495019B (zh) 常溫接合裝置及常溫接合方法
JPH0834205B2 (ja) ドライエツチング装置
JPH10219434A (ja) 排気時間および基本圧力を減じるための真空室の皮膜
JPH0794488A (ja) 真空処理装置集合体のクリーニング方法
JP2006248895A (ja) 接合方法及びこの方法により作成されるデバイス並びに接合装置
JP2003124612A5 (ja)
JP3122228B2 (ja) プロセス装置
JP3820409B2 (ja) 接合方法及びこの方法により作成されるデバイス並びに接合装置
JPH0312921A (ja) エッチング方法およびこれに用いられるエッチング装置
JP2707988B2 (ja) 成膜装置
JPH055856U (ja) 成膜装置
JPH03263827A (ja) デジタルエツチング装置
JPS63101085A (ja) 拡散接合方法
JP2553590B2 (ja) 金属の選択堆積方法及びその装置
JPH11200031A (ja) スパッタリング装置及びその高速真空排気方法
JP3276382B2 (ja) 真空処理装置および真空処理方法
JPS59126774A (ja) 気相金属堆積装置
JPS63177426A (ja) 気相成長方法及び装置
JP2895505B2 (ja) スパッタリング成膜装置
WO1998001898A1 (fr) Appareil de gravure a ions reactifs (rie)
JP2882254B2 (ja) プラズマ処理方法
JP2737613B2 (ja) 微細パターンの形成方法
JP4348925B2 (ja) プラズマドーピング方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees