JPH07166341A - インジウム・スズ酸化物膜用スパッタリング用ターゲットおよびその製造方法 - Google Patents

インジウム・スズ酸化物膜用スパッタリング用ターゲットおよびその製造方法

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JPH07166341A
JPH07166341A JP34259793A JP34259793A JPH07166341A JP H07166341 A JPH07166341 A JP H07166341A JP 34259793 A JP34259793 A JP 34259793A JP 34259793 A JP34259793 A JP 34259793A JP H07166341 A JPH07166341 A JP H07166341A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理工程を要せずに、SnO2相当の中間
化合物の存在を低減する。 【構成】 スズ量が2〜6wt%に調整された平均粒径0.1
μm以下の酸化インジウム−酸化スズ複合粉末をプレス
成形した後、1〜10気圧の加圧酸素雰囲気中、1500〜170
0℃で焼結することにより、実質的にインジウム、スズ
および酸素からなる焼結体であり、相対密度が90%以上
で単相構造を有するインジウム・スズ酸化物膜用スパッ
タリング用ターゲットが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置、薄膜エ
レクトロルミネッサンス表示装置等に使用され、透明電
極となるインジウム・スズ酸化物膜を形成するのに用い
られるインジウム・スズ酸化物膜用スパッタリング用タ
ーゲットおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化インジウムIn23中に酸化スズS
nO2をドープした膜であるインジウム・スズ酸化物膜
(以下ITO膜と称する)は高い透光性と高い導電性を
備えており、液晶表示素子やエレクトロルミネッサンス
などの表示装置、あるいは航空機などの窓ガラスの氷結
防止用ヒータなどへの導電経路として広く使用されてい
る。 このようなITO膜は通常スパッタリング法、電
子ビーム蒸着、CVD法等により形成されるものであ
る。このなかで、インジウム酸化物とスズ酸化物の焼結
体をターゲットとして不活性ガスイオンによりスパッタ
リングすることによりITO膜を形成するスパッタリン
グ法は、他の方法よりも装置の構成が単純であり、主流
になっている。
【0003】焼結体ターゲットは、当初In23粉末と
SnO2粉末の混合粉末を焼結することから出発した
が、種々の問題点が提起された。その一つとしてスパッ
タリング中の異常放電現象がある。この異常放電現象が
生ずるとスパッタリング膜の特性が均一にならず、また
異常放電現象発生を放置してスパッタリングを続ける
と、スパッタリング面に黒化物が発生し、これに伴って
形成する膜の薄膜抵抗が増大していくという結果になる
ことがわかった。この問題に対して、特開平4-160047号
では、実質的にインジウム、酸素及び3重量%以上のス
ズから成り、相対密度が80%以上であるITO焼結体に
おいて、電子線マイクロアナライザーの線分析における
スズ組成が平均組成の0.8〜1.2倍の範囲内にあり、表面
抵抗値が1mΩ/cm2以下であり、SnO2相の(110)面のX
線回折のピークの積分強度が、In23相の(222)面の
X線回折ピークの積分強度の0.5%以下であることを特
徴とするITO焼結体ターゲットを提案している。この
ターゲットは、SnO2相の存在量を低減することによ
り先の問題点を解決せんとするものである。なお、Sn
2相の低減は、原料粉末を1350℃以上、好ましくは140
0〜1550℃の温度範囲で10時間以上熱処理することによ
ってSnO2相とIn23相とを十分に反応させSnO2
相の量を大幅に減少させることにより実現される。
【0004】また、特開平4-293769号には、焼結密度80
%〜100%以下、焼結粒径5μm以上30μm以下、かつ少な
くとも焼結粒子表面に(In0.6Sn0.4)23が存在しな
いITO焼結体ターゲットが開示されている。このター
ゲットは、低温スパッタリングで低抵抗の透明電極膜の
形成を可能とすることを目的とするものであり、ITO
粉末成形体を1450℃〜1600℃以下で焼結させた後、この
焼結体を少なくとも酸素を含有する雰囲気1000℃以上13
00℃以下の温度範囲で熱処理することにより得られる。
すなわち、酸素含有雰囲気において(In0.6Sn0.4)2
3を熱分解させることにより、(In0.6Sn0.4)23
を消失させるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、特開平
4-160047号および特開平4-293769号は、ITOターゲッ
トにとって有害となる相の低減を達成しており、有効な
技術である。しかし、いずれも焼結以外に熱処理工程が
必要となるため生産効率、コストの面から言えば望まし
いものではない。また、特開平4-160047号ではSnO2
相の低減は達成されるが(In0.6Sn0.4)23相といっ
た中間化合物相の低減は達成されず、逆に特開平4-2937
69号では(In0.6Sn0.4)23相の低減は達成されるが
SnO2相の低減は達成されない。そこで本発明は、熱
処理工程を特に要せずにSnO2相、および(In0.6
0 .4)23相等の中間化合物相の存在を低減したITO
ターゲットおよびその製造方法の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、種々検討を行った結果、Sn含有量を従来に
比べて少なくした酸化インジウム−酸化スズ複合粉末を
成形、焼結することにより、SnO2相および中間化合
物相が存在しないか、存在しても従来に比べて微少であ
るターゲットを得ることができることを知見した。すな
わち、本発明のインジウム・スズ酸化物膜用スパッタリ
ング用ターゲットは、実質的にインジウム、スズおよび
酸素からなる焼結体であり、相対密度が90%以上で単相
構造を有し、比抵抗値が1×10-3Ω・cm以下であることを
特徴とし、また本発明のインジウム・スズ酸化物膜用ス
パッタリング用ターゲットの製造方法は、スズ量が2〜6
wt%に調整された平均粒径0.1μm以下の酸化インジウム
−酸化スズ複合粉末をプレス成形した後、1〜10気圧の
加圧酸素雰囲気中、1500〜1700℃で焼結することを特徴
とする。
【0007】本発明ターゲットにおいて、その組織を単
相構造としたのは、スパッタリング時の投入電力1W/c
m2、スパッタリングガス圧1Pa、基板温度25℃の条件で
スパッタリングを実施したとき、30時間スパッタリング
しても抵抗値の変動を2%以下とすることが可能となっ
たからである。本発明において組織が単相構造であると
は、スズが酸化インジウム格子間に存在するドーパント
状態にあり、InO3相以外のSnO2相および中間化合
物相が皆無であるか、存在していても面積率で10%以
下、望ましくは5%以下であることを言う。単相構造で
あることの確認は、X線回折およびミクロ組織観察によ
り行うことができる。図1に単相構造のミクロ組織写真
を、また図2に異相を含む複相構造のミクロ組織写真を
示す。図2の異相は、EPMA(電子線マイクロアナラ
イザ)分析結果より、In4Sn312であることが同定
された。また、本発明において相対密度を90%以上とし
たのは、90%未満であると低密度に起因して、スパッタ
リング進行中の薄膜抵抗の増加が避けられず、単相構造
とすることによる薄膜抵抗の安定化の効果が明瞭に現れ
ないためである。本発明のターゲットにおいて比抵抗値
を1×10-3Ω・cm以下とするのは、ITO膜の比抵抗値を
10-4Ω・cm台にするために必要だからである。
【0008】また、本発明者は、ターゲット材を単相構
造とする方法として、平均粒径0.1μm以下の酸化インジ
ウム−酸化スズ複合粉末を利用すれば良いことを見いだ
した。 すなわち、本発明のターゲットの製造方法は、
スズ量が2〜6wt%に調整された平均粒径0.1μm以下の酸
化インジウム−酸化スズ複合粉末をプレス成形した後、
1〜10気圧の加圧酸素雰囲気中、1500〜1700℃で焼結す
ることを特徴とするインジウム・スズ酸化物膜用スパッ
タリング用ターゲットの製造方法である。本発明におい
て酸化インジウム−酸化スズ複合粉末とは、単一粉末粒
子中にIn、Snおよび酸素が混在している粉末をい
う。具体的には固溶体粉末、共沈法による粉末、あるい
はIn−Sn合金を不活性ガス中で加熱蒸発させこれに
空気または酸素ガスを吹きつけ酸化物化する蒸発急冷法
による粉末が掲げられる。本発明製造方法の第1の特徴
は、ターゲットの組織を単相構造とするめに酸化インジ
ウム−酸化スズ複合粉末を用いる点にある。すなわち、
酸化インジウムと酸化スズの混合粉末の場合、組織的に
均一な焼結体を得ることができずSnO2、In4Sn3
12等の中間化合物相の発生を抑制することができない
のに対し、均一性の優れた酸化インジウム−酸化スズ複
合粉末では焼結体の組織も均一になりSnO2、In4
312などの中間化合物の発生を抑制することができ
る。
【0009】本発明において、原料粉末として均一性に
優れる複合粉末を全量用いることが最も望ましい。しか
し、この複合粉末を主成分とし、平均粒径0.1μm以下の
酸化インジウムおよび平均粒径0.1μm以下の酸化スズの
一種または二種を混合した混合粉末を用いることもでき
る。本発明製造方法の第2の特徴は、Sn量を2〜6wt%
と従来に比べて少量とした点にある。すなわち、前記特
開平4-160047号、同4-293769号の実施例に示されるよう
に、従来In23粉末に対してSnO2粉末は10wt%、
つまりSn量に換算すると8wt%程度含有されていたの
に対し本発明では2〜6wt%とするのである。本発明にお
いて、Sn量を2wt%とするのは、これ未満ではITO
膜に要求される低抵抗値を得ることができないからであ
る。また、Sn量が6wt%を越えるとSnO2量、In4
Sn312相等の中間化合物相低減が達成されないから
である。Sn量の望ましい範囲は3.5〜5.5wt%である。
【0010】本発明において、用いる粉末の平均粒径を
0.1μm以下とするのは、相対密度が90%以上の焼結体を
得るのが困難だからである。また本発明において、焼結
雰囲気を1気圧以上の加圧酸素雰囲気中とするのは高密
度化のために必要だからであるが、10気圧程度で密度向
上の効果は飽和する。したがって、経済面をも考慮し焼
結雰囲気を1気圧〜10気圧の加圧酸素雰囲気とする。焼
結温度は、1500℃未満では相対密度90%以上の焼結体が
得られず、一方1700℃を越えると酸化スズ、酸化インジ
ウムの分解による密度低下が生ずるので1500〜1700℃と
する。
【0011】
【実施例】
(実施例1)インジウム−スズ合金を加熱溶融後、1300
℃に加熱されたチャンバー内へ噴霧する乾式法により酸
化インジウム−酸化スズ複合粉末を製造し、この粉末を
分級し、表1に示す平均粒径を有する粉末を準備した。
さらに、酸化インジウム粉末、酸化スズ粉末は各々イン
ジウム、スズを同様に乾式法により図1に示す平均粒径
のものを得た。これらの粉末を混合する場合は、所定の
比率になるようにボールミルによって24時間混合した。
複合粉末単独の場合は、この粉末にポリビニルアルコー
ル(PVA)を1%添加して造粒し、これを冷間プレス
で成形圧力3000kg/cm2で成形した。この成形体を1600℃
で5気圧の加圧酸素雰囲気中で6時間保持し焼結を行っ
た。
【0012】また、特開平4-160047号の実施例1に従っ
て、以下の焼結体を得た(従来例1)。平均粒径0.07μ
mのIn23粉末と、平均粒径0.5μmのSnO2粉末と
を、SnO2が10重量%となるように配合し、ボールミ
ル中で48時間、混合粉砕を行い、平均粒径0.05μmの混
合粉末を得た。この粉末を乾燥した後、1450℃に30時間
保持した。この粉末を、再度ボールミルに装入し、24時
間粉砕を行った。粉砕後の粉末の平均粒径は、0.8μmで
あった。 この粉末を、乾燥、造粒した後、真空ホット
プレス装置を用いて、真空度0.01Torr、成形温度800
℃、成形圧力400kg/cm2の条件で、3時間焼結を行い、焼
結体を得た。さらに、特開平4-293769号の実施例1に従
って以下の焼結体を得た(従来例2)。平均粒径0.07μ
mの酸化インジウム粉末に平均粒径0.1μmの酸化錫粉末
を10重量%混合し、金型で加圧成型後、1520℃、
5時間焼結し、さらに大気中1300℃で10時間再熱
処理した。得られた焼結体を研削により直径100mm、厚
さ5mmのターゲットに加工した。表1のターゲットのス
パッタ面中央のミクロ組織を鏡面加工後光学顕微鏡で観
察した。図1にNo.1の、また図2にNo.8のミク
ロ組織写真を示すが、No.1は単相構造、またNo.
8はIn4Sn312からなる中間相を含む複相構造であ
ることがわかった。他のターゲットの相構造も図1に記
載する。
【0013】表1に示すように、原料の複合粉末の平均
粒径が0.1μmを越える試料No.6は焼結密度が90%
未満となった。また、スズ含有量が10%のNo.8は
複相構造の組織となり、また混合粉末で製造したNo.
7も複相構造の組織を示した。さらに、スズ量が1%の
No.9はターゲット自体の比抵抗値が大きいことがわ
かる。No.14の従来例1は、SnO2相は少なかっ
たがIn4Sn312相が多く、またNo.15の従来例
2はIn4Sn312相は少なかったがSnO2相が多
く、複相となった。
【0014】
【表1】
【0015】これらの試料のターゲットを用いて、次の
条件でスパッタリングを行った。 スパッタ電力 1.0W/cm2 スパッタガス組成 99%アルゴン+1%酸素の混合ガス スパッタガス圧 1Pa 基板温度 25℃ 初めの2時間スパッタリングすることにより得られた膜
の初期抵抗値(a)と30時間スパッタリングを行った後、
新しい基板に交換しさらにスパッタリングを行い得られ
た膜の抵抗値(b)を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】表2に示すように、本発明のターゲットの
試料No.1ないし5および試料No.10は30時間スパッタリ
ング後の抵抗値が初期値に対して2%以下しか変化せず
極めて安定して低抵抗のITO薄膜が得られた。これに
対して、比較例のターゲットである試料No.9では初期
値の抵抗が高く、および試料No.6ないし8は抵抗値が
初期値に対して15%以上も変化しており、長期のスパッ
タリングには耐えられないものであった。また、30時間
のスパッタリング終了後のスパッタリング面を見ると、
比較例のターゲットである試料No.6および試料No.8
は、本発明のターゲットの試料No.1ないし5、および
試料No.10に比べて極めて黒く変色していた。
【0018】本発明のターゲットの試料No.1および比
較例のターゲットの試料No.7について、スパッタリン
グ処理後のスパッタリング面の表面を走査型電子顕微鏡
でスパッタリング面に対して45度方向から観察した結果
を、図3および図4にそれぞれ示す。 図3と図4を比
較すると明かなように、比較例を示す図4には、スパッ
タリング表面に略円錐状の巨大な突起1が多量に発生し
ている。この突起部をEPMAで分析したところ突起先
端部にスズ原子が濃化していることが確認され、さらに
酸素濃度も他の部分より低下していた。この結果から、
ターゲットの複相化にともなう異相により突起が発生
し、この突起部分の酸素濃度が低下して、成膜するIT
O膜の抵抗値の増大の原因になっていることがわかっ
た。
【0019】(実施例2)実施例1と同様に製造したス
ズ含有量が4重量%の酸化インジウム−酸化スズ混合粉
末を用いて、最終の焼結温度を表3に示すように1450℃
から1650℃とし、5気圧加圧酸素雰囲気および大気中と
した以外は実施例1と同じ条件でターゲットを製造し
た。これらのターゲットを用いて実施例1と同様にスパ
ッタリングを行い、ITO膜の抵抗値を測定した。結果
を表3に示す。表3に示すように、焼結温度の低い比較
例の試料No.14は相対密度が87%と低いため抵抗値の変
化率が大きい。一方試料No.15焼結温度は1600℃と高い
にもかかわらず大気中焼結であるため相対密度が80%と
低く、結果として抵抗値の変化率が極めて大きいものに
なった。この結果から、90%以上の相対密度で安定して
抵抗値の低いITO膜が得られることがわかる。
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】本発明の90%以上の相対密度を有し、単
相構造のターゲットによればスパッタリング期間にター
ゲットのスパッタリング面に突起の発生が少なく黒化し
にくいため、安定して低い抵抗値のITO膜が得られ
る。これによりターゲットの寿命が長くなり、ターゲッ
トをとりだしてターゲットのスパッタリング表面を再研
磨して変質部分を除くといった作業を大幅に削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学顕微鏡による本発明ターゲットのミクロ金
属組織写真である。
【図2】光学顕微鏡による比較例ターゲットのミクロ金
属組織写真である。
【図3】スパッタリング後の本発明のターゲットのスパ
ッタリング面を走査型電子顕微鏡により観察した時のス
ケッチ図である。
【図4】スパッタリング後の比較例のターゲットのスパ
ッタリング面を走査型電子顕微鏡により観察した時のス
ケッチ図である。
【符号の説明】
1 突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にインジウム、スズおよび酸素か
    らなる焼結体であり、相対密度が90%以上で単相構造を
    有し、比抵抗値が1×10-3Ω・cm以下であることを特徴と
    するインジウム・スズ酸化物膜用スパッタリング用ター
    ゲット。
  2. 【請求項2】 スズ量が2〜6wt%である請求項1に記載
    のインジウム・スズ酸化物膜用スパッタリング用ターゲ
    ット。
  3. 【請求項3】 スズ量が2〜6wt%に調整された平均粒径
    0.1μm以下の酸化インジウム−酸化スズ複合粉末をプレ
    ス成形した後、1〜10気圧の加圧酸素雰囲気中、1500〜1
    700℃で焼結することを特徴とするインジウム・スズ酸
    化物膜用スパッタリング用ターゲットの製造方法。
  4. 【請求項4】 スズ量が2〜6wt%に調整された平均粒径
    0.1μm以下の酸化インジウム−酸化スズ複合粉末と平均
    粒径0.1μm以下の酸化インジウムおよび平均粒径0.1μm
    以下の酸化スズの一種または二種の混合粉末をプレス成
    形した後、1〜10気圧の加圧酸素雰囲気中、1500〜1700
    ℃で焼結することを特徴とするインジウム・スズ酸化物
    膜用スパッタリングターゲットの製造方法。
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