JPH07166100A - 水性エマルジョン系塗料 - Google Patents

水性エマルジョン系塗料

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JPH07166100A
JPH07166100A JP34344193A JP34344193A JPH07166100A JP H07166100 A JPH07166100 A JP H07166100A JP 34344193 A JP34344193 A JP 34344193A JP 34344193 A JP34344193 A JP 34344193A JP H07166100 A JPH07166100 A JP H07166100A
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JP
Japan
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latex
paint
mixture
polymer
nonionic surfactant
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Pending
Application number
JP34344193A
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English (en)
Inventor
Koichi Kubo
攻一 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
Original Assignee
Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塗膜成分となるポリマーが乳化剤フリーで又
は乳化剤として非イオン系界面活性剤1.5重量%以下
の量で乳化された水性ラテックスを用いたことを特徴と
する水性エマルジョン系塗料。 【効果】 本発明の水性エマルジョン系塗料によれば、
耐水性の良好な塗膜を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のアンダーコー
ト用塗料として好適な水性エマルジョン系塗料に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、自動車のタイヤハウス、床裏、フロントエプロンな
どに塗布され、飛石による車両の損傷を防ぐための耐チ
ッピング塗料などのアンダーコート用塗料としては、ポ
リ塩化ビニル系プラスチゾルが広く用いられているが、
自動車を廃車として鋼板の再生を行う場合、塗膜を焼却
により除去する場合が多い。しかし、ポリ塩化ビニル樹
脂は焼却時、塩化水素を発生し、環境面で問題がある。
【0003】このためポリ塩化ビニル系プラスチゾルに
代わる塗料が要望され、これに沿う塗料として水を分散
媒とした水性エマルジョン系塗料が注目されている。
【0004】しかしながら、このようなアンダーコート
用塗料は、特に雨天走行や水溜など煩雑に水に接するた
め、耐水性が重要な性能の一つであるが、水性エマルジ
ョン系塗料は、塗膜の耐水性が著しく劣化してしまう場
合があることが問題視されている。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、耐水性に優れた塗膜を与える水性エマルジョン系塗
料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、塗膜成分
となるポリマーが乳化剤フリーで又は乳化剤として非イ
オン系界面活性剤1.5重量%以下の量で乳化された水
性ラテックスを用いた場合、このように塗膜用樹脂成分
は乳化剤を用いずに又は用いたとしても非イオン系界面
活性剤量が少ないことによって意外にも耐水性が著しく
向上した塗膜を与えることができることを知見し、本発
明をなすに至ったものである。
【0007】従って、本発明は、塗膜成分となるポリマ
ーが乳化剤フリーで又は乳化剤として非イオン系界面活
性剤1.5重量%以下の量で乳化された水性ラテックス
を用いたことを特徴とする水性エマルジョン系塗料を提
供する。
【0008】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明の水性エマルジョン系塗料は、上述したよう
に乳化剤フリー又は乳化剤の使用量を少なくしたラテッ
クスを用いたものである。
【0009】ここで、ラテックスを構成するポリマーと
しては、特に制限されず、水性エマルジョン系塗料の塗
膜成分として使用可能なポリマーが使用でき、例えばポ
リウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−ブタジ
エン系樹脂などのいずれもでもよい。
【0010】本発明は、このようなポリマーを水に分散
乳化させて使用するものであるが、この際これらポリマ
ーの乳化を乳化剤を用いずに又は乳化剤を用いる場合は
非イオン界面活性剤を1.5%(重量%、以下同じ)以
下の量、より好ましくは1.4%以下の量で使用して行
うものである。
【0011】このようなポリマーの乳化方法は、従来公
知のソープフリーエマルジョンの調整方法或いは乳化剤
を少量とした乳化重合方法を採用することができる。
【0012】この場合、乳化剤フリーの調製方法として
は、ポリマーに親水基を導入したいわゆる自己乳化型の
エマルジョンを用いることができ、この場合重合の際に
ビニルスルフォン酸ソーダ、スルフォメタクリレート等
のスルフォン酸塩、水酸基、カルボキシル基、アルデヒ
ド基、酸アミド基等の親水基含有モノマーを反応に使用
することによりポリマー骨格にイオン性基を導入した
り、あるいはポリエチレンオキシド鎖のような親水基を
ポリマーに付ける方法を採用する方法が好適であり、こ
れによって、塗膜中に界面活性剤が存在しない塗料を調
製することができ、耐水性、耐薬品性が著しく向上する
ほか、界面活性剤のブリードがないことから接着性、密
着性が向上する。なお、ウレタン樹脂系の自己乳化型ラ
テックスの市販品としては、例えばアイゼラックS−1
040、アイゼラックS−1060(保土谷化学工業社
製、商品名)などを挙げることができる。
【0013】また、自己乳化型ラテックス中の親水基が
塗膜形成後、水を呼び込んで耐水性が低下するおそれが
あり、この親水基を非水溶性にするため、水溶性ポリア
ミン類を添加することが有効である。このようなポリア
ミン類としては、例えば脂環状ポリアミン塩で焼付時に
開環して2官能ポリアミンになる特殊ポリアミン塩など
を挙げることができる。
【0014】なお、本発明において、乳化剤として非イ
オン系界面活性剤1.5%以下量で乳化された水性ラテ
ックスという場合、上記活性剤量は水性ラテックス総量
中の量であり、従って、非イオン系界面活性剤量が1.
5%を越える水性ラテックスを非イオン界面活性剤量が
1.5%以下の水性ラテックス又は乳化剤フリーの水性
ラテックスと混合使用して、水性ラテックス中の総非イ
オン系界面活性剤量を1.5%以下とした混合物も有効
に使用し得る。
【0015】本発明の水性エマルジョン系塗料は、上記
ラテックスを含有するものであるが、そのほか必要に応
じて充填剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、湿潤剤などを配
合することができる。
【0016】充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、
タルク、クレー、シリカ、珪藻土、ゼオライト、炭酸マ
グネシウム、マイカなどが挙げられるが、充填剤の粒子
の形状が平面的であると、水分の蒸発を妨げる傾向があ
るので、これらの中でも粒子の形状が平面的でない炭酸
カルシウム、珪藻土が好ましい。充填剤の平均粒径は1
〜20μm程度が良い。
【0017】また、充填剤の配合量はラテックス中の樹
脂成分100部(重量部、以下同様)に対して、50〜
300部、特に150〜250部の範囲が好ましい。5
0部より配合量が少ないと、適度のチクソ性確保が増粘
剤との組み合わせによっても得られなくなると共に、膨
れ易くなる上、コスト高となるとなる場合がある。一
方、300部を超えると樹脂が充填剤を十分に潤すこと
が困難になり、性能の低下で耐チッピング性を満足でき
なくなると共に、亀裂が発生し易くなる場合がある。
【0018】消泡剤は、低粘度のエマルジョンやエマル
ジョン混合物が攪拌によって泡が生じ易いので、泡の発
生を少なくすると共に、いったんできた泡を消し易くす
る目的で配合される。
【0019】増粘剤は、顔料の分散を助けて沈降を防
ぎ、塗料の安定を良くすると共に、適度の粘度調製に仕
上げ、スプレー性とチクソ性の両者のバランスを得るた
めのもので、例えばメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、たんぱく
質、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム
などのほか、カルボキシル変性したものについてはアミ
ンやアンモニヤなどのアルカリによる増粘も可能であ
り、これらの1種を単独で又は2種以上を併用して常用
量で用いることができる。
【0020】分散剤は、充填剤などが水中に分散される
のを助けるためのもので、例えば各種のポリリン酸ソー
ダ類やポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等の
非イオン界面活性剤などを例示することができ、これら
は常用量で用いることができるが、非イオン系界面活性
剤を用いる場合は、本発明の目的である水溶性成分の低
下という観点から、通常の使用量より少なくすることが
好ましく、具体的には樹脂成分100部に対し1.5部
以下の範囲で用いることが好適である。
【0021】本発明の水性エマルジョン系塗料は、一般
方法に従い上記成分を混合することによって調製するこ
とができる。例えばラテックス、充填剤、分散剤、湿潤
剤、消泡剤その他を粗練した後、増粘剤などを加えて分
散させ、次いで更に消泡剤などを加えて脱泡し、最後に
ろ過して本発明の水性エマルジョン系塗料を調製するこ
とができる。この場合、分散機としては、高速ディスパ
ーが好適であり、粗練りや後の粘度調整も同時にできる
ため他の機械より生産効率を高くすることができる。
【0022】本発明の水性エマルジョン系塗料は、自動
車のタイヤハウス、床裏、フロントエプロンなどの耐チ
ッピングを必要とする部分への塗料、更にはシールの合
わせ目のシーリング材などとしても利用可能である。
【0023】この場合、一般的な高圧ポンプを使用し
て、スプレーガン塗布方法などにより塗装することがで
き、その塗布量は、乾燥後の塗布物厚みで150〜40
00μm程度とすることができる。
【0024】また、乾燥条件は、例えば室温で10〜6
0分間置いた後、仮焼炉で110℃程度で8〜12分間
程度乾燥し、次いで120〜150℃で20〜30分間
中塗炉で乾燥し、最後に上塗炉で120〜150℃で2
0〜30分間乾燥する条件を採用することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の水性エマルジョン系塗料によれ
ば、耐水性の良好な塗膜を与えることができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に示すが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
【0027】[実施例1、2、比較例1〜3]表1に示
す配合で3種のアクリル酸エステル共重合ラテックスを
用いて水性エマルジョン系塗料を調製し、下記に示すよ
うに貯蔵安定性、密着性、耐水性を評価した。結果を表
1に併記する。 <貯蔵安定性>調製した塗料を35℃で240時間処理
した後の粘度の増加によって評価した。 <密着性>電着塗装を施したスチール板上に試料を乾燥
後の膜厚が500μmとなるように塗布し、室温で10
分間放置した後、予備乾燥を90℃で10分間行い、次
いで本焼付を130℃で20分間行った。上記焼付試料
をカッターナイフにて切り目を入れ、爪にて端末部から
剥離を行い、その剥離度合にて密着性の良否を求めた。 <耐水性>電着塗装を施したスチール板上に試料を乾燥
後の膜厚が500μmとなるように塗布し、室温で10
分間放置した後、予備乾燥を90℃で10分間行い、次
いで本焼付を130℃で20分間行った。
【0028】上記焼付試料を塗装面を上にして水平から
45°の角度にセットし、この塗膜面に垂直に立てた内
径20mmで長さ2mの塩化ビニルパイプの下端を当
て、このパイプの上端からパイプ内を通してJISに定
められたM−4ナットを落下させ、素地が露出するまで
のナットの総重量を測定し、初期の耐チッピング性を求
めた。
【0029】次に、40℃の温水で焼付試料を10日間
処理した後、室温で2時間放置した試料について上記試
験を行い、耐水後の耐チッピング性を求め、初期に対す
る低下率で評価した。
【0030】
【表1】 (注)アクリル酸エステル共重合ラテックス(1) 非イオン系界面活性剤含有量1.8重量%アクリル酸エステル共重合ラテックス(2) 非イオン系界面活性剤含有量1.4重量%アクリル酸エステル共重合ラテックス(3) 非イオン系界面活性剤含有量1.0重量%分散剤(4) ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル
【0031】表1の結果より、非イオン系界面活性剤が
1.5重量%以下のラテックスを用いた場合、耐水性が
良好であることが認められる。また、比較例1及び参考
例1,2の結果から、分散剤(非イオン界面活性剤)を
少なくすることにより耐水性を向上させることが認めら
れる。
【0032】[実施例3、4、比較例4]表2に示す配
合で2種のアクリル酸エステル共重合ラテックスを用い
て水性エマルジョン系塗料を調製し、上記と同様に貯蔵
安定性、密着性、耐水性を評価した。結果を表2に併記
する。
【0033】
【表2】 (注)アクリル酸エステル共重合ラテックス(5) 自己乳化型エマルジョン(固形分濃度30%)アクリル酸エステル共重合ラテックス(6) 固形分濃度50%、乳化剤含有量1.8%、
【0034】表2の結果より、自己乳化型のエマルジョ
ンを用いた水性エマルジョン系塗料は、耐水性が良好で
あることが認められる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜成分となるポリマーが乳化剤フリー
    で又は乳化剤として非イオン系界面活性剤1.5重量%
    以下の量で乳化された水性ラテックスを用いたことを特
    徴とする水性エマルジョン系塗料。.
JP34344193A 1993-12-16 1993-12-16 水性エマルジョン系塗料 Pending JPH07166100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34344193A JPH07166100A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 水性エマルジョン系塗料

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JP34344193A JPH07166100A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 水性エマルジョン系塗料

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JPH07166100A true JPH07166100A (ja) 1995-06-27

Family

ID=18361543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34344193A Pending JPH07166100A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 水性エマルジョン系塗料

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JP (1) JPH07166100A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6394212B1 (en) * 1997-12-22 2002-05-28 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Rotary type construction machine and cab, equipment housing cover and counterweight for such construction machine
JP2011528942A (ja) * 2008-07-23 2011-12-01 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド 携帯型電源透析機

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