JPH07165A - 組み合わされたフィルターの吸い口付きシガレットを作るための装置および方法 - Google Patents

組み合わされたフィルターの吸い口付きシガレットを作るための装置および方法

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JPH07165A
JPH07165A JP5248684A JP24868493A JPH07165A JP H07165 A JPH07165 A JP H07165A JP 5248684 A JP5248684 A JP 5248684A JP 24868493 A JP24868493 A JP 24868493A JP H07165 A JPH07165 A JP H07165A
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    • A24C5/478—Transport means for filter- or cigarette-rods in view of their assembling

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み合わせ紙を必要とすることなく組み合わ
された木炭フィルターを備えたシガレットを製造するこ
と。 【構成】 間を置いて離された一般に円筒状の要素が加
工ドラムの溝に供給されるフィルターの吸い口付きシガ
レットを製造する機械および方法であって特徴とする点
はこれらの要素の間のギャップは、運動制限拡離器ドラ
ムにおいて部分的に閉じられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】本発明は一般に、組み合わせ機を使用せず
に、組み合わされたフィルターの吸い口付きシガレット
を形成する要素を製造かつ整列するための装置および方
法に関する。具体的には、本発明は組み合わされたフィ
ルターの要素と包まれたタバコ棒とを整列させ、前記要
素間のギャップを閉じ、次に前記フィルターとタバコ棒
の一部とを吸い口紙で包むための装置および方法に関す
る。
【０００２】シガレットは代表的には、フィルター吸い
口が選択的に付けられている包まれたタバコ棒からな
る。タバコ棒は、タバコまたは他の充填材料例えばタバ
コ代替物、茎、あるいはタバコ製品に組み込むために切
断、裁断、押し出しまたは他の方法で準備された再構成
タバコからなる。フィルターは代表的には、無添加フィ
ルター（木炭を含まず）または組み合わせ木炭フィルタ
ーのいずれかである。組み合わせ木炭フィルターの２種
類が、孔充填フィルターと組み合わされたフィルターで
ある。孔充填フィルターは、間を置いて離された無添加
フィルター要素（代表的にはアセテート基材料を持つ）
のまわりを包む組み合わせ紙とギャップ内の木炭片とを
有する。
【０００３】組み合わされた木炭フィルターはいくつか
のフィルター要素を有するが、そのひとつは基材料に木
炭を分散させた一般に無添加フィルターからなる木炭フ
ィルターの切片であり、他の要素は無添加フィルターの
切片である。
【０００４】二重−包み工程を用いて組み合わされたフ
ィルターを持つシガレットを製造することは、公知であ
る。二重−包み工程では、組み合わされたフィルターが
まず製造され、また包まれ、次に吸い口紙を用いてフィ
ルターとタバコ棒とを組み合わせるための第２の作業が
行われる。具体的には、無添加フィルターおよび木炭フ
ィルター要素が組み合わせ紙と共に固定され、次に包ま
れたタバコ棒の一部およびフィルター全体のまわりを包
む吸い口紙を備えた包まれたタバコ棒に結合される。
【０００５】オクモトの米国特許第４８６７７３４号に
開示されたような単一包み工程も公知である。単一包み
工程では、包まれていないフィルター要素とタバコ棒要
素は、互いに並置される。代表的には、ダブル長および
トリプル長の要素が加工ドラムに供給され、切断され、
次に引き離される。続いて、追加のフィルター要素が、
切断および拡離された要素の間に挿入される。追加され
た要素は、製造公差を許容するために一般に切断された
要素から間を置いて、代表的には５ｍｍまたはそれ以上
のギャップだけ離される。
【０００６】整列された要素間のギャップは、（ａ）空
気流を用いて要素を互いに吹き寄せる、（ｂ）ギャップ
を閉じるための一連の圧縮ドラムを使用する、あるいは
（ｃ）スウォッシュ・リング（ｓｗａｓｈ ｒｉｎｇ）
ドラムを用いて要素を互いに近付けることにより閉じら
れる。包まれたタバコ棒は整列されたフィルター要素の
各端に置かれ、吸い口紙はフィルター要素と包まれたタ
バコ棒の一部とのまわりに巻かれる。組み合わされた木
炭フィルターの吸い口付きシガレットの代表的な配置
は、吸い口から順に設けられた無添加フィルター要素、
木炭フィルター要素、および包まれたタバコ棒からな
る。
【０００７】公知の二重−包み工程には、いくつかの知
られた短所がある。そのような短所のひとつは、（１）
無添加フィルターおよび木炭フィルター要素を組み合わ
せ紙と結合するために、また（２）木炭フィルターを包
まれたタバコ棒と整列させるために別個の機械を要する
ことである。別個の機械が床面積を占めて、機械保守お
よび生産時間ロスの増大をもたらし得ることは、二重−
包み工程の別の短所である。
【０００８】二重−包み工程のさらに別の短所は、フィ
ルターの吸い口付きシガレットを作るために少なくとも
２層の紙が必要とされることにある。
【０００９】公知の単一包み工程にも、いくつかの知ら
れた短所がある。そのような短所のひとつは、製造公差
をカバーするために要素間に必要とされる間隔が製造中
の要素間に大きな合計ギャップをもたらすことである。
【００１０】もうひとつの短所は、これらのギャップは
包まれたタバコ棒をフィルターに結合するために閉じら
れねばならないことにある。
【００１１】単一包み工程のさらに別の短所は、ギャッ
プを閉じるための公知の加工ドラムが限定された距離し
か動けないことにある。代表的には、これらのギャップ
を閉じるためにいくつかの加工ドラムが連続して必要と
される。
【００１２】ギャップを閉じるべくシガレット要素を吹
き寄せるために圧搾空気を使用することの欠点は、要素
をドラムに保持する真空力を凌駕することを回避するた
めに遅いドラム速度が用いられなければならないことに
ある。代表的には、ドラム速度は毎分あたり２０００本
のシガレットの搬送に制限される。
【００１３】ギャップを閉じるために吹き寄せることの
別の欠点は、要素の運動が要素を損傷する恐れがある摩
擦を惹起することにある。
【００１４】さらに別の短所は、圧搾空気源が設置され
なければならないことである。
【００１５】本発明は、要素が整列され、要素間のギャ
ップが閉じられ、さらに吸い口紙が巻かれる組み合わさ
れたフィルターの吸い口付きシガレットを製造する装置
および方法を提供することにより、先行技術の不利益を
大幅に軽減する。具体的には、組み合わされた木炭フィ
ルターの吸い口付きシガレットの種々の要素は、加工ド
ラムの溝内で加工され、また整列される。すなわち、要
素間のギャップは運動制限拡離器ドラムを用いて狭めら
れる。ギャップはいずれの装置によっても、好ましくは
スウォッシュ・リングドラムを用いて閉じられ、次に吸
い口紙が巻かれる。好ましい実施態様において、ダブル
長の包まれたタバコ棒が中央で切断され、２本のタバコ
棒が拡離器ドラムで拡離される。ダブル長の木炭フィル
タープラグは、拡離した包まれたタバコ棒の間に位置す
る。次いで、ダブル長の木炭フィルタープラグは二分さ
れ、各片は軸方向運動制限部材を具備した運動制限拡離
器ドラムで互いに分離される。この制限部材は、当該の
好ましい実施態様では包まれたタバコ棒である最外位置
の要素が軸方向に移動することを抑制するが、木炭フィ
ルター要素は互いに離れ続ける。それにより、切断され
た包まれたタバコ棒要素と切断された木炭フィルター要
素との間のギャップが閉じられる。次いで、ダブル長の
無添加フィルター要素は拡離した木炭フィルター要素の
間に配置される。
【００１６】整列されたすべての要素の間のギャップは
スウォッシュ・リング上で閉じられ、ダブル長の吸い口
紙が巻かれる。結合されたシガレットはダブル長の無添
加フィルター要素を半分に切断することにより二分され
るが、それにより２本のシガレットが形成される。
【００１７】したがって、組み合わされた木炭フィルタ
ーを備えたシガレットを製造するために組み合わせ紙を
必要としないことが本発明の長所である。
【００１８】本発明の別の長所は、木炭フィルター・シ
ガレットは一連の加工ドラムを備えた単独機械を用いて
成形されることにある。
【００１９】本発明の長所は、組み合わされた木炭フィ
ルターの吸い口付きシガレットを成形するために組み合
わせ紙を必要としないことにある。
【００２０】本発明の別の長所は、ギャップは運動制限
拡離器ドラムの使用により組み合わされた木炭フィルタ
ー・シガレットの組み立て中に閉じられることにある。
【００２１】本発明のさらに別の長所は、組み合わされ
た木炭フィルターの吸い口付きシガレットが高速シガレ
ット製造機において毎分２０００本のシガレットを超え
る速度で製造できることにある。
【００２２】本発明の上記ならびにその他の目的および
長所は、以下の詳しい説明および添付図面から明らかと
なるが、これらの図面では同一の参照数字は全体を通し
て同一要素を表している。
【００２３】組み合わされたフィルターの吸い口付きシ
ガレットは加工ドラムを持つシガレット製造機で製造さ
れるが、これらのドラムのうちの少なくともひとつは運
動制限拡離器ドラムである。制限木炭フィルタープラグ
を除く無添加フィルタープラグと包まれたタバコ棒を含
むシガレット要素はいずれの製造工程によっても製造さ
れ、またそれらが本発明のシガレット製造機に供給され
るようないずれの供給装置によっても供給される。シガ
レット要素は運動制限拡離器ドラム５を含む加工ドラム
を用いて組み合わされるが、この拡離器ドラムは横運動
を制限するための外側拡離制限リング７を具備してい
る。
【００２４】シガレット要素は、加工ドラムの外周に沿
って配置された水平溝９に受容される。棒材は吸引力の
適用により溝内に保持される。加工ドラムが機械稼働中
に旋回する際に棒材を溝内に保持するための十分な力が
棒材に加えられるかぎり、いかなる吸引手段でも使用す
ることができる。そのような吸引手段のひとつは、同時
係属の共同譲渡された米国特許出願番号第０７／８８４
７４１号に記載されている。
【００２５】フィルター要素の種々の配置は、本発明に
より確定することができる。例えば、組み合わされたフ
ィルターは吸い口から順に無添加フィルタープラグ、木
炭フィルタープラグ、および無添加フィルタープラグを
有することができる。ここで説明される好ましい実施態
様においては、完全に組み立てられたシガレットは吸い
口から連続して無添加フィルタープラグ、木炭フィルタ
ープラグ、および包まれたタバコ棒からなる。
【００２６】いずれの長さの包まれたタバコ棒でも、機
械に供給することができる。しかし、好ましい実施態様
ではダブル長のタバコ棒１５が提供される。タバコ棒を
貯蔵し、さらにそれらをタバコ棒受容ドラム２０に搬送
するために、いずれの装置でも使用できる。次いで、ダ
ブル長のタバコ棒１５はタバコ棒切断ドラム３０に搬送
される。ダブル長のタバコ棒を搬送するために、シガレ
ットをひとつの加工ドラムから他のドラムへ搬送するた
め（および本明細書における加工ドラム間で種々の要素
を搬送するため）のいずれの装置でも、例えば同時係属
の共同譲渡された米国特許出願番号第０７／８８４７４
１号、ｓｕｐｒａにおいて説明された装置が使用でき
る。タバコ棒切断ドラムは切刃または好ましくは回転式
切断板４０などの切断手段と共同して作用し、ダブル長
のタバコ棒を二分して２本の一般にシングル長の包まれ
たタバコ棒４５を製造する。切断された包まれたタバコ
棒は、次にタバコ棒拡離器ドラム５０に搬送される。タ
バコ棒拡離器ドラム５０は、切断されたタバコ棒４５を
拡離すべく機能して木炭フィルタープラグ５５を受け入
れるために十分に離れたギャップを形成し、さらに製造
公差を許容するために木炭フィルタープラグ５５の端と
拡離したタバコ棒４５のそれぞれの内側端との間に十分
なクリアランスを残す。好ましい実施態様において、ダ
ブル長の木炭フィルタープラグ５５は以下に説明される
ように前記ギャップに挿入される。好ましい実施態様で
は、製造公差をカバーするために５ｍｍのギャップが望
まれるが、それより狭いまたは広いギャップも要求に応
じて使用することができる。
【００２７】切断されたタバコ棒４５は受容ドラム６０
に搬送される。搬送後に、タバコ棒４５は好ましくは搬
送前に拡離器ドラム５０におけると同じ幅だけ分離され
る。ダブル長の木炭フィルター５５も、好ましくは受容
ドラム６０に搬送される。図２および図３に示された好
ましい実施態様では、一般に円筒状のダブル長の木炭フ
ィルター５５は受容ドラム６０の中央で受け取られ、次
にドラムが回転して、切断されかつ拡離した包まれたタ
バコ棒４５はダブル長の木炭フィルタープラグ５５が二
つのタバコ棒の間に挿入されるように受容ドラム６０に
搬送される。
【００２８】木炭フィルタープラグ５５は直接的に受容
ドラム６０に供給できる、あるいは代案的に本発明のシ
ガレット製造機での予備加工後に供給することもでき
る。図２に示されたように、木炭フィルタープラグ７０
はホッパー８０に貯蔵される。いずれの長さの木炭フィ
ルタープラグでも、提供できる。次に木炭フィルタープ
ラグは、受容ドラム６０の溝が木炭フィルタープラグを
受容するように、所望の長さのプラグが所要速度で供給
されるように加工される。好ましい実施態様において、
６倍長の木炭フィルタープラグ７０が供給される。次に
これらの木炭フィルタープラグは切断され、さらに切断
されたダブル長のプラグが受容ドラム６０により受容さ
れるように拡離される。
【００２９】ひとつの実施態様では、６倍長の木炭フィ
ルタープラグ７０がホッパー８０から切断ドラム９０に
より受容される。これらの６倍長の木炭フィルタープラ
グ７０は切断ドラム９０上で二度切断されて、３個のダ
ブル長の木炭フィルタープラグ５５となる。切断された
ダブル長の木炭フィルタープラグ５５はならしドラム１
００に搬送されるが、このドラムは３個のダブル長の木
炭フィルタープラグをずらすため、それらは図３の参照
番号VIで示されたようにもはや軸方向に整列していな
い。ずらされたダブル長の木炭フィルタープラグ５５は
次に整列ドラム１１０に搬送されるが、このドラムは各
ダブル長の木炭フィルタープラグを図３の参照番号VII
で示されたごとくそれがドラムの中央に位置するように
整列させる。ダブル長の木炭フィルタープラグは次に加
速ドラム１２０に搬送されるが、このドラムは単独のダ
ブル長の木炭フィルタープラグ５５が受容ドラム６０の
各溝に搬送されるようにダブル長の木炭フィルタープラ
グを加速する。好ましい実施態様において、加速ドラム
１２０は整列ドラム１１０よりも３倍速く回転する。本
例において、また本明細書で説明された他の拡離器、な
らしドラム、整列ドラムおよび加速ドラムに関連して、
いずれの拡離器、ならしドラム、整列ドラムおよび加速
ドラム、または他のそのような装置を使用することもで
きる。
【００３０】受容ドラム６０上のダブル長の木炭フィル
タープラグ５５は、２個のシングル長の木炭フィルター
プラグ１２５が製造されるように切断される。切刃また
は好ましくは回転式切断板１３０などのいずれの切断手
段でも、使用することができる。包まれたタバコ棒４５
とシングル長の木炭フィルタープラグ１２５は運動制限
拡離器ドラム５に搬送されるが、このドラムは（ａ）二
つのシングル長の木炭フィルタープラグ１２５を拡離す
べく機能して無添加フィルタープラグを受け入れるため
に十分に離れたギャップを形成し、さらに製造公差を許
容するために無添加フィルタープラグの端とシングル長
の木炭フィルタープラグ１２５のそれぞれの内側端との
間に十分なクリアランスを残し、また（ｂ）タバコ棒４
５とシングル長の木炭フィルタープラグ１２５との間の
ギャップが狭められるように、外側拡離制限リング７の
作用によりタバコ棒４５の外方への運動を制限する。好
ましくは、ダブル長の無添加フィルタープラグ１４５が
提供される。好ましい実施態様では、製造公差をカバー
するためにダブル長の無添加フィルタープラグとシング
ル長の木炭フィルタープラグ１２５のそれぞれの内側端
との間に５ｍｍのギャップが望まれるが、それより狭い
または広いギャップも要求に応じて使用することができ
る。
【００３１】運動制限拡離器ドラム５は、図１に示され
ている。ドラム５は拡離器板４００を含む。各板は溝９
を有するが、これらの溝の中にシガレットとフィルター
要素が受容される。すべての内在する要素が溝に保持さ
れるように、好ましくは吸引が溝を介して作用する。こ
の保持力は、ドラムがしばしば高速度で回転しても内在
する要素が保持されるように、十分に強くなければなら
ない。ドラム５の外周には、いずれの数の板を設けても
よい。好ましい実施態様では、合計８枚の板４００が設
置される、すなわちドラムの各半分に４枚の対向板から
なる２組が設置される。運転時には、これらの対向板は
シガレット要素を受容する際にギャップなしに互いに隣
接している。次にドラムが回転するにつれて、対向板は
拡離するが、それにより要素が拡離してギャップが生じ
る。板４００を拡離させるためにいずれの装置でも、例
えばカムまたは歯車を使用することができる。運動制限
拡離器ドラムは軸方向運動の制限部材も含んでおり、そ
れは板４００が拡離する際に溝９内にある最も外側の要
素（つまり好ましい実施態様ではタバコ棒）の軸方向の
運動を制限するが、最も内側の要素（つまり好ましい実
施態様ではシングル長の木炭フィルター１２５）の運動
は制限しない。好ましい実施態様において、軸方向運動
の制限部材は二つのリング７からなるが、それらはドラ
ム５の各端に取り付けられる。
【００３２】運転時には、要素が所定距離（好ましい実
施態様では３ｍｍ）だけ拡離したならば、溝９内にある
シングル長の包まれたタバコ棒４５の外側端はリング７
に突き当たるが、そのためそれ以上拡離することが阻止
される。しかし、板４００は離れ続けるが、それにより
シングル長の木炭フィルタープラグ５５を拡離し続け
る。木炭フィルタープラグ１２５は、それらの外側端が
好ましくは包まれたタバコ棒４５の内側端から１ｍｍ以
内となるまで拡離され続ける。好ましい実施態様におい
て、板４００は木炭フィルタープラグ１２５がタバコ棒
４５に突き当たる前に拡離を停止するため、ギャップが
残される。好ましくはこの残留ギャップは一般に１ｍｍ
とされるが、それより広いまたは狭いギャップを使用す
ることもできる。接触を回避するために板が拡離を停止
することが望ましく、そうでなければドラムの高速回転
時に要素が飛び出す恐れがある。所望の２４ｍｍのギャ
ップを形成するためには、板４００は４２ｍｍだけ拡離
されなければならない。
【００３３】好ましくは、板は所望量よりもさらに拡離
されて戻り距離を有するが、それによりリング７と包ま
れたタバコ棒４５の外側端との間にクリアランスが生じ
るため、要素が運動制限拡離器ドラム５から搬送される
際にリング７とタバコ棒４５は接触しない。ひとつの実
施態様では２ｍｍの戻り距離があるが、それによりリン
グ７の端と隣接するタバコ棒４５との間に１ｍｍのギャ
ップが生じる。
【００３４】拡離されたタバコ棒４５とシングル長の木
炭フィルタープラグ１２５は第２の受容ドラム１５０に
搬送されるが、このドラムはダブル長の無添加フィルタ
ープラグ１４５を図３の参照数字XXI により図示された
ようにシングル長の木炭フィルタープラグの間のギャッ
プに受け入れる。ダブル長の無添加フィルタープラグ１
４５は直接的に受容ドラム１５０に供給できる、あるい
は代案的に本発明のシガレット製造機での予備加工後に
供給することもできる。図２に示されたように、無添加
フィルタープラグ１６０はホッパー１７０に貯蔵され
る。いずれの長さの無添加フィルタープラグでも、提供
できる。次に無添加フィルタープラグは、受容ドラム１
５０の溝が無添加フィルタープラグを受容するように、
所望の長さのプラグが所要速度で供給されるように加工
される。好ましい実施態様において、１２倍長の無添加
フィルタープラグ１６０が供給される。次にこれらの無
添加フィルタープラグは切断され、さらに切断されたダ
ブル長のプラグが受容ドラム１５０により受容されるよ
うに拡離される。
【００３５】ひとつの実施態様では、１２倍長の無添加
フィルタープラグ１６０がホッパー１７０から切断ドラ
ム１９０により受容される。これらの１２倍長の無添加
フィルタープラグ１６０は切断ドラム１９０上で二度切
断されて、３個の４倍長の無添加フィルタープラグ２０
０となる。切断された４倍長の無添加フィルタープラグ
２００はならしドラム２１０に搬送されるが、このドラ
ムは３個の４倍長の無添加フィルタープラグを図３の参
照数字XIV で示されたようにずらす。ずらされた４倍長
の無添加フィルタープラグ２００は次に整列ドラム２２
０に搬送されるが、このドラムは各４倍長の無添加フィ
ルタープラグ２００を図３の参照番号XVで示されたごと
くそれがドラムの中央に位置するように整列させる。４
倍長の無添加フィルタープラグ２００は次に加速ドラム
２３０に搬送されるが、このドラムは単独の４倍長の無
添加フィルタープラグが次のドラム、つまり切断ドラム
２４０の各溝に搬送されるように４倍長のフィルタープ
ラグを加速する。図３の参照数字XVIIで示されたよう
に、切断ドラム２４０は各４倍長の無添加フィルタープ
ラグを二分して、二つのダブル長の無添加フィルタープ
ラグ１４５が形成されるように機能する。切断されたダ
ブル長の無添加フィルタープラグ１４５はならしドラム
２６０に搬送されるが、このドラムは二つのダブル長の
無添加フィルタープラグ１４５を図３の参照数字XVIIで
示されたようにずらす。ずらされたダブル長の無添加フ
ィルタープラグ１４５は次に整列ドラム２７０に搬送さ
れるが、このドラムは各４倍長の無添加フィルタープラ
グを図３の参照数字XIX で示されたようにそれがドラム
の中央に位置するように整列させる。次にダブル長の無
添加フィルタープラグは加速器ドラム２８０に搬送され
るが、このドラムは単独のダブル長の無添加フィルター
プラグ１４５が受容ドラム１５０の各溝に搬送されるよ
うにダブル長の無添加フィルタープラグを加速する。
【００３６】好ましい実施態様において、ダブル長の無
添加フィルタープラグ１４５は受容ドラム１５０により
受容される。次に受容ドラムが回転するにつれて、切断
かつ拡離された木炭フィルタープラグ１２５と包まれた
タバコ棒４５が受容される。すべての要素が受容された
後に、これらの要素は図３の参照数字Ｘで示されたよう
に受容ドラム１５０の溝に配置される。受容ドラム１５
０の下手側で、配置されたシガレット要素はスウォッシ
ュ・リングドラムにより受容される。図３に示された実
施態様では、配置された要素はまず連続した二つの空転
ドラム３００３１０に搬送され、次にスウォッシュ・リ
ングドラム３２０に搬送される。
【００３７】要素の各々の間のギャップはスウォッシュ
・リングドラム３２０上で閉じられ、吸い口紙は無添加
フィルタープラグ１４５および木炭フィルタープラグ１
２５が覆われ、さらに無添加フィルタープラグ１４５に
隣接する各包まれたタバコ棒４５の一部が覆われるよう
に装着される。固定式のスウォッシュ・リングは、ドラ
ムに隣接して予めセットされた角度で取り付けられる。
ドラムが回転するにつれて、包まれたタバコ棒はリング
により指示される方向へ溝内で内側にすべらされるが、
それにより（ａ）包まれたタバコ棒４５とシングル長の
木炭フィルタープラグ１２５との間のギャップが閉じら
れ、（ｂ）包まれたタバコ棒４５の内側端がシングル長
の木炭フィルタープラグ１２５の外側端に突き当たり、
さらに木炭フィルタープラグ１２５と無添加フィルター
プラグ１４５との間のギャップが閉じられるのである。
【００３８】組み合わされた木炭フィルターの吸い口付
きシガレットは、図３に示された工程を用いて製造され
た。工程Ｉ−III では、包まれたタバコ棒が準備され
た。工程Ｉは、ダブル長の包まれたタバコ棒１５を示
す。工程IIではダブル長のタバコ棒１５が切断ドラム上
で中央が切断されたが、それにより二つのシングル長の
タバコ棒４５が形成された。工程III ではシングル長の
タバコ棒が拡離器ドラム上で拡離されて、４８ｍｍのギ
ャップが形成された。
【００３９】工程IV−VII では、木炭フィルタープラグ
が準備された。工程IVは、６倍長の木炭フィルタープラ
グ７０を示す。工程Ｖでは、６倍長の木炭フィルタープ
ラグ７０が切断ドラムにおいて２箇所で切断され、３個
のダブル長の木炭フィルタープラグ５５が形成された。
工程VIでは、ダブル長の木炭フィルタープラグ５５がな
らしドラム上でずらされた。工程VII では、これらのダ
ブル長の木炭フィルタープラグが整列ドラム上で整列さ
れた。工程VIIIでは、ダブル長の木炭フィルタープラグ
５５が加速器ドラム上で加速された。
【００４０】工程IX−XIでは、ダブル長の木炭フィルタ
ープラグ５５が拡離した包まれたタバコ棒４５と整合さ
れた。工程IXでは、ダブル長の木炭フィルタープラグ５
５が受容ドラム上で拡離した包まれたタバコ棒４５の間
に受容された。包まれたタバコ棒４５とダブル長の木炭
フィルタープラグ５５の内側端との間には、一般に５ｍ
ｍのギャップがあった。工程Ｘでは、ダブル長の木炭フ
ィルタープラグ５５が切断板を用いて中央で切断され、
シングル長の木炭フィルタープラグ１２５が形成され
た。工程XIでは、これらの要素が運動制限拡離器ドラム
上で拡離され、二つのシングル長の木炭フィルタープラ
グの間におよそ２４ｍｍのギャップが形成された後に、
包まれたタバコ棒４５の内側端とシングル長の木炭フィ
ルタープラグの外側端との間のギャップが１ｍｍに閉じ
られた。
【００４１】工程XII −XXにおいて、無添加フィルター
プラグが準備された。工程XII は、１２倍長の無添加フ
ィルタープラグ１６０を示す。工程XIIIでは、１２倍長
の無添加フィルタープラグ１６０が切断ドラムにおいて
２箇所で切断され、４倍長の無添加フィルタープラグ２
００が形成された。工程XIV では、４倍長の無添加フィ
ルタープラグ２００がならしドラム上でずらされた。工
程XVでは、これらの４倍長の無添加フィルタープラグが
整列ドラム上で整列された。工程XVI では、４倍長の無
添加フィルタープラグ２００が加速器ドラム上で加速さ
れた。工程XVIIでは、４倍長の無添加フィルタープラグ
が切断ドラム上で二分されて、ダブル長の無添加フィル
タープラグ１４５が形成された。工程XVIII では、ダブ
ル長の無添加フィルタープラグ１４５がならしドラム上
でずらされた。工程XIX では、これらのダブル長の無添
加フィルタープラグが整列ドラム上で整列された。工程
XXでは、ダブル長の無添加フィルタープラグ１４５が加
速器ドラム上で加速された。
【００４２】工程XXI −XXIIにおいて、ダブル長のシガ
レットが製造された。工程XXI では、ダブル長の無添加
フィルタープラグ１４５が受容ドラム上でシングル長の
木炭フィルタープラグの間のギャップにおいて受容され
た。工程XXIIでは、これらの要素間のギャップがスウォ
ッシュ板ドラムにおいて閉じられ、さらに吸い口紙が装
着された。以後の加工において、無添加フィルタープラ
グを二分することによりシガレットが形成された。
【００４３】かくして、木炭フィルターの吸い口付きシ
ガレットを製造するための装置および方法が明らかにさ
れた。当業者は、本発明が限定ではなく例示のためにの
み提示されたこれらの好ましい実施態様以外によっても
実施できること、また本発明は特許請求の範囲によって
のみ限定されることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明に基づく運動制限拡離器ドラム
の斜視図である。
【図２】図２は、本発明に基づく木炭フィルターの吸い
口付きシガレット製造機の概略図である。
【図３】図３は、本発明に基づく木炭フィルターの吸い
口付きシガレットを製造する加工工程を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
５ 拡離器ドラム ７ リング ９ 保持溝 １５ ダブル長のタバコ棒 ４５ シングル長の包まれたタバコ棒 ５５ ダブル長の木炭フィルタープラグ ６０ 受容ドラム ７０ ６倍長の木炭フィルタープラグ １２５ シングル長の木炭フィルタープラグ １４５ ダブル長の無添加フィルタープラグ １６０ １２倍長の無添加フィルタープラグ ２００ ４倍長の無添加フィルタープラグ ４００ 拡離器板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド・デイ・ホネカー アメリカ合衆国ヴァージニア州23139 パ ウハタン、ヒューガノット、トレイル 2401

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 フィルターの吸い口付きシガレットを製
    造する方法であって、間を置いて離されたシングル長の
    タバコ棒（４５）とダブル長の第１のフィルタープラグ
    （５５）とをドラム（６０）のシガレット要素保持溝へ
    別個に供給し、その際に間を置いて離されたタバコ棒の
    隣接する端の間に各ダブル長の第１フィルタープラグが
    配置されかつ前記ダブル長の第１フィルタープラグのそ
    れぞれの端と前記タバコ棒の隣接する端との間にはギャ
    ップを持たせてあり、前記ダブル長の第１フィルタープ
    ラグを各々切断して二つのシングル長の第１フィルター
    プラグ（１２５）を生ぜしめ、その結果のシングル長の
    第１フィルタープラグをそれらの間にギャップが生じる
    ように拡げて離れさせ、さらに前記第１フィルタープラ
    グが拡げて離れさせられるにつれて相対的に前記タバコ
    棒が隣接する第１フィルタープラグに近づくように前記
    溝内のシングル長のタバコ棒の外方への軸方向移動を制
    限することを特徴とするフィルターの吸い口付きシガレ
    ットを製造する方法。
  2. 【請求項２】 拡離工程はシングル長の第１フィルター
    プラグ（１２５）をダブル長の第２のフィルタープラグ
    （１４５）の長さよりも大きな距離だけ軸方向に拡げて
    離れさせることを特徴とする請求項１記載のフィルター
    の吸い口付きシガレットを製造する方法。
  3. 【請求項３】 拡離された第１フィルタープラグ（１２
    ５）の間にさらにダブル長の第２フィルタープラグ（１
    ４５）を供給することを特徴とする請求項１または２記
    載のフィルターの吸い口付きシガレットを製造する方
    法。
  4. 【請求項４】 タバコ棒が第１フィルタープラグに相対
    的に近付けられ、また第１フィルタープラグが第２フィ
    ルタープラグに相対的に近付けられるように、タバコ棒
    （４５）、第１フィルタープラグ（１２５）、および第
    ２フィルタープラグ（１４５）に対してさらにスウォッ
    シュ作用を及ぼすことを特徴とする請求項３記載のフィ
    ルターの吸い口付きシガレットを製造する方法。
  5. 【請求項５】 タバコ棒（４５）、第１フィルタープラ
    グ（１２５）、および第２フィルタープラグ（１４５）
    をさらに接合し、ダブル長のシガレットを作ることを特
    徴とする請求項４記載のフィルターの吸い口付きシガレ
    ットを製造する方法。
  6. 【請求項６】 ダブル長の第２フィルタープラグ（１４
    ５）においてダブル長のシガレットを切断し、二つのシ
    ングル長のシガレットを生産することを特徴とする請求
    項５記載のフィルターの吸い口付きシガレットを製造す
    る方法。
  7. 【請求項７】 拡離工程はタバコ棒（４５）および第２
    フィルタープラグ（１２５）を搭載したドラム（９５）
    の外周上の底溝（９）を離れさせることを特徴とする前
    記請求項のいずれかに記載のフィルターの吸い口付きシ
    ガレットを製造する方法。
  8. 【請求項８】 タバコ棒（４５）の軸方向移動の制限に
    ついて、タバコ棒はシングル長の第１フィルタープラグ
    （１２５）に向かって軸方向に動かされることを特徴と
    する前記請求項のいずれかに記載のフィルターの吸い口
    付きシガレットを製造する方法。
  9. 【請求項９】 第１フィルタープラグは木炭フィルター
    プラグであり、また第２フィルタープラグは無添加フィ
    ルタープラグであることを特徴とする前記請求項のいず
    れかに記載のフィルターの吸い口付きシガレットを製造
    する方法。
  10. 【請求項１０】 回転可能な拡離器ドラム（５）であっ
    て、このドラムの外周上に多数のシガレット要素保持溝
    （９）を具備し、各溝は二つのセクションすなわち各シ
    ガレット要素保持溝の各端にある軸方向運動制限部材
    （７）と各セクションの反対方向の軸方向運動を惹起す
    る手段とからなることを特徴とする回転可能な拡離器ド
    ラム。
  11. 【請求項１１】 セクションが互いに近付くようにさら
    に各セクションの軸方向運動を惹起する手段からなるこ
    とを特徴とする請求項１０記載の回転可能な拡離器ドラ
    ム（５）。
  12. 【請求項１２】 ドラムの外周は、溝（９）を具備し、
    かつ軸方向に分かれて移動できる多数の軸方向に整列さ
    れた外周方向に延びる板（４００）により形成されるこ
    とを特徴とする請求項１０または１１記載の回転可能な
    拡離器ドラム（５）。
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