JPH0716592B2 - 化学薬品溶液を混合する装置及び方法 - Google Patents

化学薬品溶液を混合する装置及び方法

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JPH0716592B2 JP60174960A JP17496085A JPH0716592B2 JP H0716592 B2 JPH0716592 B2 JP H0716592B2 JP 60174960 A JP60174960 A JP 60174960A JP 17496085 A JP17496085 A JP 17496085A JP H0716592 B2 JPH0716592 B2 JP H0716592B2
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、化学薬品、例えば洗濯に用いられる化学薬品
の溶液を混合する装置、及び濃縮化学薬品を混合し、稀
釈する方法に関する。
（従来の技術） 洗濯に用いられる化学薬品は典型的に数種の形態で提供
されてきた。まず、それら化学薬品は濃縮で、かつ最終
用途に適した成分を組合せて提供しうる。この形態の供
給方法に係る特徴は、各種用途に適した多数の分離した
混合物があること、ならびに、いずれの用途における化
学薬品にも介在する水の量が著しいため、これら化学薬
品の貯蔵や運搬に大量の容積と重量が必要とされること
である。
（発明が解決しようとする課題） 前記の容積と重量に係る問題を解決する１つの方法は、
濃縮状態で化学薬品を提供し、使用者が希望に応じて溶
液を稀釈できるようにすることである。この方法は魅力
的に見えるが、典型的な洗濯において必要とされる適当
で正確な稀釈を行うことが困難という点で問題がある。
濃すぎたり、薄すぎる溶液は等しく不適当である。
当該技術分野において各種の混合装置が知られており、
そのような装置は一般的に、米国特許第2,955,726号、
同第3,977,682号、同第3,251,508号、同第3,951,311
号、同第3,960,295号および同第3,268,119号に示されて
いる。前記特許は所期の目的を達成する上で若干効果が
あるものの、最終需要家に受入れられうるコストで、多
数の成分を含む薬品を最終目的に合せ混合する上でどれ
一つとして適当でない。
毎日稼働する化学工場においてならば大規模で、希望す
るものと同じ種類の結果が得られるようにすることは容
易である。しかしながら、そのようにする装置は極めて
高価であって、かつ以下に述べる用途に対しては必要以
上に著しく複雑である。
したがって、本発明の目的は、正確に化学薬品を混合で
き、全ての化学成分に対して共通である水あるいはその
他の溶液で適当に稀釈して希望する組合せにおいて各成
分を正確な量で提供することのできる装置と方法を提供
することである。
本発明の別の目的は、合理的にコンパクトであって、か
つ製作が安価であり最終用途に適した化学薬品混合装置
を提供することである。
（課題を解決するための手段） 本発明は、主通路、該主通路に接続した複数の入口ポー
ト、前記主通路に接続した出口、および洗滌流体源に作
動接続した洗滌流体の噴出ポートを含む分配マニホルド
と、ポンプ入口とポンプ出口とを有するポンプであっ
て、そのポンプ入口が前記マニホルドの出口に接続され
ていて前記マニホルドと該ポンプとを通して溶液を吸引
する、前記ポンプと、前記入口ポートの少なくとも１個
と協働する選択的に制御可能の弁装置とを含む、化学薬
品溶液を混合する装置を提供する。
また、本発明は、化学薬品溶液を混合する装置であっ
て、複数の化学薬品流体の入口ポートと、これら入口ポ
ートの各々に取り付けられていて、それぞれ選択的に制
御可能な弁装置と、これら選択的に制御可能な弁装置の
下流に接続された出口と、ポンプ入口及びポンプ出口を
有するポンプであって、このポンプ入口は前記出口に接
続され且つ前記出口と前記ポンプ自体を通して溶液を吸
引するように配置されている、前記ポンプと、前記選択
的に制御可能な弁装置を制御するための制御装置であっ
て、前記複数の化学薬品流体の入口ポートと前記出口と
が分配マニホルドの一部分を形成していて、且つ該分配
マニホルドの中央通路に連結されている、前記制御装置
と、稀釈洗滌液の供給源と、この供給源を前記分配マニ
ホルドを通して吸引され且つ前記ポンプから排出された
化学薬品流体と流体連通するように連結させて、前記ポ
ンプ出口の下流の位置でかかる流体を稀釈させる出口マ
ニホルドと、前記出口マニホルドに連結されていて、前
記供給源からの洗滌流体の入力流を制御する、自動的に
作動可能な洗滌流体制御弁と、前記ポンプ、前記選択的
に制御可能な弁装置及び前記洗滌流体制御弁と作動的に
協働して、予じめ選択した化学薬品流体の量、引き続く
組合せ、及び濃度に応答して自動的に前記ポンプ、前記
弁装置及び前記制御弁を作動させ、前記ポンプによって
化学薬品流体の所望量及び組合せを前記出口マニホルド
に排出させるとともに、前記洗滌流体制御弁を通して化
学薬品流体の混合物の中に洗滌流体の所定量の流れを提
供することによって予じめ選択した濃度に前記化学薬品
流体を稀釈するための制御装置とを備えた化学薬品溶液
を混合する装置を提供する。
更に、本発明は、第１の濃縮化学薬品のある測定した量
を混合構造体中へ計量し；洗滌流体のある測定した量を
前記構造体中へ計測し；第２の濃縮化学薬品のある測定
した量を前記構造体中へ計量し；かつ前記洗滌流体のあ
る測定した量を前記構造体中へ計量する工程を含む濃縮
化学薬品を混合し、稀釈する方法を提供する。
本発明は、最終製品を形成するために洗滌流体と共に、
各種の超濃縮基流体を混合するように構成されている。
本明細書で使用する「洗滌流体」とは各種の基成分を稀
釈するために使用される全ての流体を含むものと広義に
規定する。例えば、後述するが、各種の洗滌流体を使用
する実施例においては水が各種基液体を稀釈するために
使用される洗滌流体である。洗滌流体はアルコールと水
の混合物のような混合成分であってもよい。
基油が使用されうる他の用途においては、鉱物アルコー
ルの如き液体が、各種のペイントカラー等が想起される
各種成分を混合し、稀釈するために使用される洗滌流体
であることが認められる。また、本明細書に規定する
「基」という用語はアルカリ性という観点の塩基を云う
のでなく、基礎成分という意味での基であることも明ら
かである。
各基成分が満杯の容器から、直線配置が好ましい分配マ
ニホルドまで配管が通る。例えば回転式配置のようなそ
の他のマニホルド配置も使用しうることが認められる。
電気作動のソレノイドが化学薬品の入口ポートと中央通
路との間の連通を制御する。中央通路の出口端にポンプ
が接続されるが、該ポンプは振動板ばねポンプが望まし
く、マニホルドを通して選定した成分を吸引し、次いで
出口マニホルドへ送り、そのとき計量された量の成分
が、既知の一定量で流れている加圧水、（あるいは選定
した洗滌流体）と混合される。
洗滌流体の噴出ポートと、それと協働するソレノイド
は、出口とは反対側の分配マニホルドの端部に位置し、
成分用の入口ポートはそれらの間に位置する。流量制御
装置を備えた洗滌流体制御弁が出口マニホルドの入口に
接続されている。出口マニホルドの入口の近くには洗滌
流体用の噴出管が接続されている。洗滌流体用の噴出管
はその中に逆止弁を位置させ、この逆止弁は分配マニホ
ルドから直接洗滌流体用の噴出管を通って出口マニホル
ドへ洗滌流体が逆流しないよう阻止する。
出口マニホルドの、噴出管の次には排出逆止弁を中に備
えた空気の排出配管が接続されている。この排出配管は
一端で大気に開放され、前記排出逆止弁は大気から出口
マニホルドへのみの流通を許容する。最後に、出口マニ
ホルドには前述のポンプの出口側が接続されている。
出口マニホルドにおける前記排出逆止弁は重要な目的を
果たす。分配サイクルの終りにおいてポンプが閉鎖した
後、典型的には著しい量の流体が出口マニホルドと分配
管とに残っている。このような配管は当然液密なので、
流体が残り、次に流体が分配されるとき、好ましくな
い、即ち不適性の要素が混入しうる。前記の排出逆止弁
を設けることにより、出口マニホルドにおける圧力が一
旦解放されると、出口マニホルドと分配管へ空気が流入
でき著しい量の残留流体が排出され、有害な混合は発生
しない。出口マニホルドに接続する各管の配置は最も有
益な機能を可能とするので重要である。特に、洗滌流体
用の噴出管の入口の下流で空気を逆止する排出逆止弁を
設けることによって洗滌流体用の噴出管が空気と混合す
ることなく洗滌流体制御弁から洗滌流体を受取ることが
できる。換言すれば、出口マニホルドへ連続的に水を加
圧して供給することにより、空気と混合していない水を
洗滌流体用の噴出管へ提供するが、これはこの噴出管内
の適正な流量を維持する上で重要である。ポンプ出口の
上流にこの排出逆止弁を設けることによって排出作業を
促進する。
また、洗滌流体制御弁と出口マニホルドとの間に逆止弁
が設けられ、水圧が低下したとしても水の供給源への水
の逆流を阻止する。
各種成分の最良の混合と分配を提供するための各種成分
をサイクルさせるために制御装置が配設される。例え
ば、成分Ａが２秒間汲み上げられるとすれば、ソレノイ
ドが２秒間成分Ｂに切換える前にさらに数秒間水を噴出
管を通して供給する。このようにサイクルさせることに
より、成分ＡとＢが適正に混合できるようにする。例え
ば、成分ＡとＢが最終的に適合し、かつ稀釈状態で混合
可能としても、超濃縮状態では前記成分が簡単に混合可
能でないことは珍しいことではない。このように、成分
Ｂが成分Ａのすぐ後に続く場合、分配マニホルドとポン
プ内の前記二成分の混合は例えば高度に粘性のゲル化
し、その場合正確には汲み出されない。最初に成分Ａを
分配し、成分Ｂを汲み出す前に水で洗滌することによ
り、各種の成分はそれらが適正に混合されうる点まで稀
釈され、ポンプの下流で混合が行われ、それらの量が正
確に計量される。また、分配サイクルの間最後に開放す
るソレノイドは常に、水をしてマニホルドとポンプを洗
滌し適正な稀釈を提供する水用ソレノイド（すなわち、
洗滌流体制御弁）であることに注目すべきである。この
洗滌は分配作用の一部であって、分配サイクルの間何ら
かの手作業洗滌を行う必要性を完全に排除する。
また、制御装置は分配マニホルドの中の弁装置のうちの
１つのみを一時開くよう配置されている。この配置によ
って、分配マニホルドが常に一つ、あるいは別の液で充
満されうるようにする。このように常に一定に充満をさ
せることによりポンプの連続ならび一定流量での作動を
可能にし、高度に正確なポンピングおよび計量を提供す
る。
本発明を洗濯薬液のためのものとして説明してきたが、
その他多数の用途に対しても適している。例えば、本発
明は各種の化学薬品の組合せの製造に使用しうる。本発
明の簡便性は最終用途に適合せしめる一方、その混合の
正確なことにより、可能な用途を広める。
（本発明の効果） 本発明によれば、化学薬品を正確に混合することができ
る。また、化学薬品を適切に稀釈して化学薬品の希望す
る組合せにおいて正確な量で提供することができる。更
に、本発明の装置及び方法は、構成が極めて簡単であっ
て、経済的に製造し、また実施することができる。
（実施例） 本発明の前記およびその他の利点は、図面を通して同一
あるいは類似部材に同じ番号を付している添付図面と関
連した以下の説明からさらに明らかとなる。
本発明による化学薬品溶液を混合するための分配装置10
は壁12に取付けたものとして全体的に第１図で示す。分
配装置10は壁12に取付けたものとして示しているが、分
配装置10は台車に搬送可能に取付けるか、自立型キャビ
ネットの一部として取付けてもよい。分配装置10は、従
来のホース18および20によりそれぞれ図示のように温水
の供給源14および冷水の供給源16に接続するようにされ
ている。第１図においては、分配管22は分配装置10の右
側から延びているものとして示されている。分配管22は
透明なプラスチック管で形成することが好ましく、分配
管22は最終製品をその中に分配すべきバケツ、あるいは
瓶に位置させればよい。
分配装置10を従来の電源26に接続するために電力コード
24が用いられる。濃縮した基液を入れた６個の瓶28、即
ち28a〜28fが分配装置10の下に位置される。対応する入
口ホース30a〜30fが濃縮物の瓶28中へ延び、かつ後述す
るように分配装置10内に接続されている。また、詳しく
し後述するように、瓶28の数は特定の組合せに応じてい
ずれの数を用いてもよい。説明上、６種類の基液を用い
て説明する。
分配装置10内に水用ソレノイド（洗滌流体制御弁）32が
設けられており、それぞれ温水および冷水用のホース1
8、20を取付けている。ホース18と20とは水用ソレノイ
ド32の温水側32aおよび冷水側32bにフック止めされ、水
用ソレノイド32はソレノイド出口32cを介して温水およ
び（または）冷水を供給指令により開放し、分配でき
る。水用ソレノイド32には流量制御装置が設けられ、入
口圧とは無関係に一定流量を提供する。この流量制御装
置は周知のものであって、ワッシャの形態でイートン会
社（Eaton Corporation）により製造されるものが所期
用途に適している。ソレノイド出口32cには逆止弁34が
取付けられ、水圧が低下したとしても水の供給源への薬
品の逆流を阻止する。
逆止弁34に出口マニホルド36が接続されており、また、
この逆止弁34は出口マニホルド36の入口36aに接続され
ている。洗滌水出口36b、空気排出入口36cおよび化学薬
品の入口36dが順に出口マニホルド36に沿って配設され
ている。分配出口36eが設けられ、前述の分配管22を取
付けている。洗滌水出口36bに噴出管38が取付けられ、
噴出管38内に逆止弁40を位置し、出口マニホルド36から
離れる方向にのみ流れるようにし噴出管38を介して希望
しない薬品が追加されないようにする。
分配マニホルド42を第２図と第３図に全体的に、かつ第
６図で断面図で示す。好適実施例においては、分配マニ
ホルド42は１個の材料ブロックから形成されている。第
６図に示すように、入口通路44が分配マニホルド42の底
から上方に穿孔されている。中央通路46が第６図に示す
ように分配マニホルド42の長さに全体的にわたり延びて
いる。複数のソレノイド（選択的に制御可能な弁装置）
48が分配マニホルド42の頂部に位置し、分配マニホルド
42の孔50に位置している。孔50の肩50aがソレノイド48
の底縁48aの壁を形成する。通路52が孔50の底を中央通
路46に接続する。ソレノイドプランジャ48bは後退可能
に通路52を覆い、特定の入口通路44から選択可能に流れ
を選択できるようにする。ソレノイト48はプランジャに
対してばね負荷され、ソレノイド48は通常通路52を通る
流れを止める。ソレノイドプランジャ48bは付勢する
と、後退しそのため入口通路44、および通路52と中央通
路46を通して連続した流れを許容する。ソレノイドプラ
ンジャ48bの周りに環状部分54が形成され、環状部分54
を貫流して流体が流れることができる。
特に、好適実施例におけるソレノイドはブランズウイッ
ク・テクネチックス（Brunswick Technetics）のプレデ
イン・ミニ シリーズＧ（Predyne Mini Series）であ
る。そのようなソレノイドの応答時間は３〜５ミリ秒で
ある。本発明においては、この応答時間は全ての目的に
対して瞬間的であって、ポンプが空気を混入させる時間
もなく、ポンプ作用が不正確になる余裕はない。
複数の入口ポート56が、入口ホース30a〜30fを取付ける
ため、分配マニホルド42の底部において入口通路44に取
付けられている。噴出ポート58が分配マニホルド42に取
付けられ、噴出管38を取付けている。詳しく後述する
が、噴出ポート58はマニホルドの出口60とは反対側の分
配マニホルド42の端部に位置し、それらの間に、薬品を
混合するための各種の入口ポート56が位置している。
ポンプ62が分配マニホルド42の出口60に取付けられてい
る。ポンプ62は吸引タイプで、板ばね振動ポンプであ
り、第５図に構成を詳細に示す。ポンプ62はポンプ入口
64、フレーム66およびポンプサポート68を有する。図示
のように、ポンプサポート68はポンプ62がポンプ入口64
からポンプ出口72へ上方に傾斜させる。前記のように傾
斜させることによりポンプ62中の泡の混入や形成を阻止
しやすくなる。前記の泡は計量精度を低下させうる。同
様に、分配マニホルド42はその出口端に位置したマニホ
ルドサポート70により支持される。ポンプ62にはその中
に摺動可能に長手方向のインペラ74を有し、インペラ74
は各端にベロー76および78を有する。インペラ74はＵ字
形板ばね組立体80に取付けられ、その板ばねの脚によっ
てインペラ74が振動して長手方向に運動できるようにす
る。ダックビル弁82がインペラ74の内側に位置し、一方
第２の出口ダックビル弁84がポンプ62の出口72に隣接し
て位置している。コイル86がインペラ74の周りに位置
し、パルス電圧を印加して励磁すると、コイル86はイン
ペラ74を長手方向に振動させ、ダックビル弁82と出口ダ
ックビル弁84を通してポンプ作用を誘発する。ポンプの
出口配管88がポンプ出口72に取付けられている。出口配
管88はその後出口マニホルド36の入口36dに取付けられ
る。
第５図に示されたポンプと同様の構造を有するゴーマン
−ルップ（Gorman-Rupp）の板ばね振動ポンプ（14825
型）のコイルに、108ボルトのレベルの直流（パルス電
流）を供給することによって、長期にわたって液体の汲
出し精度を高くでき、例えばダイヤフラムポンプのよう
な他の型のものを使用した場合に対比して摩耗による振
動がないことが分った。
上述したような板ばね振動ポンプは、そのコイルに加え
られる入力電圧のレベルに著しく左右され、汲出し容積
が変動するという問題があった。例えば、120Vの入力電
圧で作用させた場合、200％程度の汲出し容積の変化が
生じてしまうことがある。
しかし、電圧調整器63によって、前述した14825型のポ
ンプのコイルに108ボルトの電圧を供給すると、前述し
たように、高い精度の汲出しが得られ、ポンプ出力の変
動は３〜５％以下であった。
高い精度の汲出しを得るための別の手段は、板ばね振動
ポンプを連続運転させておくことである。各々のソレノ
イド48によって板ばね振動ポンプを通して汲出される液
体を切換え、かつ変更し得るのであるが、その間、板ば
ね振動ポンプの方は連続運転させておいて、ポンプ始動
時及び停止時における容積変動を阻止し、板ばね振動ポ
ンプがほぼ一定の機能を保って作動できるようにするわ
けである。
空気の排出配管90は出口マニホルド36の空気排出入口36
cに位置し、かつ取付けられている。空気の排出逆止弁9
2が排出配管90中に位置し、第３図において矢印で示す
下方向にのみ通路を開く。
勿論、第２図に示すフレーム94が前述のように分配装置
10の各種部材を収容している。回路盤96が全体的に従来
のマイクロプロセッサ電子部品を含み、作動の説明にお
いて詳しく後述する制御機能を提供する。フレーム94に
LED盤100が装着され、LED盤100はメンブレンスイッチ98
上の各種の釦を押圧した後の作動を示す。メンブレンス
イッチ98の詳細は第４図に示す。また、メンブレンスイ
ッチ98は一般的に周知のものであるので、本発明の対象
ではない。記憶カートリッジ102は回路盤96に挿入で
き、記憶カートリッジ102は同一の全体装置が各種製品
分野で使用しうるようにするため、各種薬品の混合およ
びその用途に対してプログラム化しうる能力を有する。
最後に、電力源104は前述した各種成分に対する適正レ
ベルの電力を供給することは勿論である。
以下の表は最終洗滌製品を形成する上で各種の基薬に対
して使用される各種比率の例を示す。
（発明の作動） 実際の作動において、本発明による分配装置10は極めて
使い易い。まず、使用者はメンブレンスイッチ98の「オ
ン」のスイッチを押し、その後使用すべき容器の寸法を
選定し、適当な釦を押す。次いで使用者は容器に分配管
22を入れ、希望する製品の製品釦を選定する。準備がで
きると、使用者は次いで「始動」釦を押す。
「始動」釦が押されると、水用ソレノイド32が開放し、
典型的に冷水側32bを介してホース20からの冷水を使用
する。メンブレンスイッチ98から判るように、温水が望
ましいと、当該釦を押して冷水側32bの代りに温水側32a
を開放させる。水用ソレノイド32が開放し、分配作動中
全体時間作動し、その中の圧力により噴出管38用の水源
を提供する。
「始動」釦をまた押すと、ポンプ62が始動し、製品分配
サイクルが完了するまで連続作動する。例えば、選定し
た製品が３種類の成分を有するものとすれば、第１の成
分に対応するソレノイド48が開放し、そのためポンプ62
が瓶28から入口ホース30を通して成分を汲上げ、次いで
入口通路44、環状部分54、通路52および中央通路46を通
して連続的に出口60へ、次いでポンプ62を通し、かつ出
口配管88を介して出口マニホルド36へ、次いで分配管22
を介してポンプ送りする。第１の薬品の予定量が分配さ
れると、当該ソレノイド48が閉鎖し、水用ソレノイド32
が開放して、中央通路46の長さにわたり水を噴出させ、
先の薬品の残留物を掃去する。本発明においては一般的
に６秒の洗滌時間が適当であると判明している。
次いで、第２の薬品に対応するソレノイド48が開放し、
水用ソレノイド32が閉鎖し、上記過程が繰返される。第
２の薬品が分配された後、水用ソレノイド32が再び開放
し、薬品用ソレノイド48が閉鎖し、再び分配マニホルド
42を洗滌する。ある種の製品は３種類の基薬を用いる
が、その場合、第３の薬品を追加して、その後洗滌す
る。
洗滌サイクルが完了すると、ポンプ62は停止する。この
時点で、水用ソレノイド32も閉鎖し、典型的には出口マ
ニホルド36と分配管22とにある程度の量の液体を残す。
この時点で、出口マニホルド36に圧力がないと排出配管
90と排出逆止弁92とを開放させ、空気が出口マニホルド
36に入り、残りの流体が充てんされつつある容器へ排出
されるようにする。
分配サイクルの始まりにおいて、水用ソレノイドがわず
かな時間まず開放し、成分用のソレノイドのいずれかが
開放する前に洗滌できるようにすることが好ましい。こ
のようにすれば、ポンプが始動中であり、その汲出し精
度が最良でない時間の間に水を分配できるようにでき
る。ポンプが始動し、安定作動レベルに達した後すぐに
第１の成分に切換えることができる。分配すべき薬品が
高度に濃縮されている場合、前記の初期洗滌を省略する
必要がある。
各種の基液は様々な粘度および他の流動特性を有してい
るので、制御装置が汲上げ時間および汲上げ流体量を制
御する上でこのような様々な特性を考慮することが重要
である。
さらに特定的な例として、使用者が7.6リットル（２ガ
ロン）の脱脂性アルカリ洗剤をつくりたいと思っている
と想定する。この洗剤は添付の表に示すようにアルカリ
基薬と中性基薬とを用い、特にそれらを、それぞれ80対
１および100対２の濃度に薄める。全体7.6リットル（２
ガロン）に対して、結果的に90.72グラム（3.2オンス）
のアルカリ基薬と、34.02グラム（1.2オンス）の中性基
薬および7,130.59グラム（251.52オンス）の水とから構
成される。さらに、例示として、ポンプ62が毎秒15.88
グラム（0.56オンス）の速度でアルカリ基薬を、毎秒2
6.65グラム（0.94オンス）の速度で中性基薬を汲出して
いるすれば、これはアルカリ基薬に関連するソレノイド
48が全体5.7秒、中性基薬に関連するソレノイド48が全
体1.3秒開放することを必要する。水用ソレノイド32が
毎分12,700.8グラム（448オンス）の流量で流れている
とすれば、水用ソレノイド32は全体33.69秒開放するこ
とになる。そうすれば前記例の作動時、水用ソレノイド
32は全体33.69秒開放する。水用ソレノイド32が開放す
ると同時に、ポンプ62が、水用ソレノイド32をまず開放
させて始動する。短時間の後、アルカリ基薬用のソレノ
イド48が2.85秒間開放し、アルカリの配分量の半分を分
配する。次いで、アルカリ用のソレノイド48が閉鎖し、
水用ソレノイド32が短時間開放し、一方、中性基薬用の
ソレノイド48が0.68秒開放し、中性基薬の配分量の半分
を分配する。前記過程は次いで、水用ソレノイド32の全
体時間が完了するまでに少なくとも６秒間の最終洗滌時
間が与えられるという前提で繰返される。
【図面の簡単な説明】
第１図は壁に取付けた、本発明による分配装置を示す斜
視図、 第２図はカバーを外し、後方から視た分配装置の斜視
図、 第３図は分配装置の概略図、 第４図は分配装置の制御パネルの図、 第５図は本発明に用いたポンプの詳細図、および 第６図は第２図の線６−６に沿った断面図である。 図において、 10……分配装置、14,16……供給源 18,20……ホース、22……分配管 24……電力コード、26……電源 28……瓶、30……入口ホース 32……水用ソレノイド、34……逆止弁 36……出口マニホルド、38……噴出管 40……逆止弁、42……分配マニホルド 44……入口通路、46……中央通路 48……ソレノイド、50……孔 52……通路、54……環状部分 56……入口ポート、58……噴出ポート 60……出口、62……ポンプ 64……ポンプ入口、66……フレーム 68……ポンプサポート、70……マニホルドサポート 72……ポンプ出口、74……インペラ 76,78……ベロー、80……Ｕ字形板ばね組立体 82……ダックビル弁、84……出口ダックビル弁 86……コイル、88……出口配管 90……排出配管、92……排出逆止弁 94……フレーム、96……回路盤 98……メンブレンスイッチ、100……LED盤 102……記憶カートリッジ、104……電力源
フロントページの続き (72)発明者 ジヨン ピー．ソバーグ アメリカ合衆国ミネソタ州セント ポー ル，ダブリユ．ラーペンツール 1280 ア パートメント 205 (56)参考文献 ヨーロッパ特許出願公開97458（ＥＰ, Ａ)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】主通路、該主通路に接続した複数の入口ポ
    ート、前記主通路に接続した出口、および洗滌流体源に
    作動接続した洗滌流体の噴出ポートを含む分配マニホル
    ドと；ポンプ入口とポンプ出口とを有するポンプであっ
    て、そのポンプ入口が前記分配マニホルドの出口に接続
    されていて前記分配マニホルドと該ポンプとを通して溶
    液を吸引する、前記ポンプと；前記入口ポートの少なく
    とも１個と協働する選択的に制御可能な弁装置とを含
    む、化学薬品溶液を混合する装置。
  2. 【請求項２】特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
    て、加圧した洗滌流体源に接続された入口と；前記洗滌
    流体の噴出ポートに接続した洗滌出口と；分配出口と；
    前記ポンプ出口に接続された流体入口とを含む出口マニ
    ホルドをさらに含む、化学薬品溶液を混合する装置。
  3. 【請求項３】特許請求の範囲第２項に記載の装置におい
    て、前記出口マニホルドがさらに空気用の入口を含み、
    該空気用の入口が協働する逆止弁を有し空気が前記出口
    マニホルドへのみ流れるようにした化学薬品溶液を混合
    する装置。
  4. 【請求項４】特許請求の範囲第３項に記載の装置におい
    て、前記洗滌出口が洗滌流体源の入口に隣接し、前記流
    体入口が前記分配出口に隣接し、かつ前記空気用の入口
    が前記流体入口と前記洗滌出口との中間にある、化学薬
    品溶液を混合する装置。
  5. 【請求項５】特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
    て、前記ポンプが一定排出ポンプである、化学薬品溶液
    を混合する装置。
  6. 【請求項６】特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
    て、前記ポンプが振動ポンプである、化学薬品溶液を混
    合する装置。
  7. 【請求項７】特許請求の範囲第６項に記載の装置におい
    て、前記ポンプに一定電圧を供給する手段を含む、化学
    薬品溶液を混合する装置。
  8. 【請求項８】特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
    て、前記分配マニホルドの前記主通路が第１と第２の端
    部を有し、前記入口ポートが前記第１及び第２の端部の
    中間で前記主通路に接続され、前記洗滌流体の噴出ポー
    トが前記第１の端部に隣接し、かつ前記出口が前記第２
    の端部に隣接している、化学薬品溶液を混合する装置。
  9. 【請求項９】特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
    て、前記入口ポートの各々に、選択的に制御可能な弁装
    置が備えられており、また更に、一時に前記弁装置のう
    ちの１つのみを開くように前記弁装置を作動する制御装
    置を含む、化学薬品溶液を混合する装置。
  10. 【請求項１０】特許請求の範囲第９項に記載の装置にお
    いて、前記制御装置は前記ポンプと作動的に協働して、
    分配サイクルの間前記ポンプを連続的に作動させるよう
    になっている、化学薬品溶液を混合する装置。
  11. 【請求項１１】化学薬品溶液を混合する装置（10）であ
    って、 複数の化学薬品流体の入口ポート（56）と； これら入口ポート（56）の各々に取り付けられていて、
    それぞれ選択的に制御可能な弁装置（48）と； これら選択的に制御可能な弁装置（48）の下流に接続さ
    れた出口（60）と； ポンプ入口（64）及びポンプ出口（72）を有するポンプ
    （62）であって、このポンプ入口（64）は前記出口（6
    0）に接続され且つ前記出口（60）と前記ポンプ（62）
    自体を通して溶液を吸引するように配置されている、前
    記ポンプ（62）と； 前記選択的に制御可能な弁装置（48）を制御するための
    制御装置（96）であって、前記複数の化学薬品流体の入
    口ポート（56）と前記出口（60）とが分配マニホルド
    （42）の一部分を形成していて、且つ該分配マニホルド
    （42）の中央通路（46）に連結されている、前記制御装
    置（96）と； 稀釈洗滌液の供給源（14,16）と； この供給源（14,16）を前記分配マニホルド（42）を通
    して吸引され且つ前記ポンプ（62）から排出された化学
    薬品流体と流体連通するように連結させ、前記ポンプ出
    口（72）の下流の位置でかかる流体を稀釈させる出口マ
    ニホルド（36）と； 前記出口マニホルド（36）に連結されていて、前記供給
    源（14,16）からの洗滌流体の入力流を制御する、自動
    的に作動可能な洗滌流体制御弁（32）と； 前記ポンプ（62）、前記選択的に制御可能な弁装置（4
    8）及び前記洗滌流体制御弁（32）と作動的に協働し
    て、予じめ選択した化学薬品流体の量、引き続く組合
    せ、及び濃度に応答して自動的に前記ポンプ（62）、前
    記弁装置（48）及び前記制御弁（32）を作動させ、前記
    ポンプ（62）によって化学薬品流体の所望量及び組合せ
    を前記出口マニホルド（36）に排出させるとともに、前
    記洗滌流体制御弁（32）を通して化学薬品流体の混合物
    の中に洗滌流体の所定量の流れを提供することによって
    予じめ選択した濃度に前記化学薬品流体を稀釈するため
    の制御装置（96）と； を備えた化学薬品溶液を混合する装置。
  12. 【請求項１２】第１の濃縮化学薬品のある測定した量を
    混合構造体中へ計量し；洗滌流体のある測定した量を前
    記構造体中へ計量し；第２の濃縮化学薬品のある測定し
    た量を前記構造体中へ計量し；かつ前記洗滌流体のある
    測定した量を前記構造体中へ計量する工程を含む濃縮化
    学薬品を混合し、稀釈する方法。
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