JPH0716579Y2 - 補強リブ付き容器 - Google Patents

補強リブ付き容器

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JPH0716579Y2
JPH0716579Y2 JP1987182814U JP18281487U JPH0716579Y2 JP H0716579 Y2 JPH0716579 Y2 JP H0716579Y2 JP 1987182814 U JP1987182814 U JP 1987182814U JP 18281487 U JP18281487 U JP 18281487U JP H0716579 Y2 JPH0716579 Y2 JP H0716579Y2
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JP
Japan
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container
ribs
rib
strength
section
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JP1987182814U
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JPH0188806U (ja
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弘章 杉浦
幸夫 腰高
隆次 田邊
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、容器に補強のためのリブを形成した補強リブ
付き容器に関する。
〔従来の技術〕
近年、清涼飲料水等の容器としては合成樹脂のものが一
般的となり、所謂PET容器が広く用いられている。
このPET容器は容器を肉薄に形成することが比較的容易
であるが、そうすると容器の強度が低下するため容器に
リブを形成して補強することが行われている。
ところで、容器の断面形状としては種々の形態がある
が、正方形の他、4角形の4角を45°に切り欠いた変形
8角形とする場合が比較的多い。
このような角型容器の場合、容器の対向面方向での強度
が充分にとれないため容器の胴部に1本の凹状リブを周
設する手法が採られている。
この結果、凹状のリブを形成した容器は、形成しない容
器と比較して以下のような改善がみられた。
即ち、凹状のリブを形成しない角型容器を対向面方向で
1kgの強さで圧縮したところ、第6図に示すように、押
圧面側が約4%(X方向の自由長が36mm、変位量が1.59
mmから変形率は4%)凹み、側面側が約2.7%(Y方向
の自由長が36mm、変位量が0.977mmから変形率は2.7%)
突出した。
一方、4.5mmの凹状リブを形成した角型容器を対向面方
向で1kgの強さで圧縮したところ、第8図に示すよう
に、押圧面側が約0.73%(X方向の自由長が33mm、変位
量が0.23mmから変形率は0.73%)凹み、側面側は約0.66
%(Y方向の自由長が33mm、変位量が0.21mmから変形率
は0.66%)突出した。
このように凹状のリブを形成した容器は対向面方向の応
力に対する強度を大幅に改善することが明らかである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、前記したように、容器の周囲に凹状のリブを
設けた場合、角型容器の対向面方向での強度は向上する
が、対角方向の強度は大幅に低下してしまうという問題
がある。
即ち、リブを形成しない角型容器を対角方向で1kgの強
さで圧縮したところ、第7図に示すように、応力方向で
の対角で約1.1%(X方向の自由長が44mm、変位量が0.4
5mmから変形率は1.1%)変形し、応力方向に直交する対
角では約0.75%(Y方向の自由長が44mm、変位量が0.33
mmから変形率は0.75%)となった。
一方、4.5mmの凹状リブを形成した角型容器を対角方向
で1kgの強さで圧縮したところ、第9図に示すように、
応力方向での対角で約4.2%(X方向の自由長が40mm、
変位量が1.66mmから変形率は4.2%)変形し、応力方向
に直交する対角でも同一量の変形を示した。
このように容器の周囲に凹状のリブを設けた場合、対角
方向の強度は大幅に低下してしまう。これは凹状リブに
過度の曲げ応力が加わるとリブの形状が大きく変形し、
リブとしての強度が急減するためであると考えられる。
本考案は前記事項に鑑みてなされたもので、容器の対向
面方向では勿論、対角方向での強度をも改善できるよう
にした補強リブ付き容器を提供することを技術的課題と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記技術的課題を解決するために、以下のよう
な構成とした。
即ち、断面略四角形に形成した容器1の胴部中央部分2
に断面山形のリブ3を胴周りに沿って多数周設し、さら
にこのリブ3で分断された胴体側面の各面に前記リブ3
と平行な断面山形の補助リブ4を形成して補強リブ付き
容器とした。
前記リブ3の断面形状としては、例えば、蒲鉾形、波
形、あるいは台形等の半円筒状とすることができる。
〔作用〕
断面四角形に形成した容器1の胴部中央部分2に断面山
形のリブ3を胴周りに沿って多数周設したため、特定の
リブ3に応力が集中せず、その座屈を防止できるととも
に、断面山形の補助リブ4で容器の平面部分の補強がさ
れる。よって全体としての強度が向上し、対向面方向と
対角方向の双方の強度が改善される。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1図ないし第5図に基づいて説明す
る。
容器1はポリエチレンテレフタレート製のパリソンをブ
ロー成型により角瓶形に形成したものであり、方形の4
角を45°に切り欠いた不等辺8角形となっている。この
容器1の胴部中央部分2には断面山形のリブ3が胴周り
に沿って多数周設されている。
このリブ3は第1図に示すように5段形成されており、
その形状は第2図に示すように、高さ2.5mm、幅4.00mm
の蒲鉾形をなしており、各リブ3は半径0.5mmの半円で
連結されている。
さらに前記リブ3で分断された胴体側面の各面に前記リ
ブ3と平行な断面山形の補助リブ4を形成した。この補
助リブ4は前記リブ3の上下方向に夫々4面、合計8面
に形成されている。
前記した構成において強度実験をしたところ以下の結果
を得た。
まず、容器1を対向面方向で1kgの強さで圧縮したとこ
ろ、第4図に示すように、押圧面側が約2.9%(X方向
の自由長が35mm、変位量が1.03mmから変形率は2.9%)
凹み、側面側が約2.8%(Y方向の自由長が35mm、変位
量が1.00mmから変形率は2.8%)突出した。
続いて、容器1を対角方向で1kgの強さで圧縮したとこ
ろ、第5図に示すように、応力方向での対角で約0.73%
(X方向の自由長が44mm、変位量が0.31mmから変形率は
0.73%)変形し、応力方向に直交する対角でも約0.67%
(Y方向の自由長が44mm、変位量が0.28mmから変形率は
0.67%)変形した。
このように、対向面方向の強度と対角方向の強度とが両
立でき、外力によって座屈することはない。これはリブ
を多数形成したことにより応力が各リブに分散するため
と考えられる。したがって、容器の対向面方向では勿
論、対角方向での強度をも大幅に改善できる。このこと
は、断面山形の補助リブ4を容器の平面部分に設けたこ
とも影響している。
第3図は第2実施例を示し、リブ3を7段に形成したも
のである。作用は前記実施例と同様であるため省略す
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、断面四角形に形成した容器1の胴部中
央部分2に断面山形のリブ3を胴周りに沿って多数周設
したため、応力がより広範囲に分散され、リブの形状が
大きく変形してリブとしての強度が急減することはな
く、容器の対向面方向では勿論、対角方向での強度をも
改善できる。
さらに断面山形の補助リブにより、容器の平面部分の補
強が加わり、全体として強度が大幅に改善できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の実施例を示し、第1図は
本考案の一実施例を示す容器の側面図、第2図はリブの
断面図、第3図は他の実施例を示す容器の側面図、第4
図及び第5図は強度の測定結果を示すグラフ図、第6図
ないし第9図は従来の容器の強度の測定結果を示すグラ
フ図である。 1……容器、2……胴部中央部分、3……リブ、4……
補助リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−161817(JP,U) 実開 昭58−3414(JP,U) 実開 昭57−129019(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面略四角形に形成した容器1の胴部中央
    部分2に断面山形のリブ3を胴周りに沿って多数周設す
    るとともに、このリブ3で分断された胴体側面の各面に
    前記リブ3と平行な断面山形の補助リブ4を形成したこ
    とを特徴とする補強リブ付き容器。
  2. 【請求項2】前記リブ3は断面半円筒形であることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の補強リブ
    付き容器。
JP1987182814U 1987-11-30 1987-11-30 補強リブ付き容器 Expired - Lifetime JPH0716579Y2 (ja)

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JP1987182814U JPH0716579Y2 (ja) 1987-11-30 1987-11-30 補強リブ付き容器

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JPH0188806U JPH0188806U (ja) 1989-06-12
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4713891B2 (ja) * 2005-01-17 2011-06-29 株式会社高見沢サイバネティックス ゲート装置用扉及びゲート装置
JP7173886B2 (ja) * 2019-01-30 2022-11-16 株式会社吉野工業所 薄肉容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57129019U (ja) * 1981-02-05 1982-08-11
JPS583414U (ja) * 1981-06-30 1983-01-10 大日本印刷株式会社 合成樹脂製壜体
JPS58161817U (ja) * 1982-04-23 1983-10-28 大日本インキ化学工業株式会社 充填後体積変化のある充填物用容器

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JPH0188806U (ja) 1989-06-12

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