JPH07165430A - 光学素子の成形方法および装置 - Google Patents

光学素子の成形方法および装置

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JPH07165430A
JPH07165430A JP34176193A JP34176193A JPH07165430A JP H07165430 A JPH07165430 A JP H07165430A JP 34176193 A JP34176193 A JP 34176193A JP 34176193 A JP34176193 A JP 34176193A JP H07165430 A JPH07165430 A JP H07165430A
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molding
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    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形中に、搬送皿に載置したガラス素材の内
部圧力を低下させず、ひけを防いで成形型の形状転写を
良好にする。 【構成】 成形装置に固設した基板9に上型1を固定す
る。下型2を、成形装置に固設した下部基板10に上下
動可能に取り付け、上型1に対して同軸上で接近・離反
自在に設ける。下型2の外周部には、弾性部材6を伸縮
可能に設け、弾性部材6の上にリング5を設けるととも
に、リング5は下型2に対して上下動可能に嵌合する。
ストッパ11は、リング5に載置されて上昇し搬送皿3
の上面が上型1の当て付け面7に当接して上昇が停止し
た位置で、搬送皿3を係止し得るように設けられ、成形
中に弾性部材6が縮んで搬送皿3を下降させないよう
に、搬送皿3の上面と上型1の当て付け面7とを密着し
た状態で保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス素材を加熱軟化
し、その後上下一対の成形型によって挟持成形する光学
素子の成形方法および成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス素材を加熱軟化し、その後
上下一対の成形型によって挟持成形する光学素子の成形
装置としては、以下のような発明が開示されている。例
えば、特公平4−43853号公報記載の発明において
は、上型および下型のそれぞれに上下動自在に嵌合した
ガラス素材の搬送皿を保持するリングを設けることによ
りガラス素材が搬送皿と隔離して成形されるようにし、
搬送皿と成形品との密着をなくして、成形後の成形品の
取り出しを容易にしている。また、該型と該リング、該
リングと該搬送皿が各々嵌合的に保持する関係にあるこ
とで横方向の芯出し位置決め機構を併せ持たせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技
術で成形を行った場合、ガラス素材が外周方向に自由に
流動し成形中の成形品の内部圧力が高められず、成形品
にひけ等の形状転写不良が発生し易くなるという問題点
があった。特に、中心肉厚が薄く外周肉厚の厚いメニス
カスレンズの成形では搬送皿にレンズ外周を拘束する胴
型の役割を持たせなければ内部圧力を高めることができ
ないため夥しい外周形状の転写不足が発生する。また、
図10に示すように、上記転写不足のため上記成形にお
いて、上型71と下型72と搬送皿73で囲んだ密閉空
間にガラス素材74を満たすように設定して成形を行っ
たが、バネ75上に載置したリング76上に搬送皿74
は保持されて上下動自在であるために、成形に際してガ
ラス素材74を加圧すると、ガラス素材の内部圧力の上
昇により搬送皿73が下降し、上型71と搬送皿73の
間からガラス素材74が注出するため、結果的に内部圧
力が高められず、成形品にひけ等の形状転写不良が発生
するという問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであって、成形中におけるガラス素材の内
部圧力を高めることで成形品のひけを防止し良好な転写
形状を得ることができる光学素子の成形方法および成形
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1に、本発明の概念図
を示す。成形装置に固設した基板9には上型1が固定さ
れている。下型2は、成形装置に固設した下部基板10
に上下動可能に取り付けられ、上型1に対して同軸上で
接近・離反自在に設けられている。下型2の外周部に
は、弾性部材6が伸縮可能に配設されるとともにリング
5が下型2に対して上下動可能に嵌合されている。リン
グ5は弾性部材6の上部に載置されている。リング5の
上部には、図示を省略した搬送装置によって上型1と下
型2の間に搬送された、ガラス素材4を載置した胴型兼
用の搬送皿3が着脱自在で嵌合的に載置され、搬送皿3
の水平方向の位置を決定している。ストッパ11は、リ
ング5に載置されて上昇し搬送皿3の上面が上型1の当
て付け面7に当接して上昇が停止した位置で、搬送皿3
を係止し得るように設けられ、成形中に弾性部材6が縮
んで搬送皿3を下降させないように、搬送皿3の上面と
上型1の当て付け面7とを密着した状態で保持する。そ
して、離型時には、ストッパ11による搬送皿3の保持
を解除する。
【0006】
【作用】加熱軟化されたガラス素材4を載置した搬送皿
3は図示しない搬送装置によって上型1と下型2の間に
搬送され、リング5の上に着脱自在で嵌合的に載置した
状態で、搬送皿3は水平方向の位置出しが行れる。下型
2の上昇に伴い、搬送皿3が上昇し、上型1の当て付け
面7に搬送皿3の上面が当接して、最上昇位置となり搬
送皿3の上昇が停止される。その時点で、搬送皿3が弾
性部材6を縮めて下降せずに搬送皿3の上記最上昇位置
を確保するように、ストッパ11によって搬送皿3の上
面を上型1の当て付け面7に密着させ、その状態を保持
する。その保持するタイミングは図示を省略した制御装
置により行う。さらに、下型2を所定の中肉まで上昇
し、弾性部材6を縮めながらガラス素材4を押圧する。
下型2の押圧上昇に伴い、ガラス素材4の内部圧力は上
昇し搬送皿3を下降させようとする力が搬送皿3に作用
するが、搬送皿3は上型1に当て付いた状態でストッパ
11により保持されているため、搬送皿3は下降するこ
とがないので搬送皿3からガラス素材4が外部への流出
するのが防止され、搬送皿3内に載置されたガラス素材
4の内部圧力が低下することがなくひけが発生しない。
離型時には、ストッパ11による搬送皿3の保持を解除
する。
【0007】上記本発明の概念図では、搬送皿3を上型
1に固定するように構成したが、成形中における搬送皿
3の上下動を規制し得る構成であれば、下型2あるいは
上下両型1、2に固定するようにしてもよい。この時、
上下両型1、2に固定する場合は、固定タイミングが同
時でなくともよい。
【0008】
【実施例1】図2は本発明に係る成形装置の実施例1の
要部を示す断面図、図3はストッパの爪を示す斜視図
で、以下、図2および図3に基づいて本発明の実施例1
を説明する。図2において9は成形装置に固設した基板
で、この基板9には上型1が嵌合的に固定され、上型1
の成形部は基板で形成された空間部内9aに突出配置さ
れている。上型1の成形部の端面外周は、搬送皿3の上
昇に伴う最上端位置での停止を規制するために、搬送皿
3上面との当て付け面7に形成されている。基板9の空
間部9aの側壁には、アクチュエータ例えばエアシリン
ダ21a、21bが上型1の成形部の前方(下方)に位
置するように左右に対向して一対取り付けられ、それぞ
れのエアシリンダ21a、21bのロッド先端には爪2
2が固定されている。下型2は成形装置に固設した下部
基板10に上下動可能に取り付けられ、上型1に対して
同軸上で接近・離反自在に設けられている。下型2の外
周部には、バネ23が伸縮可能に配設されるとともにリ
ング5が上下動可能に嵌合されている。リング5はバネ
23の上部に載置され、リング5の上部には図示を省略
した搬送装置によって上型1と下型2の間に搬送され
た、ガラス素材4を載置した胴型兼用の搬送皿3が嵌合
的に載置されるようになっている。搬送皿3は、その内
部にガラス素材4を載置収納しかつ光学素子の外周面を
形成する凹部が設けられており、凹部の底面には下型貫
通用の孔が形成され、搬送皿3の上面外周部には上記爪
22による支持用のつば部8が設けられている。
【0009】爪22は、図3に示すように、つば部8の
外周形状と同一形状に形成した内周面を有する円弧状の
側壁部22aが設けられ、側壁部の下部につば部8の下
面と当接して搬送皿3を支持する円弧状の段部22bが
形成されている。側壁部22aの外側には上記シリンダ
21a、21bのロッド先端が固定され、搬送皿3の把
持と解放が行え得るように、一対の爪22が対向して開
閉動可能に設けられており、一対の爪22を閉状態とし
たとき側壁部22aと段部22bによってつば部8を固
定し、上型1の成形部の当て付け面7と搬送皿3の上面
とを当て付けた状態で搬送皿3を固定可能となってい
る。段部22bは、爪22を閉状態にしたとき搬送皿3
を上型1に押しつけるように傾斜面に形成するのが好ま
しい。
【0010】次に、本実施例の製造方法を作用とともに
説明する。まず、加熱軟化されたガラス素材4を載置し
た搬送皿3を図示しない搬送装置によって上型1と下型
2の間に搬送し、リング5上に嵌合的に載置する。下型
2が上昇すると、搬送皿3はバネ23とリング5を介し
て下型2上に載置された状態で上昇していく。そして、
搬送皿3の上面が上型1の当て付け面7に当て付くと同
時に図示しないタイミング制御装置によってエアシリン
ダ21a、21bを駆動し、爪22によって搬送皿3の
つば部8を把持し搬送皿3を上型1に当て付けた状態で
固定する。
【0011】さらに、下型2を所定の中肉まで上昇し、
ガラス素材4を押圧する。この押圧に従いガラス素材4
の内部圧力は上昇し搬送皿3を下降させようとする力が
搬送皿3に作用するが、搬送皿3は上型1に当て付いた
状態で爪22により固定されているため、搬送皿3は下
降せず、搬送皿3と上型1の当て付け面7との間からガ
ラス素材4が流出することがないので、搬送皿3内に載
置されたガラス素材4の内部圧力が低下することがなく
内部圧力が高まってひけがない形状転写性の良い光学素
子の成形が実現する。離型時には、エアシリンダ21
a、21bを駆動して爪22を搬送皿3のつば部8から
開放し、その後下型2を下降して離型動作を行う。
【0012】本実施例によれば、成形中、特に下型2が
上昇してガラス素材4の内部圧力が上昇する過程におい
て、搬送皿3と上型1とを当て付けた状態を爪22によ
り維持できるので、搬送皿3が下降しガラス素材4が搬
送皿3から外部に流出するのを防止できるため、ガラス
素材4の内部圧力が高められ、ひけのない良好な転写形
状を有する光学素子を得ることができる。
【0013】
【実施例2】図4は本発明に係る成形装置の実施例2の
要部を示す断面図で、以下、図4に基づいて本発明の実
施例2を説明する。基板9には上型1が嵌合的に固定さ
れ、上型1の成形部は基板9で形成された空間部内9a
に突出配置されている。上型1の成形部の端面外周は、
搬送皿3の上昇に伴う最上端位置での停止を規制するた
めに、搬送皿3上面との当て付け面7に形成されてい
る。基板9の空間部9aの側壁には、左右に対向して溝
部31が設けられており、この溝部31内には上型1の
方向に伸縮可能なバネ32がそれぞれ挿入配置されてい
る。このバネ32は反発弾性力を持つ部材で500℃程
度の耐熱があるものなら良く、例えばメタルやガラス、
炭素等の繊維のわたを利用することができる。基板9の
空間部9aの側壁下部には、左右に対向して一対の爪3
3が支点34を中心に回動自在に設けられ、爪33の下
部は、搬送皿3の上面外周部に形成したつば部8の下面
を支持するように上型1の方向へ曲げた鉤状35に形成
されている。爪33の上部は空間部に配設されており、
その側面に上記バネ32の先端がそれぞれ押し当てら
れ、搬送皿3が上型1に当て付く際に上型1の移動を阻
害しないように爪33の鉤状35先端を拡開するように
なっている。また、爪33の鉤状35の裏側は丸く加工
されており、同様に丸く加工した板カム36の先端との
当接・離反によって爪33が支点34を中心に回転し、
鉤状35部が搬送皿3方向・その反対方向へ移動して搬
送皿3のつば部8下面を支持・解放できるように構成さ
れている。
【0014】板カム36は、下型2に嵌合的に固定した
駆動盤37によって上下動自在に設けられており、この
板カム36は下型2を中心にして左右対称に駆動盤37
に直立した状態で植設されている。下型2は上型1に対
して同軸上で接近・離反自在に設けられており、下型2
の外周部には、バネ23が伸縮可能に配設されるととも
にリング5が上下動可能に嵌合されている。リング5は
バネ23の上部に載置され、リング5の上部には図示を
省略した搬送装置によって上型1と下型2の間に搬送さ
れた、ガラス素材4を載置した胴型兼用の搬送皿3が嵌
合的に載置されるようになっている。
【0015】次に、本実施例の製造方法を作用とともに
説明する。まず、加熱軟化されたガラス素材4を載置し
た搬送皿3を図示しない搬送装置によって上型1と下型
2の間に搬送し、駆動盤37と下型2を上昇する。駆動
盤37と下型2が上昇すると、搬送皿3はバネ23とリ
ング5上に嵌合的に載置された状態で、下型2とともに
上昇していく。そして、搬送皿3の上面が上型1の当て
付け面7に当て付くと同時に、板カム36の丸状先端が
爪33の鉤状35の裏側に当接して爪33が支点34を
中心に回転し、バネ32が圧縮されるとともに爪33の
鉤状35部によって搬送皿3のつば部8を支持して搬送
皿3を上型1に当て付いた状態で固定する。
【0016】さらに、下型2を所定の中肉まで上昇し、
ガラス素材4を押圧する。この押圧に従いガラス素材4
の内部圧力は上昇し搬送皿3を下降させようとする力が
搬送皿3に作用するが、搬送皿3は上型1に当て付いた
状態で爪33により固定されているため、搬送皿3は下
降せず、搬送皿3と上型1の当て付け面7との間からガ
ラス素材4が流出しないので、搬送皿3内に載置された
ガラス素材4の内部圧力が高く確保され、ひけのない良
好な形状転写性を得ることができる。離型時には、駆動
盤37の下降に伴い下型2と板カム36が下降する。板
カム36が下降すると、爪33と板カム36とが離反し
て、爪33が支点34を中心にバネ32の反発力により
回転し、爪33の鉤状35部による搬送皿3の支持を解
放する。これにより、搬送皿3は下降可能となり離型動
作可能となる。
【0017】本実施例によれば、成形中の内部圧力を高
めてひけを防止し、形状転写が良好となるばかりでな
く、爪33による搬送皿3の保持、解放動作を成形時の
駆動盤37の上下動によって行うことができるため、爪
33を駆動するためのアクチュエータおよびその制御手
段を省略することができる。
【0018】
【実施例3】図5は本発明に係る成形装置の実施例3の
要部を示す断面図で、以下、図5に基づいて本発明の実
施例3を説明する。基板9には上型1が嵌合的に固定さ
れ、上型1の成形部は基板9で形成された空間部9a内
に突出配置されている。下型2は、駆動盤37に固定し
た状態で成形装置に固設した下部基板10に上下動可能
に取り付けられ、上型1に対して同軸上で接近・離反自
在に設けられている。下型2の外周部には、バネ23が
伸縮可能に配設されるとともにリング5が上下動可能に
嵌合されている。リング5はバネ23の上部に載置さ
れ、リング5の上部には図示を省略した搬送装置によっ
て上型1と下型2の間に搬送された、ガラス素材4を載
置した胴型兼用の搬送皿3が嵌合的に載置されるように
なっている。
【0019】上型1の外周面にはフランジ41が嵌合的
に合体され、フランジ41の下端面は上型1の当て付け
面7と同一の位置に配置されている。フランジ41の下
部上面にはV溝42が形成され、このV溝42にワ字状
の爪43の一端を係止した状態で、フランジ41に爪4
3が吊り下げられている。爪43は上型1を中心に対向
して一対配設されている。爪43は、その背部がバネ4
4で押されてフランジ41のV溝42の谷部を支点にし
て回転可能に上型1の中心方向に押圧されている。ま
た、爪43の下部は実施例2の爪と同様に鉤状45に形
成されている。バネ44は、基板9に形成された空間部
9aの側壁に設けた対向する一対の溝部46内に落とし
込まれて、その落下を防止した状態で設けられている。
この爪43は、下型2の上昇時に載置状態で上昇する搬
送皿3が上型1の当て付け面7に当て付くとき、鉤状4
5部が搬送皿3の上面外周に設けられたつば部8の下面
を保持するように設定されており、バネ44の復元力
(反発力)で搬送皿3を上型1に当て付いた状態を維持
する。爪43の下端部には穴47を介してワイヤ48が
接続され、このワイヤ48は基板9の空間部下部に嵌合
的に固設されたハングピン49に掛けられ、つる巻バネ
50を介し駆動盤37に設けたアイボルト51にその一
端が結ばれている。アイボルト51は駆動盤37上面の
両端の対向する位置にねじ込まれている。すなわち、下
型2、駆動盤37が下降するとき、ワイヤ49の張力が
バネ44の復元力に打ち勝って、爪43の下部を横方向
に引張りV溝42を支点にして爪43を回動させ、鉤状
45部とつば部8との係止を解除するように広げるよう
になっている。
【0020】次に、本実施例の製造方法を作用とともに
説明する。加熱軟化されたガラス素材4を載置した搬送
皿3が図示しない搬送装置によって上下両型1、2の間
に搬送し、駆動盤37、下型2、バネ23、リング5を
上昇して、搬送皿3を上昇する。そして、搬送皿3が上
型1の成形外周部あるいはフランジ41の下面に当て付
く直前に、搬送皿3のつば部8上面角部が爪43の下部
傾斜面に当接して爪43の下部を押し広げるように上昇
し、搬送皿3の上面が上型1の成形部下面に当て付く。
搬送皿3の上面が成形部下面に当て付くと、爪43がバ
ネ44により背部から常時押されているため、爪43の
鉤状45上部が搬送皿3のつば部8下面と係止し、搬送
皿3を上型1に当て付いた状態で保持する。
【0021】さらに、下型2を所定の中肉まで上昇し、
ガラス素材4を押圧する。この押圧に従いガラス素材4
の内部圧力は上昇し搬送皿3を下降させようとする力が
搬送皿3に作用するが、搬送皿3は上型1に当て付いた
状態で爪43により保持されているため、搬送皿3は下
降せず、ガラス素材4の内部圧力の高い成形が実現し、
ひけのない良好な形状転写性を得ることができる。離型
時には、駆動盤37の下降に伴い下型2が下降離型する
とともに、アイボルト51がつる巻きバネ50を引き、
ハングピン48を経由してワイヤ49により爪43の下
部を、鉤状45部とつば部8との係止を解除する方向に
引張る。すなわち、駆動盤37の下降動作により、爪4
3は支点を中心に回転し搬送皿3のつば部8を解放して
離型を実現する。そして、離型後、上型1から下型2を
充分離すために、ワイヤ49につる巻きバネ50が接続
されており、つる巻きバネ50が伸びることによって、
ワイヤ49の切断を防止している。
【0022】本実施例によれば、成形中の内部圧力を高
めてひけを防止し、形状転写が良好となるばかりでな
く、成形時の作動盤の上昇、下降の動作をそのまま爪4
3による保持、解放に連動することができるので、搬送
皿3の保持、解放に関する爪43のタイミングを制御す
る必要を全くなくてよい。さらに、前記実施例2のよう
に板カム36を使って爪33の開閉するタイミングを制
御するには、板カム36の長さを厳格に調整する必要が
あるが、本実施例ではワイヤ49につる巻きバネ50を
連結してあるためその調整が簡便である。
【0023】
【実施例4】図6は本発明に係る成形装置の実施例4の
要部を示す断面図で、以下、図6図に基づいて本発明の
実施例4を説明する。上型1は成形装置に嵌合的に固定
され、上型1の成形部の端面外周は、搬送皿3の上昇に
伴う最上端位置での停止を規制するために、搬送皿3上
面との当て付け面7に形成されている。下型2は成形装
置に固設した下部基板10に上下動可能に取り付けら
れ、上型1に対して同軸上で接近・離反自在に設けられ
ている。下型2の外周部には、バネ23が伸縮可能に配
設されるとともにリング5が上下動可能に嵌合されてい
る。リング5はバネ23の上部に載置され、リング5の
上部には図示を省略した搬送装置によって上型1と下型
2の間に搬送された、ガラス素材4を載置した胴型兼用
の搬送皿3が嵌合的に載置されるようになっている。
【0024】下部基板10上には、下型2を中心に対向
して一対の進退アクチュエータ、例えばエアシリンダ5
2a、52bが固定されている。エアシリンダ52a、
52bのロッド先端には支持体53がそれぞれ固定さ
れ、エアシリンダ52a、52bの駆動により搬送皿3
の下面と下部基板10の上面との間に挿入、排除可能に
設けられている。
【0025】次に、本実施例の製造方法を作用とともに
説明する。まず、加熱軟化されたガラス素材4を載置し
た搬送皿3を図示しない搬送装置によって上型1と下型
2の間に搬送し、リング5上に載置する。下型2が上昇
すると、搬送皿3はバネ23とリング5を介して上昇
し、搬送皿3はその上面が上型1の当て付け面7に当接
して最上位置で停止する。
【0026】搬送皿3の上昇が停止して直後、図示しな
いタイミング制御装置によってエアシリンダ52a、5
2bを駆動してロッドを下型2方向に突出し、支持体5
3を上端位置にある搬送皿3の下面と下部基板10の上
面との間に挿入する。この支持体53の挿入により搬送
皿3と下部基板10との間が規制され、搬送皿3はその
移動が防止される。
【0027】さらに、下型2を所定の中肉まで上昇し、
ガラス素材4を押圧する。この押圧に従いガラス素材4
の内部圧力は上昇する。内部圧力の上昇に伴って、搬送
皿3を下降させガラス素材4が搬送皿3外に流出しよう
とするが、搬送皿3は上型1に当て付いた状態で支持体
53により下降を規制した状態で固定されているため、
搬送皿3は下降せず、搬送皿3と上型1の当て付け面7
との間からガラス素材4が流出しないので、搬送皿3内
に載置されたガラス素材4の内部圧力が高く確保された
状態で成形され、ひけのない良好な転写形状を得ること
ができる。離型時には、図示しないタイミング制御装置
によって、エアシリンダ52a、52bを駆動してロッ
ドを介して支持体53を下型2から離反する方向に移動
し、支持体53による上記規制を解除する。次に、下型
2を下降させることによって離型動作が可能となる。
【0028】本実施例によれば、成形中におけるガラス
素材4の内部圧力の上昇による搬送皿3の下降を防止
し、成形中のガラス素材4の内部圧力を高めた状態を保
持できるので、ひけのない良好な転写形状を得ることが
できる。また、成形時における搬送皿3移動の規制手段
である支持体53を着脱動作可能としたため連続成形に
も対応することができる。
【0029】図7は支持体53の変形例を示す斜視図
で、図に示すごとく、搬送皿3の底面に合わせたR状の
内周面55を有する円弧状の支持体53に形成すると成
形安定性が向上し、また挿入部56である支持体54の
上端内側に丸みを持たせることで動作上のトラブルが軽
減される。57はエアシリンダ52a、52bのロッド
との連結部である。
【0030】
【実施例5】図8および図9は本発明に係る成形装置の
実施例5の要部を示し、図8は断面図、図9は側面斜視
図である。以下、図8および図9に基づいて本発明の実
施例5を説明する。上型1は成形装置に嵌合的に固定さ
れ、上型1の成形部の端面外周は、搬送皿3の上昇に伴
う最上端位置での停止を規制するために、搬送皿3上面
との当て付け面7に形成されている。下型2は成形装置
に固設した下部基板10に上下動可能に取り付けられ、
上型1に対して同軸上で接近・離反自在に設けられてい
る。下型2の外周部には、バネ23が伸縮可能に配設さ
れるとともにリング5が上下動可能に嵌合されている。
リング5はバネの上部に載置され、リング5の上部には
図示を省略した搬送装置によって上型1と下型2の間に
搬送された、ガラス素材4を載置した胴型兼用の搬送皿
3が嵌合的に載置されるようになっている。
【0031】下部基板上には、下型2を中心に対向して
一対の回転式アクチュエータ、例えば回転ロータ61
a、61bが固定されている。回転ロータ61a、61
bのロッド先端には回転支持体62がそれぞれ固定さ
れ、回転ロータ61a、61bの駆動により90°回転
し、図9に示すように倒立可能に設けられている。すな
わち、回転支持体62が立てられたとき搬送皿3の下面
と下部基板10の上面との間で搬送皿3を保持し、回転
支持体62を倒したとき上記保持が解除されるようにな
っている。
【0032】次に、本実施例の製造方法を作用とともに
説明する。まず、加熱軟化されたガラス素材4を載置し
た搬送皿3を図示しない搬送装置によって上型1と下型
2の間に搬送し、リング5上に載置する。下型2が上昇
すると、搬送皿3はバネ23とリング5を介して上昇
し、搬送皿3はその上面が上型1の当て付け面7に当接
して最上位置で停止する。
【0033】搬送皿3の上昇が停止して直後、図示しな
いタイミング制御装置によって回転ロータ61a、61
bを起動し、倒れている回転支持体62を90°回転し
て上端位置にある搬送皿3の下面と下部基板10の上面
との間に立ち上がらせる。この回転支持体62の立ち上
がりにより搬送皿3と下部基板10との間隔が規制さ
れ、搬送皿3はその移動が防止させる。
【0034】さらに、下型2を所定の中肉まで上昇し、
ガラス素材4を押圧する。この押圧に従いガラス素材4
の内部圧力は上昇する。内部圧力の上昇に伴って、搬送
皿3を下降させガラス素材4が搬送皿3外に流出しよう
とするが、搬送皿3は上型1に当て付いた状態で回転支
持体62により下降を規制した状態で固定されているた
め、搬送皿3は下降せず、搬送皿3と上型1の当て付け
面7との間からガラス素材4が流出しないので、搬送皿
3内に載置されたガラス素材4の内部圧力が高く確保さ
れた状態で成形され、ひけのない良好な転写形状を得る
ことができる。離型時には、図示しないタイミング制御
装置によって、回転ロータ61a、61bを駆動して回
転支持体62を上記と逆方向に90°回転させて回転体
支持体62を倒し、上記規制を解除する。次に、下型2
を下降させることによって離型動作が可能となる。
【0035】本実施例によれば、成形中におけるガラス
素材4の内部圧力の上昇による搬送皿3の下降を防止
し、成形中のガラス素材4の内部圧力を高めた状態を保
持できるので、ひけのない良好な転写形状を得ることが
できる。また、成形時における搬送皿3移動の規制手段
である回転支持体62が着脱動作可能としたため連続成
形にも対応することができる。さらに、搬送皿3の移動
規制手段に回転方式を採用したので、磨耗部品が減少し
動作もスムーズとなり、動作上のトラブルを少なくでき
るという利点を併せ持っている。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の光学素子の成形
方法および成形装置によれば、ガラス素材の成形押圧時
に、一旦上昇して上型に当て付いた胴型兼用の搬送皿が
上型に当接した状態でストッパにより保持した状態で成
形されるので、成形の進行に伴うガラス素材の内部圧力
の上昇によって、外部にガラス素材が流出することがな
く、上記内部圧力が低下するのを防止することができ
る。すなわち、内部圧力を高く維持した状態で成形する
ことができるのでひけを防いだ転写形状の良好な光学素
子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図である。
【図2】本発明に係る成形装置の実施例1の要部を示す
断面図である。
【図3】本発明の実施例1の成形装置における爪を示す
斜視図である。
【図4】本発明に係る成形装置の実施例2の要部を示す
断面図である。
【図5】本発明に係る成形装置の実施例3の要部を示す
断面図である。
【図6】本発明に係る成形装置の実施例4の要部を示す
断面図である。
【図7】本発明の実施例4の成形装置における支持体の
変形例を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る成形装置の実施例5の要部を示す
断面図である。
【図9】本発明に係る成形装置の実施例5の要部を示す
側面図である。
【図10】従来技術の成形装置の要部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 搬送皿 4 ガラス素材 5 リング 6 弾性部材 9 基板 10 下部基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス素材を加熱軟化した後上下一対の
    成形型によって挟持成形する光学素子の成形方法におい
    て、挟持成形する際、ガラス素材を載置する胴型兼用の
    搬送皿を上型と一体的に密着保持し、離型時に上記密着
    保持を解除することを特徴とする光学素子の成形方法。
  2. 【請求項2】 ガラス素材を加熱軟化し上下一対の成形
    型によって挟持成形する光学素子の成形装置であって、
    ガラス素材を載置する胴型兼用の搬送皿を上型に密着保
    持する機構と上記密着保持を解除する機構とを具備した
    ことを特徴とする光学素子の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送皿を上型に密着保持する機構
    が、上型を固定する基板ないし上型に取り付けられた保
    持機構であることを特徴とする請求項2記載の光学素子
    の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送皿を上型に密着保持する機構
    を、成形装置の下部基盤との間に着脱自在である搬送皿
    位置決め用支持部材と該支持部材を該搬送皿と該下部基
    盤との間に着脱動作する手段とから構成したことを特徴
    とする請求項2記載の光学素子の成形装置。
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