JPH07165254A - 粘着テープ付シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造の簡略化と使用材料の削減を図った粘着
テープを用い、使用が簡単で使い捨てに適した粘着テー
プ付のシートを提供する。 【構成】 シート１の一部にテープ基材３の一端側を粘
着剤層４で貼付け、このテープ基材３の他端側で他面側
に粘着剤層５を設け、テープ基材３を二つ折りにして粘
着剤層５を挟み込み、この粘着剤層５をテープ基材３に
対して剥離可能に重ね、シート１を固定するには、テー
プ基材３の折り重ねた部分を剥し、露出した粘着剤層５
を被取付け物に貼付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、使い捨てのエプロン
類や汚れ防止用カバー類，包装用に使用する粘着テープ
付シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】使い捨てのシート製品として例えばエプ
ロンやシーツがあり、粘着片のない従来のエプロンは紐
で首に巻つけたり襟に挟んだりして使用すると共に、シ
ーツの場合は寝具に周囲を折り込んで使用していた。

【０００３】また従来の粘着片付きエプロンやシーツに
おいては、粘着片に両面粘着テープを用い、粘着剤層か
らセパレータを剥して貼付けるようになっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、粘着片のな
いエプロンは使用に不便であると共に、シーツの場合は
風で飛んだり落下するなどの不具合がある。また、粘着
片付の場合、粘着片にセパレータが付いているため、粘
着片の構成部品類が増え、構造が複雑で製作コストが高
くつき、使い勝手が悪いという問題がある。

【０００５】そこで、この発明の課題は、セパレータを
用いることなく粘着剤層による貼付け使用が可能とな
り、構造が簡単で製作コストの安価な粘着テープ付シー
トを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第１の発明は、シートの一部にテープ基材の
一端側を粘着剤層で貼付け、該テープ基材の他端側で片
面に粘着剤層を設け、この粘着剤層がテープ基材に対し
て剥離可能に重なるように該テープ基材を折り重ねた構
成としたものである。

【０００７】同じく第２の発明は、シートの一部にテー
プ基材の一端側を、このテープ基材の一面側に設けた粘
着剤層で貼付け、前記シートのテープ基材を貼付けた部
分の裏側にリリース片を貼付け、テープ基材の他端側を
リリース片側に折り返して粘着剤層をリリース片に剥離
可能となるよう接着した構成としたものである。

【０００８】上記において、シートは、フィルム，不織
布，紙，発泡体の１つもしくは２つの複合体で形成され
ている。

【０００９】

【作用】

第１の発明 シートを被取付物に対して取付けるには、テープ基材の
折り重ねた部分を剥し、露出したテープ基材の粘着剤層
を被取付物に貼付ければ、テープ基材を介してシートを
被取付物に固定化することができる。

【００１０】第２の発明 シートを被取付物に対して取付けるには、テープ基材の
リリース片に重なる部分を剥し、露出したテープ基材の
粘着剤層を被取付物に貼付ければよい。

【００１１】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。

【００１２】図１（Ａ）乃至図１（Ｇ）はシート１に接
着固定した粘着テープ２の異なった例を示している。

【００１３】図１（Ａ）（Ｂ）に示す粘着テープ２の第
１の例は、紙，不織布，合成紙，プラスチックフィルム
などを用いたテープ基材３の一面で一端側の位置に粘着
剤層４を設け、この粘着剤層４でテープ基材３をシート
１に貼付け固定し、テープ基材３の他面で他端側の位置
に粘着剤層５を設け、該粘着剤層５を挟むようにテープ
基材３を二つ折りに重ね、粘着剤層５をテープ基材３の
一端側に剥離可能となるよう貼合せた構造になってい
る。

【００１４】上記において、粘着剤層４，５は、ゴムお
よび／または合成樹脂を主体として形成され、粘着剤層
５を剥離可能に重ねるテープ基材３の表面には、シリコ
ーン系樹脂やフッ素系樹脂などの離型剤層が設けられて
いる。これは以下の各例においても同様である。

【００１５】図１（Ｃ）と（Ｄ）に示す粘着テープ２の
第２の例は、第１の例と同様の構造において、テープ基
材３の剥離側端部につまみ用フィルム片６を突出状に取
付け、シート１に対してテープ基材３を図１（Ａ）と逆
向きの配置で接着すると共に、テープ基材３の剥離側端
部を円弧状のランドカットにしたものである。

【００１６】図１（Ｅ）と（Ｆ）に示す粘着テープ２の
第３の例は、テープ基材３を長尺にして一面側の両端部
寄りの位置に粘着剤層４，５を設け、テープ基材３を一
方の粘着剤層４でシート１に貼付け、テープ基材３をＺ
字状に折り畳んで他方の粘着剤層５をテープ基材３に剥
離可能となるよう重ね、テープ基材３相互が重なる部分
の端部を仮着粘着剤部７で仮止した構造になっている。

【００１７】図１（Ｇ）に示す粘着テープ２の第４の例
は、テープ基材３の一面側全面に粘着剤層４を設け、テ
ープ基材３の一端側をシート１に貼付けると共に、シー
ト１の上記テープ基材３を貼付けた部分と反対側の面に
リリース片８を粘着剤層９によって貼付け固定し、テー
プ基材３をリリース片８側に折り曲げ、他端側を粘着剤
層４でリリース片８に剥離可能に接着した構造になって
いる。

【００１８】上記のような粘着テープ２を貼付けて使用
するシート１は、フィルム，不織布，紙，発泡体の１つ
もしくは２つ以上の複合体からなり、このシート１によ
って形成される製品としては、歯科用、焼肉用等の使い
捨てエプロン、理髪店用カバー、ホテルの枕カバー、座
席カバー、テーブルクロス等の汚れ防止用カバー類、使
い捨て風呂敷等の包装用シート類を例示することができ
る。

【００１９】図２（Ａ）乃至（Ｆ）は、シート１の形状
と粘着テープ２の取付け位置及び使用状態の例としてエ
プロンの場合を示し、図３はアウトドア用テーブル１０
に敷設したテーブルクロスを示している。

【００２０】この発明の粘着テープ付シートは上記のよ
うな構成であり、シート１の使用時にはテーブル基材３
の折り曲げた部分を粘着剤層５と共に剥し、図４（Ａ）
（Ｂ）で示すエプロンの場合のように、衣類１１に粘着
剤層５を貼付け、シート１で衣類１１の前面を覆うよう
にする。なお、図１（Ｇ）の例では粘着剤層４で貼付け
ることになる。

【００２１】粘着テープ２は、テープ基材３の折り曲げ
部分を剥すだけで使用でき、従来の両面粘着片のように
セパレータの使用が不要になると共に、シート１の周囲
から粘着剤層５又は４が突出するので、接着操作が簡単
に行なえる。

【００２２】

【発明の効果】以上のように、この発明によると、シー
トの一部に接着固定するテープ基材を折り曲げ、この折
り曲げ部分に粘着剤層を設けたので、シートを貼付け固
定する粘着テープにセパレータの使用が不要になり、構
造の簡略化と使用材料の削減によって製作コストの低減
が図れると共に、テープ基材の端部を剥して貼付けるだ
けであるので、使用が極めて簡便になり、シートを用い
た製品の各種用途への使用が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）はシートに貼付けた粘着テープの第１の
例を示す縦断面図、（Ｂ）は同上の斜視図、（Ｃ）は粘
着テープの第２の例を示す縦断面図、（Ｄ）は同上の斜
視図、（Ｅ）は粘着テープの第３の例を示す縦断面図、
（Ｆ）は同上の引き伸し状態を示す縦断面図、（Ｇ）は
粘着テープの第４の例を示す縦断面図である。

【図２】（Ａ）乃至（Ｆ）はシートの異なった形状と粘
着テープの取付け位置及び使用状態の例を示す正面図で
ある。

【図３】シートがテーブルクロスの場合の斜視図であ
る。

【図４】（Ａ）と（Ｂ）はシートがエプロンの場合の使
用例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ シート ２ 粘着テープ ３ テープ基材 ４，５，９ 粘着剤層 ６ つまみ用フィルム片 ８ リリース片

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートの一部にテープ基材の一端側を粘
   着剤層で貼付け、該テープ基材の他端側で片面に粘着剤
   層を設け、この粘着剤層がテープ基材に対して剥離可能
   に重なるように該テープ基材を折り重ねた粘着テープ付
   シート。
2. 【請求項２】 シートの一部にテープ基材の一端側をこ
   のテープ基材の一面側に設けた粘着剤層で貼付け、前記
   シートのテープ基材を貼付けた部分の裏側にリリース片
   を貼付け、テープ基材の他端側をリリース片側に折り返
   して粘着剤層をリリース片に剥離可能となるよう接着し
   た粘着テープ付シート。
3. 【請求項３】 シートが、フィルム，不織布，紙，発泡
   体の１つもしくは２つの複合体からなる請求項１と請求
   項２の何れかに記載の粘着テープ付シート。
4. 【請求項４】 請求項１又は２の構造を有する使い捨て
   エプロン。