JPH0716441U - 多バンド無線通信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ２つ以上のバンドに任意の周波数範囲の信号
レベルの表示機能を持たせる事により、周波数チャンネ
ル使用状況を一目でわかるようにする事を目的とする。 【構成】 ２つ以上の送受信バンドを持った無線通信機
において、各バンド周波数兼レベル表示部の表示を周波
数表示か任意の周波数範囲の信号レベルの表示かを選択
するスイッチとバンドを選択するスイッチと、それぞれ
の送受信回路、表示部及びこれらを制御する制御回路に
より構成することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は多バンド無線通信機における表示部に関する。

【０００２】

【従来の技術】

２つ以上の送受信回路を持った多バンド無線通信機においては、各バンドの周 、波数及び任意の周波数の周波数範囲の信号レベルを示すために、図６（この図 は送受信回路が２つの時のものである。）に示す様に、各ぞれの送受信回路の後 段に受信周波数をプラス、マイナスに振る回路８を設け、その出力を制御回路へ 入力し、表示部は各バンドの周波数を表示する表示部と任意の周波数範囲の信号 レベルを表示する表示部とに分かれ制御回路に接続する切替スイッチによってそ れらの表示部を選択し使用していた。しかしながら、小型で低コストの無線通信 機を作る際には、回路の増加、そして、多バンド無線通信機であるためによる表 示情報の増加などの問題点が有り、新たな改良が望まれていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上述の問題点に鑑みて、新たにある一定の周波数範囲の信号レベル の表示を行うための表示回路を新たに設けることなく、従来の回路構成に近い形 で任意の周波数範囲の信号レベル表示を実現することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

２つ以上の送受信回路を持った多バンド無線通信機で操作する者が、ある周波 数範囲の信号レベルの状態を知りたい場合にはスイッチでそのバンドを選択し、 そのバンドの送受信回路と表示部、及び、その送受信回路と表示部を制御する制 御回路を用いて、表示部のディスプレイを選択するスイッチにより任意の周波数 範囲の信号レベルの表示、又は、周波数の表示を行う。

【０００５】

【実施例】 図１に示されるものは、本考案の一実施例である２つの送受信回路を持つ無線 通信機のブロック図であり、制御回路の動作状態を表わした図５のフローチャー トを用いて以下詳述する。

【０００６】 バンドＡ，Ｂとも周波数表示がされた初期化状態（ステップ５１）からスイッ チ１のバンド選択スイッチ６を操作したことで（ステップ５２）、信号７を検出 した制御回路１は、バンドＡ送受信回路４か、バンドＢ送受信回路５の選択を行 い操作可能なバンドＡ又は、Ｂのいずれかに切り替わることとなる（ステップ５ ３）。そして、操作バンドが選択された状態で、スイッチ２の機能切替スイッチ ７を操作すると（ステップ５４）、信号８が制御回路１に送られ、それを受けた 制御回路１は操作バンドの送受信回路（バンドＡ送受信回路４，バンドＢ送受信 回路５）にバンドＡの場合は信号４，バンドＢの場合は信号６と表示部（バンド Ａ表示部２、バンドＢ表示部３）に関しては、バンドＡの場合は信号１、バンド Ｂの場合は信号２を送り、表示部は任意の周波数範囲の信号レベル表示をし、送 受信回路は受信回路におけるＰＬＬ回路においてスキャン動作がスタートする（ ステップ５５）。

【０００７】 制御回路１は再度スイッチ２が操作されるまでは、（ステップ５６）、送受信 回路に任意の周波数範囲の信号を出力して周波数を確定させ（ステップ５７）、 確定後のレベルを送受信回路から受け、その内容に対応するバンドの表示部にバ ンドＡの場合は、信号１、バンドＢの場合は信号２に信号を送り、表示部で表示 を行う（ステップ５８）。

【０００８】 又、図２，図３，図４は、任意の周波数範囲の信号レベルを表示する表示部の 幾つかの実施例であるが、図３のものは、各周波数範囲の信号レベルを短い横線 で表わし、図４のものは、数値によって信号レベルを表わすものである。又、図 ５のものは、棒グラフで周波数範囲レベルを表示するものであり信号レベルの認 知が容易にできるものである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のものは一目で他のチャンネルの使用状態が見れるため、空きチャンネ ルを簡単に探すことができ、又、多数バンド内の回路を利用しているので、専用 回路を持ったものに比べて小型、低コストの無線通信機を作ることができる。

【００１０】 更に、本考案は、上述の様に、２バンドの無線通信機に限らず、３バンド４バ ンドと言ったように、多バンドの無線通信機に使用することができ、バンド選択 スイッチと機能切替スイッチの操作により対応が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】２つの送受信バンドを持つ本考案の一実施例を
示したブロック図。

【図２】本考案の表示部の一実施例を示した図。

【図３】本考案の表示部の一実施例を示した図。

【図４】本考案の表示部の一実施例を示した図。

【図５】本考案の制御回路の動作を示したフローチャー
ト。

【図６】従来の無線通信機における各バンドの周波数及
び任意の周波数範囲の信号レベルを表示するためのブロ
ック図。

【符号の説明】

１ 制御回路 ２ バンドＡ表示部 ３ バンドＢ表示部 ４ バンドＡ送受信回路 ５ バンドＢ送受信回路 ６ バンド選択スイッチ ７ 機能切替スイッチ ８ 受信周波数をプラス、マイナスに振る
回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のバンドを使用可能な無線通信機に
   おいて、バンド選択スイッチを操作し、信号を制御回路
   へ入力することによりいずれかのバンドが選択され、そ
   の状態で機能切替スイッチを操作し、信号を制御回路へ
   入力することによって、各バンドの送受信回路及び表示
   部に信号を送りある一定の周波数帯の信号レベル表示を
   行うことを特徴とする多バンド無線通信機。