JPH07164276A - 切削粉及びバリの除去装置 - Google Patents

切削粉及びバリの除去装置

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JPH07164276A
JPH07164276A JP22560594A JP22560594A JPH07164276A JP H07164276 A JPH07164276 A JP H07164276A JP 22560594 A JP22560594 A JP 22560594A JP 22560594 A JP22560594 A JP 22560594A JP H07164276 A JPH07164276 A JP H07164276A
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JP
Japan
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work
burrs
guide
cutting powder
cutting
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JP22560594A
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Naoto Fujiwara
直人 藤原
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ASAI SANGYO KK
Original Assignee
ASAI SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 切削粉やバリが付着したワークから切削粉及
びバリを自動的且つ確実に除去することができる。 【構成】 切削されたワークWを上面側で移動させるす
のこ状のワークガイド2を有すると共に、ワークガイド
2の上方にはワークWを上記移動方向と異なる方向へ変
位させる変位部材3を設けている。また、ワーク移動位
置の近傍には洗浄液をワークWへ向けて噴出しワークW
に付着した切削粉を除去する噴射ノズル21を、噴射位
置変更及び噴射角度変更可能に設けている。さらに、ワ
ークガイド2を構成する複数本のガイド桿2a・・・2
aの1本以上には、長さ方向の一部または全体を駆動手
段によって回転駆動される回転部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削された金属製又は
プラスチック製等のワークに付着した切削粉を除去し、
また切断時に発生するワークのバリも除去する切削粉及
びバリの除去装置に係り、詳細には人手を要さずしかも
切削粉の除去及びワークのバリを除去する効果が高い切
削粉及びバリの除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば金属製の丸棒を一定寸法毎に切断
するに当たっては、実開昭56−67915号公報に示
される自動鋸盤が使用されている。この自動鋸盤はバン
ド状の帯鋸を備え、この帯鋸によって丸鋼等の長尺物を
一定長さに切断する装置であり、複数列に横並べした丸
鋼を一方側面方向から送り込んで定位置でこれらを固定
し、一定寸法毎に切断した後、切断された丸鋼(以下単
にワークという)を丸鋼自体の送り込み作用によって他
方側面側へ排出するものである。
【0003】このようにして切断されたワークの表面に
は、切断時に生じたワーク自体の切粉や帯鋸から剥離し
た削り粉等の切削粉や切削残り部分であるバリが付着し
ており、この状態のままワークを後工程に使用すること
はできない。そのためワーク表面より切削粉やバリを除
去する目的で、ワークをブラシによって拭い取る手段、
或いは洗浄液槽にワークを浸漬する手段が採用されてい
る。すなわち、切断されたワークを一つずつ手に取って
これに付着した切削粉やバリをブラシややすりを使って
拭い落とすか、或いは切削油等の洗浄液を充填した槽中
に切断したワークを浸漬し、網を用いて油槽からワーク
を引き上げることによって切削粉等を洗浄液中に洗い落
とすことが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に示した切削粉や
バリの除去手段はいずれも人手を要するものであり、時
間と費用を浪費することになっている。さらに切削粉の
除去については完全に行えるものではなく、切削粉が付
着したままのワークが後工程に送り出されて生産効率を
低下させることも多々あった。そこで、本発明は、切削
されたワークに付着した切削粉やバリを人手を要さずに
自動的に除去できると共に、除去効果の高い切削粉及び
バリの除去装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成した本
発明装置は、切削されたワークを上面側で移動させるす
のこ状のワークガイドを有すると共に、前記ワークガイ
ドの上方にはワークを上記移動方向と異なる方向へ変位
させる変位部材を設け、さらにワーク移動位置の近傍に
は、洗浄液をワークヘ向けて噴出しワークに付着した切
削粉を除去する噴射ノズルを、噴射位置変更及び噴射角
度変更可能に設けてなることを特徴とするものである。
【0006】上記ワークガイドは複数本のガイド桿を平
行配設してすのこ状に形成したものを用いることが好ま
しく、また変位部材はワークの進入側が先細形状に形成
され、その配設位置はワークの移動方向に対して横方向
に移動自在に構成することが好ましい。
【0007】ワークガイドの下方には洗浄液と切削粉及
びバリを分離する分離手段を設け、該分離手段により分
離された洗浄液は洗浄液ポンプを介して流量調節用開閉
弁をとおり噴射ノズルに循環するように構成することが
好ましい。
【0008】分離手段の底部には切削粉及びバリを受け
止めできる有孔のフィルター部を形成すると共に、該分
離手段は滞留した切削粉及びバリと共に装置外部へ引出
し可能に構成することが好ましい。
【0009】ワークガイドは切断機のワーク排出高さに
合わせられるように高さ調節自在に構成することが好ま
しく、この構成としてはワークガイドをねじ軸や拡縮シ
リンダによって直接昇降する構造、或いはワークガイド
を支持するフレーム全体をねじ軸等によって昇降する構
造を採用することが望ましい。
【0010】ワークガイドを構成する複数本のガイド桿
の少なくとも1本以上には、駆動手段によって長さ方向
の一部または全体が回転駆動される回転部を形成する。
なお電動機などで構成される駆動手段と回転部はギヤ伝
達装置、ベルト伝達装置やチェーン伝達装置を介して連
結することが好ましい。
【0011】ガイド桿における回転部の周面には突部を
形成し、該突部同士の間には溝を形成することが好まし
く、その溝の形状は回転部の周面に沿って形成される縦
溝、回転部の長さ方向に沿って形成される横溝、および
縦溝と横溝を併用したもののいずれでも良い。
【0012】ガイド桿における回転部の全ての本数は同
一方向に回転駆動するように構成することが好ましく、
この回転は時計回りまたは反時計回りのいずれかに常に
駆動されるもの、或いは一定期間毎に一斉に正逆反転駆
動されるもののいずれであっても良い。また、ワークの
形状や重量に応じて駆動手段たるモーターの回転数を変
え、ガイド桿における回転部の速度を任意に変えられる
ようにすることが好ましい。
【0013】ガイド桿における回転部の一部の本数はフ
リー回転自在に構成し、回転駆動される回転部とフリー
回転自在の回転部は相互に隣設することが好ましく、ま
たフリー回転自在の回転部に替えて固定式にしても良
い。
【0014】
【作用】本発明においては、上記ワークガイドは丸棒形
状のガイド桿を平行配列してすのこ状に形成され、2本
のガイド桿の間でワークを載置し、該ガイド桿の長さ方
向に沿ってワークを滑り移動させる。そしてワークガイ
ド上に設けられた先細形状の変位部材に接触し、ワーク
は姿勢および隣接するワーク同士の相対位置を変える。
すなわちワークは前記滑り移動の方向とは異なる横方向
にずらされ、ワーク同士の間に付着した切削粉やワーク
表面に付着した切削粉は自然落下または洗浄液の噴射に
よって除去される。
【0015】また、その位置および角度を変化させて任
意の位置および角度で配設された噴射ノズルを使って、
これから噴射される洗浄液をワーク表面の広い範囲へ注
ぐことにより、従来ワーク自体の後ろに隠れた部分にも
洗浄液をかけて多くの切削粉を除去できることとなり、
ワークに付着した切削粉を確実且つ自動的に除去でき
る。
【0016】切削粉及びバリの混入した洗浄液を分離手
段によって切削粉及びバリと洗浄液に分離し、分離され
た洗浄液は前記噴射ノズルに循環して再利用できるた
め、洗浄液の使用量は少なくて済み、さらに分離された
切削粉及びバリは確実に捕集して機外へ排出できる。さ
らに分離手段の底部には切削粉及びバリを受け止めでき
る有孔のフィルター部を形成することで、洗浄液はこの
フィルタ部をスムーズに通過する一方、このフィルタ部
上に切削粉及びバリを確実に捕集し、引出し状の分離手
段を装置外へ取り去ることにより、メンテナンスが軽作
業で済む。
【0017】一方、ワークガイドを構成する丸棒状のガ
イド桿には回転駆動される回転部を形成して、一部また
は全部のワークを回転させる。この回転によってワーク
に付着した切削粉及びバリは自然落下し易くなると共
に、噴射ノズルに対面したワークは姿勢を変化して周面
全体に洗浄液が噴きかけられることとなり、切削粉は確
実に除去されるだけでなく、バリもかなり除去できる。
すなわち上記構成と変位部材の構成を組み合わせれば、
切削粉と殆どのバリを除去できる。
【0018】ワークに接触する回転部の表面に突部を形
成し、この突部の縁部でワーク表面をなぞるように接触
させることにより、ワークに強固に付いているバリを確
実に剥ぎ取ることができ、このバリおよび切削粉を突部
の間に形成される溝に受け入れてワーク表面から確実に
除去してしまう。
【0019】また、ワークを支持するために、隣接して
配設された回転部は同一方向に一斉に回転駆動すれば、
ワークには同方向の回転力が作用されてスムーズに回転
させることができる。また隣接する回転部の一方をフリ
ーに回転するように構成しても、ワークはスムーズに回
転させることができる。
【0020】ワークガイドを高さ調節自在にし、自動鋸
盤や切断機等のワーク排出高さと切削粉及びバリの除去
装置のワーク受入れ部の高さを同一にできることとし、
様々な種類の切断機や切削装置等に適用できるようにな
り、この切削粉及びバリの除去装置は汎用性の高いもの
となる。
【0021】
【第1実施例】図1ないし図4は本発明装置の第1実施
例の全体の構成を示し、図1は正面図、図2は図1の左
側面図、図3は図1の平面図、図4は使用状態を示す斜
視図である。図4に示すように切削粉及びバリの除去装
置Sは切断機Rに隣接して設けられ、切断機Rのワーク
排出レーンRoと対面するように切削粉及びバリの除去
装置Sの受入れ部1が設けられ、前記ワーク排出レーン
Roと受入れ部1のワークガイド2は同じ高さに設置さ
れる。従って切断されたワークWは切削粉Kを付着した
状態で切削粉及びバリの除去装置Sの受入れ部1へ導入
される。
【0022】この切削粉及びバリの除去装置Sは図1に
示すようにフレームFを組立てて構成され、前述のとお
り切断機Rの排出レーンRoに対面して受入れ部1が形
成されると共に、該受入れ部1の反対側にはワーク排出
部4が形成され、これらの間には複数のガイド桿2a・
・・2aを平行に架け渡して、すのこ状のワークガイド
2(図3参照)が設けられる。切断機Rから送り出され
るワークWは上記ワークガイド2の上面側を白抜き矢印
T方向に移動する(通常は切断機がワークを一定寸法ず
つ移動するために作用させる押出力を利用してワークを
移動する)。
【0023】また、ワークガイド2の上方には、ワーク
の移動軌跡の一部位置に合わせて、後に詳述する変位部
材3が配設される。さらに前記ワーク移動軌跡の上方に
は洗浄液(例えば切削油)OをワークWに向けて噴出す
る噴射ノズル21が設けられている。該噴射ノズル21
は図例においては3つ配設した例を示しているが、これ
に限定されるものではなく1以上任意の数を配設しても
良く、その先端の開口部形状は細長い長方形状や小円形
のものなど任意に選定され、その孔数も任意に設定でき
る。
【0024】一方、前記ワークガイド2の下方には、切
削粉及びバリの除去装置Sの外側へ引出し可能(図1の
矢印M方向に引き出せる)な分離手段22が設けられ、
該分離手段22の底部22aには、有孔な部材(パンチ
ング板やメッシュ等)を用いることによりフィルター部
22bを形成し、この分離手段におけるフィルター部2
2bで切削粉及びバリを捕集すると共に、これを通過し
た洗浄液Oは該分離手段22の下部に配設された液槽2
3に貯留する。また図1に示すように該液槽23はフィ
ルター24aを介して洗浄液ポンプ24の吸入側に接続
される。
【0025】該洗浄液ポンプ24の吐出管24bは分岐
継手25に接続され、さらに該分岐継手25は流量調節
用開閉弁26及び角度変更及び位置変更可能なフレキシ
ブル管27(例えばダイナミックツール株式会社製の商
品名LOC−LINEを使用する)を介して上記噴射ノ
ズル21に接続される。従って噴射ノズル21からワー
クに吹きかけられた洗浄液は循環再使用できるように構
成される。なお、図1と図3における符号6は洗浄液ポ
ンプ24を駆動または停止するスイッチを示す。図1に
おける符号7はドレンを示す。
【0026】なお、切削粉及びバリの除去装置Sの下部
にはキャスター5を配設して床面上を水平移動自在に構
成しておくことが好ましく、さらにキャスター5とフレ
ームFはねじ軸5aを介して連結しておき、装置全体を
高さ調節自在に構成して切断機からワークをスムーズに
移し換えできるように構成しておくことが望ましい。
【0027】図5は上記変位部材3の一例を示す斜視説
明図、図6は図5のVI−VI線断面図である。変位部
材3の先端側は円錐を縦方向に2分割した曲面3aで先
細形状に形成され、その後側頂部は平らに形成され、該
頂部から下方にはボルト31を通す貫通孔が形成され、
該ボルトの先端31aにはナット31bが締め付けら
る。
【0028】この変位部材3の後側底部にはヒール部3
bが突設される。一方ガイド桿2aの一部には切欠き2
Aがそれぞれ形成されて横方向に連なる溝を形成し、該
切欠き2Aに前記ヒール部3bを挿入して矢印L1−L
2方向に移動自在に構成される(ワークのサイズや形状
に合わせて変位部材3を任意の位置に水平移動可能とす
る)。なお、上記切欠き2Aの下部にはL字型鋼32が
設けられてガイド桿2aの端部を支承すると共に、長手
方向には長孔32Aが形成されて前記ボルト31の先端
を通すように構成される。
【0029】このような変位部材3によるワークWの変
位作用は図7(平面説明図)、図8(背面説明図)に示
す通りである。すなわち図7に示すように切断された丸
棒状のワークWは例えば2列(切断する材料の本数に合
わせて1列以上任意の列数で切断機より送り込まれる)
に隣接して矢印T方向に移動し、変位部材3の曲面3a
に接触してその広がりに合わせてワークWは上手側から
下手側へW1からWnまで横方向に変位しながら移動す
る。この変位によってワークWは上下姿勢や左右姿勢を
変えたり、あるいは隣接するワーク同士の相対位置を変
更することになる。このため変位部材の近傍に洗浄液の
噴射ノズルを設けておけば、洗浄液はワークWの全面に
まんべんなく吹きかけられ、その表面に付着している切
削粉をもれなく除去することができる。なお隣接するワ
ーク同士の相対位置変更によって切削粉は自然落下する
ことが期待でき、切削粉はワークWからさらに確実に除
去できることとなる。
【0030】
【第2実施例】図9ないし図12は本発明の第2実施例
を示す。図9は第2実施例におけるワークガイド2の他
の例を示す平面図、図10は図9のX−X線断面図、図
11は回転部50の詳細を示す一部破断説明図、図12
は図11のXII−XII線縦断面図である。この実施
例は、ワークガイド2を構成する複数本のガイド桿2a
・・・2aの少なくとも1本以上には、長さ方向の一部
または全体を駆動手段59によって回転駆動する回転部
50が形成されてなることを特徴とするものである。す
なわち、ワークガイド2は複数本のガイド桿2a・・・
2aを一定間隔をあけて平行に配設することによってす
のこ状に構成し、各ガイド桿2aのワークの受入れ部1
側には回転部50が設けられている。該回転部50は後
述するように該ガイド桿2aの固定部50b、50bの
間に形成され、該回転部50の周面には突部52が螺旋
状に形成され、該突部52、52同士間には螺旋状の溝
51が形成されている。前記回転部50は回転軸58を
介して駆動手段である電動機59に接続されている。
【0031】なお、前述の変位部材3は2列で移動する
ワークWの後方位置に図例のように配設(鎖線で示す)
しても良く、また前記回転部50はガイド桿2aの全長
にわたって設けるもの、或いは該回転部50を長さ方向
に間欠的に設けたものであっても構わない。
【0032】前記回転部50は詳しくは図11に示すよ
うにしてある(ただし、螺旋状の溝51(縦溝でもあ
る)に交差して長手方向に1つの横溝51bが形成して
ある点は前記第1実施例のものとは異なる。)。すなわ
ち、回転部50の両端には小径の支承部50a、50a
が形成され、これらはベアリング54、54を介して固
定部50b、50bに回転自在に支承される。また一方
の支承部50aにはウオームホイール56が取り付けら
れ、該ウオームホイール56に螺合するウオーム57が
前記回転軸58に設けられている。即ち図12に示す如
く一本の回転軸58に複数のウオーム57・・・57を
設け、各回転部50に設けられたウオームホイール56
に螺合させている。
【0033】従って、前記電動機59を駆動することに
より、回転軸58、ウオーム57及びウオームホイール
56を介して回転部50が回転駆動される。これにより
ワークWを回転させてその周面に付着している切削粉及
びバリを自然落下または洗浄液の噴射によって除去す
る。すなわちワークWを強制的に回転させることによ
り、ワークWの全周面に対して洗浄液を噴きかけること
ができ、切削粉をもれなく除去できるとともに、ワーク
Wのバリも除去できる。
【0034】なお、回転部50と回転駆動手段である電
動機59の動力を回転部50に伝達する方法は、前記ギ
ヤー方式に限らず、図13に示す如く駆動ベルト61と
プーリ62を組合わせたベルト方式や、チェーンとスプ
ロケットを組合わせたチェーン方式などであっても良
い。
【0035】図11に示す実施例においては、回転部5
0の周面には間欠配置された突部52を螺旋状に設け、
突部52、52の間には縦溝51aを設けると共に、軸
長さ方向には横溝51bを形成している。この突部52
は回転部50が回転することによってワークWの周面を
なぞるように接触し、ワークWに付いているバリを確実
に剥ぎ取ると共に、付着している切削粉をこすり取り、
これらを溝51(51aと51b)に導入した後に下方
へ排出する。
【0036】前記突部52の形状は図9に示すような螺
旋状のもの、図11に示すような間欠的且つ螺旋状に形
成されるもののほか、図14の(A)、(B)、(C)
に示す如く、突部52が周方向に連続して軸長さ方向に
間欠形成されるもの、周方向および長さ方向に間欠形成
されるもの、或いは軸長さ方向にスプライン軸状の複数
の溝(51b)を有するもの等であっても構わない。ま
た、螺旋状の突部52の場合の方向は正逆どちらでもよ
く、横溝の個数は1つ以上である。
【0037】回転部50を回転させる方式は種々採り得
る。例えば図15で以下に説明する。図15の(A)−
(E)は配列された回転部50(符号a−dで示す)の
回転方向、回転速度および回転駆動と非駆動の例を示す
説明図である。(A)においては全ての回転部50(a
−d)を同方向に回転する例(図中の矢印の逆方向でも
良い)を示す。(B)においては、回転部50の1本お
きを同方向へ回転駆動するものとし(aとc)、それら
に隣接する回転部50(bとd)は非駆動としてフリー
に任意方向へ回転自在に構成する例である。また(C)
においては、aとcは同方向に正逆回転駆動し(両方が
一斉に同方向に回転、またはそれぞれが逆方向に回転す
るのを含む)、bとdは(B)の例と同様にフリー回転
自在に構成した例である。
【0038】さらに、(D)においては一本おきに高い
回転数とし(aとc)、それらに隣接する回転部50
(bとd)は低回転数に設定した例である。また(E)
においてはbとdはa(c)の逆方向に回転駆動し、さ
らにbとdはa(c)より低い回転数に設定した例を示
す。本発明はこれらの例に限定されず、(B)における
フリ−回転自在のものを固定式のものに替えたり、
(A)から(E)に示した構成を任意に組み合わせたも
のであっても良い。
【0039】
【第3実施例】図16は第3実施例を示す。この実施例
は、切断機のワーク排出高さと本発明に係る切削粉及び
バリの除去装置の受入れ部のワークガイド2の高さを合
致させるための機構として、上述の例のようにキャスタ
ー5上部に設けたねじ軸5aによって行う構造のものに
限らず、すのこ状のワークガイド2をねじ軸やその他の
ジャッキ機構によって支持して高さ方向に上下移動調節
自在に構成した点に特徴を有するものである。
【0040】すなわち、図16に示す如くワークガイド
2の4隅にねじ軸11を螺合し、このねじ軸11の下端
もしくは上端に各々スプロケット14を配設し、これら
のスプロケット14を架け渡すようにチェーン12を張
設し、このチェーン12の一部に電動機(または手動式
のハンドルによる)13に連結されたスプロケット15
を噛合する。これにより電動機13(またはハンドル)
を正逆回転させてねじ軸11を同一方向へ旋回し、水平
状態を保持したままワークガイド2を昇降移動できる構
造としたものである。図16で示されていないその他の
構成は前記第1実施例と略同様としてあるので省略して
ある。
【0041】
【変形例等】上記各実施例においては、切断されたワー
クをワークガイド2上で移動させる手段として切断機の
ワーク押圧力を使用したものを挙げたが、切削粉及びバ
リの除去装置自体に油圧式または空圧式のプッシャーや
コンベアチェーン等を設けて、ワークを強制的に移動さ
せる構造のものであっても良い。
【0042】変位部材3の形状は上記第1実施例で説明
した如く円錐を2分割した形状の他、三角柱形や半球
形、または板状のガイドを斜めに配設して先細形状とし
たもの等であっても良く、またこの変位部材3はワーク
ガイド2の上面に移動可能または固定的に設けたものだ
けでなく、上方から懸吊されたものであっても構わな
い。さらに変位部材3の移動方向は横方向だけに限られ
ず斜め方向に水平移動可能なものであっても良く、この
変位部材3の配設数はワークの移動軌跡列数に合わせて
任意数設けても良い。なおワークのサイズ及び形状が変
わらない場合にはこの変位部材は固定式であっても構わ
ない。
【0043】本発明の切削粉及びバリの除去装置は、切
断機や切削機などのワーク排出側に配置され、その適用
材料は金属製、プラスチック製、セラミック製等のワー
ク材が挙げられ、そのワーク形状は丸棒状、平板状の他
任意の形状であっても構わない。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1の構成により、切削さ
れて切削粉の付着したワークを変位部材によって横移動
または相互変位させ、ワークに付着した切削粉を自然落
下または洗浄液の噴射によって自動的且つ広範囲に除去
できる。すなわち、ワーク同士の間に挟まっている切削
粉などをワークをずらし移動させることにより、洗浄液
にさらして除去効果を高めることができる。
【0045】請求項2の構成により、洗浄液は循環再利
用できるので、少量の洗浄液で足り、新しく追加する洗
浄液は少量で済み、経済的な運転ができる。
【0046】請求項3の構成によって、洗浄液に混入し
た切削粉及びバリは確実に捕集されると共に、捕集され
た切削粉及びバリは装置外へ簡単に引き出して除去する
ことができ、装置のメンテナスが軽作業で済む。
【0047】請求項4の構成によって、本発明装置はワ
ークの受入れ部を手動または自動で任意の高さにして、
多種の切断機や切削機のワーク排出高さに適用すること
ができる。
【0048】請求項5の構成によって、ワークを回転部
により回転させ、その回転振動によって切削粉の自然落
下を助長するとともに、回転による姿勢変更によって洗
浄液にさらされる表面位置を変化させ、その表面に付着
した切削粉を確実に除去できる。また、このガイド桿の
回転部を回転することによって、ワークに残っているバ
リも除去することができる。また請求項1〜4のいずれ
かに記載の構成と併用することで、さらに効果的な切削
粉及びバリの除去が可能となる。
【0049】請求項7の構成によって、回転部の周面に
形成した突部の縁部でワークの表面をまんべんなくなぞ
り、ワーク表面に強固に付いているバリを確実に剥がす
ように取り除くこともできる。
【0050】また請求項8、9により、2本の回転部の
間に載置されたワークは一方方向の回転作動力によって
スムーズに回転される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切削粉及びバリの除去装置の第1
実施例を示す正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の使用状態を示す斜視図である。
【図5】変位部材の一例を示す斜視説明図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5に示す変位部材の作用説明平面図である。
【図8】図5に示す変位部材の作用説明背面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す平面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】回転部の詳細を示す一部破断説明図である。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【図13】回転部の他の駆動手段を示す説明図である。
【図14】(A)、(B)、(C)は回転部の他の形態
を示す説明図である。
【図15】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は
回転部の回転形態を示す説明図である。
【図16】第3実施例であるワークガイドの高さ調節機
構の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 ワークガイド 2a ガイド桿 3 変位部材 21 噴射ノズル 22 分離手段 22b フィルター部 24 洗浄液ポンプ 26 流量調節用開閉弁 50 回転部 51 溝 52 突部 59 駆動手段 S 切削粉及びバリの除去装置 W ワーク K 切削粉 O 洗浄液

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削されたワークを上面側で移動させる
    すのこ状のワークガイド2を有すると共に、前記ワーク
    ガイド2の上方にはワークを上記移動方向と異なる方向
    へ変位させる変位部材3を設け、さらにワーク移動位置
    の近傍には、洗浄液をワークヘ向けて噴出しワークに付
    着した切削粉を除去する噴射ノズル21を、噴射位置変
    更及び噴射角度変更可能に設けてなることを特徴とする
    切削粉及びバリの除去装置。
  2. 【請求項2】 ワークガイド2の下方には洗浄液と切削
    粉及びバリを分離する分離手段22を設け、該分離手段
    22により分離された洗浄液は洗浄液ポンプ24を介し
    て流量調節用開閉弁26をとおり噴射ノズル21に循環
    するように構成されてなる請求項1に記載の切削粉及び
    バリの除去装置。
  3. 【請求項3】 分離手段22の底部22aには切削粉及
    びバリを受け止めできる有孔のフィルター部22bを形
    成すると共に、該分離手段22は滞留した切削粉及びバ
    リと共に装置外部へ引出し可能に構成されてなる請求項
    1または2に記載の切削粉及びバリの除去装置。
  4. 【請求項4】 ワークガイド2は切断機のワーク排出高
    さに合わせられるように高さ調節自在に構成されてなる
    請求項1ないし3のいずれかに記載の切削粉及びバリの
    除去装置。
  5. 【請求項5】 ワークガイド2を構成する複数本のガイ
    ド桿2a・・・2aの少なくとも1本以上には、長さ方
    向の一部または全体を駆動手段59によって回転駆動す
    る回転部50が形成されてなることを特徴とする切削粉
    及びバリの除去装置。
  6. 【請求項6】 ワークガイド2を構成する複数本のガイ
    ド桿2aの少なくとも1本以上には、長さ方向の一部ま
    たは全体を駆動手段59によって回転駆動する回転部5
    0が形成されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載
    の切削粉及びバリの除去装置。
  7. 【請求項7】 ガイド桿2aにおける回転部50の周面
    には突部52を形成し、該突部52、52同士の間には
    溝51を形成してなる請求項5または6に記載の切削粉
    及びバリの除去装置。
  8. 【請求項8】 ガイド桿2a・・・2aにおける回転部
    50・・・50の全ての本数は同一方向に回転駆動され
    てなる請求項5ないし7のいずれかに記載の切削粉及び
    バリの除去装置。
  9. 【請求項9】 ガイド桿2a・・・2aにおける回転部
    50・・・50の一部の本数はフリー回転自在に構成さ
    れ、回転駆動される回転部とフリー回転自在の回転部は
    相互に隣設されてなる請求項5ないし7のいずれかに記
    載の切削粉及びバリの除去装置。
JP22560594A 1993-09-03 1994-08-27 切削粉及びバリの除去装置 Pending JPH07164276A (ja)

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JP25462993 1993-09-03
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101599642B1 (ko) * 2014-11-28 2016-03-03 현대위아 주식회사 비산물 수거 장치
JP2019093350A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 株式会社佐々木精工 洗浄装置
CN114700793A (zh) * 2022-03-16 2022-07-05 漳州喜梦宝家居科技有限公司 一种便于运输的长条类部件用铣型加工装置及其使用方法
CN115213490A (zh) * 2022-09-21 2022-10-21 江苏中旺新材料科技有限公司 一种铝型材边角料处理机械手

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