JPH07163983A - 流水形水電解式消毒器 - Google Patents

流水形水電解式消毒器

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JPH07163983A
JPH07163983A JP29207694A JP29207694A JPH07163983A JP H07163983 A JPH07163983 A JP H07163983A JP 29207694 A JP29207694 A JP 29207694A JP 29207694 A JP29207694 A JP 29207694A JP H07163983 A JPH07163983 A JP H07163983A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象水を選択して電解できると共に、その電
解時に発生する酸素ガスを有効に利用でき、しかも設置
場所の制約も受けないようにする。 【構成】 長手方向の一端側に流入口が、他端側の上部
に流出口が夫々形成され、且つ内部に電解室が形成され
た横長状の密閉容器と、この密閉容器の電解室内に、流
入口から流入した消毒対象水が電解室を経て流出口に流
れるように、密閉容器の長手方向に沿って縦方向に配置
された電極を該密閉容器の長手方向と直行する方向に所
定間隔をおいて複数枚設け、電解室よりも流出口側で密
閉容器内に、且つ電極を電源ケーブルに接続する防水式
の電源ターミナル部を設け、電解室よりも流入口側で密
閉容器内に、流入口から電解室側に流れる消毒対象水を
整流する整流手段を設る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流水形水電解式消毒器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲料水等を消毒する場合、従来は消毒液
を消毒対象水に直接注入して消毒する方法が一般に採ら
れている。しかし、これは常に消毒液の補充が必要であ
ると共に、注入装置の操作、メンテナンス上の問題があ
る。また過剰消毒による発癌性の問題、或いは無注入に
よる消毒不良の問題、更にはランニングコストが嵩む等
の問題がある。
【0003】そこで、本発明者は、水中に含まれる塩化
物を電解して消毒対象水を消毒する電解消毒装置に関す
る技術を既に開発し提案した。この消毒法は、消毒器本
体に電極を備え、これを消毒対象水の水中に浸漬し、水
中に含まれる対象水を電解して消毒するものである。従
って、従来のような消毒液の注入・添加を要せず、過剰
消毒、その他の問題を解消でき、しかも電源の供給だけ
で良いので、省力化と併せランニングコストを低減でき
る等の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この電解消毒
技術は、単に水中の任意箇所に本消毒装置を投入浸漬さ
せておき、対象水を電解して含有塩素イオンから次亜塩
素酸ソ−ダを発生させるだけであるため、電解を長時間
続行しなければ、対象水全体を均一に十分消毒すること
ができない。また全体にわたって残留塩素を拡散するに
は残留塩素拡散装置が必要である。しかも、対象水量が
常に多いため、残留塩素が再分解することも多くなると
言う欠点がある。本発明は、かかる従来の電解消毒が有
する課題に鑑み、対象水を選択して電解できると共に、
その電解時に発生する酸素ガスを有効に利用でき、しか
も設置場所の制約も受けないようにすることを目的とし
て提供されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、長手方向の一
端側に流入口が、他端側の上部に流出口が夫々形成さ
れ、且つ内部に電解室が形成された横長状の密閉容器
と、この密閉容器の電解室内に、流入口から流入した消
毒対象水が電解室を経て流出口に流れるように、密閉容
器の長手方向に沿って縦方向に配置された電極を該密閉
容器の長手方向と直行する方向に所定間隔をおいて複数
枚設け、電解室よりも流出口側で密閉容器内に、且つ電
極を電源ケーブルに接続する防水式の電源ターミナル部
を設け、電解室よりも流入口側で密閉容器内に、流入口
から電解室側に流れる消毒対象水を整流する整流手段を
設けたものである。
【0006】
【作用】電解消毒に際しては、流路中に密閉容器12を介
装しておき、消毒対象水を流入口18から密閉容器12内に
入れて電極22,23 間に通し、この消毒対象水と消毒対象
水に含有される塩化物を電解し、次亜塩素酸ソーダの生
成により消毒対象水を消毒すると共に、消毒対象水に残
留塩素を付与する。そして、この電解時に発生する酸素
ガスを利用して消毒対象水の消毒と良水化とを行う。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図6は、本発明を水道水の補完消毒用と
して利用した場合の第1実施例を示す。図1において、
1 はビルの屋上等に設置された高置貯水槽で、下部に入
口管2と出口管3 が接続され、また出口管3 には蛇口4
が接続されている。
【0008】5 は飲料水用の塩素系流水形水電解式消毒
器で、貯水槽1 の上に設置されている。この消毒器5
は、貯水槽1 内の水6 を消毒対象水として揚水ポンプ7
により汲み上げて揚水管8 を介して流入管9 から流入さ
せ、その消毒対象水と消毒対象水中に含有する塩化物を
電解して有効塩素を含有する水に消毒した後、流出管1
0、戻し管11を経て貯水槽1 内に戻し、貯水槽1 の水全
体を消毒すると共に、水に残留塩素を付加するためのも
のである。
【0009】この消毒器5 は、図2乃至図5に示すよう
に構成されている。即ち、図2乃至図5において、12は
直方体型に形成された密閉容器12で、この密閉容器12は
揚水管9 から戻し管11に至る流路の途中に介装されてい
る。この密閉容器12内には、その長手方向の一端側から
他端側に向かって整流部13、フィルタ−部14、電解室1
5、電源タ−ミナル部16が直列状に設けられている。整
流部13は、縦及び横方向に多数に区画された格子状の整
流板17を有し、流入口18から密閉容器12内に流入する消
毒対象水を整流するように構成されている。なお、整流
板17の各格子目内には、整流兼用の前置フィルタ−を介
装しても良い。
【0010】流入口18は、整流板17に対向して密閉容器
12の長手方向の一端側の側壁19に形成されており、この
流入口18に流入管9 が固着されている。そして、流入管
9 に揚水管8 が着脱自在に接続されている。フィルタ−
部14には、フィルタ−保持枠20が設けられており、この
フィルタ−保持枠20に、塩素イオンを溶出してミネラル
化するためのミネラル化用、或いは濾過するための濾過
用等のフィルターエレメント21が、必要に応じて挿入で
きる構造になっている。
【0011】電解室15は密閉容器12内のフィルタ−部14
と電源タ−ミナル部16との間に形成されており、この電
解室15内には多数組の電極22,23 が組み込まれている。
電極22,23 は、例えばチタン板の表面の片面又は両面に
白金層を形成したものと、チタン板からなるものとを取
り混ぜて構成されており、長手方向の両端部で上下一対
のスペ−サ24,25 により略等間隔に保持されている。な
お、スペ−サ24,25 は、長手方向の両端部でのみに限ら
ず、その途中に所要の間隔で設けても良い。
【0012】各電極22,23 の一端にはタ−ミナル26,27
が一体に突出形成され、その各タ−ミナル26,27 に、電
源タ−ミナル部16内で電源ケ−ブル28の各線29, 30が接
続されている。なお、電源タ−ミナル部16は、絶縁性の
充填材31を充填して完全防水に密閉され、また電源ケ−
ブル28はブッシュ32を介して密閉容器12の他方の側板33
から外部に引き出されている。
【0013】上下一対のスペ−サ24,25 は、絶縁材から
成り、電極嵌合凹部34,35 が等間隔おきに多数形成され
ると共に、密閉容器12の上壁36及び底壁37との間にガス
通路38,39 を形成すべく切欠部40,41 が形成されてい
る。そして、各スペ−サ24,25は密閉容器12内の上下に
嵌合され、その各電極嵌合凹部34,35 に電極22,23 が嵌
合されている。なお、電極22,23 が0.8mm の場合、各電
極嵌合凹部34,35 は幅1mm、深さ3mm程度であり、また
各電極嵌合凹部34,35 間の間隔は2〜3mmである。
【0014】密閉容器12の上壁36には、整流部13に対応
して残塩計、PH計、伝導率計等の計測子挿入用の穴42
が形成されると共に、内部を目視により点検するための
ハッチ式の点検窓43,44 がフィルタ−部14及び電解室15
に対応して形成され、更に電解室15の電源タ−ミナル部
16側の近傍に流出口45が形成されている。そして、流出
口45には流出管10が固着されている。
【0015】流出管10は水出口部47とガス排気部48とを
有し、水出口部47に戻し管11が接続されている。ガス排
気部48は電解時に発生したガスを消毒器本体12の外部に
抜くためのものであって、自動連続的に開閉自在であ
る。なお、49はサンプリング部で、消毒器本体12の側面
に設けられ、開閉自在に構成されている。
【0016】電源ケ−ブル28は制御函50内の電源制御部
51に接続されている。電源制御部51は、図6に示すよう
に、位相反転部52、オン時用の大容量電源部53、オフ時
用の小容量電源部54、制御部55、及び安全器付きの主ス
イッチ56等により構成されている。位相反転部52は、間
欠的に電極22,23 間に印加する電源の位相(プラス・マ
イナス)を逆転するもので、この位相反転部52の逆転の
持続時間及びその時の印加電圧は制御部55により制御さ
れる。
【0017】大容量電源部53は、オン時に位相反転部52
を介して電極22,23 間に大電圧を印加するためのもの
で、制御部55のタイマ−機能等によりオン・オフ制御さ
れ、かつそのオン時の印加電圧も制御される。小容量電
源部54は、大容量電源部53のオフ時に電極22,23 間に小
電圧を印加するためのもので、制御部55により制御され
る。制御部55は流水計57、残塩計58等の外部信号によ
り、位相反転部52、電源部53,54 を制御するものであ
る。主スイッチ56は電源コ−ド59等を介してAC100(V)の
商用交流電源に接続されている。なお、60は電流計、62
はモニタ−ランプである。
【0018】上記構成によれば、貯水槽1 内の水6 を消
毒器5 により追加消毒することができる。即ち、貯水槽
1 内の水6 を消毒対象水として揚水ポンプ7 で汲み上
げ、その消毒対象水を揚水管8 を経て密閉容器12内に流
入させる。そして、各組の電極22,23 間に電圧を印加
し、水に含有する塩化物(塩化マグネシュ−ムや塩化カ
ルシューム等)を各電極22,23 間に導いて電解する。す
ると各電極22,23 の内、陽極ではCl2 が、陰極ではN
aOHが夫々生成されると同時に結合してNaclとな
って水に溶存する。従って、水のpH値によりOCl−やH
ClOの状態で残留塩素として水6 に消毒力を与える。
【0019】依って、水道水であっても、貯水槽1 内で
滞留する間に残留塩素値が0.1ppm以下となって消毒力を
失えば、空気中の病原菌等が入った場合に、これが繁殖
して悪水に変化するが、例えばタイマ−制御、或いは貯
水槽1 内の水の残留塩素値不足等の検知信号、貯水槽1
への流入水の停止信号等により、自動的に電解による水
6 の消毒を行ようにしておくことによって、水6 の残塩
素値を常に例えば0.15ppm 以上等に保つことができる。
また貯水槽1 内の水6 を揚水ポンプ7 で汲み上げ、それ
を消毒対象水とするので、選択的に水6 を消毒すること
ができ、溜まり水の浄化が可能である。特に、水6 の揚
水箇所と戻し箇所とを選択することにより、貯水槽1 内
の水6 を効率的に処理することができる。
【0020】同時に発生する水素ガスと酸素ガスは、水
をバブリングしながら大気中に拡散消滅するが、密閉容
器12内でのバブリング中に、酸素ガスは水の消毒作用
(接触酸化作用)を有すると共に、水の溶存酵素濃度を
濃くし、生命体に有利な水に移行させることができ、そ
の水が密閉容器12から貯水槽1 内の水6 に流出する。し
かも、電解によって水粒子が微細化し、更に生命体に有
利な水にすることができる。
【0021】この電解時には、各組の電極22,23 間に直
流電圧を印加するが、制御部55のタイマ−機能によるオ
ン・オフ、或いは外部の流水計57等からのオン・オフ制
御信号に従って電圧をオン・オフする。そして、オン時
には大容量電源部53から大電圧を供給して電極22,23 間
に大電流を流す。また、オフ時には小容量電源部54から
小電圧を供給し、電極22,23 間に微小電流を流す。この
ため電極22,23 自身による塩素消費を防止できると共
に、残留塩素値の経時的な低下を防止できる利点があ
る。
【0022】しかも、オン時においても、制御部55から
の信号により位相反転部52が働き、電極22,23 に印加す
る電圧の位相を間欠的に反転させる。このためマイナス
極に付着した硬度成分のスケールを電気的に溶出するこ
とができ、メンテナンスフリー化を図りつつ、初期性能
の持続を図ることが可能である。電解時に電解室15内に
純水素と純酸素が発生し、特に酸素ガスは水質改善に利
用できるが、この時の酸素ガスのバブリングの様子や電
極22,23 の状況は、点検窓44を覗けば密閉容器12の外側
からでも目視により点検できる。
【0023】密閉容器12に流入する水は、整流部13で整
流し、フィルター部14のフィルターエレメント21を通し
てミネラル化した後、電解室15に送る。このため水の塩
素イオンが不足気味な場合にも、電解効果を良くするこ
とができる。なお、必要に応じて前置フィルターを経由
して整流部13に入れても良いし、フィルター部14で濾過
しても良い。なお、前置フィルターは整流部13に設ける
他、密閉容器12の外部に設けても良い。
【0024】このような構成の消毒器5 を利用すれば、
貯水槽1 内の水6 の消毒と良水化を簡単かつコンパクト
なもので、しかも特殊な技術や工事等を要することな
く、メンテナンスフリ−で手軽にできるので、追加消毒
用として非常に有効である。上水道では、末端の水槽内
の水の管理衛生、自然水を飲料水とする場合は、原水を
消毒器5 に通水することにより、水系病原菌による事故
を未然に防止できる。勿論、水に残留塩素を与えるの
で、固液分離した原水の場合は、水道法で定める安全な
水として十分に飲用できる。
【0025】電解時に発生するガスは、密閉容器12の上
面側のガス排気部48から抜く。従って、この消毒器5 を
屋内で使用する場合には、ガス排気部48から排気管を介
して屋外へ排出すれば良く、室内の換気の必要がないの
で、付帯工事が省ける利点がある。また密閉容器12内に
電極22,23 を設けているため、設置場所も制限されるこ
とがなく、必要な箇所に簡単に施工できる。密閉容器12
の点検窓43,44 から電極22,23 その他の状態、或いは電
解能力等の点検が随時可能であり、しかも密閉型であっ
て、フィルターを密閉容器12内の流入側に組み込むか、
又は前段に設ける等によって、対象水のゴミ等による損
傷から電極22,23 を保護できるので、従来の水中浸漬型
に比べてメンテナンス時の作業性が良くなる。更に、密
閉容器12の入口側の上面に設けた穴42から各種水質検査
用の計測子を挿入して取り付けることができ、密閉容器
12で計測子のホルダーを兼用できる。
【0026】図7に示すように、入口管2 から貯水槽1
に入る水の一部を管75で消毒器5 に導いて処理した後、
管76を経て出口管3 内に入れ、貯水槽1 からの水6 と処
理後の水とを混ぜて給水栓に送るようにしても良い。こ
の場合にも、処理後の水が貯水槽1 からの水6 と混ざる
ので、両者を混合調整することにより、水6 に適当な残
留塩素を付与すること等が可能である。
【0027】井戸63を飲料水源とする場合は、図8に示
すように、井戸水64を揚水管65を介して揚水ポンプ66に
より汲み上げ、送水管67を経て各給水栓に送水する配管
の途中に消毒器5 を介装しても良いし、また井戸水64の
中に消毒器5 を投入し吊り下げて浸漬しておいても良
い。なお、後者の場合には、密閉容器12の流入口18、流
出口45を大きくするか、又はその数を増やすことが望ま
しい。
【0028】このようにすれば、前者の場合には、井戸
水64が汲み上げられて送水される間に、その配管の途中
にインラインで消毒し良水化できる。また後者の場合に
は井戸63内で既に消毒し良水化できる。従って、井戸水
64であるにも拘らず、それに残留塩素を与えて消毒する
ことができると共に、消毒力が持続する所謂残留塩素0.
1ppm以上の水道水に適合する水とすることが可能であ
る。なお、井戸63の場合も、図1の貯水槽1 と同様に、
井戸63から揚水して井戸63に戻す循環経路中に消毒器5
を設けても良い。
【0029】消毒器5 を小型で小容量のものにすれば、
図9及び図10に示すように、レストル−ム等のシスタン
ク68内に投入して電源を入れて置いても良い。この場
合、消毒器5 はハンガ−69をタンク本体70の上端縁等に
引っ掛けて水中に吊り下げておき、また制御函50はレス
トル−ムの壁面等に金具71で掛けておけば良い。
【0030】これによってシスタンク68という最も末端
の水槽内での溜まり水を追加消毒することができる利点
がある。従って、間違って飲用しても安全な水となり、
シャワ−等の使用時にも健康的な良い水を使用すること
ができる。なお、この場合、密閉容器12の流入口18、流
出口45は比較的大きくすることが望ましい。災害復旧現
場等での架設飲用水タンク内の飲料水の消毒にも利用で
きる。この場合には、前記シスタンク68の場合と略同様
にすれば良い。
【0031】飲料水以外の分野では、鑑賞池やプールの
水の浄化に利用することができる。例えば、図11に示す
ように池77等の水78を揚水ポンプ79により揚水管80を介
して消毒器5 に揚水し、この消毒器5 で電解して消毒し
溶存酸素濃度が上昇した水を戻し管81を経て池に戻す。
これを続けて行えば、その循環により池77等の水78を浄
化することができる。この場合の原理作用は、オゾンに
よる酸化作用を利用する従来の技術と同じであるが、空
気を水中にバブリングする方式よりも効率的である。
【0032】農業用にも利用することができる。即ち、
図12に示すように、給水栓82からの水をホース83を介し
て消毒器5 に導き、この消毒器5 で浄化処理した後の水
をホース84、電磁弁85を経て散水管86に送り、そのノズ
ル87から植物に散水する。散水制御はタイマー等で電磁
弁85をオン・オフすることにより行う。このようにすれ
ば、植物の成育促進や健康強化を図ることができる。従
って、ゴルフ場での農薬散布量を節約できる等の利点が
ある。
【0033】各種のプラントや水道配水の本管に取り付
けることも可能である。即ち、図13に示すように、フラ
ンジ88に各電極22,23 を片持ち状に取り付けておく。こ
の場合、必要に応じて間隔保持用のスペーサー89を各電
極22,23 の先端部間に介在し、それにシャフトを通して
ネジで締め付けて固定する。そして、これを図14に示す
円筒状の容器12に上から挿入し、フランジ88を容器12の
上端にボルト等で固定して蓋をする。対象水は流入管9
から流入させるが、水の流速が速過ぎる場合は、容器12
の径を大きくして、電解に適した流速になるように合わ
せる。容器12内の発生ガスは、流出管10から同時に流出
させ、その後の配管付属品で気液分離しても良し、また
容器12の上部にガス溜まりを設け、そこで気液分離して
も良い。容器12は下部のフランジ79をボルト等で所要位
置に取り付ける。プラント用途等では、塩素イオン濃度
が2000ppm の対象水等、様々な条件の水電解となるか
ら、電源部、制御部等はその用途に合ったものにする必
要がある。
【0034】本発明は、各実施例に示したものの他、二
元給水、雑用水、下水処理水、工業用水等の用途にも使
用可能であり、これによってそれらの追加消毒ができ
る。つまり、ビルや地域での二元給水でも、飲料水はも
とより、雑用水へ活用した場合にも、消毒効果を有効に
利用することができ、電源さえあれば、無添加で常に良
水を確保することが可能である。なお、消毒器5 を消毒
対象水の中に入れる場合には、適当なスタンションを用
いても良い。また図1の場合、流入管9 及び流出管10に
は、フランジ型、ねじ込み型、タケノコ型等のものを用
いても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、消毒対象水が流入口18
から流出口45へと流れるように流路中に介装される密閉
容器12内に、その消毒対象水と該消毒対象水中に含有さ
れる塩化物とを電解する電極22,23 を設けているので、
消毒対象水を選択的に消毒し良水化でき、またインライ
ンでの消毒が可能である。しかも、密閉容器12から高濃
度の残留塩素を含有しかつ溶存酸素の高い水を取り出す
ことができるため、この水を他の水と混合調整する等の
使用法が容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す追加消毒の場合の一
部破断正面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す消毒器の斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す消毒器の断面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示す消毒器内部の斜視図
である。
【図5】図3のA−A矢示拡大図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す電源制御部のブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す構成図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す一部切欠き斜視図で
ある。
【図10】本発明の第4実施例を示す消毒器の斜視図であ
る。
【図11】本発明の第5実施例を示す構成図である。
【図12】本発明の第6実施例を示す構成図である。
【図13】本発明の第7実施例を示す斜視図である。
【図14】本発明の第7実施例を示す正面図である。
【符合の説明】
12 密閉容器 18 流入口 22 電極 23 電極 45 流出口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 流水形水電解式消毒器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯水槽に貯留する貯留
水を電解して追加消毒する際等に使用する流水形水電解
式消毒器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料用の水道水を消毒する場合、
消毒液を消毒対象水に直接注入して消毒する方法が一般
に採られている。しかし、これは常に消毒液の補充が必
要であると共に、注入装置の操作、メンテナンス上の問
題がある。また消毒液の注入量を誤れば、過剰消毒によ
る発癌性の問題、或いは注入不足による消毒不良の問題
等があり、更にはランニングコストが嵩む等の問題があ
る。
【0003】そこで、本発明者は、特願平4−1265
87号公報に開示されるように、水中に含まれる塩分を
電解して消毒対象水を追加消毒する水中浸漬形の電解式
消毒器に関する技術を既に開発し提案した。この電解式
消毒器は、消毒器本体内に一対の電極を備え、これを消
毒対象水の水中に浸漬し、消毒対象水中に含まれる塩分
を電解して含有塩素イオンから次亜塩素酸ソーダを生成
し、この次亜塩素酸ソーダにより消毒対象水を消毒する
ようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この電解式消毒器は、
水道水等に含有する塩分を直接利用できるため、消毒液
の注入、添加を要せず、過剰消毒、その他の問題を解消
できる利点があり、しかも電源の供給だけで良いので、
省力化と併せランニングコストを低減できる等の利点が
ある。
【0005】しかし、この電解式消毒器は、単に貯水槽
内の消毒対象水中の任意箇所に投入し浸漬させておき、
消毒対象水中の含有塩分を電解して次亜塩素酸ソーダを
発生させるだけであるため、電解を長時間継続しなけれ
ば、消毒対象水の全体に亘って均一に十分消毒すること
ができないという欠点がある。
【0006】また貯水槽内の消毒対象水中に電解式消毒
器を浸漬させておくだけであるため、消毒対象水の全体
に亘って均一に残留塩素を拡散させることができず、残
留塩素を消毒対象水の全体に亘って迅速に拡散させるに
は、別に残留塩素拡散装置が必要である。しかも、この
電解式消毒器は、電解消毒の対象水量が非常に多くなる
ため、残留塩素が再分解することも多くなるという欠点
がある。
【0007】更に、貯水槽内の消毒対象水中に電解式消
毒器を浸漬させる浸漬型であるため、電解状態の確認、
或いは電解式消毒器自体の保守、点検、清掃等が非常に
煩わしいという欠点もある。本発明は、かかる従来の課
題に鑑み、貯水槽等の外部に設置することができると共
に、密閉容器の一端側から他端側へと消毒対象水を通水
させて、消毒対象水が密閉容器内を通過する間に消毒対
象水を電解して消毒することができる流水形水電解式消
毒器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、一端側に流入口18が、他端側の上部に流出口45が夫
々形成され、且つ内部が電解室15となった密閉容器12
と、この密閉容器12の電解室15内に、流入口18から流入
した消毒対象水が電解室15を経て流出口45側に流れるよ
うに、消毒対象水の流れ方向に沿って縦方向に配置され
た電極22,23 を前記流れ方向と直行する方向に所定間隔
をおいて複数枚設け、電解室15よりも流出口45側の密閉
容器12内に、電極22,23 を電源ケーブル28に接続する防
水式の電源ターミナル部16を設け、流入口18と電解室15
との間の密閉容器12内に、流入口18から電解室15側に流
れる消毒対象水を整流する整流手段13と、この整流手段
13の下流側で消毒対象水を濾過するフィルター手段14と
を設けたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において、電解室15よりも流入口18側で密閉
容器12内の消毒対象水に塩化物を添加する塩化物添加手
段14を設けたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において、流出口45に流出管10を接続
し、この流出管14に、電解後の消毒対象水が出る水出口
部47と、電解時に発生したガスを排出するガス排出部48
とを備えたものである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項1、2
又は3に記載の本発明において、密閉容器12内の上下
に、各電極22,23 を所定間隔に保持する間隔保持部材2
4,25 を設け、上側の間隔保持部材24と密閉容器12の上
壁36との間に、消毒対象水の流れ方向のガス通路38を形
成したものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明では、一端側の流入口
18から密閉容器12内に消毒対象水を流入させて、その消
毒対象水を整流手段13で整流し、フィルター手段14で濾
過した後、電解室15の電極22,23 間で電解して、消毒対
象水を消毒する。そして電解後の消毒対象水を流出口45
から密閉容器12外に流出させる。各電極22,23 には、電
源ケーブル28から電源ターミナル部16を経て電圧を印加
する。
【0013】請求項2に記載の本発明では、塩化物が不
足気味の時には、塩化物添加手段14により、流入口18と
電解室15との間で密閉容器12内の消毒対象水に塩化物を
添加し、その後、電解室15の電極22,23 間で電解する。
【0014】請求項3に記載の本発明では、電解後の消
毒対象水を流出口45に接続した流出管10から流出させる
際に、電解時に発生したガスと消毒対象水とを分離し、
消毒対象水は水出口部47から、ガスはガス排出部48から
夫々出す。
【0015】請求項4に記載の本発明では、密閉容器12
内の上下に設けた間隔保持部材24,25 で各電極22,23 を
所定間隔に保持する。電解時に発生したガスは、上側の
間隔保持部材24と密閉容器12の上壁36との間に設けたガ
ス通路38から消毒対象水の流れ方向に抜く。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図6は、本発明を水道水の補完消毒用と
して利用した場合の第1実施例を示す。図1において、
1 はビルの屋上等に設置された高置貯水槽で、この貯水
槽1 は下部に入口管2 と出口管3 を介して水道水の給水
系に接続されており、入口管2から受水した水道水を貯
水して、その貯留水6 を出口管3 から各蛇口4 に給水す
るようになっている。
【0017】5 は飲料水用の流水形水電解式消毒器で、
貯水槽1 の上に設置されている。この消毒器5 は、貯水
槽1 内の貯留水6 の一部を消毒対象水として、揚水ポン
プ7により揚水管8 、流入管9 を介して汲み上げると共
に、この消毒器5 を通過後の消毒対象水を流出管10、戻
し管11を経て貯水槽1 の貯留水6 中に戻すように、貯水
槽1 との間で消毒対象水を循環させながら、その消毒対
象水中の含有塩化物の濃度が所定レベル以上の時には、
消毒対象水中の塩化物を電解して次亜液を生成し、また
含有塩化物の濃度が低下して次亜液の生成が不能になっ
た時には、消毒対象水を電解して酸素を発生させて、消
毒対象水の電解消毒を行うようになっている。
【0018】この消毒器5 は、図2乃至図5に示すよう
に構成されている。即ち、図2乃至図5において、12は
直方体型に形成された横長状の密閉容器で、この密閉容
器12は揚水管9 から戻し管11に至る循環経路の途中に介
装されている。この密閉容器12には、その長手方向の一
端下部に流入口18が、他端側の上面に流出口45が夫々形
成されると共に、その内部に一端側から他端側に向かっ
て整流手段13、フィルター手段14、電解室15、電源ター
ミナル部16が長手方向に沿って直列状に設けられてい
る。
【0019】整流手段13は、縦及び横方向に多数に区画
された格子状の整流板17を有し、流入口18から流入して
電解室15側に流れる消毒対象水を整流するように構成さ
れている。なお、整流板17の各格子目内には、整流兼用
の前置フィルターを介装しても良い。流入口18は、整流
板17に対向して密閉容器12の側壁19の下部に形成されて
おり、この流入口18に流入管9 が固着されている。そし
て、流入管9 に揚水管8 が着脱自在に接続されている。
【0020】フィルター手段14にはフィルター保持枠20
が設けられており、このフィルター保持枠20に、塩素イ
オンを溶出してミネラル化するためのミネラル強化用、
或いは濾過用等のエレメント21が、必要に応じて挿入で
きる構造になっている。なお、フィルター手段14のフィ
ルター保持枠20にミネラル強化用のエレメント21を挿入
する場合には、このフィルター手段14が消毒対象水に塩
化物を添加する塩化物添加手段を兼用する。
【0021】電解室15は密閉容器12内のフィルター手段
14と電源ターミナル部16との間に形成されており、この
電解室15内には多数組の電極22,23 が組み込まれてい
る。各電極22,23 は、流入口18から流入した消毒対象水
が電解室15を経て流出口45側に流れるように、消毒対象
水の流れ方向、即ち、密閉容器12の長手方向に沿って縦
方向に配置されると共に、前記流れ方向と直行する方向
に所定間隔をおいて複数枚配置されている。
【0022】電極22,23 は、例えばチタン板の表面の片
面又は両面に白金層を形成したものと、チタン板とを取
り混ぜて構成され、長手方向の両端部で上下一対の間隔
保持部材24,25 により略等間隔に保持されている。な
お、間隔保持部材24,25 は、長手方向の両端部に限ら
ず、その途中に所要間隔で設けても良い。
【0023】各電極22,23 には消毒対象水の流れ方向側
の端部にターミナル26,27 が一体に突出形成され、その
各ターミナル26,27 に、電源ターミナル部16内で電源ケ
ーブル28の各線29, 30が接続されている。電源ターミナ
ル部16は、各電極22,23 のターミナル26,27 を完全防水
状に密閉するように、密閉容器12内に絶縁性の充填材31
を充填して構成され、また電源ケーブル28はブッシュ32
を介して密閉容器12の他方の側板33から外部に引き出さ
れている。
【0024】上下一対の間隔保持部材24,25 は絶縁材か
ら成り、電極22,23 に対応して嵌合凹部34,35 が等間隔
おきに多数形成されると共に、密閉容器12の上壁36及び
底壁37の間に、消毒対象水の流れ方向のガス通路38,39
を形成すべく切欠部40,41 が形成されている。そして、
各間隔保持部材24,25 は密閉容器12内の上下に嵌合さ
れ、その各嵌合凹部34,35 に電極22,23 が嵌合されてい
る。なお、電極22,23 が0.8mm の場合、各嵌合凹部34,3
5 は幅1mm、深さ3mm程度であり、また各嵌合凹部34,3
5 間の間隔は2〜3mmである。
【0025】密閉容器12の上壁36には、残塩計、PH
計、伝導率計等の計測子挿入用の穴42が整流手段13に対
応して形成されると共に、内部を目視により点検するた
めのハッチ式の点検窓43,44 がフィルター手段14及び電
解室15に対応して形成され、更に電解室15の電源ターミ
ナル部16側の近傍に流出口45が形成されている。そし
て、流出口45には流出管10が固着されている。
【0026】流出管10は電解後の消毒対象水が流出する
水出口部47と、電解時に発生したガスを消毒対象水から
分離して大気に放出するためのガス排気部48とを有し、
水出口部47に戻し管11が接続されている。ガス排気部48
は電解時に発生したガスを自動的に抜き取り得るように
自動的に連続して開閉自在である。なお、49はサンプリ
ング部で、密閉容器12の側面に開閉自在に設けられてい
る。
【0027】電源ケーブル28は制御函50内の電源制御部
51に接続されている。電源制御部51は、図6に示すよう
に、位相反転部52、大容量電源部53、小容量電源部54、
制御部55、及び安全器付きの主スイッチ56等により構成
されている。位相反転部52は、電極22,23 間に印加する
電源の位相(プラス・マイナス)を間欠的に反転させる
ためのもので、その反転の持続時間及びその時の印加電
圧は制御部55により制御される。
【0028】大容量電源部53は、位相反転部52を介して
電極22,23 間に大電圧を印加するためのものであり、小
容量電源部54は、大容量電源部53のオフ時に電極22,23
間に小電圧を印加するためのものである。この大容量電
源部53と小容量電源部54は、制御部55のタイマー機能等
により交互にオン・オフ制御され、制御部55からオン信
号があった時に、大容量電源部53から電極22,23 間に大
電圧を印加し、また制御部55からオフ信号があった時
に、小容量電源部54から電極22,23 間に小電圧を印加す
るようになっている。
【0029】制御部55は、大容量電源部53及び小容量電
源部54をオン・オフ制御するタイマー機能等の他に、流
水計57、残塩計58等からの外部信号により、位相反転部
52及び各電源部53,54 を制御するものである。主スイッ
チ56は電源コード59等を介してAC100(V)の商用
交流電源に接続されている。なお、60は電流計、62はモ
ニターランプである。
【0030】上記構成の消毒器5 を用いれば、次のよう
にして貯水槽1 内の貯留水6 を追加消毒することができ
る。即ち、貯水槽1 内への流入水が停止した時の流水計
57からの検出信号、又は貯水槽1 内の貯留水6 の残留塩
素値が低下した時の残塩計58からの検出信号により制御
部55が働いて揚水ポンプ7 が作動し、この揚水ポンプ7
により貯水槽1 内の貯留水6 の一部を消毒対象水として
揚水管8 を経て汲み上げ、その消毒対象水を流入管9 、
流入口18から密閉容器12内に流入させる。
【0031】なお、制御部55のタイマー機能によるオン
・オフ制御によって、所定時間になれば作動させるよう
にしても良い。そして、密閉容器12内に流入した消毒対
象水は、整流手段13の整流板17により整流された後、フ
ィルター手段14により濾過されて電解室15側へと流れ
る。この時、整流手段13の下流側にフィルター手段14が
あり、フィルター手段14によって消毒対象水の流れに適
度な抵抗を付与できるので、流入口18が下部側にあるに
も拘わらず、整流手段13から電解室15に至る長さを短く
しても、整流手段13で十分に整流しながら消毒対象水を
電解室15側へと流すことができる。このため、消毒器5
全体を小型化でき、しかも電解室15を十分に長くとるこ
とができる。
【0032】密閉容器12の電解室15に消毒対象水を流し
た状態で、制御部55により大容量電源部53又は小容量電
源部54から各電極22,23 間に電圧を印加し、密閉容器12
内を通過する消毒対象水中の含有塩化物を各電極22,23
間で電解する。即ち、消毒対象水が水道水であり、その
消毒対象水中に塩分が残留しているので、各電極22,23
間に直流電流を流せば、電極22,23 の内、その陽極では
Cl2 が、陰極ではNaOHが夫々生成され、その両者
が反応して次亜塩素酸ソーダNaClOが生成し消毒対
象水中に溶存する。そして、電解後の消毒対象水を貯水
槽1 内の貯留水6 の中に戻して行くため、貯留水6 中の
塩分を利用して消毒対象水の残留塩素値を増大させるこ
とができ、残留塩素値の経時的な低下を防止できる。
【0033】従って、水道水であっても、貯水槽1 内で
滞留する間に残留塩素値が0.1ppm以下となって消毒力が
低下すれば、空気中の病原菌等が雨水と共に入った場合
には、それが繁殖して水質が低下するが、その貯留水6
中に残留する含有塩化物を直接利用して、消毒対象水の
電解時に生成する次亜塩素酸ソーダによって、貯水槽1
内の貯留水6 の残塩素値を常に例えば0.15ppm 以上等に
保ち、貯水槽1 内に貯水中の貯留水6 の水質の低下を防
止することができる。
【0034】また貯水槽1 内への流入水が停止した時の
流水計57からの検出信号、又は貯水槽1 内の貯留水6 の
残留塩素値が低下した時の残塩計58からの検出信号によ
って、貯水槽1 内の貯留水6 を揚水ポンプ7 で自動的に
汲み上げて、その消毒対象水中の含有塩化物を直接電解
するので、塩化物の補給、添加等が不要であると共に、
運転、管理が非常に容易である。
【0035】しかも、貯水槽1 内の貯留水6 の一部を揚
水ポンプ7 で汲み上げ、それを消毒対象水とするため、
貯留水6 を選択的に消毒することができ、溜まり水の浄
化が可能である。特に、貯留水6 の揚水箇所と戻し箇所
とを選択することにより、貯水槽1 内の貯留水6 を効率
的に処理することができる。
【0036】上水道の末端側であって、水道水の残留塩
素濃度が少なく電解時に塩分の含有量が不足するような
場合、或いは貯水槽1 への流入水がない状態で長期間に
亘って貯水槽1 に貯留水6 を貯留しておく場合には、フ
ィルター手段14のエレメント21にミネラル強化用のもの
を使用して、消毒対象水がエレメント21を通過する際
に、消毒対象水中に塩化イオンを溶出させることによ
り、消毒対象水中に塩素イオンを添加しミネラルを強化
することができる。
【0037】このため、消毒対象水の塩素イオンが不足
気味な場合でも、電解室15での電解時の電解効果が良く
なって次亜液を生成させることができ、残留塩素による
貯留水6 の消毒効果を長期に亘って安定的に持続し又は
継続することができる。
【0038】流入水が停止して貯水槽1 内に貯留水6 が
溜まったままの状態の場合、長時間に亘って電解を継続
して行けば、貯留水6 の中の残留塩分を消費し尽くして
その濃度が次第に低下し、終には次亜塩素酸ソーダの生
成が不能になる。このため、消毒を停止した状態で貯水
槽1 内の貯留水6 を放置しておけば、貯留水6 の消毒力
が急速に低下して、病原菌等の混入によって水質が悪く
なり、汚染を招く恐れがある。
【0039】そこで、貯水槽1 内の貯留水6 の塩分がな
くなって次亜塩素酸ソーダの生成が不能になった後も、
各電極22,23 に対する電圧の印加を継続して、塩化物の
電解から消毒対象水自体の電解に切り換え、その電解に
より酸素と水素とを発生させる。そして、この電解時に
発生した酸素により消毒対象水の消毒(接触酸化作用に
よる酸化消毒)を行いながら、電解後の酸素を多量に含
んだ消毒対象水を貯水槽1 内の貯留水6 に戻して、貯水
槽1 内の貯留水6 を全体に亘って消毒する。なお、電解
時に発生する酸素の内、その発生期の酸素原子は特に酸
化力が強く、瞬間的且つ直接的に消毒対象水を酸化消毒
することができる。
【0040】従って、残留塩素濃度が低下した貯留水6
を、流入水の停止状態で貯水槽1 内に長時間に亘って溜
めておいた場合でも、電解時に発生した酸素の酸化消毒
作用によって病原菌の繁殖等を防止又は抑制して、水質
の低下を防止することができるので、その後に貯水槽1
内の貯留水6 を飲料水として使用した場合にも問題はな
い。
【0041】また電解により発生した酸素は、大気に開
放したままであれば、水の中をバブリングしながら大気
中に拡散し消滅するが、密閉容器12内で消毒対象水を電
解しているので、消毒対象水の中でバブリングして消毒
対象水を消毒しながら密閉容器12内の消毒対象水と共に
移動する。
【0042】このため、酸素によって消毒対象水を十分
に消毒できると共に、消毒対象水に多量の酸素が溶け込
んで、消毒対象水の溶存酸素濃度が大になり、消毒対象
水を生命体に有効なものに移行させる良水化ができる。
しかも、電解によって消毒対象水の水粒子が微細化し
て、更に生命体に有効な水にすることができる。
【0043】そして、この電解後の消毒対象水を密閉容
器12から貯水槽1 内の貯留水6 の中に戻し、順次、貯水
槽1 内と消毒器5 との間で循環させながら、揚水ポンプ
7 で汲み上げた消毒対象水を電解して、貯水槽1 内の貯
留水6 の全体に亘って消毒と良水化とを行う。
【0044】電解時には各電極22,23 間に直流電圧を印
加するが、制御部55の信号によってオン・オフ制御す
る。即ち、制御部55からオン信号があれば、大容量電源
部53から電極22,23 間に大電圧を供給して大電流を流
し、またオフ信号があれば、小容量電源部54から電極2
2,23 間に小電圧を供給して微小電流を流す。このた
め、無駄な電力の消費を防止できると共に、電極22,23
自身の劣化、損耗を防止することができる。
【0045】しかも、オン時には、制御部55からの反転
信号により位相反転部52が働き、電極22,23 に印加する
電圧の位相を間欠的に反転させるので、陰極側に付着し
た硬度成分のスケールを電気的に溶出させることがで
き、メンテナンスを少なくしつつ、初期の性能を持続さ
せることができる。消毒対象水の電解時に電解室15内に
水素と酸素が発生し、特に酸素は水質改善に利用できる
が、この時の酸素のバブリングの様子や電極22,23 の状
況は、点検窓44を覗けば密閉容器12の外側からでも目視
により容易に点検できる。
【0046】このような構成の消毒器5 を利用すれば、
貯水槽1 内の貯留水6 を残留塩素により安定的に消毒す
ることができると共に、その残留塩素濃度が低下して残
留塩素による消毒力がなくなった後も、酸素により消毒
対象水を消毒し且つ良水化することができる。従って、
上水道での末端の貯水槽1 内の貯留水6 の衛生管理が容
易であり、また自然水を飲料水とする場合は、原水を消
毒器5 に通水することにより、水系病原菌による事故を
未然に防止できる。
【0047】図7は本発明の第2実施例を例示する。こ
の図7に示すように、入口管2 から貯水槽1 に入る貯留
水6 の一部を消毒対象水として管75で消毒器5 に導いて
処理した後、管76を経て出口管3 内に入れ、貯水槽1 か
らの貯留水6 と処理後の消毒対象水とを混ぜて給水栓に
送るようにしても良い。
【0048】図8は本発明の第3実施例を例示する。井
戸63を飲料水源とする場合は、図8に示すように、井戸
水64を揚水管65を介して揚水ポンプ66により汲み上げ、
送水管67を経て各給水栓に送水する配管の途中に消毒器
5 を介装すれば良い。井戸水64の場合には、通常、含有
塩化物がないか、又は含有塩化物があるとしても極微量
であるので、フィルター手段14のエレメント21に塩化物
の添加用のものを用いれば、電極22,23 間での電解時に
次亜液を生成して井戸水64を消毒することができる。
【0049】また塩化物を全く添加しなければ、その井
戸水64自体を電解して、電解時に発生した酸素によって
井戸水64の消毒と良水化とを行うことができる。この何
れの場合にも、井戸水64を汲み上げて送水する間に、そ
の配管の途中で井戸水64の消毒等が可能である。なお、
井戸63の場合も、図1の貯水槽1 と同様に、井戸63から
揚水した井戸水64を再度、井戸63に戻すようにした循環
経路中に消毒器5 を設けても良い。
【0050】図9は本発明の第4実施例を例示する。飲
料水以外の分野では、鑑賞池やプールの水の浄化に利用
することができる。例えば、図9に示すように、池77等
の水78を揚水ポンプ79により揚水管80を介して消毒器5
に揚水し、この消毒器5 で電解して、消毒され溶存酸素
濃度が上昇した水を戻し管81を経て池に戻す。これを続
けて行えば、その循環により池77等の水78を浄化するこ
とができる。
【0051】図10は本発明の第5実施例を例示し、農
業用に利用した場合である。即ち、図10に示すよう
に、給水栓82からの水をホース83を介して消毒器5 に導
き、この消毒器5 で処理した後の水をホース84、電磁弁
85を経て散水管86に送り、そのノズル87から植物に散水
する。散水制御はタイマー等で電磁弁85をオン・オフす
ることにより行う。
【0052】このようにすれば、植物の成育促進や健康
強化を図ることができる。従って、ゴルフ場での農薬の
散布量を節約できる等の利点がある。なお、本発明は、
各実施例に示したものの他、二元給水、雑用水、下水処
理水、工業用水等の用途にも使用可能であり、これによ
ってそれらの追加消毒ができる。また災害復旧現場等で
の架設飲用水タンク内の飲料水の消毒用にも利用するこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、一端
側に流入口18が、他端側の上部に流出口45が夫々形成さ
れ、且つ内部が電解室15となった密閉容器12と、この密
閉容器12の電解室15内に、流入口18から流入した消毒対
象水が電解室15を経て流出口45側に流れるように、消毒
対象水の流れ方向に沿って縦方向に配置された電極22,2
3 を前記流れ方向と直行する方向に所定間隔をおいて複
数枚設け、電解室15よりも流出口45側の密閉容器12内
に、電極22,23 を電源ケーブル28に接続する防水式の電
源ターミナル部16を設け、流入口18と電解室15との間の
密閉容器12内に、流入口18から電解室15側に流れる消毒
対象水を整流する整流手段13と、この整流手段13の下流
側で消毒対象水を濾過するフィルター手段14とを設けて
いるので、次のような顕著な効果を奏する。
【0054】 一端側に流入口18が、他端側の上部に
流出口45が夫々形成され、且つ内部が電解室15となった
密閉容器12を備え、この密閉容器12の電解室15内に、流
入口18から流入した消毒対象水が電解室15を経て流出口
45側に流れるように、消毒対象水の流れ方向に沿って縦
方向に配置された電極22,23 を前記流れ方向と直行する
方向に所定間隔をおいて複数枚設けて、電解室15を密閉
形にしているので、密閉容器12の一端側から他端側へと
消毒対象水を通水させて、消毒対象水が密閉容器12内を
通過する間に消毒対象水を電解して消毒することができ
る。
【0055】 密閉容器12を用いた密閉形であるた
め、従来のように消毒対象水中に浸漬する必要がなく、
貯水槽1 等の外部に設置することができる等、任意の箇
所に容易に設置できると共に、保守、点検、清掃等のメ
ンテナンスが容易である。
【0056】 流出口45を密閉容器12の上部に形成し
ているので、密閉容器12を使用した密閉形であるにも拘
わらず、電極22,23 間での電解時に発生したガスを流出
口45側から容易に抜き取ることができ、密閉容器12内で
のガスの溜まり、及び密閉容器12内でのガスの増加によ
る電解効率の低下を防止できる。
【0057】 密閉容器12内に、電極22,23 を電源ケ
ーブル28に接続する防水式の電源ターミナル部16を設け
ているため、電源ターミナル部16を密閉容器12の外側に
装着する場合のように、別途、電源ターミナル用の箱等
を設ける必要がなく、全体の構造を簡単にすることがで
きる。
【0058】 電源ターミナル部16は電解室15よりも
流出口45側であるので、電源ターミナル部16が密閉容器
12内にあるにも拘わらず、電源ターミナル部16が流入口
18から流入する消毒対象水の障害となることはない。従
って、密閉容器12内を横断するように電源ターミナル部
16を設けることも可能であり、各電極22,23 と電源ケー
ブル28とを容易に接続することができる。
【0059】 流入口18と電解室15との間の密閉容器
12内に、流入口18から電解室15側に流れる消毒対象水を
整流する整流手段13と、この整流手段13の下流側で消毒
対象水を濾過するフィルター手段14と設けているため、
異物のない消毒対象水を電解室15内の各電極22,23 間に
万遍なく流すことができる。
【0060】 フィルター手段14が整流手段13の下流
側にあり、このフィルター手段14で消毒対象水の流れに
抵抗を付与できるので、フィルター手段14がない場合に
比較して、流入口18から電解室15までの長さを短くしつ
つ、整流手段13での整流効果を上げることができる。こ
のため、全体を小型化できると同時に、電解室15内での
消毒対象水の偏流を防止できる。
【0061】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の本発明において、電解室15よりも流入口18側
で密閉容器12内の消毒対象水に塩化物を添加する塩化物
添加手段14を設けているので、次のような顕著な効果を
奏する。
【0062】 塩化物添加消毒対象水14があるので、
塩化物が不足気味の消毒対象水の場合にも、その電解に
より次亜液を生成して消毒力を得ることができる。
【0063】 塩化物添加手段14により、電解室15よ
りも流入口18側で密閉容器12内の消毒対象水に塩化物を
添加するため、貯水槽1 内の水に塩化物を添加する場合
に比較して、塩化物の消費量が少なくなり、塩化物の無
駄な消費を防止できる。
【0064】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の本発明において、流出口45に流出管10
を接続し、この流出管14に、電解後の消毒対象水が出る
水出口部47と、電解時に発生したガスを排出するガス排
出部48とを備えているので、次のような顕著な効果を奏
する。
【0065】 電解時に発生したガスが流出管10から
出る時に、流出管10で消毒対象水とガスとに分離するこ
とができる。
【0066】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1、2又は3に記載の本発明において、密閉容器12内の
上下に、各電極22,23 を所定間隔に保持する間隔保持部
材24,25 を設け、上側の間隔保持部材24と密閉容器12の
上壁36との間に、消毒対象水の流れ方向のガス通路38を
形成しているので、次のような顕著な効果を奏する。
【0067】 密閉容器12内の上下に間隔保持部材2
4,25 を設け、この間隔保持部材24,25 により各電極22,
23 の間隔を上下両側から保持するようにしているの
で、各電極22,23 の間隔を一定に容易に保持できる。
【0068】 上側の間隔保持部材24と密閉容器12の
上壁36との間に、消毒対象水の流れ方向のガス通路38を
形成しているので、電極22,23 の上側に間隔保持部材24
があるにも拘わらず、密閉容器12内の上壁36側でのガス
の溜まりを防止でき、電解時に発生するガスを流出口45
から容易に抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す追加消毒の場合の一
部破断正面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す消毒器の斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す消毒器の断面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示す消毒器内部の斜視図
である。
【図5】図3のA−A矢示拡大図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す電源制御部のブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す構成図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す構成図である。
【図10】本発明の第5実施例を示す構成図である。
【符合の説明】 1 貯水槽 10 流出管 12 密閉容器 13 整流手段 14 フィルター手段(塩化物添加手段) 15 電解室 18 流入口 22,23 電極 24,25 間隔保持部材 28 電源ケーブル 36 上壁 38 ガス通路 45 流出口 47 水出口部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 550 D 560 Z 1/76 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の一端側に流入口が、他端側の
    上部に流出口が夫々形成され、且つ内部に電解室が形成
    された横長状の密閉容器と、この密閉容器の電解室内
    に、流入口から流入した消毒対象水が電解室を経て流出
    口に流れるように、密閉容器の長手方向に沿って縦方向
    に配置された電極を該密閉容器の長手方向と直行する方
    向に所定間隔をおいて複数枚設け、電解室よりも流出口
    側で密閉容器内に、且つ電極を電源ケーブルに接続する
    防水式の電源ターミナル部を設け、電解室よりも流入口
    側で密閉容器内に、流入口から電解室側に流れる消毒対
    象水を整流する整流手段を設けたことを特徴とする流水
    形水電解式消毒器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100475263B1 (ko) * 1997-02-14 2005-07-07 서순기 순환수중의세균살균장치
WO2006057474A1 (en) * 2004-11-26 2006-06-01 Techwin Co., Ltd. Electrolytic sterilizer adopting combination serial and parallel connection manner using mesh-type electrode and method of remote controlling same

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