JP2711382B2 - 水の電解消毒方法 - Google Patents

水の電解消毒方法

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JP2711382B2 JP4197536A JP19753692A JP2711382B2 JP 2711382 B2 JP2711382 B2 JP 2711382B2 JP 4197536 A JP4197536 A JP 4197536A JP 19753692 A JP19753692 A JP 19753692A JP 2711382 B2 JP2711382 B2 JP 2711382B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消毒対象水を電解して
消毒と良水化とを行う水の電解消毒方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】飲料水等を消毒する場合、従来は消毒液
を消毒対象水に直接注入して消毒する方法が一般に採ら
れている。しかし、これは常に消毒液の補充が必要であ
ると共に、注入装置の操作、メンテナンス上の問題があ
る。また過剰消毒による発癌性の問題、或いは無注入に
よる消毒不良の問題、更にはランニングコストが嵩む等
の問題がある。
【0003】そこで、本発明者は、水中に含まれる塩化
物を電解して消毒対象水を消毒する電解消毒装置に関す
る技術を既に開発し提案した。この電解消毒装置は、密
閉容器に電極を備え、これを消毒対象水の水中に浸漬
し、消毒対象水中に含まれる塩化物を電解して含有塩素
イオンから次亜塩素酸ソーダを生成し、この次亜塩素酸
ソーダにより消毒対象水を消毒するようにしたものであ
る。
【0004】従って、この電解消毒装置は、水道水等に
含有する塩化物を直接利用できるため、従来のような消
毒液の注入・添加を要せず、過剰消毒、その他の問題を
解消できる利点があり、しかも電源の供給だけで良いの
で、省力化と併せランニングコストを低減できる等の利
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この電解消毒技術は、
単に貯水槽内の消毒対象水中の任意箇所に消毒装置を投
入浸漬させておき、消毒対象水中の含有塩化物を電解し
て次亜塩素酸ソーダを発生させるので、消毒対象水中に
一定濃度以上の含有塩化物がある場合は、消毒対象水の
消毒が可能である。
【0006】しかし、消毒対象水中の含有塩化物を電解
して次亜塩素酸ソーダを発生させるため、この次亜塩素
酸ソーダによる消毒効果を得ることができるが、水自体
の性質を良水化することはできない。本発明は、かかる
従来の電解消毒が有する課題に鑑み、消毒対象水の電解
時に発生する酸素を利用して、消毒対象水の酸化消毒と
良水化とを行うことができる水の電解消毒方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る水の電解消毒方法は、貯水槽1に貯水された水6
を消毒するに際し、貯水槽1内の水6を、該貯水槽1上
に配置された電解式消毒器5に取り出し管8を介して消
毒対象水として取り出し、この消毒対象水を電解式消毒
器5と貯水槽1との間で取り出し管8と戻し管11とを
介して循環させながら、消毒対象水を電解式消毒器5内
の電極22,23間に通して無隔膜法により電解し、こ
の電解時に発生する酸素により電解式消毒器5内を通過
する消毒対象水の消毒と良水化とを行うと共に、電極2
2,23間での電解時に発生したガスを、電極22,2
3間を通過した後に電解式消毒器5の上部側のガス排気
部48から外部に抜き、その排気後の消毒対象水を、取
り出し管8による水6の取り出し位置から離れた位置で
貯水槽1内の水6の水中に戻し管11を介して戻すもの
である。
【0008】
【作用】貯水槽1に貯水された水6を消毒するに際して
は、貯水槽1内の水を消毒対象水として外部の密閉流路
12側に取り出し、貯水槽1と密閉流路12との間で消
毒対象水を循環させながら、密閉流路12側に取り出し
た消毒対象水を電極22,23間に通して無隔膜法によ
り電解し、この電解時に発生する酸素により消毒対象水
の消毒と良水化とを行う。そして、電極22,23間で
の電解時に発生したガスを電極22,23間を通過後に
密閉流路12から外部に抜き、その後の消毒対象水を貯
水槽1に貯水された水6中に戻す。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図6は、本発明を水道水の補完消毒用と
して利用した場合の実施例を示す。図1において、1は
ビルの屋上等に設置された有蓋式の高置貯水槽で、下部
に入口管2と出口管3が接続され、また出口管3には蛇
口4が接続されている。
【0010】5は飲料水用の流水形水電解式消毒器で、
貯水槽1の蓋の上に設置されている。この消毒器5は、
貯水槽1内に貯水中の水6の一部を消毒対象水として揚
水ポンプ7により汲み上げた後、取り出し管8、流入管
9を経て流入させ、その消毒対象水中の含有塩化物の濃
度が所定レベル以上の時には、消毒対象水中の塩化物を
無隔膜法により電解して次亜塩素酸ソーダを生成し、ま
た含有塩化物の濃度が低下して次亜塩素酸ソーダの生成
が不能になった後は、消毒対象水を無隔膜法により電解
して酸素を発生させるようになっている。
【0011】消毒器5に接続された流出管10は、戻し
管11を経て貯水槽1内の水6中に開口しており、消毒
器5内で電解した後の次亜塩素酸ソーダ又は酸素を含有
する消毒対象水を、流出管10、戻し管11を経て貯水
槽1内の水6中に戻し、貯水槽1内の水6の全体を消毒
し良水化するようになっている。
【0012】この消毒器5は、図2乃至図5に示すよう
に構成されている。即ち、図2乃至図5において、12
は直方体型に形成された密閉容器で、この密閉容器12
は取り出し管8から戻し管11に至る流路の途中に介装
されている。この密閉容器12内には、その長手方向の
一端側から他端側に向かって整流部13、フィルター部
14、電解室15、電源ターミナル部16が直列状に設
けられている。なお、密閉容器12によって密閉通路が
構成されている。
【0013】整流部13は、縦及び横方向に多数に区画
された格子状の整流板17を有し、流入口18から密閉
容器12内に流入する消毒対象水を整流するように構成
されている。なお、整流板17の各格子目内には、整流
兼用の前置フィルターを夫々介装しても良い。
【0014】流入口18は、整流板17に対向して密閉
容器12の長手方向の一端側の側壁19に形成されてお
り、この流入口18に流入管9が固着されている。そし
て、流入管9に取り出し管8が着脱自在に接続されてい
る。フィルター部14には、フィルター保持枠20が設
けられており、このフィルター保持枠20に濾過用のフ
ィルターエレメント21が必要に応じて挿入できる構造
になっている。
【0015】電解室15は密閉容器12内のフィルター
部14と電源ターミナル部16との間に形成されてお
り、この電解室15内には多数組の電極22,23が組
み込まれている。電極22,23は、例えばチタン板の
表面の片面又は両面に白金層を形成したものと、チタン
板とを取り混ぜて構成され、長手方向の両端部で上下一
対のスペーサ24,25により略等間隔に保持されてい
る。なお、スペーサ24,25は、長手方向の両端部に
限らず、その途中に所要の間隔で設けても良い。
【0016】各電極22,23の一端にはターミナル2
6,27が一体に突出形成され、その各ターミナル2
6,27に、電源ターミナル部16内で電源ケーブル2
8の各線29,30が接続されている。電源ターミナル
部16は、絶縁性の充填材31を充填して完全防水状に
密閉され、また電源ケーブル28はブッシュ32を介し
て密閉容器12の他方の側板33から外部に引き出され
ている。
【0017】上下一対のスペーサ24,25は絶縁材か
ら成り、電極嵌合凹部34,35が等間隔おきに多数形
成されると共に、密閉容器12の上壁36及び底壁37
の間にガス通路38,39を形成すべく切欠部40,4
1が形成されている。そして、各スペーサ24,25は
密閉容器12内の上下に嵌合され、その各電極嵌合凹部
34,35に電極22,23が嵌合されている。なお、
電極22,23が0.8mmの場合、各電極嵌合凹部3
4,35は幅1mm、深さ3mm程度であり、また各電
極嵌合凹部34,35間の間隔は2〜3mmである。
【0018】密閉容器12の上壁36には、整流部13
に対応して残塩計、PH計、伝導率計等の計測子挿入用
の穴42が形成されると共に、内部を目視により点検す
るためのハッチ式の点検窓43,44がフィルター部1
4及び電解室15に対応して形成され、更に電解室15
の電源ターミナル部16側の近傍に流出口45が形成さ
れている。そして、流出口45には流出管10が固着さ
れている。
【0019】流出管10は水出口部47とガス排気部4
8とを有し、水出口部47に戻し管11が接続されてい
る。ガス排気部48は電解時に発生したガスを密閉容器
12の外部に抜くためのものであって、自動的に連続し
て開閉するようになっている。なお、49はサンプリン
グ部で、密閉容器12の側面に開閉自在に設けられてい
る。
【0020】電源ケーブル28は制御函50内の電源制
御部51に接続されている。電源制御部51は、図6に
示すように、位相反転部52、大容量電源部53、小容
量電源部54、制御部55、及び安全器付きの主スイッ
チ56等により構成されている。位相反転部52は、電
極22,23間に印加する電源の位相(プラス・マイナ
ス)を間欠的に逆転させるためのもので、この位相反転
部52の逆転の持続時間及びその時の印加電圧は制御部
55により制御される。
【0021】大容量電源部53は、位相反転部52を介
して電極22,23間に大電圧を印加するためのもので
あり、小容量電源部54は、大容量電源部53のオフ時
に電極22,23間に小電圧を印加するためのものであ
る。この大容量電源部53と小容量電源部54は、制御
部55のタイマー機能等により交互にオン・オフ制御さ
れ、制御部55からオン信号があった時に、大容量電源
部53から電極22,23間に大電圧を印加し、また制
御部55からオフ信号があった時に、小容量電源部54
から電極22,23間に小電圧を印加するようになって
いる。
【0022】制御部55は、大容量電源部53及び小容
量電源部54をオン・オフ制御するタイマー機能等の他
に、流水計57、残塩計58等からの外部信号により、
位相反転部52及び各電源部53,54を制御するもの
である。主スイッチ56は電源コード59等を介してA
C100(V)の商用交流電源に接続されている。な
お、60は電流計、62はモニターランプである。
【0023】上記構成において、次のようにすれば、消
毒器5により貯水槽1内の水6を追加消毒することがで
きる。即ち、流水計57が貯水槽1内へ流入水の停止を
検出するか、又は残塩計58が貯水槽1内の水6の残留
塩素値不足を検出すると、その検出信号により制御部5
5が働いて、揚水ポンプ7が作動し貯水槽1内の水6の
一部を消毒対象水として揚水ポンプ7で汲み上げ、その
消毒対象水を取り出し管8を経て密閉容器12内に流入
させる。
【0024】そして、制御部55により大容量電源部5
3又は小容量電源部54から各電極22,23間に電圧
を印加し、消毒対象水の含有塩化物を各電極22,23
間で電解する。この時、消毒対象水が水道水であれば、
その消毒対象水中に塩分が残留しているので、各電極2
2,23の内、陽極ではClが、陰極ではNaOHが
夫々生成されると同時に、その両者が反応して次亜塩素
酸ソーダNaClOが生成して消毒対象水中に溶存し、
この電解後の消毒対象水を貯水槽1内の水6の中に戻し
て行く。このため、水6中の塩分を利用して消毒対象水
の残留塩素値を増大させることができる。
【0025】従って、水道水であっても、貯水槽1内で
滞留する間に残留塩素値が0.1ppm以下となって消
毒力が低下すれば、空気中の病原菌等が雨水と共に入っ
た場合には、それが繁殖して水質が低下するが、その水
6中に残留する含有塩化物を直接利用して、消毒対象水
の電解時に生成する次亜塩素酸ソーダによって、貯水槽
1内の水6の残塩素値を常に例えば0.15ppm以上
等に保つことができる。
【0026】また貯水槽1内への流入水が停止した時の
流水計57からの検出信号、貯水槽1内の水6の残留塩
素値が低下した時の残塩計58からの検出信号、又は制
御部55のタイマー機能によるオン・オフ制御等によっ
て、貯水槽1内の水6を揚水ポンプ7で自動的に汲み上
げて、その消毒対象水中の含有塩化物を直接電解するの
で、塩化物の補給、添加等が不要であると共に、運転、
管理が非常に容易である。
【0027】しかも、貯水槽1内の水6を揚水ポンプ7
で汲み上げ、それを消毒対象水とするため、選択的に水
6を消毒することができ、溜まり水の浄化が可能であ
る。特に、水6の揚水箇所と戻し箇所とを選択すること
により、貯水槽1内の水6を効率的に処理することがで
きる。流入水が停止して貯水槽1内に水6が溜まったま
まの状態の場合、長時間に亘って電解を継続して行け
ば、水6の中の残留塩分を消費し尽くしてその濃度が次
第に低下し、終には次亜塩素酸ソーダの生成が不能にな
る。
【0028】しかし、貯水槽1内の水6の塩分がなくな
って次亜塩素酸ソーダの生成が不能になった後も、各電
極22,23に対する電圧の印加を継続すれば、その水
6を電解して酸素と水素とを発生させる。そして、この
電解時に発生した酸素により消毒対象水を消毒(接触酸
化作用による酸化消毒)する。
【0029】電解により発生した酸素は、大気に開放し
たままであれば、水の中をバブリングしながら大気中に
拡散し消滅するが、密閉容器12内で消毒対象水を電解
しているので、消毒対象水の中でバブリングして消毒対
象水を消毒しながら密閉容器12内の消毒対象水と共に
移動する。
【0030】このため、酸素によって消毒対象水を十分
に消毒できると共に、消毒対象水に多量の酸素が溶け込
んで、消毒対象水の溶存酸素濃度が大になり、消毒対象
水を生命体に有効な良水に移行させることができる。し
かも、電解によって消毒対象水の水粒子が微細化して、
更に生命体に有効な水にすることができる。
【0031】密閉容器12内の電極22,23間での電
解時に発生したガスを、消毒対象水が電極22,23間
を通過後に流出管10のガス排気部48から外部に抜
き、その後の消毒対象水を貯水槽1内の水6の中に戻し
て行く。このため、電解時に発生した水素ガスが貯水槽
1内に多量に溜まることがなく、引火による火災、爆発
等の発生を未然に防止できる。そして、順次、貯水槽1
と消毒器5との間で循環させながら、揚水ポンプ7で汲
み上げた消毒対象水を電解して、貯水槽1内の水6の全
体に亘って消毒と良水化とを行う。
【0032】電解時には各電極22,23間に直流電圧
を印加するが、制御部55の信号によってオン・オフ制
御する。即ち、制御部55からオン信号があれば、大容
量電源部53から電極22,23間に大電圧を供給して
大電流を流し、またオフ信号があれば、小容量電源部5
4から電極22,23間に小電圧を供給して微小電流を
流す。このため、無駄な電力の消費を防止できると共
に、電極22,23自身の劣化、損耗を防止することが
できる。
【0033】しかも、オン時には、制御部55からの反
転信号により位相反転部52が働き、電極22,23に
印加する電圧の位相を間欠的に反転させるので、陰極側
に付着した硬度成分のスケールを電気的に溶出させるこ
とができ、メンテナンスを少なくしつつ、初期の性能を
持続させることができる。
【0034】消毒対象水の電解時に電解室15内に水素
と酸素が発生し、特に酸素は水質改善に利用できるが、
この時の酸素のバブリングの様子や電極22,23の状
況は、点検窓44を覗けば密閉容器12の外側からでも
目視により点検できる。このような構成の消毒器5を利
用すれば、上水道では末端の貯水槽内の水の衛生管理が
容易であり、また自然水を飲料水とする場合は、原水を
消毒器5に通水することにより、水系病原菌による事故
を未然に防止できる。
【0035】本発明は、実施例に示したものの他、二元
給水、雑用水、下水処理水、工業用水等の用途にも使用
可能であり、これによってそれらの追加消毒ができる。
つまり、ビルや地域での二元給水でも、飲料水はもとよ
り、雑用水へ活用した場合にも、消毒効果を有効に利用
することができ、電源さえあれば、無添加で常に良水を
確保することが可能である。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係る水の電解
消毒方法によれば、貯水槽1に貯水された水6を消毒す
るに際し、貯水槽1内の水6を、該貯水槽1上に配置さ
れた電解式消毒器5に取り出し管8を介して消毒対象水
として取り出し、この消毒対象水を電解式消毒器5と貯
水槽1との間で取り出し管8と戻し管11とを介して循
環させながら、消毒対象水を電解式消毒器5内の電極2
2,23間に通して無隔膜法により電解し、この電解時
に発生する酸素により電解式消毒器5内を通過する消毒
対象水の消毒と良水化とを行うと共に、電極22,23
間での電解時に発生したガスを、電極22,23間を通
過した後に電解式消毒器5の上部側のガス排気部48か
ら外部に抜き、その排気後の消毒対象水を、取り出し管
8による水6の取り出し位置から離れた位置で貯水槽1
内の水6の水中に戻し管11を介して戻すので、次のよ
うな顕著な効果を奏する。
【0037】 貯水槽1内の水6を消毒対象水として
外部の電解式消毒器5側に取り出し、この消毒対象水を
電解式消毒器5と貯水槽1との間で取り出し管8と戻し
管11とを介して循環させながら、消毒対象水を電解式
消毒器5内の電極22,23間に通して無隔膜法により
電解し、この電解時に発生する酸素により消毒対象水を
消毒するので、貯水槽1内の水6を電解式消毒器5との
間で順次循環させることにより消毒できる。 消毒対象水の電解時に発生する酸素を利用して消毒
対象水を消毒するので、循環消毒を継続することによっ
て貯水槽1内の水6の溶存酸素濃度が増大し、貯水槽1
内の水6を消毒できると同時に、貯水槽1内の水6を生
命体に有効な良水に良水化できる。 電極22,23間での電解時に発生したガスを、該
電極22,23間を通過した後に電解式消毒器5から外
部に抜き、その後の消毒対象水を貯水槽1に貯水された
水6の水中に戻し管11を介して戻すので、電極22,
23間での電解時に水素が発生する電解消毒法を採用し
ているにも拘わらず、その電解後の消毒対象水を有蓋式
の貯水槽1に戻すような場合でも、貯水槽1内に多量の
水素が充満し滞留するようなこともなく、引火による火
災、爆発等の発生を未然に防止でき、長時間運転する場
合にも安全性が向上し、またその管理が容易である。 電極22,23間での電解時に発生したガスは、電
極22,23間を通過した後に電解式消毒器5の上部側
のガス排気部48から外部に抜くので、電解式消毒器5
内に発生ガスが溜まって消毒対象水の水位が低下するよ
うなこともなく、電解式消毒器5内で消毒対象水を効率
的に電解できる。 貯水槽1上に配置された電解式消毒器5で消毒対象
水を電解する一方、その電解時に発生したガスを電解式
消毒器5の上部側のガス排気部48から外部に抜くの
で、貯水槽1上のスペースを有効に利用して電解式消毒
器5を設置できると共に、貯水槽1内の水位よりも電解
式消毒器5側のガス排気部48が上位に位置し、電解式
消毒器5内の発生ガスをガス排気部48から外部へと容
易且つ確実に抜き取ることができ、ガス排気部48から
の消毒対象水の吹き出し等を容易に防止できる。 排気後の消毒対象水を、取り出し管8による水6の
取り出し位置から離れた位置で貯水槽1内の水中に戻し
管11を介して戻すので、戻し管11から貯水槽1に戻
された消毒後の消毒対象水を取り出し管8により直ちに
外部へと取り出すことがなく、貯水槽1内の貯留水6を
消毒後の消毒対象水で攪拌して消毒後の消毒対象水と貯
留水6とを適当に混ぜながら、その貯留水6を満遍なく
効率的に消毒できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す追加消毒の場合の一
部破断正面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す消毒器の斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す消毒器の断面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示す消毒器内部の斜視図
である。
【図5】図3のA−A矢示拡大図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す電源制御部のブロッ
ク図である。
【符合の説明】
1 貯水槽 7 揚水ポンプ 12 密閉容器 18 流入口 22 電極 23 電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水槽(1)に貯水された水(6)を消
    毒するに際し、貯水槽(1)内の水(6)を、該貯水槽
    (1)上に配置された電解式消毒器(5)に取り出し管
    (8)を介して消毒対象水として取り出し、この消毒対
    象水を電解式消毒器(5)と貯水槽(1)との間で取り
    出し管(8)と戻し管(11)とを介して循環させなが
    ら、消毒対象水を電解式消毒器(5)内の電極(22)
    (23)間に通して無隔膜法により電解し、この電解時
    に発生する酸素により電解式消毒器(5)内を通過する
    消毒対象水の消毒と良水化とを行うと共に、電極(2
    2)(23)間での電解時に発生したガスを、電極(2
    2)(23)間を通過した後に電解式消毒器(5)の上
    部側のガス排気部(48)から外部に抜き、その排気後
    の消毒対象水を、取り出し管(8)による水(6)の取
    り出し位置から離れた位置で貯水槽(1)内の水(6)
    の水中に戻し管(11)を介して戻すことを特徴とする
    水の電解消毒方法。
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