JPH07162275A - ランダムパルス発生装置 - Google Patents

ランダムパルス発生装置

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JPH07162275A
JPH07162275A JP5340404A JP34040493A JPH07162275A JP H07162275 A JPH07162275 A JP H07162275A JP 5340404 A JP5340404 A JP 5340404A JP 34040493 A JP34040493 A JP 34040493A JP H07162275 A JPH07162275 A JP H07162275A
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典平 露崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ほぼ完全にランダムな当たり確率を発生す
る。 【構成】 放射性物質が放射するα、β、γ線を所定の
エネルギーレベルを保有する粒子として捕え、粒子の個
数kが、一定の確率に従ってランダムに放射されること
に着目し、放射線計数回路で検出した粒子の計数値と、
予め設定した一定の確率を与える基準値とを比較し、こ
れらが一致した時当たりパルスを発生させるランダムパ
ルス発生装置において、この計数回路に対して計数動作
を継続させる計数時間をプログラミングにより変更可能
に設定する設定回路33と、目標の確率を与える基準値
をプログラミングにより変更可能に設定するメモリ37
と、計数時間内に計数回路36に検出された計数値と基
準値とを比較し一致したらパルスを出力する比較回路3
8とからなり、計数時間と基準値を目標に合わせて設定
して、各種の当たり確率を設定可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、放射性物質からラン
ダムに放射される崩壊粒子の放射線(α、β、γ線)を
計数することにより、ランダムにパルスを発生させるラ
ンダムパルス発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機、ゲーム機において、
入賞穴等に玉がはいると、ソフトウェアによって作成さ
れROMに書込まれた乱数の発生を停止し、その時の乱
数と予め設定されていた当たり数値と一致した時、当た
りを発生させている。前述した従来の技術では、所定値
の数値をある周期で循環させていた為、完全な乱数では
なく当たりに偏りがあった。また、プログラムにより作
成された乱数をROMに書き込んであった為、当たりの
確率を変更したROMと変換したり、ある条件により認
可された確率以上の当たりが発生する様なプログラム
を、外聞から発見されされにくい形でROMに入れるこ
とにより、容易に不正が行われることがあった。ちなみ
に、平成5年夏から秋にかけて新聞誌上で、パチンコ店
における確率を変更した不正事件が報じられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ機及び
ゲーム機では、当たりを発生させるランダム数を得る方
法として、所定数の数値をある周期で循環させていた、
この循環は内部クロックに依存するため、完全な乱数で
はなく、当たりに偏りがあるという問題点があった。ま
た、プログラムにより作成された乱数をROMに書き込
んであったので、確率を変更したROMと正規のROM
とを変換できるという問題があった。本発明は、自然に
崩壊する放射線を利用するので、偏りのない、不正を行
うことのできないランダムパルス発生装置を提供するこ
とを目的とする。本願が関連する先願には、同一発明者
による特願平5−100164号がある。本発明は、当
たりに偏りをなくし、より完全な乱数に相当する所定確
率下での当たりの発生を決定する方法と、当たりに偏り
のないランダムパルス発生装置を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、放射性物質が放射するα、β、γ線につい
て、これら各放射線を所定のエネルギーレベルを保有す
る粒子として捕え、これらの粒子の放射分布が指数関数
の分布に従う点と、この指数関数において、放射される
粒子の個数が,所定時間区間でk個である確率Pkは、
ポアソンの分布式で表示される点と、粒子の個数kが、
一定の確率に従ってランダムに放射されることに着目
し、放射線検出回路で検出した粒子の計数値と、予め設
定した一定の確率を与える基準値とを比較し、これらが
一致した時当たりパルスを発生させるランダムパルス発
生装置において、微弱な放射性物質と、放射性物質に対
面して配置され所定の被爆立体角を占有するとともに、
粒子をそのエネルギーレベルに対応した強度の電気信号
に変換する半導体検出素子と、この電気信号から時定数
信号を発生させて増幅する増幅回路と、この時定数信号
が前記粒子に対応した強度範囲のエネルギーレベルであ
るものを弁別する中波高弁別器と、時定数信号が粒子に
対応した強度以上の高エネルギーレベルであるものをノ
イズとして区別する高波高弁別器と、時定数信号が粒子
に対応した強度以下の低エネルギーレベルであるものを
ノイズとして区別する低波高弁別器と、弁別された信号
を粒子の個数として計数し保持する計数回路と、この計
数回路に対して計数動作を継続させる計数時間をプログ
ラミングにより変更可能に設定する設定回路と、目標の
確率を与える基準値をプログラミングにより変更可能に
設定するメモリと、計数時間内に計数回路に保持された
計数値と基準値とを比較し一致したらパルスを出力する
比較回路とかなるランダムパルス発生装置とした。
【0005】
【作用】被爆立体角と、計数時間と、基準値を目標確率
に合わせて設定して、各種の当たり確率を設定可能にし
た。RIの自然崩壊する確率を、発生確率に利用するこ
とにより、自然なランダムな確率を発生し、また、数理
演算に応じて各種確率を必要に応じて発生できる。
【0006】
【実施例】次に、本発明を図面に従って説明する。本発
明の実施例について図面を参照して説明する。図5は本
発明に係るランダムパルス発生装置の原理を示す図であ
る。天然または人工放射性物質の核種は、α、β、γ線
を放射して自然崩壊する、その際、各物質固有の所定の
崩壊定数に従って崩壊する。平成5年11月24日の日
経新聞夕刊10頁に記載があるように、不安定原子が放
射線を出して他の原子になる過程(崩壊)は”原子の種
類によってきまる一定の確率”で起こるものである。本
願では人体に影響のない微量の放射性物質を利用する。
微量の放射性物質には本願では英国の Amersham 社製の
日本で広く煙検知器に利用されているアメリシューム24
1 Amを利用している。このような放射性物質から相次
で、放射されるα、β、γ線は所定の時間間隔で検出さ
れる。簡単のために、α線に注目して説明する。例え
ば、アメリシューム241 Amでは、α線(ヘリウム原
子)がある単位時間にA個放出される(1〜500個/
秒)。しかしながら、ある単位時間にA個放出されると
いっても、自然現象であるため、ある単位時間に20個
放出される場合、36個放出される場合、全然放出のな
い場合等がある。ただ長時間計測すれば、ある単位時間
に一の確率でA個放出され、他の確率でB個放出される
という事実である(詳細は後述する)。
【0007】自然崩壊を表す指数分布の関数は図5のグ
ラフを表す式、 F(t)=Ae{−λt}・・・(1) で表される密度関数である。以下{}内は指数を示す、
この平均値は1/λとなる。この平均値は、α線1個の
放射時間間隔の平均値に当たり、従ってある単位時間に
検出されるα線の個数は1/(1/λ)=λとなる。こ
のλの崩壊定数は、アメリシュームAmについてのみな
らず、現存する核種についてはほぼ正確に知られてい
る。α線の放射を検出するには検出時間間隔を測定する
よりもある時間帯に放射されるα線の個数を検出するの
が簡単である。アメリシュームの崩壊は1個のα線の放
射時間間隔が指数関数Fに合うので、ある時間帯に放射
されるα線の個数を検出すればよい。
【0008】放射分布が指数分布を示す関数F(t)=
Ae{−λt}に従う時、任意の時間aにおける観測時
間区間h,(a,a+h)内に崩壊するα線の個数がk
個である確率Pkは、次の式で表示できる。 Pk=e{−λt}・(λh){k}/k!・・・(2) ここでk=0で1,2,3,・・・、k!はkの階乗で
ある。この分布はポアソン分布であり、時間区間の始点
aに無関係で、その平均値はλhである。よって単位時
間に放射される平均α線数はh=1時間としてλとな
る。式(2)を、個数kについて解き、次の式を得る。 即ち、 k=G(e・Pk・λ・h)・・・(3) となる。ここで、eは自然対数、λはアメリシュームA
mの崩壊定数、確率Pkを例えば1/220とし、hを
CPU等の制御回路の clockの周波数fまたは1
/f で適当に設定する。
【0009】確率Pk=1/220はパチンコ機業界や
法律で定めた当たり確率であり、適度の射幸心を誘い、
ギャンブル性に走らない、健全なゲームであるための適
正確率である。また周波数fは現在のCPUでは20M
Hzなのでhも確定できる。また、kは所定の検出器で
検出できるα線の粒子数である。さて、本願発明者は上
記RIによる乱数の原理を解明し、例えばα線の粒子数
を検出する放射線検出装置を応用したランダムパルス発
生装置を製作した。
【0010】図4において、放射性カプセル30には、
人体に無害な微量のα、β、γ線を放出する人工の放射
性核種のアメリシューム241 Am が格納されている。こ
の放射性カプセル30から放射されるα、β、γ線は検
出装置31により検出される。検出装置31は放射性カ
プセル30に接近して検出面を対向して配置してある。
放射線は検出装置31でエネルギーレベルに対応した電
気信号に変換される。この検出装置31はアメリシュー
ムAmから放射されるα、β、γ線から、検出装置31
が占有する立体角ω内の全粒子を1個づつ漏れなく検出
し、検出信号を弁別回路32に出力する。弁別回路32
はこれら全放射粒子の信号中から特定の放射能α線をエ
ネルギースペクトルに従って選択し、かつ設定された所
定の時間h以内に選択されたα線を計数する。弁別回路
32は計数した値(個数)をカウンタ36に出力する。
カウンタ36には崩壊α線の計数された個数が、設定時
間h(1秒前後)の分累計されて保持される。
【0011】弁別回路32には設定回路33から所定の
時間間隔h(計測時間)が、可変抵抗器等の入力装置4
5から、放射性粒子のエネルギーレベルがそれぞれ設定
される。カウンタ36の累計値xと、読み出し専用メモ
リROM37内の基準値k0とが比較回路38で比較さ
れる。ROM37には予め当該α線について、例えば、
確率Pk=1/220を与える個数k0 の定数が記録さ
れている。確率Pkが1/220以外なら基準値k0 も
変化する。比較回路38は値xと固定値k0 とが一致し
たら、駆動回路39に一致信号pを出力する。この一致
信号pを受けて、駆動回路39は電子表示装置40に、
当たりの表示を出力する。
【0012】一致信号pがなければ、駆動回路39は外
れの表示を出力し、外れの数字が表示される。値xが固
定値k0 になるかどうかは1/220の確率的なもの
で、このため一致信号pも1/220の確率で乱数的に
発生する。設定回路33はスタート回路34から起動パ
ルスを受け、計測時間のマスクを開く。センサー34
は、パチンコ機では入賞口35に玉が入ったことを検知
して起動パルスを発生する。
【0013】図4の放射性カプセル30、検出装置3
1、弁別回路32、設定回路33、ROM37の構成お
よび機能を図6、7で更に詳しく説明する。本願発明者
は、放射性カプセル30と検出装置31とを銅缶の中に
封入して、核種に対する放射空間における占有立体角ω
を固定し、被爆線量の安定化を実現した。検出装置31
の被爆線量が安定しないと、計測値が不正確になり、安
定した確率を得られなくなる。検出装置31は、ここで
は半導体検出器のPINダイオードを例に説明する。他
に電離箱、GM管、シンチレーションカウンタ、比較計
数管、他の半導体検出器、例えばGe検出器等も検出装
置に利用出来る。
【0014】図6において、検出装置31はPINダイ
オードDと結合コンデンサーCc と保護抵抗Rと前置増
幅器43と時定数を設定する抵抗Rf及びコンデンサー
Cfと増幅器46から構成されている。PINダイオー
ドDが検出した微弱信号は前置増幅器43、増幅器46
で放射線の強度に比例した電圧レベルをもつ放電型のパ
ルス信号に増幅される。ここで前置増幅器43は、FE
T、トランジスタ等ディスクリート部品で構成した市販
のものがあるが、構成部品点数を削減するため本願では
FET入力オペアンプを使用している。増幅器43と増
幅器46とは電源電圧を片電源で使用している為、コン
デンサ100を介して結合されている。
【0015】PINダイオードDは市販の金属缶封印型
を頂面の金属部分を取り去ってシリコン素子の表面を露
出させて使用する。放射性カプセル30にPINダイオ
ードDのシリコン面を対向させて、箱形の金属缶内に納
めて外部から(天然)α線が侵入し易いようにした。バ
イアス電圧Vは保護抵抗Rを介してPINダイオードD
に印加され、PINダイオードDはp−n結合の半導体
であって、荷電したα線が侵入すると不安定電子や不安
定正ホールが移動し、いわゆる通電し、PINダイオー
ドDの両端に電圧変動が発生する。
【0016】この変動電圧は微弱なもので結合コンデン
サーCc を介して前置増幅器43に送られ、そこで電流
増幅される。この増幅電流は抵抗Rf及びコンデンサー
Cfとにより帰還されて、一般に公知の放電電圧カーブ
を描く時定数信号nを増幅器46に出力する。増幅器4
6はこの時定数信号nを増幅し、弁別回路32に出力す
る。図6において、弁別回路32は3回路からなる弁別
回路101を備え、各弁別回路は第1比較回路50、第
2比較回路51、第3比較回路52からそれぞれ構成さ
れている。各比較回路50〜52は集積回路(IC)で
あり、増幅器46から出力される信号を、放射線による
信号と外来のノイズとを分離するための弁別回路であ
る。第1比較回路50は比較用の高電圧e1 と時定数信
号nとを、第2比較回路51では比較用の低電圧e2 と
時定数信号nとを、また第3比較回路52は比較用の中
間位置電圧e3 と時定数信号nとをそれぞれ比較する。
【0017】第1比較回路50の一方の入力端に印加さ
れる基準電圧e1 は図8に示す高波高を弁別する上限電
圧で、弁別回路の第1比較回路50は高波高すなわち、
高い電圧のパルスをノイズと見なし弁別する回路であ
る。第2比較回路51の一方の入力端に印加される基準
電圧e2は図8に示す下限波高を弁別する低い電圧で、
この弁別回路は低波高すなわち逆に低い電圧のパルスを
ノイズと見なし弁別する回路である。第3比較回路52
の一方の入力端に印加される基準電圧e3は時定数信号
nそのものの波高の中間の電圧(e1とe2の中間では
ない)で、この弁別回路は、中間以上の電圧で弁別し、
タイミング信号を発生させる。中間の電圧は、正確には
図8に示す時定数信号n(全信号をまず拾い、後で区別
するため)の中間位置の電圧である。これら各基準電圧
はe1、e2、e3の順に低くなっており、エネルギー
レベルによって予め決定された通りに設定されている。
【0018】荷電したα線が半導体検出素子に侵入し
て、結合の弱い不安定電子や不安定正ホールを移動させ
て、PINダイオードDの両端に電圧変動を発生させ
る。フリップフロップの集積回路(IC)からなるキャ
ンセル回路53、第1遅延回路54、第1矩形パルス発
生回路56、第2遅延回路55、第2矩形パルス発生回
路58、第3矩形パルス発生路59は、弁別回路の各比
較回路50〜52によって弁別された信号のタイミング
調整回路である。これらの相互動作について図8を参照
して以下に説明する。
【0019】第1比較回路50は時定数信号nがe1よ
り高いノイズであると、第1弁別信号A1 をキャンセル
回路53に出力し、キャンセル回路53は第1弁別信号
A1をうけてキャンセル信号cを出力する。
【0020】第2比較回路51は時定数信号nがe2よ
り高いα線の信号であると、第2弁別信号A2 を第1遅
延回路54に出力し、第1遅延回路54は第2弁別信号
A2を受けてその立ち上がり時に、第2弁別信号A2 よ
りも持続時間が約数倍長い第1遅延信号D1 を第1矩形
パルス発生回路56に出力する。第1矩形パルス発生路
56は第1遅延信号D1 を受けてその立ち下がり時に、
第1判定信号J1 を出力する。キャンセル回路53から
のキャンセル信号cは第1遅延回路54に送られてお
り、キャンセル信号cを第1遅延回路54が受信した時
には、第1遅延信号D1 の出力を停止する。
【0021】第2弁別信号A2 はまた第2遅延回路55
にも出力され、第2遅延回路55は、第2弁別信号A2
を受けてその立ち下がり時に、第2遅延信号D2 を第2
矩形パルス発生路58に出力する。この第2遅延信号D
2 は第2弁別信号A2 よりも持続時間が約数倍長く、第
1遅延信号D1 と終了時間が同時である。第2矩形パル
ス発生路58は第2遅延信号D2 を受けてその立ち下が
り時に、第2判定信号J2 を出力する。キャンセル回路
53からのキャンセル信号cは第2矩形パルス発生路5
8にもに送られており、キャンセル信号cを第2矩形パ
ルス発生路58が受信した時には、第2判定信号J2 の
出力を停止する。これはe2より高い電圧は、α線の信
号と高波高のノイズ信号も含み、ノイズ信号はキャンセ
ル信号cで排除している。
【0022】第3比較回路52は時定数信号nがe3よ
り高いと結果として第3弁別信号A3 を第3矩形パルス
発生路59に出力する。第3矩形パルス発生路59は第
3弁別信号A3 を受けてを受けてその立ち下がり時に、
第3判定信号J3 を出力する。3種の第1、2、3判定
信号J1、J2、J3 は第1AND回路60の条件入力端に
入力され、第1AND回路60はこれら3種の条件が揃
うと検出信号Kを第2AND回路62の一方の条件入力
端に出力する。図7において、第2AND回路62の他
方の入力端には、設定回路33からマスクパルスhが入
力されている。このマスクパルスhの持続時間の間、第
2AND回路62は順次到来した検出信号Kを取り込
み、カウンタ36に出力する。カウンタ36は計数機能
を備えた到来した検出信号Kを累積しながら保持する。
【0023】前置増幅器43と増幅器46の増幅度や規
格が設定されると、増幅器46から出力される時定数信
号n、即ち電圧変動値は、α線について予測でき、V=
V0・e{ −a・ Rf・Cf・t} で決定ができる。具体的には、
α線の場合は、全体的に弁別回路32の設計仕様に合わ
せて決まるその電圧変動値は、高い電圧がe1と低い電
圧がe2との間になるように決定する。従って、本実施
例の弁別回路32上では、観測した電圧変動値が高い電
圧e1と低い電圧e2との間の時のみ、α線として計数
するようにする。電圧変動値が高い電圧e1以上の場合
は、その影響をもたらした原因は落雷やモーター等の火
花による高いエネルギーによる場合が殆どであり、α線
ではないので雑音と見做し、粒子数には計数しない。ま
た、電圧変動値が低い電圧e2以下の場合は、減衰した
自然放射線であったり、PINダイオードDの内在雑音
による場合が殆であり、α線ではないので雑音として計
数しない。
【0024】電圧変動値は本実施例の弁別回路32で
は、0Vから約3.5Vの間である、従って高い電圧e
1を4.5Vに、低い電圧e2を1.3Vに設定した。
また、時定数信号nの放電時間は最大40μsecであ
り、1秒間に3万〜4万個のα線(ヘリウム粒子)が到
来しても計数可能な分解精度である。アメリシウムの崩
壊数はせいぜい約1〜500個/秒であるので、回路上
の信号遅れやパルスの立ち上がり精度のバラツキ等を計
算にいれても、高い精度で検出が可能である。
【0025】さて、図8において、横軸には時間の経過
とともに放電する各種の時定数信号nをn1 、n2 、n
3 、n4 に、縦軸には図1の弁別回路32の各点での信
号波形を波高の形に、示している。まず、電圧変動値が
α線(ヘリウム粒子)を示す、いわゆる正定信号n1
(高い電圧e1と低い電圧e2との間の時のとき)は、
低い電圧e2 以上の電圧変動値の部分が図1の第2比較
回路51にて検出されて(高い電圧e1はないので第1
比較回路50では何も検出されず)、第2弁別信号A2
が生成され、第1遅延回路54に出力される。この第2
弁別信号A2 は立ち上がりと同時に第1遅延回路54で
幅広の第1遅延信号D1 を発生し、第1矩形パルス発生
路56に出力する。この第2弁別信号A2 は第2遅延回
路55にも出力され、この第2弁別信号A2 は立ち下が
りと同時に第2遅延回路55でやや幅広の第2遅延信号
D2 を発生し、第2矩形パルス発生路58に出力する。
第1矩形パルス発生路56は第1遅延信号D1 を受けて
その立ち下がりで第1判定信号J1 を60に出力し、同
時に第2遅延回路58は第2遅延信号D2 を受けてその
立ち下がり(持続時間はD1 >D2 で立ち下がりが一致
するように設定される)で、第2判定信号J2 を第1A
ND回路60に出力する。
【0026】また、電圧e3 以上の部分に相当する中間
位置の電圧部分が第3比較回路52にて検出されて、第
3弁別信号A3 が生成され第3矩形パルス発生路59に
出力される。この第3弁別信号A3 の立ち下がりと同時
に第3矩形パルス発生路59は第3判定信号J3 を発生
し、第1AND回路60に出力する。第1AND回路6
0は、第1判定信号J1 、第2判定信号J2 、第3判定
信号J3 、が全部揃った時にのみ、検出信号Kを出力す
る。これまでを整理すると、図8に示す様に、低波高検
出電圧より高く、高波高検出電圧より低い信号パルスを
放射線により発生したパルスと見なし、これに中間波高
値により発生させたタイミング信号を第1AND回路6
0に加えて、検出対象である放射線による信号のみを通
過させる。なお、これらの信号のタイミングを取るため
にパルス幅を制御できるマルチバイブレータを使用して
いるが、一般的に発振子による周波数を計数とすること
によってパルス幅を制御することが可能である。
【0027】第1AND回路60は、第1判定信号J1
、第2判定信号J2 、第3判定信号J3 、が全部揃っ
た時にのみ、検出信号Kを第2AND回路62に出力す
る。第2AND回路62は設定回路33からパルスの形
式で与えられた有効期間hに到来(発生)する検出信号
Kを通過させて、カウンタレジスタ36に出力する。図
6において、全ての波高弁別信号A1 、A2 、A3 を計
測することにより、本装置が正常に作動しているか否か
の確認が出来る。全ての波高弁別信号A1 、A2 、A3
を計測し何れの信号が定期的に発生しているのかを検出
することにより、不正が行われているか否かを監視する
ことが出来る。図4の設定回路33、カウンタ36、R
OM37、比較回路38について図7で詳しく説明す
る。設定回路33は発振器を内蔵する分周器70と6回
路のデップスイッチ71からなり、デップスイッチ71
の各スイッチを適宜オン・オフして2進数を設定する。
各スイッチのオン・オフは6個の給電抵抗を接地した
り、非接地して分周器70の各端子をLow/High
に設定する。かくして分周器70の分周比を決め、計測
の有効期間hを例えば0.2、0.4、0.5、0.
8、1.0、1.5 秒等に設定できる。
【0028】計数値を受けるカウンタ36は3の個のシ
フトレジスタ73、74、75、からなり、加算器を構
成する4ビットのシフトレジスタ73、74、75は直
列に接続されている。従って、12ビットであり、2の
12乗、16X16X16までのパルス数を保持でき
る。ROM37は3個の4ビットのデップスイッチ7
6、77、78から構成され、各スイッチのオン・オフ
は16個の給電抵抗を接地したり、非接地にする。各ス
イッチのオン・オフにより16ビットの各端子をLow
/High(0、1)に設定し、16ビットの2進数を
表現できる。
【0029】比較回路38は2個の8ビット比較器8
0、81からなり、16ビットの比較が可能であるが、
比較相手のカウンタ36が12ビットであるため、上位
の比較器81の上位4ビットは使用していない。比較回
路38の比較器80、81の一方の各端子には、ROM
37のデップスイッチ76、77、78のオン・オフに
よるLow/High信号と、他方の各端子にはカウン
タ36のシフトレジスタ73、74、75の端子からL
ow/High信号とがそれぞれ与えられている。上位
の比較器81の上位4ビット用の両側の端子は共に接地
されている、なお図では接地を逆三角で示している。
【0030】比較回路38はROM37の設定値とカウ
ンタ36の計数値とを各ビット毎に比較する。下位比較
器80と上位比較器81からの一致信号はAND回路8
2で集計されて1個のパルスを出力する。さて、ここで
カウンタ36には、分周器70で決めた計測の有効期間
hを例えば1.0秒間に、計数(加算)した値が保持さ
れている。この計測値とROM37の設置値(基準値)
が一致した場合に比較回路38はパルスを出力するが、
このパルスを当たりとして使用する。一致の割合は目標
の確率例えば、1/220としている。
【0031】このように弁別されたパルスをカウンタ3
6のシフトレジスタ73、74、75で加算する。ある
時間単位で計数された値は、比較回路の比較器80、8
1によって、あらかじめROM37のデップスイッチ7
6、77、78に設定されている基準値と比較され一致
した場合のみ、当たりのパルスを出力する。設定回路3
3の分周器70と6回路のデップスイッチ71は、放射
線による信号パルスを加算する時間間隔を設定する。カ
ウンタ36のシフトレジスタ73、74、75は、当た
りの有無を終了した後リセット信号Rによって計数毎に
クリアされる。
【0032】ある一定時間に崩壊する放射線(計数値)
は確率法則に従う現象であるから、一定の放射線源を一
定時間計数しても、その計数値は常に一定値にはなら
ず、ある平均値Mの付近に分散した値が得られる。この
分散はポアリンの分布式 で与えられる。ここで p(m)は、一定時間にmカウント(パルス数)が得ら
れる確率 Mは多数回測定した時のmの平均値とし、Mが数十以上
になるとガウスの分布式 { }内は指数を表す と近似的に等しくなる。(図3参照)
【0033】いま、1秒間に356 の計数値が得られる放
射線と検出器、物理幾何条件を形成した場合、(2)式で
計数値が356 となる確率は47分の1となる。パチンコ業
界や法律で決められた当たりの確率 220分の1は、1秒
間の計数値が約322.6 の時に得られる。この確率は常に
一定ではなく、ある時は数回計数しただけで一致する場
合、数百回計数しても一致しない場合等があり、ただ多
数回計数した場合、所定の確率になるということであ
る。
【0034】したがって、例えば確率220 分の1となる
基準値322を、予めROM37に設定しておき、パチ
ンコ機の入賞穴に玉が入った時の計数値が295になっ
たとする。計数値がを比較回路38において、設定した
基準値と一致した時、当たりとすればランダムな当たり
をもつパチンコ機となる。また、放射線源の放射強度
(崩壊数)も立体角内で変更できる範囲があるので、カ
プセル30の放射線源と検出ダイオードの距離を調整可
能な構造としてある。
【0035】本願発明者が試作した アメリシュムAm
のα線(ヘリウム粒子)を計数するランダムパルス発生
装置の観測実験結果を以下に示す。発生確率について、
表1の測定データは、1秒(設定回路33からパルスの
形式で与えられた有効期間h=1.0秒)毎に計数する
観測を10800回(180分)実行したものである。
これをピーク値及び選択したCPS(1秒間のパルス
数)の発生確率について、計測値と理論上の計算値を下
記に示す。
【0036】表1からピーク値や任意に選択したCPS
の確率が以下のように読み取れる。 測定値 計算値 測定回数 10800回 ピーク値 229CPS 発生確率 298/10800=1/36.2 1/37.9 0.0275 選択CPS 200CPS 発生確率 42/10800=1/257.1 1/237 0.00389 であり、選択CPSの発生確率にズレが生じている。し
かし
【0037】 選択CPS 発生確率 発生確率 測定値 計算値 199CPS 1/270 1/270 200CPS 1/257 1/237 201CPS 1/177 1/210 202CPS 1/180 1/186 203CPS 1/164 1/167 のように、この程度の計数回数であっても1CPSの差
で、発生確率に1/20〜1/30程度の差しか生じな
いので、実用上は非常に多数回計数して、ますます許容
範囲に入っていく。計測値のカウント数を下記表1に示
す。
【0038】 表1 CPS 回数 CPS 回数 CPS 回数 CPS 回数 171 1 202 60 230 274 258 42 172 1 203 66 231 254 259 41 175 1 204 69 232 286 260 33 176 1 205 92 233 255 261 35 177 1 206 101 234 234 262 28 179 1 207 104 235 281 263 14 180 1 208 127 236 232 264 27 181 1 209 109 237 238 265 14 182 1 210 152 238 244 266 14 183 2 211 151 239 221 267 15 184 2 212 168 240 212 268 10 185 6 213 189 241 182 269 8 186 5 214 175 242 182 270 7 187 5 215 193 243 173 271 5 188 3 216 196 244 175 272 8 189 10 217 230 245 166 273 3 190 8 218 218 246 147 274 1 191 7 219 231 247 153 275 3 192 17 220 262 248 130 276 6 193 20 221 262 249 107 277 2 194 24 222 274 250 103 278 2 195 31 223 253 251 114 279 2 196 28 224 249 252 90 280 1 197 29 225 269 253 67 282 1 198 42 226 284 254 66 375 1 199 40 227 294 255 54 487 1200 42 228 272 256 65 497 1 201 61 229 298 257 40
【0039】この表の値をグラフにすると図1のように
なる。また、測定回数の10800回を3回繰り返し実
行したグラフを図2に示す。計測回数を次第に増大させ
ると、実験値グラフは理論値のガウス分布に、更に接近
することが理解できる。この実験値のグラフにしたがっ
て当たり確率を設定する方法は次の通りである。この試
作機にはパチンコ機上に許可された1/220=0.0
045の確率を与える計数値はないので、実験的に1/
220に近い、1/257=0.00389で説明す
る。図1に矢印で示すように、まず確率1/257=
0.00389とグラフの交点から計数値200CPS
を得て、基準値として、200を予めROM37に設定
する。
【0040】実用上の装置の製作上では、ROM37の
3個の4ビットのスイッチ76、77、78をこの順に
10進数200相当の2進数”00001100100
0”になるようにプログラミイングして回路を焼きつけ
る。計測の有効期間がh=1.0秒を与えるように、設
定回路33のデップスイッチ71をプログラミイングし
て回路を焼きつける。また、計測の有効期間h=1.0
秒を変更するとグラフのピーク計数値も変化し、各計数
値の与える確率も変化するので、1/220=0.00
45の確率を得る選択CPSを見つけることができる。
この場合は、計測時間を定める設定回路33の分周器7
0のデップスイッチ71を、有効期間h=1.50秒等
になるようにプログラミイングした回路を焼き付ける。
回路の焼き付けは公知の半導体製造技術の手法に従って
行う。
【0041】ランダム性を検証するために、ピーク値2
29CPSと、選択値200CPSとについて測定回数
10800以内の発生間隔をしらべて、表 2、表3を得
た。ピーク値229CPSの発生間隔を表2に示す。表
2から明らかのように最小間隔は2、最大間隔は171
であり、当たりの発生に規則性がないことが理解でき
る。
【0042】 表2 発生間隔表示 CPS= 229 測定回数=10800 73 77 33 49 4 8 48 3 2 113 26 5 21 24 45 77 38 21 12 31 20 36 102 102 128 10 95 10 29 8 82 45 38 82 14 66 12 116 84 9 38 7 87 51 103 52 164 11 32 49 3 14 15 7 46 45 23 60 63 31 30 6 4 49 90 73 14 26 5 28 6 17 83 22 7 98 15 15 24 64 32 18 35 3 18 70 2 69 63 35 41 31 37 50 42 64 23 13 67 3 17 43 120 101 11 39 2 19 20 46 53 28 128 18 58 26 69 30 64 65 76 12 18 36 32 89 17 21 99 2 6 3 92 80 68 102 7 10 49 23 28 239 16 71 39 16 50 19 23 12 11 18 9 2 15 11 55 5 38 18 31 6 43 3 23 11 14 44 46 25 10 24 51 3 36 62 60 50 71 23 34 95 36 14 38 65 46 19 4 10 32 21 60 4 25 29 43 24 16 10 28 28 39 11 2 43 23 10 40 80 2 18 11 27 18 2 36 53 85 7 26 29 28 24 19 18 12 21 7 31 3 17 47 11 6 58 136 15 18 29 164 20 15 44 44 55 20 5 47 128 171 5 32 100 14 7 14 3 14 3 4 66 18 11 16 31 3 30 100 3 66 4 46 21 130 10 7 25 30 4 87 7 15 40 54 6 21 28 18 13 67 90 24 17 52 36 48
【0043】選択計数値200CPSの発生間隔を表3
に示す。表3から明らかのように最小間隔は7、最大間
隔は1211であり、ここでも規則性がないことが理解
できる。
【0044】計測値を確率の目標値域へ収束させるに
は、第1にROM37や設定回路33を固定して、核種
と検出器との位置を変更し、入放射立体角を変更させ
て、α線の絶対個数を調整する方法がある。また、第 2
の方法は入放射立体角を固定して、α線の絶対個数を一
定させて、ROM37や設定回路33の条件を変更する
ものである。本願のランダムパルス発生装置はパチンコ
機等のゲーム機に限定して使用する場合は所定確率1/
220等に合わせて、入放射立体角や回路常数を固定す
る。しかし、一般的に各種のシュミレーションに使用す
る場合は、入放射立体角や回路常数を変更可能にして、
広い範囲の目標に合わせることができる。
【0045】当たり確率を別の値とする他のゲーム機械
用にはランダムパルス発生装置の、上記設定する基準値
を変更して回路の焼き付けを行うことができる。このよ
うな、本願のランダムパルス発生装置を搭載したパチン
コ機等では、どの時点でも当たり確率は一定となる。プ
レイヤーにとっては法定確率以内の当たりが確保され、
健全娯楽としてのパチンコ機の普及に貢献する。また従
来では、当たりを決めるソフトは不正をまぬがれない
が、本願は自然現象を利用するので、人為的な不正はで
きなくなる。なお、この実施例では、核種として241 A
mのα崩壊を利用し、α崩壊により半導体検出素子が放
電するものを、説明したが、RIは別のものでもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明のランダムパルス
発生装置によれば、自然界でランダムな現象として起こ
るRIの崩壊を利用するので、製造技術や、時間変化に
よる偏りがなく、定時公平な当たり確率を作成できる。
また、本願のランダムパルス発生装置を搭載したパチン
コ機では当りが続けて起こると、いわゆる連ちゃんが起
きても1日の単位等、長時間では、当たり確率が一定に
なり、またパチンコ機の台によるバラツキがなくなる。
また、従来では、完成検査ではパチンコ機のROM内に
書き込まれたソフトを解読するため、長い時間を要して
いたが、本願はパチンコ機とは別体に、ランダムパルス
発生装置を単体として製作できるので、取扱が簡単にな
り、検証や試験や製作が容易になる。更に、このランダ
ムパルス発生装置はパチンコ機ばかりでなく乱数を利用
するシュミレーション実験に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のランダムパルス発生装置の実測データ
のグラフ図である。
【図2】本発明のランダムパルス発生装置の多数回の実
測データのグラフ図である。
【図3】本発明を説明するためのガウス分布図である。
【図4】本発明のランダムパルス発生装置を当たりの発
生を決定する装置に応用した回路のブロック図である。
【図5】本発明に利用する崩壊現象を示す指数関数の図
である。
【図6】本発明のランダムパルス発生装置の検出回路と
弁別回路部のブロック図である。
【図7】本発明のランダムパルス発生装置の計数回路と
比較回路部のブロック図である。
【図8】本発明のランダムパルス発生装置の動作を説明
するタイミング図である。
【符号の説明】
30 放射性カプセル 31 検出装置 32 弁別回路 33 設定回路 34 スタート回路 36 カウンタ 37 ROM 38 比較回路 39 駆動回路 40 表示装置 43 前置増幅器 Rf 時定数抵抗 Cf 時定数容量 D 半導体検出素子 50 第1弁別回路 51 第2弁別回路 52 第3弁別回路 53 キャンセル回路 54 第1遅延回路 55 第2遅延回路 56 第1矩形パルス発生路 58 第2形パルス発生路 59 第3矩形パルス発生路 60 第1AND回路 62 第2AND回路 71、76〜77 デップスイッチ 73〜75 カウンタ 81、82 比較器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物質が放射するα、β、γ線につ
    いて、これら各放射線を所定のエネルギーレベルを保有
    する粒子として捕え、これらの粒子の放射分布が指数関
    数の分布に従う点と、この指数関数において、放射され
    る前記粒子の個数が,所定時間区間でk個である確率P
    kは、ポアソンの分布式で表示される点と、前記粒子の
    個数kが、一定の確率に従ってランダムに放射されるこ
    とに着目し、放射線検出回路で検出した粒子の計数値
    と、予め設定した一定の確率を与える基準値とを比較
    し、これらが一致した時当たりパルスを発生させるラン
    ダムパルス発生装置において、 微弱な放射性物質と、放射性物質に対面して配置され所
    定の被爆立体角を占有するとともに、前記粒子をそのエ
    ネルギーレベルに対応した強度の電気信号に変換する半
    導体検出素子と、この電気信号から時定数信号を発生さ
    せて増幅する増幅回路と、この時定数信号が前記粒子に
    対応した強度範囲のエネルギーレベルであるものを弁別
    する中波高弁別器と、時定数信号が前記粒子に対応した
    強度以上の高エネルギーレベルであるものをノイズとし
    て区別する高波高弁別器と、時定数信号が前記粒子に対
    応した強度以下の低エネルギーレベルであるものをノイ
    ズとして区別する低波高弁別器と、前記弁別された信号
    を前記粒子の個数として係数し保持する計数回路と、こ
    の計数回路に対して計数動作を継続させる計数時間をプ
    ログラミングにより変更可能に設定する設定回路と、目
    標の確率を与える基準値をプログラミングにより変更可
    能に設定するメモリと、前記計数時間内に前記計数回路
    に保持された計数値と前記基準値とを比較し一致したら
    パルスを出力する比較回路とからなり、 前記被爆立体角と、前記計数時間と、前記基準値を目標
    確率に合わせて設定して、各種の当たり確率を設定可能
    にしたことを特徴とするランダムパルス発生装置。
  2. 【請求項2】 前記計数時間について前記粒子が何個放
    射されるかを多数回計測し、この計測値である個数kの
    出現頻度から一定の確率グラフを抽出し、この確率グラ
    フから目標の確率を与える個数の基準値を決定するよう
    にしたことを特徴とするランダムパルス発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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