JP4215950B2 - 乱数発生方法および装置 - Google Patents
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Description
この発明は、乱数発生方法および装置に関するものである。この方法は、適切な「ランダムイベント検出器」と関連して、一般に、どのような「ランダムイベントソース」にも適用可能である。
【0002】
イベント検出器が不連続な認識可能信号を放射するようにセットアップされた場合、それはランダムイベントが検出される毎にカウントされ得る。このような装置は、通常「ランダムパルス発生器」(RPG)と称される。
【0003】
RPGに対する適用は多数存在する。これらの適用は、セキュリティ・モニタリングおよびコントロール、満足できる品質のコントロールおよび分析、ゲームマシン、メッセージおよびデータの暗号化、スマートカードなどを含む。
【0004】
これら全ての適用において、人間の介在による情報の悪化または重複が不可能になるように、乱数またはランダムパルスは、処理のコントロール、取引またはデータおよび情報の送受信、に用いられ得る。
【0005】
ランダムイベントソースが放射性物質を用いる場合、放射の特別な性質は、RPGの重複または模倣を極めて困難にする。詐欺や悪化を避けることを目的とした適用において、この種のRPGは、他の方法よりもいくつかの利点を有する。
【0006】
PINダイオード検出器に関連してランダム電圧パルスを生成する低活性放射ソースの適用は、他の場合として記述されている(特開平6−154411号公報)。
【0007】
この公報において、ランダム電圧パルスは、パチンコゲームマシンの動作を制御するために用いられる。パチンコの適用において、その装置(放射性ランダムパルス発生器またはRIRPGという)は、乱数発生に用いられていない。
【0008】
同様に、日本特許第58166448号(NEC株式会社)において、乱数発生装置は、α崩壊を用いた装置として記述されている。その装置は、ウランソースから等距離に位置するビットバンクを用いている。
【0009】
各ビットはα線を検知する。ウランが崩壊すると、α線が放射されて1つ以上のビットに命中する。α線が命中したビットは2進数「1」を示し、影響されないままのビットは2進数「0」を示す。
【0010】
こうして、ビットバンクは、ウランに対する露出にしたがってランダム2進数を生成し、その最大長さはバンク内のビット数によって決定される。
【0011】
しかしながら、乱数を正確に確保するためには、公報内で認識されているように、どの特有方向に対しても、ウランからα線が生じる確率が他の方向に対する確率と一致しなければならないことが本質的である。
【0012】
IEEE会議録(第66巻、第7号、1978年7月)の第807〜809頁に参照されるように、「正確且つ再生可能な統計特性を有するランダムビットの生成」と題されたF.Castanie(エフ・カスタニ)による論文において、正確な乱数の電子的生成を確保するための正確な状態が論議されている。
【0013】
しかしながら、乱数発生回路の設計は複雑であり、所定結果と比較することを全く含んでいない。
【0014】
乱数発生に用いられ得る他の周知方法もいくつかある。たとえば、数学的アルゴリズム、いわゆる「ホワイトノイズ」、黒体放射、ブラウン運動、および、高活性を含む他の放射方法などを用いた方法である。
【0015】
最も一般的な方法は、極めてシンプルなコンピュータプログラムおよび8〜24ビットのプロセッサを用いた乱数発生用の数学的アルゴリズムを用いる。数学的アルゴリズムは、いくつかの数式のうちの1つを用いて、初期根源数から計算された数列を生成する。その後、各数は、次の計算に対する根源(seed)の生成に用いられる。
【0016】
ランダム度を変化させて数列を生成するアルゴリズムの形式は、いくつかある。これらの数は、「偽ランダム」として記述される。なぜならば、それらは、計算に基づいており、繰り返しシーケンスの無限閉ループとなるように根源数が繰り返される機会が常にあるからである。
【0017】
ほとんどの適用に対して数学的アルゴリズムは十分であるが、いくつかの適用においては純粋な乱数が好ましい。これらの環境において、生来的にランダムであって予見し得ない放射崩壊などの処理は、明白な利点を有する。
【0018】
この発明は、所定長さの第1の期間の間にランダムイベントソースから生成されたランダムイベントを検出して、第1の期間の間に検出されたイベントの第1のカウント数を生成するステップと、続いて、同一の所定長さの第2の期間の間にランダムイベントソースから生成されたランダムイベントを検出して、第2の期間の間に検出されたイベントの第2のカウント数を生成するステップと、検出イベントの第1および第2のカウント数の各々を所定結果と比較するステップと、検出イベントの第1および第2のカウント数の一方のみが所定結果に対応する場合に、検出イベントの第1および第2のカウント数のどちらが所定結果に対応するかに依存して、2つの可能なナンバー信号の1つを生成するステップとを備えた乱数発生方法を提供するものである。
【0019】
検出イベントの両方のカウント数が所定結果に対応する場合、または、検出イベントの両方のカウント数が所定結果に対応しない場合には、ナンバー信号が生成されない。
【0020】
所定結果は、好ましくはランダムイベントが検出されないように選択される。したがって、2つの連続検出期間の両方においてランダムイベントが検出されない場合、または、2つの連続検出期間の両方において少なくとも1つのランダムイベントが分離的に検出された場合には、ナンバー信号が生成されない。
【0021】
この発明によれば、第1および第2の期間中に何らかのイベントが検出されたか否かをチェックすることにより2進数が生成され、第1および第2の期間の1つのみの間に1つ以上のイベントが検出された場合に2進のナンバー信号を生成する。したがって、一致結果が捨て去られるのに対して、異なる結果は、乱数発生に用いられる。
【0022】
従来の乱数発生器によれば、2進数の発生に用いられる比較は、正確に1/2の確率を必要とし、さもなければ正確な乱数が生成されない。しかし、この発明によれば、検出されたイベントの所定結果に対する一致または不一致の確率は、1/2以外も許可される。
【0023】
たとえば、検出された所定結果の確率が1/2以外である場合、検出されたイベントが所定結果と一致する見込みが大きいだろう。したがって、2つの分離検出期間からの一致結果を捨て去り、結果が異なる場合のみにナンバー信号を生成することにより、正確な乱数を生成することができる。
【0024】
検出イベントが所定結果と一致する確率が、検出イベントが所定結果と一致しない確率と実質的に等しい場合、全ての対の約50%はナンバー信号を生成することがが分かるだろう。
【0025】
しかし、これは、両方の期間でランダムイベントが検出された場合に、各対において生じる検出イベントの約25%を浪費する。最大効率(捨て去られた検出イベントの最小数)を確保するために、ランダムイベントが検出される期間は、連続的な期間にイベントを検出する確率が小さくなるように、十分に短く設定される。
【0026】
したがって、単位時間当たりに最大のナンバー信号を生成するために、期間<<ln2/(平均パルスレート)が用いられる。
【0027】
また、この発明は、上記方法を実行する装置を提供する。
好適な実施例において、ランダムイベントのソースは、αエミッタなどの非常に低活性の放射ソースであり、好適な検出器は、PINダイオードなどの小さい半導体放射検出器である。
【0028】
RPGの形式に結合されたソースおよび検出器は、ランダムな電圧およびまたは電流パルスを生成する。RPGは、頑丈であり、小さく構成することができる。それは、コンピュータチップ上に集積される可能性を有する。
【0029】
さらに、RPGは、「仮想的に放射性のない」(VNR)とともに動作することができる。たとえば、活性条件は、0.04Bq〜37kBq(1pCi(キュリー)〜1μCi)の範囲内にあり、代表的には、活性条件は、37Bq〜4kBq(1〜100nCi)である。代わりに、自然バックグランドの放射性が用いられ得る。
【0030】
どのイベントにおいても、消費者適用における放射性の使用は新規ではない。腕時計などの発光装置はトリチウムを含み、多くの国内の煙検出器はアメリシウムを含む。それらの使用は、一般的であり、世界的に周知である。
【0031】
このような消費者適用は、高活性の使用を制限する通常の制御から免除されるべき生産物を許可する国家標準および国際標準により許可される。この発明によれば、放射条件は、代表的に、国内煙検出器に用いられる放射量よりも10〜1000倍だけ低い範囲である。したがって、この装置は、全世界的に消費者適用の使用に適している。
【0032】
この装置の好適な実施例はランダムイベントのソースとして放射崩壊を用いるが、この発明は放射性の使用に制限されない。原理的に、この方法は、不連続の検出可能イベントを生成するどのようなランダム処理または偽ランダム処理にも適用し得る。
【0033】
以下、この発明の1つの実施例について、例示した添付図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明による乱数発生に適用されるステップ論理処理を示すフローチャートであり、図2はこの発明による乱数発生器を示すブロック構成図である。
【0034】
図1、図2において、ランダムイベントソース2は、非常にシンプルなイベント検出器3により検出されるランダムイベントを生成する。検出器3は、ランダムイベントを検出する毎に認識可能な信号を放射するように構成されている。
【0035】
図2に示すように、ランダムイベントのソースは、極めて低活性の放射ソースであり、好適な検出器は、PINダイオードなどの小さい半導体放射検出器である。
【0036】
結合されたソースおよび検出器は、放射性ランダムパルス発生器(すなわち、RPG)として知られている。ランダムイベントのソースが放射性物質であることから、時間に関して、パルスは純粋にランダムであり予測不可能である。
【0037】
RPGの基本的な設計概念は、放射崩壊から生じるα線、β線、γ線、X線、反電子、オージェ電子または他のランダム放射線を放射する低活性の放射ソースからなる。
【0038】
好適な放射線は、実質的に単一活性的なα粒子または反電子であり、さらに好適には、たとえば140日よりも長い半減期を有する241Am、252Cf、250Cf、226Ra、238U、244Cm、243Cm、228Th、208Po、209Po、210Po、238Pu、148Gd、またはこれらの組み合わせなどの放射性核種からのα粒子である。
【0039】
244Cmは、αエミッタとして生物的毒性評価が最も低いことから、好適(半減期=17年)である。このような放射の適切なソースは、薄い金属ホイルの小片または他の固体基板からなり、その上(または、中)には、ソース面の数μ内に実質的に固定されて動かないようにされた少量の放射性物質が堆積される。
【0040】
このようなソースは、小さい他の固体半導体検出器からなるシンプルなPINダイオードであり得る適切な放射検出器に近接配置される。代わりに、放射性物質は、基板として作用し得るシリコンチップ上に直接的に堆積され得る。シリコン検出器にバイアス電圧が印加されると、ソースからシリコン検出器上に放射されたα粒子は、電圧およびまたは電流パルスを生成する。
【0041】
乱数発生に適したRPGは、約10-3〜106個/秒の間のパルスを平均出力として有し得る。1秒間の好適な平均出力は、10-1〜104パルス/秒であり、さらに好適には、1〜1000パルス/秒である。好適な放射は、適用により必要とするRPGの出力レートに依存する。いくつかの適用は、100または100パルス/秒を必要とし、他の適用は、数パルス/秒のみを必要とし得る。
【0042】
図2の乱数発生器は、10パルス/秒の平均出力を有するRPGを用いる。このようなRPGは、PINダイオード検出器の全ての検出効率が約40%の場合に、約26Bp(0.7nCi)のα放射性核種を含み得る。
【0043】
増幅器を含む検出器3は、崩壊する放射性核種が検出器内に粒子または線を放射する毎に電圧または電流パルスを生成する。パルスは、計数回路4または他の適切な計数手段によりカウントされる。
【0044】
計数手段4は、ブロック5に接続されることにより、固定された所定期間における検出器3からの合計パルス数がカウントされ得る。期間終了時の合計カウント数すなわち検出イベントのカウント数は、たとえば第1のメモリ6内にカウント数を格納することにより、記録される。
【0045】
その後、クロック5および計数手段4は、リセットされ、上記と同様に第2の測定がなされる。第2の測定における合計カウント数は、第2のメモリ7に格納される。
【0046】
両方のメモリは、コントロールチップ8の一部として提供され得る。チップ8は、2つのメモリ6、7を調査して、各メモリ内のカウント値が、それぞれ「0」および「>0」の場合に、2進数「1」をプリント(または、他の方法により出力9)し、または、2つのカウント値が、それぞれ「>0」および「0」の場合に、2進数「0」をプリントするように(または、その逆に)プログラムされている。
【0047】
両方のカウント値がともに「0」および「0」、または、「>0」および「>0」の場合、チップは、各測定を無視し、2進数を全く出力しない。
【0048】
また、各メモリからの出力は、ORゲートからイネーブル信号が受信された場合に、2進数「0」または2進数「1」が生成されるべきであるか否かを判定するために、さらなるコンパレータに接続されるだろう。したがって、「>0」のイベントのスレッショルドは、あらかじめ決定されて、2進数の生成に用いられる。
【0049】
期間は、「0」を検出する確率が「>0」を検出する確率よりも非常に大きくなるように設定されることが重要である。その目的は、00、00、01、00、01、01、00、00、00、00、01、00、0...すなわち、平均で「>0」よりも「0」が約5〜10倍だけ多くなるように出力を得ることにある。
【0050】
この2進数の列が、上記のように、対に分割された場合、1、1の対はほとんど検出されず、したがって、「>0」、「>0」の対のように浪費されて捨て去られるパルスは全くない。これは、単位時間当たりの乱数にとって最も効率的である(しかし、捨て去られた測定の比率にとって最も効率的でない)。
【0051】
したがって、乱数発生レートは、ソースの崩壊レートと等しい。最高速(単位時間当たりの最大乱数)を得るために、計数期間は、<<ln2/(平均パルスレート)を用いる。
【0052】
連続的出力「0」、「>0」を検出する確率が、連続的出力「>0」、「0」を検出する確率と常に正確に等しいので、平均パルスレートの値を考慮せずに、2進数「1」を出力する確率=2進数「0」を出力する確率である。
【0053】
したがって、純粋な乱数が常に生成される。同様の処理は、イベントが検出される間の時間間隔が適切に調整された他の所定スレッショルドに採用されてもよい。
【0054】
この処理は、何回も繰り返され得る。したがって、コントロールチップ8は、連続的な出力「0」、「>0」または「>0」、「0」が検出される毎に、数「1」または数「0」を連続的に出力する。
【0055】
このように、ランダム2進数はランダム、複数の「1」および「0」のランダムストリーム(連続数)から得られる。
【0056】
以下、この発明の理解を補助するための説明を行う。
上述したように、固定された時間において(m)個の電圧パルス出力を放射するRPGの確率は、以下のように、ポアソン確率分布の関数により記述される。
【0057】
1)MPm=Mm.e-M/m!
【0058】
ここで、*(m)は測定中に生じるランダムパルス数、
*(M)は測定当たりの平均パルス出力、
*(MPm)は(m)個の電圧パルスが生じる確率である。
何も放射しないRPGの確率は、以下である。
【0059】
2)MPo=M0.e-M/0!=e-M
【0060】
何も放射しないRPGの確率が1/2の場合、この式は以下となる。
【0061】
3)1/2=e-M
【0062】
これを解くことにより、Mが与えられ得る。
【0063】
4)平均(M)=ln2=0.693147181...
【0064】
何も放射しないRPGの確率が1/2の場合、何かを放射するRPGの確率も1/2でなければならないことは当然である。なぜなら、何かを放射する確率と何も放射しない確率との両方の合計確率は、加算して「1」でなければならないからである。
【0065】
上記式は、平均パルス出力がln2と等しい場合に、何かを放射する確率と何も放射しない確率とが等しいことを示している。
【0066】
この方法は、カウント値が「0」のときに2進数「0」が出力され且つカウント値が「>0」のときに2進数「1」が出力されるという単一の測定を用いて、乱数ストリームを生成するために用いられ得る。
【0067】
しかし、平均パルスレートが正確にln2と等しくない場合に、2進数「1」を出力する確率が正確に2進数「0」と等しくならないという欠点を有する。
【0068】
これは、平均がln2よりも低いかまたは高いか否かのそれぞれに依存して、平均時の2進数「0」または2進数「1」よりもわずかに大きくするための「バイアス」を引き起こす。
【0069】
崩壊する本当の放射装置に対して、計数時間を固定して平均パルスレートを常にln2と等しくすることが常に可能とは限らないので、いくらかのバイアスがあることが好ましい。
【0070】
2進数「0」の確率が2進数「1」の確率と正確に等しくなる「純粋な」乱数の発生を必要とする適用に対して、バイアスは、上述した連続的な計数方法を用いることにより除去され得る。
【0071】
互いに等しい出力対(すなわち、「0」、「0」または「>0」、「>0」)を無視することにより、平均パルスレートを考慮せずに、等しい確率を有する他の2つの可能な出力(「>0」、「0」または「0」、「>0」)が残される。
【0072】
この発明によれば、等出力を無視することによって、バイアスされたランダム発生器を純粋なランダム発生器に変形する方法が広範囲に拡大され、2つの連続的測定において何かを検出するかまたは何も検出しない動作を行うように構成された放射性ランダムパルス発生器に適用される。
【0073】
乱数が使用可能になる前に、〜26Bq(〜0.7nCi)のRPGは、実質的にln2/(平均パルスレート)よりも小さい期間だけパルス出力がカウントされるようにセットアップされなければならない。これを実行するため、RPGの平均パルスレートは、測定されなければならない。
【0074】
これは、概略的な測定のみを必要とし、約1000パルスを計数することにより実行され得る。上記例では、平均出力は約10パルス/秒であり、したがって、1000パルスの測定は、100秒を要する。
【0075】
この測定における統計的不確定は、RPGの平均出力において、±3.16%(68%の確定レベルまたは標準偏差1を有する)の不確定を引き起こす。これは、測定時間を設定するために十分に正確である。
【0076】
一旦、平均出力/秒が決定されると、測定時間が決定される。この例において、必要な測定時間は、ln2/10=0.0693秒(±3.16%の不確定)に設定され、これにより、イベントが全く検出されないかまたは1つ以上のイベントが検出される確率を等しくするだろう。
【0077】
経験的に見れば、装置において〜35%の全検出効率を過程した場合、8Bqは、約「1」のランダム2進数/秒を引き起こす。このルールの例外は、崩壊毎に5個のα粒子を放射する226Raであり、この場合、37Bq(nCi)毎の生成レートは、5倍だけ速い。
【0078】
2進数「1」または「0」を出力する確率は、上記期間を用いた1/2と正確に等しい。これは、全て等しい長さの「1」および「0」の連続は、等しい生成確率を有することを意味する。
【0079】
たとえば、16×1(1111111111111111)の確率は、16×0(0000000000000000)の確率と等しく、16個の1および0からなる他の全てのランダム連続(たとえば、1011001110110100)の確率と等しい。
【0080】
その数列(ストリーム)は、本当にランダムであり、全ての数(すなわち、等しい長さの全ての「1」および「0」の連続)は、等しい確率で生じる。
【0081】
しかしながら、効率を改善するために、イベントが全く検出されない確率が大きくなるように、期間を減少させてもよい。
【0082】
この方法において、両方の連続期間においてイベントが検出されたイベント対の数は減少され、少なく検出されたイベントは捨て去られる。
【0083】
ここでは、放射性のイベントソースについて説明してきたが、代わりに、ランダムイベントソースを用いてもよい。
【0084】
また、上記例では、イベントが全くないかまたは1つ以上のイベントがあるかに依存して2進信号を出力したが、代わりに、スレッショルドを選択してもよい。たとえば、3つ以上のイベントなど。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による乱数発生に適用されるステップ論理処理を示すフローチャートである。
【図2】 この発明による乱数発生器を示すブロック構成図である。
Claims (10)
- 所定長さの第1の期間の間にランダムイベントソースから生成されたランダムイベントを検出して、前記第1の期間の間に検出されたイベントの第1のカウント数を生成するステップと、
続いて、同一の前記所定長さの第2の期間の間に前記ランダムイベントソースから生成されたランダムイベントを検出して、前記第2の期間の間に検出されたイベントの第2のカウント数を生成するステップと、
検出イベントの前記第1および第2のカウント数の各々を所定結果と比較するステップと、
検出イベントの前記第1および第2のカウント数の一方のみが前記所定結果に対応する場合に、検出イベントの前記第1および第2のカウント数のどちらが前記所定結果に対応するかに依存して、2つの可能なナンバー信号の1つを生成するステップと
を備えた乱数発生方法。 - 検出イベントの両方のカウント数が前記所定結果に対応する場合、または、検出イベントの両方のカウント数が前記所定結果に対応しない場合に、ナンバー信号が生成されないことを特徴とする請求項1に記載の乱数発生方法。
- 前記所定結果は、検出されたランダムイベントではなく、
検出イベントの前記第1および第2のカウント数は、前記第1および第2のカウント数が1つ以上の検出イベントを含むか否かを判定するために、前記所定結果と比較されることを特徴とする請求項2に記載の乱数発生方法。 - 検出された前記ランダムイベントは、放射性の崩壊イベントであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の乱数発生方法。
- ランダムイベントソースと、
ランダムイベント検出器と、
それぞれが同一の所定長さの第1および第2の期間の間に検出されたランダムイベントの2つのカウント数を格納する第1および第2のメモリと、
格納された検出イベントの前記2つのカウント数を所定結果と比較するコンパレータと、
前記コンパレータの比較結果に依存して、第1および第2のナンバー信号を出力する2進信号発生器と
を備えた乱数発生装置。 - 前記コンパレータは、前記所定結果を格納するメモリを含むことを特徴とする請求項5に記載の乱数発生装置。
- 前記所定結果は、検出されたランダムイベントではなく、
前記コンパレータは、格納された検出イベントの前記2つのカウント数が1つ以上の検出イベントを含むか否かを判定するようになっていることを特徴とする請求項6に記載の乱数発生装置。 - 前記ランダムイベントソースは、放射性物質を含み、前記ランダムイベント検出器は、放射崩壊検出器であることを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれかに記載の乱数発生装置。
- 前記放射性物質は、α線エミッタであることを特徴とする請求項8に記載の乱数発生装置。
- 前記放射崩壊検出器は、半導体検出器であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の乱数発生装置。
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