JPH071620B2 - 情報記録媒体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、例えば、光情報処理装置に使用する情報記録
媒体の改良に関する。

（従来の技術） 光情報処理装置において情報記録媒体をターンテーブル
に固定するには第２図の様な方法が採られている。

つまりターンテーブルａにはマグネットｂ及びヨークｃ
からなる磁器回路形成部材ｄが設けられ、情報記録媒体
ｅの内径部の両面に、これに磁気的に吸引される被吸引
部材ｆを取付けることにより、ターンテーブルａ上に情
報記録媒体ｅを固定する。

情報記録媒体１に取付けられる被吸引部材ｆは合成樹脂
材料を用いた芯出し部材ｇと金属板を用いた磁性部材ｈ
から構成され、両者は第３図、第４図および第５図に示
すように芯出し部材ｇに同一中心円状に等間隔で位置す
るように形成された被係止部ｉと、これに結合すべく磁
性部材ｈに被係止部材ｉと同一位置関係になるように形
成された係止爪ｊとで固定される。

被係止部ｉは係止爪ｊを挿通し得る大きさに形成された
爪挿通孔ｋ及びこれと連通する状態に形成されたスリッ
ト部ｌを有すると共にスリット部ｌの一側縁下面部には
戻り防止突起ｍが形成された状態となっている。

一方、係止爪ｊはＬ字状に曲成された切り起し舌片によ
り形成されている。

この取付手段により芯出し部材ｇに取付けられた磁性部
材ｈは、係止爪ｊの水平部ｎがスリット部ｌの一側下面
部に係止することにより情報記録媒体ｅの面と垂直な方
向の動きが拘束され、平行な方向にはスリット部ｌと垂
直部ｏとの間に形成される隙間分だけ、わずかに移動で
きるようになっている。

また、情報記録媒体ｅの中心部に取付けられる被吸引部
材ｆが芯出し部材ｇと、この芯出し部材ｇに取付けられ
た磁性部材ｈとから構成をしたことにより、情報記録媒
体ｅと磁性部材ｈの熱膨張係数の違いによる情報記録媒
体ｅの歪みを防止することができる。

（発明が解決しようとする問題点） 従来は、熱影響による情報記録媒体の歪みを防止するた
め情報記録媒体に取付ける被吸引部材が合成樹脂材料を
用いた芯出し部材と金属板を用いた磁性部材とで構成さ
れているが、両者の取付手段が必要なうえ、その形状も
複雑になっていた。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決するために、ターンテーブル
に支持されて回転する情報記憶媒体において、基板と、
この基板の回転中心部に設けられ上記ターンテーブル側
に磁気的に吸引される被吸着部材とを具備し、上記被吸
着部材が、中心部に回転中心となる中心孔を有する２枚
の芯出し部材と、これら２枚の芯出し部材間に介在され
た磁性部材とを具備してなる構成としたものである。

（作用） 上記手段を用いたことにより芯出し部材と磁性部材の取
付手段が不用となり、形状が単純化できる。また、磁性
部材はそれぞれの芯出し部材間に１個配置すればよく、
その点数を減らすことができる。

（実施例） 本発明の一実施例を第１図を参照して説明する。図中１
はカートリッジ２内に収容された情報記録媒体（以下、
ディスクと称す。）であり、このディスク１は情報処理
装置の本体（図示しない）に形成された媒体挿脱口にカ
ートリッジ２ごとに挿入されるようになっている。

カートリッジ２ごと挿入されたディスク１は媒体取込／
装着機構（図示しない）により自動的に所定位置かつ水
平状態に取込まれ、このとき上記カートリッジ２がディ
スク１の一部を露出するように回転中心部を開いた状態
となる。

そして、この後、カートリッジ２が両方向に変位してデ
ィスク１が媒体駆動手段３のターンテーブル４に自動的
に装着されるようになっている。

上記ディスク１は情報記録層５を有する２枚の基板6,6
を上記記録層5,5が内側になるように内側スペーサ及び
外側スペーサ（図示しない）を挟んで接着すると共に、
その内径部の両面に芯出し部材を取付けた構成となって
いる。

上記芯出し部材8,8は媒体駆動手段３の回転軸９の芯出
し部材9aと嵌合する中心孔10を有すると共に下面側には
基板６の内径部6aに、その外形を嵌合させる凸部20aを
有した形状となっている。

そして、凸部20aの外形部を基板６の内径部6aに嵌合さ
せることにより基板６に対して位置決めを行い、この状
態で上記基板6,6に対して基板6,6に悪影響を与えない接
着剤で接着するようになっている。

図中15は、磁気的に吸引される磁性部材15で、内側スペ
ーサ７及び外側スペーサと紫外線硬化型の接着剤を介し
て基板6,6を接着する際に芯出し部材8,8の間に配置する
ようになっている。

また、上記媒体駆動手段３は前期回転軸９としてのモー
ター軸を有したアウターローラー型のブラシレスDCモー
ター11と、このモーター11の回転軸９に取付けられたタ
ーンテーブル４を有した構成となっている。

上記ターンテーブル４は非磁性の金属材料から形成され
ており、その上面には凹部4aが形成されている。そし
て、この凹部4a内には上記磁性部材15を磁気的に吸引す
るマグネット12及びヨーク13からなる磁気回路形成部材
14が収容されている。

しかして、基板６と、この基板６に取付けられた芯出し
部材８、及び磁性部材15とからなる上記構成のディスク
１は磁気回路形成部材14を収容したターンテーブル４に
磁気的に吸引装着が可能となる。

もちろん、この磁性部材15は２つの芯出し部材8,8間に
収まり、前期回転軸９を避けるうるものであれば形状は
どのようなものであってもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、芯出し部材と磁性
部材の取付手段を省略することができ両者の形状が単純
なものとなる。また磁性部材の個数を減らすことが可能
となるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の非装着状態を示す断面図、
第２図ないし第５図は従来例を示すもので、第２図は非
装着状態を示す断面図、第３図は要部の拡大断面図、第
４図は被引部材を構成する芯出し部材と磁性部材の取付
手段を示す概略的平面図、第５図は同じく概略分解斜視
図である。 １……情報記録媒体（ディスク）、４……ターンテーブ
ル、4a……凹部、６……基板、８……芯出し部材、14…
…磁気回路形成部材、16……磁気部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ターンテーブルに支持されて回転する情報
   記憶媒体において、 基板と、この基板の回転中心部に設けられ上記ターンテ
   ーブル側に磁気的に吸引される被吸着部材とを具備し、 上記被吸着部材が、中心部に回転中心となる中心孔を有
   する２枚の芯出し部材と、 これら２枚の芯出し部材間に介在された磁性部材とを具
   備してなることを特徴とする情報記録媒体。