JPH07160959A - 共鳴ラベル - Google Patents

共鳴ラベル

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JPH07160959A
JPH07160959A JP30557293A JP30557293A JPH07160959A JP H07160959 A JPH07160959 A JP H07160959A JP 30557293 A JP30557293 A JP 30557293A JP 30557293 A JP30557293 A JP 30557293A JP H07160959 A JPH07160959 A JP H07160959A
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Kiyoshi Inui
喜好 乾
Shoichi Makimoto
昭一 牧本
Hiroshi Tada
裕志 多田
Nobuyuki Nakato
伸之 中藤
Masanobu Kominami
昌信 小南
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Toyo Aluminum KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡素な構造で容易に製造でき、且つ信号強度
を強めることのできる共鳴ラベルを提供する。 【構成】 第1のコンデンサー部C1と第2のコンデン
サー部C2と誘導コイル30とで振動回路を形成した共
鳴ラベル1であって、絶縁性の担体層10は、コイル窓
部31の部分を誘導コイル30と反対側に折り返してな
る折返し片11と、枠片12とからなる。第1のコンデ
ンサー部C1を枠片12の誘導コイル30の外側に配置
し、一方第2のコンデンサー部C2を折返し片11に配
置した。そして、折返し片11を折り返すことによっ
て、第2のコンデンサー部C2を、第1のコンデンサー
部C1上に積み重ねてコイル窓部31の外側に配置させ
た。 【効果】 共鳴ラベルの有効面積が増大するとともに、
回路の共振周波数特性の尖鋭度を表すQ値も大きくな
り、それらの相乗効果によって、共鳴ラベルの信号強度
が強くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁波に対する振動回
路を備えてなる共鳴ラベルに関し、例えば盗難防止を目
的として商品等に貼着されて使用される共鳴ラベルに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、小売店などから商品が不正に
或は誤って持ち出されるのを防ぐことを目的として商品
に貼着する盗難防止用の共鳴ラベルが公知である。一般
には、この共鳴ラベルを取り付けてなる商品を不正に店
舗外に持ち出そうとすると、店舗に設置された警報機が
作動して警報を発するようになっている。
【0003】図8乃至図10には、従来の一般的な共鳴
ラベルの上面図、下面図及び縦断面図が夫々示されてい
る。それらの図に示すように、従来の共鳴ラベル100
においては、絶縁性の担体層110を一対の導体よりな
るコンデンサープレート121,123で挟んでコンデ
ンサー部C101を形成するとともに、そのコンデンサー
部C101に、担体層110の下面110bに形成してな
る誘導コイル130を電気的に接続することにより振動
回路を構成している。
【0004】なお、担体層110の上面110a側のコ
ンデンサープレート123と誘導コイル130との電気
的な導通は、担体層110の隅部に設けられた貫通孔よ
りなる短絡部150において、コンデンサープレート1
23を形成するアルミニウム箔と、誘導コイル130を
形成するアルミニウム箔とが直接接触していることによ
り確保されている。一方、担体層110の下面110b
側のコンデンサープレート121と誘導コイル130と
の電気的な導通は、コンデンサープレート121を形成
するアルミニウム箔と、誘導コイル130を形成するア
ルミニウム箔とが一続きとなっていることにより確保さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の共鳴ラベル100においては、コンデンサー部
C101は、担体層110の周縁に沿って例えば3重に巡
らされてなる誘導コイル130の内側のコイル窓部13
1内に配置されている。そのため、振動回路がその共振
周波数に一致した周波数の電磁波に共鳴した時に、誘導
コイル130内を流れる電流の方向と垂直な方向に交差
する磁束がコンデンサープレート121,123により
阻害されてしまい、共鳴ラベル100の有効面積が減少
して共鳴ラベル100の信号強度が弱くなってしまうと
いう問題点があった。
【0006】そして、共鳴ラベル100の信号強度が弱
まるのを補い、或はより強めるために、誘導コイル13
0の線幅を太くしたり、共鳴ラベル100のサイズを大
きくしたり、誘導コイル130を銅線で形成したりする
などの対策を施さなければならない場合もあり、そのよ
うな場合には大幅なコスト増を招いていた。
【0007】また、上記共鳴ラベル100では、担体層
110に貫通孔をあけ、その貫通孔において、担体層1
10を挟む上下のアルミニウム箔同士を接触させて短絡
部150を形成しなければならない。その短絡処理を行
うため、共鳴ラベル100の製造工程が煩雑になり、製
造コストが高くなってしまうだけでなく、上下のアルミ
ニウム箔の接触による抵抗(接触抵抗)が生じ、設計通
りの共鳴特性が得られないという問題点があった。
【0008】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、簡素な構造で容易に製造
でき、且つ信号強度を強めることのできる共鳴ラベルを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る共鳴ラベルにおいては、絶縁性の担体
層の一方の面に少なくとも1つの渦巻状の誘導コイルを
設け、また該誘導コイルの外側終端に第1のコンデンサ
ープレートを電気的に接続して設けるとともに、前記誘
導コイルの内側終端に第2のコンデンサープレートを電
気的に接続して設け、さらに前記担体層を介して前記第
1のコンデンサープレート及び前記第2のコンデンサー
プレートに夫々相対してなる第3のコンデンサープレー
ト及び第4のコンデンサープレートを設け、且つそれら
第3のコンデンサープレート及び第4のコンデンサープ
レートを相互に電気的に接続し、前記第1のコンデンサ
ープレートと前記第3のコンデンサープレートよりなる
第1のコンデンサー部と、前記第2のコンデンサープレ
ートと前記第4のコンデンサープレートよりなる第2の
コンデンサー部と、前記誘導コイルとで振動回路を形成
した共鳴ラベルであって、前記担体層は、前記誘導コイ
ルで囲まれるコイル窓部の部分を同誘導コイルと反対側
に折り返してなる折返し片と、枠片とからなり、前記第
1のコンデンサー部を前記枠片の前記誘導コイルの外側
に配置するとともに、前記第2のコンデンサー部を前記
折返し片の前記コイル窓部の外側に位置するように配置
したことを特徴とする。
【0010】その際、前記第2のコンデンサー部を前記
第1のコンデンサー部上に積み重ねるようにしてもよ
い。
【0011】
【作用】上記手段によれば、第1のコンデンサー部を誘
導コイルの外側に配置するとともに、第2のコンデンサ
ー部を担体層の折返し片に設けてコイル窓部の外側に配
置した構成としたため、コイル窓部内に磁束を遮るコン
デンサープレートがなくなり、共鳴時に誘導コイル内を
流れる電流により発生する磁束はコンデンサープレート
による阻害の影響を受けなくなるので、共鳴ラベルの有
効面積が増大するとともに、回路の共振周波数特性の尖
鋭度を表すQ値も大きくなる。
【0012】従って、それら有効面積の増大とQ値の増
大の相乗効果によって、共鳴ラベルの信号強度は強くな
る。
【0013】また、第1のコンデンサー部を構成する第
1のコンデンサープレートと誘導コイルと第2のコンデ
ンサー部を構成する第2のコンデンサープレートとが、
相互に電気的に接続されており、一方、第1のコンデン
サー部を構成する第3のコンデンサープレートと第2の
コンデンサー部を構成する第4のコンデンサープレート
とが、相互に電気的に接続されているため、従来のよう
に共鳴ラベルの担体層を挟む上下の導体同士を直接接触
させて電気的な導通を確保しなくても、振動回路は、共
振周波数と同じ周波数の電磁波に対して有効に働く。
【0014】従って、上下の導体同士を接触させるため
の短絡処理を行わずに済み、共鳴ラベルの構造が簡素な
ものとなって共鳴ラベルの製造工程が簡素化されるとと
もに、製造コストの著しい削減を図ることができる。加
えて、上下の導体の接触に起因して生じ得る接触抵抗を
なくすことができ、設計通りの共鳴特性が得られる。
【0015】さらに、第2のコンデンサー部を第1のコ
ンデンサー部上に積み重ねることにより、共鳴ラベルの
平面投影面積に占めるそれら2つのコンデンサー部の面
積を小さくすることができ、共鳴ラベルのサイズを大き
くしないで済む。
【0016】
【実施例】本発明に係る共鳴ラベルの一例を図1乃至図
7に基いて以下に説明する。図1〜図3には、本発明に
係る共鳴ラベルの一例が示されており、図1はその上面
図であり、図2はその下面図であり、図3はその縦断面
図である。
【0017】この共鳴ラベル1は、図1乃至図3に示す
ように、絶縁性の担体層10を挟んで相対する第1のコ
ンデンサープレート21及び第3のコンデンサープレー
ト23よりなる第1のコンデンサー部C1と、担体層1
0を挟んで相対する第2のコンデンサープレート22及
び第4のコンデンサープレート24よりなる第2のコン
デンサー部C2と、誘導コイル30とで構成される振動
回路を有している。
【0018】そして、例えば第2のコンデンサー部C2
は、渦巻状の誘導コイル30の外側に配置された第1の
コンデンサー部C1上に積み重ねられて誘導コイル30
で囲まれるコイル窓部31の外側に配置されている。な
お、第1のコンデンサー部C1と第2のコンデンサー部
C2との合成容量は、この振動回路の共振周波数と誘導
コイル30のインダクタンスにより決められる。
【0019】この共鳴ラベル1は、例えば図4乃至図6
に示すように、担体層10の上面10aに第3のコンデ
ンサープレート23と第4のコンデンサープレート24
とそれらを電気的に接続する架橋導体40とからなる導
体パターンを有し、且つ担体層10の下面10bに第1
のコンデンサープレート21と第2のコンデンサープレ
ート22と誘導コイル30とからなる導体パターンを有
する平面的なシート状の原共鳴ラベル1Aのコイル窓部
31を折り返して得られるものである。なお、図4乃至
図6において、符号32を付した破線は切断具等で切込
みを設ける仮想の切断線であり、符号33を付した一点
鎖線は仮想の折曲げ線である。
【0020】この原共鳴ラベル1Aにおいては、第2の
コンデンサー部C2は、上記切断線32で切断されて折
曲げ線33で折り返される折返し片11に設けられてい
る。また、第1のコンデンサー部C1は、担体層10
の、前記折返し片11を除く枠片12に、誘導コイル3
0と並んでコイル30の外側に設けられている。
【0021】折返し片11は、図4に示した折曲げ線3
3が谷折りとなるように折り返される。即ち、折返し片
11を折り返す向きは、図3に示したように、誘導コイ
ル30と反対側で、第3のコンデンサープレート23と
第4のコンデンサープレート24とが背中合わせになる
様な向きである。その際、誘導コイル30の内側終端3
0a付近の部分は、内側終端30aが第2のコンデンサ
ープレート22に電気的に接続されたまま、内側終端3
0aの手前で折返し片11とともに折り返される。誘導
コイル30の外側終端30bは、第1のコンデンサープ
レート21に電気的に接続されている。
【0022】なお、前記各コンデンサープレート21,
22,23,24は何れも導電性を有しており、特に限
定しないが、例えばアルミニウム箔により形成されてい
る。また、前記誘導コイル30及び架橋導体40も、各
コンデンサープレート21,22,23,24と同様
に、例えばアルミニウム箔でできている。
【0023】上述した構成の共鳴ラベル1は、商品等に
貼着された共鳴ラベル1の振動回路がその共振周波数に
一致した周波数の電磁波に共鳴することによって、共鳴
ラベル1の存在がセキュリティーシステムにより検出さ
れるものであるが、第1のコンデンサー部C1又は第2
のコンデンサー部C2に、絶縁破壊し易い絶縁破壊部
(図示せず)を形成しておいてもよい。このようにすれ
ば、キャッシャーを通過した際に、キャッシャーで発生
する高エネルギーの電磁波により絶縁破壊が起こり、共
鳴ラベル1の振動回路を無効にすることができる。従っ
て、キャッシャーを通らずに店舗外に不正に持ち出され
る商品についてのみ、店舗の出口等で発生する通常のエ
ネルギーの電磁波に共鳴ラベル1の振動回路が共鳴し
て、セキュリティーシステムの警報が鳴るようにするこ
とができる。
【0024】以上のように構成された共鳴ラベル1は例
えば以下のようにして製造される。先ず、担体層10の
下面10b及び上面10aに夫々接着剤を介してパター
ンの形成されていないアルミニウム箔を貼着する。
【0025】そして、貼着した下層のアルミニウム箔に
さらにフォトレジスト(感光性樹脂)を塗布し、フォト
リソグラフィ技術により第1のコンデンサープレート2
1と第2のコンデンサープレート22と誘導コイル30
のパターンを転写し、エッチングしてアルミニウム箔に
そのパターンを形成する。一方、同様にしてフォトリソ
グラフィ技術及びエッチングにより、上層のアルミニウ
ム箔に第3のコンデンサープレート23と第4のコンデ
ンサープレート24と架橋導体40のパターンを形成す
る。以上のようにして図4乃至図6に示した原共鳴ラベ
ル1Aができあがる。
【0026】次に、その原共鳴ラベル1Aに、カッター
などの切断具で切断線32に沿って切込みを設ける。そ
して、上側、即ち第4のコンデンサープレート24を第
3のコンデンサープレート23上に合わせるように折曲
げ線33に沿って折返し片11を折り曲げる。その際、
第3のコンデンサープレート23と第4のコンデンサー
プレート24とを接着剤等で固定してもよい。以上の手
順によって、図1乃至図3に示した共鳴ラベル1が完成
する。
【0027】なお、上述した絶縁破壊部を第1のコンデ
ンサー部C1又は第2のコンデンサー部C2に設ける場
合には、例えば、予め担体層10に小さな貫通孔をあけ
ておき、その貫通孔において担体層10の上下のアルミ
ニウム箔同士を絶縁性の接着剤で貼り合わせるようにす
ればよい。
【0028】上記実施例によれば、第1のコンデンサー
部C1と第2のコンデンサー部C2を積層してコイル窓
部31の外側に配置したため、共鳴時に誘導コイル30
内を流れる電流により発生する磁束は第2のコンデンサ
ー部C2のコンデンサープレート22,24による阻害
の影響を受けなくなって、共鳴ラベル1の有効面積が増
大するとともに、回路のQ値も大きくなり、共鳴ラベル
1の信号強度が強くなる。
【0029】信号強度が強くなったことは、本発明者ら
が行った検証の結果からも確認された。図7には、その
検証結果として、本実施例の共鳴ラベル1と図4乃至図
6に示した原共鳴ラベル1A(比較例)について、共鳴
時の信号強度の周波数特性を調べた結果が示されている
が、本実施例の共鳴ラベル1の方が比較例の原共鳴ラベ
ル1Aよりも信号強度が強いのがわかる。そして、図7
では本実施例の方が信号強度が強いので、Q値も比較例
に較べて大きくなったものと考えられる。
【0030】ところで、本発明者等の行った他の実験に
よると、原共鳴ラベル1Aの信号強度は、図8乃至図1
0に示した従来の共鳴ラベル100の信号強度の約1.
4倍であり、Q値も原共鳴ラベル1Aの方が従来の共鳴
ラベル100よりも大きいという結果が得られている。
従って、本発明に係る共鳴ラベル1では、従来の共鳴ラ
ベル100よりも格段に信号強度が強いことがわかる。
【0031】また、第1のコンデンサープレート21と
誘導コイル30と第2のコンデンサープレート22とが
相互に電気的に接続されており、一方、第3のコンデン
サープレート23と第4のコンデンサープレート24と
が相互に電気的に接続されているため、従来の共鳴ラベ
ル100のような短絡処理を行わずに済み、共鳴ラベル
1の構造が簡素なものとなってその製造工程が簡素化さ
れるとともに、製造コストの著しい削減を図ることがで
きる。加えて、上下の導体の接触に起因して生じ得る接
触抵抗がなくなり、設計通りの共鳴特性が得られる。
【0032】さらに、第2のコンデンサー部C2を第1
のコンデンサー部C1上に積み重ねることにより、共鳴
ラベル1の平面投影面積に占めるそれら2つのコンデン
サー部C1,C2の面積を小さくすることができ、共鳴
ラベル1のサイズを大きくしないで済む。
【0033】なお、上記実施例においては、共鳴ラベル
1の振動回路は2つのコンデンサー部C1,C2と1つ
の誘導コイル30とから構成されているとしたが、少な
くとも誘導コイルで囲まれるコイル窓部の外側にコンデ
ンサー部が配置されていれば、コンデンサー部が3つ以
上設けられていてもよいし、誘導コイルが2つ以上設け
られていてもよい。
【0034】また、第1のコンデンサー部C1と第2の
コンデンサー部C2は、必ずしも積み重ねられている必
要はなく、別々の場所に配置されていてもよい。
【0035】さらに、第1のコンデンサープレート21
と第2のコンデンサープレート22と誘導コイル30と
を一体として形成してもよいし、別々に形成して一体化
してもよい。第3のコンデンサープレート23と第4の
コンデンサープレート24と架橋導体40に付いても同
様に、予め一体となっていてもよいし、それらを後から
一体化してもよい。さらに、共鳴ラベル1は上記製造手
順以外の方法によって製造されてもよいのはいうまでも
ない。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る共鳴ラベルによれば、第1
のコンデンサー部を誘導コイルの外側に配置するととも
に、第2のコンデンサー部を担体層の折返し片に設けて
コイル窓部の外側に配置した構成としたため、コイル窓
部内に磁束を遮るコンデンサープレートがなくなり、共
鳴時に誘導コイル内を流れる電流により発生する磁束は
コンデンサープレートによる阻害の影響を受けなくなる
ので、共鳴ラベルの有効面積が増大するとともに、回路
の共振周波数特性の尖鋭度を表すQ値も大きくなる。
【0037】従って、それら有効面積の増大とQ値の増
大の相乗効果によって、共鳴ラベルの信号強度は強くな
る。
【0038】また、第1のコンデンサー部を構成する第
1のコンデンサープレートと誘導コイルと第2のコンデ
ンサー部を構成する第2のコンデンサープレートとが、
相互に電気的に接続されており、一方第1のコンデンサ
ー部を構成する第3のコンデンサープレートと第2のコ
ンデンサー部を構成する第4のコンデンサープレートと
が、相互に電気的に接続されているため、従来のように
共鳴ラベルの担体層を挟む上下の導体同士を直接接触さ
せて電気的な導通を確保しなくても、振動回路は、共振
周波数と同じ周波数の電磁波に対して有効に働く。
【0039】従って、上下の導体同士を接触させるため
の短絡処理を行わずに済み、共鳴ラベルの構造が簡素な
ものとなって共鳴ラベルの製造工程が簡素化されるとと
もに、製造コストの著しい削減を図ることができる。加
えて、上下の導体の接触に起因して生じ得る接触抵抗を
なくすことができ、設計通りの共鳴特性が得られる。
【0040】さらに、第2のコンデンサー部を第1のコ
ンデンサー部上に積み重ねることにより、共鳴ラベルの
平面投影面積に占めるそれら2つのコンデンサー部の面
積を小さくすることができ、共鳴ラベルのサイズを大き
くしないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る共鳴ラベルの一例の上面図であ
る。
【図2】本発明に係る共鳴ラベルの一例の下面図であ
る。
【図3】図1及び図2のIII−IIIにおける縦断面図であ
る。
【図4】本発明に係る共鳴ラベルの一例の折返し前の上
面図である。
【図5】本発明に係る共鳴ラベルの一例の折返し前の下
面図である。
【図6】図4及び図5のVI−VIにおける縦断面図であ
る。
【図7】本発明に係る共鳴ラベルとその折返し前の共鳴
ラベルについて、共鳴時の信号強度の周波数特性を表す
特性図である。
【図8】従来の共鳴ラベルの上面図である。
【図9】従来の共鳴ラベルの下面図である。
【図10】図8及び図9のX−Xにおける縦断面図であ
る。
【符号の説明】
C1 第1のコンデンサー部 C2 第2のコンデンサー部 1 共鳴ラベル 10 担体層 10a 上面(担体層の他方の面) 10b 下面(担体層の一方の面) 11 折返し片 12 枠片 21 第1のコンデンサープレート 22 第2のコンデンサープレート 23 第3のコンデンサープレート 24 第4のコンデンサープレート 30 誘導コイル 30a 内側終端 30b 外側終端 31 コイル窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 裕志 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 中藤 伸之 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 小南 昌信 大阪府河内長野市清見台3−5−13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の担体層の一方の面に少なくとも
    1つの渦巻状の誘導コイルを設け、また該誘導コイルの
    外側終端に第1のコンデンサープレートを電気的に接続
    して設けるとともに、前記誘導コイルの内側終端に第2
    のコンデンサープレートを電気的に接続して設け、さら
    に前記担体層を介して前記第1のコンデンサープレート
    及び前記第2のコンデンサープレートに夫々相対してな
    る第3のコンデンサープレート及び第4のコンデンサー
    プレートを設け、且つそれら第3のコンデンサープレー
    ト及び第4のコンデンサープレートを相互に電気的に接
    続し、前記第1のコンデンサープレートと前記第3のコ
    ンデンサープレートよりなる第1のコンデンサー部と、
    前記第2のコンデンサープレートと前記第4のコンデン
    サープレートよりなる第2のコンデンサー部と、前記誘
    導コイルとで振動回路を形成した共鳴ラベルであって、
    前記担体層は、前記誘導コイルで囲まれるコイル窓部の
    部分を同誘導コイルと反対側に折り返してなる折返し片
    と、枠片とからなり、前記第1のコンデンサー部を前記
    枠片の前記誘導コイルの外側に配置するとともに、前記
    第2のコンデンサー部を前記折返し片の前記コイル窓部
    の外側に位置するように配置したことを特徴とする共鳴
    ラベル。
  2. 【請求項2】 前記第2のコンデンサー部を前記第1の
    コンデンサー部上に積み重ねたことを特徴とする請求項
    1記載の共鳴ラベル。
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Cited By (1)

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