JPH07272133A - 共鳴ラベル - Google Patents

共鳴ラベル

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JPH07272133A
JPH07272133A JP5638294A JP5638294A JPH07272133A JP H07272133 A JPH07272133 A JP H07272133A JP 5638294 A JP5638294 A JP 5638294A JP 5638294 A JP5638294 A JP 5638294A JP H07272133 A JPH07272133 A JP H07272133A
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JP
Japan
Prior art keywords
resonance
induction coil
capacitor
resonance label
label
Prior art date
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Application number
JP5638294A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Inui
喜好 乾
Hiroshi Tada
裕志 多田
Shoichi Makimoto
昭一 牧本
Masanobu Kominami
昌信 小南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Aluminum KK
Original Assignee
Toyo Aluminum KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低価格で且つ小型である共鳴ラベルを提供す
る。 【構成】 共鳴ラベル1は、正方形状をしている。誘導
コイル30は、絶縁性の担体層10の大きさよりもやや
小さい程度の略円形の渦巻状をなしている。そして、誘
導コイル30は、第1のコンデンサープレート21及び
第2のコンデンサープレート22と一続きに形成されて
おり、その一端は第1のコンデンサープレート21に、
また他端は第2のコンデンサープレート22に、夫々電
気的に接続されている。第1のコンデンサー部C1は、
誘導コイル30の最も外側に位置する最外コイル巻部3
0Aと、担体層10の周縁のやや内側に想定される正方
形状の仮想枠との間の領域の一部又は全部を占めるよう
に配置されている。第2のコンデンサー部C2は、誘導
コイル30の内側のコイル窓部31の略中央に略円形状
をなして配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁波に対する共振回
路を備えた共鳴ラベルに関し、例えば盗難防止を目的と
して商品等に貼着されて使用される共鳴ラベルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、小売店などから商品が不正に
或は誤って持ち出されるのを防ぐことを目的として商品
に貼着される盗難防止用の共鳴ラベルが公知である。一
般には、この共鳴ラベルが取り付けられた商品を不正に
店舗外に持ち出そうとすると、店舗に設置された警報機
が作動して警報が発せられるようになっている。
【0003】一般に共鳴ラベルには、誘導コイルとコン
デンサーとで、特定周波数の電磁波に対する共振回路が
形成されている。従来の共鳴ラベルにおいては、コンデ
ンサーは、絶縁性の担体層を一対のコンデンサープレー
トで挟むことにより構成されていた。また、誘導コイル
は、担体層の一方の面に形成されていて、その一端が、
同面に形成された一方のコンデンサープレートに電気的
に接続されているとともに、その他端が、担体層に設け
られた貫通孔を介して、担体層の他方の面のコンデンサ
ープレートに直接接触させられていることにより電気的
に接続されていた。
【0004】しかし、上記構造の共鳴ラベルにあって
は、上述したように誘導コイルとその裏側のコンデンサ
ープレートとを短絡させるために、担体層に貫通孔をあ
けなければならないので、その製造工程が煩雑になり、
製造コストが高くなってしまうだけでなく、貫通孔にお
ける誘導コイルとコンデンサープレートとの接触部分に
抵抗(接触抵抗)が生じ、設計通りの共鳴特性が得られ
ないという問題点があった。
【0005】そこで、本発明者等は、上記従来の共鳴ラ
ベルにおける問題点を解消すべく、図8乃至図10に示
すような構成の共鳴ラベルを先に提案した。
【0006】その共鳴ラベル101では、それらの図に
示すように、絶縁性の担体層110の上面110aに、
第1のコンデンサー部C101の構成要素である第3の
コンデンサープレート123と、第2のコンデンサー部
C102の構成要素である第4のコンデンサープレート
124と、それら両コンデンサープレート123,12
4を相互に電気的に接続する架橋導体140が形成され
ている。一方、担体層110の下面110bには、第1
のコンデンサー部C101の構成要素である第1のコン
デンサープレート121と、第2のコンデンサー部C1
02の構成要素である第2のコンデンサープレート12
2と、略矩形の渦巻形状をなす誘導コイル130が形成
されている。
【0007】そして、第1のコンデンサー部C101
は、担体層110の一側寄りに誘導コイル130と並ん
で配置されており、また第2のコンデンサー部C102
は、誘導コイル130で囲まれたコイル窓部131内の
略中央に配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た本発明者等の提案した共鳴ラベル101では、上記従
来の共鳴ラベルにおいて引き起こされていた製造コスト
の高騰や、共鳴特性の設計値からのずれという欠点が解
消されたが、誘導コイル130の傍らに第1のコンデン
サー部C101を配置するスペースが必要となり、商品
に共鳴ラベルが貼着されていることについての秘密保持
や使い捨てなどの使用目的に鑑みて本来小型であること
が望ましい共鳴ラベルが大型化されてしまうという新た
な問題点が生じた点で改善の余地があった。
【0009】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
で、その目的は、低価格で且つ小型である共鳴ラベルを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した共鳴ラベルは、ラベル自体の基
体となる絶縁性の担体層を挟む少なくとも一対のコンデ
ンサープレート及び該担体層の少なくとも一方の面に形
成した1つの誘導コイルからなる共振回路を備えたシー
ト状の共鳴ラベルにおいて、前記誘導コイルを略円形の
渦巻形状にするとともに、該誘導コイルの最も外側に位
置する最外コイル巻部と、該最外コイル巻部を囲む任意
の形状の仮想枠との間の一部又は全部の領域に、1つの
コンデンサーを配置したことを特徴とする。
【0011】この発明において、スペース効率の観点か
ら、前記仮想枠の形状を略正方形とし、且つ同仮想枠の
大きさを前記誘導コイルの最外コイル巻部に略外接する
大きさにするとよい。
【0012】また、この発明において、請求項2に記載
した共鳴ラベルのように、前記誘導コイルで囲まれるコ
イル窓部内に、同誘導コイルの外側に配設された前記コ
ンデンサーとは異なるサブ・コンデンサーを略中央に配
置してもよい。
【0013】
【作用】請求項1記載の共鳴ラベルによれば、誘導コイ
ルを略円形の渦巻形状とするとともに、その誘導コイル
の最も外側に位置する最外コイル巻部と、その最外コイ
ル巻部を囲む任意の形状の仮想枠との間の一部又は全部
の領域に、1つのコンデンサーを配置した構成としたた
め、仮想枠の内側で、本来何も形成されていない空きス
ペースとなる領域にコンデンサーが配置されるので、コ
ンデンサーの配置スペースを仮想枠の外側に設ける必要
がなく、スペース効率に優れる。従って、共鳴ラベルの
小型化が可能となる。
【0014】その際、仮想枠の形状を略正方形とし、且
つその仮想枠の大きさを誘導コイルの最外コイル巻部に
略外接する大きさにすれば、共鳴ラベル自体を略正方形
状とし、仮想枠を共鳴ラベル自体の大きさと略同じに想
定することによって、スペース効率がさらによくなり、
共鳴ラベルのさらなる小型化が可能となる。
【0015】請求項2記載の共鳴ラベルによれば、誘導
コイルで囲まれるコイル窓部内に、誘導コイルの外側に
配設されたメインのコンデンサーとは異なるサブ・コン
デンサーを略中央に配置した構成としたため、従来のよ
うに担体層に貫通孔を設け、その貫通孔にて誘導コイル
とその裏側のコンデンサープレートとを接触させて電気
的な導通を確保せずに済むので、共鳴ラベルの製造工程
が簡素化されて製造コストが低減され、低価格化が可能
となる。また、その貫通孔において生じることのあった
接触抵抗の影響がなくなり、設計通りの共鳴特性が得ら
れる。
【0016】
【実施例】本発明に係る共鳴ラベルの実施例を図1乃至
図10に基いて以下に説明する。図1〜図3は、それぞ
れ、本発明に係る共鳴ラベルの一例の上面図、下面図、
縦断面図である。図4は、図1〜図3に示す共鳴ラベル
と、比較として挙げた図8〜図10に示す共鳴ラベルの
それぞれの共鳴時の信号強度の周波数特性を表す図であ
る。図5〜図7は、いずれも本発明に係る共鳴ラベルの
他の例を示す図である。
【0017】本発明に係る共鳴ラベル1は、図1及び図
3に示すように、例えば絶縁性の担体層10の上面10
aに第1のコンデンサープレート21と第2のコンデン
サープレート22と誘導コイル30が形成され、一方、
図2及び図3に示すように、担体層10の下面10bに
第3のコンデンサープレート23と第4のコンデンサー
プレート24と架橋導体40が形成されてできている。
【0018】この共鳴ラベル1の共振回路は、第1のコ
ンデンサープレート21とそれに相対する第3のコンデ
ンサープレート23でできた第1のコンデンサー部C1
と、第2のコンデンサープレート22とそれに相対する
第4のコンデンサープレート24でできた第2のコンデ
ンサー部C2と、誘導コイル30とで構成されている。
第1のコンデンサー部C1と第2のコンデンサー部C2
との合成容量は、この共振回路の共振周波数と誘導コイ
ル30のインダクタンスにより決められる。
【0019】共鳴ラベル1は、その形状がラベル1自体
の基体となる担体層10により決められるものである
が、例えば正方形状をしている。
【0020】誘導コイル30は、その担体層10の大き
さよりもやや小さい程度の略円形の渦巻状をなしてい
る。そして、誘導コイル30は、例えば第1のコンデン
サープレート21及び第2のコンデンサープレート22
と一続きに形成されており、その一端は第1のコンデン
サープレート21に、また他端は第2のコンデンサープ
レート22に、夫々電気的に接続されている。
【0021】メイン・コンデンサーとなる第1のコンデ
ンサー部C1は、誘導コイル30の最も外側に位置する
最外コイル巻部30Aと、担体層10の周縁のやや内側
に想定される正方形状の仮想枠(図示省略)との間の例
えば略全領域を占めるように配置されている。
【0022】サブ・コンデンサーとなる第2のコンデン
サー部C2は、誘導コイル30の内側のコイル窓部31
の略中央に略円形状をなして配置されている。
【0023】架橋導体40は、第3のコンデンサープレ
ート23と第4のコンデンサープレート24とを相互に
電気的に接続させるものであり、例えばそれら第3のコ
ンデンサープレート23及び第4のコンデンサープレー
ト24と一続きに形成されている。
【0024】前記各コンデンサープレート21,22,
23,24、前記誘導コイル30及び前記架橋導体40
は、いうまでもないが、いずれも導電性を有しており、
特に限定しないが、例えばアルミニウム箔により形成さ
れている。
【0025】なお、上述した構成の共鳴ラベル1は、商
品等に貼着された共鳴ラベル1の共振回路がその共振周
波数に一致した周波数の電磁波に共鳴することによっ
て、共鳴ラベル1の存在がセキュリティーシステムによ
り検出されるものであるが、第1のコンデンサー部C1
又は第2のコンデンサー部C2に、絶縁破壊し易い絶縁
破壊部(図示せず)を形成しておいてもよい。このよう
にすれば、キャッシャーを通過した際に、キャッシャー
で発生する高エネルギーの電磁波により、絶縁破壊部で
絶縁破壊が起こり、共鳴ラベル1の共振回路を無効にす
ることができる。従って、キャッシャーを通らずに店舗
外に不正に持ち出される商品についてのみ、店舗の出口
等で発生する電磁波に共鳴ラベル1の共振回路が共鳴し
て、セキュリティーシステムの警報が鳴るようにするこ
とができる。
【0026】以上のように構成された共鳴ラベル1は例
えば以下のようにして製造される。先ず、担体層10の
上面10a及び下面10bにそれぞれ接着剤を介してパ
ターンの形成されていないアルミニウム箔を貼着する。
そして、貼着した上層のアルミニウム箔にさらにフォト
レジスト(感光性樹脂)を塗布し、フォトリソグラフィ
技術により第1のコンデンサープレート21と第2のコ
ンデンサープレート22と誘導コイル30のパターンを
転写し、エッチングしてアルミニウム箔にそのパターン
を形成する。一方、同様にしてフォトリソグラフィ技術
及びエッチングにより、下層のアルミニウム箔に第3の
コンデンサープレート23と第4のコンデンサープレー
ト24と架橋導体40のパターンを形成する。以上の手
順によって、共鳴ラベル1が完成する。
【0027】上述した絶縁破壊部を設ける場合には、例
えば、予め担体層10に小さな貫通孔をあけておき、そ
の貫通孔において担体層10の上下のアルミニウム箔同
士を絶縁性の接着剤で貼り合わせるようにすればよい。
【0028】なお、上記実施例の説明においては、担体
層10について、便宜上、誘導コイル30を設けた面を
上面10aとし、その裏側の面を下面10bとしたが、
その上下を厳密に区別する必要はない。
【0029】次に、本発明の有効性を検証するために、
上記実施例の共鳴ラベル1の共鳴時における信号強度の
周波数特性を調べた。また、比較のため、図8〜図10
に示す構成の共鳴ラベル(参考例)についても、共鳴時
における信号強度の周波数特性を調べた。
【0030】ここで、参考例においては、その誘導コイ
ルの形状を略正方形の渦巻形状とし、そのコイルの線幅
及び巻き数等を、実施例の共鳴ラベル1の誘導コイル3
0と同じにし、さらに参考例の誘導コイルの略正方形状
における各部が、実施例の誘導コイル30の略円形状に
おける対応する各部に丁度外接するようにした。また、
実施例と参考例の共振周波数が同じになるように設定し
た。
【0031】このような条件でもって用意された実施例
の共鳴ラベル1と参考例の共鳴ラベルでは、図4から明
らかなように、信号強度の周波数特性が一致した。つま
り、実施例と参考例では、共振回路のL/rの値(L:
回路のインダクタンス、r:回路の抵抗値)が等しくな
り、また共振周波数が同じであるので、回路の共振周波
数特性の尖鋭度を表すQ値が等しくなって、Q値に比例
する信号強度が一致したのである。
【0032】また、それら両ラベルの大きさ(面積)を
比較したところ、実施例の共鳴ラベル1の方が参考例よ
りも20%程度小さかった。
【0033】つまり、実施例の共鳴ラベル1は、参考例
の共鳴ラベルよりも小型であるが、同等の周波数特性を
有することが確認された。
【0034】従って、本発明によれば、略正方形状の誘
導コイルを有する共鳴ラベルと同等の周波数特性の共鳴
ラベルを、より小型化して実現することができる。換言
すれば、略正方形状の誘導コイルを有する共鳴ラベルと
同等の大きさであれば、より信号強度の大きい共鳴ラベ
ルを得ることができる。
【0035】上記実施例によれば、誘導コイル30が略
円形の渦巻形状であり、その誘導コイル30の外側で正
方形状の仮想枠に囲まれる領域に第1のコンデンサー部
C1が配置されているので、コンデンサーの配置スペー
スを仮想枠の外側に設ける必要がなく、スペース効率に
優れ、共鳴ラベルが小型化される。
【0036】また、誘導コイル30で囲まれるコイル窓
部31内に、第2のコンデンサー部C2を設けたため、
従来のように担体層に貫通孔を設け、その貫通孔にて誘
導コイルとその裏側のコンデンサープレートとを接触さ
せて電気的な導通を確保せずに済むので、共鳴ラベル1
の製造工程が簡素化されて製造コストが低減され、低価
格化が実現される。また、その貫通孔において生じるこ
とのあった接触抵抗の影響がなくなり、設計通りの共鳴
特性が得られる。
【0037】なお、上記実施例においては、共鳴ラベル
1の共振回路は2つのコンデンサー部C1,C2と1つ
の誘導コイル30とから構成されているとしたが、少な
くとも1つの略円形の渦巻形状をした誘導コイル30
と、そのコイル30とそれを囲む仮想枠との間の領域に
少なくとも1つのコンデンサー部が配置されていれば、
コンデンサー部が1つ又は3つ以上設けられていてもよ
いし、誘導コイルが2つ以上設けられていてもよい。
【0038】また、誘導コイル30を囲む仮想枠の形状
は略正方形に限らず、任意である。仮想枠の大きさにつ
いても、誘導コイル30を囲み、且つ共鳴ラベル1自体
からはみ出さない程度の大きさであれば、任意である。
【0039】さらに、誘導コイル30において、略円形
の渦巻形状には、楕円形や、矩形の角部にアールを設け
たような形状や、五角形や六角形等の多角形などの渦巻
形状も含まれる。
【0040】さらに、第1のコンデンサー部C1は、仮
想枠と誘導コイル30とで囲まれる略全領域を占めてい
る必要はなく、例えば図5、図6、図7にそれぞれ示す
コンデンサー部C11,C12,C13のように、仮想
枠と誘導コイル30とで囲まれる領域の略1/4、1/
2、3/4を占めるようにしてもよいし、その他の割合
で占めるようにしてもよい。上記参考例の共鳴ラベルに
対して、図5の場合には面積が5%程度縮小され、図6
の場合には面積が10%程度縮小され、図7の場合には
面積が15%程度縮小される。
【0041】さらにまた、担体層10が共鳴ラベル1の
基体を兼ねていなくてもよいのは勿論である。即ち、担
体層と基体とが別のものであってもよい。
【0042】また、第1のコンデンサープレート21と
第2のコンデンサープレート22と誘導コイル30とを
一体として形成してもよいし、別々に形成して一体化し
てもよい。第3のコンデンサープレート23と第4のコ
ンデンサープレート24と架橋導体40に付いても同様
に、予め一体となっていてもよいし、それらを後から一
体化してもよい。さらに、共鳴ラベル1は上記製造手順
以外の方法によって製造されてもよいのはいうまでもな
い。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の共鳴ラベルによれば、誘
導コイルを略円形の渦巻形状とするとともに、その誘導
コイルの最も外側に位置する最外コイル巻部と、その最
外コイル巻部を囲む任意の形状の仮想枠との間の一部又
は全部の領域に、コンデンサーを配置した構成としたた
め、仮想枠の内側で、本来何も形成されていない空きス
ペースとなる領域にコンデンサーが配置されるので、コ
ンデンサーの配置スペースを仮想枠の外側に設ける必要
がなく、スペース効率に優れ、共鳴ラベルが小型化され
る。
【0044】請求項2記載の共鳴ラベルによれば、仮想
枠の形状は略正方形であり、且つその仮想枠の大きさは
誘導コイルの最外コイル巻部に略外接する大きさにした
ため、共鳴ラベル自体を略正方形状とし、仮想枠を共鳴
ラベル自体の大きさと略同じに想定することによって、
スペース効率がさらによくなり、共鳴ラベルがさらに小
型化される。
【0045】請求項3記載の共鳴ラベルによれば、コン
デンサーは、ラベル自体の基体となる絶縁性の担体層を
挟む少なくとも一対のコンデンサープレートで構成され
ていて、その担体層の少なくとも一方の面に誘導コイル
を形成した構成としたため、その構造が簡素なものとな
る。
【0046】請求項4記載の共鳴ラベルによれば、誘導
コイルで囲まれるコイル窓部内に、誘導コイルの外側に
配設されたメインのコンデンサーとは異なるサブ・コン
デンサーを設けた構成としたため、従来のように担体層
に貫通孔を設け、その貫通孔にて誘導コイルとその裏側
のコンデンサープレートとを接触させて電気的な導通を
確保せずに済むので、共鳴ラベルの製造工程が簡素化さ
れて製造コストが低減され、低価格化が実現される。ま
た、その貫通孔において生じることのあった接触抵抗の
影響がなくなり、設計通りの共鳴特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る共鳴ラベルの一例の上面図であ
る。
【図2】本発明に係る共鳴ラベルの一例の下面図であ
る。
【図3】本発明に係る共鳴ラベルの一例の、図1及び図
2のIII−IIIにおける縦断面図である。
【図4】本発明に係る共鳴ラベルの実施例と参考例につ
いて、共鳴時の信号強度の周波数特性を表す特性図であ
る。
【図5】本発明に係る共鳴ラベルの他の例の上面図及び
下面図である。
【図6】本発明に係る共鳴ラベルの他の例の上面図及び
下面図である。
【図7】本発明に係る共鳴ラベルの他の例の上面図及び
下面図である。
【図8】参考例の共鳴ラベルの上面図である。
【図9】参考例の共鳴ラベルの下面図である。
【図10】参考例の共鳴ラベルの、図8及び図9のX−X
における縦断面図である。
【符号の説明】
C1 第1のコンデンサー部 C2 第2のコンデンサー部(サブ・コンデンサー) 1 共鳴ラベル 10 担体層 10a 上面(担体層の一方の面) 21 第1のコンデンサープレート 22 第2のコンデンサープレート 23 第3のコンデンサープレート 24 第4のコンデンサープレート 30 誘導コイル 30A 最外コイル巻部 31 コイル窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧本 昭一 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 小南 昌信 大阪府河内長野市清見台3丁目5−13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラベル自体の基体となる絶縁性の担体層
    を挟む少なくとも一対のコンデンサープレート及び該担
    体層の少なくとも一方の面に形成した1つの誘導コイル
    からなる共振回路を備えたシート状の共鳴ラベルにおい
    て、前記誘導コイルを略円形の渦巻形状にするととも
    に、該誘導コイルの最も外側に位置する最外コイル巻部
    と、該最外コイル巻部を囲む任意の形状の仮想枠との間
    の一部又は全部の領域に、1つのコンデンサーを配置し
    たことを特徴とする共鳴ラベル。
  2. 【請求項2】 前記誘導コイルで囲まれるコイル窓部内
    に、同誘導コイルの外側に配設された前記コンデンサー
    とは異なるサブ・コンデンサーを略中央に配置したこと
    を特徴とする請求項1記載の共鳴ラベル。
JP5638294A 1994-03-25 1994-03-25 共鳴ラベル Pending JPH07272133A (ja)

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