JPH0716079Y2 - 自動車用ファン装置 - Google Patents
自動車用ファン装置Info
- Publication number
- JPH0716079Y2 JPH0716079Y2 JP1985092776U JP9277685U JPH0716079Y2 JP H0716079 Y2 JPH0716079 Y2 JP H0716079Y2 JP 1985092776 U JP1985092776 U JP 1985092776U JP 9277685 U JP9277685 U JP 9277685U JP H0716079 Y2 JPH0716079 Y2 JP H0716079Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric motor
- bearing
- outer peripheral
- air
- air flow
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Description
この考案は、自動車のエンジンルーム内に設けられたエ
ンジン冷却用、あるいは空調装置のラジエター装置に空
気を吹きつけて空気冷却する自動車用ファン装置に関す
る。
ンジン冷却用、あるいは空調装置のラジエター装置に空
気を吹きつけて空気冷却する自動車用ファン装置に関す
る。
従来のファン装置としては、例えば実開昭51-98807号に
示すように、電動機の軸に連結された遠心形羽根車と、
羽根車を包囲して軸方向に延在する外筒及び外筒に支持
されて前記駆動電動機を保持する内筒を設けて、外筒と
内筒との間にて導風路を形成するケーシングを備えた遠
心ファン装置が一般に知られている。そして、この遠心
ファン装置は、羽根車の回転に伴って圧縮された空気を
所定の箇所へ案内して外部へ導くことにより空気流を形
成すると共に、ケーシングを通過する空気流の一部を電
動モータに吹きつけてその冷却を図っている。
示すように、電動機の軸に連結された遠心形羽根車と、
羽根車を包囲して軸方向に延在する外筒及び外筒に支持
されて前記駆動電動機を保持する内筒を設けて、外筒と
内筒との間にて導風路を形成するケーシングを備えた遠
心ファン装置が一般に知られている。そして、この遠心
ファン装置は、羽根車の回転に伴って圧縮された空気を
所定の箇所へ案内して外部へ導くことにより空気流を形
成すると共に、ケーシングを通過する空気流の一部を電
動モータに吹きつけてその冷却を図っている。
上記したファン装置であっては、空気を圧縮すると共
に、圧縮された空気を所定の箇所へ導く導風路としての
ケースを不可欠の構成としているため、装置自体が大型
化している。しかし、本考案に係るファン装置が取付け
られる自動車のエンジンルームは、余剰スペースが極め
て少ないため、上記したケースを不可欠の構成とするフ
ァン装置を取付けることは、事実上、不可能か、あるい
は非常に困難であった。従って、上記した送風装置に不
可欠のケースを利用して電動モータを冷却する構造は、
自動車用ファン装置として採用できなかった。 また、上記のファン装置にあっては、送風口から導入さ
れた空気流は内方空間に取付けられた電動モータの外周
側を冷却するのみで、該電動モータの回転軸を支持して
高温化した軸受外周部を積極的に空気冷却することがで
きなかった。このため、経時使用に伴って軸受部の特性
が劣化し易く、耐久性が悪かった。 更に、上記のファン装置を自動車のエンジン冷却用ある
いは空調装置冷却用に使用したとき、電動モータが直接
エンジンルーム内に露出するため、エンジンの輻射熱が
電動モータに直接作用して加熱し、該電動モータ、特に
その軸受部が高温化して軸受特性が低下する問題をも有
している。 また更に、上記した理由から、走行時に侵入した小石等
が電動モータ、特に耐久性および駆動特性に大きく影響
する軸受外周部に衝突して破損あるいは変形させるおそ
れをも有している。 本考案は上記した従来の欠点を解決するために考案され
たものであり、その目的とするところは、狭いエンジン
ルーム内において取付け可能な大きさに小型化すること
ができるとともに、エンジンの輻射熱により高温化する
電動モータ、特にその軸受外周部を中心とする反出力軸
側の外面を強制的に空気冷却して安定した駆動特性を得
ることができ、長期にわたって熱交換器を効率的に空気
冷却することが可能な自動車用ファン装置を提供するこ
とにある。 また、本考案の他の目的は、高温化したエンジンの輻射
熱が直接電動モータに作用することを回避して安定した
駆動特性および高い耐久性を有した自動車用ファン装置
を提供することにある。 また更に、本考案の他の目的は、走行時にエンジンルー
ム内に侵入した小石等が電動モータの反出力軸側の外面
および軸受外周部に直接衝突することによる破損あるい
は変形等を防止し、安定した駆動特性および高い耐久性
を有した自動車用ファン装置を提供することにある。
に、圧縮された空気を所定の箇所へ導く導風路としての
ケースを不可欠の構成としているため、装置自体が大型
化している。しかし、本考案に係るファン装置が取付け
られる自動車のエンジンルームは、余剰スペースが極め
て少ないため、上記したケースを不可欠の構成とするフ
ァン装置を取付けることは、事実上、不可能か、あるい
は非常に困難であった。従って、上記した送風装置に不
可欠のケースを利用して電動モータを冷却する構造は、
自動車用ファン装置として採用できなかった。 また、上記のファン装置にあっては、送風口から導入さ
れた空気流は内方空間に取付けられた電動モータの外周
側を冷却するのみで、該電動モータの回転軸を支持して
高温化した軸受外周部を積極的に空気冷却することがで
きなかった。このため、経時使用に伴って軸受部の特性
が劣化し易く、耐久性が悪かった。 更に、上記のファン装置を自動車のエンジン冷却用ある
いは空調装置冷却用に使用したとき、電動モータが直接
エンジンルーム内に露出するため、エンジンの輻射熱が
電動モータに直接作用して加熱し、該電動モータ、特に
その軸受部が高温化して軸受特性が低下する問題をも有
している。 また更に、上記した理由から、走行時に侵入した小石等
が電動モータ、特に耐久性および駆動特性に大きく影響
する軸受外周部に衝突して破損あるいは変形させるおそ
れをも有している。 本考案は上記した従来の欠点を解決するために考案され
たものであり、その目的とするところは、狭いエンジン
ルーム内において取付け可能な大きさに小型化すること
ができるとともに、エンジンの輻射熱により高温化する
電動モータ、特にその軸受外周部を中心とする反出力軸
側の外面を強制的に空気冷却して安定した駆動特性を得
ることができ、長期にわたって熱交換器を効率的に空気
冷却することが可能な自動車用ファン装置を提供するこ
とにある。 また、本考案の他の目的は、高温化したエンジンの輻射
熱が直接電動モータに作用することを回避して安定した
駆動特性および高い耐久性を有した自動車用ファン装置
を提供することにある。 また更に、本考案の他の目的は、走行時にエンジンルー
ム内に侵入した小石等が電動モータの反出力軸側の外面
および軸受外周部に直接衝突することによる破損あるい
は変形等を防止し、安定した駆動特性および高い耐久性
を有した自動車用ファン装置を提供することにある。
このため本考案は、車両に取り付けられたエンジン冷却
用あるいは空調装置冷却用の熱交換器を空気冷却する自
動車用ファン装置において、空気流の上流側に位置する
円筒部と、該円筒部の下流側に配置され、円筒部内を通
過する軸線方向の空気流を後方へ排出する複数の開口を
有した取付板とが一体形成されたシュラウドと、空気流
の上流側に延びる出力軸および空気流の下流側に前記出
力軸の軸受外周部を有した全閉偏平形電動モータと、前
記シュラウドの円筒部内に配置され、前記全閉偏平形電
動モータの出力軸が取り付けられるボスと、該ボスの外
周側にて放射方向へ延びる複数の羽根とを有した軸流フ
ァンと、前記全閉偏平形電動モータの軸受外周部を所定
の間隔をおき、かつそのほぼ全体を覆い、該全閉偏平形
電動モータとともに前記シュラウドの取付板に取付けら
れ、少なくとも一部が前記羽根の基端部へ延び、該羽根
により形成された空気流を前記軸受外周部へ導入可能と
する空気導入部および該空気導入部から取り入れられて
軸受外周部を通過した空気流を外部へ排出可能とする排
出部が設けられた案内部材とから自動車用ファン装置を
構成することを特徴としている。
用あるいは空調装置冷却用の熱交換器を空気冷却する自
動車用ファン装置において、空気流の上流側に位置する
円筒部と、該円筒部の下流側に配置され、円筒部内を通
過する軸線方向の空気流を後方へ排出する複数の開口を
有した取付板とが一体形成されたシュラウドと、空気流
の上流側に延びる出力軸および空気流の下流側に前記出
力軸の軸受外周部を有した全閉偏平形電動モータと、前
記シュラウドの円筒部内に配置され、前記全閉偏平形電
動モータの出力軸が取り付けられるボスと、該ボスの外
周側にて放射方向へ延びる複数の羽根とを有した軸流フ
ァンと、前記全閉偏平形電動モータの軸受外周部を所定
の間隔をおき、かつそのほぼ全体を覆い、該全閉偏平形
電動モータとともに前記シュラウドの取付板に取付けら
れ、少なくとも一部が前記羽根の基端部へ延び、該羽根
により形成された空気流を前記軸受外周部へ導入可能と
する空気導入部および該空気導入部から取り入れられて
軸受外周部を通過した空気流を外部へ排出可能とする排
出部が設けられた案内部材とから自動車用ファン装置を
構成することを特徴としている。
本考案は上記のように構成されるため、駆動する電動モ
ータによりシュラウドの円筒部内の軸流ファンが所定の
方向へ回転されると、軸線方向の空気流が形成された
後、シュラウドの取付板の開口から外部へ排出される。
このとき、前記シュラウドに対して電動モータとともに
該電動モータの軸受外周部のほぼ全体を覆い、かつ所定
の間隔をおいて取付けられた案内部材の空気導入部が軸
流ファンの羽根の基端部に延びるように形成されている
ため、該空気導入部により形成された軸線方向の空気流
の一部が該案内部材と軸受外周部との間に取り込まれ、
該軸受外周部を中心とする反出力軸側の外面を空気冷却
した後、排出部から排出される。 このため、電動モータの駆動およびエンジンの輻射熱に
より高温化する軸受外周部を中心とする反出力軸側の外
面を強制的に空気冷却し、該電動モータの駆動特性を長
期にわたって維持することができる。 また、電動モータ、特にその軸受外周部に対して前記案
内部材が所定の間隔を起き、かつほぼ全体を覆うように
取り付けられているため、高温化したエンジンの輻射熱
が該軸受外周部を中心とする反出力軸側の外面に直接作
用することを回避し、該電動モータの駆動特性の劣化お
よび耐久性が低下することを防止している。 また更に、上記した理由から、自動車の走行時に侵入し
た小石等が直接電動モータ、特にその軸受外周部を中心
とする反出力軸側の外面に衝突することを回避し、電動
モータが破損あるいは変形して駆動特性および耐久性が
低下するのを防止し、長期にわたって熱交換器を安定的
に空気冷却することができる。
ータによりシュラウドの円筒部内の軸流ファンが所定の
方向へ回転されると、軸線方向の空気流が形成された
後、シュラウドの取付板の開口から外部へ排出される。
このとき、前記シュラウドに対して電動モータとともに
該電動モータの軸受外周部のほぼ全体を覆い、かつ所定
の間隔をおいて取付けられた案内部材の空気導入部が軸
流ファンの羽根の基端部に延びるように形成されている
ため、該空気導入部により形成された軸線方向の空気流
の一部が該案内部材と軸受外周部との間に取り込まれ、
該軸受外周部を中心とする反出力軸側の外面を空気冷却
した後、排出部から排出される。 このため、電動モータの駆動およびエンジンの輻射熱に
より高温化する軸受外周部を中心とする反出力軸側の外
面を強制的に空気冷却し、該電動モータの駆動特性を長
期にわたって維持することができる。 また、電動モータ、特にその軸受外周部に対して前記案
内部材が所定の間隔を起き、かつほぼ全体を覆うように
取り付けられているため、高温化したエンジンの輻射熱
が該軸受外周部を中心とする反出力軸側の外面に直接作
用することを回避し、該電動モータの駆動特性の劣化お
よび耐久性が低下することを防止している。 また更に、上記した理由から、自動車の走行時に侵入し
た小石等が直接電動モータ、特にその軸受外周部を中心
とする反出力軸側の外面に衝突することを回避し、電動
モータが破損あるいは変形して駆動特性および耐久性が
低下するのを防止し、長期にわたって熱交換器を安定的
に空気冷却することができる。
以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。 自動車用ファン装置の概略を示す第1図及び電動モータ
の構造を示す第2図において、全閉偏平形電動モータ1
のケースは円盤状の第1のケース3と、該第1のケース
3に応じた第2のケース5とから構成され、これら第1
のケース3及び第2のケース5内には円盤状の永久磁石
7と、該永久磁石7と所要の間隔をおいて対向する励磁
コイル(図示せず)が設けられた円盤状のロータ9と、
該ロータ9の中心部に固着されると共に、前記第1及び
第2のケース3・5に対して軸受部材10・12を介して回
転可能に軸支された出力軸11とが収容されている。そし
て前記第2のケース5から外方に突出する出力軸11の出
力軸側軸端には合成樹脂製のファン13が固着されてい
る。該ファン13は前記出力軸11が取り付けられるボス13
aと、該ボス13aの外周にて放射方向へ延びる複数の羽根
13bとから構成されている。前記第1及び第2のケース
3・5の外周縁には取付部15・17が円周方向の略3分割
位置にて一体形成され、各取付部15・17には透孔15a・1
7aが互いに一致するように形成されている。尚、図中6
は整流子、8はブラシである。 前記第1のケース3の反出力軸側端面の中央部には軸受
突部3aが突設され、該軸受突部3a内には前記出力軸11の
反出力軸側端面を回転可能に軸支する軸受部材10が収容
されている。また、前記第1のケース3の反出力軸側端
面には突条3bが前記軸受突部3aから外周縁に向い、かつ
該外周縁にて開口(図示せず)を設けるように形成され
ている。該突条3b内には前記ブラシ8に接続されたリー
ド線21が収容され、該リード線21は前記開口を介して外
部に引出されている。尚、該開口には弾性変形可能なゴ
ム部材の空気抜き部材25が前記突条3bを介して電動モー
タ1内部と連通可能に取付けられる。 前記電動モータ1の反出力軸側端面には案内部材として
の導入板27が取付けられている。該導入板27は第1のケ
ース3の反出力軸側端面に対し、空気が通過可能な間隙
30を設けて対向し、前記第1のケース3の反出力軸側端
面とほぼ一致する大きさの平面状部27aの外周縁には周
縁壁27cが一体形成されると共に、該周縁壁27cの一部に
は導入部27bが、ファン13の中心側背面に至るように形
成されている。また、前記周縁壁27cの一部には排出部2
7fが形成され、前記導入部27bから導入された空気流は
ケース3の反出力軸側端面を通過して排出部27fから外
部へ排出される。なお、周縁壁27cには3箇所の凹所27d
が形成されている。そして透孔27eを通過する固定ねじ3
3に対してナット29をねじ止めすることにより、電動モ
ータ1に導入板27が固定される。 ファン装置のシュラウド31は内部にファン13の羽根13b
が位置する円筒部31bと、前記電動モータ1および導入
板27が取付けられる取付板31cとが一体に形成され、該
取付板31cには円周方向へ延びる複数の開口31dが形成さ
れている。そして該取付板31cには前記固定ねじ33に応
じた透孔31aが形成され、上記のように電動モータ1と
導入板27とを一体化する固定ねじ33を前記透孔31aに挿
入してねじ止めすることにより、導入板27が取付けられ
た電動モータ1とシュラウド31とが固定される。 上記のように組立てられた自動車用ファン装置の作用を
第3図に従って説明する。 電動モータ1が駆動されると、ファン13の回転に伴って
空気流が第3図実線矢印で示す軸線方向に生じる。この
とき、前記電動モータ1とシュラウド31との間に設けら
れた導入板27の導入部27bを介して、前記ファン13によ
り形成された空気流の一部が第1のケース3の反出力側
端面と平面状部27aとの間隙30内に導入され、該間隙30
を通過することにより第1のケース3の反出力側端面、
特に軸受部材10が収容された軸受突部3aを空気冷却した
後、排出部27fからファン装置外に排出される。これに
より導入される空気流により電動モータ1の反出力側端
面、特に軸受部材10が収容された軸受突部3aを空気冷却
している。これにより、駆動に伴って発熱する電動モー
タ1の熱により軸受外周部材10の軸受特性が劣化するの
を防止し、長期にわたってエンジン冷却装置あるいは空
調装置の熱交換器を安定的に冷却することが可能な自動
車用ファン装置として使用することができる。 また、電動モータ1の反出力軸側の外面に対し、導入板
27が軸受突部3aのほぼ全体で、かつ所定の間隔をおいて
取付けられているため、高温化したエンジンの輻射熱が
電動モータ1の反出力軸側の外面、特に軸受突部3aに直
接作用することを回避し、電動モータ1の駆動特性の劣
化および耐久性の低下を防止することができる。 更に、自動車の走行時に小石等がエンジンルーム内に侵
入した際においても、該小石等が直接電動モータ1の反
出力軸側の外面、特にその軸受突部3aに衝突することが
回避されるため、耐久性の高い自動車用ファン装置とす
ることができる。 上記説明は、平面状部27aの一部からファン13によって
生じる空気流の一部に向って延びるように導入部27bを
設けて導入板27を構成したが、第4図に示すように前記
平面状部27aの外周縁全体からファン13によって生じる
空気流の一部に向って延びるように導入部41を、また前
記平面状部27aの中心部に排出部27fを夫々形成し、前記
導入部41により空気流を電動モータ1の反出力側端面に
導入したのちに該空気流を排出部27fから排出して電動
モータ1の空気冷却を図るものであってもよい。
の構造を示す第2図において、全閉偏平形電動モータ1
のケースは円盤状の第1のケース3と、該第1のケース
3に応じた第2のケース5とから構成され、これら第1
のケース3及び第2のケース5内には円盤状の永久磁石
7と、該永久磁石7と所要の間隔をおいて対向する励磁
コイル(図示せず)が設けられた円盤状のロータ9と、
該ロータ9の中心部に固着されると共に、前記第1及び
第2のケース3・5に対して軸受部材10・12を介して回
転可能に軸支された出力軸11とが収容されている。そし
て前記第2のケース5から外方に突出する出力軸11の出
力軸側軸端には合成樹脂製のファン13が固着されてい
る。該ファン13は前記出力軸11が取り付けられるボス13
aと、該ボス13aの外周にて放射方向へ延びる複数の羽根
13bとから構成されている。前記第1及び第2のケース
3・5の外周縁には取付部15・17が円周方向の略3分割
位置にて一体形成され、各取付部15・17には透孔15a・1
7aが互いに一致するように形成されている。尚、図中6
は整流子、8はブラシである。 前記第1のケース3の反出力軸側端面の中央部には軸受
突部3aが突設され、該軸受突部3a内には前記出力軸11の
反出力軸側端面を回転可能に軸支する軸受部材10が収容
されている。また、前記第1のケース3の反出力軸側端
面には突条3bが前記軸受突部3aから外周縁に向い、かつ
該外周縁にて開口(図示せず)を設けるように形成され
ている。該突条3b内には前記ブラシ8に接続されたリー
ド線21が収容され、該リード線21は前記開口を介して外
部に引出されている。尚、該開口には弾性変形可能なゴ
ム部材の空気抜き部材25が前記突条3bを介して電動モー
タ1内部と連通可能に取付けられる。 前記電動モータ1の反出力軸側端面には案内部材として
の導入板27が取付けられている。該導入板27は第1のケ
ース3の反出力軸側端面に対し、空気が通過可能な間隙
30を設けて対向し、前記第1のケース3の反出力軸側端
面とほぼ一致する大きさの平面状部27aの外周縁には周
縁壁27cが一体形成されると共に、該周縁壁27cの一部に
は導入部27bが、ファン13の中心側背面に至るように形
成されている。また、前記周縁壁27cの一部には排出部2
7fが形成され、前記導入部27bから導入された空気流は
ケース3の反出力軸側端面を通過して排出部27fから外
部へ排出される。なお、周縁壁27cには3箇所の凹所27d
が形成されている。そして透孔27eを通過する固定ねじ3
3に対してナット29をねじ止めすることにより、電動モ
ータ1に導入板27が固定される。 ファン装置のシュラウド31は内部にファン13の羽根13b
が位置する円筒部31bと、前記電動モータ1および導入
板27が取付けられる取付板31cとが一体に形成され、該
取付板31cには円周方向へ延びる複数の開口31dが形成さ
れている。そして該取付板31cには前記固定ねじ33に応
じた透孔31aが形成され、上記のように電動モータ1と
導入板27とを一体化する固定ねじ33を前記透孔31aに挿
入してねじ止めすることにより、導入板27が取付けられ
た電動モータ1とシュラウド31とが固定される。 上記のように組立てられた自動車用ファン装置の作用を
第3図に従って説明する。 電動モータ1が駆動されると、ファン13の回転に伴って
空気流が第3図実線矢印で示す軸線方向に生じる。この
とき、前記電動モータ1とシュラウド31との間に設けら
れた導入板27の導入部27bを介して、前記ファン13によ
り形成された空気流の一部が第1のケース3の反出力側
端面と平面状部27aとの間隙30内に導入され、該間隙30
を通過することにより第1のケース3の反出力側端面、
特に軸受部材10が収容された軸受突部3aを空気冷却した
後、排出部27fからファン装置外に排出される。これに
より導入される空気流により電動モータ1の反出力側端
面、特に軸受部材10が収容された軸受突部3aを空気冷却
している。これにより、駆動に伴って発熱する電動モー
タ1の熱により軸受外周部材10の軸受特性が劣化するの
を防止し、長期にわたってエンジン冷却装置あるいは空
調装置の熱交換器を安定的に冷却することが可能な自動
車用ファン装置として使用することができる。 また、電動モータ1の反出力軸側の外面に対し、導入板
27が軸受突部3aのほぼ全体で、かつ所定の間隔をおいて
取付けられているため、高温化したエンジンの輻射熱が
電動モータ1の反出力軸側の外面、特に軸受突部3aに直
接作用することを回避し、電動モータ1の駆動特性の劣
化および耐久性の低下を防止することができる。 更に、自動車の走行時に小石等がエンジンルーム内に侵
入した際においても、該小石等が直接電動モータ1の反
出力軸側の外面、特にその軸受突部3aに衝突することが
回避されるため、耐久性の高い自動車用ファン装置とす
ることができる。 上記説明は、平面状部27aの一部からファン13によって
生じる空気流の一部に向って延びるように導入部27bを
設けて導入板27を構成したが、第4図に示すように前記
平面状部27aの外周縁全体からファン13によって生じる
空気流の一部に向って延びるように導入部41を、また前
記平面状部27aの中心部に排出部27fを夫々形成し、前記
導入部41により空気流を電動モータ1の反出力側端面に
導入したのちに該空気流を排出部27fから排出して電動
モータ1の空気冷却を図るものであってもよい。
【考案の効果】 このため本考案は、狭いエンジンルーム内において取付
け可能な大きさに小型化することができるとともに、エ
ンジンの輻射熱により高温化する電動モータ、特にその
軸受外周部を中心とする反出力軸側の外面を強制的に空
気冷却して安定した駆動特性を得ることができ、長期に
わたって熱交換器を効率的に空気冷却することが可能な
自動車用ファン装置を提供するができる。 また、本考案は、高温化したエンジンの輻射熱が直接電
動モータの軸受外周部を中心とする反出力軸側の外面に
作用することを回避して安定した駆動特性および高い耐
久性を有した自動車用ファン装置を提供することができ
る。 また更に、本考案は、走行時にエンジンルーム内に侵入
した小石等が電動モータの軸受外周部を中心とする反出
力軸側の外面に直接衝突することによる破損あるいは変
形等を防止し、安定した駆動特性および高い耐久性を有
した自動車用ファン装置を提供することができる。
け可能な大きさに小型化することができるとともに、エ
ンジンの輻射熱により高温化する電動モータ、特にその
軸受外周部を中心とする反出力軸側の外面を強制的に空
気冷却して安定した駆動特性を得ることができ、長期に
わたって熱交換器を効率的に空気冷却することが可能な
自動車用ファン装置を提供するができる。 また、本考案は、高温化したエンジンの輻射熱が直接電
動モータの軸受外周部を中心とする反出力軸側の外面に
作用することを回避して安定した駆動特性および高い耐
久性を有した自動車用ファン装置を提供することができ
る。 また更に、本考案は、走行時にエンジンルーム内に侵入
した小石等が電動モータの軸受外周部を中心とする反出
力軸側の外面に直接衝突することによる破損あるいは変
形等を防止し、安定した駆動特性および高い耐久性を有
した自動車用ファン装置を提供することができる。
第1図はファン装置の概略を示す分解斜視図、第2図は
電動モータの構造を示す断面図、第3図は作用を示す説
明図、第4図は変更実施例を示す説明図である。 図中1は電動モータ、3はモータケースの一部を構成す
る第1のケース、5はモータケースの一部を構成する第
2のケース、11は出力軸、13はファン、15・17は取付
部、27は導入板、27bは導入部、27fは排出部シュラウド
である。
電動モータの構造を示す断面図、第3図は作用を示す説
明図、第4図は変更実施例を示す説明図である。 図中1は電動モータ、3はモータケースの一部を構成す
る第1のケース、5はモータケースの一部を構成する第
2のケース、11は出力軸、13はファン、15・17は取付
部、27は導入板、27bは導入部、27fは排出部シュラウド
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 深尾 均 愛知県小牧市大字河内屋新田262番地 株 式会社国盛化学小牧工場内 (72)考案者 林 昌照 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社名古屋冷熱工 場内 (56)参考文献 特開 昭51−22114(JP,A) 特開 昭51−17006(JP,A) 実開 昭51−98807(JP,U) 実開 昭57−64000(JP,U) 実開 昭56−29229(JP,U) 実開 昭54−91709(JP,U) 実開 昭52−84005(JP,U) 米国特許2951634(US,A)
Claims (1)
- 【請求項1】車両に取り付けられたエンジン冷却用ある
いは空調装置冷却用の熱交換器を空気冷却する自動車用
ファン装置において、 空気流の上流側に位置する円筒部と、該円筒部の下流側
に配置され、円筒部内を通過する軸線方向の空気流を後
方へ排出する複数の開口を有した取付板とが一体形成さ
れたシュラウドと、 空気流の上流側に延びる出力軸および空気流の下流側に
前記出力軸の軸受外周部を有した全閉偏平形電動モータ
と、 前記シュラウドの円筒部内に配置され、前記全閉偏平形
電動モータの出力軸が取り付けられるボスと、該ボスの
外周側にて放射方向へ延びる複数の羽根とを有した軸流
ファンと、 前記全閉偏平形電動モータの軸受外周部を所定の間隔を
おき、かつそのほぼ全体を覆い、該全閉偏平形電動モー
タとともに前記シュラウドの取付板に取付けられ、少な
くとも一部が前記羽根の基端部へ延び、該羽根により形
成された空気流を前記軸受外周部へ導入可能とする空気
導入部および該空気導入部から取り入れられて軸受外周
部を通過した空気流を外部へ排出可能とする排出部が設
けられた案内部材と、 を備えたことを特徴とする自動車用ファン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985092776U JPH0716079Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 自動車用ファン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985092776U JPH0716079Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 自動車用ファン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62799U JPS62799U (ja) | 1987-01-06 |
JPH0716079Y2 true JPH0716079Y2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=30649871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985092776U Expired - Lifetime JPH0716079Y2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | 自動車用ファン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716079Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5072506B2 (ja) | 2007-09-21 | 2012-11-14 | 三菱重工業株式会社 | ファンモータ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2951634A (en) | 1958-06-30 | 1960-09-06 | Westinghouse Electric Corp | Ventilating and supporting structure for motors of reversible fans |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5117006A (ja) * | 1974-08-02 | 1976-02-10 | Hitachi Ltd | Dendofuan |
JPS5122114A (ja) * | 1974-08-16 | 1976-02-21 | Hitachi Ltd | Sofuki |
JPS5198807U (ja) * | 1975-02-06 | 1976-08-07 |
-
1985
- 1985-06-19 JP JP1985092776U patent/JPH0716079Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2951634A (en) | 1958-06-30 | 1960-09-06 | Westinghouse Electric Corp | Ventilating and supporting structure for motors of reversible fans |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62799U (ja) | 1987-01-06 |
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