JPH0716067Y2 - 無給油式回転真空ポンプ - Google Patents

無給油式回転真空ポンプ

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Publication number
JPH0716067Y2
JPH0716067Y2 JP10237390U JP10237390U JPH0716067Y2 JP H0716067 Y2 JPH0716067 Y2 JP H0716067Y2 JP 10237390 U JP10237390 U JP 10237390U JP 10237390 U JP10237390 U JP 10237390U JP H0716067 Y2 JPH0716067 Y2 JP H0716067Y2
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JP
Japan
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check valve
housing
exhaust hole
vacuum pump
rotary vacuum
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP10237390U
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English (en)
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JPH0462389U (ja
Inventor
久晶 黒岩
喜義 田川
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Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、空気を排出して真空を発生させるベーン型の
無給油式回転真空ポンプの改良に関するものである。
従来技術 無給油式回転真空ポンプにおける排気孔部の逆止弁は、
第1図に見られるように排気孔6の開口端部に、例えば
弾発力のある平板状の逆止弁7と、その上面に同じく板
状で先端部が若干上方へと折曲された逆止弁の後端部を
抑える弁カバープレート8が重ね合わせられ、逆止弁7
と弁カバープレート8の後端部が共にセンタハウジング
2の外壁面に螺着された構造である。逆止弁7の先端部
は排気孔6の開口端部を塞いでおり、ハウジング外部の
空気が排気孔6からハウジング内に逆流するのを防いで
いる。
回転真空ポンプでは、排気により排気弁で閉じられた排
気孔6内の空気圧力が高まり、空気圧力が外圧及び逆止
弁7の弾圧力を上回った時に逆止弁7を押し上げ排出さ
れる。さらに、空気が排出されると排気孔6の空気圧力
が下がり、逆止弁7が下がって再び排気孔を閉じること
になる。
この繰り返しによりハウジング内の空気を速やかに排出
すると共に、外気が流入して回転真空ポンプに負荷がか
かることを防止しているものである。
考案が解決しようとする課題 上記のような無給油式回転真空ポンプでは、運転時に高
周波の打撃音が発生し、騒音値が高いという不都合があ
った。
すなわち、排気孔6内の圧力が上がった時に外圧に加え
て逆止弁7のばね力とのバランスが崩れ、急速に弁が開
放されると共に排気も急速に行われるため、排気孔6内
の圧力も急速に下がることとなって弁が急速に閉じ、急
速に閉じた弁はハウジング2に設けられた弁座9に衝突
し、その結果高周波の衝突音を発生するものがある。
本考案はかかる従来技術の欠点に鑑み、逆止弁の弁座へ
の衝突回数及び速度を減少させて運転中の騒音を低減す
ることを目的とする。
問題点を解決するための手段 すなわち、金属製板ばねからなる逆止弁に、排気孔の略
中央に位置する小孔を穿設することにより本目的を達成
する。
作用 本考案にかかる無給油式回転真空ポンプでは、排気孔の
略中央に位置する逆止弁の小孔から排気が洩れるため、
逆止弁を押し上げて排気する回数が減少すると共に、逆
止弁が急速に動くことが無くなって逆止弁が弁座に衝突
する速度も減速されるため、衝突による高周波の騒音が
大幅に減少する。
実施例 以下に、本考案を、図面に示された一実施例に従って詳
細に説明する。
第1図は、本考案にかかる逆止弁を取り付けた無給油式
回転真空ポンプ1の断面図でもあり、排気孔6の開口端
部には弾発力のある金属製板ばねからなる平板状の逆止
弁7と、その上面には同じく板状で先端部が若干上方へ
折曲された逆止弁の後端部を抑える弁カバープレート8
が重ね合わせられ、逆止弁7と弁カバープレート8の後
端部が共にセンタハウジング2の外壁面に螺着されてい
る。
これにより、逆止弁7の先端部が排気孔6の開口端部を
塞いでおり、ハウジング外部の空気が排気孔6からハウ
ジング内に逆流しようとするのを防いでいる。
さらに、逆止弁7に、第2図に示すように排気孔6を塞
ぐ部分の略中央に小孔10を設けている。
小孔10の直径(断面積)はポンプの排気量等によって相
違するため定量的に特定することは困難であるが、おお
よその基準は、排出空気が内圧低下時に小孔10から逆流
し、ベーンポンプのベーン4の摺動及びロータ3の回転
に悪影響を及ぼさない程度とする。
このような回転真空ポンプにおいて、ロータ3は図にお
いて右方向に回転し、吸気孔5から吸入された空気はベ
ーン4によって進行方向前後を塞がれながら回転移動
し、ロータ3及びハウジング2間で形成された空間が急
速膨張する。これにより吸気孔5に接続された真空系内
は真空圧になる。
一方、吸気孔5から吸入された空気はベーン4によって
押され、排気孔6から逆止弁7を押し上げて排出され
る。
排気孔6内が高圧になった時に逆止弁7が押し上げられ
て開口し、排気によって低圧になった時に逆止弁7はハ
ウジング2上の弁座9に当接して外気の流入を防止す
る。
逆止弁の作用は、一般的にはポンプ内への外気の逆流を
制限することにより、排気側から断続的にベーンに加わ
る力を低減し、ベーンの摺動を安定させることにある。
本件にかかる逆止弁の改良は、完全密閉により外気流入
を防止することに主眼を置いたものでは無く、多少の外
気流入があったとしても許容できる範囲内でより大きな
問題である騒音の低減を図ったものである。
そして、吸入された空気が排気孔6から排出されるとき
逆止弁7を押し上げるのであるが、本考案によれば逆止
弁7に小孔10が開けられているため、排気孔6内の圧力
は上昇しにくい。このため、単位時間当たりの逆止弁7
の開閉回数が少なくなり、騒音を引き起こす逆止弁7の
弁座9への衝突回数も減少する。さらに、逆止弁の略中
央に設けられた小孔10からも微量の空気が流れるため逆
止弁7が急速に上下動(開閉)することが無くなり、弁
座に衝突する速度も低減されることになる。
このように弁座に衝突する回数、速度共に減少するた
め、衝突によって生ずる騒音は大幅に低減されるもので
ある。
なお、小孔10の位置は、排気孔6の略中央に位置するよ
う穿設する必要がある。これは、逆止弁7が均一に開く
ようにするためである。もし偏心して設けられている
と、逆止弁7が捩れて開閉することになって新たな騒音
の発生や、クラックの発生による逆止弁材の短命化を招
く虞れがある。
効果 以上のように本考案にかかる無給油式回転真空ポンプで
は、逆止弁に小孔を設けたため小孔より排気が洩れ、逆
止弁を押し上げる回数が減少すると共にその開閉速度も
遅くなって高周波の打撃音が低減され、より運転音の静
かな無給油式回転真空ポンプを提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる無給油式回転真空ポンプの断面
図、第2図は本考案の逆止弁を示す図である。 1……無給油式回転真空ポンプ、2……ハウジング、3
……ロータ、4……ベーン、5……吸気孔、6……排気
孔、7……逆止弁、8……弁カバープレート、9……弁
座、10……小孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングで囲まれた空間内にベーンを嵌
    装したロータを収容し、フロントハウジングとリアハウ
    ジング間に亘り前記ロータ回転軸を回転自在に支承して
    上記空間内でロータを前記回転軸と共に回転軸回りに回
    転可能に構成し、前記ハウジングの壁面に空気の吸気孔
    と排気孔を設け、前記排気孔にハウジング外部の空気が
    排気孔からハウジング内に逆流するのを防ぐ逆止弁を取
    着した無給油式回転ポンプにおいて、前記逆止弁に排気
    孔の略中央に位置する小孔を穿設することを特徴とする
    無給油式回転真空ポンプ。
JP10237390U 1990-09-29 1990-09-29 無給油式回転真空ポンプ Expired - Lifetime JPH0716067Y2 (ja)

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JP10237390U JPH0716067Y2 (ja) 1990-09-29 1990-09-29 無給油式回転真空ポンプ

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JP10237390U JPH0716067Y2 (ja) 1990-09-29 1990-09-29 無給油式回転真空ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0462389U JPH0462389U (ja) 1992-05-28
JPH0716067Y2 true JPH0716067Y2 (ja) 1995-04-12

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CN107387411A (zh) * 2017-08-03 2017-11-24 重庆市斯坦宾自能科技有限公司 高效散热的电动真空泵

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Publication number Publication date
JPH0462389U (ja) 1992-05-28

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