JPH07160232A - マルチカラー液晶表示装置 - Google Patents

マルチカラー液晶表示装置

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Publication number
JPH07160232A
JPH07160232A JP34062993A JP34062993A JPH07160232A JP H07160232 A JPH07160232 A JP H07160232A JP 34062993 A JP34062993 A JP 34062993A JP 34062993 A JP34062993 A JP 34062993A JP H07160232 A JPH07160232 A JP H07160232A
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liquid crystal
color
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drive
crystal display
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Application number
JP34062993A
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English (en)
Inventor
Tomihiro Hayakawa
富博 早川
Kazutami Noguchi
和民 野口
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーフィルタを用いずにカラー表示可能
で、反射型に好適であり、表示領域毎に異なる色で表示
可能なマルチカラー液晶表示装置を提供する。 【構成】 各信号電極Yには、青色領域8Bではトラン
スファゲート53B,53EEが、緑色領域8Gではトラ
ンスファゲート53G,53EEが、赤色領域8Rではト
ランスファゲート53R,53EEが、夫々組となって接
続される。センサ60で検知した速度検知信号は、A/
D変換部61、サンプリング回路62、P/S変換部6
3を介して、車速に対応する信号電極Yでは“1”、そ
の他の信号電極Yでは“0”の表示データとなる。車速
に対応する信号電極Yでは、トランスファゲート53B
(53G,53R)がオンして、駆動電圧VB(VG,V
R)が印加され、その他の信号電極Yでは、駆動電圧VE
Eが印加される。従って、青色領域8B(緑色領域8
G、赤色領域8R)内に指針9が位置する時は、紫色を
背景色とするメータの車速に対応した位置に、青色(緑
色、赤色)の指針9が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチカラー液晶表示
装置に係り、詳細には、液晶の複屈折性を利用してカラ
ー表示を行うマルチカラー液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビやパーソナルコンピュータ
や腕時計などにおける表示装置として、液晶表示装置が
公知であり、近年、液晶カラーテレビやコンピュータ端
末のカラーディスプレイなどのように、有彩色の表示を
行うことのできるカラー液晶表示装置も一般化してきて
いる。
【0003】カラー液晶表示装置においては、一般に、
その表示体は、液晶セルを一対の偏光板で挟み、一方の
偏光板の外側にバックライト(照明光源)を配置した透
過型のものである。その場合の液晶セルは、相対峙する
一対の透明電極の間に液晶を挟んでできていて、その一
方の透明電極側に特定の波長光を選択的に透過させるカ
ラーフィルタが設けられている。
【0004】そして、一対の透明電極間に印加する駆動
電圧をオン/オフすることによって、バックライトの光
が液晶表示体を透過したりしなかったりする。バックラ
イトの光は、液晶表示体の内のカラーフィルタを透過す
る際にそのカラーフィルタによって選択透過される特定
色に着色される。その着色された透過光が液晶表示体か
ら出射して、カラーフィルタの色に着色された表示が得
られる。
【0005】つまり、従来の液晶表示体では、液晶セル
は単に光スイッチとして機能しているだけであり、光の
着色はカラーフィルタによりなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラー
フィルタは一般に光透過率が小さい為、上記従来のカラ
ーフィルタを用いるカラー液晶表示装置では透過光の光
損失が大きくなり、表示が暗くなる傾向がある。特に、
電卓や時計等のそれほど精細な表示を要しない簡易的な
表示部に用いる反射型の液晶表示装置は、専用の光源
(バックライト)を備えていない上に、カラーフィルタ
を設けた場合に反射前と反射後とで二度カラーフィルタ
を透過して光損失を受けることになるから、カラーフィ
ルタによるカラー化は極めて困難である。
【0007】また、車等のスピードメータなどを液晶表
示する場合、車速に対応する数字(10km/h、20km
/hなど)を指す指針を表示して単に車速を知らせるだ
けでなく、その車速が安全圏内、注意圏内、危険圏内の
何れであるかの危険性の情報を青色や緑色や赤色などの
色で区別した表示により視覚で瞬間的に知らせることが
できると好都合である。しかし、反射型のカラー液晶表
示装置により、上述したように車速情報とともに危険性
の判断情報を的確に知らせるべくカラー表示することは
困難であった。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、カラーフィルタを用い
ず、反射型に好適であり、表示領域毎に異なる色で明る
いカラー表示が可能なマルチカラー液晶表示装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、対向する一対の電極間に液晶層が介装さ
れてなる液晶セルの、少なくとも光が入射する側の面
に、直接又は位相差板を介して偏光板が配置されてなる
液晶表示体を備え、前記液晶層を透過する光を液晶の複
屈折作用により楕円偏光させ、前記液晶層に印加する液
晶駆動電圧を変えて液晶層のリタデーションを変化させ
ることにより楕円偏光の偏光状態を変化させ透過光の色
を変化させるマルチカラー液晶表示装置であって、複数
の相異なる大きさの駆動電圧を発生する駆動電圧発生回
路と、前記駆動電圧から、“有り”の表示データに対応
して前記液晶表示体を複数に分割した部分領域に夫々対
応させた複数の駆動電圧の内の一つの駆動電圧を選択
し、“無し”の表示データに対応して前記“有り”の表
示データに対応する駆動電圧とは異なる駆動電圧を選択
する電圧選択手段と、前記一対の電極間に前記電圧選択
手段が選択した駆動電圧からなる液晶駆動電圧を印加す
る液晶駆動回路とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記マルチカラー液晶表示装置によれば、印加
する駆動電圧値に対応して異なる色を表示する液晶表示
体の電極に、“有り”の表示データに対応する複数の相
異なる大きさの駆動電圧と“無し”の表示データに対応
する駆動電圧から、“有り”又は“無し”の表示データ
に対応する駆動電圧を選択して印加するので、選択駆動
電圧に対応した楕円偏光の透過光が得られ、カラーフィ
ルタを用いることなく、前記電極に印加する駆動電圧の
種類数に対応した色数のカラー表示が可能となる。
【0011】特に、“有り”の表示データに対応する複
数の大きさの駆動電圧は、前記液晶表示体の表示領域を
複数に分割した各領域に夫々対応しているので、表示デ
ータが“有り”の時は、各領域毎に異なる色での表示が
得られる。“無し”の表示データに対応する駆動電圧
は、“有り”の時の駆動電圧とは異なる大きさであるた
め、表示データが“無し”の時は、“有り”の時と異な
る背景色の表示が得られる。
【0012】従って、カラーフィルタを用いる場合に較
べて、カラーフィルタによる光の透過損失がなくなるの
で、透過型は勿論、バックライトを設けない反射型の液
晶表示体においても明るいカラー表示が可能となり、液
晶表示装置の低廉化、薄型化及び低消費電力化が達成さ
れるとともに、本発明のマルチカラー液晶表示装置を車
等のスピードメータなどの計器類に用いることにより、
多大なるメリットが得られる。
【0013】
【実施例】本発明に係るマルチカラー液晶表示装置の一
実施例を図1乃至図5に基き、以下に説明する。
【0014】図1には、本発明に係るマルチカラー液晶
表示装置の一例の断面が模式的に示されている。同図に
示すように、このマルチカラー液晶表示装置1は、液晶
表示体3及びそれの駆動を行う駆動制御回路5を備えて
おり、液晶表示体3に印加する駆動電圧値に応じて異な
る色により表示を行うものである。
【0015】液晶表示体3は、液晶セル30を一対の上
偏光板40及び下偏光板41で挟み、さらに液晶セル3
0と上偏光板40との間に位相差板42を介装するとと
もに、下偏光板41の下面(液晶表示体3の裏面)に反
射板43を設けた反射型のものである。
【0016】液晶セル30は、一対の透明基板31,3
2をシール材33を介して接合し、その内部に液晶層3
4を封入したものである。透明基板31,32の相対峙
する面には、夫々予め透明電極36,38が形成されて
おり、さらに各透明電極36,38を被うように夫々配
向膜37,39が形成されている。
【0017】配向膜37,39は、液晶分子の配向方向
を規制する為に設けてあり、例えば配向膜37,39表
面を布で擦るラビング等の配向処理を施すことにより、
その配向処理方向に液晶分子の長軸方向が沿うように近
接する液晶分子の配向方向を規制する。これにより、液
晶層34の液晶分子34aの配列状態が、一方の透明基
板31から他方の透明基板32に向けて180゜〜27
0゜の角度で捩れる様に並んだ状態となる。即ち、液晶
セル30は、超捩れネマティック(STN)型液晶セル
である。
【0018】上記位相差板42は、上偏光板40を透過
した直線偏光を楕円偏光させるもので、その光学軸(進
相軸又は遅相軸)を、位相差板42に隣接する上偏光板
40の透過軸40aに対して所定角度斜めにずらした状
態で配置されている。
【0019】図2には、上記液晶セル30における配向
処理方向と上記位相差板42の光学軸と上記偏光板4
0,41の透過軸の組合せの一例が、各構成要素毎に模
式的平面図で示されている。同図において、片矢印付直
線31a,32aは夫々液晶セル30における下側配向
膜37及び上側配向膜39に施された配向処理方向であ
り、両矢印付直線40a,41aは夫々上偏光板40及
び下偏光板41の透過軸であり、直線42aは位相差板
42の光学軸である。なお、直線Sは表示面の左右方向
に沿う基準線であり、説明の便宜上設けた。
【0020】図2に示すように、液晶セル30の配向処
理方向31a,32aは、基準線Sに対して互いに逆方
向に所定角度θずつ傾いた方向に設定されており、これ
により液晶分子34aの配向状態は、下側の透明基板3
1側から上側の透明基板32側に向かって矢印Tで示す
角度と方向にツイストした配向状態となる。
【0021】また、位相差板42の光学軸42aは、こ
こでは遅相軸であり、基準線Sに対して所定の傾き角ψ
で斜めに交差している。さらに、この実施例において
は、上下一対の偏光板40,41の透過軸40a,41
aは互いに略平行であり、位相差板42の光学軸42a
に対して傾き角φだけ斜め方向にずれている。
【0022】以上の構成の液晶表示体3を有するマルチ
カラー液晶表示装置1は、位相差板42の偏光作用と液
晶セル30の偏光作用とにより、液晶表示体3に入射
し、反射板43で反射されて液晶表示体3の外に出射す
る光が着色されるものであり、その際、液晶セル30に
印加する電圧の大きさを駆動制御回路5で変えることに
より、表示色を任意に変え得るようになっている。
【0023】その着色機構について以下に説明する。外
部からの光は、上偏光板40の透過により直線偏光とな
り、さらに位相差板42を透過する過程で、位相差板4
2の光学軸42aの位置等の光学的配置条件とリタデー
ションの値に応じた偏光作用を受けて楕円偏光となる。
その楕円偏光は、液晶セル30を通る過程で、さらに液
晶セル30の光学的配置条件とリタデーションの値に応
じた偏光作用を受けて、その偏光状態が変わる。
【0024】そして、位相差板42及び液晶セル30に
よる偏光作用を受けた楕円偏光が下偏光板41に入射す
ると、その楕円偏光のうち、下偏光板41の透過軸41
aに沿った偏光成分の波長光だけが下偏光板41を透過
する。それ故、下偏光板41から出射する光(直線偏
光)は、着色された状態となる。その色相は、主に位相
差板42のリタデーションと液晶セル30のリタデーシ
ョンとによって決まる。
【0025】さらに、下偏光板41を通った光は、反射
板43で反射されて、上述した光経路と逆の経路で液晶
表示体3の上面側に出射するため、この出射光の色によ
る表示が得られる。
【0026】なお、位相差板42のリタデーションは、
位相差板42の屈折率異方性Δnと板厚dとの積Δn・
dによって決まり、また液晶セル30のリタデーション
は、液晶分子34aの配向状態によって決まる。従っ
て、液晶セル30に印加する電圧値を変えて液晶分子3
4aの配向状態を変化させることにより、液晶セル30
のリタデーションが変わり、液晶セル30における偏光
作用が変化する。
【0027】具体的には、液晶セル30に電圧を印加し
ていない時には、液晶表示体3に入射した光は、位相差
板42の偏光作用と、液晶分子34aの初期のツイスト
角Tに応じた偏光作用とを受け、それに応じた楕円偏光
となる。そして、下偏光板41を透過し、反射板43で
反射され、逆の経路を経て、液晶表示体3の上面側に出
射する。その時の表示色は、上記位相差板42及び初期
のツイスト角Tで配向してなる液晶層34の両者のリタ
デーションに応じた色となる。
【0028】また、液晶セル30の透明電極36,38
間に電圧を印加すると、その電圧値を大きくしていくの
にともなって液晶分子34aは初期のツイスト状態から
徐々に立ち上っていく。その立ち上がった配向状態に応
じて液晶セル30のリタデーションが変化し、液晶表示
体3に入射した光は、位相差板42の偏光作用と、液晶
セル30の変化したリタデーションに応じた偏光作用と
を受け、それに応じた楕円偏光となる。そのため、その
時の表示色は、上述した液晶セル30に電圧を印加して
いない時の色とは異なる。
【0029】さらに、液晶セル30に、液晶分子34a
がほぼ垂直に立上り配向する大きさの電圧を印加した時
には、液晶セル30のリタデーションもほぼ“0”とな
る。よって、液晶セル30による偏光作用がなくなり、
液晶表示体3に入射した光は、位相差板42の偏光作用
のみによる楕円偏光となる。そして、その楕円偏光は、
下偏光板41、反射板43及びその逆の経路を経て、液
晶表示体3から出射し、位相差板42のリタデーション
に応じた色に着色される。
【0030】上述した各角度θ、T、ψ、φについて
は、例えば、θは30゜、Tは240゜、ψは45゜、
φは45゜程度が好適である。また、位相差板42のリ
タデーションは1240nm程度で、液晶セル30のΔn
は0.1238で、dは6.8μmであって、その時の
Δn・dが842nm程度が好ましい。その場合に上記構
成の液晶表示体3においては、液晶セル30に印加され
る実効駆動電圧が0V、1.0V、1.3V、2.3V
程度の時に、夫々紫色、青色、緑色、赤色の表示が得ら
れる。
【0031】図3には、本発明に係るマルチカラー液晶
表示装置の表示部における一表示例が模式的に示されて
いる。同図に示すように、このマルチカラー液晶表示装
置の表示部MDは、車等に使用されるスピードメータの
表示部である。
【0032】このスピードメータの表示領域は、例えば
青色領域8B(0〜40)と緑色領域8G(40〜6
0)と赤色領域8R(60〜100)の3領域に分割さ
れている。そして、車速を指し示す指針9は、青色領域
8Bにおいては青色に(図3(B)の状態)、緑色領域
8Gにおいては緑色に(図3(C)の状態)、赤色領域
8Rにおいては赤色に(図3(D)の状態)、夫々着色
された表示となる。各色領域8B,8G,8Rにおける
指針9以外の部分の色は紫色(背景色)である。
【0033】次に、上記例のスピードメータの表示を行
なう駆動制御回路5の一例を説明する。
【0034】図4には、その回路構成の一例が示されて
いる。同図に示すように、駆動制御回路5は、シフトレ
ジスタ50、第1のラッチ回路51A、第2のラッチ回
路51B、デコーダ52及び複数のトランスファゲート
53B,53G,53R,53EEからなる信号電極駆動回
路、駆動電圧発生回路54、走査電極駆動回路55、及
び制御部56を有している。
【0035】また、この駆動制御回路5には、車速を検
知し、表示データを生成して駆動制御回路5に出力する
検知手段6が設けられている。その検知手段6は、例え
ば速度センサ60、A/D変換部61、サンプリング回
路62、及びP/S変換部63で構成されている。
【0036】なお、図4においては、液晶表示体3の表
示部MDは、複数の走査電極Xと複数の信号電極Yとに
よる単純マトリクス表示構成となっており、駆動制御回
路5により時分割駆動される。
【0037】トランスファゲート53Bとトランスファ
ゲート53EEは、各々1個ずつで一組になっていて、青
色領域8Bの各信号電極Yに一組ずつ配置されている。
そして、その各組において、トランスファゲート53
B,53EEの各出力端子は共通接続されて対応する信号
電極Yに接続されている。
【0038】同様に、トランスファゲート53Gとトラ
ンスファゲート53EEは、各々1個ずつで組をなし、そ
の各組において、トランスファゲート53G,53EEの
各出力端子は共通接続されて緑色領域8Gの対応する信
号電極Yに接続されている。トランスファゲート53
R,53EEも、各々1個ずつで組をなし、その各組にお
いて、トランスファゲート53R,53EEの各出力端子
は共通接続されて赤色領域8Rの対応する信号電極Yに
接続されている。
【0039】また、トランスファゲート53B,53G,
53R,53EEの各非制御端子は、夫々電源線L0,L
1,L2,L3に接続されている。ここで、電源線L0,L
1,L2,L3は、夫々駆動電圧VB,VG,VR,VEEの出
力線であり、トランスファゲート53B,53G,53
R,53EEの各非制御端子には、夫々駆動電圧VB,V
G,VR,VEEが印加される。
【0040】さらに、トランスファゲート53B,53
G,53R,53EEの各制御端子は、夫々信号線LB,L
G,LR,LEEを介してデコーダ52に接続されていて、
デコーダ52の各ビットの出力する各制御信号に対応し
てトランスファゲート53B,53G,53R,53EEは
夫々オン/オフする。そして、それらトランスファゲー
ト53B,53G,53R,53EEのうちオンしたゲート
は、その非制御端子の入力(即ち、駆動電圧VB,VG,
VR,VEE)を出力端子から出力する。
【0041】つまり、デコーダ52及びトランスファゲ
ート53B,53G,53R,53EEにより電圧選択手段
が構成されている。その電圧選択手段は、表示データに
対応して、青色領域8Bにおいてはトランスファゲート
53B,53EE、緑色領域8Gにおいてはトランスファ
ゲート53G,53EE、赤色領域8Rにおいてはトラン
スファゲート53R,53EE、の何れのゲートをオンす
るか択一的に選択する。そして、その選択により、青色
領域8Bの各信号電極Yには駆動電圧VBか駆動電圧VE
Eが印加され、緑色領域8Gの各信号電極Yには駆動電
圧VGか駆動電圧VEEが印加され、赤色領域8Rの各信
号電極Yには駆動電圧VRか駆動電圧VEEが印加され
る。
【0042】ところで、上記シフトレジスタ50は、制
御部56から入力される同期制御信号に同期して、各信
号電極Yに対応した表示データ(“0”又は“1”)を
データ線DLから取り込んで第1のラッチ回路51Aに
出力する。
【0043】第1のラッチ回路51Aは、制御部56か
ら入力される同期制御信号に同期して、シフトレジスタ
50の出力する表示データをラッチし第2のラッチ回路
51Bに出力する。第2のラッチ回路51Bは、制御部
56から入力される同期制御信号に同期して、第1のラ
ッチ回路51Aの出力する表示データをラッチしデコー
ダ52に出力する。
【0044】デコーダ52は、第2のラッチ回路51B
の出力する表示データをデコードし、夫々の信号線L
B,LG,LR,LEEに、表示データに対応した上記各ト
ランスファゲート53B,53G,53R,53EEのオン
/オフ用の制御信号(具体的には、ハイ・ローの信号)
を出力する。
【0045】駆動電圧発生回路54は、電源電圧、又は
必要に応じて電源電圧をDC−DCコンバータにより昇
圧して得られる所定値の電圧、から適当な負荷を介して
上記駆動電圧VB,VG,VR,VEEを生成して夫々電源
線L0,L1,L2,L3に出力するとともに、走査電極X
の走査電圧を生成し走査電極駆動回路55に電源線L3
を介して供給する。
【0046】走査電極駆動回路55は、制御部56から
の同期制御信号に同期して走査信号を生成する。そし
て、走査電極駆動回路55は、その走査信号に基づいて
各走査電極Xを線順次に走査し、上記駆動電圧発生回路
54から供給される印加電圧(走査電圧)を印加してい
く。走査開始にあたって、走査電極駆動回路55には、
駆動電圧発生回路54からスタートパルスが入力され
る。
【0047】なお、制御部56は、同期制御信号を生成
してシフトレジスタ50、第1のラッチ回路51A、第
2のラッチ回路51B及び走査電極駆動回路55に出力
する。また、制御部56は、A/D変換部61、サンプ
リング回路62及びP/S変換部63にも同期制御信号
を出力する。
【0048】センサ60は、既知の速度センサであり、
例えば光センサや磁気センサである。センサ60には、
電源電圧VCCが供給される。
【0049】A/D変換部61は、制御部56からの同
期制御信号に同期して所定の変換タイミングでセンサ6
0の速度検知信号(アナログ値)をディジタル変換し、
サンプリング回路62に出力する。
【0050】サンプリング回路62は、A/D変換部6
1でディジタル変換された速度検知信号を、制御部56
からの同期制御信号に同期して所定のサンプリングタイ
ミングでサンプリングし、P/S変換部63にパラレル
データとして出力する。
【0051】P/S変換部63は、制御部56からの同
期制御信号に同期して、サンプリング回路62の出力す
る速度検知信号をシリアル変換し、液晶の表示データと
して、順次、シフトレジスタ50に出力する。
【0052】以下に、上記構成の駆動制御回路5の作用
を、具体的に説明する。
【0053】なお、液晶表示体3においては、角度θ、
T、ψ、φ、位相差板42のリタデーション及び液晶セ
ル30のΔn・dの値は上記例示した値とする。そし
て、駆動電圧発生回路54から出力する駆動電圧VB,
VG,VR,VEEは何れも実効値で夫々1.0V、1.3
V、2.3V、0Vとなる様に設定される。その場合、
青色領域8B、緑色領域8G及び赤色領域8Rにおい
て、各信号電極Yに印加される印加電圧値(実効値)、
及び表示色の関係は表1のようになっている。
【表1】
【0054】センサ60の出力する速度検知信号は、夫
々制御部56からの同期制御信号に同期して、A/D変
換部61でディジタル変換され、さらにサンプリング回
路62でサンプリングされ、さらにP/S変換部63で
シリアル変換されて各信号電極Yに対応した表示データ
となる。
【0055】例えば、図3(B)の場合、速度30km/
hに対応する信号電極Yの表示データは“有り”のデー
タ“1”であり、その他の信号電極Yの表示データは
“無し”のデータ“0”である。そして、その表示デー
タは、データ線DLを介してシフトレジスタ50に送ら
れる。
【0056】シフトレジスタ50は、制御部56からの
同期制御信号に同期して、上記表示データを取り込み、
第1のラッチ回路51Aに出力する。
【0057】第1のラッチ回路51Aは、制御部56か
らの同期制御信号に同期して、シフトレジスタ50の出
力する各表示データをラッチし第2のラッチ回路51B
に出力し、第2のラッチ回路51Bは、制御部56から
の同期制御信号に同期して、第1のラッチ回路51Aの
出力する各表示データをラッチしデコーダ52に出力す
る。
【0058】デコーダ52は、表示データ“1”に対応
して、速度30km/hに対応する信号電極Yに接続され
たトランスファゲート53B,53EEのうち、トランス
ファゲート53Bの制御端子に制御信号“1”を出力
し、トランスファゲート53EEの制御端子に制御信号
“0”を出力する。また、その他の信号電極Yについて
は、表示データが“0”であるので、デコーダ52は、
その他の各信号電極Yに接続されたトランスファゲート
53B,53EEのうち、トランスファゲート53Bの制御
端子に制御信号“0”を出力し、トランスファゲート5
3EEの制御端子に制御信号“1”を出力する。
【0059】それによって、速度30km/hに対応する
信号電極Yについては、トランスファゲート53Bがオ
ンして、印加実効電圧が1.0Vとなる駆動電圧VBが
印加される。また、その他の信号電極Yについてはトラ
ンスファゲート53EEがオンして、印加実効電圧が0V
となる駆動電圧VEEが印加される。従って、紫色を背景
色とするメータの30km/hの位置に青色の指針9が表
示される。
【0060】なお、上述した各信号電極Yへの駆動電圧
の印加は、走査電極駆動回路55が各走査電極Xに走査
電圧を順次印加するのと同期して行われ、各走査電極X
の走査が一巡すると一フレームの表示が終了する。
【0061】また、図3(C)の場合には、速度50km
/hに対応する信号電極Yについては、表示データは
“1”であり、トランスファゲート53Gがオンして、
印加実効電圧が1.3Vとなる駆動電圧VGが印加され
る。その他の信号電極Yについては、図3(B)の場合
と同じで、印加実効電圧が0Vとなる駆動電圧VEEが印
加される。従って、紫色を背景色とするメータの50km
/hの位置に緑色の指針9が表示される。
【0062】さらに、図3(D)の場合には、速度80
km/hに対応する信号電極Yについては、表示データは
“1”であり、トランスファゲート53Rがオンして、
印加実効電圧が2.3Vとなる駆動電圧VGが印加され
る。その他の信号電極Yについては、図3(B)の場合
と同じで、印加実効電圧が0Vとなる駆動電圧VEEが印
加される。従って、紫色を背景色とするメータの80km
/hの位置に赤色の指針9が表示される。
【0063】なお、図3(A)の状態は、例えば車速が
0km/h又は100km/hを超える場合で、青色領域8
B、緑色領域8G及び赤色領域8Rの全信号電極Yの表
示データは“0”であり、全て紫色で表示されている。
【0064】以上、詳述したように、本実施例のマルチ
カラー液晶表示装置1によれば、従来のマルチカラー液
晶表示装置と異なり、カラーフィルタを用いなくても液
晶セル30に印加する駆動電圧の大きさを変えるだけ
で、異なる色を表示することができる。この場合、カラ
ーフィルタを使用しない為に透過光量の損失が格段に少
なくなくなり、表示の明るさを充分高くすることができ
る。それ故、上記実施例における液晶表示体3のよう
に、バックライトを用いない反射型の表示体であっても
表示の明るさは充分であり、実用上何等不都合を生じな
い。従って、カラー液晶表示装置の低廉化、薄型化及び
低消費電力化が達成される。
【0065】特に、車等のスピードメータをマルチカラ
ー表示することにより、車速に応じて指針9の色を青
色、緑色、赤色と変化させて車速等の情報とともに危険
性の判断情報も知らせることができるので、本発明のマ
ルチカラー液晶表示装置は、車等のスピードメータなど
の計器類の表示に好適である。
【0066】なお、上記実施例においては、液晶表示体
3は反射型としたが、反射板43を設けずに透過型のも
のとしてもよい。
【0067】また、上記実施例においては、液晶セル3
0はSTN型セルであるとしたが、それに限定されるも
のではなく、例えば液晶分子配向のツイスト角度が90
゜程度のねじれネマティック(TN)型セルや、ツイス
ト配向させずに基板に沿って一方向に配向させたホモジ
ニアスセルなどであってもよい。
【0068】さらに、上記実施例においては、位相差板
42を設けているが、位相差板がなくてもよい。また、
上偏光板40と下偏光板41の透過軸は平行に限らず、
直交していてもよい。そのような場合でも、上記実施例
と同様に、信号電極Yに印加する電圧値を変えることに
よって表示色が変わり、カラー表示可能である。
【0069】さらにまた、上記実施例においては、表示
色が4色の場合について説明したが、分割領域が2つの
場合には3色でもよいし、分割領域が4つ以上の場合に
は5色以上でもよいのは勿論であるし、表示色も上記実
施例の色に何等制限されないのはいうまでもない。
【0070】また、メータの表示様式は、図5に示す変
形例のように、円グラフ状のものでもよい。図5(A)
は、車速が30km/hの場合であり、青色領域8Bにお
いて0〜30km/hの領域は青色に、その他は紫色に表
示されている。図5(B)は、車速が50km/hの場合
であり、青色領域8Bは青色に、緑色領域8Gにおいて
40〜50km/hの領域は緑色に、その他は紫色に表示
されている。図5(C)は、車速が80km/hの場合で
あり、青色領域8Bは青色に、緑色領域8Gは緑色に、
赤色領域8Rにおいて60〜80km/hの領域は赤色
に、その他は紫色に表示されている。
【0071】さらに、本発明は、上記実施例のようにス
ピードメータを表示させる場合に限らないのはいうまで
もない。
【0072】さらにまた、本発明は、上記実施例のよう
な単純マトリクス方式に限らず、アクティブマトリクス
方式やセグメント表示方式などにも適用可能であり、さ
らに、時分割駆動以外のスタティック駆動方式等にも同
様に、適用可能である。
【0073】また、信号電極Yに印加する駆動電圧を所
定の実効値に設定することができれば、オン電圧を印加
するパルスのパルス幅を変えたり、複数のフレームのう
ちオン電圧を印加する回数を変えるなどしてもよく、そ
の駆動形式は問わない。
【0074】
【発明の効果】本発明に係るマルチカラー液晶表示装置
によれば、印加する駆動電圧値に対応して異なる色を表
示する液晶表示体の電極に、“有り”の表示データに対
応する液晶表示体を複数に分割して割り当てた複数の相
異なる大きさのオン駆動電圧と“無し”の表示データに
対応するオフ駆動電圧から、“有り”又は“無し”の表
示データに対応する駆動電圧を選択して印加するので、
カラーフィルタを用いることなく、簡単な駆動制御回路
により前記電極に印加する駆動電圧の種類数に対応した
色数の明るいマルチカラー表示が可能である。
【0075】特に、表示データが“有り”の時にはその
表示領域に固有の色の表示が得られ、表示データが“無
し”の時には“有り”の時と異なる背景色となるので、
本発明のマルチカラー液晶表示装置を車等のスピードメ
ータなどの計器類に適用する場合に、車速に応じた色の
表示により、車速等の情報とともに危険性等の他の判断
情報も同時に視覚から的確に知らせることができる。
【0076】従って、透過型は勿論、バックライトを有
しない反射型の液晶表示体においてもカラー表示が可能
となり、液晶表示装置の低廉化、薄型化及び低消費電力
化が達成されるとともに、本発明のマルチカラー液晶表
示装置を車等のスピードメータなどの計器類に用いるこ
とにより、上述のような多大なるメリットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチカラー液晶表示装置の一例
の模式断面図である。
【図2】そのマルチカラー液晶表示装置の液晶セルにお
ける液晶分子の配向方向と位相差板の光学軸と偏光板の
透過軸の組合せの一例を、各構成要素毎に示す模式図で
ある。
【図3】そのマルチカラー液晶表示装置における一表示
例を示す模式図である。
【図4】そのマルチカラー液晶表示装置における駆動回
路の一構成例を示すブロック図である。
【図5】そのマルチカラー液晶表示装置における表示様
式の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
VB,VG,VR,VEE 駆動電圧 X 走査電極 Y 信号電極 1 マルチカラー液晶表示装置 3 液晶表示体 5 駆動制御回路 30 液晶セル 31,32 透明基板 33 シール材 34 液晶層 36,38 透明電極 37,39 配向膜 40 上偏光板 41 下偏光板 42 位相差板 43 反射板 50 シフトレジスタ 51A 第1のラッチ回路 51B 第2のラッチ回路 52 デコーダ(電圧選択手段) 53B,53G,53R,53EE トランスファゲート
(電圧選択手段) 54 駆動電圧発生回路 55 走査電極駆動回路 56 制御部 60 センサ 61 A/D変換部 62 サンプリング回路 63 P/S変換部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の電極間に液晶層が介装さ
    れてなる液晶セルの、少なくとも光が入射する側の面
    に、直接又は位相差板を介して偏光板が配置されてなる
    液晶表示体を備え、 前記液晶層を透過する光を液晶の複屈折作用により楕円
    偏光させ、前記液晶層に印加する液晶駆動電圧を変えて
    液晶層のリタデーションを変化させることにより楕円偏
    光の偏光状態を変化させ透過光の色を変化させるマルチ
    カラー液晶表示装置であって、 複数の相異なる大きさの駆動電圧を発生する駆動電圧発
    生回路と、 前記駆動電圧から、“有り”の表示データに対応して前
    記液晶表示体を複数に分割した部分領域に夫々対応させ
    た複数の駆動電圧の内の一つの駆動電圧を選択し、“無
    し”の表示データに対応して前記“有り”の表示データ
    に対応する駆動電圧とは異なる駆動電圧を選択する電圧
    選択手段と、 前記一対の電極間に前記電圧選択手段が選択した駆動電
    圧からなる液晶駆動電圧を印加する液晶駆動回路とを備
    えたことを特徴とするマルチカラー液晶表示装置。
JP34062993A 1993-12-08 1993-12-08 マルチカラー液晶表示装置 Pending JPH07160232A (ja)

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