JPH07159561A - 時刻表示装置 - Google Patents

時刻表示装置

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Publication number
JPH07159561A
JPH07159561A JP34063093A JP34063093A JPH07159561A JP H07159561 A JPH07159561 A JP H07159561A JP 34063093 A JP34063093 A JP 34063093A JP 34063093 A JP34063093 A JP 34063093A JP H07159561 A JPH07159561 A JP H07159561A
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JP
Japan
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liquid crystal
display
turned
display device
time
Prior art date
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Application number
JP34063093A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomihiro Hayakawa
富博 早川
Kazutami Noguchi
和民 野口
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07159561A publication Critical patent/JPH07159561A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示変化に富んだカラー表示の時刻表示装置
を提供する。 【構成】 “時:分”表示部8の各画素に駆動電圧VG
を印加するとともに、枠表示部9の各画素90,91に
駆動電圧VR,VBを1秒毎に変えて交互に印加する駆動
制御回路5とを備えている。各信号電極Yに3個ずつ接
続されたトランスファゲート53a,53b,53c
は、制御部56の出力する表示データに対応してオン/
オフし、信号電極Yに駆動電圧VR,VB,VGを選択し
て印加する。分周回路58の出力する1秒クロック信号
に同期して、PMOS60,62又はNMOS61,6
3の何れか一方が交互にオンする。PMOS60,62
がオンすると、トランスファゲート53a及びトランス
ファゲート53bがオンしている枠表示部9の各画素は
夫々赤色及び青色になる。NMOS61,63がオンす
ると、赤色及び青色に表示されていた各画素は、夫々青
色及び赤色に変わる。再び、PMOS60,62がオン
すると、元の色に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時刻表示装置に係り、
詳細には、時刻を表示する表示部に、液晶の複屈折性を
利用して異なる色を表示する液晶表示体を用いた時刻表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタルウォッチなどの時刻表
示装置は、時刻を表示する表示部に白黒表示の液晶表示
体を用いているのが一般的である。そのような時刻表示
装置においては、例えば8時30分の時刻を“08:3
0”と表示するように、時を表す数字と分を表す数字と
の間にコロン“:”が表示されていた。そして、そのコ
ロンは1秒毎に点滅しており、その点滅により1秒間の
長さを表していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の時刻表示装置においては、白黒表示であるだけでな
く、分や時の変わる瞬間以外はコロンが点滅するだけで
あるので、見る人に対して時刻を知らせるという本質的
な機能を満たしていても、表示変化に乏しく興趣に欠け
るものであった。
【0004】特に、ディジタル式の腕時計などでは、時
計機能のみならず、ゲーム機能や血圧等の測定機能など
を備えたものがある。例えば、ゲーム機能付き時計の場
合には、複数のキャラクターを異なる色で表示すること
によりそれらの区別が容易になったり、血圧測定機能付
き時計の場合には、測定値をその値に応じて異なる色で
表示することにより測定結果が適正範囲にあるか否かを
視覚的に把握することができるなど、白黒表示よりもカ
ラー表示のほうが情報の伝達性に優れており、腕時計な
どにおいてもカラー表示が好ましい。
【0005】しかし、従来のカラー液晶表示体は、表示
体を透過する光をカラーフィルタにより着色していたの
で、表示が暗くなってしまい、バックライト(光源)の
内蔵が不可欠で反射型には適さなかった。そのため、消
費電力が高くなり、一般的なボタン型電池による長期間
(1年乃至数年程度)の使用には甚だ不適当であるだけ
でなく、バックライト付きのカラー液晶表示体を腕時計
としての携帯性を損なわない程度に薄型化するのは困難
であった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、表示変化に富んだ明るい
カラー表示の携帯用反射型として好適な時刻表示装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、時刻を表示する表示部に、駆動電圧に対
応して液晶層のリタデーションを変化させ異なる色を表
示する液晶表示体を用いた時刻表示装置であって、前記
表示部の時及び分の表示の周囲に、有彩色で表示される
複数のドットからなる模様を有するとともに、該模様の
各ドットに、複数の相異なる大きさの駆動電圧を、1秒
毎に相互に切り換えて印加する駆動回路を有することを
特徴とする時刻表示装置。
【0008】
【作用】上記時刻表示装置によれば、液晶表示体の表示
部に設けられた複数のドットからなる模様の各ドット
に、複数の相異なる大きさの駆動電圧を、1秒毎に相互
に切り換えて印加するため、その模様の各ドットがカラ
ー表示されるとともにその色が1秒毎に変化する。従っ
て、時間の単位長さである1秒を表示色の切換えにより
表すことができ、変化に富んだ表示が得られる。
【0009】
【実施例】本発明に係る時刻表示装置の一実施例を図1
乃至図4に基き、以下に説明する。
【0010】図1には、本発明に係る時刻表示装置の表
示部における一表示例が模式的に示されている。同図に
示すように、この時刻表示装置の表示部MDには、例え
ば緑色表示の“時:分”表示部8の周囲に枠表示部(模
様)9が設けられている。そして、その枠表示部9は、
例えば青色と赤色の表示が交互に点灯される画素(ドッ
ト)90,91が交互に並んでできていて、それら各画
素90,91の色が1秒毎に交互に切り換わるようにな
っている。
【0011】そのような表示を行う時刻表示装置の詳細
を説明する前に、本発明に係る時刻表示装置の表示部分
に使用されるカラー液晶表示装置について説明する。
【0012】図2には、本発明に係る時刻表示装置の表
示部分に使用されるカラー液晶表示装置の一例の断面が
模式的に示されている。同図に示すように、このカラー
液晶表示装置1は、液晶表示体3及びそれの駆動を行う
駆動制御回路5を備えており、液晶表示体3に印加する
駆動電圧値に応じて異なる色により表示を行うものであ
る。
【0013】液晶表示体3は、液晶セル30を一対の上
偏光板40及び下偏光板41で挟み、さらに液晶セル3
0と上偏光板40との間に位相差板42を介装するとと
もに、下偏光板41の下面(液晶表示体3の裏面)に反
射板43を設けた反射型のものである。
【0014】液晶セル30は、一対の透明基板31,3
2をシール材33を介して接合し、その内部に液晶層3
4を封入したものである。透明基板31,32の相対峙
する面には、夫々予め透明電極36,38が形成されて
おり、さらに各透明電極36,38を被うように夫々配
向膜37,39が形成されている。
【0015】配向膜37,39は、液晶分子の配向方向
を規制する為に設けてあり、例えば配向膜37,39表
面を布で擦るラビング等の配向処理を施すことにより、
その配向処理方向に液晶分子の長軸方向が沿うように近
接する液晶分子の配向方向を規制する。これにより、液
晶層34の液晶分子34aの配列状態が、一方の透明基
板31から他方の透明基板32に向けて180゜〜27
0゜の角度で捩れる様に並んだ状態となる。即ち、液晶
セル30は、超捩れネマティック(STN)型液晶セル
である。
【0016】上記位相差板42は、上偏光板40を透過
した直線偏光を楕円偏光させるもので、その光学軸(進
相軸又は遅相軸)を、位相差板42に隣接する上偏光板
40の透過軸40aに対して所定角度斜めにずらした状
態で配置されている。
【0017】図3には、上記液晶セル30における配向
処理方向と上記位相差板42の光学軸と上記偏光板4
0,41の透過軸の組合せの一例が、各構成要素毎に模
式的平面図で示されている。同図において、片矢印付直
線31a,32aは夫々液晶セル30における下側配向
膜37及び上側配向膜39に施された配向処理方向であ
り、両矢印付直線40a,41aは夫々上偏光板40及
び下偏光板41の透過軸であり、直線42aは位相差板
42の光学軸である。なお、直線Sは表示面の左右方向
に沿う基準線であり、説明の便宜上設けた。
【0018】図3に示すように、液晶セル30の配向処
理方向31a,32aは、基準線Sに対して互いに逆方
向に所定角度θずつ傾いた方向に設定されており、これ
により液晶分子34aの配向状態は、下側の透明基板3
1側から上側の透明基板32側に向かって矢印Tで示す
角度と方向にツイストした配向状態となる。
【0019】また、位相差板42の光学軸42aは、こ
こでは遅相軸であり、基準線Sに対して所定の傾き角ψ
で斜めに交差している。さらに、この実施例において
は、上下一対の偏光板40,41の透過軸40a,41
aは互いに略平行であり、位相差板42の光学軸42a
に対して傾き角φだけ斜め方向にずれている。
【0020】以上の構成の液晶表示体3を有するカラー
液晶表示装置1は、位相差板42の偏光作用と液晶セル
30の偏光作用とにより、液晶表示体3に入射し、反射
板43で反射されて液晶表示体3の外に出射する光が着
色されるものであり、その際、液晶セル30に印加する
電圧の大きさを駆動制御回路5で変えることにより、表
示色を任意に変え得るようになっている。
【0021】その着色機構について以下に説明する。外
部からの光は、上偏光板40の透過により直線偏光とな
り、さらに位相差板42を透過する過程で、位相差板4
2の光学軸42aの位置等の光学的配置条件とリタデー
ションの値に応じた偏光作用を受けて楕円偏光となる。
その楕円偏光は、液晶セル30を通る過程で、さらに液
晶セル30の光学的配置条件とリタデーションの値に応
じた偏光作用を受けて、その偏光状態が変わる。
【0022】そして、位相差板42及び液晶セル30に
よる偏光作用を受けた楕円偏光が下偏光板41に入射す
ると、その楕円偏光のうち、下偏光板41の透過軸41
aに沿った偏光成分の波長光だけが下偏光板41を透過
する。それ故、下偏光板41から出射する光(直線偏
光)は、着色された状態となる。その色相は、主に位相
差板42のリタデーションと液晶セル30のリタデーシ
ョンとによって決まる。
【0023】さらに、下偏光板41を通った光は、反射
板43で反射されて、上述した光経路と逆の経路で液晶
表示体3の上面側に出射するため、この出射光の色によ
る表示が得られる。
【0024】なお、位相差板42のリタデーションは、
位相差板42の屈折率異方性Δnと板厚dとの積Δn・
dによって決まり、また液晶セル30のリタデーション
は、液晶分子34aの配向状態によって決まる。従っ
て、液晶セル30に印加する電圧値を変えて液晶分子3
4aの配向状態を変化させることにより、液晶セル30
のリタデーションが変わり、液晶セル30における偏光
作用が変化する。
【0025】具体的には、液晶セル30に電圧を印加し
ていない時には、液晶表示体3に入射した光は、位相差
板42の偏光作用と、液晶分子34aの初期のツイスト
角Tに応じた偏光作用とを受け、それに応じた楕円偏光
となる。そして、下偏光板41を透過し、反射板43で
反射され、逆の経路を経て、液晶表示体3の上面側に出
射する。その時の表示色は、上記位相差板42及び初期
のツイスト角Tで配向してなる液晶層34の両者のリタ
デーションに応じた色となる。
【0026】また、液晶セル30の透明電極36,38
間に電圧を印加すると、その電圧値を大きくしていくの
にともなって液晶分子34aは初期のツイスト状態から
徐々に立ち上っていく。その立ち上がった配向状態に応
じて液晶セル30のリタデーションが変化し、液晶表示
体3に入射した光は、位相差板42の偏光作用と、液晶
セル30の変化したリタデーションに応じた偏光作用と
を受け、それに応じた楕円偏光となる。そのため、その
時の表示色は、上述した液晶セル30に電圧を印加して
いない時の色とは異なる。
【0027】さらに、液晶セル30に、液晶分子34a
がほぼ垂直に立上り配向する大きさの電圧を印加した時
には、液晶セル30のリタデーションもほぼ“0”とな
る。よって、液晶セル30による偏光作用がなくなり、
液晶表示体3に入射した光は、位相差板42の偏光作用
のみによる楕円偏光となる。そして、その楕円偏光は、
下偏光板41、反射板43及びその逆の経路を経て、液
晶表示体3から出射し、位相差板42のリタデーション
に応じた色に着色される。
【0028】上述した各角度θ、T、ψ、φについて
は、例えば、θは30゜、Tは240゜、ψは45゜、
φは45゜程度が好適である。また、位相差板42のリ
タデーションは1240nm程度で、液晶セル30のΔn
は0.1238で、dは6.8μmであって、その時の
Δn・dが842nm程度が好ましい。その場合に上記構
成の液晶表示体3においては、液晶セル30に印加され
る実効駆動電圧が1.0V、1.3V、2.3V程度の
時に、夫々青色、緑色、赤色の表示が得られる。
【0029】次に、上記液晶表示体3において、3色の
表示を行なうように構成された駆動制御回路5の一例を
説明する。
【0030】図4には、その回路構成の一例が示されて
いる。同図に示すように、駆動制御回路5は、シフトレ
ジスタ50、第1のラッチ回路51A、第2のラッチ回
路51B、デコーダ52及び複数のトランスファゲート
(TG)53a,53b,53cからなる信号電極駆動
回路、駆動電圧発生回路54、走査電極駆動回路55、
制御部56、発振回路57及び分周回路58を有してい
る。なお、図4においては、液晶表示体3の表示部MD
は、複数の走査電極Xと複数の信号電極Yとによる単純
マトリクス表示構成となっており、駆動制御回路5によ
り時分割駆動される。
【0031】トランスファゲート53a,53b,53
cは、各信号電極Yに対して3個ずつ組となって配置さ
れている。そして、その各組において、トランスファゲ
ート53a,53b,53cの各出力端子は共通接続さ
れて対応する信号電極Yに接続されている。
【0032】また、トランスファゲート53a,53
b,53cの各非制御端子は、夫々、電源線L4,L5,
L2に接続されている。電源線L4,L5は、何れも電源
線L0,L1に分岐していて、電源線L4と電源線L0の間
にPMOS60、電源線L4と電源線L1の間にNMOS
61、電源線L5と電源線L1の間にPMOS62、電源
線L5と電源線L0の間にNMOS63、が夫々設けられ
ている。
【0033】PMOS60,62及びNMOS61,6
3は、エンハンスメント形FETでスイッチング素子と
して機能している。即ち、それらFETのスイッチング
により、電源線L4,L5は、夫々電源線L0,L1の相反
する一方ずつに接続される。
【0034】ここで、電源線L0,L1は、駆動電圧V
R,VBの出力線であり、トランスファゲート53a,5
3bの各非制御端子には、夫々駆動電圧VR,VBの相反
する一方ずつが印加される。電源線L2は、駆動電圧VG
の出力線であり、トランスファゲート53cの非制御端
子には駆動電圧VGが印加される。
【0035】また、トランスファゲート53a,53
b,53cの各制御端子は、各信号線La,Lb,Lc
を介してデコーダ52に接続されていて、デコーダ52
の各ビットから出力される各制御信号に対応してトラン
スファゲート53a,53b,53cは夫々オン/オフ
する。そして、それらトランスファゲート53a,53
b,53cのうちオンしたゲートは、その非制御端子の
入力(即ち、駆動電圧VR,VB,VG)を出力端子から
出力する。
【0036】つまり、デコーダ52及びトランスファゲ
ート53a,53b,53cにより選択手段が構成され
ている。その選択手段は、表示データに対応して、各信
号電極Yに接続された3個一組のトランスファゲート5
3a,53b,53cのうちのどのゲートをオンするか
択一的に選択し、各信号電極Yに印加する電圧を駆動電
圧VR,VB,VGの中から選択する。
【0037】ここで、表示データは、例えば2ビットで
構成されたデータである。その1ビット目のデータ
(“0”又は“1”)と2ビット目のデータ(“0”又
は“1”)の組合せにより、デコーダ52は、一信号電
極Yに接続された3個一組のトランスファゲート53
a,53b,53cに対して組合せの異なる制御信号を
生成する。
【0038】ところで、上記シフトレジスタ50は、制
御部56から入力される同期制御信号に同期して、各信
号電極Yに対応した表示データをデータ線DLから取り
込んで第1のラッチ回路51Aに出力する。
【0039】第1のラッチ回路51Aは、制御部56か
ら入力される同期制御信号に同期して、シフトレジスタ
50の出力する表示データをラッチし第2のラッチ回路
51Bに出力する。第2のラッチ回路51Bは、制御部
56から入力される同期制御信号に同期して、第1のラ
ッチ回路51Aの出力する表示データをラッチしデコー
ダ52に出力する。
【0040】デコーダ52は、第2のラッチ回路51B
の出力する表示データをデコードし、夫々の信号線L
a,Lb,Lcに、表示データに対応した上記各トラン
スファゲート53a,53b,53cのオン/オフ用の
制御信号(具体的には、ハイ・ローの信号)を出力す
る。
【0041】駆動電圧発生回路54は、電源電圧、又は
必要に応じて電源電圧をDC−DCコンバータにより昇
圧して得られる所定値の電圧、から適当な負荷を介して
上記駆動電圧VR,VB,VGを生成して夫々電源線L0,
L1,L2に出力するとともに、走査電極Xの走査電圧を
生成し走査電極駆動回路55に電源線L3を介して供給
する。また、駆動電圧発生回路54は、電源線L6を介
して発振回路57に電源電圧を供給する。
【0042】発振回路57は、駆動電圧発生回路54の
供給する電源電圧により水晶発振器などを動作させて所
定のクロック信号を生成し分周回路58に出力する。
【0043】分周回路58は、発振回路57の出力する
クロック周波数に同期した所定周波数の出力信号、例え
ば1秒クロック信号を生成し、信号線Ltを介して上記
PMOS60,62及びNMOS61,63のゲート電
極に出力する。
【0044】分周回路58の出力信号が“0(ロー)”
の時、PMOS60,62はオンし、一方NMOS6
1,63はオフする。それにより、電源線L4は電源線
L1から切り離されて電源線L0に接続され、トランスフ
ァゲート53aの非制御端子に駆動電圧VRが印加され
る。一方、電源線L5は電源線L0から切り離されて電源
線L1に接続され、トランスファゲート53bの非制御
端子に駆動電圧VBが印加される。
【0045】分周回路58の出力信号が“1(ハイ)”
の時、PMOS60,62はオフし、一方NMOS6
1,63はオンする。それにより、電源線L4は電源線
L0から切り離されて電源線L1に接続され、トランスフ
ァゲート53aの非制御端子に駆動電圧VBが印加され
る。一方、電源線L5は電源線L1から切り離されて電源
線L0に接続され、トランスファゲート53bの非制御
端子に駆動電圧VRが印加される。
【0046】つまり、分周回路58、PMOS60,6
2及びNMOS61,63により、切換手段が構成され
ており、その切換手段により分周回路58の出力信号に
対応して所定時刻毎に、トランスファゲート53a,5
3bの非制御端子に印加される駆動電圧が交互に変わ
り、表示色が変わる。
【0047】走査電極駆動回路55は、制御部56から
の同期制御信号に同期して走査信号を生成する。そし
て、走査電極駆動回路55は、その走査信号に基づいて
各走査電極Xを線順次に走査し、上記駆動電圧発生回路
54から供給される印加電圧(走査電圧)を印加してい
く。
【0048】なお、制御部56は、同期制御信号を生成
してシフトレジスタ50、第1のラッチ回路51A、第
2のラッチ回路51B及び走査電極駆動回路55に出力
する。
【0049】以下に、上記構成の駆動制御回路5によ
り、液晶表示体3の表示部MDに、上述した“時:分”
表示部8を緑色で、また枠表示部9を相互に切り換わる
赤色と青色とで表示する場合(図1参照)について、具
体的に説明する。
【0050】ここで、液晶表示体3においては、角度
θ、T、ψ、φ、位相差板42のリタデーション及び液
晶セル30のΔn・dの値は上記例示した値とする。そ
して、駆動電圧発生回路54から出力する駆動電圧V
R,VB,VGは何れも実効値で夫々2.3V、1.0
V、1.3Vとなる様に設定される。その場合、表示デ
ータ、デコーダ52の出力する各トランスファゲート
(TG)53a,53b,53cの制御信号の組合せ、
印加電圧値(実効値)、及び表示色の関係は表1のよう
になっている。
【表1】
【0051】シフトレジスタ50に信号電極Yに対応し
た表示データが入力されると、制御部56からの同期制
御信号に同期して、シフトレジスタ50はその表示デー
タを取り込んで第1のラッチ回路51Aに出力する。
【0052】第1のラッチ回路51Aは、制御部56か
らの同期制御信号に同期して、シフトレジスタ50の出
力する各表示データをラッチし第2のラッチ回路51B
に出力し、第2のラッチ回路51Bは、制御部56から
の同期制御信号に同期して、第1のラッチ回路51Aの
出力する各表示データをラッチしデコーダ52に出力す
る。
【0053】デコーダ52は、第2のラッチ回路51B
の出力する各表示データをデコードし、各トランスファ
ゲート53a,53b,53cのオン/オフ用の制御信
号を生成する。
【0054】例えば、制御部56から入力される同期制
御信号に同期して、走査電極駆動回路55が図1の
“時:分”表示部8に該当する走査電極Xを選択し、
“時:分”表示部8の画素を緑色に表示する場合、シフ
トレジスタ50に入力される表示データは“0,1(左
が1ビット目のデータで、右が2ビット目のデータであ
る。以下、同じ。)”である。
【0055】そして、デコーダ52は、その表示データ
“0,1”をデコードして、トランスファゲート53
a,53b,53cの制御信号“0,0,1(左からト
ランスファゲート53a,53b,53cの各制御信号
である。以下、同じ。)”を生成する。
【0056】それによって、トランスファゲート53c
のみがオンし、“時:分”表示部8の画素の信号電極Y
に、印加実効電圧が1.3Vとなる駆動電圧VGが印加
されて“時:分”表示部8の該当する画素は緑色に表示
される。
【0057】また、制御部56から入力される同期制御
信号に同期して、走査電極駆動回路55が図1の枠表示
部9に該当する走査電極Xを選択し、枠表示部9の画素
を表示する場合、シフトレジスタ50に入力される表示
データは、“1,0”又は“1,1”である。
【0058】表示データが“1,0”の場合、デコーダ
52で生成されるトランスファゲート53a,53b,
53cの制御信号は“0,1,0”であり、トランスフ
ァゲート53bのみがオンする。この時、分周回路58
の出力信号が“0”ならば、PMOS60,62がオン
してトランスファゲート53bの非制御端子に、印加実
効電圧が1.0Vとなる駆動電圧VBが印加され、枠表
示部9の該当する画素90(図1参照)は青色に表示さ
れる。
【0059】そして、分周回路58の出力信号が“1”
になると、NMOS61,63がオンしてトランスファ
ゲート53bの非制御端子に、印加実効電圧が2.3V
となる駆動電圧VRが印加され、該当する画素90は青
色から赤色に変わる。再び、分周回路58の出力信号が
“0”になると、PMOS60,62がオンしてトラン
スファゲート53bの非制御端子に、印加実効電圧が
1.0Vとなる駆動電圧VBが印加され、該当する枠表
示部9の画素90は赤色から青色に変わる。
【0060】表示データが“1,1”の場合、デコーダ
52で生成されるトランスファゲート53a,53b,
53cの制御信号は“1,0,0”であり、トランスフ
ァゲート53aのみがオンする。この時、分周回路58
の出力信号が“0”ならば、PMOS60,62がオン
してトランスファゲート53aの非制御端子に、印加実
効電圧が2.3Vとなる駆動電圧VRが印加され、該当
する枠表示部9の画素91(上記画素90の隣の画素、
図1参照)は赤色に表示される。
【0061】そして、分周回路58の出力信号が“1”
になると、NMOS61,63がオンしてトランスファ
ゲート53aの非制御端子に、印加実効電圧が1.0V
となる駆動電圧VBが印加され、該当する枠表示部9の
画素91は赤色から青色に変わる。再び、分周回路58
の出力信号が“0”になると、PMOS60,62がオ
ンしてトランスファゲート53aの非制御端子に、印加
実効電圧が2.3Vとなる駆動電圧VRが印加され、該
当する枠表示部9の画素91は青色から赤色に変わる。
【0062】なお、シフトレジスタ50に入力される表
示データが“0,0”の場合、デコーダ52は、トラン
スファゲート53a,53b,53cの制御信号“0,
0,0”を生成する。デコーダ52がその制御信号
“0,0,0”を一組のトランスファゲート53a,5
3b,53cに出力すると、その組のトランスファゲー
ト53a,53b,53cはすべてオフする。従って、
該当する信号電極Yには駆動電圧VR,VB,VGの何れ
も印加されず、該当する画素は赤色、青色、緑色とは異
なる背景色に表示される。
【0063】上記処理は、走査電極駆動回路55による
各走査電極Xの走査中、継続して行われている。また、
分周回路58の出力信号による色換えは、各走査電極X
の走査が一巡して一フレームの表示が終了する周期(フ
レーム周期)と同期していてもよいし、同期していなく
てもよい。
【0064】以上、詳述したように、本実施例の時刻表
示装置によれば、液晶表示体3の表示部MDに表示され
た枠表示部9の各ドット90,91に、駆動電圧VR,
VBを1秒毎に相互に切り換えて印加するため、枠表示
部9の各ドット90,91の色が例えば赤色と青色に1
秒毎に変化し、時間の単位長さである1秒を枠表示部9
の表示色の変化により表すことができる。
【0065】また、使用するカラー液晶表示装置1は、
駆動電圧の大きさに対応して表示色が変化するので、カ
ラーフィルタを用いなくても駆動電圧の大きさを変える
だけでカラー表示させることができ、バックライトが不
要となる。
【0066】従って、腕時計のような時刻表示装置にお
いてもカラー表示を行なうことができるとともに、色変
わりによる変化に富んだ表示が得られる。
【0067】なお、液晶表示体3は、透過型のものでも
よいし、ねじれネマティック(TN)型セルやホモジニ
アスセルなどでもよいし、位相差板42がなくてもよい
し、上下の偏光板40,41の透過軸が直交していても
よい。そのような場合でも、上記実施例と同様に、時刻
表示装置の表示をカラー化することができるとともに、
枠表示部9の表示色が1秒毎に変化する。
【0068】また、上記実施例においては、表示色が3
色の場合について説明したが、2色でもよいし、4色以
上でもよいのは勿論である。また、NMOS及びPMO
Sを適当数設けて適当に配置することにより、2色間の
色の切換えに限らず、3色間以上の色の切換えも可能で
ある。
【0069】さらに、上記実施例においては、枠表示部
9の色の切換えについて説明したが、“時:分”表示部
8の色を切り換えるようにしてもよいし、“時:分”表
示部8と枠表示部9の両方の色を同時に切り換えるよう
にしてもよい。
【0070】さらにまた、駆動電圧VR,VBの切換えを
行なうスイッチング素子は、上記実施例のPMOS6
0,62及びNMOS61,63に限らず、分周回路5
8の出力信号に対応して駆動電圧VR,VBの切換えを行
なうことができれば、如何なるものでもよい。
【0071】また、本発明は、上記実施例のような単純
マトリクス方式に限らず、アクティブマトリクス方式や
セグメント表示方式などにも適用可能であり、さらに、
時分割駆動以外のスタティック駆動方式等にも同様に、
適用可能である。
【0072】さらに、信号電極Yに印加する駆動電圧を
所定の実効値に設定することができれば、オン電圧を印
加するパルスのパルス幅を変えたり、複数のフレームの
うちオン電圧を印加する回数を変えるなどしてもよく、
その駆動形式は問わない。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る時刻表示装置によれば、液
晶表示体の表示部に設けられた複数のドットからなる模
様の各ドットに、複数の相異なる大きさの駆動電圧を、
1秒毎に相互に切り換えて印加するため、その模様の各
ドットがカラー表示されるとともにその色が1秒毎に変
化する。従って、時間の単位長さである1秒を表示色の
切換えにより表すことができる、変化に富んだ表示が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時刻表示装置における一表示例を
示す模式図である。
【図2】その時刻表示装置におけるカラー液晶表示装置
の一例の模式断面図である。
【図3】そのカラー液晶表示装置の液晶セルにおける液
晶分子の配向方向と位相差板の光学軸と偏光板の透過軸
の組合せの一例を、各構成要素毎に示す模式図である。
【図4】その時刻表示装置における駆動回路の一構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
MD 表示部 VR,VB,VG 駆動電圧 X 走査電極 Y 信号電極 1 カラー液晶表示装置 8 “時:分”表示部 9 枠表示部(模様) 3 液晶表示体 5 駆動制御回路 30 液晶セル 31,32 透明基板 33 シール材 34 液晶層 36,38 透明電極 37,39 配向膜 40 上偏光板 41 下偏光板 42 位相差板 43 反射板 50 シフトレジスタ 51A 第1のラッチ回路 51B 第2のラッチ回路 52 デコーダ 53a,53b,53c トランスファゲート 54 駆動電圧発生回路 55 走査電極駆動回路 56 制御部 57 発振回路 58 分周回路 60,62 PMOS 61,63 NMOS 90,91 画素(ドット)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻を表示する表示部に、駆動電圧に対
    応して液晶層のリタデーションを変化させ異なる色を表
    示する液晶表示体を用いた時刻表示装置であって、 前記表示部の時及び分の表示の周囲に、有彩色で表示さ
    れる複数のドットからなる模様を有するとともに、 該模様の各ドットに、複数の相異なる大きさの駆動電圧
    を、1秒毎に相互に切り換えて印加する駆動回路を有す
    ることを特徴とする時刻表示装置。
JP34063093A 1993-12-08 1993-12-08 時刻表示装置 Pending JPH07159561A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999012073A1 (fr) * 1997-09-01 1999-03-11 Citizen Watch Co., Ltd. Dispositif electronique a unite d'affichage
WO1999028793A1 (fr) * 1997-11-28 1999-06-10 Citizen Watch Co., Ltd. Moyen d'indication de l'heure

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