JPH07295518A - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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JPH07295518A
JPH07295518A JP10504794A JP10504794A JPH07295518A JP H07295518 A JPH07295518 A JP H07295518A JP 10504794 A JP10504794 A JP 10504794A JP 10504794 A JP10504794 A JP 10504794A JP H07295518 A JPH07295518 A JP H07295518A
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JP
Japan
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liquid crystal
voltage
crystal display
image data
temperature
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JP10504794A
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English (en)
Inventor
Kenzo Endo
健三 遠藤
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印加電圧に応じた色を表示する液晶表示装置
において、温度変化による表示色の変化を防止すること
である。 【構成】 駆動電圧発生回路47は、液晶表示パネル1
1に印加する16段階の電圧V0〜V15を発生する。
温度センサ39は液晶表示パネル11の温度を測定し、
温度データを出力する。印加電圧選択回路35は画像デ
ータと温度別に印加電圧を選択するためのデータを記憶
し、供給された画像データと温度データに従って、同一
の画像データが供給された場合でも、温度が高くなるに
従って低い電圧を選択するように、印加電圧選択信号S
0〜S15を出力する。信号電極駆動回路37は、電圧
V0〜V15の中から、供給された印加電圧選択信号S
0〜S15に対応するものを選択し、液晶表示パネル1
1の信号電極に印加する。一方、走査電極駆動回路45
は走査電極を順次走査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印加電圧に応じた色
を表示するカラー液晶表示装置に関し、特に、温度変化
による表示色の変化(色ずれ)を防止可能なカラー液晶
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶に電界を印加して液晶分子の
配列を変形し、その際に生ずる複屈折の変化を利用して
カラー画像を表示する複屈折制御方式のカラー液晶表示
素子が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8は、この種のカラ
ー液晶表示素子の印加電圧と表示色の関係を示す。図8
において、横軸は印加電圧、縦軸は色の変化を示す。ま
た、実線は25℃における色の変化を、点線は40℃に
おける色の変化を、一点鎖線は0℃における色の変化を
示している。このグラフに示すように、従来のカラー液
晶表示素子は、同一の電圧を印加した場合でも、温度に
応じて表示色が変化してしまい、カラー画像を安定して
表示できないという問題があった。
【0004】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、印加電圧に応じて表示色を変化させるカラー液晶表
示装置において、温度変化による表示色の変化を防止す
ることを目的とする。また、この発明は温度変化に関わ
らず、安定してカラー画像を表示できるカラー液晶表示
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかる液晶表示素子は、印
加電圧に応じて複数の異なる色を表示する液晶表示素子
と、表示色を定義する画像データを記憶する画像メモリ
と、前記液晶表示素子にn段階(nは複数)の実効電圧
を与える信号電圧を発生する電圧発生手段と、前記画像
メモリから画像データを読み出す読み出し手段と、前記
液晶表示素子の温度を測定する温度測定手段と、前記読
み出し手段により読み出された画像データと前記温度測
定手段により測定された温度に従って前記信号電圧の前
記液晶表示素子への印加を制御し、前記n段階の実効電
圧の中から前記画像データにより定義される色を表示す
るために前記液晶表示素子に付与すべき実効電圧を選択
する駆動手段と、を具備することを特徴とする。
【0006】また、この発明の第2の観点にかかるカラ
ー液晶表示装置は、印加電圧に応じて複数の異なる色を
表示する液晶表示素子と、画像データを供給する画像デ
ータ供給手段と、前記液晶表示素子の温度を測定する温
度測定手段と、前記画像データ供給手段から供給された
前記画像データに対応して前記液晶表示素子に印加すべ
き電圧を前記温度測定手段により測定された温度に応じ
て制御して前記液晶表示素子に印加する駆動手段と、を
備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】この発明の第1の観点にかかる液晶表示装置に
よれば、n段階の実効電圧を得ることができる予め用意
された信号電圧の中から画像データに対応するものを選
択して液晶表示素子に印加する際、測定温度に応じて選
択する信号電圧を切り換えることができる。従って、温
度が高くなるに従って低い実効電圧が得られる信号電圧
を選択するようにすれば、温度変化に関わらず、液晶の
配向状態を一定とし、温度変化に伴う表示色のずれを防
止できる。また、予め用意されたn個の信号電圧の中か
ら温度に応じて選択する信号電圧を変更するだけである
ので、その回路も比較的簡単に構成できる。
【0008】また、この発明の第2の観点にかかる液晶
表示装置によれば、測定された温度に応じて、液晶表示
素子の印加電圧を制御するので、例えば、液晶の配向状
態が温度変化に関わらず画像データに対応する一定状態
となるように、印加電圧を制御できる。従って、液晶の
複屈折を用いるカラー液晶表示素子において、温度変化
に伴う色ずれを防止し、安定したカラー画像を表示でき
る。印加電圧を制御する方法としては、例えば、前記液
晶表示素子へ印加する実効電圧を、測定された温度が上
昇するに従って低下させる方法等がある。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる液晶表示装置
を図面を参照して説明する。まず、この実施例で使用す
る液晶表示パネル(液晶表示素子)の構成を図1と図2
を参照して説明する。本実施例では、液晶セルにツイス
ト角が180°〜270°と大きいものを採用すると共
に、複数の走査電極を順次走査しながら各信号電極に表
示信号を供給する単純マトリクス駆動により液晶を駆動
してカラー画像を表示する。
【0010】次に、その具体的な構成を説明する。図1
は本実施例の液晶表示パネル11の構成を示す断面図で
ある。図1において、液晶セル12は液晶分子のツイス
ト角が180°〜270°と大きいツイステッドネマテ
ィック型セルである。液晶セル12は、上側ガラス基板
13と下側ガラス基板14とが液晶層を封入する微細間
隙(数μm間隔)を隔てて対向配置されて構成される。
両ガラス基板13、14の対向面には、ITO(インジ
ウムとスズの酸化物)等の透明導電材料からなる複数の
走査電極15と複数の信号電極16とが交差した状態で
それぞれ配設されている。
【0011】配向膜17、18は、液晶セル12のガラ
ス基板13、14の内面に配設された走査電極15及び
信号電極16の表面に設けられ、液晶分子の配向方向を
規制するためのものである。配向膜17、18は、その
表面を布でこするラビング法等の配向処理を施すことに
より、近接する液晶分子の長軸方向をその配向処理方向
に沿わせる。シール材19は、上下のガラス基板13、
14の間の周辺部に配設され、ガラス基板13と14の
間を所定間隔に保持するとともに、その領域に液晶を封
止するものである。
【0012】液晶層20は液晶分子が180°〜270
°のツイスト角でねじれ配向した状態となっている。位
相差板21は、上側偏光板22を透過した直線偏光を楕
円偏光させるもので、その光学軸(進相軸又は遅相軸)
を、位相差板21に隣接する上側偏光板22の透過軸に
対して所定角度斜めにずらした状態で配置されている。
上側偏光板22と下側偏光板23は、入射光のうち、吸
収軸方向の偏光成分を遮断(吸収)し、それと直交する
偏光成分を透過させるものである。
【0013】反射板24は、下側偏光板23の下面に設
けられ、上側偏光板22から入射し、液晶セル12と下
側偏光板23を透過した光を液晶セル12側に反射する
ものである。
【0014】図2(A)〜(D)は、液晶セル12の配
向処理方向と位相差板21の光学軸と偏光板22、23
の透過軸の組み合わせの一例を、各構成要素毎の平面図
で模式的に示した図である。図2(A)及び(D)にお
ける両矢印付き直線22a、23aは、それぞれ上側偏
光板22及び下側偏光板23の透過軸を示し、図2
(B)の直線21aは位相差板21の光学軸を示す。
【0015】図2(C)における片矢印付直線20b,
20cは、それぞれ、液晶セル12における上側配向膜
17及び下側配向膜18に施された配向処理方向を示
す。なお、図2(A)〜(D)中の一点鎖線Sは表示面
の左右方向に沿う基準線であり、説明の便宜上設けたも
のである。図2(C)に示すように、配向処理方向20
b,20cは、基準線Sに対して互いに逆方向に所定角
度θ3ずつ傾いた方向に設定されており、これにより液
晶分子は、下側ガラス基板14側から上側ガラス基板1
3側に向かって矢印θ4で示す角度と方向にツイストし
た配向状態となる。
【0016】図2(B)に示す位相差板21の光学軸2
1aは、ここでは、遅相軸であり、基準線Sに対して所
定の傾きθ2で斜めに交差している。さらに、図2
(A)及び(D)に示すように、この実施例において
は、上下偏光板22、23の透過軸22a,23aは、
基準線Sに対してそれぞれθ1、θ5だけ傾いている。
【0017】次に、上記構成の液晶表示素子の着色原理
について説明する。図1の上方から液晶表示パネル11
に入射する光は、上側偏光板22を透過することにより
直線偏光となり、さらに、位相差板21を透過する過程
で、位相差板21の光学軸21aの位置等の光学的配置
条件とリタデーション値に応じた偏光作用を受けて波長
毎に偏光状態が異なる楕円偏光となる。これらの波長毎
の楕円偏光は、液晶セル12を通る過程で、液晶セル1
2の光学的配置条件とリタデーション値に応じた偏光作
用を受けて、さらにその偏光状態が変化する。
【0018】位相差板21及び液晶セル12による偏光
作用を受けた偏光状態が各々異なる各波長毎の楕円偏光
が下側偏光板23に入射すると、下側偏光板23の透過
軸23aに一致する偏光成分の光が下側偏光板23を透
過する。このため、下側偏光板23から出射する直線偏
光は下側偏光板23を透過する偏光成分が大きい波長光
の色に着色された状態となる。その色相は主に位相差板
21のリタデーション値と液晶セル12のリタデーショ
ン値とによって定まる。
【0019】下側偏光板23を通った光は、反射板24
で反射され、上述した光経路と逆の経路で液晶表示パネ
ル11の上面側に出射するため、この出射光の色による
表示が得られる。なお、位相差板21のリタデーション
は、位相差板21の光学異方性Δnと板厚dの積Δn・
dにより定まり、液晶セル12のリタデーションは、液
晶分子の配向状態により定まる。従って、液晶セル12
に印加する電圧値を変えて液晶分子の配向状態を変化さ
せることにより、液晶セル12のリタデーションが変わ
り、液晶セル12における偏光作用が変化する。
【0020】具体的に説明すると、液晶セル12(正確
には、走査電極15と信号電極16の間)に電圧を印加
していない時には、液晶表示パネル11に入射した光
は、位相差板21の偏光作用と、液晶分子の初期のツイ
スト角θ4に応じた偏光作用とを受け、それに応じた楕
円偏光となる。そして、下側偏光板23を透過し、反射
板24で反射され、逆の経路を経て液晶表示パネル11
の上面側に出射する際の出射光の色は、位相差板21の
リタデーションと初期ツイスト角θ4で配向されている
液晶層20のリタデーションに応じた色となる。
【0021】液晶セル12の電極15、16間に電圧を
印加し、その実効電圧値を上昇すると液晶分子が初期ツ
イスト状態から徐々に立ち上がる。立ち上がった配向状
態に応じて液晶セル12のリタデーションが変化し、液
晶表示パネル11に入射した光は、位相差板21の偏光
作用と、液晶セル12の変化したリタデーションに応じ
た偏光作用とを受け、それに応じた楕円偏光となる。そ
のため、その時の表示色は、液晶セル12に電圧を印加
していない時の表示色とは異なる。
【0022】液晶セル12に液晶分子がほぼ垂直配向す
る大きさの電圧を印加したときには、液晶セル12のリ
タデーションはほぼ”0”となる。よって、液晶セル1
2による偏光作用がほとんどなくなり、液晶表示パネル
11に入射した光は、位相差板21の偏光作用のみによ
る楕円偏光となる。この楕円偏光は、下側偏光板23、
反射板24、及びその逆の経路を経て液晶表示パネル1
1から出射し、位相差板21のリタデーションに応じた
色に着色される。
【0023】上述した各角度θ1、θ2、θ3、θ4、
θ5は、例えば、95°、140°、35°、250
°、80°程度に設定される。また、位相差板21のリ
タデーションは430nm程度に設定され、液晶層20
の光学異方性Δnは0.13程度、液晶層厚dは6.8
μm程度(従って、リタデーションΔn・dは884n
m程度)に設定される。
【0024】液晶分子の配向状態は温度によって変化す
る。このため、液晶表示パネル11に同一の実効電圧を
印加した場合でも、例えば、図3に示すように、その温
度に応じて、表示色が異なってしまう。図3の例では、
25℃付近では、実効印加電圧がVB、VG、VR(V
B>VG>VR)で、それぞれ、青、緑、赤を表示し、
温度が40℃に上昇すると、実効印加電圧がVB’(<
VB)、VG’(<VG),VR’(<VR)で、それ
ぞれ、青、緑、赤を表示する。
【0025】従って、例えば、青、緑、赤を表示する場
合に、温度が25℃付近の場合には、1フレーム中の実
効印加電圧がVB、VG,VRとなるように液晶表示パ
ネル11を駆動し、温度が40℃付近の場合には、1フ
レーム中の実効印加電圧がVB’、VG’,VR’とな
るように液晶表示パネル11を駆動することにより、温
度変化による色ずれを低減できる。そこで、本実施例に
おいては、液晶表示パネル11の各信号電極16に印加
する電圧をその温度変化に応じて制御することにより、
温度の上昇に応じてその実効印加電圧を低減し、色ずれ
を実用上支障のない程度に抑制する。
【0026】次に、上記構成の液晶表示パネル11の駆
動回路の構成を図4を参照して説明する。図4におい
て、画像メモリ31は液晶表示パネル11の各画素の表
示色を定義する4ビットの画像データを記憶するメモリ
である。この実施例では、画像データ”1101”が青
を、”1000”が緑を、”0010”が赤を表示色と
して指示するものとし、他の画像データはこれらの中間
色を指示する。画像データの生成及び画像メモリ31へ
の書き込みは図示せぬCPU(中央処理装置)等により
実行される。
【0027】読み出し回路33は、後述するタイミング
回路49からのタイミング信号に応じて、画像メモリ3
1から画像データをライン毎に順次読み出し、印加電圧
選択回路35に供給する。印加電圧選択回路35は、後
述するA/D変換器43から供給される温度データと読
み出し回路33から供給された画像データに応じて、該
画像データにより指示される色を表示するために信号電
極16に印加する電圧を選択するための印加電圧選択信
号S0〜S15を出力する。
【0028】印加電圧選択回路35は、図5に示される
ように、画像データと、その画像データにより定義され
る色を表示するために信号電極16に印加すべき電圧を
選択するための印加電圧選択信号との関係を温度別にテ
ーブル形式で記憶し、この記憶データに従って印加電圧
選択信号S0〜S15を出力する。例えば、印加電圧選
択回路35は、”青”を指示する画像データ”110
1”が供給された時、温度データが32.5℃未満を指
示していれば、印加電圧選択信号S13を出力し、温度
データが32.5℃以上を指示していれば、印加電圧選
択信号S11を出力する。
【0029】図4に示すように、印加電圧選択回路35
が出力する印加電圧選択信号S0〜S15は、信号電極
駆動回路37に供給される。信号電極駆動回路37は、
タイミング回路49からのタイミング信号に応答し、1
ライン分の印加電圧選択信号S0〜S15を順次取り込
む。信号電極駆動回路37には、さらに、駆動電圧発生
回路47により生成された16段階の電圧V0〜V15
が供給されている。信号電極駆動回路37は、前の水平
走査期間に取り込んだ印加電圧選択信号に従って電圧V
0〜V15の中から対応する電圧を選択し、それぞれ対
応する信号電極16に信号電圧として印加する。温度セ
ンサ39は、サーミスタ、熱電対等から構成され、液晶
表示パネル11の温度に対応するアナログ信号を出力す
る。温度センサ39の出力信号は、増幅器41により増
幅され、A/D変換器43によりデジタルの温度データ
に変換され、印加電圧選択回路35に供給される。
【0030】走査電極駆動回路45は、タイミング回路
49からのタイミング信号に応答し、液晶表示パネル1
1の走査電極15に走査電圧を順次印加する。駆動電圧
発生回路47は、昇圧回路、分圧回路等から構成され、
液晶表示パネル11の走査電極15(図1)に印加する
電圧(選択電圧、非選択電圧)と信号電極16(図1)
に印加するための電圧V0〜V15を生成する。
【0031】ここで、電圧V0〜V15は、基準温度
(25℃)において、画像データ”0000”〜”11
11”に順次割り当てられた印加電圧選択信号S0〜S
15に対応して信号電極16に印加されるべき電圧であ
る。例えば、印加電圧選択信号S2に対応する電圧V2
を信号電極16に印加すると、対応する画素の液晶層2
0には、実効電圧VRが印加されて”赤”が表示され、
印加電圧選択信号S8に対応する電圧V8を信号電極1
6に印加すると、対応する画素の液晶層20には、実効
電圧VGが印加されて”緑”が表示され、印加電圧選択
信号S13に対応する電圧V13を信号電極16に印加
すると、対応する画素の液晶層20には、実効電圧VB
が印加され、”青”が表示される。
【0032】また、例えば、電圧V0を信号電極16に
印加すると、電圧VR’にほぼ等しい実効電圧が対応す
る画素の液晶層20に印加され、電圧V6を信号電極1
6に印加すると、電圧VG’にほぼ等しい実効電圧が対
応する画素の液晶層20に印加され、電圧V11を信号
電極16に印加すると、電圧VB’にほぼ等しい実効電
圧が対応する画素の液晶層20に印加される。従って、
温度が40℃近傍の場合には、温度が25℃の時の電圧
よりも2段階低い電圧を選択して信号電極16に印加す
ることにより、画像データにより指示される色を表示で
きる。
【0033】タイミング回路49は、読み出し回路3
3、信号電極駆動回路37、走査電極駆動回路45にタ
イミング制御信号を供給する。
【0034】次に、上記構成の液晶表示装置の動作を説
明する。まず、図示せぬCPU等は、プログラムに従っ
て、表示すべきカラー画像を定義する画像データを画像
メモリ31に順次書き込む。読み出し回路33は、タイ
ミング回路49からのタイミング信号に応じて、画像メ
モリ31に記憶された画像データを1ライン分づつ順次
読み出し、印加電圧選択回路35に供給する。印加電圧
選択回路35は、A/D変換器43から供給される液晶
表示パネル11の温度を示す温度データに応じて、供給
された画像データに対応する印加電圧選択信号S0〜S
15を、図5に示すテーブルに従って、順次出力する。
【0035】信号電極駆動回路37は印加電圧選択回路
35から供給される印加電圧選択信号を順次取り込む。
1走査分の印加電圧選択信号が供給されると、信号電極
駆動回路37は、タイミング信号に応答して、次の水平
走査期間に、取り込んだ印加電圧選択信号に対応する電
圧V0〜V15を対応する信号電極16に信号電圧とし
て印加する。走査電極駆動回路45は、タイミング信号
に応答して、1走査期間毎に、走査電極15を切り換え
て走査信号を印加する。
【0036】このため、選択状態にある走査電極15と
各信号電極16の交差部の液晶層20には、走査信号の
電圧と印加されている電圧V0〜V15の差に相当する
電圧が印加され、この印加電圧に応じて定める実効電圧
に応じた色が対応する画素に表示される。
【0037】例えば、画像データが”緑”を指示する”
1000”で、温度が25℃の場合には、印加電圧選択
回路35はテーブルの内容に従って印加電圧選択信号S
8を出力する。信号電極駆動回路37は、電圧V0〜V
15の中から電圧V8を選択し、これを対応する信号電
極16に印加する。この場合、前述したように、対応す
る画素の液晶層20に印加される実効電圧はVGとな
り、画像データにより指示された”緑”が表示される。
一方、画像データが”1000”で、温度が40℃の場
合には、印加電圧選択回路35はテーブルの内容に従っ
て印加電圧選択信号S6を出力し、信号電極駆動回路3
7は、電圧V8より2段階低い電圧V6を選択し、対応
する信号電極16に印加する。この場合、前述のよう
に、対応する画素の液晶層20に印加される実効電圧は
ほぼVG’となり、画像データにより指示された”緑”
が表示される。
【0038】同様に、例えば、画像データが”赤”を指
示する”0010”で、温度が25℃の場合には、印加
電圧選択回路35は印加電圧選択信号S2を出力し、信
号電極駆動回路37は、電圧V2を対応する信号電極1
6に印加する。この場合、対応する画素の液晶層20に
印加される実効電圧はVRとなり、画像データにより指
示された”赤”が表示される。一方、画像データが”0
010”で、温度が40℃の場合には、印加電圧選択回
路35は印加電圧選択信号S0を出力し、信号電極駆動
回路37は、電圧V2より2段階低い電圧V0を選択
し、対応する信号電極16に印加する。この場合、対応
する画素の液晶層20に印加される実効電圧はほぼV
R’となり、画像データにより指示された”赤”が表示
される。
【0039】このように、この実施例においては、同一
の画像データが供給された場合であっても、温度変化に
応じて16段階の印加電圧V0〜V15の中から適切な
ものを選択して信号電極16に印加することにより、液
晶層20に印加する実効電圧を制御して、画像データが
指示する色を表示する。従って、温度変化に伴う色ずれ
を防止することができる。また、信号電極16に印加す
る電圧を、予め用意された16段階の電圧V0〜V15
の中から、実効電圧が表示したい色に対応する値となる
ものを選択するので、印加電圧を新たに生成する必要が
なく、回路構成が複雑にならない。
【0040】なお、上記実施例においては、液晶表示パ
ネル11の温度を32.5℃以上とそれ未満の2つの範
囲に分け、各々の温度範囲毎に、信号電極16に印加す
る電圧を制御したが、信号電極16に印加する電圧をよ
りきめ細かく制御してもよい。例えば、図6に示すよう
に、液晶表示パネル11の温度が25℃の時を基準とし
て、温度が20℃未満の時に基準よりも1段階高い電圧
を電圧を信号電極16に印加し、温度が20℃以上30
℃未満の時に基準電圧を信号電極16に印加し、温度が
30℃以上40℃未満の時に基準よりも1段階低い電圧
を信号電極16に印加し、温度が40℃以上の時に基準
よりも2段階低い電圧を電圧を信号電極16に印加する
ようにしてもよい。
【0041】温度と画像データに応じて選択すべき電圧
は、液晶表示パネル11の特性、駆動電圧発生回路47
が生成する電圧の段階数などにより異なり、実験等によ
り設定する。また、上記実施例においては、画像データ
を4ビット、信号電極に印加する電圧を16種類として
説明したが、画像データを他のビット数、信号電極に印
加する電圧の数をその他の値としてもよい。
【0042】上記実施例では、単純マトリクス方式のS
TN液晶表示素子を時分割駆動する場合を例に本願発明
を説明したが、例えば、TFT(薄膜トランジスタ)等
をアクティブ素子として用いたアクティブマトリクス方
式のSTN液晶表示素子に本願発明を適用してもよい。
この場合、データラインとアクティブ素子を介して各画
素電極に印加する電圧を画像データと温度に応じて変化
させる。
【0043】上記実施例では、信号電極に印可する電圧
(信号電圧)の大きさを画像データと温度データに応じ
て制御したが、この発明は印加信号電圧の大きさを制御
するだけでなく、信号電圧のパルス幅を制御することに
より、表示色を制御するPWM(パルス幅変調)方式の
駆動部を備える液晶表示素子にも適用可能である。例え
ば、図7(A)〜(D)に示すような波形のパルス電圧
を組み合わせて16段階の実効電圧を得るタイプのPW
M駆動方式の液晶表示装置において、画像データが図7
(B)の波形を指示している際に、温度データが示す温
度が基準よりも高い場合に、液晶の印加実効電圧が小さ
くなるように、信号電極駆動回路37で図7(C)の波
形を選択(又は生成)して信号電極15に供給し、逆
に、温度データが示す温度が基準よりも低い場合に、印
加実効電圧が大きくなるように、図7(A)の波形を選
択して信号電極15に供給するようにしてもよい。
【0044】なお、図7(A)〜(D)に示す波形は、
一例であり、この発明はこれらに限定されるものではな
い。ポイントは、同一の画像データに対して、液晶に印
加する1フレーム当たりの実効電圧を、温度が高くなる
に従って低くし、温度が高くなるに従って高くすること
により、温度変化に関わらず、同一画像データに対し同
一の色を表示できるようにする点にある。
【0045】上記実施例においては、液晶セル12のツ
イスト角を180°〜270°、リタデーションΔn・
dを0.7〜1.1程度としたが、ツイスト角を90°
〜180°、リタデーションΔn・dを1.1以上とす
るなど、その特性を調整してもよい。また、本願発明
は、ツイステッドネマティック型液晶表示素子に限ら
ず、印加電圧を制御することにより素子を透過する光の
複屈折を制御して表示色を変化させるタイプの液晶表示
パネル全てに広く適用でき、例えば、上記実施例におけ
る液晶セル12として、垂直分子配列形、平行分子配列
形、ハイブリッド分子配列形等の液晶セルを用いる液晶
表示素子にも適用可能である。上記実施例では、反射板
24を備えた反射型の液晶表示パネル11を使用する例
を説明したが、この発明は透過型の液晶表示素子にも適
用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成の液晶表
示素子及びその駆動方法によれば、印加電圧に応じて表
示色が変化する液晶表示素子を駆動する場合に、液晶表
示素子の温度の変化に関わらず表示色が一定となるよう
に、実効印加電圧を温度に応じて変化させるようにした
ので、表示色が温度変化に応じて変化する問題を防止で
きる。その場合、予め定められた画像データと印加電圧
との液晶表示素子の温度毎の組み合わせから、画像デー
タと温度に応じて印加電圧を選択するだけで新たな電圧
を生成する必要がなく、回路構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる液晶表示素子の断
面図である。
【図2】図1に示す液晶表示パネルにおける液晶分子の
配向方向と偏光板の透過軸の方向の関係を示す図であ
る。
【図3】図1に示す液晶表示素子の温度と印加電圧と表
示色の関係を示す図である。
【図4】図1に示す液晶表示素子の駆動回路を含む液晶
表示装置の構成を示す図である。
【図5】図4に示す印加電圧選択回路に記憶されるテー
ブルの例を示す図である。
【図6】図5に示すテーブルの変形例を示す図である。
【図7】PWM駆動方式の液晶表示素子の信号電極に印
加する信号電圧の一例を示す波形図である。
【図8】従来のSTN液晶表示素子を用いたカラー表示
素子の温度と印加電圧と表示色の関係を示す図である。
【符号の説明】
11・・・液晶表示パネル(液晶表示素子)、12・・・液晶
セル、13・・・上側ガラス基板、14・・・下側ガラス基
板、15・・・走査電極、16・・・信号電極、17・・・配向
膜、18・・・配向膜、19・・・シール材、20・・・液晶
層、21・・・位相差板、22・・・上側偏光板、23・・・下
側偏光板、24・・・反射板、31・・・画像メモリ、33・・
・読み出し回路、35・・・印加電圧選択回路、37・・・信
号電極駆動回路、39・・・温度センサ、41・・・増幅器、
43・・・A/D変換器、45・・・走査電極駆動回路、47
・・・駆動電圧発生回路、49・・・タイミング回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印加電圧に応じて複数の異なる色を表示す
    る液晶表示素子と、 表示色を定義する画像データを記憶する画像メモリと、 前記液晶表示素子にn段階(nは複数)の実効電圧を与
    える信号電圧を発生する電圧発生手段と、 前記画像メモリから画像データを読み出す読み出し手段
    と、 前記液晶表示素子の温度を測定する温度測定手段と、 前記読み出し手段により読み出された画像データと前記
    温度測定手段により測定された温度に従って前記信号電
    圧の前記液晶表示素子への印加を制御し、前記n段階の
    実効電圧の中から前記画像データにより定義される色を
    表示するために前記液晶表示素子に付与すべき実効電圧
    を選択する駆動手段と、 を具備することを特徴とするカラー液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記信号電圧は、n段階の電圧値を有する
    電圧、又は、パルス幅の異なるn種類の電圧のいずれか
    から構成されることを特徴とする請求項1に記載のカラ
    ー液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記駆動手段は、 画像データにより定義される色を表示するために前記液
    晶表示素子に印加する信号電圧に対応する電圧選択デー
    タを前記液晶表示素子の温度に応じて記憶する記憶手段
    と、 前記読み出し手段により読み出された画像データと前記
    温度測定手段により測定された温度に従って、前記記憶
    手段から対応する電圧選択データを読み出し、読み出し
    た電圧選択データに対応する電圧を前記n個の信号電圧
    の中から選択して前記液晶表示素子に印加する手段と、
    から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のカラー液晶表示装置。
  4. 【請求項4】印加電圧に応じて複数の異なる色を表示す
    る液晶表示素子と、 画像データを供給する画像データ供給手段と、 前記液晶表示素子の温度を測定する温度測定手段と、 前記画像データ供給手段から供給された前記画像データ
    に対応して前記液晶表示素子に印加すべき電圧を前記温
    度測定手段により測定された温度に応じて制御して前記
    液晶表示素子に印加する駆動手段と、 を備えることを特徴とするカラー液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記駆動手段は、同一の画像データに対す
    る前記液晶表示素子に印加する実効電圧を、前記温度測
    定手段により測定された温度が上昇するに従って低下さ
    せることを特徴とする請求項4に記載のカラー液晶表示
    装置。
  6. 【請求項6】前記駆動手段は、 画像データにより定義される色を表示するために前記液
    晶表示素子に印加すべき電圧に対応するデータを前記液
    晶表示素子の温度に応じて記憶する記憶手段と、 前記画像データ供給手段から供給された画像データと前
    記温度測定手段により測定された温度に従って、前記記
    憶手段から印加すべき電圧に対応するデータを読み出
    し、読み出したデータに対応する電圧を前記液晶表示素
    子に印加する手段と、 から構成されることを特徴とする請求項4又は5に記載
    のカラー液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記液晶表示素子は、液晶を挟んで対向し
    て配置された電極を備え、電極間に印加される電圧によ
    り前記液晶の複屈折を制御して色を表示するものであ
    り、 前記駆動手段は、前記温度測定手段により測定された温
    度に従って、前記対向する電極の少なくとも一方に印加
    する電圧を制御する、ことを特徴とする請求項1乃至6
    の何れか1つに記載のカラー液晶表示装置。
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