JPH07159813A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH07159813A
JPH07159813A JP5306226A JP30622693A JPH07159813A JP H07159813 A JPH07159813 A JP H07159813A JP 5306226 A JP5306226 A JP 5306226A JP 30622693 A JP30622693 A JP 30622693A JP H07159813 A JPH07159813 A JP H07159813A
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JP
Japan
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liquid crystal
display device
crystal display
circularly polarized
polarized light
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JP5306226A
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English (en)
Inventor
Toru Sasaki
亨 佐々木
Masaaki Kitajima
雅明 北島
Ikuo Hiyama
郁夫 檜山
Keiji Nagae
慶治 長江
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光利用効率が極めて高い反射型カラー液晶表示
装置を提供する。 【構成】一定の間隔で対向配置させた一対の基板31,
32の間隙に可視光の領域に選択反射波長を有するコレ
ステリック液晶組成物50を充填した一個の透過型液晶
表示装置80に円偏光L1を照射し、その選択反射され
た成分L2を反射型表示装置8で表示画像に応じて鏡面
反射して円偏光の回転方向を反転し、再び透過型液晶表
示装置80に照射して透過させ、拡散手段87で拡散し
て表示する。電源60から印加する電圧によりコレステ
リック液晶組成物50の螺旋のピッチを変化させて選択
反射波長を変化させることによりカラー表示する。周囲
が明るい場合には円偏光を発生せずに透過型液晶表示装
置80および拡散手段87を可視光を透過する状態にし
て外部からの光を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は明るさを向上した反射型
カラー表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可搬型のコンピュータやワードプロセッ
サなどに使用されている表示容量の大きい液晶表示装置
には、例えば、特開昭59−81683 号公報に記載のよう
に、透過型液晶表示素子の背面に拡散面光源として作用
するバックライトを配置してバックライトで発生された
光の透過量をこの透過型液晶表示素子により制御するこ
とによって表示している。この方式の液晶表示装置で
は、ツイステッドネマチック配向の液晶組成物を挟持す
る基板に垂直な方向の電界を印加して垂直配向への相転
移を起こさせ、偏光板によって偏光させた光の旋光性や
複屈折の変化を利用することによって表示する場合が多
かった。
【0003】また、カラー表示は、特開昭49−74438 号
公報記載のように一個一個の画素に光の三原色である
赤,緑,青の光を透過するマイクロカラーフィルタを配
置し、そのマイクロカラーフィルタを透過した光の加法
混色によって実現していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の液晶表示装置で
は、偏光板は無偏光の光から電界の振動方向がある特定
方向の偏光だけを取り出して他の方向の偏光を吸収する
作用があるため光の利用効率が低下し、表示画面が暗く
なるという問題があった。また、カラー表示するため
に、特定の波長領域の光だけを透過してそれ以外の波長
領域の光を吸収するという特性を有する光吸収性のマイ
クロカラーフィルタを用いているため、光の利用効率が
さらに低下するという問題があった。表示画面を明るく
しようとすると、バックライトから発生させる光を強く
するためにバックライトに大きな電力を供給する必要が
あった。さらに、バックライトに電力を供給しない状態
では、外光が入射しても入射光はほとんど偏光板とカラ
ーフィルタによって吸収されるため、たとえバックライ
トの表面における光の反射率を高めても表示画面が暗い
という問題があった。
【0005】本発明の目的は、光利用効率を向上した明
るいカラー液晶表示装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、以下に記載する手段を用いる。
【0007】(手段1)光透過性の電極が形成された一
対の基板を一定の間隔で対向配置させ、前記一対の基板
の間隙にコレステリック液晶組成物を充填した少なくと
も一個の透過型液晶表示装置に対して、その一方の表面
に斜めの方向から前記コレステリック液晶組成物の螺旋
のねじれの巻き方と同一の回転方向の円偏光を円偏光照
射手段により照射し、この円偏光を反射することができ
る反射型表示装置を、透過型液晶表示装置の前記円偏光
照射手段から円偏光が照射される側に配置する。望まし
くは、透過型液晶表示装置で反射された円偏光が、前記
反射型表示装置で鏡面反射されて再び前記透過型液晶表
示装置に到達する位置に前記反射型表示装置を配置す
る。さらに、前記コレステリック液晶組成物の螺旋の自
発ピッチp0と平均の屈折率nとの積が380(nm)≦
n・p0≦800(nm)の関係を満たすようにする。さ
らに望ましくは、円偏光照射手段から透過型液晶表示装
置に円偏光を照射した状態では、透過型液晶表示装置に
複数の異なる大きさの電圧をそれぞれ印加する複数の期
間を順番に繰り返して駆動する。
【0008】(手段2)円偏光照射手段から前記透過型
液晶表示装置に円偏光を照射した状態では前記コレステ
リック液晶組成物の螺旋軸が前記一対の基板の表面にほ
ぼ垂直に配向させ、かつ前記コレステリック液晶組成物
の螺旋のピッチpが自発ピッチp0とほぼ等しくし、前
記円偏光照射手段から前記透過型液晶表示装置に円偏光
を照射しない状態では前記コレステリック液晶組成物の
螺旋のピッチpと平均の屈折率nとの積が、n・p≦3
80(nm)または800(nm)≦n・pの関係を満たす
ようにする。
【0009】望ましくは、前記円偏光照射手段から前記
透過型液晶表示装置に円偏光を照射した状態では前記透
過型液晶表示装置に電圧を印加せず、これにより、前記
コレステリック液晶組成物の螺旋軸が前記一対の基板の
表面にほぼ垂直に配向し、かつ前記コレステリック液晶
組成物の螺旋のピッチpが自発ピッチp0とほぼ等しく
なり、前記円偏光照射手段から前記透過型液晶表示装置
に円偏光を照射しない状態では前記透過型液晶表示装置
に電圧を印加し、これにより、前記コレステリック液晶
組成物の螺旋のピッチpと平均の屈折率nとの積が、n
・p≦380(nm)または800(nm)≦n・pの関係
を満たすようにする。
【0010】(手段3)前記液晶表示装置が、コレステ
リック液晶組成物の螺旋の自発ピッチp0と平均の屈折
率nとの積が、380(nm)≦n・p0≦530(nm)
の関係を満たす第一の透過型液晶表示装置と、コレステ
リック液晶組成物の螺旋の自発ピッチp0と平均の屈折
率nとの積が、480(nm)≦n・p0≦630(nm)
の関係を満たす第二の透過型液晶表示装置と、コレステ
リック液晶組成物の螺旋の自発ピッチp0と平均の屈折
率nとの積が、570(nm)≦n・p0≦800(nm)
の関係を満たす第三の透過型液晶表示装置とを積層配置
する。望ましくは、第一の液晶表示装置と第二の液晶表
示装置に電圧を印加する第一の期間と、第二の液晶表示
装置と第三の液晶表示装置に電圧を印加する第二の期間
と、第三の液晶表示装置と第一の液晶表示装置に電圧を
印加する第三の期間を順番に繰り返して駆動する。
【0011】(手段4)円偏光照射手段から透過型液晶
表示装置に円偏光を照射した状態では入射光を拡散して
出射し、円偏光を照射しない状態では入射光を透過する
光拡散手段を、透過型液晶表示装置の円偏光を照射され
る側の反対側に積層配置する。望ましくは、光拡散手段
を、光透過性の電極を形成した一対の基板を一定の間隔
で対向配置して一対の基板の間隙に高分子分散型液晶を
充填した光スイッチング素子で構成する。
【0012】
【作用】コレステリック液晶組成物は、その螺旋のピッ
チpと平均の屈折率nによってλ=n・pなる関係を満
たす波長λを中心とした波長領域の、コレステリック液
晶組成物の螺旋のねじれの巻き方と同一の回転方向の円
偏光を選択反射し、それ以外の光を透過するという性質
を有する。このため、手段1によれば、円偏光照射手段
から透過型液晶表示装置に照射された円偏光のうち、3
80(nm)≦n・p0≦800(nm)を満たすように設
定したことにより、可視光領域の成分が透過型液晶表示
装置で反射される。さらにその円偏光が反射型表示装置
で鏡面反射されて再び透過型液晶表示装置に到達する時
には、光の進行方向が逆になって、円偏光の回転方向が
コレステリック液晶組成物の螺旋のねじれの巻き方とは
反対になるため、反射型表示装置で鏡面反射された円偏
光は透過型液晶表示装置を透過する。また、異なる波長
領域の円偏光が時分割的に反射されることが繰り返され
る。
【0013】手段2によれば、透過型液晶表示装置に円
偏光を照射した状態では透過型液晶表示装置の電極間に
電圧を印加しないため、コレステリック液晶組成物の状
態は変化せず、手段1による作用と同一の作用をする。
一方、透過型液晶表示装置に円偏光を照射しない状態で
は、透過型液晶表示装置の電極間に電圧を印加するた
め、コレステリック液晶組成物には電界が印加される。
この電界によってコレステリック液晶組成物の分子長軸
の配向方向が回転するような力を受けるため、コレステ
リック液晶組成物の螺旋のピッチpが自発ピッチp0か
ら変化する。これにより、λ=n・pに対応して、コレ
ステリック液晶組成物の螺旋のピッチの変化によって光
の選択反射の中心波長が変化し、n・p≦380(nm)
または800(nm)≦n・pを満たすようになるため、す
べての可視光は選択反射されることなく透過型液晶表示
装置を透過する。このとき、透過型液晶表示装置には円
偏光を照射していないため、外部からの光が透過型液晶
表示装置を透過し、反射型表示装置で鏡面反射されて再
び透過型液晶表示装置を透過する。
【0014】手段3によれば、透過型液晶表示装置で光
の三原色である青,緑,赤に対応する波長領域の円偏光
すべてが選択反射されることによって可視光の波長領域
の光がすべて反射され、さらに反射型表示装置によって
鏡面反射される。また、光の三原色である青,緑,赤に
対応する波長領域の円偏光が時分割的に反射されること
が繰り返される。
【0015】手段4によれば、透過型液晶表示装置に円
偏光を照射した状態では、最終的に透過型液晶表示装置
を透過した円偏光は光拡散手段により拡散される。一
方、透過型液晶表示装置に円偏光を照射しない状態で
は、外部からの光は光拡散手段を拡散されずに透過す
る。また、高分子分散型液晶は、電圧無印加状態では前
方散乱性があるため光を拡散し、電圧印加状態では透明
になるため光を拡散せずに透過する。これにより、光拡
散手段に高分子分散型液晶を利用した光スイッチング素
子を用いるため、透過型液晶表示装置に円偏光を照射し
た状態では、光スイッチング素子を電圧無印加状態にす
ることによって円偏光を拡散し、透過型液晶表示装置に
円偏光を照射しない状態では、光スイッチング素子を電
圧印加状態にすることによって外部からの光を拡散する
ことなく透過する。
【0016】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0017】(実施例1)図1により本実施例の液晶表
示装置の構造を説明する。一対の光透過性のプラスチッ
ク基板31,32それぞれの基板の表面にITO(イン
ジウム・錫酸化物)からなる透明電極1,2を形成し、
透明電極1,2を覆うように一対の基板31,32の向
き合う表面にポリイミド樹脂配向膜4を形成した。配向
膜4にはその表面における液晶組成物50の分子長軸方
向を面内で均一に配向させるようにラビング処理を施
し、これによりコレステリック液晶組成物50の螺旋軸
は一対の基板31,32の表面にほぼ垂直に配向した。
一対の基板31,32をプラスチックビーズスペーサ
(図示せず)によって一定の間隔d=5(μm)で対向
配置させ、その間隙に、誘電率異方性が正であり、平均
の屈折率nが1.5 であり、螺旋のねじれが右巻で螺旋
の自発ピッチp0が370(nm)のコレステリック相を
呈する液晶組成物50を充填して透過型液晶表示装置8
0とした。このようなコレステリック液晶組成物50
は、例えば、コレステリルクロライドとシアノペンチル
ビフェニルとの混合物がある。この透過型液晶表示装置
80の透明電極1,2への電圧の印加状態を制御するス
イッチング素子70を介して、交流電源60を透明電極
1,2に接続した。さらに、最上層には、一対の光透過
性のプラスチック基板31,32それぞれの基板の表面
にITOからなる透明電極1,2を形成して一定の間隔
d=5(μm)で対向配置させ、その間隙に、ポリビニ
ルアルコール中にネマチック液晶組成物の液滴を分散し
た高分子分散型液晶57を充填した高分子分散型液晶表
示装置87を積層配置した。この透過型液晶表示装置8
7の透明電極1,2への電圧の印加状態を制御するスイ
ッチング素子77を介して、交流電源67を透明電極
1,2に接続した。
【0018】円偏光発生装置9を透過型液晶表示装置8
0の基板32の側に基板32の表面に対して斜め45度
の位置に配置し、スイッチング素子76を介して電源6
6に接続し、スイッチング素子70,76および77の
オン,オフの状態と、交流電源60の出力電圧の振幅を
スイッチ制御装置10によって制御した。円偏光発生装
置9は電源66から電力が供給されている状態では可視
光領域を含む波長領域の右回り円偏光L1を発生した。
【0019】画像信号制御装置11によって駆動されて
画像を表示する反射型表示装置8を透過型液晶表示装置
80の基板32の側に基板32の表面に対して斜め45
度の位置に円偏光発生装置9と対称をなすように配置し
た。反射型表示装置8は円偏光を鏡面反射する状態を取
り、その反射率の分布を画像信号制御装置から与えられ
る画像信号に応じて変調されることによって画像を表示
する。また、画像信号制御装置11によって反射型表示
装置を駆動するのと同時にスイッチ制御装置10を制御
した。
【0020】次に、以上によって構成された液晶表示装
置の動作について説明する。
【0021】図1は、スイッチ制御装置10によってス
イッチング素子70および77をオフ状態、スイッチン
グ素子76をオン状態に設定したときの動作の説明図で
ある。円偏光発生装置9は電源66から電力が供給され
るため、右回り円偏光L1を発生する。また、透過型液
晶表示装置80は、透明電極1,2間に電圧が印加され
ないため、コレステリック液晶組成物50の螺旋のピッ
チはpになる。配向膜4の表面ではコレステリック液晶
組成物50の分子長軸の方向が基板面内に規定されてい
るため、一定の間隔で対向させた一対の基板31,32
の間隙に充填された状態におけるコレステリック液晶組
成物50の螺旋のピッチpは自発ピッチp0より若干ず
れるが、ほぼ等しいと見做すことができ、また、コレス
テリック液晶組成物50の螺旋軸は一対の基板31,3
2の表面にほぼ垂直に配向する。この状態では、選択反
射の中心波長λは556(nm)であった。また、コレス
テリック液晶組成物50の螺旋のねじれが右巻であるた
め、円偏光発生装置9によって発生された可視光領域を
含む波長領域の右回り円偏光L1のうち、556(nm)
を中心とする波長領域の右回り円偏光L2が選択反射さ
れ、選択反射光L2の波長領域以外の円偏光は透過し
た。透過型液晶表示装置80で選択反射された右回り円
偏光L2は反射型表示装置8に到達し、反射型表示装置
8に表示された鏡面反射率の分布による画像に応じて変
調して反射され、左回り円偏光L3になって再び透過型
液晶表示装置80に到達した。透過型液晶表示装置80
を構成するコレステリック液晶組成物50の螺旋のねじ
れが右巻であるため、左回り円偏光L3はすべて透過
し、高分子分散型液晶表示装置87に到達した。高分子
分散型液晶表示装置87は電圧が印加されていない状態
では光を拡散するため、高分子分散型液晶表示装置87
に到達した左回り円偏光L3は拡散光L4になって画像
が表示された。これにより、視認性が向上された。
【0022】図2は、スイッチ制御装置10によってス
イッチング素子70および77をオン状態、スイッチン
グ素子76をオフ状態に設定したときの動作の説明図で
ある。円偏光発生装置9は電源66から電力が供給され
ないため、右回り円偏光L1は発生しない。また、透過
型液晶表示装置80は、交流電源60から透明電極1,
2間に電圧が印加されることにより、コレステリック液
晶組成物50の分子長軸の方向が印加電界の方向に向き
やすくなるため、コレステリック液晶組成物50の螺旋
のピッチはpからp′に変化した。これによって透過型
液晶表示装置80の選択反射の中心波長が変化した特性
を図5に示す。液晶表示装置80の選択反射光L2は、
透明電極1,2間に電圧を印加しない状態では曲線10
G1で示す反射率で反射されたが、スイッチング素子7
0をオンして交流電源60から透明電極1,2間に50
ボルトの電圧を印加したところ、コレステリック液晶組
成物50の螺旋のピッチが増大することによって選択反
射の中心波長は長波長側にシフトし、曲線10X1で示
すように赤外領域の光が選択反射されるように変化し
た。この選択反射の中心波長の変化に伴う透過型液晶表
示装置80の透過率の波長依存性を図6に示す。透過型
液晶表示装置80の透過率は、透明電極1,2間に電圧
を印加しない状態では曲線10G2で示す特性であった
が、50ボルトの電圧を印加したところ、曲線10X2
で示すように可視光の波長領域の光がすべて透過する特
性に変化した。さらに、高分子分散型液晶表示装置87
は交流電源67から20ボルトの電圧を印加したところ
光を拡散しなくなったため、外部からの光L0は高分子
分散型液晶表示装置87を透過し、可視光の波長領域の
すべての波長領域にわたって透過型液晶表示装置80を
透過し、反射型表示装置8に到達した。本実施例の液晶
表示装置の周囲が十分明るい場合、外部からの光L0は
反射型表示装置8に表示された鏡面反射率の分布による
画像に応じて変調して反射された。この反射光L3は再
び透過型液晶表示装置80と高分子分散型液晶表示装置
87に到達して透過し、画像が表示された。
【0023】本実施例によれば、反射型表示装置の表示
面に円偏光発生装置から光を照射してその反射光によっ
て表示を行う状態と、外部からの光を利用して表示を行
う状態とを取ることができる。したがって、周囲の明る
さに応じて、周囲が暗い場合には円偏光発生装置から光
を発生して明るく、かつ視認性の高い表示を行うことが
可能になる。また、周囲が十分明るい場合には円偏光発
生装置から光を発生させる必要がないため、表示装置の
消費電力を大幅に低減することが可能になる。したがっ
て、光利用効率を向上した明るいカラー液晶表示装置を
実現することができる。
【0024】なお、本実施例で用いた一対の基板31,
32は光透過性を有する基板であればよく、例えば、ガ
ラス基板を用いてもよい。また、透明電極1,2は導電
性を有する光透過性の部材であればよい。また、配向膜
4はコレステリック液晶組成物50を均一に配向させる
作用を有する部材であればよく、例えば、ポリアミック
酸を用いてもよい。さらに、ラビング処理によって基板
表面における液晶組成物50の分子長軸の配向方向は任
意であり、液晶組成物50が最も均一に配向しやすい方
向に設定することができ、配向処理の方法もラビング処
理に限定する必要はない。また、一対の基板31,32
の対向する間隔dも任意であり、印加電圧のしきい値を
適切な値に設定するために変更してよい。また、使用す
るコレステリック液晶組成物50の物性値は本発明の要
件を満たす限り任意であり、使用温度範囲や螺旋のピッ
チの温度係数などが適切な値を有するコレステリック液
晶組成物を使用することができる。また、各交流電源6
0,67の出力電圧振幅を固定したが、その値はコレス
テリック液晶組成物50の選択反射の中心波長を変調で
きればよく、また、高分子分散型液晶表示装置87の光
の拡散と透過の状態を制御できればよく、本実施例に記
載した値に限定されるものではない。また、高分子分散
型液晶表示装置87は光の拡散と透過とを制御できる手
段であればよく、使用する基板,電極,高分子分散型液
晶などの部材やこれらの物性値,基板を対向配置させる
間隔などは本実施例によって限定されない。また、透過
型液晶表示装置80と円偏光発生装置9と反射型表示装
置8の位置関係は本実施例の位置に固定される必要もな
い。このように、本実施例は本発明を完全に制限するも
のではない。
【0025】(実施例2)本実施例の構成は下記の要件
を除けば実施例1と同一である。
【0026】透過型液晶表示装置80に用いるコレステ
リック相を呈する液晶組成物50の自発ピッチp0を2
80(nm)にした。さらに、スイッチ制御装置10によ
って、交流電源60から、第一,第二および第三の期間
でそれぞれ0ボルト,15ボルト,30ボルトの電圧を
出力し、この三つの期間を16.6(ms)の周期で繰り
返すように制御した。これにより、スイッチ制御装置1
0によってスイッチング素子77をオフ状態、スイッチ
ング素子76をオン状態に設定した場合、第一の期間で
はコレステリック液晶組成物50には電圧が印加されな
いため、図5中の曲線10B1の反射率で417(nm)
の波長を中心とする波長領域の右回り円偏光が選択反射
され、第二の期間ではコレステリック液晶組成物50の
螺旋のピッチが増大することによって選択反射の中心波
長は長波長側にシフトし、図5中の曲線10G1の反射
率で556(nm)の波長を中心とする波長領域の右回り
円偏光が選択反射されるように変化し、第三の期間では
コレステリック液晶組成物50の螺旋のピッチがさらに
増大するため、図5中の曲線10R1の反射率で682
(nm)の波長を中心とする波長領域の右回り円偏光が選
択反射されるように変化した。これにより、第一,第二
および第三の期間ではそれぞれ青,緑,赤の波長領域の
右回り円偏光L2が反射型表示装置8に到達して左回り
円偏光L3として反射されて透過型液晶表示装置80を
透過した。また、画像信号制御装置11によってスイッ
チ制御装置10を制御することにより、反射型表示装置
8の1画面の走査時間を交流電源60からの出力電圧の
切り替え周期と一致させて同期させた。反射型表示装置
8は画像信号制御装置11から与えられる画像信号によ
って鏡面反射率の分布による画像を表示するため、第
一,第二および第三の期間ではそれぞれ青,緑,赤の画
像が見え、この現象が16.6(ms)の周期で繰り返さ
れた。
【0027】本実施例によれば、極めて明るい液晶表示
装置を実現することができ、実施例1と同様の効果が得
られたほか、光の三原色を高速に交替して反射するカラ
ー表示を実現できる。
【0028】なお、本実施例で、第一,第二および第三
の期間を繰り返す周期は任意であり、その周期の中で各
期間が占める比率や交替する順番もまた任意である。ま
た、透過型液晶表示装置に異なる複数の電圧を印加する
期間の数は三個に限定する必要はなく、交流電源の出力
電圧も本実施例によって限定されない。すなわち、選択
反射の中心波長も本実施例の値に限定されない。このよ
うに、本実施例は本発明を完全に制限するものではな
い。
【0029】(実施例3)本実施例の構成は下記の要件
を除けば実施例1,2と同一である。
【0030】螺旋のねじれが左巻であるコレステリック
液晶組成物50を一対の基板31,32の間隙に充填し
た。このような液晶組成物には、例えば、コレステリル
ミリステートとシアノペンチルビフェニルとの混合物が
ある。また、円偏光発生装置9からは、電源66から電
力が供給されている状態では可視光の波長領域を含む波
長領域の左回り円偏光L1を発生させた。
【0031】本実施例でも実施例1,2と同等の効果が
得られた。
【0032】(実施例4)本実施例の構成は下記の要件
を除けば実施例1と同一である。
【0033】図3により本実施例の液晶表示装置の構造
を説明する。実施例1における透過型液晶表示装置の代
わりに、螺旋のねじれが右巻で、平均の屈折率nが1.
5 、螺旋の自発ピッチp0が280(nm)のコレステ
リック相を呈する液晶組成物51を充填した第一の透過
型液晶表示装置81と、螺旋のねじれが右巻で、螺旋の
自発ピッチp0が370(nm)のコレステリック相を呈
する液晶組成物52を充填した第二の透過型液晶表示装
置82と、螺旋のねじれが右巻で、螺旋の自発ピッチp
0が450(nm)のコレステリック相を呈する液晶組成
物53を充填した第三の透過型液晶表示装置83を積層
配置した。さらに、第一の透過型液晶表示装置81,第
二の透過型液晶表示装置82および第三の透過型液晶表
示装置83にはそれぞれ第一のスイッチング素子71,
第二のスイッチング素子72および第三のスイッチング
素子73を介して交流電源60に接続し、高分子分散型
液晶表示装置87の透明電極1,2にはスイッチング素
子77を介して電源67に接続した。そして、スイッチ
ング素子71,72,73,76および77のオン,オ
フの状態をスイッチ制御装置10によって制御し、この
スイッチ制御装置10は反射型表示装置8を駆動する画
像信号制御装置11によって制御した。
【0034】次に、以上によって構成された液晶表示装
置の動作について説明する。
【0035】図3は、スイッチ制御装置10によってス
イッチング素子77をオフ状態、スイッチング素子76
をオン状態に設定したときの動作を説明する図である。
電圧無印加の状態では、第一の透過型液晶表示装置81
で図5中の曲線10B1の反射率で417(nm)の波長
を中心とする波長領域の右回り円偏光が選択反射されて
図6中の曲線10B2の透過率で光が透過した。同様
に、第二の透過型液晶表示装置82では図5中の曲線1
0G1の反射率で556(nm)の波長を中心とする波長
領域の右回り円偏光が選択反射されて図6中の曲線10
G2の透過率で光が透過した。さらに同様に、第三の透
過型液晶表示装置83では図5中の曲線10R1の反射
率で682(nm)の波長を中心とする波長領域の右回り
円偏光が選択反射されて図6中の曲線10R2の透過率
で光が透過した。このため、n・p0が380nmから
530nm,480nmから360nmおよび570n
mから800nmを満たし、電圧無印加状態ではすべて
の可視光の波長領域の右回り円偏光が反射された。した
がって、円偏光発生装置9によって発生された可視光の
波長領域を含む波長領域の右回り円偏光L1はすべて反
射光L2になって反射型表示装置8に到達し、反射型表
示装置8に表示された鏡面反射率の分布による画像に応
じて変調して反射され、左回り円偏光L3になって再び
三個の透過型液晶表示装置81,82および83に到達
して透過した。高分子分散型液晶表示装置87に到達し
た左回り円偏光L3は、高分子分散型液晶表示装置87
は電圧無印加の状態では光を拡散するため、拡散光L4
になって画像が表示された。これにより、視認性が向上
された。
【0036】図4は、スイッチ制御装置10によってス
イッチング素子71,72,73および77をオン状
態、スイッチング素子76をオフ状態に設定したときの
動作の説明図である。円偏光発生装置9は電源66から
電力が供給されないため、右回り円偏光L1は発生しな
い。また、三個の透過型液晶表示装置81,82および
83に交流電源60から50ボルトの電圧を印加したと
ころ、各透過型液晶表示装置を構成するコレステリック
液晶組成物51,52および53の螺旋のピッチが増大
することによって選択反射の中心波長は長波長側にシフ
トし、図5中の曲線10X1で示すように赤外領域の光
が選択反射されるように変化した。この選択反射の中心
波長の変化に伴って、図6中の曲線10X2で示すよう
に可視光の波長領域の光がすべて透過する特性に変化し
た。さらに、高分子分散型液晶表示装置87は交流電源
67から20ボルトの電圧を印加したところ光を拡散し
なくなったため、外部からの光L2は高分子分散型液晶
表示装置87を透過し、可視光の波長領域のすべての波
長領域にわたって三個の透過型液晶表示装置81,82
および83を透過し、反射型表示装置8に到達した。本
実施例の液晶表示装置の周囲が十分明るい場合、外部か
らの光L0は反射型表示装置8に表示された鏡面反射率
の分布による画像に応じて変調して反射された。この反
射光L3は再び三個の透過型液晶表示装置81,82お
よび83と、高分子分散型液晶表示装置87に到達して
透過し、画像が表示された。
【0037】本実施例によれば、実施例1の場合と同様
に、反射型表示装置の表示面に円偏光発生装置から光を
照射してその反射光によって表示を行う状態と、外部か
らの光を利用して表示を行う状態とを取ることができ
る。したがって、周囲が十分明るい場合には円偏光発生
装置から光を発生させる必要がないため、表示装置の消
費電力を大幅に低減することが可能になる。また、周囲
が暗い場合には円偏光発生装置から光を発生して明るい
表示を行うことが可能になる。しかも、可視光の波長領
域のすべての光を利用するため、実施例1の場合に比べ
て光の利用効率を約3倍向上することができる。したが
って、光利用効率を向上した極めて明るいカラー液晶表
示装置を実現することができる。
【0038】なお、本実施例では各透過型液晶表示装置
の積層の順序は任意であり、使用する透過型液晶表示装
置の個数も変更してもよい。この場合は光利用効率は低
下するが、使用する透過型液晶表示装置の個数を削減で
きるため駆動回路や駆動電力,重量を半減し、低価格か
つ低消費電力の液晶表示装置を提供することができる。
また、各透過型液晶表示装置に使用したコレステリック
液晶組成物の物性値も本発明の要件を満たす限り任意で
ある。また、それぞれの透過型液晶表示装置には必ずし
も等しい電圧を印加する必要はなく、さらに、透過型液
晶表示装置それぞれの電圧印加状態における選択反射の
中心波長を一致させる必要もなく、任意に設定すること
が可能である。このように、本実施例は本発明を完全に
制限するものではない。
【0039】(実施例5)本実施例の構成は下記の要件
を除けば実施例4と同一である。
【0040】スイッチ制御装置10によってスイッチン
グ素子77をオフ状態、スイッチング素子76をオン状
態に設定した場合に、第一および第二の透過型液晶表示
装置81,82にそれぞれスイッチング素子71,72
を介して交流電源60から50ボルトの電圧を印加する
第一の期間と、第二および第三の透過型液晶表示装置8
2,83にそれぞれスイッチング素子72,73を介し
て交流電源60から50ボルトの電圧を印加する第二の
期間と、第三および第一の透過型液晶表示装置83,8
1にそれぞれスイッチング素子73,71を介して交流
電源60から50ボルトの電圧を印加する第三の期間を
16.6(ms)の周期で繰り返した。これにより、第一
の期間では第一および第二の透過型液晶表示装置81,
82は電圧を印加されることによりコレステリック液晶
組成物51,52の螺旋のピッチが変化するため選択反
射の中心波長が赤外領域になって可視光領域の円偏光は
すべて透過するようになり、第三の透過型液晶表示装置
83は電圧を印加されないため、図5中の曲線10R1
の反射率で682(nm)の波長を中心とする波長領域の
右回り円偏光L2が選択反射された。第二の期間では第
二および第三の透過型液晶表示装置82,83は電圧を
印加されることによりコレステリック液晶組成物52,
53の螺旋のピッチが変化するため選択反射の中心波長
が赤外領域になって可視光領域の円偏光はすべて透過す
るようになり、第一の透過型液晶表示装置81は電圧を
印加されないため、図5中の曲線10B1の反射率で4
17(nm)の波長を中心とする波長領域の右回り円偏光
L2が選択反射された。第三の期間では第三および第一
の透過型液晶表示装置83,81は電圧を印加されるこ
とによりコレステリック液晶組成物53,51の螺旋の
ピッチが変化するため選択反射の中心波長が赤外領域に
なって可視光領域の円偏光はすべて透過するようにな
り、第二の透過型液晶表示装置82は電圧を印加されな
いため、図5中の曲線10G1の反射率で556(nm)
の波長を中心とする波長領域の右回り円偏光L2が選択
反射された。また、画像信号制御装置11によってスイ
ッチ制御装置10を制御することにより、反射型表示装
置8の1画面の走査時間をスイッチング素子71,72
および73の切り替え周期と一致させて同期させて同期
させた。反射型表示装置8は画像信号制御装置11から
与えられる画像信号によって鏡面反射率の分布による画
像を表示するため、第一,第二および第三の期間ではそ
れぞれ赤,青,緑の画像が反射されて見え、この現象が
16.6(ms)の周期で繰り返された。
【0041】以上のように本実施例によれば、実施例2
と同様に、光利用効率を向上した極めて明るい液晶表示
装置を実現することができ、光の三原色を高速に交替し
て反射するカラー表示を実現できる。
【0042】なお、本実施例でも第一,第二および第三
の期間を16.6(ms)の周期で繰り返したが、光の三
原色が高速に交替する限り周期は任意であり、その周期
の中で各期間が占める比率や交替する順番もまた任意で
ある。このように、本実施例は本発明を完全に制限する
ものではない。
【0043】(実施例6)本実施例の構成は以下の要件
を除けば実施例1ないし実施例5と同一である。図7に
示すように、透過型液晶表示装置の電極1,2を短冊状
の形状にして表示面から見たときに相互に重なり合わな
いように一対の基板31,32のうちの一方の基板32
の表面に配置する。この電極1,2によって液晶組成物
50には基板表面にほぼ平行な方向の電界が印加され、
これによってコレステリック液晶組成物50の分子長軸
の方向はその螺旋のねじれが解けるように基板表面に平
行な面内で回転した。これにより、実施例1ないし実施
例6と同様に、コレステリック液晶組成物50の螺旋の
ピッチはpからp′に変化し、透過型液晶表示装置の選
択反射の中心波長が変化した。
【0044】基板表面に垂直な方向の電界を液晶組成物
に印加する方式では液晶組成物の分子長軸の方向が基板
表面から立ち上がる動きをするため、その立上り方向が
異なる部分でドメイン境界が発生して表示が乱れる場合
があったが、本実施例では、液晶組成物の分子長軸の方
向は基板表面にほぼ平行な方向の電界によってコレステ
リック液晶組成物の螺旋のねじれが解けるように基板表
面に平行な面内で回転する動きをするだけであるためド
メイン境界は発生せず、表示は良好に維持された。
【0045】本実施例によれば、一対の基板31,32
の表面にほぼ平行な電界によって、コレステリック液晶
組成物50の螺旋のピッチpを変化させ、液晶表示装置
の反射光L2および透過光L3の波長依存性を、極めて
高い反射率および透過率で制御することができ、しか
も、表示を良好に維持することができる。したがって、
光利用効率を向上した明るいカラー液晶表示装置を実現
することができる。なお、電極1,2は一対の基板3
1,32のうちの他方の基板31の表面のみに形成して
も、両方の基板に分けて形成しても効果は変わらない。
【0046】(実施例7)本実施例の構成は下記の要件
を除けば実施例6と同一である。
【0047】誘電率異方性が負であるコレステリック液
晶組成物50を一対の基板31,32の間隙に充填し
た。スイッチング素子70をオンして交流電源60から
透明電極1,2間に電圧が印加された状態では、コレス
テリック液晶組成物50の分子短軸の方向が印加電界の
方向に向きやすくなるため、コレステリック液晶組成物
50の螺旋のピッチはpからp′に変化する。交流電源
60から透明電極1,2間に50ボルトの電圧を印加し
たところ、コレステリック液晶組成物50の螺旋のピッ
チが増大することによって選択反射の中心波長が長波長
側にシフトし、曲線10X1で示すように赤外領域の光
が反射されるように変化した。
【0048】本実施例でも実施例6と同等の効果が得ら
れた。さらに、基板表面に垂直な方向の電界を液晶組成
物に印加する方式では誘電率異方性が負であるコレステ
リック液晶組成物の分子長軸の方向は基板表面から立ち
上がる動きをしにくいため、その螺旋のピッチを変化さ
せにくかったが、本実施例のような基板表面にほぼ平行
な方向の電界を印加することによって螺旋のピッチを変
化させることができるようになり、誘電率異方性が負で
あるコレステリック液晶組成物を使用することが可能に
なった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、透過型液晶表示装置の
反射光および透過光の波長依存性を極めて高い反射率お
よび透過率で制御できる。特に、反射型表示装置の表示
面に円偏光を照射してその反射光を反射型表示装置によ
って変調することにより表示を行う状態と、外部からの
光を利用して表示を行う状態とを取ることができる。周
囲の明るさに応じて、周囲が暗い場合には円偏光発生手
段から光を発生して明るく、かつ視認性の高い表示を行
うことが可能になり、周囲が明るい場合には光を発生す
る必要がないため表示装置の消費電力を大幅に低減する
ことが可能になる。さらに、反射型表示装置の一画面の
走査と同期させて、光の三原色の画像を高速に交替して
反射するカラー表示を実現できる。このため、本発明に
よって光利用効率を向上した明るいカラー液晶表示装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1および実施例2の液晶表示装
置の第一の動作状態の説明図。
【図2】本発明の実施例1および実施例2の液晶表示装
置の第二の動作状態の説明図。
【図3】本発明の実施例4および実施例5の液晶表示装
置の第一の動作状態の説明図。
【図4】本発明の実施例4および実施例5の液晶表示装
置の第二の動作状態の説明図。
【図5】本発明の透過型液晶表示装置の選択反射の中心
波長が変化させられた特性の説明図。
【図6】本発明の透過型液晶表示装置の透過率の波長依
存性の説明図。
【図7】本発明の実施例6および実施例7の液晶表示装
置の説明図。
【符号の説明】
1,2…電極、4…配向膜、8…反射型表示装置、9…
円偏光発生装置、10…スイッチ制御装置、11…画像
信号制御装置、31,32…基板、50…コレステリッ
ク液晶組成物、57…高分子分散型液晶、60,67…
交流電源、66…電源、70,76,77…スイッチン
グ素子、80…透過型液晶表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長江 慶治 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性の電極が形成された一対の基板が
    一定の間隔で対向配置されて前記一対の基板の間隙にコ
    レステリック液晶組成物が充填された少なくとも一個の
    透過型液晶表示装置と、前記透過型液晶表示装置の一方
    の表面に斜めの方向から前記コレステリック液晶組成物
    の螺旋のねじれの巻き方と同一の回転方向の円偏光を照
    射する手段と、前記透過型液晶表示装置の前記円偏光照
    射手段から円偏光が照射される側に配置された、前記円
    偏光を反射する反射型表示装置を有することを特徴とす
    る液晶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記円偏光照射手段か
    ら前記透過型液晶表示装置に照射され、前記透過型液晶
    表示装置で反射された円偏光が、前記反射型表示装置に
    おいて鏡面反射されて再び前記透過型液晶表示装置に到
    達する位置に前記反射型表示装置が配置された液晶表示
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記コレステリック液
    晶組成物の螺旋の自発ピッチp0と、前記コレステリッ
    ク液晶組成物の平均の屈折率nとの積が、380(nm)
    ≦n・p0≦800(nm)の関係を満たす液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記円偏光照射手段か
    ら前記透過型液晶表示装置に円偏光が照射された状態で
    は前記コレステリック液晶組成物の螺旋軸が前記一対の
    基板の表面にほぼ垂直に配向し、前記コレステリック液
    晶組成物の螺旋のピッチpが自発ピッチp0とほぼ等し
    くなり、前記円偏光照射手段から前記透過型液晶表示装
    置に円偏光が照射されない状態では前記コレステリック
    液晶組成物の螺旋のピッチpと平均の屈折率nとの積
    が、n・p≦380(nm)または800(nm)≦n・p
    の関係を満たす液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記円偏光照射手段か
    ら前記透過型液晶表示装置に円偏光が照射された状態で
    は前記透過型液晶表示装置に電圧が印加されず、前記円
    偏光照射手段から前記透過型液晶表示装置に円偏光が照
    射されない状態では前記透過型液晶表示装置に電圧が印
    加される液晶表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記透過型液晶表示装
    置が電圧を印加されない状態では前記コレステリック液
    晶組成物の螺旋軸が前記一対の基板の表面にほぼ垂直に
    配向し、前記コレステリック液晶組成物の螺旋のピッチ
    pが自発ピッチp0とほぼ等しくなり、前記透過型液晶
    表示装置が電圧を印加された状態では前記コレステリッ
    ク液晶組成物の螺旋のピッチpと平均の屈折率nとの積
    がn・p≦380(nm)または800(nm)≦n・pの関
    係を満たす液晶表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、前記透過型液晶表示装
    置が、コレステリック液晶組成物の螺旋の自発ピッチp
    0と平均の屈折率nとの積が、380(nm)≦n・p0
    ≦530(nm)の関係を満たす第一の透過型液晶表示装
    置と、 コレステリック液晶組成物の螺旋の自発ピッチp0と平
    均の屈折率nとの積が480(nm)≦n・p0≦630
    (nm)の関係を満たす第二の透過型液晶表示装置と、 コレステリック液晶組成物の螺旋の自発ピッチp0と平
    均の屈折率nとの積が570(nm)≦n・p0≦800
    (nm)の関係を満たす第三の透過型液晶表示装置とが積
    層配置されて構成された液晶表示装置。
  8. 【請求項8】請求項1において、前記円偏光照射手段か
    ら前記透過型液晶表示装置に円偏光が照射された状態で
    は、前記透過型液晶表示装置に複数の異なる大きさの電
    圧がそれぞれ印加される複数の期間が順番に繰り返され
    る液晶表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】請求項7において、前記第一の透過型液晶
    表示装置と前記第二の透過型液晶表示装置に電圧を印加
    する第一の期間と、前記第二の透過型液晶表示装置と前
    記第三の透過型液晶表示装置に電圧を印加する第二の期
    間と、前記第三の透過型液晶表示装置と前記第一の透過
    型液晶表示装置に電圧を印加する第三の期間が順番に繰
    り返される液晶表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】請求項1において、前記円偏光照射手段
    から前記透過型液晶表示装置に円偏光が照射された状態
    では入射光を拡散して出射し、前記円偏光照射手段から
    前記透過型液晶表示装置に円偏光が照射されない状態で
    は入射光を透過する光拡散手段が、前記透過型液晶表示
    装置の前記円偏光照射手段から円偏光を照射される側の
    反対側に積層配置された液晶表示装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記光拡散手段
    が、光透過性の電極が形成された一対の基板が一定の間
    隔で対向配置されて前記一対の基板の間隙に高分子分散
    型液晶が充填された光スイッチング素子から構成される
    液晶表示装置。
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