JPH07159698A - マイクロマニピュレータ及びマイクロマニピュレータの駆動方法 - Google Patents
マイクロマニピュレータ及びマイクロマニピュレータの駆動方法Info
- Publication number
- JPH07159698A JPH07159698A JP5306456A JP30645693A JPH07159698A JP H07159698 A JPH07159698 A JP H07159698A JP 5306456 A JP5306456 A JP 5306456A JP 30645693 A JP30645693 A JP 30645693A JP H07159698 A JPH07159698 A JP H07159698A
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- Japan
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- needle
- micromanipulator
- operating needle
- cell
- vibration
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、突入の際の衝撃で細胞の内容物が損
傷したり、貫通等の失敗をすることなく確実に細胞膜を
破ることのできる装置及び方法を提供することを目的す
る。 【構成】このマイクロマニピュレータは、顕微鏡11の
視野下で操作針44を使用するものにおいて、前記操作
針44を細胞1に刺入する際に該操作針44を前進させ
る駆動源25と、前記操作針11の前進動作中または前
進動作を終了してから該操作針44に振動を加える振動
源26とを具備する構成とした。
傷したり、貫通等の失敗をすることなく確実に細胞膜を
破ることのできる装置及び方法を提供することを目的す
る。 【構成】このマイクロマニピュレータは、顕微鏡11の
視野下で操作針44を使用するものにおいて、前記操作
針44を細胞1に刺入する際に該操作針44を前進させ
る駆動源25と、前記操作針11の前進動作中または前
進動作を終了してから該操作針44に振動を加える振動
源26とを具備する構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学顕微鏡の周辺機器
に係り、特に光学顕微鏡下で行う細胞操作に用いるマイ
クロマニピュレータ及びその駆動方法に関する。
に係り、特に光学顕微鏡下で行う細胞操作に用いるマイ
クロマニピュレータ及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、遺伝子の組み替え等の細胞操作を
行うための装置としてマイクロマニピュレータが開発さ
れている。一般の細胞操作では、図9に示すように、操
作対象の細胞1を第2の操作針2の先端に接触させた状
態で管路内を負圧吸引することにより、細胞1を第2の
操作針2の先端に固定する。そして第2の操作針2で固
定した細胞1に対して第1の操作針3を刺入し、第1の
操作針3から細胞1内へ遺伝子等を注入する。
行うための装置としてマイクロマニピュレータが開発さ
れている。一般の細胞操作では、図9に示すように、操
作対象の細胞1を第2の操作針2の先端に接触させた状
態で管路内を負圧吸引することにより、細胞1を第2の
操作針2の先端に固定する。そして第2の操作針2で固
定した細胞1に対して第1の操作針3を刺入し、第1の
操作針3から細胞1内へ遺伝子等を注入する。
【0003】従って、第1,第2の操作針2,3は高精
度に位置出しする必要がある。また、一般に細胞1の細
胞膜は比較的硬いため、第1の操作針3を細胞1内へ刺
入するには第1のキャピラリ3を細胞1に高速度で突入
させる必要がある。
度に位置出しする必要がある。また、一般に細胞1の細
胞膜は比較的硬いため、第1の操作針3を細胞1内へ刺
入するには第1のキャピラリ3を細胞1に高速度で突入
させる必要がある。
【0004】従来、このような要求に答えるものとし
て、油圧管路系を応用したマイクロマニピュレータが用
いられていた。図8は、油圧管路系を応用したマイクロ
マニピュレータの構成例を示す図である。このマイクロ
マニピュレータは、レバー4によって動かされた第2の
ピストン5の動きを油圧管路6を介して第1のピストン
に比べ断面積の大きい第2のピストン7へ与えて小さな
動きへ変換し、その第2のピストン7の動きを第1の操
作針3へ伝えている。
て、油圧管路系を応用したマイクロマニピュレータが用
いられていた。図8は、油圧管路系を応用したマイクロ
マニピュレータの構成例を示す図である。このマイクロ
マニピュレータは、レバー4によって動かされた第2の
ピストン5の動きを油圧管路6を介して第1のピストン
に比べ断面積の大きい第2のピストン7へ与えて小さな
動きへ変換し、その第2のピストン7の動きを第1の操
作針3へ伝えている。
【0005】しかし、上記した図8のマイクロマニピュ
レータは、操作者が自らの手でレーバー操作した操作量
を小さな動きへ変換して第1の操作針3へ機械的に伝え
る構成であるため、刺入速度等の諸条件を定量的に管理
することができず、現実にこのマニピュレータを使いこ
なすには相当の熟練を必要としていた。
レータは、操作者が自らの手でレーバー操作した操作量
を小さな動きへ変換して第1の操作針3へ機械的に伝え
る構成であるため、刺入速度等の諸条件を定量的に管理
することができず、現実にこのマニピュレータを使いこ
なすには相当の熟練を必要としていた。
【0006】そこで、本発明者らは、刺入速度等の諸条
件を定量的に管理することのできるマイクロマニピュレ
ータを開発した(特願平5−79814として出願
中)。このマイクロマニピュレータは、マニピュレータ
本体の動力源に超音波アクチュエータを備え、制御系が
刺入速度や移動距離等の動作条件を数値管理し、観察者
がジョイスティック等から入力する指令に対応して制御
系が超音波アクチュエータの駆動量を決定して駆動制御
する。
件を定量的に管理することのできるマイクロマニピュレ
ータを開発した(特願平5−79814として出願
中)。このマイクロマニピュレータは、マニピュレータ
本体の動力源に超音波アクチュエータを備え、制御系が
刺入速度や移動距離等の動作条件を数値管理し、観察者
がジョイスティック等から入力する指令に対応して制御
系が超音波アクチュエータの駆動量を決定して駆動制御
する。
【0007】このマイクロマニピュレータによれば、マ
ニピュレータ本体の動力源に超音波アクチュエータを用
いたことから高精度の位置出しや急速な刺入動作を極め
て正確かつ静粛に行えるだけでなく、刺入速度や移動距
離等の動作条件を数値で管理することから、細胞操作の
熟練者でなくても容易に使いこなすことができる。
ニピュレータ本体の動力源に超音波アクチュエータを用
いたことから高精度の位置出しや急速な刺入動作を極め
て正確かつ静粛に行えるだけでなく、刺入速度や移動距
離等の動作条件を数値で管理することから、細胞操作の
熟練者でなくても容易に使いこなすことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記改
良型のマイクロマニピュレータは、油圧管路系による操
作針の動きを電装系のシステムに模倣させるに留まって
いたため、超音波アクチュエータを用いたことによる固
有の効果を全面的に引き出すには至っていなかった。
良型のマイクロマニピュレータは、油圧管路系による操
作針の動きを電装系のシステムに模倣させるに留まって
いたため、超音波アクチュエータを用いたことによる固
有の効果を全面的に引き出すには至っていなかった。
【0009】例えば、細胞膜の硬い細胞に操作針を刺入
する場合、刺入速度を上げて操作針を移動することにな
るが、これでは刺入時の動作を顕微鏡観察下で確認する
ことができない。そのため急速な突入動作で細胞膜を破
ることができても、図10に示すように、刺入の際の衝
撃で細胞の内容物が損傷したり、刺入した操作針が細胞
を貫通する不具合が起こらないとも限らなかった。
する場合、刺入速度を上げて操作針を移動することにな
るが、これでは刺入時の動作を顕微鏡観察下で確認する
ことができない。そのため急速な突入動作で細胞膜を破
ることができても、図10に示すように、刺入の際の衝
撃で細胞の内容物が損傷したり、刺入した操作針が細胞
を貫通する不具合が起こらないとも限らなかった。
【0010】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、操作針を視認可能な前進速度に抑えた上
で、確実に細胞膜を破ることができ、突入の際の衝撃で
細胞の内容物が損傷したり、又は貫通等の失敗を防止で
きるマイクロマニピュレータおよびマイクロマニピュレ
ータの駆動方法を提供することを目的とする。
れたもので、操作針を視認可能な前進速度に抑えた上
で、確実に細胞膜を破ることができ、突入の際の衝撃で
細胞の内容物が損傷したり、又は貫通等の失敗を防止で
きるマイクロマニピュレータおよびマイクロマニピュレ
ータの駆動方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下のような手段を講じた。請求項1に
対応するマイクロマニピュレータは、顕微鏡の視野下で
操作針を使用するものにおいて、前記操作針を細胞に刺
入する際に該操作針を前進させる駆動源と、前記操作針
の前進動作中または前進動作を終了してから該操作針に
振動を加える振動源とを具備する構成とした。
成するために、以下のような手段を講じた。請求項1に
対応するマイクロマニピュレータは、顕微鏡の視野下で
操作針を使用するものにおいて、前記操作針を細胞に刺
入する際に該操作針を前進させる駆動源と、前記操作針
の前進動作中または前進動作を終了してから該操作針に
振動を加える振動源とを具備する構成とした。
【0012】請求項2に対応するマイクロマニピュレー
タの駆動方法は、顕微鏡の視野下にて細胞に操作針を刺
入する方法において、前記操作針を前進させて前記細胞
に刺入する際に、該操作針に振動を加えるようにした。
タの駆動方法は、顕微鏡の視野下にて細胞に操作針を刺
入する方法において、前記操作針を前進させて前記細胞
に刺入する際に、該操作針に振動を加えるようにした。
【0013】請求項3に対応するマイクロマニピュレー
タの駆動方法は、顕微鏡の視野下にて細胞に操作針を刺
入する方法において、操作針を前進させて前記細胞に刺
入する際に、該操作針の前進運動に前後方向の揺動運動
を重畳させるようにした。
タの駆動方法は、顕微鏡の視野下にて細胞に操作針を刺
入する方法において、操作針を前進させて前記細胞に刺
入する際に、該操作針の前進運動に前後方向の揺動運動
を重畳させるようにした。
【0014】
【作用】請求項1に対応するマイクロマニピュレータで
は、操作針を細胞に刺入する際には、操作針が駆動源に
より前進せしめられ、このとき同時に振動源により振動
が重畳される。よって、操作針には前進運動に加えて所
定周波数の振動が重畳されるものとなり、このような振
動が加えられている操作針の先端が接触した細胞はその
細胞膜が容易に破られる。
は、操作針を細胞に刺入する際には、操作針が駆動源に
より前進せしめられ、このとき同時に振動源により振動
が重畳される。よって、操作針には前進運動に加えて所
定周波数の振動が重畳されるものとなり、このような振
動が加えられている操作針の先端が接触した細胞はその
細胞膜が容易に破られる。
【0015】または、操作針の先端が細胞膜に接触して
から操作針に所定周波数の振動が加えられる。このよう
な場合にも、操作針に加えられる振動周波数によって
は、比較的容易に細胞膜が破られる。
から操作針に所定周波数の振動が加えられる。このよう
な場合にも、操作針に加えられる振動周波数によって
は、比較的容易に細胞膜が破られる。
【0016】請求項2に対応するマイクロマニピュレー
タの駆動方法では、前進運動に加えて所定周波数の振動
が重畳された操作針が細胞に突入せしめられるため、上
記同様に容易に細胞膜が破られる。
タの駆動方法では、前進運動に加えて所定周波数の振動
が重畳された操作針が細胞に突入せしめられるため、上
記同様に容易に細胞膜が破られる。
【0017】請求項3に対応するマイクロマニピュレー
タの駆動方法では、前進運動に前後方向の揺動運動が重
畳した操作針が細胞に突入せしめられるため、前進運動
のみで細胞膜を突き破る場合に比べ容易に破ることがで
きる。
タの駆動方法では、前進運動に前後方向の揺動運動が重
畳した操作針が細胞に突入せしめられるため、前進運動
のみで細胞膜を突き破る場合に比べ容易に破ることがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1には本発明に係るマイクロマニピュレータを倒立顕微
鏡装置へ適用したマニピュレーションシステムの実施例
が示されている。
1には本発明に係るマイクロマニピュレータを倒立顕微
鏡装置へ適用したマニピュレーションシステムの実施例
が示されている。
【0019】倒立顕微鏡11は、レボルバ12が回転自
在に取付けられ、そのレボルバ12の回転によって所定
の倍率を有する対物レンズ13が光軸上に配置される。
光軸上に位置する対物レンズ13の上方にステージ14
が設けられ、ステージ14上に操作対象の細胞が配置さ
れる。一方、光軸上の対物レンズ13に入射した標本像
は接眼レンズ15およびCCDカメラ16に導かれる。
なおステージ14上に配置された細胞を照明装置17に
よって照明する。
在に取付けられ、そのレボルバ12の回転によって所定
の倍率を有する対物レンズ13が光軸上に配置される。
光軸上に位置する対物レンズ13の上方にステージ14
が設けられ、ステージ14上に操作対象の細胞が配置さ
れる。一方、光軸上の対物レンズ13に入射した標本像
は接眼レンズ15およびCCDカメラ16に導かれる。
なおステージ14上に配置された細胞を照明装置17に
よって照明する。
【0020】本実施例のマイクロマニピュレータは、一
対のマニピュレータ本体21−1,21−2、入力手段
22、制御手段23,駆動手段24,超音波アクチュエ
ータ25−1,25−2,ランジュバン振動子26−
1,26−2等から構成されている。
対のマニピュレータ本体21−1,21−2、入力手段
22、制御手段23,駆動手段24,超音波アクチュエ
ータ25−1,25−2,ランジュバン振動子26−
1,26−2等から構成されている。
【0021】入力手段22は、操作者から入力される動
作指令を電気的な動作指令信号へ変換するものであり、
ジョイスティック31、トラックボール32、キーボー
ド33、プログラム34、モニタ手段35、ライトペン
36及びパーソナルコンピュータ37からなる。
作指令を電気的な動作指令信号へ変換するものであり、
ジョイスティック31、トラックボール32、キーボー
ド33、プログラム34、モニタ手段35、ライトペン
36及びパーソナルコンピュータ37からなる。
【0022】ジョイスティック31やトラックボール3
2から操作針先端部の位置が指示され、また操作針先端
部の移動距離や移動速度等の動作内容がキーボード33
から数値で直接打ち込まれる。これらの動作内容はプロ
グラム34に予め記述し、そこから読み出して自動的に
入力することもできる。またCCDカメラ16から映像
信号で出力される標本像をモニタ手段35に表示し、そ
のモニタ画像上で移動の起点と終点をライトペン36で
直接指示して入力することも可能になっている。これら
の動作内容の指示に加え、さらに後述する操作針の駆動
方法がキーボード33から入力される。パーソナルコン
ピュータ37が、これらの機器から入力された操作針の
動作条件となる入力情報を、電気的な動作指令信号に変
換して制御手段23へ出力する。
2から操作針先端部の位置が指示され、また操作針先端
部の移動距離や移動速度等の動作内容がキーボード33
から数値で直接打ち込まれる。これらの動作内容はプロ
グラム34に予め記述し、そこから読み出して自動的に
入力することもできる。またCCDカメラ16から映像
信号で出力される標本像をモニタ手段35に表示し、そ
のモニタ画像上で移動の起点と終点をライトペン36で
直接指示して入力することも可能になっている。これら
の動作内容の指示に加え、さらに後述する操作針の駆動
方法がキーボード33から入力される。パーソナルコン
ピュータ37が、これらの機器から入力された操作針の
動作条件となる入力情報を、電気的な動作指令信号に変
換して制御手段23へ出力する。
【0023】制御手段23は、マニピュレータ本体21
−1,21−2に備えられる変位検出手段から帰還され
る変位信号と、入力手段22から伝送されてくる動作指
令信号とに基づき、逐次、次に行うべき動作の内容を実
時間的で決定して、これに対応する制御信号を生成し、
後段の駆動手段24へ送出する。また、入力手段22か
らの指令に応じては超音波アクチュエータ25−1,2
5−2の並進運動に合わせてランジュバン振動子26−
1,26−2を駆動するための制御信号を駆動手段24
へ送出する。
−1,21−2に備えられる変位検出手段から帰還され
る変位信号と、入力手段22から伝送されてくる動作指
令信号とに基づき、逐次、次に行うべき動作の内容を実
時間的で決定して、これに対応する制御信号を生成し、
後段の駆動手段24へ送出する。また、入力手段22か
らの指令に応じては超音波アクチュエータ25−1,2
5−2の並進運動に合わせてランジュバン振動子26−
1,26−2を駆動するための制御信号を駆動手段24
へ送出する。
【0024】駆動手段24は、超音波アクチュエータ2
5−1,25−2,ランジュバン振動子26−1,26
−2のそれぞれに対応する電源部を備えており、各電源
部から対応する駆動対象へ供給すべき駆動電力が制御手
段23により独立に制御される。各電源部は、制御手段
23からの制御信号に基づいて発生させた駆動電力を超
音波アクチュエータ25−1,25−2,ランジュバン
振動子26−1,26−2へ供給する。
5−1,25−2,ランジュバン振動子26−1,26
−2のそれぞれに対応する電源部を備えており、各電源
部から対応する駆動対象へ供給すべき駆動電力が制御手
段23により独立に制御される。各電源部は、制御手段
23からの制御信号に基づいて発生させた駆動電力を超
音波アクチュエータ25−1,25−2,ランジュバン
振動子26−1,26−2へ供給する。
【0025】ここで、2つのマニピュレータ本体21−
1,21−2の基本構成について図2を参照して説明す
る。なお、説明上、双方のマニピュレータ本体21−
1,21−2を特に区別しない場合には、マニピュレー
タ本体21と称する。
1,21−2の基本構成について図2を参照して説明す
る。なお、説明上、双方のマニピュレータ本体21−
1,21−2を特に区別しない場合には、マニピュレー
タ本体21と称する。
【0026】顕微鏡ステージ14上の細胞を操作可能な
近傍に不図示の固定治具を介してマニピュレータ本体2
1が固定される。マニピュレータ本体21は、超音波ア
クチュエータ25、この超音波アクチュエータ25にて
駆動せしめられる被駆動体42、この被駆動体42の後
方部(操作針の突入方向を前方とする)に設けられたラ
ンジュバン振動子26、被駆動体42の前方部に設けら
れ操作針44を固定する操作針固定部45等から構成さ
れる。
近傍に不図示の固定治具を介してマニピュレータ本体2
1が固定される。マニピュレータ本体21は、超音波ア
クチュエータ25、この超音波アクチュエータ25にて
駆動せしめられる被駆動体42、この被駆動体42の後
方部(操作針の突入方向を前方とする)に設けられたラ
ンジュバン振動子26、被駆動体42の前方部に設けら
れ操作針44を固定する操作針固定部45等から構成さ
れる。
【0027】超音波アクチュエータ25の一方の面に設
けられた一対の摺動部材45を、被駆動体42の一方の
面に設けられた摺動板46に接触し、かつ基体47に固
定したコイルスプリング48で超音波アクチュエータ2
5を被駆動体42側へ所定圧力で押圧している。また、
被駆動体42の他方の面と基体47との間には被駆動体
42の移動方向に対して直交するように複数のクロスロ
ーラガイド49が配設されており、被駆動体42を基体
47に対して並進運動自在に支持している。
けられた一対の摺動部材45を、被駆動体42の一方の
面に設けられた摺動板46に接触し、かつ基体47に固
定したコイルスプリング48で超音波アクチュエータ2
5を被駆動体42側へ所定圧力で押圧している。また、
被駆動体42の他方の面と基体47との間には被駆動体
42の移動方向に対して直交するように複数のクロスロ
ーラガイド49が配設されており、被駆動体42を基体
47に対して並進運動自在に支持している。
【0028】図3は、超音波アクチュエータ25の側面
図を示している。超音波アクチュエータ25は、弾性体
51と、その弾性体51に固設され電気エネルギーを幾
何学的な変位に変換して超音波振動を発生する一対の積
層圧電体52a,52bと、弾性体51に発生する楕円
振動により摺動板46を摩擦駆動する上記摺動部材45
a,45bとから構成されている。この超音波アクチュ
エータ25は、駆動手段24から弾性体51、積層圧電
体52の伸縮振動から楕円振動を作り、2種の弾性波が
定在するように駆動する。
図を示している。超音波アクチュエータ25は、弾性体
51と、その弾性体51に固設され電気エネルギーを幾
何学的な変位に変換して超音波振動を発生する一対の積
層圧電体52a,52bと、弾性体51に発生する楕円
振動により摺動板46を摩擦駆動する上記摺動部材45
a,45bとから構成されている。この超音波アクチュ
エータ25は、駆動手段24から弾性体51、積層圧電
体52の伸縮振動から楕円振動を作り、2種の弾性波が
定在するように駆動する。
【0029】一方、被駆動体42の端部に設けられたラ
ンジュバン振動子26は、上記駆動手段24から正弦波
電圧の印加を受けて被駆動体42の並進運動方向と平行
な方向へ超音波振動を発生する。
ンジュバン振動子26は、上記駆動手段24から正弦波
電圧の印加を受けて被駆動体42の並進運動方向と平行
な方向へ超音波振動を発生する。
【0030】マニピュレータ本体21の変位は不図示の
変位検出手段にて検出し、変位信号に変換して、その変
位信号を制御手23へ帰還している。次に、以上のよう
に構成された本実施例の動作について説明する。
変位検出手段にて検出し、変位信号に変換して、その変
位信号を制御手23へ帰還している。次に、以上のよう
に構成された本実施例の動作について説明する。
【0031】ジョイスティック31またはトラックボー
ル32を操作して操作針44が移動すべき地点を指示す
ると、その指示に応じた動作指令信号がパーソナルコン
ピュータ37から制御手段23へ伝送される。又はCC
Dカメラ16で撮像した顕微鏡画像をモニタ手段35に
映出し、その画面上でライトペン36によって動作の起
点と終点を指示することにより、ライトペン36で指示
された動作指令信号がパーソナルコンピュータ37から
制御手段23へ伝送される。
ル32を操作して操作針44が移動すべき地点を指示す
ると、その指示に応じた動作指令信号がパーソナルコン
ピュータ37から制御手段23へ伝送される。又はCC
Dカメラ16で撮像した顕微鏡画像をモニタ手段35に
映出し、その画面上でライトペン36によって動作の起
点と終点を指示することにより、ライトペン36で指示
された動作指令信号がパーソナルコンピュータ37から
制御手段23へ伝送される。
【0032】ここで、操作針44の動作条件として操作
針44の駆動方法をキーボード33等から入力する。本
実施例における操作針44の駆動方法には、図5に示す
ようなものがある。
針44の駆動方法をキーボード33等から入力する。本
実施例における操作針44の駆動方法には、図5に示す
ようなものがある。
【0033】図5(a)に示す駆動方法は、超音波アク
チュエータ25による操作針44の前進運動に前後方向
の揺動運動を重畳させたものである。前進移動距離D1
を後進移動距離D2よりも僅かに大きくなるようにし
て、その前後方向の移動を繰り返すように超音波アクチ
ュエータ25を駆動することにより、このように駆動が
実現される。
チュエータ25による操作針44の前進運動に前後方向
の揺動運動を重畳させたものである。前進移動距離D1
を後進移動距離D2よりも僅かに大きくなるようにし
て、その前後方向の移動を繰り返すように超音波アクチ
ュエータ25を駆動することにより、このように駆動が
実現される。
【0034】図5(b)に示す駆動方法は、超音波アク
チュエータ25による操作針44の前進運動にランジュ
バン振動子26による前後方向の超音波振動を重畳させ
たものである。この場合、超音波アクチュエータ25と
ランジュバン振動子26とを同時に駆動する。
チュエータ25による操作針44の前進運動にランジュ
バン振動子26による前後方向の超音波振動を重畳させ
たものである。この場合、超音波アクチュエータ25と
ランジュバン振動子26とを同時に駆動する。
【0035】図5(c)に示す駆動方法は、操作針44
の先端が細胞表面に接触して停止させてから、操作針4
4にランジュバン振動子26による前後方向の超音波振
動を発生させるものである。
の先端が細胞表面に接触して停止させてから、操作針4
4にランジュバン振動子26による前後方向の超音波振
動を発生させるものである。
【0036】制御手段23では、パーソナルコンピュー
タ37から送られてくる動作指令信号とマニピュレータ
本体21に設けられている変位検出手段からの変位信号
とから、その偏差を無くすような最適の駆動電力を決定
し、これを生成させるための制御信号を駆動手段24へ
伝送する。駆動手段24では制御手段23から逐次伝送
されてくる超音波アクチュエータ25に対する制御信号
に基づいて駆動電力を生成し、超音波アクチュエータ2
5の積層圧電体52に印加する。
タ37から送られてくる動作指令信号とマニピュレータ
本体21に設けられている変位検出手段からの変位信号
とから、その偏差を無くすような最適の駆動電力を決定
し、これを生成させるための制御信号を駆動手段24へ
伝送する。駆動手段24では制御手段23から逐次伝送
されてくる超音波アクチュエータ25に対する制御信号
に基づいて駆動電力を生成し、超音波アクチュエータ2
5の積層圧電体52に印加する。
【0037】ここで、超音波アクチュエータ25が駆動
手段24から電圧印加を受けてマニピュレータ本体21
が駆動力を発生する原理について図4(a)(b)を参
照して説明する。図4(a)(b)は、弾性体51に励
起される2種の振動を示している。同図(a)は長手方
向の伸縮振動、同図(b)は該長手方向に沿って伝播す
る横波の弾性波であって2次元の定在波である。
手段24から電圧印加を受けてマニピュレータ本体21
が駆動力を発生する原理について図4(a)(b)を参
照して説明する。図4(a)(b)は、弾性体51に励
起される2種の振動を示している。同図(a)は長手方
向の伸縮振動、同図(b)は該長手方向に沿って伝播す
る横波の弾性波であって2次元の定在波である。
【0038】弾性体51の寸法をその2種の振動の共振
周波数が同一になるように設定し、一対の積層圧電体5
2a,52bにそのような周波数の正弦波を位相を90
度ずらせて印加すると、上記2種の振動が同時に励起さ
れる。このとき、横波の2次の定在波の振動の腹では、
上記2種の振動が合成されて質点が楕円形の軌跡を描い
て振動する。定在波の振動の腹の部分に摺動部材45
a,45bを固設しておくことにより、摺動部材45
a,45bが楕円形の軌跡を描いて振動し、この摺動部
材45a,45bに所定の押圧力にて接触している摺動
板46に駆動力が作用する。その結果、被駆動体42が
前記楕円振動の作用を受けて並進運動し、その被駆動体
42に固設されている操作針44が被駆動体42と同一
方向へ移動する。
周波数が同一になるように設定し、一対の積層圧電体5
2a,52bにそのような周波数の正弦波を位相を90
度ずらせて印加すると、上記2種の振動が同時に励起さ
れる。このとき、横波の2次の定在波の振動の腹では、
上記2種の振動が合成されて質点が楕円形の軌跡を描い
て振動する。定在波の振動の腹の部分に摺動部材45
a,45bを固設しておくことにより、摺動部材45
a,45bが楕円形の軌跡を描いて振動し、この摺動部
材45a,45bに所定の押圧力にて接触している摺動
板46に駆動力が作用する。その結果、被駆動体42が
前記楕円振動の作用を受けて並進運動し、その被駆動体
42に固設されている操作針44が被駆動体42と同一
方向へ移動する。
【0039】このとき、上記入力手段22から動作条件
を入力する際に、例えば図5(a)の駆動方法が選択さ
れていれば、操作針44の前進運動に前後方向の揺動運
動が重畳するような電圧パターンが駆動手段24から積
層圧電素子52a,52bに印加される。本実施例のよ
うな超音波アクチュエータ25であれば数百Hzの揺動
運動まで実現可能である。このように前進運動に数百H
zの揺動運動を重畳した操作針44を細胞1に突き当て
れば操作針44の前進運動が視認できる速度であっても
細胞膜を容易に破砕することができる。
を入力する際に、例えば図5(a)の駆動方法が選択さ
れていれば、操作針44の前進運動に前後方向の揺動運
動が重畳するような電圧パターンが駆動手段24から積
層圧電素子52a,52bに印加される。本実施例のよ
うな超音波アクチュエータ25であれば数百Hzの揺動
運動まで実現可能である。このように前進運動に数百H
zの揺動運動を重畳した操作針44を細胞1に突き当て
れば操作針44の前進運動が視認できる速度であっても
細胞膜を容易に破砕することができる。
【0040】また、図5(b)の駆動方法が選択されて
いれば、超音波アクチュエータ25への電力供給と共
に、ランジュバン振動子26にも超音域の高周波信号が
印加される。よって、超音波アクチュエータ25による
操作針44の前進運動に、ランジュバン振動子26によ
る前後方向の超音波振動が重畳することとなり、細胞1
に突き当てられた操作針44の先端により細胞膜は容易
に破砕される。
いれば、超音波アクチュエータ25への電力供給と共
に、ランジュバン振動子26にも超音域の高周波信号が
印加される。よって、超音波アクチュエータ25による
操作針44の前進運動に、ランジュバン振動子26によ
る前後方向の超音波振動が重畳することとなり、細胞1
に突き当てられた操作針44の先端により細胞膜は容易
に破砕される。
【0041】さらに、図5(c)の駆動方法が選択され
ていれば、操作針44の先端が細胞1に到達するまで
は、超音波アクチュエータ25により所定速度で前進
し、操作針44の先端が細胞1に到達したら操作針44
の前進を停止させてからランジュバン振動子26を駆動
し、操作針44に前後方向の超音波振動を加える。これ
により、超音波融着に相当する原理で細胞膜が破砕され
る。細胞膜に穴が開いたならばランジュバン振動子26
の駆動を停止し、その開いた細胞膜の穴から操作針44
をゆっくり刺入する。なお、操作針44の先端が細胞1
に到達するまでの動作は自動制御とし、ランジュバン振
動子26を駆動するタイミングは観察者が入力手段22
から任意に入力するようにする。
ていれば、操作針44の先端が細胞1に到達するまで
は、超音波アクチュエータ25により所定速度で前進
し、操作針44の先端が細胞1に到達したら操作針44
の前進を停止させてからランジュバン振動子26を駆動
し、操作針44に前後方向の超音波振動を加える。これ
により、超音波融着に相当する原理で細胞膜が破砕され
る。細胞膜に穴が開いたならばランジュバン振動子26
の駆動を停止し、その開いた細胞膜の穴から操作針44
をゆっくり刺入する。なお、操作針44の先端が細胞1
に到達するまでの動作は自動制御とし、ランジュバン振
動子26を駆動するタイミングは観察者が入力手段22
から任意に入力するようにする。
【0042】また、以上の操作により最適の動作が得ら
れたならば、その動作を得るために入力手段22から入
力した入力情報をプログラム34に記述しておくことが
できる。そして同じ動作内容を得たいときにパーソナル
コンピュータ37に指示を与えてプログラム34から同
じ入力情報を読出し、動作指令信号に変換して出力させ
る。
れたならば、その動作を得るために入力手段22から入
力した入力情報をプログラム34に記述しておくことが
できる。そして同じ動作内容を得たいときにパーソナル
コンピュータ37に指示を与えてプログラム34から同
じ入力情報を読出し、動作指令信号に変換して出力させ
る。
【0043】またプログラム34に複数の動作を組み合
わせた複雑な動作内容を入力情報の形で記述しておくこ
とにより、単一の動作だけでなく複数の動作を組み合わ
せた動作パターンをプログラム34から読出して自動的
に実施することができるようになる。
わせた複雑な動作内容を入力情報の形で記述しておくこ
とにより、単一の動作だけでなく複数の動作を組み合わ
せた動作パターンをプログラム34から読出して自動的
に実施することができるようになる。
【0044】この様に本実施例によれば、操作針44を
細胞1に刺入するために操作針44を前進させる超音波
アクチュエータ25と、操作針44に任意のタイミング
で前後方向の超音波振動を加えるランジュバン振動子2
6とを設けたので、細胞膜を操作針44に加えられた超
音波振動または揺動運動により破ることができ、操作針
44の前進速度を視認可能な速度で容易に破ることがで
きる。したがって、顕微鏡画像上で操作針44の動く様
子を視認しながら刺入することができ、細胞を操作針4
4が貫通するなどの失敗を防止できる。また、操作針4
4の刺入速度を低速化できることから、突入の際の衝撃
で細胞1の内容物が損傷する不具合を防止することもで
きる。
細胞1に刺入するために操作針44を前進させる超音波
アクチュエータ25と、操作針44に任意のタイミング
で前後方向の超音波振動を加えるランジュバン振動子2
6とを設けたので、細胞膜を操作針44に加えられた超
音波振動または揺動運動により破ることができ、操作針
44の前進速度を視認可能な速度で容易に破ることがで
きる。したがって、顕微鏡画像上で操作針44の動く様
子を視認しながら刺入することができ、細胞を操作針4
4が貫通するなどの失敗を防止できる。また、操作針4
4の刺入速度を低速化できることから、突入の際の衝撃
で細胞1の内容物が損傷する不具合を防止することもで
きる。
【0045】また、本実施例によれば、マニピュレータ
本体21の動力源に超音波アクチュエータ25を用いた
ことから高精度の位置出しや急速な刺入動作を極めて正
確かつ静粛に行えるだけでなく、刺入速度や移動距離等
の動作条件を数値で管理することから、細胞操作の熟練
者でなくても容易に使いこなすことができる。
本体21の動力源に超音波アクチュエータ25を用いた
ことから高精度の位置出しや急速な刺入動作を極めて正
確かつ静粛に行えるだけでなく、刺入速度や移動距離等
の動作条件を数値で管理することから、細胞操作の熟練
者でなくても容易に使いこなすことができる。
【0046】ところで、上記実施例では操作針44に超
音波振動を加えるためにランジュバン振動子26を用い
ているが、超音波振動を発生させられるものであれば他
の振動源を用いることができ、例えば積層圧電体を用い
ることができる。
音波振動を加えるためにランジュバン振動子26を用い
ているが、超音波振動を発生させられるものであれば他
の振動源を用いることができ、例えば積層圧電体を用い
ることができる。
【0047】また、上記実施例ではランジュバン振動子
26を被駆動体42の後方部に設けたが、例えば図6に
示すように操作針44を固定する操作針固定部45に設
けることもできる。
26を被駆動体42の後方部に設けたが、例えば図6に
示すように操作針44を固定する操作針固定部45に設
けることもできる。
【0048】図6に示すように構成すれば、ランジュバ
ン振動子26の負荷となる部分が操作針44のみとなる
ことから、振動の等価質量が極めて軽くなる。その結
果、超音波の周波数を高めることができ、細胞膜を破る
機能のより強い装置を提供できることになる。
ン振動子26の負荷となる部分が操作針44のみとなる
ことから、振動の等価質量が極めて軽くなる。その結
果、超音波の周波数を高めることができ、細胞膜を破る
機能のより強い装置を提供できることになる。
【0049】また、本発明のマイクロマニピュレータを
油圧管路系を応用したマイクロマニピュレータに適用す
ることができる。図7は、本発明のマイクロマニピュレ
ータを油圧管路系のマイクロマニピュレータに適用した
実施例を示している。なお、図8に示すマニピュレータ
と同一機能は同一符号を付している。
油圧管路系を応用したマイクロマニピュレータに適用す
ることができる。図7は、本発明のマイクロマニピュレ
ータを油圧管路系のマイクロマニピュレータに適用した
実施例を示している。なお、図8に示すマニピュレータ
と同一機能は同一符号を付している。
【0050】この実施例は、操作針3の前進運動は図9
で既に説明した通りであるが、操作針3の前後方向の超
音波振動はピストン7と操作針3との間に介挿したラン
ジュバン振動子26′から加えられる。この例では、観
察者が不図示のスイッチをマニュアルで操作することに
より電源24′からランジュバン振動子26′へ駆動電
力を供給するように構成されている。
で既に説明した通りであるが、操作針3の前後方向の超
音波振動はピストン7と操作針3との間に介挿したラン
ジュバン振動子26′から加えられる。この例では、観
察者が不図示のスイッチをマニュアルで操作することに
より電源24′からランジュバン振動子26′へ駆動電
力を供給するように構成されている。
【0051】本実施例によっても、操作針3に超音波振
動を加えることができるため、細胞膜を無理なく破るこ
とができる。本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施
可能である。
動を加えることができるため、細胞膜を無理なく破るこ
とができる。本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施
可能である。
【0052】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、操
作針を視認可能な前進速度に抑えた上で、確実に細胞膜
を破ることができ、突入の際の衝撃で細胞の内容物が損
傷したり、又は貫通等の失敗を防止できるマイクロマニ
ピュレータおよびマイクロマニピュレータの駆動方法を
提供できる。
作針を視認可能な前進速度に抑えた上で、確実に細胞膜
を破ることができ、突入の際の衝撃で細胞の内容物が損
傷したり、又は貫通等の失敗を防止できるマイクロマニ
ピュレータおよびマイクロマニピュレータの駆動方法を
提供できる。
【図1】本発明の一実施例に係るマイクロマニピュレー
タシステムの構成図である。
タシステムの構成図である。
【図2】図1に示す実施例に備えたマニピュレータ本体
の構成図である。
の構成図である。
【図3】マニピュレータ本体に備えた超音波アクチュエ
ータの側面図である。
ータの側面図である。
【図4】超音波アクチュエータの駆動原理を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図5】操作針の駆動方法を示す図である。
【図6】マニピュレータ本体の変形例を示す図である。
【図7】本発明を油圧管路系のマイクロマニピュレータ
に適用した実施例の構成図である。
に適用した実施例の構成図である。
【図8】従来の油圧管路系のマイクロマニピュレータの
構成図である。
構成図である。
【図9】マイクロマニピュレータによる刺入動作を示す
図である。
図である。
【図10】操作針により細胞が押し潰された状態を示す
図である。
図である。
【符号の説明】 11…倒立顕微鏡、13…対物レンズ、14…ステー
ジ、15…接眼レンズ、16…CCD、21−1,21
−2…マニピュレータ本体、22…入力手段、23…制
御手段、24…駆動手段、25−1,25−2…超音波
アクチュエータ、26−1,26−2…ランジュバン振
動子、42…被駆動体、44…操作針。
ジ、15…接眼レンズ、16…CCD、21−1,21
−2…マニピュレータ本体、22…入力手段、23…制
御手段、24…駆動手段、25−1,25−2…超音波
アクチュエータ、26−1,26−2…ランジュバン振
動子、42…被駆動体、44…操作針。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津幡 敏晴 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大内 孝司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 顕微鏡の視野下で操作針を使用するマイ
クロマニピュレータにおいて、前記操作針を細胞に刺入
する際に該操作針を前進させる駆動源と、前記操作針の
前進動作中または前進動作終了後に該操作針に振動を加
える振動源とを具備したことを特徴とするマイクロマニ
ピュレータ。 - 【請求項2】 顕微鏡の視野下にて細胞に操作針を刺入
する為のマイクロマニピュレータの駆動方法において、
前記操作針を前進させて前記細胞に刺入する際に、該操
作針に振動を加えることを特徴とするマイクロマニピュ
レータの駆動方法。 - 【請求項3】 顕微鏡の視野下にて細胞に操作針を刺入
する為のマイクロマニピュレータの駆動方法において、
前記操作針を前進させて前記細胞に刺入する際に、該操
作針の前進運動に前後方向の揺動運動を重畳させること
を特徴とするマイクロマニピュレータの駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5306456A JPH07159698A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | マイクロマニピュレータ及びマイクロマニピュレータの駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5306456A JPH07159698A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | マイクロマニピュレータ及びマイクロマニピュレータの駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07159698A true JPH07159698A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17957229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5306456A Pending JPH07159698A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | マイクロマニピュレータ及びマイクロマニピュレータの駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07159698A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07287171A (ja) * | 1994-04-19 | 1995-10-31 | Shimadzu Corp | マイクロマニピュレータシステム |
JP2001041864A (ja) * | 1999-07-09 | 2001-02-16 | Eppendorf Geraetebau Netheler & Hinz Gmbh | 組織の顕微解剖のための装置 |
JP2003001574A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Suruga Seiki Kk | マイクロマニピュレ−タ及びマイクロマニピュレ−タ用微小器具の卵細胞内への挿入方法 |
JP2004325836A (ja) * | 2003-04-25 | 2004-11-18 | Suruga Seiki Kk | マイクロマニピュレータ |
JP2014519802A (ja) * | 2011-06-17 | 2014-08-14 | エッペンドルフ アクチェンゲゼルシャフト | 制御デバイスを備えたアクチュエータ装置 |
US9422520B2 (en) | 2009-12-23 | 2016-08-23 | Eppendorf Ag | System and method for generating a tool motion |
CN112014429A (zh) * | 2019-05-30 | 2020-12-01 | 华东理工大学 | 一种基于超微电渗流调控的细胞膜振动检测方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60118473A (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-25 | オリンパス光学工業株式会社 | マイクロマニピユレ−タ |
JPH0690770A (ja) * | 1991-03-29 | 1994-04-05 | Shimadzu Corp | マイクロマニピュレータ用微小器具 |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP5306456A patent/JPH07159698A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS60118473A (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-25 | オリンパス光学工業株式会社 | マイクロマニピユレ−タ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9422520B2 (en) | 2009-12-23 | 2016-08-23 | Eppendorf Ag | System and method for generating a tool motion |
JP2014519802A (ja) * | 2011-06-17 | 2014-08-14 | エッペンドルフ アクチェンゲゼルシャフト | 制御デバイスを備えたアクチュエータ装置 |
JP2016154438A (ja) * | 2011-06-17 | 2016-08-25 | エッペンドルフ アクチェンゲゼルシャフト | 制御デバイスを備えたアクチュエータ装置 |
US10031493B2 (en) | 2011-06-17 | 2018-07-24 | Andreas Schirr | Actuator apparatus with control device |
CN112014429A (zh) * | 2019-05-30 | 2020-12-01 | 华东理工大学 | 一种基于超微电渗流调控的细胞膜振动检测方法 |
CN112014429B (zh) * | 2019-05-30 | 2024-01-30 | 华东理工大学 | 一种基于超微电渗流调控的细胞膜振动检测方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030520 |