JPH07159676A - 測距装置の測距方法 - Google Patents
測距装置の測距方法Info
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- JPH07159676A JPH07159676A JP30518993A JP30518993A JPH07159676A JP H07159676 A JPH07159676 A JP H07159676A JP 30518993 A JP30518993 A JP 30518993A JP 30518993 A JP30518993 A JP 30518993A JP H07159676 A JPH07159676 A JP H07159676A
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- Japan
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- distance measuring
- light
- distance
- time
- point
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- Focusing (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 測距精度が高く、かつ測距時間が短い測距装
置の測距方法を提供する。 【構成】 測距条件として、待機時間t=30μs、発
光時間TA =40μs、消灯時間TB =400μsを初
期設定する(ステップS1)。測距ポイントA、B、C
への予備投光のあと、主被写体Aの選択を行う(ステッ
プS2〜S6)。測距ポイントAまでの被写体距離La
が所定距離Lnより近いか否かを判断し(ステップS
8)、近い場合はt=10μs、TA =20μs、TB
=200μsと設定を変更する(ステップS9)。そし
て、投光回数Noを64回としてA点の本測距を行い
(ステップS10)、この本測距の結果に基づき、レン
ズの繰り出し量を決定する(ステップS17)。
置の測距方法を提供する。 【構成】 測距条件として、待機時間t=30μs、発
光時間TA =40μs、消灯時間TB =400μsを初
期設定する(ステップS1)。測距ポイントA、B、C
への予備投光のあと、主被写体Aの選択を行う(ステッ
プS2〜S6)。測距ポイントAまでの被写体距離La
が所定距離Lnより近いか否かを判断し(ステップS
8)、近い場合はt=10μs、TA =20μs、TB
=200μsと設定を変更する(ステップS9)。そし
て、投光回数Noを64回としてA点の本測距を行い
(ステップS10)、この本測距の結果に基づき、レン
ズの繰り出し量を決定する(ステップS17)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の投光手段によ
り、複数の測距点に対して投光し、各測距点の被写体に
より反射された反射光をそれぞれ複数の受光手段が受光
し、各測距点の被写体距離の測距を行う測距装置の測距
方法に関するものである。
り、複数の測距点に対して投光し、各測距点の被写体に
より反射された反射光をそれぞれ複数の受光手段が受光
し、各測距点の被写体距離の測距を行う測距装置の測距
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の測距装置の測距方法の技術として
は、例えば、予備投光を行うことでその投光の回数を少
なくし、その中で選択した測距ポイントのみを本投光す
るというものがある。これは、特開平2−158705
号公報に以下のように開示されている。
は、例えば、予備投光を行うことでその投光の回数を少
なくし、その中で選択した測距ポイントのみを本投光す
るというものがある。これは、特開平2−158705
号公報に以下のように開示されている。
【0003】まず、測距を行うに当たり、測距精度が低
く、測距時間が短い測距モードにより、粗く各測距点の
距離の測距を行い、その結果により最終的に有効とする
測距点を限定する。そして、この測距点のみを、測距精
度が高く、測距時間が長い測距モードで測距を行い、こ
の結果を最終測距結果とする。
く、測距時間が短い測距モードにより、粗く各測距点の
距離の測距を行い、その結果により最終的に有効とする
測距点を限定する。そして、この測距点のみを、測距精
度が高く、測距時間が長い測距モードで測距を行い、こ
の結果を最終測距結果とする。
【0004】この特開平2−158705号公報に開示
された技術によれば、全ての測距点を、測距精度が高
く、測距時間が長い測距モードで測距した場合と比べ
て、同等の測距精度でありながら、短い測距時間で測距
を完了させることが可能となっている。
された技術によれば、全ての測距点を、測距精度が高
く、測距時間が長い測距モードで測距した場合と比べ
て、同等の測距精度でありながら、短い測距時間で測距
を完了させることが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動体被
写体の撮影などを考えれば、レリーズタイムラグは少な
ければ少ない程良い。ここで、レリーズタイムラグの全
てが測距時間ではないが、測距時間は短い方が良いこと
は確実である。そこで、本発明は、測距精度が高く、か
つ測距時間が短い測距装置の測距方法を提供することを
目的とする。
写体の撮影などを考えれば、レリーズタイムラグは少な
ければ少ない程良い。ここで、レリーズタイムラグの全
てが測距時間ではないが、測距時間は短い方が良いこと
は確実である。そこで、本発明は、測距精度が高く、か
つ測距時間が短い測距装置の測距方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の投光手段により複数の測距点に向
けて投光を行い、各測距点にそれぞれ存在する対象物か
らの反射光をそれぞれ複数の受光手段によって受光する
ことにより上記対象物までの距離を求める測距装置の測
距方法において、上記投光手段により予め定められた回
数にて上記各測距点に投光を行い、上記各対象物の測距
を行う第一測距ステップと、この第一測距ステップによ
る測距結果に基づき、主要な被写体が存在する測距点を
特定する測距点特定ステップと、この測距点特定ステッ
プにて特定された測距点に向けて、上記第一測距ステッ
プよりも投光回数を多くした投光を行う第二測距ステッ
プとを具備しており、上記第一測距ステップにおける上
記特定された測距点からの受光量が、予め定められた値
以上である場合は、上記第二測距ステップにおける投光
開始から受光手段の出力信号処理開始までの、受光信号
が安定するのを待つ待ち時間を、第一測距ステップにお
ける待ち時間よりも短くすることを特徴とする。
に、本発明は、複数の投光手段により複数の測距点に向
けて投光を行い、各測距点にそれぞれ存在する対象物か
らの反射光をそれぞれ複数の受光手段によって受光する
ことにより上記対象物までの距離を求める測距装置の測
距方法において、上記投光手段により予め定められた回
数にて上記各測距点に投光を行い、上記各対象物の測距
を行う第一測距ステップと、この第一測距ステップによ
る測距結果に基づき、主要な被写体が存在する測距点を
特定する測距点特定ステップと、この測距点特定ステッ
プにて特定された測距点に向けて、上記第一測距ステッ
プよりも投光回数を多くした投光を行う第二測距ステッ
プとを具備しており、上記第一測距ステップにおける上
記特定された測距点からの受光量が、予め定められた値
以上である場合は、上記第二測距ステップにおける投光
開始から受光手段の出力信号処理開始までの、受光信号
が安定するのを待つ待ち時間を、第一測距ステップにお
ける待ち時間よりも短くすることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明は、複数の投光手段により複数の測距点
に向けて投光を行い、各測距点にそれぞれ存在する対象
物からの反射光をそれぞれ複数の受光手段によって受光
することにより上記対象物までの距離を求める測距装置
の測距方法において、第一測距ステップで投光手段によ
り予め定められた回数にて各測距点に投光を行い、各対
象物の測距が行われる。この結果に基づいて、測距点特
定ステップにより主要な被写体が存在する測距点が特定
される。第二測距ステップにより、この測距点特定ステ
ップにて特定された測距点に向けて、上記第一測距ステ
ップよりも投光回数を多くした投光を行うに当たり、上
記第一測距ステップにおける上記特定された測距点から
の受光量が、予め定められた所定値と比較判断される。
そして、受光量が所定値以上である場合は、上記第二測
距ステップにおける投光開始から受光手段の出力信号処
理開始までの、受光信号が安定するのを待つ待ち時間
を、第一測距ステップにおける待ち時間よりも短くす
る。
に向けて投光を行い、各測距点にそれぞれ存在する対象
物からの反射光をそれぞれ複数の受光手段によって受光
することにより上記対象物までの距離を求める測距装置
の測距方法において、第一測距ステップで投光手段によ
り予め定められた回数にて各測距点に投光を行い、各対
象物の測距が行われる。この結果に基づいて、測距点特
定ステップにより主要な被写体が存在する測距点が特定
される。第二測距ステップにより、この測距点特定ステ
ップにて特定された測距点に向けて、上記第一測距ステ
ップよりも投光回数を多くした投光を行うに当たり、上
記第一測距ステップにおける上記特定された測距点から
の受光量が、予め定められた所定値と比較判断される。
そして、受光量が所定値以上である場合は、上記第二測
距ステップにおける投光開始から受光手段の出力信号処
理開始までの、受光信号が安定するのを待つ待ち時間
を、第一測距ステップにおける待ち時間よりも短くす
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、被写体距離の測距について説明する。図2
は、本発明に係わる測距装置の測距方法における三角測
距の原理を利用した被写体距離の測距について説明する
ための図である。
する。まず、被写体距離の測距について説明する。図2
は、本発明に係わる測距装置の測距方法における三角測
距の原理を利用した被写体距離の測距について説明する
ための図である。
【0009】投光手段11から被写体13に向けて投光
された信号光がその被写体13により反射され、この反
射された信号光は、位置検出受光素子(以下PSDと略
記する)12により受光される。なお、ここでPSD1
2は、本発明のー実施例として用いられるもので、これ
に限定するものではない。
された信号光がその被写体13により反射され、この反
射された信号光は、位置検出受光素子(以下PSDと略
記する)12により受光される。なお、ここでPSD1
2は、本発明のー実施例として用いられるもので、これ
に限定するものではない。
【0010】このときの、授受光手段の視差により生じ
る受光位置のずれ量Δxを検出することにより、被写体
距離Lは、 L=S×f/Δx にて求めることができる。これは、三角測距の原理を利
用したアクティブ方式の多点測距装置に用いられる。
る受光位置のずれ量Δxを検出することにより、被写体
距離Lは、 L=S×f/Δx にて求めることができる。これは、三角測距の原理を利
用したアクティブ方式の多点測距装置に用いられる。
【0011】図3は、本発明の測距装置の測距方法を実
施するための測距装置の構成を示すブロック図の一例で
ある。まず、信号光を投光する投光部1は、この投光部
1を駆動するドライバ4を介してCPU5へ接続され
る。
施するための測距装置の構成を示すブロック図の一例で
ある。まず、信号光を投光する投光部1は、この投光部
1を駆動するドライバ4を介してCPU5へ接続され
る。
【0012】上記信号光を受光する受光部2は、この受
光部2からの信号を処理する信号処理回路3を介してC
PU5へ接続される。また、撮影光学系7は、レンズ駆
動部6を介してCPU5へ接続される。
光部2からの信号を処理する信号処理回路3を介してC
PU5へ接続される。また、撮影光学系7は、レンズ駆
動部6を介してCPU5へ接続される。
【0013】次に、以上のように構成された測距装置の
動作について説明する。まず、CPU5がドライバ4に
信号光の投光を命じると、同時に信号処理回路3に信号
処理の準備を命じる。この命令により、ドライバ4は投
光部1を駆動し、また信号処理回路3は受光部2より信
号を受信しながら待機状態となる。待機状態のままで所
定時間が経過したのち、CPU5から信号処理回路3へ
信号処理開始が命じられ、信号処理が実行される。な
お、待機状態を所定時間設けた理由は、信号が安定する
まで待つことが目的であり、詳細は後述する。
動作について説明する。まず、CPU5がドライバ4に
信号光の投光を命じると、同時に信号処理回路3に信号
処理の準備を命じる。この命令により、ドライバ4は投
光部1を駆動し、また信号処理回路3は受光部2より信
号を受信しながら待機状態となる。待機状態のままで所
定時間が経過したのち、CPU5から信号処理回路3へ
信号処理開始が命じられ、信号処理が実行される。な
お、待機状態を所定時間設けた理由は、信号が安定する
まで待つことが目的であり、詳細は後述する。
【0014】次に、信号処理回路3での信号処理結果に
基づいて、CPU5は測距情報の演算を行い、さらに、
撮影光学系7に含まれているレンズの駆動量の演算も行
う。そして、CPU5はレンズ駆動部6へ上記レンズの
駆動を命じ、撮影光学系7の焦点調節を行う。
基づいて、CPU5は測距情報の演算を行い、さらに、
撮影光学系7に含まれているレンズの駆動量の演算も行
う。そして、CPU5はレンズ駆動部6へ上記レンズの
駆動を命じ、撮影光学系7の焦点調節を行う。
【0015】図4は、上記信号処理回路3及びその周辺
部を詳細に示す図である。まず、PSD2から得られる
信号電流Is1の処理について説明する。PSD2から出
力される信号電流Is1は、プリアンプAmp1により増
幅され、トランジスタTr3、Tr4で構成されるカレ
ントミラーで折り返される。これが、ダイオードD1に
より圧縮電圧に変換される。
部を詳細に示す図である。まず、PSD2から得られる
信号電流Is1の処理について説明する。PSD2から出
力される信号電流Is1は、プリアンプAmp1により増
幅され、トランジスタTr3、Tr4で構成されるカレ
ントミラーで折り返される。これが、ダイオードD1に
より圧縮電圧に変換される。
【0016】同様に、PSD2から得られる信号電流I
s2は、プリアンプAmp2により増幅され、Tr5、T
r6で構成されるカレントミラーで折り返される。これ
が、ダイオードD2により圧縮電圧に変換される。
s2は、プリアンプAmp2により増幅され、Tr5、T
r6で構成されるカレントミラーで折り返される。これ
が、ダイオードD2により圧縮電圧に変換される。
【0017】これら2つの圧縮信号を処理回路3′が、
差動、伸張演算処理を行い、この結果に基づき、CPU
5が測距演算を行う。しかし、この時、PSD2から
は、信号電流Is1、Is2だけが得られるのではなく、背
景光による光電流IB1、IB2も出力される。この背景光
による光電流IB1、IB2を除去する回路が、オペアンプ
OP1及びOP2とトランジスタTr1、Tr2、コン
デンサC1、C2とスイッチSW1、SW2から成る回
路である。
差動、伸張演算処理を行い、この結果に基づき、CPU
5が測距演算を行う。しかし、この時、PSD2から
は、信号電流Is1、Is2だけが得られるのではなく、背
景光による光電流IB1、IB2も出力される。この背景光
による光電流IB1、IB2を除去する回路が、オペアンプ
OP1及びOP2とトランジスタTr1、Tr2、コン
デンサC1、C2とスイッチSW1、SW2から成る回
路である。
【0018】この回路の動作は、以下の通りである。図
3に示した投光部1により投光されていない非投光時に
おいて、オペアンプOP1、OP2は、CPU5により
スイッチSW1、SW2を介してアクティブ状態とな
る。そして、背景光による光電流IB1、IB2が、全て、
それぞれトランジスタTr1、Tr2に流れるように、
オペアンプOP1、OP2により負帰還をかけコンデン
サC1、C2の電圧を制御する。以上により、背景光に
よる光電流IB1、IB2が、除去される。
3に示した投光部1により投光されていない非投光時に
おいて、オペアンプOP1、OP2は、CPU5により
スイッチSW1、SW2を介してアクティブ状態とな
る。そして、背景光による光電流IB1、IB2が、全て、
それぞれトランジスタTr1、Tr2に流れるように、
オペアンプOP1、OP2により負帰還をかけコンデン
サC1、C2の電圧を制御する。以上により、背景光に
よる光電流IB1、IB2が、除去される。
【0019】一方、CPU5より投光が命じられ、投光
部1が投光を行う投光時においては、オペアンプOP
1、OP2はスイッチSW1、SW2によりノンアクテ
ィブ状態となる。投光中は、コンデンサC1、C2の電
荷でトランジスタTr1、Tr2のベース電流を供給
し、背景光による光電流を除去している。
部1が投光を行う投光時においては、オペアンプOP
1、OP2はスイッチSW1、SW2によりノンアクテ
ィブ状態となる。投光中は、コンデンサC1、C2の電
荷でトランジスタTr1、Tr2のベース電流を供給
し、背景光による光電流を除去している。
【0020】次に、上記ダイオードD1、D2の圧縮信
号について説明する。図5は、上記信号処理回路3の動
作時のタイムチャートである。図5(e)に示す信号
は、投光部1のオフからオンへ、及びスイッチSW1、
SW2のオンからオフへのタイミング時のものである。
号について説明する。図5は、上記信号処理回路3の動
作時のタイムチャートである。図5(e)に示す信号
は、投光部1のオフからオンへ、及びスイッチSW1、
SW2のオンからオフへのタイミング時のものである。
【0021】また、図5(f)に示す信号は、処理回路
3′のノンアクティブ状態からアクティブ状態へのタイ
ミング時のものである。時間T1以前は、ダイオードD
1、D2はVcc−Vref の電圧でバイアスされているた
め、圧縮信号はVref レベルである。
3′のノンアクティブ状態からアクティブ状態へのタイ
ミング時のものである。時間T1以前は、ダイオードD
1、D2はVcc−Vref の電圧でバイアスされているた
め、圧縮信号はVref レベルである。
【0022】次に、時間T1のタイミングでスイッチS
W1、SW2がオフするため、オペアンプOP1、OP
2がノンアクティブ状態となりダイオードD1、D2の
バイアスはカットされる。これにより、圧縮信号はVcc
レベルに跳ね上がり、PSD2からの信号電流により再
び圧縮信号が出力される。
W1、SW2がオフするため、オペアンプOP1、OP
2がノンアクティブ状態となりダイオードD1、D2の
バイアスはカットされる。これにより、圧縮信号はVcc
レベルに跳ね上がり、PSD2からの信号電流により再
び圧縮信号が出力される。
【0023】しかし、ダイオードD1、D2には、接合
容量があるため、圧縮信号が安定するまでには、図5
(d)に示すように時間がかかる。被写体の距離が近い
場合や反射率が高い場合には、PSD2から得られる信
号電流は大きいため、圧縮信号は図5(a)に示すよう
になり、圧縮信号が安定するまでの待機時間はt′とな
る。
容量があるため、圧縮信号が安定するまでには、図5
(d)に示すように時間がかかる。被写体の距離が近い
場合や反射率が高い場合には、PSD2から得られる信
号電流は大きいため、圧縮信号は図5(a)に示すよう
になり、圧縮信号が安定するまでの待機時間はt′とな
る。
【0024】逆に、被写体の距離が遠い場合や反射率が
低い場合には、PSD2から得られる信号電流は小さい
ため、圧縮信号は図5(d)のようになり、圧縮信号が
安定するまでの待機時間はtとなる。
低い場合には、PSD2から得られる信号電流は小さい
ため、圧縮信号は図5(d)のようになり、圧縮信号が
安定するまでの待機時間はtとなる。
【0025】従来の測距装置では、上記被写体の最悪条
件を考慮して、時間T1〜T2の所定時間tの間、信号
処理を待機させることにより、圧縮信号が安定するのを
待ってから信号処理を行っていた。
件を考慮して、時間T1〜T2の所定時間tの間、信号
処理を待機させることにより、圧縮信号が安定するのを
待ってから信号処理を行っていた。
【0026】しかし、被写体の条件が良く信号電流が大
きい場合には、この待機時間は無駄である。そこで、本
発明では、図4に示すようにトランジスタTr7、Tr
8を設けることにより、信号電流を処理回路3′へ取り
込み、これらの和信号に基づいて待機時間tを可変とし
ている。つまり、上記和信号が所定値より大きい場合に
は、信号電流は大きく、安定時間をあまり必要としない
ので待機時間tを小さくするということを行っている。
きい場合には、この待機時間は無駄である。そこで、本
発明では、図4に示すようにトランジスタTr7、Tr
8を設けることにより、信号電流を処理回路3′へ取り
込み、これらの和信号に基づいて待機時間tを可変とし
ている。つまり、上記和信号が所定値より大きい場合に
は、信号電流は大きく、安定時間をあまり必要としない
ので待機時間tを小さくするということを行っている。
【0027】これにより、被写体の条件が良く信号電流
が大きい場合には、安定までの時間はt′と短くなるた
め、図5(b)、(c)に示すように、発光時間全体を
短くすることができる。
が大きい場合には、安定までの時間はt′と短くなるた
め、図5(b)、(c)に示すように、発光時間全体を
短くすることができる。
【0028】図6は、本発明の実施例にて実際の測距シ
ーケンスの時間がどの程度短縮されるかを説明するため
の図である。また、図7は、測距ポイントA、B、Cの
一例を示す図である。
ーケンスの時間がどの程度短縮されるかを説明するため
の図である。また、図7は、測距ポイントA、B、Cの
一例を示す図である。
【0029】ここで、測距ポイントAは、近距離の被写
体を示し、測距ポイントB、Cは、遠距離の被写体を示
す。測距ポイントである3点A、B、Cをそれぞれ遠距
離の精度が十分検出できる回数分、測距ポイントへ投光
していたのが図6(a)に示す例である。
体を示し、測距ポイントB、Cは、遠距離の被写体を示
す。測距ポイントである3点A、B、Cをそれぞれ遠距
離の精度が十分検出できる回数分、測距ポイントへ投光
していたのが図6(a)に示す例である。
【0030】これを改良したのが、図6(b)であり、
予備投光を行うことでその投光の回数を少なくし、その
中で選択した測距ポイントのみを本投光するものであ
る。これにより、全体の測距時間を図6(a)、(b)
に示すようにt3からt5へ短くすることができる。
予備投光を行うことでその投光の回数を少なくし、その
中で選択した測距ポイントのみを本投光するものであ
る。これにより、全体の測距時間を図6(a)、(b)
に示すようにt3からt5へ短くすることができる。
【0031】なお、これについは、特開平2−1587
05号公報に開示されている。本発明による遠距離の場
合は、図6(c)に示すように、全体の測距時間はt5
で図6(b)に示すものと同じであるが、近距離の場合
は、図6(d)に示すように、本測距の時間がt1から
t4へ短くなる。このため、全体の測距時間は遠距離の
場合のt5からt6へ短くすることができる。
05号公報に開示されている。本発明による遠距離の場
合は、図6(c)に示すように、全体の測距時間はt5
で図6(b)に示すものと同じであるが、近距離の場合
は、図6(d)に示すように、本測距の時間がt1から
t4へ短くなる。このため、全体の測距時間は遠距離の
場合のt5からt6へ短くすることができる。
【0032】図8は、本発明の実施例での赤外発光ダイ
オード(以下IREDと略記する)の発光間隔を示した
ものである。IREDの発光時間は、安定時間、すなわ
ち待機時間が短くなるためTA からTA ′に短くなる。
オード(以下IREDと略記する)の発光間隔を示した
ものである。IREDの発光時間は、安定時間、すなわ
ち待機時間が短くなるためTA からTA ′に短くなる。
【0033】IREDの消灯時間TB は、IREDが発
光で熱くなったのを冷やし熱破壊を防ぐことが主目的で
あり、発光時間がTA ′と短くなれば、 TA : TB = TA ′: TB ′ のごとく表され、発光時間、消灯時間の比を変えなけれ
ば、同程度の発熱におさえることができる。これによ
り、 TB ′= TA ′/TA ×TB のように消灯時間を短くすることができる。
光で熱くなったのを冷やし熱破壊を防ぐことが主目的で
あり、発光時間がTA ′と短くなれば、 TA : TB = TA ′: TB ′ のごとく表され、発光時間、消灯時間の比を変えなけれ
ば、同程度の発熱におさえることができる。これによ
り、 TB ′= TA ′/TA ×TB のように消灯時間を短くすることができる。
【0034】次に、図1のフローチャートを参照して、
このように構成された測距装置の測距動作について説明
する。まず、ステップS1では、待機時間t=30μ
s、IREDの発光時間TA =40μs、IREDの消
灯時間TB =400μsと設定する。
このように構成された測距装置の測距動作について説明
する。まず、ステップS1では、待機時間t=30μ
s、IREDの発光時間TA =40μs、IREDの消
灯時間TB =400μsと設定する。
【0035】ステップS2、S3、S4では、予備測距
として投光回数Noを16回としてA点、B点、C点を
測距し、その距離をそれぞれLa、Lb、Lcにセット
する。
として投光回数Noを16回としてA点、B点、C点を
測距し、その距離をそれぞれLa、Lb、Lcにセット
する。
【0036】そして、ステップS5では、主被写体の選
択を行うが、ここでは、最至近の被写体を選択するよう
に設定されているものとする。この選択については、公
知となっている種々の方法があるが、ここではその説明
は省略する。
択を行うが、ここでは、最至近の被写体を選択するよう
に設定されているものとする。この選択については、公
知となっている種々の方法があるが、ここではその説明
は省略する。
【0037】ステップS6では、A点を選択したか否か
を判断し、A点を選択した場合はステップS8へ移行
し、A点を選択していない場合はステップS7へ移行す
る。ステップS7では、B点を選択したか否かを判断
し、B点を選択した場合はステップS11へ移行し、B
点を選択していない場合はステップS14へ移行する。
を判断し、A点を選択した場合はステップS8へ移行
し、A点を選択していない場合はステップS7へ移行す
る。ステップS7では、B点を選択したか否かを判断
し、B点を選択した場合はステップS11へ移行し、B
点を選択していない場合はステップS14へ移行する。
【0038】すなわち、A点を選択した場合はステップ
S8へ移行し、B点を選択した場合はステップS11へ
移行し、C点を選択した場合はステップS14へ移行す
る。そして、ステップS8では、距離Laが所定距離L
nより近いか否かを判断し、近い場合はステップS9へ
移行し、近くない場合はステップS10へ移行する。
S8へ移行し、B点を選択した場合はステップS11へ
移行し、C点を選択した場合はステップS14へ移行す
る。そして、ステップS8では、距離Laが所定距離L
nより近いか否かを判断し、近い場合はステップS9へ
移行し、近くない場合はステップS10へ移行する。
【0039】ステップS9では、待機時間t=10μ
s、IREDの発光時間TA =20μs、IREDの消
灯時間TB =200μsと設定を変更し、ステップS1
0では、投光回数Noを64回としてA点の本測距を行
う。
s、IREDの発光時間TA =20μs、IREDの消
灯時間TB =200μsと設定を変更し、ステップS1
0では、投光回数Noを64回としてA点の本測距を行
う。
【0040】ステップS10を実行した後は、ステップ
S17へ移行する。また、B点、及びC点を選択した場
合は、それぞれステップS11、S12、S13、及び
ステップS14、S15、S16にて同様の処理を行
う。
S17へ移行する。また、B点、及びC点を選択した場
合は、それぞれステップS11、S12、S13、及び
ステップS14、S15、S16にて同様の処理を行
う。
【0041】そして、それぞれの本測距の結果に基づ
き、ステップS17で撮影レンズの繰り出し量を決定す
る。以上述べたように、上記実施例では、IREDの1
回の発光につき発光時間が、40−20=20μsで算
出されるように、20μs短くなり、また、消灯時間
は、400−200=200μsで算出されるように、
200μs短くなる。
き、ステップS17で撮影レンズの繰り出し量を決定す
る。以上述べたように、上記実施例では、IREDの1
回の発光につき発光時間が、40−20=20μsで算
出されるように、20μs短くなり、また、消灯時間
は、400−200=200μsで算出されるように、
200μs短くなる。
【0042】すなわち、64回の投光では、 (20+200)×64=14080μs となり、約14msだけ遠距離に比べて測距の時間を短
縮することができる。
縮することができる。
【0043】なお、以上の実施例においては、3点測距
の場合について説明したが、本発明は3点測距に限られ
るものではなく、複数の測距点が存在する多点測距の場
合についても可能であることは勿論である。
の場合について説明したが、本発明は3点測距に限られ
るものではなく、複数の測距点が存在する多点測距の場
合についても可能であることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
距精度を劣化させることなく、短時間での多点測距が可
能となるので、測距精度が高く、かつ測距時間が短い測
距装置の測距方法を提供することができる。
距精度を劣化させることなく、短時間での多点測距が可
能となるので、測距精度が高く、かつ測距時間が短い測
距装置の測距方法を提供することができる。
【図1】本発明の測距装置の測距方法の実施例を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図2】本発明に係わる測距装置の測距方法における三
角測距の原理を利用した被写体距離の測距について説明
するための図である。
角測距の原理を利用した被写体距離の測距について説明
するための図である。
【図3】本発明の測距装置の測距方法を実施するための
測距装置の構成を示すブロック図の一例である。
測距装置の構成を示すブロック図の一例である。
【図4】本発明の測距装置の測距方法を実施するための
測距装置の一例中の信号処理回路3及びその周辺部を詳
細に示す図である。
測距装置の一例中の信号処理回路3及びその周辺部を詳
細に示す図である。
【図5】本発明の測距装置の測距方法を実施するための
ブロック図の一例中の信号処理回路3の動作時のタイム
チャートである。
ブロック図の一例中の信号処理回路3の動作時のタイム
チャートである。
【図6】本発明の実施例にて実際の測距シーケンスの時
間がどの程度短縮されるかを説明するための図である。
間がどの程度短縮されるかを説明するための図である。
【図7】本発明の実施例での測距ポイントA、B、Cの
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図8】本発明の実施例での赤外発光ダイオードの発光
間隔を示すものである。
間隔を示すものである。
1…投光部、2…受光部、3…信号処理回路、4…ドラ
イバ、5…CPU、6…レンズ駆動部、7…撮影光学
系。
イバ、5…CPU、6…レンズ駆動部、7…撮影光学
系。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01B 11/00 B (72)発明者 塚本 和哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 藤井 貴史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 野中 修 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の投光手段により複数の測距点に向
けて投光を行い、各測距点にそれぞれ存在する対象物か
らの反射光をそれぞれ複数の受光手段によって受光する
ことにより上記対象物までの距離を求める測距装置の測
距方法において、 上記投光手段により予め定められた回数にて上記各測距
点に投光を行い、上記各対象物の測距を行う第一測距ス
テップと、 この第一測距ステップによる測距結果に基づき、主要な
被写体が存在する測距点を特定する測距点特定ステップ
と、 この測距点特定ステップにて特定された測距点に向け
て、上記第一測距ステップよりも投光回数を多くした投
光を行う第二測距ステップと、を具備しており、 上記第一測距ステップにおける上記特定された測距点か
らの受光量が、予め定められた値以上である場合は、上
記第二測距ステップにおける投光開始から受光手段の出
力信号処理開始までの、受光信号が安定するのを待つ待
ち時間を、第一測距ステップにおける待ち時間よりも短
くすることを特徴とする測距装置の測距方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30518993A JPH07159676A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | 測距装置の測距方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30518993A JPH07159676A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | 測距装置の測距方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07159676A true JPH07159676A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17942131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30518993A Withdrawn JPH07159676A (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | 測距装置の測距方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07159676A (ja) |
-
1993
- 1993-12-06 JP JP30518993A patent/JPH07159676A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010206 |