JPH07159476A - 高圧盤用部分放電検出システム - Google Patents
高圧盤用部分放電検出システムInfo
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- JPH07159476A JPH07159476A JP30792193A JP30792193A JPH07159476A JP H07159476 A JPH07159476 A JP H07159476A JP 30792193 A JP30792193 A JP 30792193A JP 30792193 A JP30792193 A JP 30792193A JP H07159476 A JPH07159476 A JP H07159476A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高圧用受変電設備の高圧盤に適した安価な超
音波センサを提供するとともに、列盤構成の高圧盤にお
いて部分放電を検出する場合に必要な超音波センサの数
を減らして安価に構成できる高圧盤用部分放電検出シス
テムを提供すること。 【構成】 超音波マイクロホン２で検出した音のうち高
圧盤の部分放電固有の音響成分のみを共振フィルタ３で
通過させ、それをデジタル出力ユニット４によってデジ
タル変換して出力する。
音波センサを提供するとともに、列盤構成の高圧盤にお
いて部分放電を検出する場合に必要な超音波センサの数
を減らして安価に構成できる高圧盤用部分放電検出シス
テムを提供すること。 【構成】 超音波マイクロホン２で検出した音のうち高
圧盤の部分放電固有の音響成分のみを共振フィルタ３で
通過させ、それをデジタル出力ユニット４によってデジ
タル変換して出力する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧盤の絶縁機能の低
下にともなって発生する部分放電を検出する高圧盤用部
分放電検出システムに関する。
下にともなって発生する部分放電を検出する高圧盤用部
分放電検出システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】変圧器や高圧盤等の受変電設備において
は、寿命を予知したり、事故を未然に防止することが大
切であり、そのために、受変電設備で起こる設備の劣化
や事故につながる前兆的現象に注目し、事前に対策を行
う予測保全が従来より提案されている。
は、寿命を予知したり、事故を未然に防止することが大
切であり、そのために、受変電設備で起こる設備の劣化
や事故につながる前兆的現象に注目し、事前に対策を行
う予測保全が従来より提案されている。
【０００３】受変電設備で起こるこのような前兆の１つ
として、受変電設備内の絶縁機能が低下した場合に発生
する部分放電がある。部分放電自体は受変電設備の機能
上問題はないが、絶縁機能の低下が進むにつれて部分放
電の電荷が大きくなり、最後には地絡して受変電設備の
事故につながるおそれがある。
として、受変電設備内の絶縁機能が低下した場合に発生
する部分放電がある。部分放電自体は受変電設備の機能
上問題はないが、絶縁機能の低下が進むにつれて部分放
電の電荷が大きくなり、最後には地絡して受変電設備の
事故につながるおそれがある。
【０００４】ところで、部分放電には通常３５ｋＨｚ程
度の音響がともない、絶縁機能の低下が進んで部分放電
の電荷が大きくなるとこの音響も大きくなる傾向があ
る。そこで、この現象に注目して、圧電素子を備えた超
音波センサを用いてこの部分放電にともなう音響の大き
さを検出し、劣化や事故に至るまでの期間を推測するシ
ステムが提案されている。
度の音響がともない、絶縁機能の低下が進んで部分放電
の電荷が大きくなるとこの音響も大きくなる傾向があ
る。そこで、この現象に注目して、圧電素子を備えた超
音波センサを用いてこの部分放電にともなう音響の大き
さを検出し、劣化や事故に至るまでの期間を推測するシ
ステムが提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】特別高圧（たとえば６
０ｋＶや１１０ｋＶ）や超高圧（たとえば２７５ｋＶや
５００ｋＶ）を扱う受変電設備では、わずかな部分放電
から地絡してしまうこともあるので、わずかな部分放電
も見逃さないように高感度の超音波センサが要求される
が、高圧（たとえば３ｋＶや６ｋＶ）を扱う場合にはそ
れほどの感度を必要としない。しかし、従来このような
方法で予測保全が行われているのは特別高圧や超高圧の
受変電設備が主であるため、特別高圧や超高圧向けの超
音波センサのみが開発されており、高圧向けの安価な超
音波センサは開発されていない。特別高圧や超高圧向け
の超音波センサは感度がよい分高価である。
０ｋＶや１１０ｋＶ）や超高圧（たとえば２７５ｋＶや
５００ｋＶ）を扱う受変電設備では、わずかな部分放電
から地絡してしまうこともあるので、わずかな部分放電
も見逃さないように高感度の超音波センサが要求される
が、高圧（たとえば３ｋＶや６ｋＶ）を扱う場合にはそ
れほどの感度を必要としない。しかし、従来このような
方法で予測保全が行われているのは特別高圧や超高圧の
受変電設備が主であるため、特別高圧や超高圧向けの超
音波センサのみが開発されており、高圧向けの安価な超
音波センサは開発されていない。特別高圧や超高圧向け
の超音波センサは感度がよい分高価である。
【０００６】また、従来の超音波センサは、たとえば１
０ｐｃ（ピコクーロン）近くから１０，０００ｐｃの広
い範囲の部分放電の電荷に対応した音響を検出すること
ができ、その音響に対応した電流をアナログ出力するも
のであるため、データロガー等のマイコンを用いて予測
処理（たとえば長期間にわたるデータから統計をとるこ
と）をするためには外部にＡ／Ｄ変換器が必要になる。
０ｐｃ（ピコクーロン）近くから１０，０００ｐｃの広
い範囲の部分放電の電荷に対応した音響を検出すること
ができ、その音響に対応した電流をアナログ出力するも
のであるため、データロガー等のマイコンを用いて予測
処理（たとえば長期間にわたるデータから統計をとるこ
と）をするためには外部にＡ／Ｄ変換器が必要になる。
【０００７】さらに、たとえば何面かの高圧盤を並べた
列盤構成の高圧盤において部分放電を検出する場合に
は、各高圧盤ごとに１〜２個の超音波センサを取付ける
必要があるため、高価な超音波センサが多数必要にな
り、設備コストの上昇を招くことになる。
列盤構成の高圧盤において部分放電を検出する場合に
は、各高圧盤ごとに１〜２個の超音波センサを取付ける
必要があるため、高価な超音波センサが多数必要にな
り、設備コストの上昇を招くことになる。
【０００８】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、高圧用受変電設備の高圧盤に適した安価な超音波
センサを提供するとともに、列盤構成の高圧盤において
部分放電を検出する場合に必要な超音波センサの数を減
らして安価に構成できる高圧盤用部分放電検出システム
を提供することを目的とする。
ので、高圧用受変電設備の高圧盤に適した安価な超音波
センサを提供するとともに、列盤構成の高圧盤において
部分放電を検出する場合に必要な超音波センサの数を減
らして安価に構成できる高圧盤用部分放電検出システム
を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、高圧盤に取付けられた超音波マイクロホ
ンと、この超音波マイクロホンで検出した音のうち高圧
盤の部分放電に固有の音響成分のみを通過させる共振フ
ィルタと、この共振フィルタを通過した音響成分の大き
さをデジタル変換して出力するデジタル出力ユニットと
により高圧盤の部分放電にともなって発生する音響を検
出する超音波センサを構成した。
成するために、高圧盤に取付けられた超音波マイクロホ
ンと、この超音波マイクロホンで検出した音のうち高圧
盤の部分放電に固有の音響成分のみを通過させる共振フ
ィルタと、この共振フィルタを通過した音響成分の大き
さをデジタル変換して出力するデジタル出力ユニットと
により高圧盤の部分放電にともなって発生する音響を検
出する超音波センサを構成した。
【００１０】また、列盤構成の高圧盤の１個おきもしく
は２個おきに上記超音波センサを取付け、この超音波セ
ンサからの出力に基づいて超音波センサを取付けていな
い高圧盤の部分放電レベルを推定する推定手段を設けて
列盤構成の高圧盤の部分放電を検出する高圧盤用部分放
電検出システムを構成した。
は２個おきに上記超音波センサを取付け、この超音波セ
ンサからの出力に基づいて超音波センサを取付けていな
い高圧盤の部分放電レベルを推定する推定手段を設けて
列盤構成の高圧盤の部分放電を検出する高圧盤用部分放
電検出システムを構成した。
【００１１】
【作用】本発明は以上の構成によって、超音波マイクロ
ホンで検出した音のうち高圧盤の部分放電に固有の音響
成分のみを共振フィルタで通過させ、それをデジタル出
力ユニットによってデジタル変換して出力する。
ホンで検出した音のうち高圧盤の部分放電に固有の音響
成分のみを共振フィルタで通過させ、それをデジタル出
力ユニットによってデジタル変換して出力する。
【００１２】また、列盤構成の高圧盤の部分放電を検出
する際、すべての高圧盤に超音波センサを取付けなくて
も、推定手段によって超音波センサを取付けていない高
圧盤の部分放電レベルを推定する。
する際、すべての高圧盤に超音波センサを取付けなくて
も、推定手段によって超音波センサを取付けていない高
圧盤の部分放電レベルを推定する。
【００１３】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。
【００１４】図１は、本発明による超音波センサのブロ
ック図である。
ック図である。
【００１５】超音波センサ１は、超音波マイクロホン２
と、共振フィルタ３と、デジタル出力ユニット４とから
成り、その出力はデータロガー等のマイコン５に入力さ
れる。
と、共振フィルタ３と、デジタル出力ユニット４とから
成り、その出力はデータロガー等のマイコン５に入力さ
れる。
【００１６】この超音波センサ１は、たとえば高圧盤の
筐体の上面に取付けられ、高圧盤内の音響を超音波マイ
クロホン２で集音する。超音波マイクロホン２の出力の
うち部分放電にともなって発生する音響に固有の周波数
である３５ｋＨｚの音響成分のみが共振フィルタ３を通
過し、デジタル出力ユニット４においてデジタル変換さ
れてマイコン５に出力される。
筐体の上面に取付けられ、高圧盤内の音響を超音波マイ
クロホン２で集音する。超音波マイクロホン２の出力の
うち部分放電にともなって発生する音響に固有の周波数
である３５ｋＨｚの音響成分のみが共振フィルタ３を通
過し、デジタル出力ユニット４においてデジタル変換さ
れてマイコン５に出力される。
【００１７】図２は、図１に示したデジタル出力ユニッ
ト４の動作を説明する図である。
ト４の動作を説明する図である。
【００１８】本実施例では、超音波センサ１は、電荷が
３０ｐｃ以上の部分放電に対応する音響を検出できれば
よく、従来の超音波センサほどの感度は必要ない。
３０ｐｃ以上の部分放電に対応する音響を検出できれば
よく、従来の超音波センサほどの感度は必要ない。
【００１９】デジタル出力ユニット４は、共振フィルタ
３から入力された音響の大きさに対応したデジタル値を
出力するが、本実施例では所定の大きさの音響の継続時
間を監視し、その大きさの音響が所定の時間だけ継続し
た場合にその音響の大きさに対応したデジタル値を出力
する。
３から入力された音響の大きさに対応したデジタル値を
出力するが、本実施例では所定の大きさの音響の継続時
間を監視し、その大きさの音響が所定の時間だけ継続し
た場合にその音響の大きさに対応したデジタル値を出力
する。
【００２０】図２に示すように、超音波センサ１により
検出した音響が３０ｐｃ未満の部分放電電荷によるもの
である場合には、デジタル出力ユニット４の出力、すな
わち超音波センサ１の出力を「０００」とする。ここで
は、このレベルの部分放電を部分放電レベル０と名づ
け、特に事故の前兆とはみなさない。
検出した音響が３０ｐｃ未満の部分放電電荷によるもの
である場合には、デジタル出力ユニット４の出力、すな
わち超音波センサ１の出力を「０００」とする。ここで
は、このレベルの部分放電を部分放電レベル０と名づ
け、特に事故の前兆とはみなさない。
【００２１】そして、電荷が３０ｐｃ以上である部分放
電による音響を１０分以上継続して検出した場合には、
超音波センサ１の出力を「００１」とする。ここでは、
このレベルの部分放電を部分放電レベル１と名づけ、将
来的に事故の可能性があると判断して監視の継続を促
す。
電による音響を１０分以上継続して検出した場合には、
超音波センサ１の出力を「００１」とする。ここでは、
このレベルの部分放電を部分放電レベル１と名づけ、将
来的に事故の可能性があると判断して監視の継続を促
す。
【００２２】同様に、電荷が１００ｐｃ以上の部分放電
による音響を１０分以上継続して検出した場合には、超
音波センサ１の出力を「０１０」とし、部分放電レベル
２として２〜３年後に事故の可能性があるとして通知す
るものとし、電荷が３００ｐｃ以上の部分放電による音
響を３分以上継続して検出した場合には、超音波センサ
１の出力を「０１１」とし、部分放電レベル３として１
年以内に事故の可能性があるとして通知するものとす
る。さらに、電荷が１，０００ｐｃ以上の部分放電によ
る音響を１分以上継続して検出した場合には、超音波セ
ンサ１の出力を「１００」とし、部分放電レベル４とし
て２〜３ケ月後に事故の可能性があるとして通知し、電
荷が３，０００ｐｃ以上の部分放電による音響を３０秒
以上継続して検出した場合には、超音波センサ１の出力
を「１０１」とし、部分放電レベル５として１ケ月以内
に事故の可能性があると判断し、１０，０００ｐｃ以上
の場合は部分放電による音響を１０秒以上継続して検出
したときに、超音波センサ１の出力を「１１０」とし、
部分放電レベル６として事故の直前である旨を通知す
る。
による音響を１０分以上継続して検出した場合には、超
音波センサ１の出力を「０１０」とし、部分放電レベル
２として２〜３年後に事故の可能性があるとして通知す
るものとし、電荷が３００ｐｃ以上の部分放電による音
響を３分以上継続して検出した場合には、超音波センサ
１の出力を「０１１」とし、部分放電レベル３として１
年以内に事故の可能性があるとして通知するものとす
る。さらに、電荷が１，０００ｐｃ以上の部分放電によ
る音響を１分以上継続して検出した場合には、超音波セ
ンサ１の出力を「１００」とし、部分放電レベル４とし
て２〜３ケ月後に事故の可能性があるとして通知し、電
荷が３，０００ｐｃ以上の部分放電による音響を３０秒
以上継続して検出した場合には、超音波センサ１の出力
を「１０１」とし、部分放電レベル５として１ケ月以内
に事故の可能性があると判断し、１０，０００ｐｃ以上
の場合は部分放電による音響を１０秒以上継続して検出
したときに、超音波センサ１の出力を「１１０」とし、
部分放電レベル６として事故の直前である旨を通知す
る。
【００２３】本実施例で継続時間を設け、音響がある時
間継続した場合にだけデジタル値を出力するようにした
のは、高圧盤の点検時の音であるとか部分放電以外の原
因による音響を排除するためである。
間継続した場合にだけデジタル値を出力するようにした
のは、高圧盤の点検時の音であるとか部分放電以外の原
因による音響を排除するためである。
【００２４】図３は、本発明の高圧盤用部分放電検出シ
ステムにおいて、図１に示した超音波センサ１を取付け
る位置を説明する図である。
ステムにおいて、図１に示した超音波センサ１を取付け
る位置を説明する図である。
【００２５】図３において、１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄお
よび１ｅは図１に示した超音波センサ１と同じ構成の超
音波センサであり、６は列盤構成の高圧盤で高圧盤Ａ〜
Ｊの１０個の高圧盤から成る。
よび１ｅは図１に示した超音波センサ１と同じ構成の超
音波センサであり、６は列盤構成の高圧盤で高圧盤Ａ〜
Ｊの１０個の高圧盤から成る。
【００２６】従来は、列盤構成の高圧盤６の部分放電を
検出する場合、高圧盤Ａ〜Ｊのすべてにそれぞれ１個以
上の超音波センサを取付けていた。ところが、本発明者
らは、長年にわたる経験から、ある高圧盤に取付けた超
音波センサがとなりの高圧盤で発生している部分放電の
音響をも検出している事実を知った。そこで、この点に
着目し、高圧盤Ａ〜Ｊのように複数の高圧盤で列盤構成
をなしている場合には、高圧盤のすべてに超音波センサ
を取付ける必要はなく、１個おきもしくは２個おきに超
音波センサを取付けるだけですべての高圧盤の部分放電
を検出することができるようにした。
検出する場合、高圧盤Ａ〜Ｊのすべてにそれぞれ１個以
上の超音波センサを取付けていた。ところが、本発明者
らは、長年にわたる経験から、ある高圧盤に取付けた超
音波センサがとなりの高圧盤で発生している部分放電の
音響をも検出している事実を知った。そこで、この点に
着目し、高圧盤Ａ〜Ｊのように複数の高圧盤で列盤構成
をなしている場合には、高圧盤のすべてに超音波センサ
を取付ける必要はなく、１個おきもしくは２個おきに超
音波センサを取付けるだけですべての高圧盤の部分放電
を検出することができるようにした。
【００２７】本実施例では、図３に示すように、高圧盤
Ａに超音波センサ１ａを取付け、高圧盤Ｃに超音波セン
サ１ｂを取付け、高圧盤Ｆに超音波センサ１ｃを取付
け、高圧盤Ｈに超音波センサ１ｄを取付け、高圧盤Ｊに
超音波センサ１ｅを取付けている。
Ａに超音波センサ１ａを取付け、高圧盤Ｃに超音波セン
サ１ｂを取付け、高圧盤Ｆに超音波センサ１ｃを取付
け、高圧盤Ｈに超音波センサ１ｄを取付け、高圧盤Ｊに
超音波センサ１ｅを取付けている。
【００２８】図４は、図３に示したマイコン５の処理を
説明する図である。
説明する図である。
【００２９】図４では、図３に示した超音波センサ１ａ
〜１ｅの出力として例１〜例４の４通りを例示してい
る。
〜１ｅの出力として例１〜例４の４通りを例示してい
る。
【００３０】たとえば、例１では、図３に示した高圧盤
Ａに取付けた超音波センサ１ａの出力は部分放電レベル
２を示し、高圧盤Ｃに取付けた超音波センサ１ｂの出力
は部分放電レベル３を示し、高圧盤Ｆに取付けた超音波
センサ１ｃの出力は部分放電レベル３を示し、高圧盤Ｈ
に取付けた超音波センサ１ｄの出力は部分放電レベル２
を示し、高圧盤Ｊに取付けた超音波センサ１ｅの出力は
部分放電レベル１を示している。
Ａに取付けた超音波センサ１ａの出力は部分放電レベル
２を示し、高圧盤Ｃに取付けた超音波センサ１ｂの出力
は部分放電レベル３を示し、高圧盤Ｆに取付けた超音波
センサ１ｃの出力は部分放電レベル３を示し、高圧盤Ｈ
に取付けた超音波センサ１ｄの出力は部分放電レベル２
を示し、高圧盤Ｊに取付けた超音波センサ１ｅの出力は
部分放電レベル１を示している。
【００３１】これに対して、高圧盤Ｂ、Ｄ、Ｅ、Ｇ、Ｉ
には超音波センサが取付けられていないため、マイコン
５では、これら超音波センサの取付けられていない高圧
盤における部分放電レベルを次のように推定する。
には超音波センサが取付けられていないため、マイコン
５では、これら超音波センサの取付けられていない高圧
盤における部分放電レベルを次のように推定する。
【００３２】たとえば、例３の高圧盤Ｂのように、それ
自身には超音波センサは取付けられていないが、その両
隣りの高圧盤Ａと高圧盤Ｃには超音波センサが取付けら
れた高圧盤である場合、両隣りの高圧盤に取付けられた
超音波センサの出力が両方とも同じ部分放電レベル３の
ときには、中央の超音波センサの取付けられていない高
圧盤Ｂの部分放電レベルをその両隣りの高圧盤の部分放
電レベル３よりも１レベルだけ高くする。よって、例３
の高圧盤Ｂの部分放電レベルは４になる。
自身には超音波センサは取付けられていないが、その両
隣りの高圧盤Ａと高圧盤Ｃには超音波センサが取付けら
れた高圧盤である場合、両隣りの高圧盤に取付けられた
超音波センサの出力が両方とも同じ部分放電レベル３の
ときには、中央の超音波センサの取付けられていない高
圧盤Ｂの部分放電レベルをその両隣りの高圧盤の部分放
電レベル３よりも１レベルだけ高くする。よって、例３
の高圧盤Ｂの部分放電レベルは４になる。
【００３３】また、例１の高圧盤Ｉのように、それ自身
には超音波センサは取付けられておらず、その両隣りの
高圧盤Ｈと高圧盤Ｊに超音波センサが取付けられている
が、上述した例３の高圧盤Ｂとは違って両隣りの高圧盤
ＨおよびＪの超音波センサの出力が異なる部分放電レベ
ル２と１のときには、中央の超音波センサの取付けられ
ていない高圧盤Ｉの部分放電レベルをその両隣りの高圧
盤ＨとＪの部分放電レベル２と１のうちどちらか高い方
と同じレベルにする。よって、例１の高圧盤Ｉの部分放
電レベルは２になる。
には超音波センサは取付けられておらず、その両隣りの
高圧盤Ｈと高圧盤Ｊに超音波センサが取付けられている
が、上述した例３の高圧盤Ｂとは違って両隣りの高圧盤
ＨおよびＪの超音波センサの出力が異なる部分放電レベ
ル２と１のときには、中央の超音波センサの取付けられ
ていない高圧盤Ｉの部分放電レベルをその両隣りの高圧
盤ＨとＪの部分放電レベル２と１のうちどちらか高い方
と同じレベルにする。よって、例１の高圧盤Ｉの部分放
電レベルは２になる。
【００３４】さらに、例１の高圧盤Ｄのように、一方の
隣りの高圧盤Ｃのみが超音波センサの取付けられた高圧
盤である場合、その高圧盤Ｃに取付けられた超音波セン
サの出力と他方の隣りの高圧盤Ｅのさらに隣りの高圧盤
Ｆに取付けられた超音波センサの出力とが両方とも同じ
部分放電レベル３のときには、その超音波センサの取付
けられていない高圧盤Ｄの部分放電レベルをその一方の
隣りの高圧盤Ｃの部分放電レベル３よりも１レベルだけ
高くする。よって、例１の高圧盤Ｄの部分放電レベルは
４になる。
隣りの高圧盤Ｃのみが超音波センサの取付けられた高圧
盤である場合、その高圧盤Ｃに取付けられた超音波セン
サの出力と他方の隣りの高圧盤Ｅのさらに隣りの高圧盤
Ｆに取付けられた超音波センサの出力とが両方とも同じ
部分放電レベル３のときには、その超音波センサの取付
けられていない高圧盤Ｄの部分放電レベルをその一方の
隣りの高圧盤Ｃの部分放電レベル３よりも１レベルだけ
高くする。よって、例１の高圧盤Ｄの部分放電レベルは
４になる。
【００３５】また、例３の高圧盤Ｄのように、一方の隣
りの高圧盤Ｃのみが超音波センサの取付けられた高圧盤
である場合、その高圧盤Ｃに取付けられた超音波センサ
の出力と他方の隣りの高圧盤Ｅのさらに隣りの高圧盤Ｆ
に取付けられた超音波センサの出力とが異なる部分放電
レベル３と４のときには、超音波センサの取付けられて
いない高圧盤Ｄの部分放電レベルをその一方の隣りの高
圧盤Ｃの部分放電レベル３と同じレベルにする。よっ
て、例３の高圧盤Ｄの部分放電レベルは３になる。
りの高圧盤Ｃのみが超音波センサの取付けられた高圧盤
である場合、その高圧盤Ｃに取付けられた超音波センサ
の出力と他方の隣りの高圧盤Ｅのさらに隣りの高圧盤Ｆ
に取付けられた超音波センサの出力とが異なる部分放電
レベル３と４のときには、超音波センサの取付けられて
いない高圧盤Ｄの部分放電レベルをその一方の隣りの高
圧盤Ｃの部分放電レベル３と同じレベルにする。よっ
て、例３の高圧盤Ｄの部分放電レベルは３になる。
【００３６】マイコン５は、以上説明したようにして超
音波センサの取付けられていない高圧盤の部分放電レベ
ルを推定する。このような推定を行うことによって、列
盤構成の高圧盤に取付ける超音波センサの数を減らすこ
とができる。
音波センサの取付けられていない高圧盤の部分放電レベ
ルを推定する。このような推定を行うことによって、列
盤構成の高圧盤に取付ける超音波センサの数を減らすこ
とができる。
【００３７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高圧受変電設備の高圧盤の予測保全に必要な程度の部分
放電を検出でき、さらにデジタル値で出力できる安価な
超音波センサを提供することができる。
高圧受変電設備の高圧盤の予測保全に必要な程度の部分
放電を検出でき、さらにデジタル値で出力できる安価な
超音波センサを提供することができる。
【００３８】また、列盤構成の高圧盤の部分放電を検出
するのに必要な超音波センサの数を減らすことができ、
高圧盤用部分放電検出システムを安価に構成できる。
するのに必要な超音波センサの数を減らすことができ、
高圧盤用部分放電検出システムを安価に構成できる。
【図１】本発明による超音波センサのブロック図であ
る。
る。
【図２】図１に示したデジタル出力ユニットの動作を説
明する図である。
明する図である。
【図３】本発明の高圧盤用部分放電検出システムにおい
て、図１に示した超音波センサを取付ける位置を説明す
る図である。
て、図１に示した超音波センサを取付ける位置を説明す
る図である。
【図４】図３に示したマイコンの処理を説明する図であ
る。
る。
１、１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ 超音波センサ ２ 超音波マイクロホン ３ 共振フィルタ ４ デジタルユニット ５ マイコン ６ 高圧盤
Claims (3)
- 【請求項１】 高圧盤の部分放電にともなって発生する
音響を検出する超音波センサにおいて、前記高圧盤に取
付けられた超音波マイクロホンと、該超音波マイクロホ
ンで検出した音のうち高圧盤の部分放電に固有の音響成
分のみを通過させる共振フィルタと、該共振フィルタを
通過した音響成分の大きさをデジタル変換して出力する
デジタル出力ユニットとを備えたことを特徴とする超音
波センサ。 - 【請求項２】 前記デジタル出力ユニットは、前記共振
フィルタを通過した音響成分が所定の大きさ以上で且つ
所定時間継続した場合にだけ出力することを特徴とする
請求項１に記載の超音波センサ。 - 【請求項３】 列盤構成の高圧盤の部分放電を検出する
高圧盤用部分放電検出システムにおいて、高圧盤の１個
おきもしくは２個おきに取付けた超音波センサと、該超
音波センサからの出力に基づいて超音波センサを取付け
ていない高圧盤の部分放電レベルを推定する推定手段と
備えたことを特徴とする高圧盤用部分放電検出システ
ム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30792193A JP3215565B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 高圧盤用部分放電検出システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30792193A JP3215565B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 高圧盤用部分放電検出システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07159476A true JPH07159476A (ja) | 1995-06-23 |
| JP3215565B2 JP3215565B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=17974774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30792193A Expired - Fee Related JP3215565B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 高圧盤用部分放電検出システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3215565B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100724530B1 (ko) * | 2006-07-25 | 2007-06-07 | 주식회사 서린건축사사무소 | 전력케이블의 부분방전 검출장치 |
| KR102349020B1 (ko) * | 2021-01-07 | 2022-01-11 | (사)힘찬장애인복지회 | 상태 모니터링이 가능한 배전반 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP30792193A patent/JP3215565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100724530B1 (ko) * | 2006-07-25 | 2007-06-07 | 주식회사 서린건축사사무소 | 전력케이블의 부분방전 검출장치 |
| KR102349020B1 (ko) * | 2021-01-07 | 2022-01-11 | (사)힘찬장애인복지회 | 상태 모니터링이 가능한 배전반 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3215565B2 (ja) | 2001-10-09 |
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