JPH0715937Y2 - Frp筋の緊張定着装置 - Google Patents
Frp筋の緊張定着装置Info
- Publication number
- JPH0715937Y2 JPH0715937Y2 JP1988010962U JP1096288U JPH0715937Y2 JP H0715937 Y2 JPH0715937 Y2 JP H0715937Y2 JP 1988010962 U JP1988010962 U JP 1988010962U JP 1096288 U JP1096288 U JP 1096288U JP H0715937 Y2 JPH0715937 Y2 JP H0715937Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frp
- fixing
- fixing device
- frp muscle
- tension fixing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、FRP筋を用いてコンクリート柱体等のコン
クリート構造物にプレストレスを導入するためのFRP筋
の緊張定着装置に関するものである。
クリート構造物にプレストレスを導入するためのFRP筋
の緊張定着装置に関するものである。
「従来の技術、考案が解決せんとする問題点」 一般に、コンクリート構造物にプレストレスを導入する
ための緊張線材としてPC鋼材が用いられているが、鋼材
であるために塩分等により腐食して破断する危険があ
り、そのため近年耐食性に優れたFRP筋が開発され、実
用化されつつある。
ための緊張線材としてPC鋼材が用いられているが、鋼材
であるために塩分等により腐食して破断する危険があ
り、そのため近年耐食性に優れたFRP筋が開発され、実
用化されつつある。
ところで、従来のPC鋼材の緊張定着装置として、鋼製定
着体の円錐テーパー型定着用孔に嵌入した複数のテーパ
ー状の鋼製定着楔によりPC鋼材をグリップして定着する
定着楔式緊張定着装置が知られているが、この装置を用
いてFRP筋を定着すると、定着楔が鋼製であるためにそ
の圧縮力によりFRP筋がつぶれるか、定着楔の付根の部
分でFRP筋に局部的に曲げ引張りが作用して破断する
か、または定着楔のグリップ面でFRP筋が滑り、結局FRP
筋の引張強度の30〜75%程度の引張強度しか得られない
という問題があった。
着体の円錐テーパー型定着用孔に嵌入した複数のテーパ
ー状の鋼製定着楔によりPC鋼材をグリップして定着する
定着楔式緊張定着装置が知られているが、この装置を用
いてFRP筋を定着すると、定着楔が鋼製であるためにそ
の圧縮力によりFRP筋がつぶれるか、定着楔の付根の部
分でFRP筋に局部的に曲げ引張りが作用して破断する
か、または定着楔のグリップ面でFRP筋が滑り、結局FRP
筋の引張強度の30〜75%程度の引張強度しか得られない
という問題があった。
「問題点を解決するための手段」 この考案は前記従来の課題を解決するために、定着体2
の円錐テーパー型定着用孔4に嵌入した複数のテーパー
状定着楔6を、FRP筋5とほぼ同程度のヤング率をもっ
たFRPにより成形し、その円弧溝型のグリップ面7全体
を微細な凹凸状をなす粗面としたFRP筋の緊張定着装置
を提案するものである。
の円錐テーパー型定着用孔4に嵌入した複数のテーパー
状定着楔6を、FRP筋5とほぼ同程度のヤング率をもっ
たFRPにより成形し、その円弧溝型のグリップ面7全体
を微細な凹凸状をなす粗面としたFRP筋の緊張定着装置
を提案するものである。
「作用」 定着楔6は、FRP筋5と同程度のヤング率をもったFRPに
より成形され、その内面の円弧溝型の線材グリップ面7
全体は微細な凹凸状をなす粗面に形成されているため、
この微細な粗面によってその凹凸の過度な食い込みを生
じることなく十分な摩擦力を確保し、FRP筋のつぶれ、
破断或いは滑りを生ずることなくFRP筋5の本体強度と
ほぼ同程度の引張強度が得られる。
より成形され、その内面の円弧溝型の線材グリップ面7
全体は微細な凹凸状をなす粗面に形成されているため、
この微細な粗面によってその凹凸の過度な食い込みを生
じることなく十分な摩擦力を確保し、FRP筋のつぶれ、
破断或いは滑りを生ずることなくFRP筋5の本体強度と
ほぼ同程度の引張強度が得られる。
「実施例」 以下この考案を図面に示す実施例について説明すると、
型枠1には鋼製又はFRP製の定着体2がその拡径段部に
おいてストッパー3に係止固定されている。
型枠1には鋼製又はFRP製の定着体2がその拡径段部に
おいてストッパー3に係止固定されている。
定着体2の中心に設けた円錐テーパー型の定着孔4には
FRP筋5が挿通され、その周囲の間隙内に嵌入した截頭
円錐体を複数に縦割りした形状のテーパー状の定着楔6
により定着されている。
FRP筋5が挿通され、その周囲の間隙内に嵌入した截頭
円錐体を複数に縦割りした形状のテーパー状の定着楔6
により定着されている。
定着楔6は、FRP筋5と同程度のヤング率をもったFRPに
より成形され、その内面側の中心部に円弧溝型の線材グ
リップ面7が設けられ、このグリップ面7全体は平型ブ
ラスト又はローレット等の微細な凹凸状をなす粗面に形
成されている。
より成形され、その内面側の中心部に円弧溝型の線材グ
リップ面7が設けられ、このグリップ面7全体は平型ブ
ラスト又はローレット等の微細な凹凸状をなす粗面に形
成されている。
比較実験例 上記構成の定着装置を用いて直径6mmのFRP筋5を定着
し、引張試験を行ったところ、FRP筋のつぶれ、破断あ
るいは滑りを生ずることなくFRP筋5の引張強度の約95
%の引張強度が得られた。
し、引張試験を行ったところ、FRP筋のつぶれ、破断あ
るいは滑りを生ずることなくFRP筋5の引張強度の約95
%の引張強度が得られた。
なお、従来の鋼製定着楔を用いた定着装置により同様の
引張試験を行ったところ、定着楔内でFRP筋5の引張強
度の約75%の引張強度で破断した。
引張試験を行ったところ、定着楔内でFRP筋5の引張強
度の約75%の引張強度で破断した。
「考案の効果」 以上の通りこの考案によれば、定着体の円錐テーパー型
定着用孔に嵌入した複数のテーパー状定着楔を、FRP筋
とほぼ同程度のヤング率をもったFRPにより成形し、そ
の円弧溝型のグリップ面を微細な凹凸状をなす粗面とし
たので、FRP筋のつぶれ、破断或いは滑りを生ずること
なくその本体引張強度とほぼ同等の引張強度を得ること
ができる。
定着用孔に嵌入した複数のテーパー状定着楔を、FRP筋
とほぼ同程度のヤング率をもったFRPにより成形し、そ
の円弧溝型のグリップ面を微細な凹凸状をなす粗面とし
たので、FRP筋のつぶれ、破断或いは滑りを生ずること
なくその本体引張強度とほぼ同等の引張強度を得ること
ができる。
第1図はこの考案の緊張定着装置による定着状態を示す
縦断側面図、第2図はこの考案に係るFRP製定着楔の斜
視図である。 1……型枠、2……定着体、3……ストッパー、4……
定着孔、5……FRP筋、6……定着楔、7……グリップ
面。
縦断側面図、第2図はこの考案に係るFRP製定着楔の斜
視図である。 1……型枠、2……定着体、3……ストッパー、4……
定着孔、5……FRP筋、6……定着楔、7……グリップ
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−197355(JP,A) 実開 平1−70919(JP,U) 実開 昭61−161326(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】定着体の円錐テーパー型定着用孔に嵌入し
た複数のテーパー状定着楔を、FRP筋とほぼ同程度のヤ
ング率をもったFRPにより成形し、その円弧溝型のグリ
ップ面全体を微細な凹凸状をなす粗面としてなることを
特徴とするFRP筋の緊張定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988010962U JPH0715937Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | Frp筋の緊張定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988010962U JPH0715937Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | Frp筋の緊張定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01114728U JPH01114728U (ja) | 1989-08-02 |
JPH0715937Y2 true JPH0715937Y2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=31219091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988010962U Expired - Lifetime JPH0715937Y2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | Frp筋の緊張定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715937Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11365544B2 (en) | 2012-09-17 | 2022-06-21 | Cpc Ag | Reinforcing element for producing prestressed concrete components, concrete component and production methods |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6586695B2 (ja) * | 2015-07-08 | 2019-10-09 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 繊維強化プラスチックケーブルの定着構造体及びその製造方法、強度試験方法、並びに強度試験用サンプル |
JP7179303B1 (ja) * | 2022-03-09 | 2022-11-29 | 中川産業株式会社 | 繊維強化樹脂製筋金棒体の定着具およびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57197355A (en) * | 1981-05-28 | 1982-12-03 | Freyssinet Int Stup | Grip for fixing prestressed reinforcing material |
JPS61161326U (ja) * | 1985-03-28 | 1986-10-06 | ||
JPH0170919U (ja) * | 1987-10-30 | 1989-05-11 |
-
1988
- 1988-01-28 JP JP1988010962U patent/JPH0715937Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11365544B2 (en) | 2012-09-17 | 2022-06-21 | Cpc Ag | Reinforcing element for producing prestressed concrete components, concrete component and production methods |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01114728U (ja) | 1989-08-02 |
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