JPH0715890A - 太陽電池電源装置 - Google Patents
太陽電池電源装置Info
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- JPH0715890A JPH0715890A JP5144578A JP14457893A JPH0715890A JP H0715890 A JPH0715890 A JP H0715890A JP 5144578 A JP5144578 A JP 5144578A JP 14457893 A JP14457893 A JP 14457893A JP H0715890 A JPH0715890 A JP H0715890A
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- circuit
- heater
- solar cell
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
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- Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 太陽電池回路を電力供給源とする非安定化電
源装置から電力を供給される温度制御用ヒーターの日照
中での消費電力の増加を防止し、太陽電池回路の小型化
を図る。 【構成】 太陽電池回路1bは主バスライン12以外に
ヒーターバスライン13に接続され、ヒーターバスライ
ン13からヒーター回路5に電力を供給する。ヒーター
バスライン13に接続する太陽電池回路の数をヒーター
回路5の抵抗値と最低必要電力から算出し、設定するこ
とにより、日照中のヒーター回路5の消費電力の増加を
防止することができる。結果的には、太陽電池回路1の
小型化が実現できる。
源装置から電力を供給される温度制御用ヒーターの日照
中での消費電力の増加を防止し、太陽電池回路の小型化
を図る。 【構成】 太陽電池回路1bは主バスライン12以外に
ヒーターバスライン13に接続され、ヒーターバスライ
ン13からヒーター回路5に電力を供給する。ヒーター
バスライン13に接続する太陽電池回路の数をヒーター
回路5の抵抗値と最低必要電力から算出し、設定するこ
とにより、日照中のヒーター回路5の消費電力の増加を
防止することができる。結果的には、太陽電池回路1の
小型化が実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池出力を電力供給
源とする電源装置に関し、特に人工衛星搭載用電源装置
に関する。
源とする電源装置に関し、特に人工衛星搭載用電源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の太陽電池電源装置を示すブ
ロック回路図である。この従来の太陽電池電源装置から
温度制御用ヒーター回路5に次の如き経路で電力を供給
する。まず、太陽電池回路1で発生した電力をブロッキ
ングダイオード10を通して主バスライン12に供給す
る。主バスライン12上の電力は、充電制御回路3を通
して二次電池4へ供給され、またヒーター制御回路7を
通してヒーター回路5へ供給される。負荷回路6へは、
主バスライン12から直接に電力を供給する。二次電池
4、ヒーター回路5及び負荷回路6に供給後の余剰電力
は上限電圧制限回路2で消費される。太陽電池回路1の
発生電力が低下または停止した場合(例えば日陰中)
は、図3の電源装置は二次電池4に蓄積された電力を放
電ダイオード11を通してヒーター回路5及び負荷回路
6に供給する。ヒーター制御回路7は、温度制御部(図
示せず)の温度を検出してヒータースイッチ8を制御し
てヒーター回路5で消費される電力量を制御する。ヒー
ター回路5の抵抗値は、二次電池4の最低電圧VLでも
温度制御部の温度を所定範囲に保持できるように設定さ
れる。ヒーター回路5の抵抗値は一定であるから、太陽
電池回路1から電力が供給され主バスライン12の電圧
が上限電圧で動作している場合には、ヒーター回路5に
連続にその電圧を印加したのでは温度は所定範囲を超え
て上昇してしまう。そこで、このように主バスライン1
2の電圧が高い場合には、ヒーター制御回路7のヒータ
ースイッチ8の、ON期間を調整することにより温度制御
を行う。
ロック回路図である。この従来の太陽電池電源装置から
温度制御用ヒーター回路5に次の如き経路で電力を供給
する。まず、太陽電池回路1で発生した電力をブロッキ
ングダイオード10を通して主バスライン12に供給す
る。主バスライン12上の電力は、充電制御回路3を通
して二次電池4へ供給され、またヒーター制御回路7を
通してヒーター回路5へ供給される。負荷回路6へは、
主バスライン12から直接に電力を供給する。二次電池
4、ヒーター回路5及び負荷回路6に供給後の余剰電力
は上限電圧制限回路2で消費される。太陽電池回路1の
発生電力が低下または停止した場合(例えば日陰中)
は、図3の電源装置は二次電池4に蓄積された電力を放
電ダイオード11を通してヒーター回路5及び負荷回路
6に供給する。ヒーター制御回路7は、温度制御部(図
示せず)の温度を検出してヒータースイッチ8を制御し
てヒーター回路5で消費される電力量を制御する。ヒー
ター回路5の抵抗値は、二次電池4の最低電圧VLでも
温度制御部の温度を所定範囲に保持できるように設定さ
れる。ヒーター回路5の抵抗値は一定であるから、太陽
電池回路1から電力が供給され主バスライン12の電圧
が上限電圧で動作している場合には、ヒーター回路5に
連続にその電圧を印加したのでは温度は所定範囲を超え
て上昇してしまう。そこで、このように主バスライン1
2の電圧が高い場合には、ヒーター制御回路7のヒータ
ースイッチ8の、ON期間を調整することにより温度制御
を行う。
【0003】ここで、太陽電池回路1の特性の理解を容
易にするために太陽電池セルの動作特性について説明す
る。太陽電池回路1は複数の太陽電池セルを直列に接続
して構成されている。太陽電池セルの電流・電圧特性を
図4に示し、その測定回路を図5示す。宇宙用として一
般的に用いられるシリコンセルに基準太陽光(135.
3mW/cm2)を照射した場合の出力特性は、ショー
ト状態(図5においてR=0Ω )で約0.31A程度
で、Rを除々に大きくしても電流はほとんど変化せず、
定電流域であり、ある程度の電圧に達すると、電流が低
下してR=∞で0.6V程度となる。ショート状態での
電流をISC 、オープン状態の電圧をVO Cと称する。I
SCの値は、太陽光強度にほぼ比例し、また、太陽電池の
面積にも比例する。VOCは、太陽電池の構造によって決
定されるものであり、太陽光強度には依存しない。Ga
AS セルの場合には、シリコンセルに比べて電圧が高
く、電流が低い特性を持っている。
易にするために太陽電池セルの動作特性について説明す
る。太陽電池回路1は複数の太陽電池セルを直列に接続
して構成されている。太陽電池セルの電流・電圧特性を
図4に示し、その測定回路を図5示す。宇宙用として一
般的に用いられるシリコンセルに基準太陽光(135.
3mW/cm2)を照射した場合の出力特性は、ショー
ト状態(図5においてR=0Ω )で約0.31A程度
で、Rを除々に大きくしても電流はほとんど変化せず、
定電流域であり、ある程度の電圧に達すると、電流が低
下してR=∞で0.6V程度となる。ショート状態での
電流をISC 、オープン状態の電圧をVO Cと称する。I
SCの値は、太陽光強度にほぼ比例し、また、太陽電池の
面積にも比例する。VOCは、太陽電池の構造によって決
定されるものであり、太陽光強度には依存しない。Ga
AS セルの場合には、シリコンセルに比べて電圧が高
く、電流が低い特性を持っている。
【0004】シリコン単結晶の太陽電池セルにおける電
圧Vに対する電流I及び電力WOの関係を図6に示す。
圧Vに対する電流I及び電力WOの関係を図6に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のとおり、ヒータ
ー回路5の抵抗値R5は、二次電池4の最抵電圧VLでも
温度制御部の温度を所定範囲内に制御できるように小さ
く設定されるから、主バスライン12の電圧が上限電圧
VHで動作している場合は、ヒーター回路5の消費電力
W5は必要量を大きく上回る値となる。従って、従来の
太陽電池電源装置では、太陽電池回路1の最低発生電力
は、上限電圧VHでのヒーター回路5の消費電力、二次
電池充電電力WC及び負荷回路6の消費電力W6の和の電
力以上でなければならない。このように、太陽電池電源
装置では、発生電力に応じて電圧が変化するので、ヒー
ター回路5における消費電力W5が、発生電力、即ち太
陽電池回路1における受光量に応じて変動し、太陽電池
回路1における最大発生電圧(規格値における)の下で
消費するだけの電力容量が太陽電池回路1に求められ
る。このように従来の太陽電池電源装置にはヒーター回
路5で本来消費する電力に比べて格段に大きな容量の太
陽電池回路1が必要であるという欠点があった。即ち、
従来の電源装置には太陽電池回路1の所要容量に関して
解決すべき課題があった。
ー回路5の抵抗値R5は、二次電池4の最抵電圧VLでも
温度制御部の温度を所定範囲内に制御できるように小さ
く設定されるから、主バスライン12の電圧が上限電圧
VHで動作している場合は、ヒーター回路5の消費電力
W5は必要量を大きく上回る値となる。従って、従来の
太陽電池電源装置では、太陽電池回路1の最低発生電力
は、上限電圧VHでのヒーター回路5の消費電力、二次
電池充電電力WC及び負荷回路6の消費電力W6の和の電
力以上でなければならない。このように、太陽電池電源
装置では、発生電力に応じて電圧が変化するので、ヒー
ター回路5における消費電力W5が、発生電力、即ち太
陽電池回路1における受光量に応じて変動し、太陽電池
回路1における最大発生電圧(規格値における)の下で
消費するだけの電力容量が太陽電池回路1に求められ
る。このように従来の太陽電池電源装置にはヒーター回
路5で本来消費する電力に比べて格段に大きな容量の太
陽電池回路1が必要であるという欠点があった。即ち、
従来の電源装置には太陽電池回路1の所要容量に関して
解決すべき課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明は次の手段を提供する。 (1)複数の太陽電池回路と、これら太陽電池回路に逆
流防止ダイオードを介に接続されている主バスライン
と、この主バスラインから充電制御回路を介に充電電流
を受ける二次電池と、前記主バスラインに接続される負
荷と、前記主バスラインの上限電圧VHを制限する回路
と、抵抗素子を備え、この抵抗素子に流れえる電流によ
り発生する熱で所定部分の温度を制御するヒーター回路
と、前記太陽電池回路の出力電圧が所定値以下に下がっ
たときに前記二次電池の出力を前記負荷回路及びヒータ
ー回路に接続する放電ダイオードと、前記ヒーター回路
に直列に挿入され、前記ヒーター回路に供給される前記
電流の流路を前記所定部分の温度に応じて断続すること
により前記熱の発生を制御するヒーター制御回路とから
なる太陽電池電源装置であって、前記ヒーター回路は、
ヒーターバスライン及び逆流防止ダイオードを介して複
数の前記太陽電池回路のうちの一部分の回路に接続され
ていることを特徴とする太陽電池電源装置。
めに本発明は次の手段を提供する。 (1)複数の太陽電池回路と、これら太陽電池回路に逆
流防止ダイオードを介に接続されている主バスライン
と、この主バスラインから充電制御回路を介に充電電流
を受ける二次電池と、前記主バスラインに接続される負
荷と、前記主バスラインの上限電圧VHを制限する回路
と、抵抗素子を備え、この抵抗素子に流れえる電流によ
り発生する熱で所定部分の温度を制御するヒーター回路
と、前記太陽電池回路の出力電圧が所定値以下に下がっ
たときに前記二次電池の出力を前記負荷回路及びヒータ
ー回路に接続する放電ダイオードと、前記ヒーター回路
に直列に挿入され、前記ヒーター回路に供給される前記
電流の流路を前記所定部分の温度に応じて断続すること
により前記熱の発生を制御するヒーター制御回路とから
なる太陽電池電源装置であって、前記ヒーター回路は、
ヒーターバスライン及び逆流防止ダイオードを介して複
数の前記太陽電池回路のうちの一部分の回路に接続され
ていることを特徴とする太陽電池電源装置。
【0007】(2)前記ヒーターバスラン及び逆流防止
ダイオードを介して前記ヒーター回路に接続される太陽
電池回路は、前記上限電圧VHと同じ大きさの電圧を出
力するときに最大電力を出力することを特徴とする上記
(1)に記載の太陽電池電源装置。
ダイオードを介して前記ヒーター回路に接続される太陽
電池回路は、前記上限電圧VHと同じ大きさの電圧を出
力するときに最大電力を出力することを特徴とする上記
(1)に記載の太陽電池電源装置。
【0008】
【作用】本発明では、ヒーター回路に供給する電流路の
ためのにヒーターバスラインを設けている。複数の太陽
電池回路のうちの一部の回路は、主バスライン及びヒー
ターバスラインの両方に各バスライン用の個別の逆流防
止ダイオード(ブロッキングイオード)を介に接続され
る。このような構成により、太陽電池回路の出力電圧が
上限電圧VHに達したときにヒーター回路で消費される
電力を折制でき、ひいては太陽電池回路全体としての電
力容量を低減できる。太陽電池回路は、電力容量が小さ
い分だけ小型化できる。そのヒーター回路にヒーターバ
スラインを介に接続される太陽電池回路として、前記上
限電圧VHにおいて最大電力を発生する特性のものを用
いることにより、太陽電池回路全体の容量を必要最小限
にでき、その太陽電池回路全体を最も小型化できる。
ためのにヒーターバスラインを設けている。複数の太陽
電池回路のうちの一部の回路は、主バスライン及びヒー
ターバスラインの両方に各バスライン用の個別の逆流防
止ダイオード(ブロッキングイオード)を介に接続され
る。このような構成により、太陽電池回路の出力電圧が
上限電圧VHに達したときにヒーター回路で消費される
電力を折制でき、ひいては太陽電池回路全体としての電
力容量を低減できる。太陽電池回路は、電力容量が小さ
い分だけ小型化できる。そのヒーター回路にヒーターバ
スラインを介に接続される太陽電池回路として、前記上
限電圧VHにおいて最大電力を発生する特性のものを用
いることにより、太陽電池回路全体の容量を必要最小限
にでき、その太陽電池回路全体を最も小型化できる。
【0009】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明について一層詳し
く説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロック回
路図である。太陽電池回路1aは主バスライン12に接
続され、太陽電池回路1bは主バスライン12及びヒー
ターバスライン13に接続されている。ヒーターバスラ
イン13はヒーター回路5に接続されており、太陽電池
回路1bが電力を発生している時は、このヒーターバス
ライン13を通してヒーター回路5にその電力が供給さ
れる。太陽電池回路1bが電力の発生を停止している期
間には切換スイッチ9をONとし、二次電池4の電力が
放電ダイオード11を通してヒーター回路5に供給され
る。
く説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロック回
路図である。太陽電池回路1aは主バスライン12に接
続され、太陽電池回路1bは主バスライン12及びヒー
ターバスライン13に接続されている。ヒーターバスラ
イン13はヒーター回路5に接続されており、太陽電池
回路1bが電力を発生している時は、このヒーターバス
ライン13を通してヒーター回路5にその電力が供給さ
れる。太陽電池回路1bが電力の発生を停止している期
間には切換スイッチ9をONとし、二次電池4の電力が
放電ダイオード11を通してヒーター回路5に供給され
る。
【0010】太陽電池回路のうちヒーターバスライン1
3に接続する回路数〔並列に接続される太陽電池回路
(図1では符号1bで示す太陽電池回路)の数〕は、ヒ
ーター回路5の抵抗値R5によって決定される。ここ
で、1つの太陽電池回路は太陽電池セル10個を直列に
接続してなる。ヒーター回路5の必要電力量(即定値)
を二次電池4の最低電圧VLで供給できるようにその回
路数を選択したときに、最も効率的な太陽電池回路の構
成となる。
3に接続する回路数〔並列に接続される太陽電池回路
(図1では符号1bで示す太陽電池回路)の数〕は、ヒ
ーター回路5の抵抗値R5によって決定される。ここ
で、1つの太陽電池回路は太陽電池セル10個を直列に
接続してなる。ヒーター回路5の必要電力量(即定値)
を二次電池4の最低電圧VLで供給できるようにその回
路数を選択したときに、最も効率的な太陽電池回路の構
成となる。
【0011】図2にヒーター消費電力W5とヒーターバ
スライン13に接続する太陽電池回路の発生電力特性W
1bの関係を示す。W1bは図6におけるWOに対応してい
る。図3に示した従来の回路では、ヒーター回路5に電
力を供給するために上限電圧VHで電力WPを出力する太
陽電池回路が必要であった。これに対し、図1の実施例
では、動作点18で最低限必要なヒーター電力WLを供
給することができるから、上限電圧VHで電力WHを出力
する太陽電池回路を構成すれば足りる。
スライン13に接続する太陽電池回路の発生電力特性W
1bの関係を示す。W1bは図6におけるWOに対応してい
る。図3に示した従来の回路では、ヒーター回路5に電
力を供給するために上限電圧VHで電力WPを出力する太
陽電池回路が必要であった。これに対し、図1の実施例
では、動作点18で最低限必要なヒーター電力WLを供
給することができるから、上限電圧VHで電力WHを出力
する太陽電池回路を構成すれば足りる。
【0012】次に、電流、電圧および電力を具体的に例
示して図3の従来の電源装置と図1の実施例との作用・
効果を対比に説明する。いま図3の従来例において、主
バスライン12の上限電圧VHを50V、二次電池4の
最低電圧VLを30V、負荷回路6の所要電力W6を60
0W、充電制御回路3により二次電池4へ充電するとき
充電電力WCを200W、ヒーター回路5の最低必要電
力WLを300Wとする。上記具体回路において、二次
電池4の最低電圧VLが30Vのときにおけるヒーター
回路5の最低必要電力WLが300Wであるから、ヒー
ター回路5の抵抗R5を R5=VL 2/WL=302/300=3Ω (1)
に選定する必要がある。
示して図3の従来の電源装置と図1の実施例との作用・
効果を対比に説明する。いま図3の従来例において、主
バスライン12の上限電圧VHを50V、二次電池4の
最低電圧VLを30V、負荷回路6の所要電力W6を60
0W、充電制御回路3により二次電池4へ充電するとき
充電電力WCを200W、ヒーター回路5の最低必要電
力WLを300Wとする。上記具体回路において、二次
電池4の最低電圧VLが30Vのときにおけるヒーター
回路5の最低必要電力WLが300Wであるから、ヒー
ター回路5の抵抗R5を R5=VL 2/WL=302/300=3Ω (1)
に選定する必要がある。
【0013】このような太陽電池電源装置において、主
バスライン12が上限電圧VH=50Vになったとき太
陽電池回路1から出力する電力WPは WP=W6+WC+WL =600W+200W+502/3W =800W+833W=1633W (2) となる。ヒーター回路5の所要電力WLは300Wであ
るから主バスライン12の電圧が上限値VHになったと
きには、ヒータースイッチ8は300/833=0.3
6のデューティー比で動作する。ヒータースイッチ8が
OFFの期間には、上限電圧制限回路2がシャント抵抗
に電力を消費させて、主バスライン12の電圧が上限電
圧VHを越えることのないように制後する。
バスライン12が上限電圧VH=50Vになったとき太
陽電池回路1から出力する電力WPは WP=W6+WC+WL =600W+200W+502/3W =800W+833W=1633W (2) となる。ヒーター回路5の所要電力WLは300Wであ
るから主バスライン12の電圧が上限値VHになったと
きには、ヒータースイッチ8は300/833=0.3
6のデューティー比で動作する。ヒータースイッチ8が
OFFの期間には、上限電圧制限回路2がシャント抵抗
に電力を消費させて、主バスライン12の電圧が上限電
圧VHを越えることのないように制後する。
【0014】図7は図3の従来の太陽電池電源装置にお
ける電力特性を示す図である。本図に示す如く、主バス
ライン12の電圧が上限電圧VH=50Vのとき、ヒー
ター回路5の消費電力が833W、その他の消費電力が
800W、合計の消費電力が1633Wである。
ける電力特性を示す図である。本図に示す如く、主バス
ライン12の電圧が上限電圧VH=50Vのとき、ヒー
ター回路5の消費電力が833W、その他の消費電力が
800W、合計の消費電力が1633Wである。
【0015】次に、図1の実施例の電源装置における電
力について考える。このとき、図1の電源装置の各部の
電圧、電力は図3の従来の電源装置における前記の値と
同じとする。太陽電池回路1aの出力電力WP1aは WP1a=W6+WC=800W (3) である(図8)。但し、主バスライン12へは太陽電池
回路1aからだけ電力が供給されるとする。他方、太陽
電池回路1bは、抵抗値R5=3Ωのヒーター回路5の
負荷に対し、出力電圧VL=30Vのときに少なくとも
WL=300Wの電力を供給すれば所要の電力容量を満
たす。このような電力容量の太陽電池回路1bは、太陽
光の強度が増大して、出力電圧が上限のVH=50Vに
なったときには、図2の特性線W1bに従って、約500
Wの電力を発生する。言い換えれば、太陽電池回路1b
としては、出力電圧が上限電圧の50Vであるときに5
00Wの電力を出力する容量のものであれば足りるとい
うことである。即ち、上限電圧VHにおける太陽電池回
路1bの出力電力WP1bは WP1b=500W (4) である(図9)。
力について考える。このとき、図1の電源装置の各部の
電圧、電力は図3の従来の電源装置における前記の値と
同じとする。太陽電池回路1aの出力電力WP1aは WP1a=W6+WC=800W (3) である(図8)。但し、主バスライン12へは太陽電池
回路1aからだけ電力が供給されるとする。他方、太陽
電池回路1bは、抵抗値R5=3Ωのヒーター回路5の
負荷に対し、出力電圧VL=30Vのときに少なくとも
WL=300Wの電力を供給すれば所要の電力容量を満
たす。このような電力容量の太陽電池回路1bは、太陽
光の強度が増大して、出力電圧が上限のVH=50Vに
なったときには、図2の特性線W1bに従って、約500
Wの電力を発生する。言い換えれば、太陽電池回路1b
としては、出力電圧が上限電圧の50Vであるときに5
00Wの電力を出力する容量のものであれば足りるとい
うことである。即ち、上限電圧VHにおける太陽電池回
路1bの出力電力WP1bは WP1b=500W (4) である(図9)。
【0016】従って、本発明の実施例では、太陽電池回
路1a、1bの合計として求められる電力容量WPは WP=WP1a+WP1b =800W+500W =1300W (5) である。
路1a、1bの合計として求められる電力容量WPは WP=WP1a+WP1b =800W+500W =1300W (5) である。
【0017】式(5)を式(2)と比較して明かなよう
に本発明の実施例では、従来の太陽電池電源装置に比べ
て WD=1633W−1300W =333W (6) だけ少ない電力容量の太陽電池回路で足りる。
に本発明の実施例では、従来の太陽電池電源装置に比べ
て WD=1633W−1300W =333W (6) だけ少ない電力容量の太陽電池回路で足りる。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、ヒー
ター回路への電力供給を主バスラインからではなく、ヒ
ーター回路の抵抗値に合わせて構成された太陽電池回路
が接続されたヒーターバスラインから供給することによ
り、太陽電池回路を小容量化、ひいては小型化できる効
果を有する。
ター回路への電力供給を主バスラインからではなく、ヒ
ーター回路の抵抗値に合わせて構成された太陽電池回路
が接続されたヒーターバスラインから供給することによ
り、太陽電池回路を小容量化、ひいては小型化できる効
果を有する。
【図1】本発明の一実施例である太陽電池電源装置の回
路ブロック図。
路ブロック図。
【図2】図1の一実施例におけるヒーター消費電力特性
とヒーターバスラインに接続する太陽電池回路の出力電
力特性を示す図。
とヒーターバスラインに接続する太陽電池回路の出力電
力特性を示す図。
【図3】従来の太陽電池装置の回路ブロック図。
【図4】太陽電池セルの電流・電圧特性図。
【図5】図4の特性を測定する回路を示す図。
【図6】シリコン単結晶の太陽電池セルにおける電圧V
に対する電流I及び電力WO の関係を示す特性図。
に対する電流I及び電力WO の関係を示す特性図。
【図7】図3の従来の太陽電池電源装置における電力特
性を示す図。
性を示す図。
【図8】図1の一実施例における太陽電池回路1aの出
力電力特性を示す図。
力電力特性を示す図。
【図9】図1の一実施例における太陽電池回路1bの出
力電力とヒーター回路5の消費電力の関係を示す特性
図。
力電力とヒーター回路5の消費電力の関係を示す特性
図。
1,1a,1b 太陽電池回路 2 上限電圧制限回路 3 充電制御回路 4 二次電池 5 ヒーター回路 6 負荷回路 7 ヒーター制御回路 8 ヒータースイッチ 9 切換スイッチ 10 ブロッキングダイオード 11 放電ダイオード 12 主バスライン 13 ヒーターバスライン
Claims (2)
- 【請求項1】複数の太陽電池回路と、これら太陽電池回
路に逆流防止ダイオードを介に接続されている主バスラ
インと、この主バスラインから充電制御回路を介に充電
電流を受ける二次電池と、前記主バスラインに接続され
る負荷と、前記主バスラインの上限電圧VHを制限する
回路と、抵抗素子を備え、この抵抗素子に流れえる電流
により発生する熱で所定部分の温度を制御するヒーター
回路と、前記太陽電池回路の出力電圧が所定値以下に下
がったときに前記二次電池の出力を前記負荷回路及びヒ
ーター回路に接続する放電ダイオードと、前記ヒーター
回路に直列に挿入され、前記ヒーター回路に供給される
前記電流の流路を前記所定部分の温度に応じて断続する
ことにより前記熱の発生を制御するヒーター制御回路と
からなる太陽電池電源装置において、 前記ヒーター回路は、ヒーターバスライン及び逆流防止
ダイオードを介して複数の前記太陽電池回路のうちの一
部分の回路に接続されていることを特徴とする太陽電池
電源装置。 - 【請求項2】前記ヒーターバスライン及び逆流防止ダイ
オードを介して前記ヒーター回路に接続される太陽電池
回路は、前記上限電圧VHと同じ大きさの電圧を出力す
るときに最大電力を出力することを特徴とする請求項1
に記載の太陽電池電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5144578A JP2611724B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 太陽電池電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5144578A JP2611724B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 太陽電池電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0715890A true JPH0715890A (ja) | 1995-01-17 |
JP2611724B2 JP2611724B2 (ja) | 1997-05-21 |
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ID=15365421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5144578A Expired - Lifetime JP2611724B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 太陽電池電源装置 |
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JP (1) | JP2611724B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-06-16 JP JP5144578A patent/JP2611724B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2611724B2 (ja) | 1997-05-21 |
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