JPH07158808A - ボイラ起動時のファジー制御方法 - Google Patents

ボイラ起動時のファジー制御方法

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JPH07158808A
JPH07158808A JP30415293A JP30415293A JPH07158808A JP H07158808 A JPH07158808 A JP H07158808A JP 30415293 A JP30415293 A JP 30415293A JP 30415293 A JP30415293 A JP 30415293A JP H07158808 A JPH07158808 A JP H07158808A
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fuel
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JP30415293A
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Shinya Nakayama
信弥 中山
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IHI Corp
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業員の感覚に基づく判断を制御に反映する
のに適したファジー理論を用いてボイラの安定起動を図
る。 【構成】 主蒸気温度変化度合62と、主蒸気圧力変化
度合64と、火炉パス出口エンタルピ変化度合66とを
−1〜+1の数値で表わし、これを用いて、第一OAP
開度指令バイアス39と、第一燃料指令バイアス40
と、第二OAP開度指令バイアス41と、第二燃料指令
バイアス42と、GMF流量指令バイアス43とを作成
し、ボイラ起動時の並列72前は、第一OAP開度指令
バイアス39と第一燃料指令バイアス40と第一燃料指
令バイアス40から求めた給水流量指令バイアス44を
用いて制御し、ボイラ起動時の並列72後は、第二OA
P開度指令バイアス41と第二燃料指令バイアス42と
第二燃料指令バイアス42から求めた給水流量指令バイ
アス44とGMF流量指令バイアス43を用いて制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラ起動時のファジ
ー制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は貫流ボイラの一例を示したもの
で、燃料管1からの燃料2を燃料弁3を介してバーナ4
に供給し、空気5と混合してボイラ本体6内で燃焼さ
せ、燃焼した排ガス7は、火炉後部伝熱部8、排ガスダ
クト9に備えられた空気予熱器10を介して下流の図示
しない誘引通風機に導かれるようにしてある。
【0003】前記空気予熱器10には、押込み通風機1
1からの空気5が供給されて予熱され、更に予熱された
空気5は混合器12に導かれて、前記排ガスダクト9に
循環ガスコントロールダンパ13を介して接続されたG
MF(ガスミキシングファン)14によって取り出され
た排ガス7の一部が混合され、排ガス7が混合された空
気5は前記バーナ4に導かれて燃焼を行うようになって
いる。
【0004】又、前記混合器12に導かれる前の(排ガ
ス7が混合されない)空気5の一部が、ボイラ本体6上
部のOAP(オーバーエアーポート)15にOAP調節
ダンパ16を介して供給されて二段燃焼によるNOxの
抑制を行うようになっている。
【0005】更に、給水ポンプ17からの水27は、給
水弁18を介して先ず火炉後部伝熱部8の節炭器19に
入れられて加熱された後、火炉パス(伝熱部)20に入
って加熱され、続いて蒸気が火炉後部伝熱部8の過熱器
21に入って過熱され、更に吊下げ形過熱器22に入っ
て過熱された後、高圧蒸気タービン23に導かれて仕事
を行い、更に高圧蒸気タービン23を出た主蒸気は火炉
後部伝熱部8の再熱器24に入れられて再び過熱された
後、低圧蒸気タービン25に導かれて仕事を行い、発電
機26による発電を行うようになっている。
【0006】上記したボイラは、通常の運転時にはOA
P調節ダンパ16、燃料弁3、GMFコントロールダン
パ13及び給水弁18を図示しない発電機出力指令(M
WD)に基づいて求めたOAP開度指令28、燃料指令
29、給水流量指令30及びGMF流量指令31によっ
て制御するようにしており、またボイラを起動する際
は、前記発電機出力指令に基づいたプログラム制御に運
転作業員の感覚的な修正をもとにした制御を行ってい
る。
【0007】即ち、ボイラはその構成、蒸発容量、燃料
等によってその性能が大きく異なるために、ボイラ起動
時の主蒸気温度特性が非線形性が強いことから、制御に
適したモデルの導出が困難であり、しかも状況に応じた
人間的な判断に基づく制御が従来から効果を得ているこ
とから、一般的には経験に基づいた運転作業員による手
作業での調整が主体となっている。この時、ボイラ起動
時の初期には目標通気時間をもとにした通気温度の修正
を主体に行い、また並列(発電機による負荷並入)以後
のボイラ起動後期には火炉パス出口エンタルピ計測器3
2による計測値をもとにした修正を主体に行うようにし
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボイラを起動
させる際、従来は殆どが経験に基づいた手作業での調整
に頼っているために、熟練した運転作業員を必要とし、
さらに運転作業員は常に細心の注意を払ってボイラに密
着した状態で監視する必要があり、また調整ミスにより
ボイラを安定して起動できなかったり、ボイラの起動に
長時間を要してしまう等の問題を生じていた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決しよう
としてなしたもので、ボイラ起動時に、状況に応じた人
間的な判断に基づく制御が従来から効果を得ていること
に鑑み、作業員の感覚に基づく判断を制御に反映するの
に適したファジー(FUZZY:あいまい)理論を用い
てボイラの起動を安定して自動制御させ得るようにした
ボイラ起動時のファジー制御方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボイラ起動
時、ボイラの状態量として主蒸気温度35と、主蒸気圧
力36と、火炉パス出口エンタルピ37の夫々を経時的
に計測し、該計測した主蒸気温度35、主蒸気圧力3
6、火炉パス出口エンタルピ37の夫々の設定値Sに対
する偏差52と該偏差52の変化速度53とから、主蒸
気温度変化度合62と、主蒸気圧力変化度合64と、火
炉パス出口エンタルピ変化度合66を夫々判断して−1
〜+1の数値で表わし、主蒸気圧力変化度合64と主蒸
気温度変化度合62とから、各々の度合に対応した第一
OAP開度指令バイアス39と第一燃料指令バイアス4
0を作成し、また火炉パス出口エンタルピ変化度合66
と主蒸気温度変化度合62とから各々の度合に対応した
第二OAP開度指令バイアス41を作成すると共に、火
炉パス出口エンタルピ変化度合66と主蒸気圧力変化度
合64とから各々の度合に対応した第二燃料指令バイア
ス42を作成し、また火炉パス出口エンタルピ変化度合
66と主蒸気温度変化度合62とから各々の度合に対応
したGMF流量指令バイアス43を作成し、ボイラ起動
時における並列72前は、第一OAP開度指令バイアス
39をOAP開度指令28に加算し、第一燃料指令バイ
アス40を燃料指令29に加算し、第一燃料指令バイア
ス40から求めた給水流量指令バイアス44を給水流量
指令30に加算し、又、ボイラ起動時における並列72
後は、第二OAP開度指令バイアス41をOAP開度指
令28に加算し、第二燃料指令バイアス42を燃料指令
29に加算し、第二燃料指令バイアス42から求めた給
水流量指令バイアス44を給水流量指令30に加算し、
更にGMF流量指令バイアス43をGMF流量指令31
に加算することを特徴とするボイラ起動時のファジー制
御方法、に係るものである。
【0011】
【作用】ボイラ起動時に、ボイラの状態量として主蒸気
温度35と主蒸気圧力36と火炉パス出口エンタルピ3
7とを経時的に計測し、計測した主蒸気温度35、主蒸
気圧力36、火炉パス出口エンタルピ37の夫々を、主
蒸気温度変化度合判断器49、主蒸気圧力変化度合判断
器50、火炉パス出口エンタルピ変化度合判断器51に
導いて、主蒸気温度変化度合62、主蒸気圧力変化度合
64、火炉パス出口エンタルピ変化度合66を各々の偏
差と変化速度に応じて−1〜+1の数値で表わす。
【0012】更に、第一OAP開度指令バイアス判断テ
ーブル67により主蒸気圧力変化度合64と主蒸気温度
変化度合62とから、各々の度合に対応した第一OAP
開度指令バイアス39を求めて並列時切替器73に出
し、また、第一燃料指令バイアス判断テーブル68によ
り主蒸気圧力変化度合64と主蒸気温度変化度合62と
から各々の度合に対応した第一燃料指令バイアス40を
求めて並列時切替器74に入力する。
【0013】又、第二OAP開度指令バイアス判断テー
ブル69により火炉パス出口エンタルピ変化度合66と
主蒸気温度変化度合62とから各々の度合に対応した第
二OAP開度指令バイアス41を求めて並列時切替器7
3に出し、また、第二燃料指令バイアス判断テーブル7
0により火炉パス出口エンタルピ変化度合66と主蒸気
圧力変化度合64とから各々の度合に対応した第二燃料
指令バイアス42を求めて並列時切替器74に出す。
【0014】更に、GMF流量指令バイアス判断テーブ
ル71により火炉パス出口エンタルピ変化度合66と主
蒸気温度変化度合62とから各々の度合に対応したGM
F流量指令バイアス43を求めて並列時切替器76に出
す。
【0015】ボイラ起動時における発電機の並列72前
は、並列時切替器73からの第一OAP開度指令バイア
ス39が加算器45によりOAP開度指令28に加算さ
れ、並列時切替器74からの第一燃料指令バイアス40
が加算器46により燃料指令29に加算され、更に前記
第一燃料指令バイアス40から燃料−給水変換器75を
介して得られた給水流量指令バイアス44が加算器48
により給水流量指令30に加算される。
【0016】このように、ボイラ起動時の並列72前
は、OAP開度指令28、燃料指令29、給水流量指令
30の夫々が、この段階においてボイラの状態を比較的
良く表わしている主蒸気温度35と主蒸気圧力36に基
づいたバイアスによって制御される。
【0017】ボイラ起動時における発電機並列72後
は、並列72の信号により、各並列時切替器73,7
4,76が切替えられて、第二OAP開度指令バイアス
41がOAP開度指令28に加算され、第二燃料指令バ
イアス42が燃料指令29に加算され、また第二燃料指
令バイアス42に基づいた給水流量指令バイアス44が
給水流量指令30に加算され、更にGMF流量指令バイ
アス43が加算器47によりGMF流量指令31に加算
されるようになる。
【0018】上記したように、ボイラ起動時の並列72
後は、OAP開度指令28、燃料指令29、給水流量指
令30、GMF流量指令31の夫々が、ボイラの状態量
を的確に示す火炉パス出口エンタルピ変化度合66に基
づいたバイアスによって制御されるようになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0020】図1は本発明の方法を実施するボイラの一
例を示すものであって、図中、図12と同一の符号を付
した部分は同一物を表わしており、詳細な説明は省略し
て説明の重複を避ける。
【0021】図1に示すように、高圧蒸気タービン23
の入口における主蒸気温度を検出する主蒸気温度計33
と、主蒸気圧力を検出する主蒸気圧力計34と、火炉パ
ス20出口のエンタルピを計測する火炉パス出口エンタ
ルピ計測器32を設け、前記主蒸気温度計33の主蒸気
温度35と、主蒸気圧力計34の主蒸気圧力36及び火
炉パス出口エンタルピ計測器32の火炉パス出口エンタ
ルピ37をファジー演算装置38に入力し、該ファジー
演算装置38によって、第一OAP開度指令バイアス3
9、第一燃料指令バイアス40、第二OAP開度指令バ
イアス41、及び第二燃料指令バイアス42、前記燃料
指令バイアス40,42に基づいた給水流量指令バイア
ス44、GMF流量指令バイアス43を判断するように
している。
【0022】上記OAP開度指令バイアス39,41は
加算器45によりOAP開度指令28に加算され、燃料
指令バイアス40,42は加算器46により燃料指令2
9に加算され、給水流量指令バイアス44は加算器48
により給水流量指令30に加算され、GMF流量指令バ
イアス43は加算器47によりGMF流量指令31に加
算されるようになっている。
【0023】図2は図1のファジー演算装置38の一例
を示したもので、図中49は主蒸気温度変化度合判断
器、50は主蒸気圧力変化度合判断器、51は火炉パス
出口エンタルピ変化度合判断器であり、主蒸気温度3
5、主蒸気圧力36、火炉パス出口エンタルピ37の夫
々の設定値Sからの偏差52と変化速度53を用いて夫
々の変化の度合を求めるようにしてある。
【0024】図3は図2の主蒸気温度変化度合判断器4
9を例にとって示したもので、主蒸気温度計33で検出
した主蒸気温度35は、図4に示すように設定値Sに対
して偏差を有しており、しかもその偏差の大きさ、変化
の速度が刻々変化する。従って前記偏差の大きさと変化
速度を、−1〜+1の間の数値で表わし、この数値から
主蒸気温度の変化の度合を求める。
【0025】即ち、図3の主蒸気温度計33で検出した
主蒸気温度35を引算器54で主蒸気温度の設定値Sと
引算してその偏差52を求め、その偏差52を上、下限
制限器(−8℃〜+8℃)55を介して、主蒸気温度の
変化の度合を求める温度変化度合判断テーブル56のX
軸に入力し、また前記引算器54からの偏差52を別の
引算器57に入力すると共に、前記偏差52をむだ時間
制御器58を介して前記引算器57に入力する。前記む
だ時間制御器58は、例えば偏差52を30秒間遅らせ
てアナログで信号を出力するようになっており、従って
前記引算器57からは30秒前と現在の値との偏差59
が出力されるようになっている。30秒前と現在との偏
差59は、係数変換器60により変化速度53に変換さ
れ、上、下限制限器(−4℃/分〜+4℃/分)61を
介して前記温度変化度合判断テーブル56のY軸に入力
されるようになっている。
【0026】前記温度変化度合判断テーブル56は、前
記図4に示すように主蒸気温度35の設定値Sに対する
偏差52と変化速度53とから、主蒸気温度の変化の度
合をファジー推論的に評価するもので、偏差52は、
小、少し小、変化無し、少し大、大を数値で−8℃、−
4℃、0、+4℃、+8℃の5つのポイントを設け、ま
た、変化速度53も−4℃/分、−2℃/分、0、+2
℃/分、+4℃/分の5つのポイントを設け、その該当
する組合わせによって主蒸気温度変化度合62を判断し
て出力するようになっている。即ち、偏差52が少し大
(+4℃)で変化速度53が少し小(−2℃/分)の時
は−0.3の主蒸気温度変化度合62が出力される。
又、偏差52が+6℃で変化速度53が−3℃/分であ
れば各ポイントの補間値をとる。
【0027】また、前記主蒸気圧力36については図5
の圧力変化度合判断テーブル63を用いて、−4K〜+
4Kの圧力の偏差52をX軸に、−8K/分〜+8K/
分の変化速度53をY軸に入れることにより主蒸気圧力
変化度合64を同様にして求め、また火炉パス出口エン
タルピ37については、図6のエンタルピ変化度合判断
テーブル65を用いて−100Kcal/kg〜+10
0Kcal/kgの火炉パス出口エンタルピ37の偏差
52をX軸に、80Kcal/kg/分〜+80Kca
l/kg/分の変化速度53をY軸に入れて火炉パス出
口エンタルピ変化度合66を同様にして求める。
【0028】図2中、67は第一OAP開度指令バイア
ス判断テーブル、68は第一燃料指令バイアス判断テー
ブル、69は第二OAP開度指令バイアス判断テーブ
ル、70は第二燃料指令バイアス判断テーブル、71は
GMF流量指令バイアス判断テーブルを示す。
【0029】第一OAP開度指令バイアス判断テーブル
67は、X軸に前記主蒸気圧力変化度合64を入力する
と共に、Y軸に主蒸気温度変化度合62を入力すること
により、図7に示す−4〜+4の範囲の第一OAP開度
指令バイアス39を得て、該第一OAP開度指令バイア
ス39を並列72によりbからa側に切替わる並列時切
替器73、及び前記加算器45を介してOAP開度指令
28に加算するようにしている。
【0030】第一燃料指令バイアス判断テーブル68
は、X軸に前記主蒸気圧力変化度合64を入力すると共
に、Y軸に主蒸気温度変化度合62を入力することによ
り、図8に示す−1〜+1の範囲の第一燃料指令バイア
ス40を得て、該第一燃料指令バイアス40を並列72
によりa側に切替わる並列時切替器74、及び前記加算
器46を介して燃料指令29に加算するようにしてい
る。又、並列時切替器74からの燃料指令バイアス40
は、燃料−給水変換器75に導かれることにより給水流
量指令バイアス44が得られ、該給水流量指令バイアス
78が前記加算器48を介して給水流量指令30に加算
されるようになっている。
【0031】第二OAP開度指令バイアス判断テーブル
69は、X軸に前記火炉パス出口エンタルピ変化度合6
6を入力すると共に、Y軸に主蒸気温度変化度合62を
入力することにより、図9に示す−2〜+2の範囲の第
二OAP開度指令バイアス41を得て、該第二OAP開
度指令バイアス41を前記並列時切替器73に入力する
ようにしている。
【0032】第二燃料指令バイアス判断テーブル70
は、X軸に前記火炉パス出口エンタルピ変化度合66を
入力すると共に、Y軸に主蒸気圧力変化度合64を入力
することにより、図10に示す−1〜+1の範囲の第二
燃料指令バイアス42を得て、該第二燃料指令バイアス
42を前記並列時切替器74に入力するようにしてい
る。
【0033】GMF流量指令バイアス判断テーブル71
は、X軸に前記火炉パス出口エンタルピ変化度合66を
入力すると共に、Y軸に主蒸気温度変化度合62を入力
することにより、図11に示す−2〜+2の範囲のGM
F流量指令バイアス43を得て、並列72前はb側の0
%にあり、並列72後にGMF流量指令バイアス43を
出力するように切替わる並列時切替器76、及び前記加
算器47を介して前記GMF流量指令31に加算するよ
うにしている。
【0034】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0035】ボイラ起動時には、ボイラの状態量として
主蒸気温度計33で主蒸気温度35を経時的に計測し、
主蒸気圧力計34で主蒸気圧力36を経時的に計測し、
火炉パス出口エンタルピ計測器32により火炉パス出口
エンタルピ37を経時的に計測し、計測した主蒸気温度
35、主蒸気圧力36、火炉パス出口エンタルピ37の
夫々を、ファジー演算装置38の主蒸気温度変化度合判
断器49、主蒸気圧力変化度合判断器50、火炉パス出
口エンタルピ変化度合判断器51に導いて、主蒸気温度
変化度合62、主蒸気圧力変化度合64、火炉パス出口
エンタルピ変化度合66を各々の偏差と変化速度に応じ
て−1〜+1の数値で表わす。
【0036】更に、第一OAP開度指令バイアス判断テ
ーブル67により主蒸気圧力変化度合64と主蒸気温度
変化度合62とから、第一OAP開度指令バイアス39
を求めて段階的な数値で表わして並列時切替器73に出
し、また、第一燃料指令バイアス判断テーブル68によ
り主蒸気圧力変化度合64と主蒸気温度変化度合62と
から第一燃料指令バイアス40を求めて並列時切替器7
4に出す。
【0037】又、第二OAP開度指令バイアス判断テー
ブル69により火炉パス出口エンタルピ変化度合66と
主蒸気温度変化度合62とから第二OAP開度指令バイ
アス41を求めて前記並列時切替器73に出し、また、
第二燃料指令バイアス判断テーブル70により火炉パス
出口エンタルピ変化度合66と主蒸気圧力変化度合64
とから第二燃料指令バイアス42を求めて前記並列時切
替器74に出す。
【0038】更に、GMF流量指令バイアス判断テーブ
ル71により火炉パス出口エンタルピ変化度合66と主
蒸気温度変化度合62とからGMF流量指令バイアス4
3を求めて並列時切替器76に出す。
【0039】ボイラ起動時における発電機の並列72前
は、各並列時切替器73,74,76はb側を選択して
おり、従って第一OAP開度指令バイアス判断テーブル
67からの第一OAP開度指令バイアス39が加算器4
5によりOAP開度指令28に加算され、第一燃料指令
バイアス判断テーブル68からの第一燃料指令バイアス
40が加算器46により燃料指令29に加算され、更に
前記第一燃料指令バイアス40から燃料−給水変換器7
5を介して得られた給水流量指令バイアス44が加算器
48により給水流量指令30に加算される。
【0040】このように、ボイラ起動時の並列72前
は、OAP開度指令28、燃料指令29、給水流量指令
30の夫々が、この段階においてはボイラの状態を比較
的良く表わしている主蒸気温度35と主蒸気圧力36に
基づいたバイアスによって制御される。
【0041】ボイラ起動時における発電機の並列72後
は、並列72の信号により、各並列時切替器73,7
4,76がa側に切替えられて、第二OAP開度指令バ
イアス判断テーブル69からの第二OAP開度指令バイ
アス41がOAP開度指令28に加算されるようにな
り、第二燃料指令バイアス判断テーブル70からの第二
燃料指令バイアス42が燃料指令29に加算されるよう
になり、また第二燃料指令バイアス42に基づいた給水
流量指令バイアス44が給水流量指令30に加算される
ようになり、更にGMF流量指令バイアス判断テーブル
71からのGMF流量指令バイアス43が加算器47に
よりGMF流量指令31に加算されるようになる。
【0042】上記したように、ボイラ起動時の並列72
後は、OAP開度指令28、燃料指令29、給水流量指
令30、GMF流量指令31の夫々が、ボイラの状態量
を的確に示す火炉パス出口エンタルピ変化度合66に基
づいたバイアスによって制御されるようになる。
【0043】更に、ボイラがWET(ウェット)運転か
らDRY(ドライ)運転に切替わってボイラの状態量が
安定してくると、前記ファジー演算装置38からの夫々
のバイアスの信号は停止されるようになっている。
【0044】尚、本発明は上記実施例のみに限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のボイラ起
動時のファジー制御方法によれば、ボイラ起動時の並列
前は、この段階ではボイラの状態を比較的良く表わして
いる主蒸気温度と主蒸気圧力に基づいてファジー的に判
断したバイアスによってOAP開度指令、燃料指令、給
水流量指令の夫々を制御し、又、ボイラ起動時の並列後
は、この状態ではボイラの状態量を的確に示す火炉パス
出口エンタルピ変化度合に基づいてファジー的に判断し
たバイアスによってOAP開度指令、燃料指令、給水流
量指令、GMF流量指令の夫々を制御するようにしたの
で、従来から効果を得ている状況に応じた人間的な判断
に基づいた制御を行って、ボイラの起動を安定して自動
化できる優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボイラ起動時のファジー制御方法を実
施するボイラの一例を示すブロック図である。
【図2】図1のファジー演算装置の一例を示すブロック
図である。
【図3】図2における主蒸気温度変化度合判断テーブル
を備えた主蒸気温度変化度合判断器のブロック図であ
る。
【図4】主蒸気温度と設定値との関係を示す線図であ
る。
【図5】主蒸気圧力変化度合判断テーブルの一例を示す
概念図である。
【図6】火炉パスエンタルピ変化度合判断テーブルの一
例を示す概念図である。
【図7】第一OAP開度指令バイアス判断テーブルの一
例を示す概念図である。
【図8】第一燃料指令バイアス判断テーブルの一例を示
す概念図である。
【図9】第二OAP開度指令バイアス判断テーブルの一
例を示す概念図である。
【図10】第二燃料指令バイアス判断テーブルの一例を
示す概念図である。
【図11】GMF流量指令バイアス判断テーブルの一例
を示す概念図である。
【図12】従来のボイラの一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
28 OAP開度指令 29 燃料指令 30 給水流量指令 31 GMF流量指令 35 主蒸気温度 36 主蒸気圧力 37 火炉パス出口エンタルピ 39 第一OAP開度指令バイアス 40 第一燃料指令バイアス 41 第二OAP開度指令バイアス 42 第二燃料指令バイアス 43 GMF流量指令バイアス 44 給水流量指令バイアス 52 偏差 53 変化速度 62 主蒸気温度変化度合 64 主蒸気圧力変化度合 66 火炉パス出口エンタルピ変化度合 72 並列 S 設定値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ起動時、ボイラの状態量として主
    蒸気温度(35)と、主蒸気圧力(36)と、火炉パス
    出口エンタルピ(37)の夫々を経時的に計測し、該計
    測した主蒸気温度(35)、主蒸気圧力(36)、火炉
    パス出口エンタルピ(37)の夫々の設定値(S)に対
    する偏差(52)と該偏差(52)の変化速度(53)
    とから、主蒸気温度変化度合(62)と、主蒸気圧力変
    化度合(64)と、火炉パス出口エンタルピ変化度合
    (66)を夫々判断して−1〜+1の数値で表わし、主
    蒸気圧力変化度合(64)と主蒸気温度変化度合(6
    2)とから、各々の度合に対応した第一OAP開度指令
    バイアス(39)と第一燃料指令バイアス(40)を作
    成し、また火炉パス出口エンタルピ変化度合(66)と
    主蒸気温度変化度合(62)とから各々の度合に対応し
    た第二OAP開度指令バイアス(41)を作成すると共
    に、火炉パス出口エンタルピ変化度合(66)と主蒸気
    圧力変化度合(64)とから各々の度合に対応した第二
    燃料指令バイアス(42)を作成し、また火炉パス出口
    エンタルピ変化度合(66)と主蒸気温度変化度合(6
    2)とから各々の度合に対応したGMF流量指令バイア
    ス(43)を作成し、ボイラ起動時における並列(7
    2)前は、第一OAP開度指令バイアス(39)をOA
    P開度指令(28)に加算し、第一燃料指令バイアス
    (40)を燃料指令(29)に加算し、第一燃料指令バ
    イアス(40)から求めた給水流量指令バイアス(4
    4)を給水流量指令(30)に加算し、又、ボイラ起動
    時における並列(72)後は、第二OAP開度指令バイ
    アス(41)をOAP開度指令(28)に加算し、第二
    燃料指令バイアス(42)を燃料指令(29)に加算
    し、第二燃料指令バイアス(42)から求めた給水流量
    指令バイアス(44)を給水流量指令(30)に加算
    し、更にGMF流量指令バイアス(43)をGMF流量
    指令(31)に加算することを特徴とするボイラ起動時
    のファジー制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011523019A (ja) * 2008-06-12 2011-08-04 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 貫流ボイラの運転方法ならびに強制貫流ボイラ

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JP2011523019A (ja) * 2008-06-12 2011-08-04 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 貫流ボイラの運転方法ならびに強制貫流ボイラ
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