JPH0715862Y2 - 護岸舗装用ブロックとそれを用いたマット - Google Patents

護岸舗装用ブロックとそれを用いたマット

Info

Publication number
JPH0715862Y2
JPH0715862Y2 JP1561591U JP1561591U JPH0715862Y2 JP H0715862 Y2 JPH0715862 Y2 JP H0715862Y2 JP 1561591 U JP1561591 U JP 1561591U JP 1561591 U JP1561591 U JP 1561591U JP H0715862 Y2 JPH0715862 Y2 JP H0715862Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blocks
block
pavement
mat
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1561591U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0489114U (ja
Inventor
ジョン・マイケル・スケールズ
Original Assignee
ニコロン・ベスローテム・ベンノットシャップ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ニコロン・ベスローテム・ベンノットシャップ filed Critical ニコロン・ベスローテム・ベンノットシャップ
Priority to JP1561591U priority Critical patent/JPH0715862Y2/ja
Publication of JPH0489114U publication Critical patent/JPH0489114U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0715862Y2 publication Critical patent/JPH0715862Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本考案は、河川、リービス(Levie
s)、川底、排水溝、水路、海岸、運河等の土手が、水、
波、海流ないし風などにより侵食されるのを防いで安定
化させるための区画式成形コンクリート製ブロックない
し格子体に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の成形コンクリート製部材を、連結
ケーブルないし連結棒を用いてマットまたはマットレス
状にしたものは公知である。このような公知のものにお
いては、区画構造を有する、または、有しない成形コン
クリート製部材と、マット状にするのに連結手段、例え
ば、連結ケーブルないし棒を挿通させるための貫通孔な
いし開口を有する前記の成形コンクリート製部材を複数
連結させた時に前記連結手段の周囲に注入して形成した
部材とが含まれている。
【0003】公知の可撓性護岸舗装は、米国特許第2,67
4,856号及び第2,876,628号公報に開示されている如くの
ワイヤーにより互いに枢動自在に連結されたコンクリー
ト製矩形スラブよりなる接合型コンクリート製マットレ
スよりなる。この舗装では、スラブに割れ目ができる
と、侵食されやすくなるし、また、水圧に耐えられなく
なる。しかも、植物が成長する余地はいないし、沈積が
行なわれる余地もなく、流れている水の流速を発散させ
るようなこともできない。
【0004】米国特許第3,597,928号公報には、その改
良型が開示されていて、それによれば、護岸舗装は、垂
直排水孔を有する成形コンクリート製ブロックを可撓性
液透過性支持シート上に並設して連結することにより構
成されている。この護岸舗装の一形態においては、各ブ
ロックの頂面には輪郭張出し部を形成する溝がある。こ
の改良型護岸舗装は、初期のコンクリート製護岸舗装に
おいて割れ目が形成されると起る浸食作用をさけること
が出来、しかも、水圧にも耐え、植物生長の余地もあ
り、沈積作用が行なわれる余地もあるばかりではなく
て、流れている水の流速を発散させることもできる利点
がある。しかし、この改良型コンクリート製護岸舗装に
は、本考案により提供されている、格子体の列を互いに
連結するための新規な手段や、コンクリート製格子体
を、ピンまたは平行ケーブルを一方向に通して互いに連
結する構成が採用されていない。しかも、互いに隣接す
る格子体間を当接させた状態を保ちつつ、接合部で非常
に折り曲げ自在な本考案のマットレスを提供するもので
もないし、また、後述の本考案の望ましい特徴を備えた
ものを提供するものでもない。
【0005】護岸舗装として望ましい特性としては、連
結手段を別に用いるか、または、用いないで機械的に接
合されて非常に安定した舗装マットを構成する護岸舗装
部材を用いていること、ピン、または、一連の平行ケー
ブルないし棒よりなる連結手段を使うことにより舗装マ
ットが連結され得ること、簡単、しかも、低廉で製造し
得ること、水圧による舗装部材の変位に抗することによ
り期待通り機能を発揮すること、流速を分散させられる
こと、土壌、埋め戻し材、または、沈泥物の如きの粒状
体を保持、かつ、支持し得ること、それに、植物が生長
する余地があること、などである。これらの特性を全て
備えた護岸舗装は、今のところないのが実情である。
【0006】
【発明の目的】従って、本考案は、複数個がマット状
に、別の連結手段を用いるか、または、用いないで接合
させることのできる護岸舗装用区画式成形ブロックを提
供するのが第1目的である。
【0007】また、コンクリート、成形材、ないし、注
入材よりなる護岸舗装用区画式成形ブロックを提供する
ことも、本考案の第2目的である。
【0008】本考案の第3目的は、一連の平行ケーブル
ないし棒を格子ブロックに挿通させて互いに連結するこ
とにより構成した護岸用マットを提供することである。
【0009】本考案の第4目的は、従来のコンクリート
流込み成形法を用いて簡単、しかも、低廉に製造し得る
格子ブロックと護岸用マットを提供することである。
【0010】本考案の第5目的は、使用時における水圧
による変位に抗しつつ、流速を分散させ、しかも、埋め
戻した土壌や沈泥物の如きの粒状体を保持し得る護岸舗
装用ブロックとマットとを提供することである。
【0011】本考案の第6目的は、植物を支持し、しか
も、その生長を許容し得る格子ブロックとマットとを提
供することである。
【0012】本考案の第7目的は、非常に歩きやすい表
面を示す護岸舗装用ブロックとマットを提供することで
ある。
【0013】本考案の第8目的は、接合部において非常
に折り曲げ自在で、それ故に設置ないし張上げ場所の地
勢にマッチする護岸舗装用ブロックとマットを提供する
ことである。
【0014】本考案の第9目的は、ケーブルで連結する
ことにより、種々の形状の舗装用マットにし得る万能区
画式成形ブロックを提供することである。
【0015】本考案の第10目的は、最少量の連結ケー
ブルを用いた護岸舗装用マットを提供することである。
【0016】本考案の第11目的は、格子ブロックの製
造時に欠陥が起ることのない構成を有する区画式成形ブ
ロックを提供することである。
【0017】本考案の第12目的は、フィルター布、ま
たは、その他の液透過性膜を用いるか、または、用いな
いですむ区画式成形ブロックと護岸舗装用マットを提供
することである。
【0018】本考案の第13目的は、護岸舗装用マット
を複数連結することにより、所望寸法の連続した護岸舗
装となり得る護岸舗装用マットを提供することである。
【0019】本考案の第14目的は、マンニング係数
(Manning coefficient)の低い護岸舗装を提供すること
である。
【0020】本考案の第15目的は、頂部から底部にか
けて、また、裏側の土壌へと排水効果のある護岸舗装を
提供することである。
【0021】本考案の第16目的は、裏側の土壌の浸食
を減少、または、防止し得る護岸舗装を提供することで
ある。
【0022】本考案のその他の目的と利点とは、下記の
考案の要旨、及び、考案の詳細な説明から明らかになる
であろう。
【0023】
【発明の構成】本考案の諸目的は、ほぼ矩形の格子ブロ
ックの底面を、のり面の土壌、または、もし使うとすれ
ば天然材、フィルター布、ないし、その他の液透過性膜
よりなるフィルター手段と連続して接触するように、平
坦に仕上げることにより達成される。この格子ブロック
には、その中間部において断面がほぼ矩形の2個の垂直
孔が所望によって形成されている。この垂直孔は頂部か
ら底部へと延在していて、2つの平行な側面と内側へ傾
斜した2つの側面とを有している。
【0024】更に、格子ブロックの各長側面には2つの
U字形垂直溝が形成されており、残りの短側面には、こ
の短側面の各端において垂直張出し部を形成する二段式
垂直溝が形成されている。格子ブロックの側面の下部は
垂直になっているが、その上部は内側へと傾斜してい
る。
【0025】本考案の一実施例によれば、複数の格子ブ
ロックの短側面が隣り合った状態で格子ブロックを当接
させて先行列を形成し、その後、この先行列の格子ブロ
ックに対して短側面の長さの半分だけずらして格子ブロ
ックを配置して後行列、即ち、先行列に対する隣接列を
形成し、その際、後行列をなす格子ブロックの短側面の
各端にある張出し部を、先行列の格子ブロックの短側面
にある二段式垂直溝に嵌入させるように位置決めさせら
れる。
【0026】本考案の別の実施例によれば、前述のよう
に位置決めした格子ブロックを、各ブロックに形成され
ている貫通孔にケーブルないし棒よりなる連結手段を各
ブロックの長側面と平行に挿通させることによって、マ
ット状に相互連結する。このような連結手段は、ほぼジ
グザグ状にずらされて列をなす格子ブロックを延在する
のであるから、一本の連結手段を一方向に互いに平行な
複数段に挿通させるだけで、複数の格子ブロックを確実
に相互連結してマット状とすることが出来る。各格子ブ
ロックの長側面にあるU字形垂直溝は、この時、隣接す
る格子ブロックの長側面にあるU字形垂直溝と協働し
て、マットにおける矩形断面の垂直孔を形成するように
なっている。
【0027】本考案の更に別の実施例によれば、格子ブ
ロックをマット状に配列するのに、短ピンよりなる別の
連結手段が使われている。この短ピンは、格子ブロック
が手作業にてのり面に張りつけられるに従って、互いに
隣接した格子ブロックの2つの同心貫通孔の一部分に挿
入されるようになっている。
【0028】格子ブロックとマットとは、天然材、フィ
ルター布、ないし、その他の液透過性可撓膜よりなるフ
ィルター手段を用いるか、または、用いないで使用する
ことができる。
【0029】
【実施例】以後、添付図面を参照しながら、本考案の実
施例を詳述する。図1は、本考案の一実施例による護岸
舗装用マットの一部分の平面図であり、図2はその側面
図を示す。
【0030】図1から明らかな如く、すでに完成してい
る格子ブロックのマットにおける一つおきのブロック列
の外端には、図5に示した半割り格子ブロック1'が配置
されている。これは、マットの外周が凹凸になるのを防
ぐとともに、マットの各辺が全て等しい形状をなすよう
にするためであって、例えば図13から図15に示されてい
る如くの形状のマットとし、将来ののり面工事でつぎ足
す場合に備える時は、このような半割り格子ブロック1'
は用いなくても良い。
【0031】図1に示したマット2は、図2にて格子ブ
ロックの外端列2を以って示すように、平坦な表面に配
置されたものとして示されている。
【0032】格子ブロック1の構成、並びに、形状につ
いては、図4、図6、及び、図7に示す。図示の如く、
各格子ブロック1には、頂部から底部にかけて断面積が
連続変化している一対の垂直孔8が形成されている。各
垂直孔8は、図9に示すように、互いに対向した一対の
平行側面9と、図8に示すように、互いに対向している
が、頂部から底部に向うにつれて内側へ傾斜した一対の
傾斜面10とで形成されているとともに、断面形状は頂部
から底部にかけてほぼ矩形をなしている。尚、この垂直
孔8は、矩形断面でなくても良い。各格子ブロック1は
ほぼ矩形状を呈しており、下部が垂直面12を、また、上
部が前記垂直面12から頂部下面19にかけて内方へと傾斜
した傾斜面13をなす一対の互いに対向した長側面11と、
同様に下部が垂直面15を、また、上部が傾斜面16をなす
一対の互いに対向した短側面14とを有している。各長側
面11には、その長側面11を通る垂直中心線より両側に等
距離だけ離れたところにおいて、一対のU字形垂直溝6
が形成されている。他方、各短側面14には、二段式垂直
溝7が形成されており、この二段式垂直溝7は、第1及
び第2下部垂直面部20,21、第1及び第2上部傾斜面部2
2,23、第1及び第2垂直張出し面17,18、第1及び第2
傾斜張出し面27,28とで形成されている。垂直溝7は一
段式であっても良いが、短側面14と長側面11の長さの差
程度の深さとするのが良く、そうすれば、マットにおけ
る各格子ブロック1が、見かけ上正方形のスペースを占
有することになる。各格子ブロックの頂部下面19は水平
面であって、格子ブロックの頂部の外周に沿っている。
この頂部下面19に囲繞された部分は、わずかだけ隆起し
てほぼ矩形の頂部上面24を形成しており、ほぼ数字の
「8」の形状を呈している。頂部下面19と頂部上面24との
間をつなぐ壁面は、33を以って示すように傾斜している
とともに、この傾斜壁面33と頂部上面24との間の角には
丸味31が設けられている。更に、各格子ブロック1に
は、互いに対向した第1及び第2下部垂直面20,21間を
水平方向に貫通する一対の平行貫通孔5が形成されてお
り、各貫通孔5の直径は、図1、図13、及び、図14に示
したようにマットを形成すべく格子ブロックを相互連結
する場合にケーブルないし棒4が挿通し得る程度ではあ
るが、図16と図17に示したピン36の最大直径よりは小さ
くなるように選ばれている。
【0033】護岸舗装に使っている時、格子ブロック1
と、もし使っているのならば、半割り格子ブロック1'の
特徴が互いに組合されて、所期の浸食防止と本考案の諸
目的を後述の如く達成するのである。
【0034】先ず図1において、護岸舗装の水圧に対す
る耐性は、各格子ブロック1における垂直孔8と、複数
の格子ブロックをマット状に接合した時に、互いに隣り
合った格子ブロックのU字形溝6により形成される穴26
とによって発揮される。換言すれば、区画式コンクリー
ト製護岸舗装の下側、即ち、のり面における水圧は、こ
れらの垂直孔8と穴26とを介して自由に逃げることがで
きる。従って、護岸舗装の裏側、そして、のり面の土壌
内で望ましくない液体静力圧が蓄積されるのを防ぐこと
ができる。これは、護岸舗装がのり面に対して直接施さ
れていても、また、図12と図13とに示すように、中間フ
ィルター布25、ないし、その他の液透過性可撓膜を介し
て施されていたとしても、得られる効果である。更に、
垂直孔8と穴26とは、用途によっては護岸舗装に直撃す
る波動エネルギーを部分的にも発散させる作用がある。
つまり、直撃している波の波動エネルギーの一部は護岸
舗装の裏側へと発散されるので、護岸舗装を持ち上げよ
うとする圧力が減少させられるのである。
【0035】垂直孔8と穴26とは、護岸舗装上を流れる
水の流速を分散させる働きをも有している。即ち、護岸
舗装の垂直孔8と穴26の上方を水が流れるにつれて、こ
れらの垂直孔8と穴26とにおいて渦流が発生し、それに
より流水のエネルギーが分散されて、流速を減少させる
に至るのである。これにより、早い流水によって起され
る護岸舗装の裏側の土壌ないしその他の構成ののり面が
浸食されるのを防ぐことができる。護岸舗装における垂
直孔8と穴26の幅に対する深さの寸法比は、エネルギー
分散を達成する上で重要な要素であって、垂直孔8と穴
26の深さに対する幅の好ましい比としては、約0.7〜1
よりも小さい比である。
【0036】垂直孔8と、U字形溝6により形成される
穴26とは、図11に示すように、土壌やその他の粒状物を
支持し、かつ、保持する役目をもなしている。このよう
な土壌ないし粒状物34は、互いに隣接する格子ブロック
を接合することにより、それらの格子ブロック1と、も
し使われているのであれば、半割り格子ブロック1'を利
用している。格子ブロックと、それよりなるマットと
は、傾斜面があることから、安定させることができる。
換言すれば、埋め戻し材、土壌、ないし、その他の粒状
物は、それ自体の重みが傾斜面10,13,16,22,23上で下方
へ作用することから、格子ブロックとマットとが安定よ
く定位置に保持されるし、また、傾斜面10が、土壌、埋
め戻し材、粒状物、ないし、植物の根部を以って、プラ
グないし蟻継ぎ部材29を形成し、それにより、格子ブロ
ックを定位置にロックする。前記したプラグないし蟻継
ぎ部材29は、護岸舗装の裏側の土壌ないし基盤と植物30
の根部により一体化されているので、言わば各格子ブロ
ックをのり面に定置させる杭の役をなしているのであ
る。ともかく、植物30、つまり、草木はやがて生長する
と、埋め戻した土壌に根ざして格子ブロックを互いに接
合させるとともに、護岸舗装を定位置に保持するように
なることがある。
【0037】図4において、各格子ブロックの下部垂直
面12,15,17,18,20,21は、互いに隣接する格子ブロック
1の同志、或いは、格子ブロック1と半割り格子ブロッ
ク1'とが当接してマット状となるように、垂直になって
いる。これらの下部面12,15,17,18,20,21を前述の如く
垂直面とすれば、外面が全面的に傾斜している格子ブロ
ックよりなる護岸舗装に比べて、流水の下に敷いても、
また、波が直撃しても安定性の良い護岸舗装を得ること
ができる。何故ならば、前述の下部垂直面12,15,17,18,
20,21は、他の格子ブロックの対応する下部垂直面と協
働して、結合用土壌ないしその他の粒状物の格子ブロッ
ク間における蓄積を許容して、両者間での摩擦結合を達
成するからである。また、下部垂直面12,17,18,20,21
は、格子ブロックの変位を阻止する役をもなしている。
即ち、マットないしマットレスを構成している格子ブロ
ックは、底部近傍というよりは、むしろ垂直中心点近傍
にて枢動し得るようになっているので、格子ブロックが
残りのマットないしマットレスから引きずられる傾向を
なくすことができるからである。各格子ブロック1にお
いて、対応する下部垂直面12,15,20,21,17,18から連続
して頂部下面19へと傾斜している上部傾斜面13,16,22,2
3,27,28は、マット2における互いに隣接した格子ブロ
ックの接合部における折り曲げを許容するとともに、の
り面が凹凸であったとしても、そののり面の形状にマッ
チしてマット2も凹凸となって各格子ブロックの底部が
のり面と確実に接触するようにする役目をなす。このこ
とは図10に示した通りであって、この図10においては、
垂直孔8と穴26を介して生育している植物30も併せて図
示してある。これらの上部傾斜面13,16,22,23,27,28の
垂直面に対する傾斜角を9.5°とすれば、互いに接合さ
れている格子ブロック1がほぼ連続した傾斜面16,22,23
或いは13,27,28を有していて、しかも、各短側面14の長
さが約1フィート(約30cm)である場合、マット2は格子
ブロック1の接合部において、約3フィート(約90cm)の
半径を有する円弧を描きながら折り曲げることができ
る。
【0038】各格子ブロック1の頂部上面24は、平坦
で、しかも、安全に遊歩し得る表面になっている。この
ように仕上げたのは、一般に、歩行者の足は、各格子ブ
ロックの当該表面とまともに接触するか、または、互い
に隣接する格子ブロックの頂部上面24を跨がることがあ
るからである。頂部下面19は、図3に示すように、互い
に隣接した格子ブロック間ないし穴26に根ざしている植
物30が広がるに当って、それを支えるための支えを構成
している。このように頂部下面19により支えられた植物
30は、当初、格子ブロックとマットの一部を覆い、やが
て生長すると、頂部上面24をも覆うようになって、垂直
孔8に根ざしている植物と共に、格子ブロック、しいて
は、護岸舗装全体を覆うようになる。そうなれば、本考
案による護岸舗装により保護されている部分における生
態学的価値と環境美を破壊してしまわないですむし、ま
た、生育した植物により護岸舗装を一層安定させること
ができる。
【0039】本考案のその他の特徴は図4と図6から図
9にかけて示されている。格子ブロック1と半割り格子
ブロック1'の比較的平坦な頂部上面24は、マンニング係
数(表面上を流れる流水に対する抵抗の度合)が小さく、
従って、本考案による護岸舗装上を流れる水は最大流速
にて流れることができる。尚、所望による垂直孔8を設
けないようにすれば、マンニング係数を更に小さくする
ことができるとともに、例えば寒冷地におけるが如く、
護岸舗装上に結氷が出来る表面積を減少させることがで
きる。垂直孔8が形成されているか、形成されていない
に関係なく、本考案のブロックは、幾つかの公知の護岸
舗装の頂面に用いられていて、流水をして乱流を起すこ
とが多い、従って、マンニング係数の大きくしてしまう
張出し輪郭部をさけたものである。本考案によれば、マ
ンニング係数が小さいことから、所定の流水の流れを達
成するのに深く、しかも、狭い水路を構成させることが
できるのである。
【0040】公知の区画式コンクリート製護岸舗装用ブ
ロックにある張出し輪郭部は、ブロック製造装置におけ
る圧縮ヘッドの凹部にコンクリートがたまりやすい原因
となっている。何故ならば、圧縮ヘッドは格子ブロック
の張出し輪郭部の形状に合せて複雑な形状をなしてお
り、しかも、不規則なパターンをなしているから、凹部
にたまったコンクリートを清掃するのが難しいからであ
る。圧縮ヘッドに前述のようにコンクリートが詰ったま
ま格子ブロックを製造すると、その格子ブロックに気泡
が形成されることになる。しかし、本考案の格子ブロッ
ク1や半割り格子ブロック1'の頂部上面24は平滑である
から、製造時に従来見受けられたコンクリートの目詰り
が起るようなことはなく、従って、圧縮ヘッドの清掃も
簡単、かつ、すぐに行えるばかりではなくて、気泡が形
成されるようなこともない。更に、頂部上面24が比較的
平滑であるということは、製造時コンクリートを良好に
圧縮して固めることができ、従って、出来上ったブロッ
クは、対車事故、流水、流氷、それに凍結−解凍サイク
ル等に対しても丈夫なものである。
【0041】しかも、頂部下面19と頂部上面24との間に
傾斜壁面33を設け、その傾斜壁面33と頂部上面24との角
に丸味31をもたせることにより、成形型枠から成形ブロ
ックを取り出しやすくすることができるとともに、型枠
の清掃がやりやすいばかりではなくて、丸味31を帯びた
角に対応する型枠の内部の部分にコンクリートが詰った
まま残るようなことも起らない。このように、傾斜壁面
33と頂部上面24との間の角は鋭っているようなことはな
く、前述のように丸味31をもたせてあるので、護岸舗装
の構成部品として使われている時に、歩行者ないし車に
より踏み倒された植物30の茎が切断される可能性を減少
させることもできるのである。
【0042】格子ブロックは、ケーブルないし棒4で連
結しないで張付け施工しても良いし、或いは、予めマッ
ト状にケーブルないし棒4で連結するか、または、張付
け施工後にケーブルないし棒4で連結しても良く、更
に、図16に示すように、張付け施工をしながら連結ピン
36で接合しても良い。
【0043】格子ブロック1と、もし使うのであれば、
半割り格子ブロック1'とは、ケーブルないし棒4を各格
子ブロックの貫通孔5に平行に挿通することにより、図
1に示したマット2、図13に示したマット2'、或いは、
図14と図15に示したマット2"に仕上げることができる。
ケーブル4は、交互にずらされて列3をなす格子ブロッ
クを貫通しているので、互いに隣接する行の格子ブロッ
クに別のケーブルを横方へ延在させなくても、一方向に
平行段をなすようにケーブル4を挿通させるだけで、格
子ブロック1と半割り格子ブロック1'よりなる互いにず
らされた列3を相互連結してマトリックス状のマットを
構成することができる。それに、1本のケーブルを折り
返して複数の平行段状に挿通させる訳であるから、マッ
トを構成するのに必要なケーブルの量を減少させられる
効果もある。それに、各格子ブロック1ないし半割り格
子ブロック1'に、貫通孔5と直交する方向にケーブル挿
通用貫通孔を設ける必要はない。貫通孔5と直交する貫
通孔は、格子ブロックの製造時に貫通孔5と一緒に形成
するのは難しく、たとえ出来るとしても、製造コストが
高くなるばかりではなくて、格子ブロックに余分な脆弱
線を形成することになって、結果として、格子ブロック
がもろくなる。
【0044】並設したマット2は、短い縄、ケーブル、
ないし、棒を用いて互いに連結させることができる。そ
の場合、短い縄、ケーブル、ないし、棒は、一方のマッ
トの最外ケーブルないし棒と他方のマットの最外ケーブ
ルないし棒との間を延在するようにする。この連結手段
の異った実施例を、夫々、図18と図19とに示す。複数の
マット2は、各マット2の各側にある最外ケーブルない
し棒に取り付けられた短い縄、ケーブル、棒、ないし、
ループを用いて組立てることも出来る。このようなマッ
ト2は、一方のマットから突出する短い縄、ケーブル、
棒、ないし、ループを、他方のマットから突出する短い
縄、ケーブル、棒、ないし、ループと連結、もしくは、
結合させることにより、一体的に並設させることができ
る。図18では、ストラップを用いてマット2とマット2
とを連結したものを示し、図19では、連結具39を用いて
ワイヤ38を互いに連結することにより、互いに隣接する
マット3を連結させたものを示す。尚、連結具39として
は、クランプでも、また、その他の公知の結合手段なら
何であっても良い。
【0045】所望の幅にわたって連続した護岸舗装にす
べく複数のマットを連らねる場合は、半割り格子ブロッ
ク1'を用いないでも良い。この場合、下記の2つの実施
例のいずれかによる格子ブロック1を用いたマットを使
えば良い。
【0046】一つの実施例は図13に示したものであっ
て、各列2ごと同数の格子ブロック1を有するマット2'
であって、格子ブロック列の外端では、1列おきに最外
端の格子ブロックが隣接した列の最外端の格子ブロック
より突出している。このマット2'を複数並設して連らね
ると、頂部と底部とが共に同一平面にある護岸舗装が形
成される。
【0047】図13に示した実施例によるマット2'は図示
の如く隣接したマット2'と相互連結される。換言すれ
ば、互いに並設されたマット2'は、蟻継ぎの状態で接続
される。そして、蟻継ぎの状態でマット2'を接続した後
は、両者が離ればなれにならないように、1本のケーブ
ルないし棒4を、接合部の両側にある格子ブロックの貫
通孔5に挿通させて互いに連結しても良い。こうするこ
とにより、複数のマットが連らなったマットレスができ
るのである。
【0048】図13に示したマットは、一方のマット2'
の、例えば偶数番目の列の右端では半ブロック分だけ奇
数番目の列の右端の格子ブロック1よりも突出し、他方
のマット2'の偶数番目の列の左端の格子ブロックが奇数
番目の列の左端の格子ブロックよりも半ブロック分だけ
ひっこんでいるものを連らねて形成されている。
【0049】それに対し、図14に示したもう一つの実施
例においては、同一構成の複数のマット2"を連らねてマ
ットを構成したものである。つまり、図14に示したマッ
トレスは、奇数番目の列の右端の格子ブロックが半ブロ
ック分突出したマット2"と、同じく奇数番目の列の左端
の格子ブロックが半ブロック分突出した隣接マット2"と
を並設するとともに、その際にできる偶数番目の左右端
の格子ブロック間における1格子ブロック分のスペース
に独立した格子ブロック1を埋め、その後、ケーブルな
いし棒4を、マット2"をなす格子ブロックの貫通孔5と
独立格子ブロックの貫通孔5とに交互に挿通させること
により仕上げることができる。しかし乍ら、図14に示し
たものは、図15に示すごとく、独立格子ブロックを使わ
ないで、格子ブロック間のスペースをコンクリート35で
埋めあわせるなりに改変することも可能である。図15の
ようにすれば、一方のマットと他方のマットとを連結さ
せるのに、ケーブルや棒を使わなくても、埋め込んだコ
ンクリート35を以って結合剤の役をもたせることができ
る。
【0050】ピンないしケーブルや棒を以って格子ブロ
ックをマットにすることができるという特徴に加え、た
とえケーブルないし棒4またはピン36が劣化するなり
に、最早格子ブロックを連結しなくなったとしても、本
考案によればマットを構成する格子ブロックが一体性を
失う、即ち、ばらばらになってしまうようなことはない
特徴を備えている。使用にあたっては、本考案による護
岸舗装は、格子ブロック列3が水の流れ方向と平行にな
るように施工される。そうすれば、互いに隣接した格子
ブロックが相互連結されていることから、流水方向に対
する護岸舗装の下流側において格子ブロック1ないし半
割り格子ブロック1'が流水にはぎ取られるようなことは
ない。従って、マット2ないし個々の格子ブロックが配
置されている護岸舗装が下流側からなだれ式にはぎ取ら
れることもない。
【0051】マットを構成する格子ブロックと、もし使
ったのであれば、半割り格子ブロックとは、ケーブルな
いし棒4に連結ないし接合されていない、従って、ケー
ブルないし棒4に対して相対移動自在であるから、格子
ブロックを相互連結するに当って与えられる許容範囲内
での格子ブロックの相対ずれを許容しつつ、自ら位置を
調節することができる。
【0052】ケーブルないし棒4は、図1に示すよう
に、マットの外側の格子ブロック列から延出したところ
でループ状32に折り返しても良い。これは従来公知のク
ランプやその他の手段を用いて行うことができる。この
ようなループ32があると、従来公知のかんぬきを用いて
マットを釣り上げたり、定位置への配置が容易になる。
その後、ループ32を切断し、切断して垂れ下ったケーブ
ルないし棒4の端部を、一方のマットと他方のマットと
を連結する時に、他方のマットにおけるケーブルないし
棒4の端部とクランプないしその他の手段により接合さ
せても良い。急坂のあるところにおいては、アンカーを
設け、このアンカーにケーブルないし棒4を係合させ
て、護岸舗装がすべり落ちたり、変位したりするのを防
ぐようにしても良い。
【0053】図1、図13、及び、図14においては、連結
手段4の長さに沿って寸法の大きいマットが示されてい
るが、マットの形状としては図示のものに限られること
なく、どんな形状にしても良い。例えば、連結手段4に
対して直交する方向の寸法が大きいものや、列ごとの格
子ブロック数を適当に選んで、外観が直線状とならない
ものにすることも可能である。
【0054】ピン36を用いて個々の格子ブロックを連結
することによりマットに仕上げる例を、図16と図17とを
参照しながら説明する。ピン36は、のり面に格子ブロッ
クを1個ずつ配置するにつれて、すでに配置した格子ブ
ロックとこれから配置する格子ブロックとを連結するの
に用いる。その際、ピンの一端は一方の格子ブロックの
貫通孔に、また、他端は他方の格子ブロックの貫通孔に
さし込む。ピン36の形状と寸法としては、マットの接合
部における折り曲げを許容しつつ、互いに連結した格子
ブロック間の相対移動を拘束し得るのであれば、どのよ
うなものでも良い。ピン36としては、図17にて36,36',3
6"及び36を以って示したものが考えられる。そして、材
料としては、剪断力に対して抵抗があり、弾力性もある
もの、例えば、セラミック材、金属材、合成樹脂材、硬
質ゴム材などが考えられる。
【0055】格子ブロック1と半割り格子ブロック1'と
は、従来公知の振動圧縮法を利用している従来公知の成
形コンクリート製造機で製造することができる。貫通孔
5は、格子ブロックの生産時に、流体圧により駆動され
る二本の芯棒を区画式コンクリート型枠にさし込むこと
によって形成し得る。格子ブロックが、流し込み工程と
振動工程を経た後に、流体圧により駆動される芯棒を引
き抜く。すると、格子ブロックに二本の平行孔が残る
が、これが貫通孔5なのである。本考案による格子ブロ
ックは、主としてポートランドセメントと、混合材とポ
ゾラン(Pozzolan)材(火山灰)よりなる従来公知のコンク
リートを用いて生産し得るが、その他に適当な成形自在
または流込み成形自在な組成物を用いて生産することも
できる。例えば、他のセメント材、合成樹脂材、廃物加
工品のごときの分解性組成物などが考えられる。
【0056】ここで説明した護岸舗装用マットは、種々
の方法により製造し得る。好ましい方法としては、複数
本のケーブルをループ状に置いて、そのループ状のケー
ブルの自由外端を、ほぼ平坦な共通平面において並列し
て延在するように所定配置に位置決めし、然る後、複数
列のブロックを、それらのブロックに形成されている貫
通孔が前記列の長手方向と直交する方向に揃った状態
で、順次前記ケーブルに移し、それが終った後に、ケー
ブルの自由外端同志を結合させるものが望ましい。この
好ましい方法は、複数のループ状のケーブルの自由外端
をほぼ平坦な共通平面で所定配置、即ち、格子ブロック
における貫通孔5の間隔だけ並列に揃える手段と、複数
列の格子ブロックを、前記貫通孔が前記列の長手方向と
直交する方向に揃った状態で、順次前記ケーブルに移す
手段とからなる装置を用いて実施することができる。こ
のための装置については、図20から図26を参照しながら
説明する。
【0057】図20は、前述のマット2と同一の折曲げ自
在護岸舗装用マット42を製造するための装置41を示して
いる。従って、成形コンクリート製ブロックの形状と配
置については、すでに説明したものと同一なので説明し
ないことにする。
【0058】図21に示した実施例によれば、8本のケー
ブル43(第19図参照)が一般にループ状に並設されてい
る。ループ状のケーブル43の自由外端は、貫通孔45に挿
通されて、各列をなす全てのブロック46、そして、半割
りブロック46'を延在している。このように、各ケーブ
ルの自由外端は、ほぼ同一に揃えられた貫通孔を有する
別の列のブロックを延在し得るように、正確に揃えられ
ている。8個の完全なブロック46と、7個の完全なブロ
ック46及び2個の半割りブロック46'とが交互に配置さ
れている列は、細長い円筒形ローラ48よりなるローラコ
ンベヤー47を介して供給される。これらのブロックは、
更に別のコンベヤー、図21と図22とに示すように、細長
い円筒形ローラ51間において同心対をなして延在する比
較的薄いローラ50よりなるコンベヤー49へと搬送され
る。
【0059】コンベヤー47の端部の区域には、通過する
ブロックの数を計数し、中央制御装置へ信号を発生する
ブロックカウンター68(図21参照)が配置されている。中
央制御装置は、この信号に応じて、ブロック及びブロッ
ク列の供給と搬送とを制御するものである。
【0060】コンベヤー49は、ブロック46,46'がローラ
51に支持されている作動上部位置と、ブロック46,46'
が、ローラ50に対して直交したローラ51に支持されてい
る不作動下部位置との間を移動するようになっている。
このコンベヤー49の上下動は、空圧式ベローズ52を夫々
励磁、非励磁させることにより達せられる。非励磁は、
8個のブロック分の長さの列がストッパー用バー53に到
達するとほぼ同時に行なわれる。コンベヤー49は、案内
手段54により垂直方向に移動案内される。押出し棒55
は、案内手段62を介して水平方向に移動自在であって、
列をその長手方向に対して直交して、ループ状のケーブ
ル43の自由外端44に向わせるための駆動シリンダー56と
連係している。2個の端部スイッチ64,65は、夫々、押
出し棒55のストロークを制御するものである。
【0061】ブロック46,46'の列を次から次へと供給す
ることにより、マットが形成される。押出し棒55は、次
から次へと供給されるブロック列を、ループ状ケーブル
43の折曲げ端57の方へと押し込む。
【0062】図22からわかるように、すでにケーブル43
と接触しているブロック列は、図示しない手段により駆
動される無端コンベヤーベルト58により更に搬送され
る。そして、ブロックは、細長い円筒形ローラ60よりな
るローラコンベヤー59により更に搬送される。
【0063】尚、図24に示した実施例においては、被駆
動式無端コンベヤーベルトは使われていない。
【0064】図24から図26に示した実施例においては、
中央駆動シリンダー66が用いられていて、フレーム67に
装架された押出し棒55と、そのフレーム67を介して連結
されている。
【0065】ケーブルの自由外端44が押出し棒55により
変形もしくは変位させられないようにするために、この
押出し棒55には、貫通孔45、従って、自由外端44と一致
する貫通孔61が形成されている。図23からもわかる如
く、自由外端44は、貫通孔61と正確に一致し得るように
するためにも、充分な屈曲硬さを有していなければなら
ない。図23において、55'は、作動位置にある押出し棒
であって、この点を明確に示している。
【0066】図23と図26とに示すように、ブロックの寸
法は、前述の芯合せが正確に達成されるのであれば、異
っていても良い。
【0067】案内手段63は、無端コンベヤーベルト58及
び・またはローラコンベヤー49による搬送時に列の外端
を案内するために用いられている。
【0068】前述の説明においては、所望の稼動サイク
ルに従って計画化(プログラム)した装置を介して駆動手
段を制御する検出手段については説明しなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の護岸舗装用マットの一実施例の一部
分の平面図である。
【図2】 図1に示したマットの端面図である。
【図3】 実地におけるマットを示すもので、図1に示
した円3aの部分の一部拡大平面図である。
【図4】 図1のマットに用いた格子ブロックの拡大斜
視図である。
【図5】 図1のマットに用いた半割り格子ブロックの
拡大斜視図である。
【図6】 格子ブロックの上面図である。
【図7】 格子ブロックの端面図である。
【図8】 図6の線8-8に沿う格子ブロックの横断面図
である。
【図9】 図6の線9-9に沿う格子ブロックの横断面図
である。
【図10】 護岸舗装に施工したマットの一部を、植生
した草木類と共に示す側断面図である。
【図11】 図10を別の角度から見た時の側断面図であ
る。
【図12】 図10と類似ではあるが、マットの別の施工
方法を示す側断面図である。
【図13】 2つのマットを連結する一方法を示すマッ
トの上面図である。
【図14】 図13と類似のものではあるが、別の連結方
法を示すマットの上面図である。
【図15】 図14の一部を示し、図14に示したのとは別
の連結手段を用いた例を示すマットの一部上面図であ
る。
【図16】 ピンよりなる連結素子を用いて格子ブロッ
クを相互連結することによりマットに仕上げる方法を説
明するためのマットの一部上面図である。
【図17】 図16に示した連結素子の種々の形状を示す
図である。
【図18】 連結手段で、2つのマットにおける隣接し
た格子ブロックを並列連結する方法を示す断面図であ
る。
【図19】 図18に示したのとは別の連結手段で、2つ
のマットにおける隣接した格子ブロックを並列連結する
方法を示す断面図である。
【図20】 護岸舗装用マットの製造に使われる装置の
上面図である。
【図21】 図20の前面図である。
【図22】 図21における線XXI-XXIに沿う横断面図で
ある。
【図23】 図21における線XXII-XXIIに沿う横断面図
である。
【図24】 図20の装置の変形を示す上面図である。
【図25】 図24の装置の側面図である。
【図26】 図24の装置の前面図である。
【符号の説明】
1……格子ブロック 1'……半割り格子ブロック 2……護岸舗装用マット 2'……護岸舗装用マット 2"……護岸舗装用マット 3……格子ブロック列 4……ケーブル 5……貫通孔

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形の成形ブロック(1)の上面(1
    9、24)と下面においてその両端が開口した垂直孔
    (8)が少なくとも1つ貫通形成されていると共に、互
    いに対向する一対の第1側面(11)と、互いに対向す
    る一対の第2側面(14)とを有し、該第2側面(1
    4)には、その両側に突出部を残しつつ、跨った状態で
    接合して用いる2つの同一構成の矩形成形ブロックにお
    ける対応する片一方の突出部の幅の合計と等しい幅を有
    する垂直溝(7)が形成されている一方、複数の前記成
    形ブロックを寄せ集めて舗装マットを形成するに当た
    り、形成ブロックを互いに連結する連結部材を挿通させ
    る貫通孔(5)が前記第1側面(11)と平行かつ水平
    方向に形成されている護岸舗装用ブロックであって、前
    記垂直孔(9)は前記上面における一端の開口面積が、
    前記下面における他端の開口面積よりも広くなるように
    漸次変化した断面形状を有しており、また、前記第1側
    面(11)のそれぞれが、下部垂直面(12)と該下部
    垂直面から内側へ傾斜する上部傾斜面(13)とからな
    り、且つ、前記第2側面のそれぞれが、下部垂直面(1
    5)と該下部垂直面から内側へ傾斜する上部傾斜面(1
    6)とからなることを特徴とする護岸舗装用ブロック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のものであって、前記成
    形ブロックの上面には、その外周近傍を囲繞する頂部下
    面(19)と、該頂部下面よりわずかだけ上方に隆起し
    た頂部水平面(24)が形成されていることを特徴とす
    る護岸舗装用ブロック。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のものであって、
    一対の互いに対向した前記第2側面(14)における前
    記垂直溝(7)は、隣接配置される格子ブロックにおけ
    る第2側面の突出部と接触する下部第1及び第2垂直段
    面(20、21)と、前記突出部とは接触しない上部第1及
    び第2傾斜段面(22、23)とにより二段になってい
    ることを特徴とする護岸舗装用ブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のものであって、少なく
    とも片方の第1側面(11)に少なくとも1つの垂直溝
    (6)が形成されていることを特徴とする護岸舗装用ブ
    ロック。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
    ものであって、前記第1側面(11)は前記第2側面
    (14)よりも長く、第2側面(14)における前記垂
    直溝(7)の深さは、第1及び第2側面の長さの差にお
    およそ等しくなっていることを特徴とする護岸舗装用ブ
    ロック。
  6. 【請求項6】 各矩形の成形ブロック(1)の上面(1
    9、24)と下面においてその両端が開口し、かつ、前
    記上面における一端の開口面積が、前記下面における他
    端の開口面積よりも広くなるように漸次変化した断面形
    状の垂直孔(9)が少なくとも1つ前記各成形ブロック
    (1)に貫通形成されていると共に、それぞれが下部垂
    直面(12)と該下部垂直面から内側へ傾斜する上部傾
    斜面(13)とからなる互いに対向する一対の第1側面
    (11)と、それぞれが下部垂直面(15)と該下部垂
    直面から内側へ傾斜する上部傾斜面(16)とからなる互い
    に対向する一対の第2側面(14)とを有する複数の成
    形ブロック(1)からなり、該各矩形成形ブロック
    (1)の該第2側面(14)には、その両側に突出部を
    残しつつ、跨った状態で接合して用いる2つの同一構成
    の成形ブロックにおける対応する片一方の突出部の幅の
    合計と等しい幅を有する垂直溝(7)が形成されている
    一方、複数の成形ブロック(1)を寄せ集めて舗装マッ
    トを形成するに当たり、複数の成形ブロックを互いに連
    結する連結部材を挿通させる貫通孔(5)が前記第1側
    面(11)と平行かつ水平方向に形成されており、さら
    に、複数の成形ブロック(1)は交互にずらして列に並
    置されていると共に、各列の成形ブロック同志は、前記
    第1側面(11)が当接しているが、隣接する列におけ
    る成形ブロックは、一方の列の互いに隣接した成形ブロ
    ックのそれぞれの一方の突出部が他方の列の対応成形ブ
    ロックにおける垂直溝(7)に嵌入した状態で寄せ集め
    られて形成したことを特徴とする屈曲自在な護岸舗装用
    マット。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のものであって、一つお
    きの列における成形ブロックの数が全ての当該列に亙っ
    て等しいことを特徴とする護岸舗装用マット。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のものであって、1つお
    きの列の成形ブロックの数は、隣接列の成形ブロックの
    数よりも1つだけ多いことを特徴とする護岸舗装用マッ
    ト。
  9. 【請求項9】 各矩形の成形ブロックの上面(19、2
    4)と下面においてその両端が開口し、かつ、前記上面
    における一端の開口面積が、前記下面における他端の開
    口面積よりも広くなるように漸次変化した断面形状の垂
    直孔(9)が少なくとも1つ前記各成形ブロックに貫通
    形状されていると共に、それぞれが下部垂直面(12)
    と該下部垂直面から内側へ傾斜する上部傾斜面(13)
    とからなる互いに対向する一対の第1側面(11)と、
    それぞれが下部垂直面(15)と該下部垂直面から内側
    へ傾斜する上部傾斜面(16)とからなる互いに対向す
    る一対の第2側面(14)とを有する複数の成形ブロッ
    クからなり、該第2側面(14)には、その両側に突出
    部を残しつつ、跨った状態で接合して用いる2つの同一
    の構成の成形ブロックにおける対応する片一方の突出部
    の幅の合計と等しい幅を有する垂直溝(9)が形成され
    ている一方、成形ブロックを寄せ集めて舗装マットを形
    成するに当たり、成形ブロックを互いに連結する連結部
    材を挿通させる貫通孔(5)が前記第1側面(11)と
    平行かつ水平方向に形成されており、さらに、成形ブロ
    ックは交互にずらして列に並置されていると共に、各列
    の成形ブロック同志は、前記第1側面が当接している
    が、隣接する列における成形ブロックは、一方の列の互
    いに隣接した成形ブロックのそれぞれの一方の突出部が
    他方の列の対応成形ブロックにおける垂直溝に嵌入した
    状態で寄せ集められて形成した屈曲自在の護岸舗装用マ
    ットの外周部において用いる半割り成形ブロック(1')
    であって、成形ブロックを、前記第1側面に対して平行
    で、しかも、対向する第1側面から等距離だけ離れたと
    ころにおける平面にそって2つに分割した時の形状とほ
    ぼ同一の半割り成形ブロック。
JP1561591U 1991-03-18 1991-03-18 護岸舗装用ブロックとそれを用いたマット Expired - Lifetime JPH0715862Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1561591U JPH0715862Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 護岸舗装用ブロックとそれを用いたマット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1561591U JPH0715862Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 護岸舗装用ブロックとそれを用いたマット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0489114U JPH0489114U (ja) 1992-08-04
JPH0715862Y2 true JPH0715862Y2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=31750436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1561591U Expired - Lifetime JPH0715862Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 護岸舗装用ブロックとそれを用いたマット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0715862Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100973845B1 (ko) * 2008-02-04 2010-08-06 홍완식 축사용 바닥판

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2553460B2 (ja) * 1993-12-17 1996-11-13 共和コンクリート工業株式会社 多自然型ブロックによる法面体及びそれに使用する多自然型ブロック

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100973845B1 (ko) * 2008-02-04 2010-08-06 홍완식 축사용 바닥판

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0489114U (ja) 1992-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4370075A (en) Revetment grids and mats
US5568994A (en) Landscaping block
CA2311404C (en) Retaining wall system
US7959380B2 (en) Landscaping system
US11413786B2 (en) Articulating composite surface covering mat and method of making
US5588262A (en) Landscaping block system
US5823709A (en) Interconnected block system
KR100561696B1 (ko) 맞물린 축조유니트들을 갖춘 옹벽구조물과 이를 축조하는 방법
CA2131867C (en) Method and apparatus for forming a trench
JPH0715862Y2 (ja) 護岸舗装用ブロックとそれを用いたマット
US2466343A (en) Jetty
JPS5883716A (ja) 護岸舗装用マツトとそれに使う格子ブロツク
KR20010071730A (ko) 콘크리트 슬라브 현장 접합부 형성방법
JP3584402B2 (ja) 護岸用ブロックとその施工方法
CA2532778A1 (en) Device for forming joints in concrete works
CN214459353U (zh) 一种景观园林路面铺装结构
CA2627851C (en) Landscaping system
JP3011033U (ja) 魚道敷設用平板ブロック
JP3037169U (ja) コンクリートブロック
AU680146B2 (en) Method of manufacturing a block
JPS639601Y2 (ja)
JP3078779U (ja) 護岸用コンクリートブロック及び護岸用コンクリートブロック網
JPH04166507A (ja) 自然石根固ブロツク工法
KR19990040471A (ko) 식재호환블록 및 그 제조방법
KR100777944B1 (ko) 옹벽 축조용 유니트와 그 유니트를 이용한 옹벽 축조방법