JPH07158405A - タービンのロードリミッタ制御装置 - Google Patents

タービンのロードリミッタ制御装置

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JPH07158405A
JPH07158405A JP30653693A JP30653693A JPH07158405A JP H07158405 A JPH07158405 A JP H07158405A JP 30653693 A JP30653693 A JP 30653693A JP 30653693 A JP30653693 A JP 30653693A JP H07158405 A JPH07158405 A JP H07158405A
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JP
Japan
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signal
load
output
turbine
control
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30653693A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Emoto
英晃 江本
Akane Morita
あかね 守田
Daisaku Hirata
大作 平田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 原子力、等の発電プラントの負荷・周波数制
御に適用されるタービンのロードリミッタ制御装置に関
し、実負荷を考慮した一様な制御を行う。 【構成】 発電機の回転数10はALR(自動負荷制御
装置)25内に入力され、調速演算部19で調速信号1
9aを出力する。調速用フィードフォワード演算部22
は信号19aを入力し、その出力にタービン位相補償器
23で位相補償を施して調速用補償信号22aを出力す
る。負荷変動幅演算部20はAFC信号8を入力し、そ
の出力20aと出力設定値9は加算され、発電機出力7
との偏差がとられ、これにタービン位相補償器21で位
相補償を施し、設定信号9cとなり、信号22aと加算
されてロードリミッタ13を制御するのでAFC信号8
と共に回転数10により制御を行うので実負荷を考慮し
て負荷を設定変動幅に正確に制限できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力、等の発電プラン
トの負荷・周波数制御に適用されるもので、タービンの
ロードリミッタ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のタービンの自動負荷制御装
置(以下、ALRと称する)とガバナ制御系からなるタ
ービンのロードリミッタ制御装置の構成を示すブロック
図である。図において、1は主蒸気、2は蒸気加減弁、
3は蒸気タービン、4は蒸気タービン3と連動する発電
機である。5はALRで図示省略の中央給電指令所から
のAFC信号8を入力するAFC回路11及び発電機出
力7、出力設定値9を入力するALR回路12からなっ
ている。6はガバナ制御系でロードリミッタ13、ガバ
ナ設定器15及び調速演算部16よりなるガバナであ
る。17はロードリミッタ・ガバナ選択器、18は同選
択器17からの出力で蒸気加減弁開度指令値であり、蒸
気加減弁2を制御するものである。
【0003】このような構成において、主蒸気1は蒸気
加減弁2を経て蒸気タービン3に流入し、タービン3と
連動する発電機4を駆動する。ALR5はALR回路1
2で発電機出力7を入力し、出力設定値9と発電機出力
7との偏差と、図示省略の中央給電指令所からのAFC
回路11を介して入力されるAFC信号8とにより、カ
バナ制御系6内のロードリミッタ13及びガバナ14の
負荷設定値を制御し、自動修正する。ガバナ14では、
発電機4の周波数10により、調速演算部16で演算さ
れた調速信号16aをガバナ設定器15による指令値に
加算することにより、周波数の制御を行う。ロードリミ
ッタ・ガバナ選択器17にてロードリミッタ13とガバ
ナ14の選択をし、蒸気加減弁開度指令値18を設定
し、蒸気加減弁2を制御して、出力制御を行う。
【0004】原子力発電プラントではAFC信号等によ
り負荷を変動させる時、負荷変動幅が原子炉の許容値内
に納まるように負荷変動範囲を制限するが、従来、周波
数制御では調速信号に制限をあたえ、負荷変動を制限し
ていた。一方、前述のALR5では、AFC回路11で
AFC信号8に応じてALR回路12で設定される許容
変動幅内でロードリミッタ指令値13a及びガバナ指令
値15aを増減し、ALR回路12では発電機出力7と
出力設定値9の偏差が規定以内になるように、特に偏差
が変動幅の設定値を超えると引戻し動作により、ロード
リミッタ指令値13aおよびガバナ指令値15aを増減
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、電力の全発電量
に占める原子力発電の比率が増大しており、原子力発電
プラントにおいても電力系統の周波数を制限するような
運用が必要となっている。しかし、原子力プラントでは
原子炉の制限からタービン出力の許容範囲が定められて
いるため周波数を制限する場合においては精度の高い制
御が必要となる。
【0006】前述の従来の回転数制御は実負荷とは無関
係に調速演算部で調速信号を制限するものであり、また
AFC運転の際はAFC信号に対し設定変動幅内では出
力偏差とは無関係に一定変化率でロードリミッタおよび
ガバナの指令値を増減する。したがって、発電機出力は
タービン遅れや弁特性の影響を受けやすく、負荷帯によ
って制御性が異なるという問題点がある。
【0007】また、AFC回路、ALR回路及び回転数
制御回路がそれぞれ独立しており、運転モードの重ね合
わせを行った場合にはこれら信号の誤差により設定変動
幅を超えた引戻し動作が発生しやすい。このような引戻
し動作は系統の要求と逆の動作となって好ましくない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、発電機の実回転数を、従来はガバナ
制御系に入力していたが、本発明ではALRに入力する
ことによりロードリミッタによるタービンの蒸気加減弁
の回転数での制御を可能にするような構成としたもの
で、回転数による調速信号に位相補償を行い、更に、こ
の調速信号とAFC信号から負荷変動幅を設定し、最大
負荷変動幅の制限をし、周波数信号を考慮した出力設定
値を求める。この出力設定値と発電機出力との出力偏差
に制御対象であるタービンプラントの遅れ要素や不安定
要素を解消するタービン位相補償をかけることにより周
波数信号に対する先行制御を行い、この調速信号と先行
制御の設定信号とタービンのロードリミッタを制御する
ようにした。
【0009】このような構成により、タービンの実負荷
の変動を考慮した制御を行い、出力を設定変動幅内に確
実に制限することができ、制御特性を一様にすることが
できる。
【0010】即ち、本発明は、AFC信号、発電機出力
信号、発電機回転数及び出力設定信号を入力して出力変
動幅が許容値以内となるようにロードリミッタに信号を
与え、タービンの蒸気加減弁を制御するタービンのロー
ドリミッタ制御装置において、前記発電機回転数を入力
し、調速信号を出力する調速演算部と、同調速演算部か
らの調速信号を入力してフィードフォワード制御用信号
とするフィードフォワード演算部と、同フィードフォワ
ード演算部の出力に位相調整を施す第1の位相補償器
と、前記AFC信号及び前記調速演算部からの調速信号
とで所定の負荷変動幅を演算して出力する負荷変動幅演
算部と、同負荷変動幅演算部の出力と前記出力設定信号
との加算信号と前記発電機出力信号との偏差信号を入力
し、位相調整を施す第2の位相補償器とを具備してな
り、前記第1及び第2の位相補償器の出力信号を指令信
号として前記ロードリミッタに与えることを特徴とする
タービンのロードリミッタ制御装置を提供する。
【0011】
【作用】本発明はこのような手段において、発電機の実
際の回転数を調速演算部に入力して調速信号を出力し、
この信号に位相補償を施してロードリミッタの制御信号
とするので出力設定値と発電機出力との偏差による他の
負荷・周波数制御と協調した制御が可能となり、調速演
算部からの信号とAFC信号により負荷変動幅を算出し
てロードリミッタに対する指令値を制限するため、運転
モードの重ね合わせを行った場合でも負荷を許容負荷変
動幅に絶えずおさえることが可能となる。更に、本発明
の制御装置は、周波数変動を考慮した出力設定値と発電
機出力との偏差をとり、位相補償をすることにより、位
相の進み、遅れを調整し、弁特性やタービン特性等を考
慮した先行制御を行っており、負荷帯に依らず制御性は
一様となり引戻し動作が不必要となると共に、実負荷の
変動を絶えず考慮してタービンの負荷制御が可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例に係るタービン
のロードリミッタ制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0013】図1において、25は自動負荷制御装置
(ALR)で次のような構成である。発電機の実際の回
転数10を入力する調速演算部19、図示省略の中央給
電指令所からのAFC信号8及び調速演算部19からの
出力信号19aを入力する負荷変動幅演算部20、調速
演算部19からの信号19aを入力する調速用フィード
フォワード演算部22、出力設定値9を負荷変動幅演算
部20からの信号20aとを加算し、この加算信号と発
電機出力7との偏差値信号を入力し、この信号の位相を
検出し、位相の進み、遅れを修正して調整するタービン
位相補償器21、同じく、調速用フィードフォワード演
算部22からの出力信号の位相を調整するタービン位相
補償器23とで構成されている。
【0014】このような構成のALR5からの信号でロ
ードリミッタ13を制御してタービンの負荷の変動幅を
一定となるようにする。
【0015】このような構成のALR5において、発電
機の回転数10を調速演算部19に入力し、回転数10
に応じて調速信号19aを出力する。この調速信号19
aは負荷変動幅演算部20と調速用フィードフォワード
演算部22へ入力される。負荷変動幅演算部20では図
示省略の中央給電指令所からのAFC信号8を入力して
負荷変化幅を求め、前述の調速信号19aとの和が設定
変化幅内になるように負荷変動幅を演算して信号20a
として出力する。
【0016】この負荷変動幅演算部20からの負荷変動
幅の出力信号20aと出力設定値9とは加算されてAF
C信号8による周波数変動を考慮した出力設定値9aを
求める。この出力設定値9aと発電機出力7との偏差が
信号9bとして求められ、タービン位相補償器21でこ
の信号の位相の進み、遅れを調整し、位相補償が施こさ
れ、信号9cとして出力される。
【0017】タービン位相補償器は位相進み、位相遅れ
及び比例の機能によって構成されており、位相進みの機
能によってタービンプラント(特に、HSR、低圧ター
ビン)の位相遅れを相殺し、位相遅れの機能によってプ
ラントの位相進みを相殺し、及び比例機能によって制御
の安定性、速応性を確保するものである。
【0018】一方、調速信号19aを入力した調速用フ
ィードフォワード演算部22では回転数10に応じた調
速信号にタービン位相補償器23によって同様に位相の
調整を施して調速用補償信号22aを求め、この信号に
より適応性を確保するためにフィードフォワード制御を
行う。
【0019】前述の出力設定値の位相を補償した信号9
cには回転数10が考慮された調速用補償信号22aが
加算されてロードリミッタ13に増減信号を送り、ロー
ドリミッタ13を制御し、これにより蒸気加減弁が制御
される。
【0020】このような実施例のタービンのロードリミ
ッタ制御装置においては、発電機の実回転数10をAL
R25に入力することにより、他の負荷・周波数制御
(AFC)と協調してロードリミッタ13の制御が可能
となり、また回転数10に応じた調速信号とAFC信号
8による負荷変動幅の指令値を負荷変動幅演算部20で
演算して制限するため、運転モードの重ね合わせを行っ
た場合でも負荷を許容負荷変動幅におさえることが可能
となる。
【0021】又、周波数変動を考慮した出力設定値9a
に発電機出力7のフィードバックをかけタービン補償器
21で位相の補償を施すことにより、弁特性やタービン
特性等を考慮した先行制御を行っており、負荷帯に依ら
ず制御性は一様となり引戻し動作が不必要となる。
【0022】更に、調速信号に調速用フィードフォワー
ド演算部22でフィードフォワード制御を行い、更にタ
ービン位相補償器23を施して位相の調整も行うので調
速制御に対する応答性が確保できる。
【0023】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように本発明に
おいては、発電機の実回転数を入力し、ロードリミッタ
の制御を行うことにより、実負荷の変動を考慮した制御
が可能となり、負荷帯に依らず一様な制御が可能とな
る。またAFC運転との重ね合せを行った場合でも、引
戻し動作をすることなく出力を設定変動幅内に絶えず制
限することが可能となる。
【0024】AFC信号により先行制御をすることによ
り、弁特性やその他のタービン特性の影響をうけること
なく、AFC信号に対し出力がAFC変化率一定で変化
することが可能となる。
【0025】又、ロードリミッタ制御信号にタービン位
相補償をかけることにより、オーバーシュートを緩和す
ることが可能となり、更に、調速信号にフィードフォワ
ード制御を行うことにより、調速制御に対する速応性が
確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るタービンのロードリミ
ッタ制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来のタービンの自動負荷制御系とガバナ制御
系からなるロードリミッタ制御装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
7 発電機出力 8 AFC信号 9 出力設定値 10 回転数 13 ロードリミッタ 19 調速演算部 20 負荷変動幅演算部 21 タービン位相補償器 22 調速用フィードフォワード演算部 23 タービン位相補償器 25 自動負荷制御装置(ALR)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AFC信号、発電機出力信号、発電機回
    転数及び出力設定信号を入力して出力変動幅が許容値以
    内となるようにロードリミッタに信号を与え、タービン
    の蒸気加減弁を制御するタービンのロードリミッタ制御
    装置において、前記発電機回転数を入力し、調速信号を
    出力する調速演算部と、同調速演算部からの調速信号を
    入力してフィードフォワード制御用信号とするフィード
    フォワード演算部と、同フィードフォワード演算部の出
    力に位相調整を施す第1の位相補償器と、前記AFC信
    号及び前記調速演算部からの調速信号とで所定の負荷変
    動幅を演算して出力する負荷変動幅演算部と、同負荷変
    動幅演算部の出力と前記出力設定信号との加算信号と前
    記発電機出力信号との偏差信号を入力し、位相調整を施
    す第2の位相補償器とを具備してなり、前記第1及び第
    2の位相補償器の出力信号を指令信号として前記ロード
    リミッタに与えることを特徴とするタービンのロードリ
    ミッタ制御装置。
JP30653693A 1993-12-07 1993-12-07 タービンのロードリミッタ制御装置 Withdrawn JPH07158405A (ja)

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306