JPH07158379A - 発破孔のノッチ形成装置 - Google Patents
発破孔のノッチ形成装置Info
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- JPH07158379A JPH07158379A JP33927993A JP33927993A JPH07158379A JP H07158379 A JPH07158379 A JP H07158379A JP 33927993 A JP33927993 A JP 33927993A JP 33927993 A JP33927993 A JP 33927993A JP H07158379 A JPH07158379 A JP H07158379A
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- hole
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- Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 岩盤等に穿設した発破孔の孔壁に長さ方向に
亀裂発生用ノッチを形成する。 【構成】 発破孔A内に挿入可能な長さを有するパイプ
体1の先端に、軸5によって孔径方向に回動自在に連結
した上下一対の作動部材4、4を装着し、この作動部材
4、4を発破孔Aの孔底部にまで挿入したのち、該作動
部材4、4の対向面間にパイプ体1側に配設した楔体8
を挿入することによって作動部材4、4を孔壁C側に拡
開させ、これらの作動部材4、4の外面に突設している
ビット6で孔壁Cに切り込みを入れたのち、パイプ体1
を引き抜き方向に移動させてビット6により孔壁Cに連
続したノッチDを刻設する。
亀裂発生用ノッチを形成する。 【構成】 発破孔A内に挿入可能な長さを有するパイプ
体1の先端に、軸5によって孔径方向に回動自在に連結
した上下一対の作動部材4、4を装着し、この作動部材
4、4を発破孔Aの孔底部にまで挿入したのち、該作動
部材4、4の対向面間にパイプ体1側に配設した楔体8
を挿入することによって作動部材4、4を孔壁C側に拡
開させ、これらの作動部材4、4の外面に突設している
ビット6で孔壁Cに切り込みを入れたのち、パイプ体1
を引き抜き方向に移動させてビット6により孔壁Cに連
続したノッチDを刻設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶鉱炉の残銑や岩石、コ
ンクリートなどを発破工法によって破砕させる際に使用
する発破孔のノッチ形成装置に関するものである。
ンクリートなどを発破工法によって破砕させる際に使用
する発破孔のノッチ形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から溶鉱炉の残銑や岩石等を破砕す
るには、破砕すべき部分に適宜間隔毎に所定深さの発破
孔を穿設し、これらの発破孔内に爆薬を装填したのち爆
破させることにより各発破孔から四方に亀裂を発生させ
る発破工法が採用されている。さらに、このような発破
工法では発破孔からの亀裂方向が不定となって効率のよ
い破砕が望めないので、発破孔を穿孔ロッドによって穿
設する際に、外周面にノッチ形成用刃体を突設してなる
穿孔ロッドを使用し、穿孔と同時に該刃体によって孔壁
にノッチを形成して爆破時に該ノッチ部分に応力集中を
生じさせて亀裂方向を定めるようにすることも行われて
いる。
るには、破砕すべき部分に適宜間隔毎に所定深さの発破
孔を穿設し、これらの発破孔内に爆薬を装填したのち爆
破させることにより各発破孔から四方に亀裂を発生させ
る発破工法が採用されている。さらに、このような発破
工法では発破孔からの亀裂方向が不定となって効率のよ
い破砕が望めないので、発破孔を穿孔ロッドによって穿
設する際に、外周面にノッチ形成用刃体を突設してなる
穿孔ロッドを使用し、穿孔と同時に該刃体によって孔壁
にノッチを形成して爆破時に該ノッチ部分に応力集中を
生じさせて亀裂方向を定めるようにすることも行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、穿孔ロ
ッドによって例えば岩石を穿孔すると、該ロッド先端ビ
ットにより掘削される孔壁が凹凸面となるので、このビ
ットに後続して一体的にロッドの長さ方向に進入する刃
体によって孔壁の凸面にノッチを切り込み形成すること
ができても、凹面にはノッチを形成できない場合が生
じ、また、その補正もできないので、ノッチが発破孔の
長さ方向に不連続に形成され且つその深さも不均一とな
って精度のよい亀裂を生じさせることができなくなると
いう問題点があった。本発明はこのような問題点を全面
的に解消し得る発破孔のノッチ形成装置の提供を目的と
するものである。
ッドによって例えば岩石を穿孔すると、該ロッド先端ビ
ットにより掘削される孔壁が凹凸面となるので、このビ
ットに後続して一体的にロッドの長さ方向に進入する刃
体によって孔壁の凸面にノッチを切り込み形成すること
ができても、凹面にはノッチを形成できない場合が生
じ、また、その補正もできないので、ノッチが発破孔の
長さ方向に不連続に形成され且つその深さも不均一とな
って精度のよい亀裂を生じさせることができなくなると
いう問題点があった。本発明はこのような問題点を全面
的に解消し得る発破孔のノッチ形成装置の提供を目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の発破孔のノッチ形成装置は、発破孔に挿入
可能なパイプ体の先端に、孔径方向に拡縮自在に並設し
てなる一対の作動部材を連結し、該作動部材の発破孔壁
に対向する部分にノッチ形成用ビットを突設すると共に
上記パイプ体の先端部側に上記一対の作動部材を孔径方
向に拡縮させる機構を配設してなる構造を有する。
に、本発明の発破孔のノッチ形成装置は、発破孔に挿入
可能なパイプ体の先端に、孔径方向に拡縮自在に並設し
てなる一対の作動部材を連結し、該作動部材の発破孔壁
に対向する部分にノッチ形成用ビットを突設すると共に
上記パイプ体の先端部側に上記一対の作動部材を孔径方
向に拡縮させる機構を配設してなる構造を有する。
【0005】上記構成のノッチ形成装置において、一対
の作動部材を孔径方向に拡縮させる具体的な構造の一例
としては、請求項2〜請求項5に記載しているように、
並設した作動部材を枢軸により或いは薄肉の可撓部によ
り対向面が互いに接離する方向に可動とし、これらの作
動部材の対向面間に楔体を挿入するか、又はジャッキに
よって孔径方向に強制的に拡縮作動をさせるようにして
いる。なお、ノッチ形成用ビットとしては、請求項6及
び請求項7に記載しているように、先端にノッチ形成刃
を設けている棒状体であっても、外周縁に刃部を形成し
ているローラビットであってもよい。
の作動部材を孔径方向に拡縮させる具体的な構造の一例
としては、請求項2〜請求項5に記載しているように、
並設した作動部材を枢軸により或いは薄肉の可撓部によ
り対向面が互いに接離する方向に可動とし、これらの作
動部材の対向面間に楔体を挿入するか、又はジャッキに
よって孔径方向に強制的に拡縮作動をさせるようにして
いる。なお、ノッチ形成用ビットとしては、請求項6及
び請求項7に記載しているように、先端にノッチ形成刃
を設けている棒状体であっても、外周縁に刃部を形成し
ているローラビットであってもよい。
【0006】
【作用】岩盤等に発破孔を穿設したのち、パイプ体の先
端部に装着している作動部材を該発破孔の最深部内まで
挿入し、楔体又はジャッキ等の押拡げ機構を作動させて
一対の作動部材を孔径方向に強制的に拡開させる。この
拡開によって該作動部材に突設しているノッチ形成用ビ
ットが発破孔の孔壁に食い込み、孔壁の一部に壁面から
所定深さの切り込み、即ち、ノッチを形成する。このよ
うに作動部材を孔壁側に向かって強制的に押し拡げなが
らパイプ体を発破孔内から引き抜いていくと、ビットを
孔壁に食い込ませた状態で一対の作動部材が孔壁に沿っ
て後退し、孔壁の一部に長さ方向に連続するノッチが形
成される。
端部に装着している作動部材を該発破孔の最深部内まで
挿入し、楔体又はジャッキ等の押拡げ機構を作動させて
一対の作動部材を孔径方向に強制的に拡開させる。この
拡開によって該作動部材に突設しているノッチ形成用ビ
ットが発破孔の孔壁に食い込み、孔壁の一部に壁面から
所定深さの切り込み、即ち、ノッチを形成する。このよ
うに作動部材を孔壁側に向かって強制的に押し拡げなが
らパイプ体を発破孔内から引き抜いていくと、ビットを
孔壁に食い込ませた状態で一対の作動部材が孔壁に沿っ
て後退し、孔壁の一部に長さ方向に連続するノッチが形
成される。
【0007】この際、孔壁には凹凸面が生じているが、
作動部材が常時、孔壁方向押圧されているので、ビット
が凹部に達すると、該ビットを凹部内に向かって強制的
に食い込ませてその壁面に所定深さのノッチを形成し得
るものであり、従って、ノッチが孔壁の全長に亘って連
続した一直線状に形成することができるものである。
作動部材が常時、孔壁方向押圧されているので、ビット
が凹部に達すると、該ビットを凹部内に向かって強制的
に食い込ませてその壁面に所定深さのノッチを形成し得
るものであり、従って、ノッチが孔壁の全長に亘って連
続した一直線状に形成することができるものである。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
図1及び図2において、1は発破孔A内に挿入可能な径
を有するパイプ体で、その先端部にシリンダー体2の基
端部を螺合等によって一体的に連結、固着してあり、こ
のシリンダー体2の先端面両側部から左右一対のアーム
3、3を突設し、これらのアーム3、3間に上下に並設
した一対の作動部材4、4を上記発破孔Aの孔径方向に
拡縮自在に配設してある。
図1及び図2において、1は発破孔A内に挿入可能な径
を有するパイプ体で、その先端部にシリンダー体2の基
端部を螺合等によって一体的に連結、固着してあり、こ
のシリンダー体2の先端面両側部から左右一対のアーム
3、3を突設し、これらのアーム3、3間に上下に並設
した一対の作動部材4、4を上記発破孔Aの孔径方向に
拡縮自在に配設してある。
【0009】これらの作動部材4、4の拡縮構造として
は、図においては作動部材4、4の先端部対向面に互い
に重ね合わせ状態にしたブラケット部4aを突設し、これ
らのブラケット部4aを軸5によって回動自在に枢着する
ことにより、作動部材4、4の基端側を孔径方向に拡
開、収縮移動させるように構成しているものである。6
は作動部材4、4の基端部に発破孔Aの孔壁に向かって
突設した棒状のノッチ形成用ビットで、その突出部の背
面側を逆V字状の刃体部6aに形成してある。
は、図においては作動部材4、4の先端部対向面に互い
に重ね合わせ状態にしたブラケット部4aを突設し、これ
らのブラケット部4aを軸5によって回動自在に枢着する
ことにより、作動部材4、4の基端側を孔径方向に拡
開、収縮移動させるように構成しているものである。6
は作動部材4、4の基端部に発破孔Aの孔壁に向かって
突設した棒状のノッチ形成用ビットで、その突出部の背
面側を逆V字状の刃体部6aに形成してある。
【0010】なお、ビット6は基部を作動部材4内に埋
設して一定長さの刃体部6aを作動部材4から突出させた
状態で固着しているが、作動部材4に対して起伏自在に
装着し、発破孔Aに対する挿入時には作動部材4側に伏
動させてその挿入を容易に行わせる一方、ノッチ形成時
には孔壁との摺接によって自動的に起立させて作動部材
4から突出させ、孔壁に食い込ませるように構成してお
いてもよい。
設して一定長さの刃体部6aを作動部材4から突出させた
状態で固着しているが、作動部材4に対して起伏自在に
装着し、発破孔Aに対する挿入時には作動部材4側に伏
動させてその挿入を容易に行わせる一方、ノッチ形成時
には孔壁との摺接によって自動的に起立させて作動部材
4から突出させ、孔壁に食い込ませるように構成してお
いてもよい。
【0011】7は上記シリンダー体2に摺動自在に内装
しているピストンで、そのロッドをシリンダー体2の先
端から前方に向かって突出させてあり、その突出端部を
先端に向かって徐々に先細となる楔体8に形成し、該楔
体8を上記一対の作動部材4、4の基部対向面間に介入
させてある。作動部材4、4の対向面の基端部にはロー
ラ9、9を回転自在に装着してあり、これらのローラ
9、9に楔体8のテーパ面を当接させて該楔体8を前進
させることにより作動部材4、4を孔壁に向かって強制
的に拡開移動させるように構成している。なお、ローラ
9、9は楔体8との摩擦抵抗を減少させて作動部材4、
4を円滑に拡開させるために設けられたものであるが、
楔体8を直接作動部材4、4の対向面に摺接させておい
てもよい。10はシリンダー体2の底面側に連結、連通さ
せている圧力流体供給ホースで、パイプ体2内を通じて
外部の圧力流体供給源(図示せず)に接続してある。
しているピストンで、そのロッドをシリンダー体2の先
端から前方に向かって突出させてあり、その突出端部を
先端に向かって徐々に先細となる楔体8に形成し、該楔
体8を上記一対の作動部材4、4の基部対向面間に介入
させてある。作動部材4、4の対向面の基端部にはロー
ラ9、9を回転自在に装着してあり、これらのローラ
9、9に楔体8のテーパ面を当接させて該楔体8を前進
させることにより作動部材4、4を孔壁に向かって強制
的に拡開移動させるように構成している。なお、ローラ
9、9は楔体8との摩擦抵抗を減少させて作動部材4、
4を円滑に拡開させるために設けられたものであるが、
楔体8を直接作動部材4、4の対向面に摺接させておい
てもよい。10はシリンダー体2の底面側に連結、連通さ
せている圧力流体供給ホースで、パイプ体2内を通じて
外部の圧力流体供給源(図示せず)に接続してある。
【0012】このように構成した実施例のノッチ形成装
置を使用して、例えば、岩盤Bに穿設した発破孔Aの孔
壁Cに全長に亘ってノッチDを形成するには、まず、シ
リンダー体2内を減圧状態にしてパイプ体1を発破孔A
内にその先端側に設けている作動部材4、4が図3に示
すように、孔底部に達するまで挿入する。この際、作動
部材4、4が孔壁に摺接するが、シリンダー体2内は減
圧されているので楔体8を後退させながらこれらの作動
部材4、4は軸5を中心にして内方に回動し、外面間の
幅を縮小させて円滑な挿入を可能にする。
置を使用して、例えば、岩盤Bに穿設した発破孔Aの孔
壁Cに全長に亘ってノッチDを形成するには、まず、シ
リンダー体2内を減圧状態にしてパイプ体1を発破孔A
内にその先端側に設けている作動部材4、4が図3に示
すように、孔底部に達するまで挿入する。この際、作動
部材4、4が孔壁に摺接するが、シリンダー体2内は減
圧されているので楔体8を後退させながらこれらの作動
部材4、4は軸5を中心にして内方に回動し、外面間の
幅を縮小させて円滑な挿入を可能にする。
【0013】作動部材4、4が孔底に達すると、これら
の作動部材4に突設しているビット6の突出方向を亀裂
の発生計画方向に向けた状態にしてシリンダー体2内に
圧縮空気又は圧油等の圧力流体を供給する。この圧力流
体の供給によって楔体8が前進し、ローラ9、9を介し
て作動部材4、4を互いに離間する方向に押し拡げてビ
ット6、6を孔壁Cに食い込ませる。
の作動部材4に突設しているビット6の突出方向を亀裂
の発生計画方向に向けた状態にしてシリンダー体2内に
圧縮空気又は圧油等の圧力流体を供給する。この圧力流
体の供給によって楔体8が前進し、ローラ9、9を介し
て作動部材4、4を互いに離間する方向に押し拡げてビ
ット6、6を孔壁Cに食い込ませる。
【0014】この状態にして楔体8で作動部材4、4を
常に孔壁C面に押し付ける方向に押圧しながら、パイプ
体1を発破孔Aから徐々に引き抜いていくと、作動部材
4、4の外面が孔壁Cに沿ってパイプ体1と一体的に後
退し、ビット6が孔壁Cに一定深さ食い込んだ状態を維
持しながら孔壁Cに断面V字状のノッチDを形成して行
き、作動部材4、4が発破孔Aから抜き取られると、図
4に示すように、孔壁Cの全長に亘って一直線上に連続
したノッチD、Dを刻設することができる。
常に孔壁C面に押し付ける方向に押圧しながら、パイプ
体1を発破孔Aから徐々に引き抜いていくと、作動部材
4、4の外面が孔壁Cに沿ってパイプ体1と一体的に後
退し、ビット6が孔壁Cに一定深さ食い込んだ状態を維
持しながら孔壁Cに断面V字状のノッチDを形成して行
き、作動部材4、4が発破孔Aから抜き取られると、図
4に示すように、孔壁Cの全長に亘って一直線上に連続
したノッチD、Dを刻設することができる。
【0015】この際、発破孔Aの孔壁Cには穿孔時にお
ける凹凸面が存在しているが、作動部材4、4は流体圧
によって楔体8を介し、常に、孔壁C側に押圧されてい
るから、ビット6が凹部に達した場合にはその凹部に向
かって一層食い込ませる方向に押し付けられて確実にノ
ッチDを形成することができる。また、硬質岩盤等にお
いて、ビット6による一回の切り込みではノッチDの深
さが浅い場合には、或いは確実に所定深さの連続ノッチ
Dを形成したい場合には、再び、作動部材4、4を該発
破孔A内に挿入し、そのビット6をノッチDに合わせて
押し付けた状態で、上記同様にパイプ体1を抜き取りな
がらノッチDを一層深くなるように刻設すればよい。
ける凹凸面が存在しているが、作動部材4、4は流体圧
によって楔体8を介し、常に、孔壁C側に押圧されてい
るから、ビット6が凹部に達した場合にはその凹部に向
かって一層食い込ませる方向に押し付けられて確実にノ
ッチDを形成することができる。また、硬質岩盤等にお
いて、ビット6による一回の切り込みではノッチDの深
さが浅い場合には、或いは確実に所定深さの連続ノッチ
Dを形成したい場合には、再び、作動部材4、4を該発
破孔A内に挿入し、そのビット6をノッチDに合わせて
押し付けた状態で、上記同様にパイプ体1を抜き取りな
がらノッチDを一層深くなるように刻設すればよい。
【0016】なお、以上の実施例においては、作動部材
4に棒状のビット6を突設したが、図5及び図6に示す
ように、作動部材4、4の基端部にローラビット6A、6A
を回転自在に枢着し、作動部材4の外面から外方に突出
したローラビット6Aの外周刃部によってノッチDを切り
込み形成するように構成しておいてもよい。
4に棒状のビット6を突設したが、図5及び図6に示す
ように、作動部材4、4の基端部にローラビット6A、6A
を回転自在に枢着し、作動部材4の外面から外方に突出
したローラビット6Aの外周刃部によってノッチDを切り
込み形成するように構成しておいてもよい。
【0017】図7及び図8は本発明の更に別な実施例を
示すもので、上記実施例においては上下一対の作動部材
4、4をシリンダー体2から突設してアーム3、3に回
動自在に枢着したが、この実施例においては、上下の作
動部材4A、4Aの基端部を並設状態でパイプ体1の先端に
直接、嵌着一体化させていると共に、これらの作動部材
4A、4Aの長さ方向の中間部における内外面に凹部11を形
成することによって薄肉の可撓部12を設け、この可撓部
12を撓ますことによって作動部材4A、4Aの先端を孔壁方
向に拡縮移動させるように構成してある。また、作動部
材4A、4Aの先端部には外周刃部を外方に突出させたロー
ラビット6A、6Aを回転自在に枢着してある。
示すもので、上記実施例においては上下一対の作動部材
4、4をシリンダー体2から突設してアーム3、3に回
動自在に枢着したが、この実施例においては、上下の作
動部材4A、4Aの基端部を並設状態でパイプ体1の先端に
直接、嵌着一体化させていると共に、これらの作動部材
4A、4Aの長さ方向の中間部における内外面に凹部11を形
成することによって薄肉の可撓部12を設け、この可撓部
12を撓ますことによって作動部材4A、4Aの先端を孔壁方
向に拡縮移動させるように構成してある。また、作動部
材4A、4Aの先端部には外周刃部を外方に突出させたロー
ラビット6A、6Aを回転自在に枢着してある。
【0018】さらに、作動部材4A、4Aの対向面には内側
凹部11から先端に向かって外方に拡径傾斜した断面半円
形状のテーパ溝13、13を刻設すると共にこれらのテーパ
溝13、13間に先端に向かうに従って徐々に拡径させたテ
ーパ円柱形状の楔体8aを介在させてあり、該楔体8aの基
端部を同一径のロッド部8bに形成して該ロッド部8bを作
動部材4A、4Aの基端部対向面に形成した半円形状のガイ
ド溝14、14間を挿通させてパイプ体1内に突出させてあ
る。
凹部11から先端に向かって外方に拡径傾斜した断面半円
形状のテーパ溝13、13を刻設すると共にこれらのテーパ
溝13、13間に先端に向かうに従って徐々に拡径させたテ
ーパ円柱形状の楔体8aを介在させてあり、該楔体8aの基
端部を同一径のロッド部8bに形成して該ロッド部8bを作
動部材4A、4Aの基端部対向面に形成した半円形状のガイ
ド溝14、14間を挿通させてパイプ体1内に突出させてあ
る。
【0019】この楔体8aの作動機構としては、上記実施
例において述べたような流体圧力によって行ってもよい
が、図においては、楔体8aのロッド部8bに形成している
螺子部8cをパイプ体1内に配設した袋ナット15に螺合さ
せると共にこの袋ナット15の基端面に軸心方向に突設し
た棒体16をパイプ体1の開口基端を閉止している端面板
17の中央孔に挿通させ、該棒体16の端部に形成している
螺子部17にナット体18を螺合させて端面板17に該ナット
体18を当接、受止させてある。
例において述べたような流体圧力によって行ってもよい
が、図においては、楔体8aのロッド部8bに形成している
螺子部8cをパイプ体1内に配設した袋ナット15に螺合さ
せると共にこの袋ナット15の基端面に軸心方向に突設し
た棒体16をパイプ体1の開口基端を閉止している端面板
17の中央孔に挿通させ、該棒体16の端部に形成している
螺子部17にナット体18を螺合させて端面板17に該ナット
体18を当接、受止させてある。
【0020】このように構成したので、作動部材4A、4A
が発破孔Aの孔底部に達するまでパイプ体1を挿入した
のち、ナット体18を楔体8aのロッド部8bが後退する方向
に回動させると、該楔体8aの後退によって上下一対の作
動部材4A、4Aが可撓部12、12から互いに離間する方向に
孔壁C側に向かって拡開し、ローラビット6A、6Aを孔壁
Cに食い込ませる。この状態にして上記実施例と同様に
パイプ体1を発破孔Aから引き抜きながら、ローラビッ
ト6A、6Aによって孔壁Cに所定深さのノッチDを形成す
るものである。
が発破孔Aの孔底部に達するまでパイプ体1を挿入した
のち、ナット体18を楔体8aのロッド部8bが後退する方向
に回動させると、該楔体8aの後退によって上下一対の作
動部材4A、4Aが可撓部12、12から互いに離間する方向に
孔壁C側に向かって拡開し、ローラビット6A、6Aを孔壁
Cに食い込ませる。この状態にして上記実施例と同様に
パイプ体1を発破孔Aから引き抜きながら、ローラビッ
ト6A、6Aによって孔壁Cに所定深さのノッチDを形成す
るものである。
【0021】なお、以上の各実施例においては、一対の
作動部材を楔作用によって拡縮移動させるように構成し
たが、図9に示すように、作動部材4、4の基端部間を
ジャッキ20によって連結し、該ジャッキ20の作動によっ
て内外方向に拡縮させるように構成しておいてもよい。
作動部材を楔作用によって拡縮移動させるように構成し
たが、図9に示すように、作動部材4、4の基端部間を
ジャッキ20によって連結し、該ジャッキ20の作動によっ
て内外方向に拡縮させるように構成しておいてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明のノッチ形成装置に
よれば、発破孔に挿入可能なパイプ体の先端に、孔径方
向に拡縮自在に並設してなる一対の作動部材を連結し、
該作動部材の発破孔壁に対向する部分にノッチ形成用ビ
ットを突設すると共に上記パイプ体の先端部側に上記一
対の作動部材を孔径方向に拡縮させる機構を配設してな
る構造としているので、作動部材を介してビットを孔壁
に強制的に食い込ませて所望深さのノッチを切り込み形
成できると共に、ビットを食い込ませた状態で作動部材
を孔壁に沿って移動させることにより孔壁に多少の凹凸
面が生じていても一直線上に連続したノッチを確実に刻
設できるものである。
よれば、発破孔に挿入可能なパイプ体の先端に、孔径方
向に拡縮自在に並設してなる一対の作動部材を連結し、
該作動部材の発破孔壁に対向する部分にノッチ形成用ビ
ットを突設すると共に上記パイプ体の先端部側に上記一
対の作動部材を孔径方向に拡縮させる機構を配設してな
る構造としているので、作動部材を介してビットを孔壁
に強制的に食い込ませて所望深さのノッチを切り込み形
成できると共に、ビットを食い込ませた状態で作動部材
を孔壁に沿って移動させることにより孔壁に多少の凹凸
面が生じていても一直線上に連続したノッチを確実に刻
設できるものである。
【0023】さらに、ノッチの形成後、作動部材を再び
発破孔内に挿入して上記ノッチをより一層確実且つ深く
形成できると共に該ノッチと異なる孔壁部分に所望方向
に指向する別なノッチを容易に形成し得るものである。
発破孔内に挿入して上記ノッチをより一層確実且つ深く
形成できると共に該ノッチと異なる孔壁部分に所望方向
に指向する別なノッチを容易に形成し得るものである。
【0024】また、発破孔の孔径が相違していても、そ
の径に応じて一対の作動部材を拡縮させることによりビ
ットを孔壁に食い込ませることができるばかりでなく、
発破時における亀裂を生じさせたい方向にビットを向け
てノッチを形成することができ、従って、発破効率の向
上を図ることができて、発破孔の穿孔数と共に装薬量を
減少させ、経済的に且つ能率のよい破砕作業が可能とな
るものである。
の径に応じて一対の作動部材を拡縮させることによりビ
ットを孔壁に食い込ませることができるばかりでなく、
発破時における亀裂を生じさせたい方向にビットを向け
てノッチを形成することができ、従って、発破効率の向
上を図ることができて、発破孔の穿孔数と共に装薬量を
減少させ、経済的に且つ能率のよい破砕作業が可能とな
るものである。
【図1】ノッチ形成装置の一部縦断側面図、
【図2】その平面図、
【図3】発破孔内に挿入した状態の簡略側面図、
【図4】ノッチを形成した発破孔の拡大正面図、
【図5】ローラビットを備えたノッチ形成装置の一部縦
断側面図、
断側面図、
【図6】その作動部材の平面図、
【図7】本発明の別なノッチ形成装置の縦断側面図、
【図8】その平面図、
【図9】ジャッキによる拡縮機構を備えたノッチ形成装
置の作動部材部分の側面図。
置の作動部材部分の側面図。
1 パイプ体 4 作動部材 6 ビット 8 楔体 A 発破孔 D ノッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 三津夫 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 井出崎 雄二 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 宗田 光浩 大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2号 株 式会社奥村組内 (72)発明者 古長 達廣 大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2号 株 式会社奥村組内 (72)発明者 遠藤 良彦 大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2号 株 式会社奥村組内 (72)発明者 岩田 芳夫 大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2号 株 式会社奥村組内
Claims (7)
- 【請求項1】 発破孔に挿入可能なパイプ体の先端に、
孔径方向に拡縮自在に並設してなる一対の作動部材を連
結し、該作動部材の発破孔壁に対向する部分にノッチ形
成用ビットを突設すると共に上記パイプ体の先端部側に
上記一対の作動部材を孔径方向に拡縮させる機構を配設
してなることを特徴とする発破孔のノッチ形成装置。 - 【請求項2】 一対の作動部材はその先端部間を軸によ
って回動自在に枢着され、該軸を中心として孔径方向に
拡縮するように構成していることを特徴とする請求項1
記載の発破孔のノッチ形成装置。 - 【請求項3】 一対の作動部材はその長さ方向の中間部
に薄肉の可撓部を形成してあり、この可撓部の撓みによ
ってビット装着部分を孔径方向に拡縮させるように構成
していることを特徴とする請求項1記載の発破孔のノッ
チ形成装置。 - 【請求項4】 一対の作動部材を孔径方向に拡縮させる
機構は、作動部材の対向面間に挿入する楔体よりなるこ
とを特徴とする請求項1記載の発破孔のノッチ形成装
置。 - 【請求項5】 一対の作動部材を孔径方向に拡縮させる
機構は、作動部材の対向面間に介在、連結しているジャ
ッキよりなることを特徴とする請求項1記載の発破孔の
ノッチ形成装置。 - 【請求項6】 ノッチ形成用ビットは先端にノッチ形成
刃を設けている棒状体であることを特徴とする請求項1
記載の発破孔のノッチ形成装置。 - 【請求項7】 ノッチ形成用ビットは外周縁に刃部を形
成しているローラビットであることを特徴とする請求項
1記載の発破孔のノッチ形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33927993A JP2966269B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 発破孔のノッチ形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33927993A JP2966269B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 発破孔のノッチ形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07158379A true JPH07158379A (ja) | 1995-06-20 |
JP2966269B2 JP2966269B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=18325950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33927993A Expired - Fee Related JP2966269B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 発破孔のノッチ形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2966269B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101534219B1 (ko) * | 2014-11-27 | 2015-07-09 | 정언섭 | 힌지 확장 방식을 이용한 암반 파쇄 장치 및 이를 이용한 암반 파쇄 공법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102257197B1 (ko) * | 2019-12-26 | 2021-05-31 | 주식회사 동희산업 | 플라스틱 연료탱크의 탱크홀 성형장치 |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP33927993A patent/JP2966269B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101534219B1 (ko) * | 2014-11-27 | 2015-07-09 | 정언섭 | 힌지 확장 방식을 이용한 암반 파쇄 장치 및 이를 이용한 암반 파쇄 공법 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2966269B2 (ja) | 1999-10-25 |
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