JPH07158266A - コンクリート構造物の構築方法及びこの方法に用いられる堰板 - Google Patents

コンクリート構造物の構築方法及びこの方法に用いられる堰板

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JPH07158266A
JPH07158266A JP31074293A JP31074293A JPH07158266A JP H07158266 A JPH07158266 A JP H07158266A JP 31074293 A JP31074293 A JP 31074293A JP 31074293 A JP31074293 A JP 31074293A JP H07158266 A JPH07158266 A JP H07158266A
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concrete
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concrete structure
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Toshiaki Kato
敏明 加藤
Manabu Hashimoto
橋本  学
Yukio Okuda
幸男 奥田
Masami Ito
正己 伊藤
Shigeyuki Sogo
茂幸 十河
Takayoshi Hirata
隆祥 平田
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平断面形状が上下方向でほぼ同一なコンク
リート構造物を短期間で構築することができながら、も
って装置全体の小型化を図ることができるとともに、コ
ンクリート表面の仕上がりを良好にすることができるコ
ンクリート構造物の構築方法及びこの方法に用いられる
堰板を提供する。 【構成】 コンクリート柱1の周囲に配置される型枠ガ
イド3に複数の堰板2,2を落し込むことにより、コン
クリート柱1の断面形状に沿って堰板2を配置する工
程、堰板2内にコンクリートを打設する工程、前記コン
クリートが硬化した後、前記型枠ガイド3を上昇させ堰
板2をコンクリートの表面に残置する工程を、所要高さ
まで順に繰返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば水平断面形状
が上下方向でほぼ同一なコンクリート構造物を構築する
方法及びこの方法に用いられる堰板に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコンクリート構造物の構築作業
を連続して行う工法として、滑動型枠工法が一般に採用
されている。この工法に用いられる滑動型枠装置として
は、構造物の断面形状に沿って配設された型枠と、該型
枠の外側にあってこれを支持するヨークと、該ヨークの
上部中心に固定され構造物に埋設されたガイドロッドに
反力をとって上昇する上昇ジャッキとを備えたものが知
られている。
【0003】そして、該型枠装置を一度セットしてしま
えば、型枠内にコンクリートを打設しつつ前記上昇ジャ
ッキを駆動して型枠を順次上昇させることによりコンク
リート構造物を上方に連続して構築することができ、コ
ンクリートの打設と型枠の組立、解体、再組立の作業サ
イクルを繰返す作業方法に比べ、特に水平断面形状が上
下方向でほぼ同一なコンクリート構造物を短期で構築す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この工
法においては、コンクリートが十分に強度を発現しない
うちにその表面に接したまま型枠が上昇するため、コン
クリートの表面に擦り傷や錆汁などによる色むらが生じ
る惧れがある。
【0005】この発明は、水平断面形状が上下方向でほ
ぼ同一なコンクリート構造物を短期間で構築することが
できながら、もって装置全体の小型化を図ることができ
るとともに、コンクリート表面の仕上がりを良好にする
ことができるコンクリート構造物の構築方法及びこの方
法に用いられる堰板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明にかかるコンクリート構造物の構築方法
は、コンクリート構造物の周囲に配置される型枠ガイド
に複数の堰板を落し込むことにより、前記コンクリート
構造物の断面形状に沿って堰板を配置する工程、前記堰
板に囲われた内部にコンクリートを打設する工程、前記
コンクリートが硬化した後、前記型枠ガイドを上昇させ
前記堰板をコンクリートの表面に残置する工程を、所要
高さまで順に繰返すことを特徴とする(請求項1)。
【0007】また、この発明にかかるコンクリート構造
物の構築方法に用いられる堰板は、前記ガイドレールに
係合する断面ほぼI形状または蟻溝状のスライドレール
がその背面に一体的に設けられていることを特徴とする
(請求項2)。
【0008】
【作用】以上の構成によるコンクリート構造物の構築方
法にあっては、型枠ガイドに堰板を落し込むだけで型枠
の組立がなされ、既設コンクリート構造物の天端と型枠
によって囲われたコンクリートの打設空間が形成され
る。コンクリートの打設後に上昇ジャッキを駆動するこ
とにより型枠ガイドが支保工とともに上昇するが、堰板
はコンクリート表面に接した状態で残置される。上昇を
停止した後、型枠ガイドに新たな堰板を落し込めば前記
堰板の上部に連続する型枠が組立られる。
【0009】また、以上の構成によるコンクリート構造
物の構築方法に用いられる堰板にあっては、上記構築方
法を容易かつ安価にて実施することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図1はこの発明を断面矩形状のコンクリ
ート柱の構築に適用した場合の全体構成を示している。
【0011】この組立装置は、コンクリート柱1の断面
形状に沿って面一状態で配置される複数の堰板2,2、
及びそれぞれの堰板2,2の背面側を上下方向に相対摺
動可能に支持する型枠ガイド3と、型枠ガイド3の外側
に配置されて該型枠ガイドを支持する門型の支保工4
と、支保工4の周囲に配置された複数段の作業足場5
a,5b,5cと、支保工4の上部中心に固定され、か
つ既設のコンクリート柱1中に埋設されてその上部に突
出するガイドロッド1aに反力をとって支保工4を型枠
ガイド3、作業足場5a,5b,5cとともに上昇させ
る上昇ジャッキ6とを備えている。
【0012】型枠ガイド3は、図2に示すように、上下
方向に延び、かつ横方向に所定の間隔で配列された断面
蟻溝状のガイドレール7と、各ガイドレール7の背面に
横設されてこれらを一体に連結固定し、かつ該ガイドレ
ール7と前記支保工4との間を連結する複数の支持バー
8とからなる矩形枠状の組立体であり、図においては、
ガイドレール7は約3パネル分の堰板2の高さに相当す
る高さ寸法を有し、一辺が2パネル分の堰板2を支持す
る本数に設定されている。
【0013】一方、前記各堰板2は型枠の組立単位を構
成する鋼板等からなるもので、その背面には前記ガイド
レール7に挿通状態で係合される断面ほぼI形の一対の
スライドレール9が上下方向に一体的に設けられてい
る。
【0014】各堰板2を型枠ガイド3の内側に配置する
には、図2の一部に示すようにガイドレール7の上部に
スライドレール9を係合し、堰板2を型枠ガイド3の内
側に落とし込んでその下縁を既に配置された堰板2の上
縁に当接させればよい。
【0015】このようにして次々に堰板2を型枠ガイド
3の内側に落とし込み、各堰板2を横一列に面一状に配
置すれば、コンクリート柱1の天端周囲を囲む型枠Aが
構築される。またこの型枠組立作業と平行して型枠ガイ
ド3の上部位置では縦筋10及び横筋11の配筋作業が
なされる。この際、対向する堰板2間にはセパレータ
(図示しない)を配置することができ、該セパレータに
コーン、フォームタイ(ともに図示しない)が締結され
る。また、下部ではコンクリート表面に残置された型枠
の解体が行われる。
【0016】以上の組立作業完了後、型枠内にコンクリ
ートが打設される。堰板2はセパレータによって支持さ
れているので、該セパレータが打設されるコンクリート
の側圧を受け持つことにより、支保工を簡易なものとす
ることができる。
【0017】なお、型枠組立時においては、上下左右の
接合縁部に止水手段を設け、さらに型枠ガイド3の間に
あって上昇動作の妨げとならない位置において型枠の背
面に支保工を配置することもできる。
【0018】またこの型枠組立作業と平行して型枠ガイ
ド3の上部位置では縦筋10及び横筋11の配筋作業が
なされる。下部ではコンクリート表面に残置された型枠
の解体が行われる。また、解体により個々にばらされた
堰板2は、作業足場5cから作業足場5bまで転送さ
れ、次の型枠の組立に転用される。
【0019】コンクリートが硬化し、ある程度強度が発
現するようになった時期に上昇ジャッキ6を駆動して装
置全体を1パネル分上昇させる。型枠ガイド3及び支保
工4を上昇させると、図1に示すように堰板2のみがコ
ンクリート表面に残置される。型枠ガイド3は堰板2の
全面に接していないので両者間の摩擦抵抗は小さく、従
って上昇動作がスムーズであるとともに、上昇ジャッキ
6の容量を小さなものとすることができ、その結果、セ
パレータの配置による支保工の簡略化と相俟って装置全
体の小型化を図ることができる。
【0020】また、コンクリートの表面には堰板2が残
置され、堰板2がコンクリートの表面を擦ることがない
のでコンクリートの表面仕上を良好にすることができ
る。なお、堰板2の内面に養生シート(例えばポリエチ
レンシート)を配置すれば、コンクリートの表面仕上げ
をさらに良好にすることができる。
【0021】型枠ガイド3及び支保工4の停止位置で再
度上部側型枠Aの組立作業、配筋工及び下部側型枠Aの
撤去作業を行えることになり、これら作業サイクルを所
要高さまで繰返すことでコンクリート柱1を完成するこ
とができる。コンクリート硬化後における堰板2の撤去
作業は装置下部に配置された作業足場を足掛かりとして
行うことができ、解体された堰板は装置の上部側に転送
して再び型枠の組立に転用できるため、経済的であると
ともに、仮設足場の増設や撤去作業も不要であり、従来
の滑動型枠工法と同様な効果を得ることができる。
【0022】なお、上記実施例では、ガイドレール7の
断面形状を蟻溝状とし、堰板2のスライドレール9を断
面ほぼI形としたが、この関係を逆にしてもよいことは
いうまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明にかかる型枠の組立装置にあっては、型枠
ガイドに堰板を落し込むだけで型枠の組立がなされ、既
設コンクリート構造物の天端と型枠によって囲われたコ
ンクリートの打設空間が形成されるため、型枠の組立作
業が簡単である。
【0024】コンクリートの打設後は上昇ジャッキの駆
動により、型枠ガイド及び支保工を上昇させることで堰
板のみがコンクリート表面に残置されるため、堰板の摺
動によるコンクリートの表面仕上げを良好にすることが
できる。
【0025】また、以上の構成によるコンクリート構造
物の構築方法に用いられる堰板にあっては、上記構築方
法を容易かつ安価にて実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をコンクリート柱の構築に適用した場
合における全体説明図である。
【図2】型枠ガイドおよび堰板との関係を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 コンクリート柱(コンクリート構造物) 2 堰板 3 型枠ガイド 4 支保工 5a,5b,5c 作業足場 6 上昇ジャッキ 7 ガイドレール 8 支持バー 9 スライドレール A 型枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正己 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 十河 茂幸 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 平田 隆祥 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物の周囲に配置される
    型枠ガイドに複数の堰板を落し込むことにより、前記コ
    ンクリート構造物の断面形状に沿って堰板を配置する工
    程、前記堰板に囲われた内部にコンクリートを打設する
    工程、前記コンクリートが硬化した後、前記型枠ガイド
    を上昇させ前記堰板をコンクリートの表面に残置する工
    程を、所要高さまで順に繰返すことを特徴とするコンク
    リート構造物の構築方法。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールに係合する断面ほぼI
    形状または蟻溝状のスライドレールがその背面に一体的
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンクリート構造物の構築方法に用いられる堰板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103556816A (zh) * 2008-03-25 2014-02-05 Peri有限公司 包括爬升导轨接长件的导轨导向的自爬升模板系统
KR20200100307A (ko) * 2019-02-18 2020-08-26 가톨릭관동대학교산학협력단 선 타설 수직부재 보온양생을 위한 갱폼 일체화 양생시트

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