JPH0715820U - 可撓性袋状堰の固定装置 - Google Patents

可撓性袋状堰の固定装置

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JPH0715820U
JPH0715820U JP4982393U JP4982393U JPH0715820U JP H0715820 U JPH0715820 U JP H0715820U JP 4982393 U JP4982393 U JP 4982393U JP 4982393 U JP4982393 U JP 4982393U JP H0715820 U JPH0715820 U JP H0715820U
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JP4982393U
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Inventor
繁治 細谷
Original Assignee
日東河川工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便,安価の手段により、かつ比較的弱い締
め付け力で可撓性袋状堰の重合部を確実に河床側に固定
し気密性,水密性を保持すると共に、可撓性袋状堰の劣
化,老化,損傷を防止し耐久性の向上を図る可撓性袋状
堰の固定装置を提供する。 【構成】 河床10の取付盤14上に固定されるフラッ
トバー2と両縁に弧状部18を有する簡便構造の押え具
3間に可撓性袋状堰7の重合部12を介設させアンカー
ボルト・ナット5,6により重合部12を緊締すると共
に、重合部12の可撓性シート7a,7a間に挿入され
た楔部材4の楔効果により緊締力の向上と重合部12の
移動防止を図る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、河川等に設置される可撓性袋状堰の重合部を河床側に固定するため の固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、河川にはその河道を横断し上流側8と下流側9を画成し適 宜の堰高を形成する可撓性袋状堰7が設置される。可撓性袋状堰7は、その可撓 性シート7aを内部に空間11を形成するように丸めたものからなり、その重合 部12を河床10側に固定して配置される。その堰高は空間11内に挿入される 空気又は水の量により調節される。堰高を保持するためには空間11は密閉され る必要がある。そのため、重合部12には固定装置1が配置される。固定装置1 は前記したように可撓性袋状堰7の気密性および水密性を保持する機能を必要と すると共に、河川を流れる水の圧力によって可撓性袋状堰7に付加される外力に 十分に耐えるクランプ力を有するものであることが必要になる。この固定装置1 としては従来より各種の構造のものが採用されている。その公知技術として例え ば実公昭47−25136号公報,実開昭47−25669号公報および実公昭 58−53306号公報に開示するものが上げられる。
【0003】 実公昭47−25136号公報に開示する「ダム体の取付金具」は、河床に固 定される取付盤上に丸棒を配設し、垂下条片と突状縁を有する締金と前記丸棒間 でダム体の重合部を挾持するものである。また、実開昭47−25669号公報 の「可撓性薄片構成物用の固定装置」は、地塊の表面に接する山形部と、凹状又 は凸円弧状の係合面を有する締め部材と、地塊側に固定され前記係合面と一致す る形状の係合面を有する不撓の板とを備え、該板と締め部材間で可撓性薄片の重 合部を挾持し、山形部を基点にして支柱に螺着されるロックナットにより締め付 けを行うものである。また、実公昭58−53306号公報の「袋状堰のクラン プ装置」は上流側に河床側に当接する突出支点を設け下流側に断面円弧状の側壁 と平坦な上壁とからなる溝を設けたクランプ金物と、河床側に設けた丸棒体とを 備えるものからなり、袋状堰の重合部を前記溝と丸棒体間で挾持し、前記突出支 点を機転としてボルトで締め付けて重合部を緊締するものから構成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記した公知技術はそれぞれ特徴を有するもので袋状堰の気密性,水密性を保 持すると共に外力に耐えるクランプ力を有するものである。しかしながら、前記 締金,締め部材およびクランプ金物はそれぞれ特殊形状のものからなり、コスト 高のものとなる。また、前記締金等と丸棒等との間で重合部を挾持するが両者の 形状や係合位置が一致しないと十分の締め付け力を発揮することが難しい。一方 、一般的な簡便安価な締め付け手段によって重合部を固定する場合には気密性や 水密性を保持するためには強裂な締め付け力を必要とする。そのため、ゴム等の 可撓体からなる袋状堰の重合部を損傷,劣化,老化させる問題点がある。
【0005】 本考案は、以上の問題点を解決するもので、簡便,安価の手段からなり、比較 的小さな力で十分のクランプ力が得られ、可撓性シートの劣化,老化等の生じな い可撓性袋状堰の固定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するために、可撓性シートを丸めて内部に空間を 形成すると共に該空間を密閉保持すべくその両端を重合し、河道等を横断して設 置される可撓性袋状堰の前記重合部を河床等に固定するための固定装置であって 、前記河床に固定される取付盤上に固定され前記重合部の下面側に接して配置さ れるフラットバーと、当該フラットバーと相対向し前記重合部の上面に接して配 置される押え具と、前記重合部の可撓性シート間に挿設される楔状部材と、前記 フラットバー,可撓性シートの重合部および押え具を貫通しこれ等を前記取付盤 側に固定するためのアンカーボルト・ナットを備えてなる可撓性袋状堰の固定装 置を構成するものである。また、更に具体的には、前記押え具は、前記アンカー ボルトの挿通する中央部に前記フラットバーの幅寸法とほぼ等幅で可撓性シート 側に当接しないヌスミ部を形成すると共に両縁に可撓性シートと当接する弧状部 を突出形成するものからなり、前記楔部材は前記楔状部の近傍にその楔面を配置 してなる可撓性袋状堰の固定装置を特徴とするものである。
【0007】
【作用】
可撓性シートの重合部はフラットバーの縁部と押え具の弧状部間で挾持されて 固定されると共に、楔部材のクサビ力により外れ防止される。特に楔部材の楔面 を押え具の弧状部の近傍に向けて配置することにより、大きなクサビ力を発生さ せることが出来る。押え具は中央にヌスミ部を有し両端に弧状部を有する簡単な 構造のものでよく、フラットバーも平坦な普通の板部材でよいため、簡便,安価 に実施することが出来る。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。図1は本実施例の固定装置の 軸断面図であり、図2は本考案の他の実施例の軸断面図である。
【0009】 図1に示すように固定装置1は大別してフラットバー2と、押え具3と、楔部 材4とアンカーボルト・ナット5,6等からなる。河床10は上流側8から下流 側9に向かって(矢印FLOWで示す)段部13を形成するフラット面からなり 、段部13には略Z字型の取付盤14が河床10の上面に固定される。なお、取 付盤14は河道に沿い紙面直角方向に伸延して配設される。また、河床10側に はアンカーボルト5が埋設され、そのねじ部15は取付盤14を貫通し、段部1 3の段高とほぼ等しい位置までねじ端を伸延させ垂直方向に沿って配置される。
【0010】 フラットバー2は取付盤14上に固定される適宜厚みの平板部材からなり、そ の中央部にはアンカーボルト5の貫通する貫通孔が長手方向に沿って適宜数だけ 穿孔される。また、その両縁部には面取部16が形成される。
【0011】 押え具3はフラットバー2の長手方向に沿い相対向して配置される細長なブロ ック部材からなり、図1に示す横断面形状を有するものからなる。下面の中央部 にはフラットバー2の横断面の幅寸法とほぼ等しい幅寸法のヌスミ部17が形成 される。ヌスミ部17は図示のように重合部12に接しない逃げ溝に相当する。 また、下面の両縁には下面に向かって突出する弧状部18が形成される。一方、 上面側にはアンカーボルトに螺合ナット6の収納される凹部19が形成される。 また、上端面は平坦に形成され、押え具3を所定位置に配置した際に上端面は河 床10とほぼ一致する高さ位置に配設される。また、中央部にはヌスミ部17か ら凹部19に向かってアンカーボルト5が貫通する貫通孔20が穿孔される。
【0012】 楔部材4は楔面21を有するものからなり、重合部12の長手方向に沿って配 置される。なお、楔部材4は重合部12の長手の寸法と等しい長手寸法を有する 一木の板部材でもよく、また、適宜長手寸法の複数片のものを適宜間隔で長手方 向に沿って配置したものでもよい。本実施例では楔部材4は重合部12の上流側 8の重合端に挿入され、楔面21は図示のように押え具3の弧状部18の近傍に おける相対向する位置に配置される。なお、楔部材4の材質は堅ゴム,プラスチ ック,木材等からなるがこれ等に限定するものではない。
【0013】 次に、以上の構造の固定装置1による可撓性袋状堰7の重合部12の固定方法 を説明する。可撓性袋状堰7の重合部12の重合端22を開き、上下の可撓性シ ート7a,7a間に楔部材4を楔面21を上方に向けて挿入する。可撓性袋状堰 7の重合部12に予め貫通形成されている取付孔をアンカーボルト5に挿入し、 重合部12をフラットバー2上に乗せる。次に、押え具3の貫通孔20をアンカ ーボルト5に挿入し、重合部12の上面に押え具3を乗せる。前記したように、 ヌスミ部17は重合部12の上面に当接せず両縁の弧状部18はフラットバー2 の面取部16とほぼ相対向する位置に配置される。また、重合部12の重合端2 2に挿入された楔部材4の楔面21は押え具3の弧状部18を向いて配置される 。次に、アンカーボルト5のねじ部15にナット6を螺合し、適宜の締付け力に より押え具3を緊締する。
【0014】 次に、本実施例の作用を説明する。ナット6を緊締することにより、押え具3 の弧状部18が重合部12に局部的で圧接される。そのため、フラットバー2の 面取部16と弧状部18との間の間隔が狭くなり重合部12は緊締される。なお 、重合部12は押え具3により押圧されるが弧状部18により傷等が生じない。 一方、弧状部18と楔部材4の楔面21間の間隔も狭くなり、その楔効果と共に 重合部12は緊締される。以上により、ナット6による緊締力が小さくても重合 部12は十分に緊締される。前記したように可撓性袋状堰7には河川の水圧が作 用する。そのため、重合部12は図の右方向に引っ張られる。しかしながら、楔 部材4が挿入されているため、重合部12は押え具3側に押圧される。そのため 、重合部12の移動が拘束される。以上により、可撓性袋状堰7に外力が作用す る程、固定装置1のクランプ力は大となり、絶対に外れない。
【0015】 図2は本考案の他の実施例の固定装置1aを示す。本実施例は楔部材4aの挿 入位置が異なるのみでその他の構造は前記実施例と同一構造のものからなりその 説明を省略する。楔部材4aは重合部12の下流側9の可撓性シート7a,7a の重ね合わせ部に挿入される。なお、本実施例の場合は楔部材4aは弧状部18 とフラットバー2の面取部16とが相対向する空間位置に介在される。以上の構 造により前記実施例とほぼ同様の効果を上げることが出来る。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、次のような効果が上げられる。 1)重合部に局部的に当接する弧状部とフラットバーの面取部間で可撓性シー トは緊締されるため、比較的小さな締め付け力により重合部は緊締される。 2)弧状部と面取部との相対向する位置の近傍に楔部材が挿入されるため、重 合部はより一層緊締されると共に、重合部の移動が楔部材のクサビ力により規制 されるため、重合部の移動が拘束される。以上により気密性,水密性が保持され る。 3)比較的小さな締め付け力により重合部は緊締され、かつ重合部弧状部が重 合部に接触するため、重合部の可撓性シートの損傷がなく、かつ劣化,老化も防 止され、耐久性も向上する。 4)押え具はヌスミ部を有するが一般的構造の締め具からなり、構造が簡単で 安価に形成される。 5)フラットバーと押え具との相対位置に多少のズレがあっても十分の締め付 け力が得られる。そのため、安定性,信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の横断面図。
【図2】本考案の他の実施例の横断面図。
【図3】可撓性袋状堰の構造とその固定方法を示す部分
横断面図。
【符号の説明】
1 固定装置 2 フラットバー 3 押え具 4 楔部材 5 アンカーボルト 6 ナット 7 可撓性袋状堰 7a 可撓性シート 8 上流側 9 下流側 10 河床 11 空間 12 重合部 13 段部 14 取付盤 15 ねじ部 16 面取部 17 ヌスミ部 18 弧状部 19 凹部 20 貫通孔 21 楔面 22 重合端

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性シートを丸めて内部に空間を形成
    すると共に該空間を密閉保持すべくその両端を重合し、
    河道等を横断して設置される可撓性袋状堰の前記重合部
    を河床等に固定するための固定装置であって、前記河床
    に固定される取付盤上に固定され前記重合部の下面側に
    接して配置されるフラットバーと、当該フラットバーと
    相対向し前記重合部の上面に接して配置される押え具
    と、前記重合部の可撓性シート間に挿設される楔状部材
    と、前記フラットバー,可撓性シートの重合部および押
    え具を貫通しこれ等を前記取付盤側に固定するためのア
    ンカーボルト・ナットを備えることを特徴とする可撓性
    袋状堰の固定装置。
  2. 【請求項2】 前記押え具は、前記アンカーボルトの挿
    通する中央部に前記フラットバーの幅寸法とほぼ等幅で
    可撓性シート側に当接しないヌスミ部を形成すると共に
    両縁に可撓性シートと当接する弧状部を突出形成するも
    のからなり、前記楔部材は前記弧状部の近傍にその楔面
    を配置するものである請求項1の可撓性袋状堰の固定装
    置。
JP4982393U 1993-08-23 1993-08-23 可撓性袋状堰の固定装置 Pending JPH0715820U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004063472A1 (ja) * 2003-01-14 2004-07-29 Akio Iida 空圧式起伏ゲート

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61183512A (ja) * 1985-02-07 1986-08-16 Bridgestone Corp 可撓性膜堰の締着構造
JPH02194207A (ja) * 1989-01-20 1990-07-31 Bridgestone Corp ラバーダム

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