JPH07157813A - 水素吸蔵合金の活性化処理方法 - Google Patents
水素吸蔵合金の活性化処理方法Info
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- JPH07157813A JPH07157813A JP5303879A JP30387993A JPH07157813A JP H07157813 A JPH07157813 A JP H07157813A JP 5303879 A JP5303879 A JP 5303879A JP 30387993 A JP30387993 A JP 30387993A JP H07157813 A JPH07157813 A JP H07157813A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化膜除去処理等の余分の処理工程を必要と
することなく容易に水素吸蔵合金の活性化を促進させ得
る水素吸蔵合金の活性化処理方法を提案する。 【構成】 塊状の形態を有する水素吸蔵合金塊1を容器
内に収容した後、該容器内を真空あるいは水素雰囲気に
保持した状態で上記水素吸蔵合金塊1を破砕させること
を特徴とし、特にこの場合における上記水素吸蔵合金塊
1の破砕を、予じめ所定温度で所定形状を記憶した形状
記憶合金部材2を上記水素吸蔵合金塊1に装着し、該形
状記憶合金部材2を上記所定温度としてその形状を回復
させ、この形状回復力を利用して行なうようにする。か
かる方法によれば、水素吸蔵合金塊1の破砕が真空中あ
るいは水素雰囲気中で行なわれることから、水素吸蔵合
金の酸化が確実に防止され、従って、酸化膜除去処理の
必要がなくなるものである。
することなく容易に水素吸蔵合金の活性化を促進させ得
る水素吸蔵合金の活性化処理方法を提案する。 【構成】 塊状の形態を有する水素吸蔵合金塊1を容器
内に収容した後、該容器内を真空あるいは水素雰囲気に
保持した状態で上記水素吸蔵合金塊1を破砕させること
を特徴とし、特にこの場合における上記水素吸蔵合金塊
1の破砕を、予じめ所定温度で所定形状を記憶した形状
記憶合金部材2を上記水素吸蔵合金塊1に装着し、該形
状記憶合金部材2を上記所定温度としてその形状を回復
させ、この形状回復力を利用して行なうようにする。か
かる方法によれば、水素吸蔵合金塊1の破砕が真空中あ
るいは水素雰囲気中で行なわれることから、水素吸蔵合
金の酸化が確実に防止され、従って、酸化膜除去処理の
必要がなくなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、水素吸蔵合金の活性
化処理方法に関するものである。
化処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水素ガスを燃料とする水素エンジンにお
いては、水素吸蔵合金を容器内に収容し該水素吸蔵合金
の水素吸蔵・放出作用を利用して水素の貯溜とエンジン
への供給とを行うようにした水素吸蔵合金タンクが備え
られるのが通例である(例えば、特開昭63ー3109
36号公報参照)。
いては、水素吸蔵合金を容器内に収容し該水素吸蔵合金
の水素吸蔵・放出作用を利用して水素の貯溜とエンジン
への供給とを行うようにした水素吸蔵合金タンクが備え
られるのが通例である(例えば、特開昭63ー3109
36号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる水素
吸蔵合金を初めて使用する場合には、それに先だって、
該水素吸蔵合金が十分に水素の吸蔵及び放出を行うよう
にこれを活性化させる処理が必要となる。即ち、水素吸
蔵合金は、その未使用状態では活性度が低く水素の吸蔵
・放出にに時間がかかる(図4の曲線b及び図5の曲線d
参照)一方、一度十分に水素を吸蔵し且つこれを放出し
た後においては十分に活性化され、それ以後は高い吸蔵
・放出を維持するという特性がある。このため、水素吸
蔵合金の最初の使用に際しては、一旦水素吸蔵合金に十
分に水素を吸蔵させ且つこれを放出させる処理、即ち、
活性化処理が必要となるものである。
吸蔵合金を初めて使用する場合には、それに先だって、
該水素吸蔵合金が十分に水素の吸蔵及び放出を行うよう
にこれを活性化させる処理が必要となる。即ち、水素吸
蔵合金は、その未使用状態では活性度が低く水素の吸蔵
・放出にに時間がかかる(図4の曲線b及び図5の曲線d
参照)一方、一度十分に水素を吸蔵し且つこれを放出し
た後においては十分に活性化され、それ以後は高い吸蔵
・放出を維持するという特性がある。このため、水素吸
蔵合金の最初の使用に際しては、一旦水素吸蔵合金に十
分に水素を吸蔵させ且つこれを放出させる処理、即ち、
活性化処理が必要となるものである。
【0004】この水素吸蔵合金の活性化処理に際して
は、比較的活性化が容易と言われる希土類水素吸蔵合金
やTi系水素吸蔵合金などでも塊状のままでは活性化に
時間がかかることから、従来一般には、塊状の水素吸蔵
合金、即ち、水素吸蔵合金塊を容器に収容する前に予じ
め破砕してこれを粒状あるいは粉末状にして容器に充填
し、この状態で水素の吸蔵・放出を行わせてこれを活性
化させる方法を採るのが通例であった。
は、比較的活性化が容易と言われる希土類水素吸蔵合金
やTi系水素吸蔵合金などでも塊状のままでは活性化に
時間がかかることから、従来一般には、塊状の水素吸蔵
合金、即ち、水素吸蔵合金塊を容器に収容する前に予じ
め破砕してこれを粒状あるいは粉末状にして容器に充填
し、この状態で水素の吸蔵・放出を行わせてこれを活性
化させる方法を採るのが通例であった。
【0005】ところが、このように予じめ破砕した破砕
水素吸蔵合金を容器に充填して活性化処理を行うと、水
素吸蔵合金と水素ガスとの接触面積が増えて水素化反応
が促進されより早期に活性化されるという利点を有する
反面、その取扱いに注意しないと水素吸蔵合金の表面酸
化が進行し、逆に失活してしまい、この結果、活性化処
理時に余分な工程(例えば、酸化膜を除去して新生面を
出すための水素吸蔵合金の加熱脱気工程、水素の印加・
脱気を繰り返して水素還元により酸化膜を除去する工程
等)が必要となり、水素吸蔵合金を実際に使用する上に
おいて大きなネックとなっていた。
水素吸蔵合金を容器に充填して活性化処理を行うと、水
素吸蔵合金と水素ガスとの接触面積が増えて水素化反応
が促進されより早期に活性化されるという利点を有する
反面、その取扱いに注意しないと水素吸蔵合金の表面酸
化が進行し、逆に失活してしまい、この結果、活性化処
理時に余分な工程(例えば、酸化膜を除去して新生面を
出すための水素吸蔵合金の加熱脱気工程、水素の印加・
脱気を繰り返して水素還元により酸化膜を除去する工程
等)が必要となり、水素吸蔵合金を実際に使用する上に
おいて大きなネックとなっていた。
【0006】そこで本願発明は、酸化膜除去処理等の余
分の処理工程を必要とすることなく容易に水素吸蔵合金
の活性化を促進させることができるようにした水素吸蔵
合金の活性化処理方法を提案せんとしてなされたもので
ある。
分の処理工程を必要とすることなく容易に水素吸蔵合金
の活性化を促進させることができるようにした水素吸蔵
合金の活性化処理方法を提案せんとしてなされたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、塊状の形態を有する水素吸蔵合金塊を容器内に
収容した後、該容器内を真空あるいは水素雰囲気に保持
した状態で上記水素吸蔵合金塊を破砕させることを特徴
としている。
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、塊状の形態を有する水素吸蔵合金塊を容器内に
収容した後、該容器内を真空あるいは水素雰囲気に保持
した状態で上記水素吸蔵合金塊を破砕させることを特徴
としている。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
水素吸蔵合金の活性化処理方法において、上記水素吸蔵
合金塊の破砕を、予じめ所定温度で所定形状を記憶した
形状記憶合金部材を上記水素吸蔵合金塊に装着し、該形
状記憶合金部材を上記所定温度としてその形状を回復さ
せることで行うようにしたことを特徴としている。
水素吸蔵合金の活性化処理方法において、上記水素吸蔵
合金塊の破砕を、予じめ所定温度で所定形状を記憶した
形状記憶合金部材を上記水素吸蔵合金塊に装着し、該形
状記憶合金部材を上記所定温度としてその形状を回復さ
せることで行うようにしたことを特徴としている。
【0009】
【発明の作用及び効果】本願各発明ではかかる構成とす
ることによってそれぞれ次のような作用及び効果が得ら
れる。
ることによってそれぞれ次のような作用及び効果が得ら
れる。
【0010】 水素吸蔵合金塊を容器内に収容し、且
つ該容器内を真空あるいは水素雰囲気に保持した状態で
該水素吸蔵合金塊を破砕させることで、水素吸蔵合金に
酸化膜、水酸化膜のない新生面が形成され、水素吸蔵合
金表面と水素ガスとの反応性が向上し、水素吸蔵合金の
活性化が促進されるものである。従って、従来方法の如
く活性化処理時に酸化膜除去処理等を行う必要がなく、
水素吸蔵合金の活性化処理作業が容易且つ迅速ならしめ
られ、延いては製品コストの低減にも寄与できるもので
ある。
つ該容器内を真空あるいは水素雰囲気に保持した状態で
該水素吸蔵合金塊を破砕させることで、水素吸蔵合金に
酸化膜、水酸化膜のない新生面が形成され、水素吸蔵合
金表面と水素ガスとの反応性が向上し、水素吸蔵合金の
活性化が促進されるものである。従って、従来方法の如
く活性化処理時に酸化膜除去処理等を行う必要がなく、
水素吸蔵合金の活性化処理作業が容易且つ迅速ならしめ
られ、延いては製品コストの低減にも寄与できるもので
ある。
【0011】 容器内に水素吸蔵合金を水素吸蔵合金
塊として塊状のまま収容するとともに、該水素吸蔵合金
塊をこれに装着した形状記憶合金部材の形状回復力によ
って破砕するものであるため、例えば、従来のように予
じめ水素吸蔵合金塊を破砕する工程が不要になり活性化
処理がより短時間で迅速に行えるとともに、破砕された
粒状等の水素吸蔵合金を容器へ収容する場合に比して水
素吸蔵合金の容器への充填効率が高められ、吸蔵・放出
能力のより一層の向上が期待できるものである。
塊として塊状のまま収容するとともに、該水素吸蔵合金
塊をこれに装着した形状記憶合金部材の形状回復力によ
って破砕するものであるため、例えば、従来のように予
じめ水素吸蔵合金塊を破砕する工程が不要になり活性化
処理がより短時間で迅速に行えるとともに、破砕された
粒状等の水素吸蔵合金を容器へ収容する場合に比して水
素吸蔵合金の容器への充填効率が高められ、吸蔵・放出
能力のより一層の向上が期待できるものである。
【0012】
【実施例】以下、本願発明の水素吸蔵合金の活性化処理
方法を実施例に基づいて具体的に説明する。
方法を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0013】第1実施例 図3には、本願発明の第1実施例にかかる活性化処理方
法により活性化処理が施される水素吸蔵合金塊1が示さ
れている。この水素吸蔵合金塊1は、LaNi5よりなる
希土類金属合金で構成され、その幅方向中央部には所定
間隔で複数の嵌挿穴4,4,・・が形成されている。そし
て、この水素吸蔵合金塊1の各嵌挿穴4,4,・・には、
後述の形状記憶合金部材2がそれぞれ嵌挿配置される。
法により活性化処理が施される水素吸蔵合金塊1が示さ
れている。この水素吸蔵合金塊1は、LaNi5よりなる
希土類金属合金で構成され、その幅方向中央部には所定
間隔で複数の嵌挿穴4,4,・・が形成されている。そし
て、この水素吸蔵合金塊1の各嵌挿穴4,4,・・には、
後述の形状記憶合金部材2がそれぞれ嵌挿配置される。
【0014】上記形状記憶合金部材2は、図2に示すよ
うに、Ni−Ti系合金からなる円柱体にスリット3を設
けて左右一対の変形部2a,2bを形成したものであり、
ここでは60℃において図1に示す如き上記各変形部2
a,2bがそれぞれ外方へ撓曲変形するように予じめ形状
を記憶させておく。そして、この形状記憶合金部材2を
外力を加えて図2に示す如き円柱状とした状態で、上記
水素吸蔵合金塊1の各嵌挿穴4,4,・・に嵌挿配置す
る。
うに、Ni−Ti系合金からなる円柱体にスリット3を設
けて左右一対の変形部2a,2bを形成したものであり、
ここでは60℃において図1に示す如き上記各変形部2
a,2bがそれぞれ外方へ撓曲変形するように予じめ形状
を記憶させておく。そして、この形状記憶合金部材2を
外力を加えて図2に示す如き円柱状とした状態で、上記
水素吸蔵合金塊1の各嵌挿穴4,4,・・に嵌挿配置す
る。
【0015】しかる後、この形状記憶合金部材2,2,・
・が装着された水素吸蔵合金塊1を密閉状の容器(図示
省略)内に収容して活性化処理を行う。尚、この実施例
では、この容器としてステンレス製容器を使用してい
る。
・が装着された水素吸蔵合金塊1を密閉状の容器(図示
省略)内に収容して活性化処理を行う。尚、この実施例
では、この容器としてステンレス製容器を使用してい
る。
【0016】活性化処理に際しては、上記水素吸蔵合金
塊1を容器内に収容した後、該容器内を十分に真空引き
し、しかる後、上記容器を80℃で加熱する。すると、
上記形状記憶合金部材2,2,・・は、これがその形状記
憶温度である60℃に達した時点で図2に示す円柱状の
嵌挿状態から、図1に示すように一対の変形部2a,2b
が側方へ撓曲した記憶形状に形状回復し、この際の形状
回復力により上記水素吸蔵合金塊1を粗破砕し、水素吸
蔵合金塊1に新生面が出される。
塊1を容器内に収容した後、該容器内を十分に真空引き
し、しかる後、上記容器を80℃で加熱する。すると、
上記形状記憶合金部材2,2,・・は、これがその形状記
憶温度である60℃に達した時点で図2に示す円柱状の
嵌挿状態から、図1に示すように一対の変形部2a,2b
が側方へ撓曲した記憶形状に形状回復し、この際の形状
回復力により上記水素吸蔵合金塊1を粗破砕し、水素吸
蔵合金塊1に新生面が出される。
【0017】次に、容器を10℃に冷却し、この状態で
該容器内に2MPa程度の圧力で水素ガスを印加して水
素吸蔵合金の活性化処理を行った。
該容器内に2MPa程度の圧力で水素ガスを印加して水
素吸蔵合金の活性化処理を行った。
【0018】ここで、図4に、この実施例の如く真空中
で水素吸蔵合金塊1の破砕処理を行った場合における活
性化処理時の水素吸蔵曲線(a)と、従来の如く水素吸蔵
合金を予じめ粒状に破砕して容器内に充填して活性化処
理を行った場合における水素吸蔵曲線(b)とを示した。
この水素吸蔵曲線(a),(b)を比較すれば、真空中で破砕
した本案実施例の場合(曲線a)は、予じめ大気中で破砕
した従来の場合(曲線b)の場合に比して、より早い時間
から水素吸蔵作用が開始され、しかもその水素吸蔵速度
が格段に速いことが分かる。即ち、本案実施例の活性化
方法の場合には、従来方法の場合に比して、水素吸蔵合
金の活性化が格段に容易となることが分かる。
で水素吸蔵合金塊1の破砕処理を行った場合における活
性化処理時の水素吸蔵曲線(a)と、従来の如く水素吸蔵
合金を予じめ粒状に破砕して容器内に充填して活性化処
理を行った場合における水素吸蔵曲線(b)とを示した。
この水素吸蔵曲線(a),(b)を比較すれば、真空中で破砕
した本案実施例の場合(曲線a)は、予じめ大気中で破砕
した従来の場合(曲線b)の場合に比して、より早い時間
から水素吸蔵作用が開始され、しかもその水素吸蔵速度
が格段に速いことが分かる。即ち、本案実施例の活性化
方法の場合には、従来方法の場合に比して、水素吸蔵合
金の活性化が格段に容易となることが分かる。
【0019】これは、上述の如く真空中で水素吸蔵合金
塊1を破砕することで酸化膜等のない新生面を出すこと
で該水素吸蔵合金の水素化が促進されることに起因する
ものである。
塊1を破砕することで酸化膜等のない新生面を出すこと
で該水素吸蔵合金の水素化が促進されることに起因する
ものである。
【0020】尚、水素吸蔵合金塊1は、粗破砕状態で一
旦活性化されると、後は曲線aで示す特性を維持する
が、この場合、この粗破砕された水素吸蔵合金塊1は水
素の吸蔵・放出が繰り返されることによる自己破砕作用
により次第に微粉化され、最終的には予じめ粒状等に破
砕して容器に充填された水素吸蔵合金と同様の状態とな
る。
旦活性化されると、後は曲線aで示す特性を維持する
が、この場合、この粗破砕された水素吸蔵合金塊1は水
素の吸蔵・放出が繰り返されることによる自己破砕作用
により次第に微粉化され、最終的には予じめ粒状等に破
砕して容器に充填された水素吸蔵合金と同様の状態とな
る。
【0021】第2実施例 第2実施例の活性化処理方法は、上記第1実施例の活性
化処理方法が真空中で水素吸蔵合金塊1の破砕を行うよ
うにしていたのに対して、これを水素雰囲気中において
行うようにしたものである。従って、図3に示す如く水
素吸蔵合金塊1の各嵌挿穴4,4,・・にそれぞれ外力で
強制的に円柱状とした形状記憶合金部材2,2,・・を嵌
挿した状態で該水素吸蔵合金塊1を容器内に収容し、且
つ該容器内を十分に真空引きする処理は全く同様であ
る。
化処理方法が真空中で水素吸蔵合金塊1の破砕を行うよ
うにしていたのに対して、これを水素雰囲気中において
行うようにしたものである。従って、図3に示す如く水
素吸蔵合金塊1の各嵌挿穴4,4,・・にそれぞれ外力で
強制的に円柱状とした形状記憶合金部材2,2,・・を嵌
挿した状態で該水素吸蔵合金塊1を容器内に収容し、且
つ該容器内を十分に真空引きする処理は全く同様であ
る。
【0022】この第2実施例においては、上記の処理を
行った後、先ず容器を10℃に冷却し、2MPa程度の
圧力で水素ガスを印加し、ある程度時間がたった時点
で、容器を80℃に加熱して上記各形状記憶合金部材
2,2,・・の形状回復力により水素吸蔵合金塊1を粗破
砕する。しかる後、再び容器を10℃に冷却し、水素ガ
スを印加しての活性化処理を継続させる。
行った後、先ず容器を10℃に冷却し、2MPa程度の
圧力で水素ガスを印加し、ある程度時間がたった時点
で、容器を80℃に加熱して上記各形状記憶合金部材
2,2,・・の形状回復力により水素吸蔵合金塊1を粗破
砕する。しかる後、再び容器を10℃に冷却し、水素ガ
スを印加しての活性化処理を継続させる。
【0023】ここで、図5に、このように水素雰囲気中
で水素吸蔵合金塊1を破砕した場合における活性化処理
時の水素吸蔵曲線(c)と、予じめ水素吸蔵合金塊1を大
気中で破砕して粒状とした状態で容器に充填した場合の
活性化処理時の水素吸蔵曲線(d)とを示した。この図5
の水素吸蔵曲線(c),(d)を比較すれば、上記第1実施例
の場合と同様に、水素吸蔵合金塊1を水素雰囲気中で破
砕した本案実施例の活性化処理方法による場合の方が、
予じめ水素吸蔵合金塊1を破砕して粒状とした状態で容
器に充填する従来の活性化処理方法による場合よりも、
水素の吸蔵開始が早く且つその吸蔵速度も格段に速く、
活性化がより一層容易であることが分かる。
で水素吸蔵合金塊1を破砕した場合における活性化処理
時の水素吸蔵曲線(c)と、予じめ水素吸蔵合金塊1を大
気中で破砕して粒状とした状態で容器に充填した場合の
活性化処理時の水素吸蔵曲線(d)とを示した。この図5
の水素吸蔵曲線(c),(d)を比較すれば、上記第1実施例
の場合と同様に、水素吸蔵合金塊1を水素雰囲気中で破
砕した本案実施例の活性化処理方法による場合の方が、
予じめ水素吸蔵合金塊1を破砕して粒状とした状態で容
器に充填する従来の活性化処理方法による場合よりも、
水素の吸蔵開始が早く且つその吸蔵速度も格段に速く、
活性化がより一層容易であることが分かる。
【0024】以上、各実施例で示したように本願発明の
活性化処理方法によれば、水素吸蔵合金塊1を容器に収
容し、真空中あるいは水素雰囲気中でこれを破砕すると
いう極めて簡単な方法により、水素吸蔵合金の活性化を
格段に容易ならしめることができるものである。
活性化処理方法によれば、水素吸蔵合金塊1を容器に収
容し、真空中あるいは水素雰囲気中でこれを破砕すると
いう極めて簡単な方法により、水素吸蔵合金の活性化を
格段に容易ならしめることができるものである。
【図1】水素吸蔵合金の破砕に使用される形状記憶合金
部材の記憶形状時の斜視図である。
部材の記憶形状時の斜視図である。
【図2】図1に示した形状記憶合金部材の水素吸蔵合金
への装着時の形状を示す斜視図である。
への装着時の形状を示す斜視図である。
【図3】塊状の水素吸蔵合金に対する形状記憶合金部材
の装着状態を示す斜視図である。
の装着状態を示す斜視図である。
【図4】水素吸蔵合金を真空中にて破砕した場合におけ
る活性化処理時の水素吸蔵曲線である。
る活性化処理時の水素吸蔵曲線である。
【図5】水素吸蔵合金を水素雰囲気中にて破砕した場合
における活性化処理時の水素吸蔵曲線である。
における活性化処理時の水素吸蔵曲線である。
1は水素吸蔵合金塊、2は形状記憶合金部材、2a及び
2bは形状記憶合金部材の変形部、3はスリット、4は
嵌挿穴である。
2bは形状記憶合金部材の変形部、3はスリット、4は
嵌挿穴である。
Claims (2)
- 【請求項1】 塊状の形態を有する水素吸蔵合金塊を容
器内に収容した後、該容器内を真空あるいは水素雰囲気
に保持した状態で上記水素吸蔵合金塊を破砕させること
を特徴とする水素吸蔵合金の活性化処理方法。 - 【請求項2】 請求項1において、上記水素吸蔵合金塊
の破砕が、 予じめ所定温度で所定形状を記憶した形状記憶合金部材
を上記水素吸蔵合金塊に装着し、該形状記憶合金部材を
上記所定温度としてその形状を回復させることで行なわ
れることを特徴とする水素吸蔵合金の活性化処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5303879A JPH07157813A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 水素吸蔵合金の活性化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5303879A JPH07157813A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 水素吸蔵合金の活性化処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07157813A true JPH07157813A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17926378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5303879A Pending JPH07157813A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 水素吸蔵合金の活性化処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07157813A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999034025A1 (fr) * | 1997-12-26 | 1999-07-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Alliages absorbant l'hydrogene, procedes de production de ces alliages, electrode realisee a l'aide de cet alliage et procede de fabrication et accumulateur |
US6733563B2 (en) | 2000-10-16 | 2004-05-11 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Methods for manufacturing hydrogen storage tanks |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP5303879A patent/JPH07157813A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999034025A1 (fr) * | 1997-12-26 | 1999-07-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Alliages absorbant l'hydrogene, procedes de production de ces alliages, electrode realisee a l'aide de cet alliage et procede de fabrication et accumulateur |
US6602639B1 (en) | 1997-12-26 | 2003-08-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Process for producing hydrogen storage alloy and process for producing hydrogen storage alloy electrode |
US6942947B2 (en) | 1997-12-26 | 2005-09-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydrogen storage alloy, process for producing hydrogen storage alloy, hydrogen storage alloy electrode, process for producing hydrogen storage alloy electrode, and battery |
US7223497B2 (en) | 1997-12-26 | 2007-05-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydrogen storage alloy, process for producing hydrogen storage alloy, hydrogen storage alloy electrode, process for producing hydrogen storage alloy electrode, and battery |
US6733563B2 (en) | 2000-10-16 | 2004-05-11 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Methods for manufacturing hydrogen storage tanks |
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