JPH0715689Y2 - 金切り丸のこ盤のクランプ装置 - Google Patents

金切り丸のこ盤のクランプ装置

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JPH0715689Y2
JPH0715689Y2 JP1989024586U JP2458689U JPH0715689Y2 JP H0715689 Y2 JPH0715689 Y2 JP H0715689Y2 JP 1989024586 U JP1989024586 U JP 1989024586U JP 2458689 U JP2458689 U JP 2458689U JP H0715689 Y2 JPH0715689 Y2 JP H0715689Y2
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JP1989024586U
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Inventor
安信 利根川
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滑川軽銅株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アルミニウム・銅等の金属の厚板あるいは角
材を切断するのに用いる、特に被切断材を定盤の上に固
定しておいて切断する式、すなわち回転する丸のこが定
盤の溝に沿って移動する式の金切り丸のこ盤における被
切断材のクランプ装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の金切り丸のこ盤において厚板・角材等の被切断材
を定盤に固定するには、被切断材の一辺を定規に当てて
位置決めし、その被切断材の周辺部の複数箇所を、各々
ねじ付き締め金によって固定している。
角材・棒材等を切る金切り丸のこ盤の場合は、切断箇所
の両側を、一対の流体圧シリンダその他の押圧機構で押
さえるように構成している。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが被切断材の周辺部の複数箇所を、各々ねじ付き
締め金によって定盤に固定する作業は、固定を解く作業
と共に面倒であった。また切断箇所に沿った位置の押圧
力が不足した。
上記ねじ付き締め金を用いるには、定盤の表面に、締め
金の位置決めをするための横断面逆T字形溝を多数本平
行に設け、また締め金を多数個用意しなければならなか
った。
そこでねじ付き締め金を用いない手段として、また切断
箇所の脇に沿った位置を押圧できるように、その切断箇
所の脇に沿ってその上方に桁状のクランプ部材を昇降可
能に配置し、その桁状クランプ部材の両端部を同時に押
し下げる流体圧シリンダを備えることが考えられる。
しかし前記角材・棒材等を切断する金切り丸のこ盤の場
合と同様に、流体圧シリンダが2個必要である。また幅
が狭い被切断材の場合、これを桁状クランプ部材の中央
部の下に置いて押圧すると、桁状クランプ部材が撓う傾
向となる。幅が狭い被切断材を桁状クランプ部材の一方
の端に寄った位置(例えば定規側)の下に置いても、桁
状クランプ部材が傾斜乃至は撓う傾向となり、被切断材
を確固に押さえるのは困難である。
本考案は、被切断材を定盤の上に固定しておいて切断す
る式の金切り丸のこ盤のクランプ装置における上記の問
題点に鑑み、1個のクランプ用流体圧シリンダで幅の広
い被切断材も、また幅の狭い被切断材も確実に押圧固定
できる構造簡単なクランプ装置を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記の目的を達成するために、金切り丸のこ盤
の定盤の丸のこ移動溝の脇に沿ってその上方に、両端部
を定盤に立設した一対の案内柱によって支持された水平
昇降可能の溝方向に長い桁状クランプ部材を設け、その
桁状クランプ部材の上辺の長手中央より定規側に寄った
位置に、オーバーアームに縦に取付けた流体圧シリンダ
のピストンロッドの下端を連結したことを要旨とする。
また、上記桁状クランプ部材にその長さ方向に沿って複
数個の窓穴を開けたものである。
さらに、上記桁状クランプ部材の横断面を下方に向かっ
て開口した溝形に形成し、丸のこの定盤の表面に出てい
る部分を桁状クランプ部材の溝の中を移動させるように
構成したものである。
〔作用〕
ピストンロッドを後退させると、桁状クランプ部材は一
対の案内柱の案内で水平を保って吊り上げられ、下方の
定盤との間に空間ができる。
被切断材を定盤の上に置き、被切断材の一辺を定規に当
てると共に、その切断位置を丸のこ移動溝に合致させ
る。
流体圧シリンダを作動させてピストンロッドを前進させ
ると、桁状クランプ部材は一対の案内柱に案内されて水
平に下降し、被切断材の上面に接して被切断材を押圧固
定する。
丸のこを回転させて送りを掛けると、丸のこは丸のこ移
動溝の中を移動し、被切断材が切断される。
桁状クランプ部材の窓穴を通して、移動中の丸のこの位
置を知ることができる。丸のこの歯の被切断材から上に
出ている部分は、横断面下向き溝形の桁状クランプ部材
の溝の中を移動する。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に従って説明する。第1図は
本考案のクランプ装置を備えた金切り丸のこ盤の正面
図、第2図は平面図、第3図は左側面図にして、1は箱
形ベッド、2は箱形ベッド1の上面の方形定盤、3は定
盤2の左辺に沿って設けた定規、4は定規3に沿って滑
動し、所要の位置で固定できる被切断材位置決め用スト
ッパー、5は定盤2の中央において、定盤2に定規3と
直角を成す方向に形成した丸のこ移動溝である。
上記ベッド1の内部に、水平に配置した上下一対の案内
杆6・6と、その案内杆6・6の間に配置した親ねじ杆
7が、丸のこ移動溝5と平行に装架されている。親ねじ
杆7は回転自由で、その一端はベッド1の側壁に取付け
たサーボモータ8あるいは減速機付きモータなどの回転
原動機の出力軸に結合されている。
上記案内杆6・6と親ねじ杆7に往復台9が取付けられ
ている。親ねじ杆7は往復台9の内部の固定ナット10に
螺合している。
上記往復台9の上端部に、丸のこ11が横軸12で取付けら
れている。また下端部には、丸のこ回転用モータ13が出
力軸14を水平にして取付けられている。そして丸のこ11
の軸12とモータ13の軸14とをベルト伝動機構15で結合し
ている。丸のこ11は、その上半部近くが丸のこ移動溝5
から定盤2の上に現れている。
ベッド1の内部において、丸のこ移動溝5の下方に切り
粉受け傾斜樋が16が設けられていて、その樋16の低い方
の端はベッド1の外に出ている。
ベッド1の正面に配電ボックス17、また、側面の定盤2
の脇に丸のこ操作用制御盤18が設置されている。制御盤
18には、前記親ねじ杆回動用サーボモータ8および丸の
こ回転用モータ13の始動・停止用、回転速度調整用その
他所要の各種スイッチ類を備えている。
ベッド1の側壁の内面に、前記往復台9がその往行程の
終端に達した位置で当たって作動する丸のこ回転用モー
タの自動停止リミットスイッチ19、および親ねじ杆回動
用サーボモータの逆転切り換えリミットスイッチ20が取
付けられている。
また、ベッド1の反対側の側壁の内面に、往復台9が復
行程の終端に達すると当たって働く親ねじ杆回動用サボ
モータの自動停止リミットスイッチ21が取付けられてい
る。すなわち往復台9のオーバーランを防ぐスイッチで
ある。
丸のこ移動溝5に沿ってその上方に、丸のこ移動溝5か
ら上に出ている丸のこ11を跨ぐようにして、横断面下向
き溝形の桁状クランプ部材22が水平に位置している(第
4図参照)。
桁状クランプ部材22の長さは丸のこ移動溝5とほぼ同じ
で、その正面図側には、桁状クランプ部材の高さの3分
の1の直径で且つクランプ部材の下端から離れた位置
(第1図及び第4図で溝の深さ方向の中央位置)で長さ
方向に1列に複数個の丸窓23を形成している。
桁状クランプ部材22の背面の両端部に柱通し筒24が縦に
固定されていて、定盤2上に立設した一対の案内柱25が
それぞれ柱通し筒24を貫通し、桁状クランプ部材22の定
盤2との平行を保った昇降を可能にしている。
定盤2の定規側の辺のほぼ中央にオーバーアーム26があ
り、そのオーバーアーム26の上に縦に取付けたエアーシ
リンダ27のピストンロッド28の下端を、桁状クランプ部
材22の上辺の長手中央より定規3の側に寄った位置に、
桁状クランプ部材22の長さ方向と直角に交わる向きの横
軸29で連結している。そのピストンロッド28の連結位置
は、実験の結果によれば図示例のように、定規3側の端
から桁状クランプ部材22の長さのほぼ5分の1乃至4分
の1位の所が適している。
定規3に沿った定盤2の端部に、エアーシリンダ27の操
作バルブ30を設けている。
図面は被切断材(実線示のWは幅の狭いもの、鎖線示の
wは幅の広いものを示す)を定盤2に載せて定規3およ
びストッパー4で位置決めし、バルブ30の操作で桁状ク
ランプ部材22を下降させて被切断材W(w)をクランプ
した状態である。
丸のこ11を始動し往復台9に送りを掛けると、丸のこ11
は被切断材W(w)を切りながら桁状クランプ部材22の
溝の中を進む。その間窓穴23を通して丸のこ11がどのへ
んまで進んでいるかが分かる。落ちる切り粉は樋16で受
けてベッド1の外に排出される。
往復台9が前進端に到達すると、リミットスイッチ19・
20が作動して丸のこ11の回転が止まり、往復台9は自動
的に後退する。そして往復台9が後退端に達するとリミ
ットスイッチ21が働いて往復台9は自動停止する。
そこでバルブ30を切り換え操作すると桁状クランプ部材
22が上昇し、被切断材W(w)に対するクランプ作用が
解ける。
〔考案の効果〕
本考案に係る金切り丸のこ盤のクランプ装置は上記のよ
うに、定盤の丸のこ移動溝の脇に沿ってその上方に、両
端部を定盤に立設した一対の案内柱によって支持された
水平昇降可能の溝方向に長い桁状クランプ部材を設け、
その桁状クランプ部材の上辺の長手中央より定規側に寄
った位置に、オーバーアームに縦に取付けた流体圧シリ
ンダのピストンロッドの下端を連結したから、被切断材
を定規に添わせて置く限り、桁状クランプ部材の上辺の
偏った位置に押圧荷重を掛けるにもかかわらず、幅の広
い被切断材から幅の狭い被切断材(角材・棒材等を含
む)までを、唯1個の流体圧シリンダで桁状クランプ部
材を介して確実に均等圧力で、しかも、桁状クランプ部
材に撓みや傾斜傾向を与えることなくクランプすること
ができ、構造も簡単である。
また、桁状クランプ部材にその長さ方向に沿って、その
溝の深さ方向の中央位置で且つクランプ部材の高さ方向
の3分の1の直径を有する比較的直径の大きな複数個の
窓穴をあけてあるので、桁状クランプ部材が軽量化され
るとともに、その窓穴の横方向はもち論のこと、斜め上
方からも丸のこの直径方向の頂端をはじめとする外周鋸
歯がよく見え、しかも進行位置が分かる。
さらに、桁状クランプ部材の横断面を下方に向かって開
口した溝形に形成し、丸のこの定盤の表面に出ている部
分が上記桁状クランプ部材の溝の中を移動するようにし
たから、丸のこの歯が桁状クランプ部材によって上方か
ら覆われ、切り粉の上方への飛散を抑止するとともに、
安全のためのガードの役目も合わせ持っているもので、
被切断材を定盤の上に固定して切断する金切り丸のこ盤
のクランプ装置として効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るクランプ装置を備えた金切り丸の
こ盤の正面図、第2図は第1図の平面図、第3図は第1
図の左側面図、第4図は桁状クランプ部材の拡大縦断側
面図である。 1……ベッド 2……定盤 3……定規 4……ストッパー 5……丸のこ移動溝 11……丸のこ 22……桁状クランプ部材 23……窓穴 24……柱通し筒 25……案内柱 26……オーバーアーム 27……流体圧シリンダ 28……ピストンロッド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】定盤の丸のこ移動溝の脇に沿ってその上方
    に、両端部を定盤に立設した一対の案内柱によって支持
    された水平上昇可能の溝方向に長い桁状クランプ部材を
    設け、その桁状クランプ部材の上辺の長手中央より定規
    側に寄った位置に、オーバーアームに縦に取付けた流体
    圧シリンダのピストンロッドの下端を連結し、桁状クラ
    ンプ部材の高さの3分の1の直径で且つ溝の深さ方向の
    中央位置でその長さ方向に沿って複数個の窓穴をあけ、
    桁状クランプ部材の横断面を下方に向かって閉口した溝
    形に形成し、丸のこの定盤の表面に出ている部分が上記
    桁状クランプ部材の溝の中を移動するようにした金切り
    丸のこ盤のクランプ装置。
JP1989024586U 1989-03-03 1989-03-03 金切り丸のこ盤のクランプ装置 Expired - Lifetime JPH0715689Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5760907Y2 (ja) * 1979-01-16 1982-12-25
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